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千鶴編、下書き

6作者:2008/08/26(火) 21:22:10
「ところで、フラウ・ヒサイシ。不思議な事に、私は、生まれる前にも、あ
なたに会った事が、あるような気がしてならないのだが」
ヒトラーは、唐突に言い出した。千鶴は正直に答える事にした。
「ミッシェルから聞いておられると思いますが、私は、1974年の日本で
生まれ、29歳の時に、宇宙人の人体実験で不老不死の肉体に改造された後、
西暦5年のローマ帝国に置き去りにされました。おそらく、場所はこのベル
リンの近くだったかもしれません。だから、正確には、私の年齢は1968
歳という事になります。」
「つまり、前世の私に会った事があると言うのかね?」
「はい」
「前世で、私は、どんな人物だった?」
「あなたは、常に帝国を率いる支配者で、周囲の国に侵略者として恐れられ
ていました。モンゴルのジンギスカン、中国の曹操、インカ帝国のアタワル
パ、日本の織田信長・・・私が直接会ったのは、この4人だけですが、他に
もあなたの前世に当たる歴史上の人物が、数多くいた筈です」
「ふむ・・・」
ヒトラーは、考え込んだ。いずれの人物も1代で、その帝国の版図を広げ、
多くの人民を虐殺した事で、行動パターンが一致している。その人物が登場
する前と後では世界の情勢が一変し、本人が非業の死を遂げた後も決して元
に戻ることはなく、歴史は次の段階へと移行していると言うのも共通だ。
「なぜだか、あなたの言っている事は真実だと、直感的に、私には、確信出
来る・・・」
神経質なヒトラーには珍しく、遠くを見るような目つきで呟いた。


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