したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

千鶴編、下書き

18名無しさん:2008/11/18(火) 10:20:10
1945年7月。久石重隆大佐(40歳)は、奉天郊外の研究施設の収容所
を見回っていた。裸の白人捕虜や中国人捕虜が恐怖の眼差しで、見回りに来
る日本兵を見つめている。
「御苦労さまです!」
「うむ、御苦労」
596部隊特有のあいさつを終えると、重隆は、手渡されたレポートに目を
通した。
「一号棟の白人捕虜は、85パーセントが発症し、うち79パーセントが1
ヶ月以内に死亡しました。同じ棟に収容されている中国人捕虜の感染率は0
パーセントです」
「白人だけに作用するのは、間違いないな。だが、死亡率が100パーセン
トでないのは、気に食わん」
重隆は、神経質そうに顔をしかめた。彼の開発しようとしている白人殺傷ウ
イルスは、滅びようとしている大日本帝国、最後の切札だった。
「完成には、今しばらくかかりそうだ」
感染し、発症した白人捕虜はもがき苦しんでいた。性欲が異常に昂進し、オ
ルガスムスが止まらなくなり、いずれ衰弱するか、心臓麻痺で死にいたる。
同じ房に入れられている捕虜は、感染者に襲われレイプされる。感染者の欲
望に男女の区別はなく、レイプされた人間が白人であれば、ほぼ確実に感染
する。
「空気感染では時間がかかる場合でも、性交による接触感染では、ほぼ10
0パーセントの割合で発症しています」
「感染者自身が、病原菌を広めてくれると言うわけか」
重隆は、房内で乱交にふける捕虜達を見つめた。男女別々に収容されている
ため同性同士のセックスである。感染していない中国人捕虜は、色情狂と化
した白人に、ただケツを犯されるしかない。
「大本営の久石少将から、暗号電文が届いております」
別の兵士が、封筒に入った書類を持ってきた。
「親父か」
重隆は、解読された命令書に目を通した。それによると、ドイツから帰国す
る伊500を大連に寄港させ、それにウイルスを積み込むようにとの指示だ
った。
「まだ、完成していないってのに!もう、待ってられないんだろうな」
核実験に成功したアメリカは、それを日本に投下し、日本民族の絶滅を計画
しているらしい。最後の希望を託して、沖縄に特攻した戦艦大和も沈み、日
本にはもう、まともな兵器は残っていなかった。ソ連が、参戦してくるとい
う噂もある。5月にドイツは降伏し、総統ヒトラーは自殺したと聞く。
「仕方ない。一番新しい細菌を、大連に運べ」
重隆は、渋々命令した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板