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千鶴編、下書き

34作者:2009/03/09(月) 20:48:58
壊れたUFOの残骸から、ギ・アン・ガスは這い出した。戦闘服がショック
を吸収し、致命傷には至らなかったが、全身血まみれだった。気絶している
ゴ・オイ・モイを揺り起こす。
「大丈夫か?」
「隊長・・・」
生きているようだった。5人の仲間のうち、動けるのは、ギ・アン・ガスと
ゴ・オイ・モイと、もう一人だけだった。
「こういう時のために、南の大陸の地上絵の近くに、予備の宇宙船が隠して
ある。そこまで、たどりつければ・・・」
「捕獲した地球人は、裸だったんで、全員墜落のショックで死んでいます」
「地球人なんか、また狩ればいい。とにかく、銀河警察に、見つからないう
ちに、早く、ここを離れよう。ムショ暮らしは、もう御免だ」
ギ・アン・ガスら3人のグレイは、戦闘服の飛翔装置を使って、墜落したU
FOの残骸を後にした。重傷を負って動けない2体のグレイが残されたが、
彼らを発見したのは、銀河警察ではなく、フォスター牧場の持ち主から通報
を受け、ロズウェル飛行場からやってきた地球の米軍だった。翌月の194
7年7月8日、空飛ぶ円盤が回収されたという正式発表が、米軍から出され
全世界が驚愕した。しかし、数時間後、すぐに、それは、気象観測速用の気
球だったと訂正された。事件はなかった事にされ、回収された宇宙人の遺体
と、UFOの残骸は、ネヴァダ砂漠の真ん中にある施設に、極秘裏に運び込
まれ、以後 56年間、保管される事になる。


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