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千鶴編、下書き

30名無しさん:2009/02/12(木) 21:38:17
南極の氷の下にある要塞都市ヴァルハラ。数十万人のナチスの残党が連合軍
の目を逃れて生活している。久石千鶴もドイツから退却するヒトラーと共に、
この地下都市を訪れ、早くも2年が過ぎようとしていた。
「ねえ、千鶴、新しく移送されてきたフランス人の女を拷問するんだけど、
一緒に来ない?」
千鶴は、友達のイルマ・グレーゼに誘われた。外界から、この南極の地下に
連れて来られるのは、最高級の美女ばかりである。南米を中心に世界中に張
り巡らされたネオナチスの犯罪シンジケートが売買している女達だ。退屈な
ので拷問室へ付いて行くと、片足吊りにされ、体中に電極を付けられたフラ
ンス人の美女が、電流を流されて泣き叫んでいた。
「オー、スクール!シル、ブー、プレ!」
「もっと、電圧を上げてやるわ」
イルマ・グレーゼは、電圧を調整するダイヤルを遊び半分に上げたり下げた
りした。フランス女の体中から汗が吹き出し、ダイヤルを回す度に、エビの
ようにビクンビクンと反応する。
「あなたも、やって見なさいよ」
進められて千鶴もダイヤルに手をかけた。フランス人の女は、映画俳優と言
っても通用するくらいの洗練されたパリジェンヌである。プロフィールを聞
くと案の定、パリコレにも出演経験のあるファッションモデルだと言う事だっ
た。千鶴は、ダイヤルを無茶苦茶に回し、最後に電圧を最高レベルで放置す
ると、フランス女は、異様な声を上げ、失神した。
「気絶した人間を起こす時は、微弱電流を流せばいいのよ」
イルマ・グレーゼは、得意気に言うと、ダイヤルを一旦ゼロに戻し、再び最
小出力で
電流を流した。フランス女は苦しげな呻き声を上げ、目を覚ます。
「ほらね、今度は、吊り方を変えてみましょう」
イルマは、手慣れた手つきでフランス女の手足を縛っている縄をほどき、結
び直すと天井から、ぶら下がっている滑車に吊り替えた。今度は、逆海老吊
りにされ、ウエスト部分に縄でサッカーボール大の石の重りをつけられる。
「ぐげええ、背骨が・・・背骨が折れちゃう・・・」
女がフランス語で訴えた。以前フランスに住んだ事がある千鶴は理解出来た
が、ドイツ人であるイルマには意味が判らないようだった。
「乗馬、乗馬。よいしょっと」
イルマは、苦しんでいるフランス女の背中にブーツの片足を乗せ、よじ登っ
た、
「ああああああっ!」
フランス女の体が極限まで反り返り、腹が沈んで、重りの石が床に付きそう
になる。
「あらら。千鶴、もうちょっと滑車を上げてくれない?」
「ええ」
千鶴は、滑車のハンドルを回した。2000年生きて、性格が変わったとは
言え、千鶴も久石一族の人間である。基本的に他人の痛みには無関心だ。イ
ルマは、フランス女の背中に跨ると、さらに苦しみが増すように、ゆさゆさ
と揺さぶった。
「ハイヤー!ハイヤー!」
フランス女の顔が真っ赤になり、地獄のような形相になった。滑車に吊られ
ている手首足首が変色し、千切れそうである。
「ノンノンノンノンノン!息が出来ません・・・」
「あははははは!もっと苦しめ!ハイヤーハイヤー!」
イルマ・グレーゼは、まだ24歳である。彼女のクローンは2年前、ニュル
ンベルク裁判で有罪判決を受け処刑された。オリジナルは、南極の地下で、
この先何十年も生きながらえ、彼女の人生が終わるまでに、星の数ほどの美
女に、地獄の苦しみを味合わせるだろう。千鶴が、拷問に熱中するイルマを
置いて、途中で抜け、地底の町へ出ると、意外な男が声を掛けて来た。
「やあ、千鶴。元気かい」
「ミッシェル!」
まだ若い20代前半の白人青年だった。誰も、この男が1万歳だとは思わな
いだろう。
「あなた、どうやって、ここに来たの?」
ミッシェルは笑っているだけで答えず、逆に質問を返してきた。
「どう?南極の生活は楽しい?」
「まあね。ナチスの人達は、いろんな兵器を開発しているみたいだわ。でも、
実用化はかなり先になるみたい。2003年に間に合うのかしら」
「間に合えばいいね」
ミッシェルは他人事の様にはぐらかした。予知能力を持っている彼には、こ
の先起こる事、全てが判っている筈なのに。
「この地底には、ナチスの人間も、まだ知らない秘密があるみたいなの。誰
も入れない区画があるのよ」
「ははは、まさに、今日は、君をそこへ案内してあげるために来たのさ」
ミッシェルは、千鶴を伴って地底の町を歩き始めた。


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