[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
アルテミス アナザーストーリー byBiBi
1
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2008/07/31(木) 22:46:48
Artemis0000
前書き
アルテミスのアナザーストーリーを書いてみました。文才も更新にかけ
る熱意も、オリジナルストーリーの作者様には遠く及びません。もし投稿
がストップした時は許して下さい。まわりくどい表現が所々に見られます
が、許して下さい。なお、女性性器は『女陰』と表現しています。
165
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:03:00
Artemis UY0023
三つ巴の争いは、意外とあっさりカタがついた。4人目が現れたのだ。
強欲そうな顎のラインと、細い目が印象的な、40過ぎの男だ。アルテミス
と戦闘実験を行なった、女剣士ヨンソバにどことなく似ている。趣味は悪
いが、一応はアイロンのかかった上下のスーツを着ているので、ホームレ
スではなさそうだ。
「おぉ? なんやお前ら。何しとんねん」
男はホームレス達を睨みつけると、凄みをきかせた声で一喝した。
「ひっ! し、し、しん、新助や」
男の顔を見た黄コートが、悲鳴に近い声をあげた。その名を聞いて、残り
の2人が固まった。よほど男の事が怖いらしい。
男の名は鳥田新助(とりたしんすけ)、地方の飲み屋を巡業する売り出し中
のコメディアンだ。小さい頃から粗暴な性格だった新助は、歳を重ねるに
したがって、持ち前の粗暴さに狡猾さが加わり、そこらのチンピラヤクザ
よりもタチの悪い大人へと成長した。酒グセが悪く、仕事が不景気な時に
は、しばしばホームレスを暴行しては憂さ晴らしをしていた。ホームレス
達にとって、新助は恐怖の的だった。そしてここ寝屋真市、特に萱成では、
憂さ晴らしの生け贄に不足する事はない。
肩で風を切って歩くとは、こういう歩き方を言うのだろう。新助は3人の
ホームレスを睨みつけながら、子供番組に出てくる巨大怪獣のようにゆっ
くりと近づいてくる。
「な、何もしてへん」
「さ、さ、散歩だけ」
「……」
浮き足立つ3人のホームレス達。さっきまで威勢が良かった黒ズボンも、
恐怖のため、哀れなほど顔が引きつっている。
「おぉ? なんやその女は? お前らがやったんか?」
由梨香に気付いた新助が、素っ頓狂な声をあげた。あまりの驚きに、声に
凄みをきかせるのを忘れたようだ。たしかに、いくらディープな萱成地区
でも、夜の公園に下着姿の女が拘束されているのは異常事態だ。しかも全
身は、痛々しい傷や刺青で覆われているではないか。
必死で首を振って否定するホームレス達を、細い目でじろりと一瞥すると、
新助は下着姿の女に近づいていった。途中、地面に転がる五十円硬貨をエ
ナメルの革靴が踏んだが、異を唱える者はいない。
女の前に立つと、新助は値踏みするような目でその全身をジロジロと見回
した。アイマスクで顔は見えないが、スタイルは良かった。そこらの三流
ファッション誌のモデル程度なら、すぐにでも通用するかもしれない。
新助は周囲を何度も見回して、ホームレス以外に誰もいない事を確認する
と、再び由梨香に視線を戻した。新助の位置からは、早苗の姿は生垣に隠
れて見えないようだ。ブラのすき間から覗く、小振りだが形の良さそうな
胸の谷間を見て、新助の顔に好色そうな下卑た笑みが浮かんだ。
166
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:05:14
Artemis UY0024
酒臭い息が顔にかかるのを感じて、由梨香は全身をビクンと震わせた。目
隠しのため状況を把握する事はできないが、自分に興味を持つ者が現れた
のだ。ようやくこれで苛めてもらえる。
「お前、変態か。なんでこんな事してんねん。犯されたいんか?」
再びアルコール臭が顔にかかる。どうやらニオイの発生源が話しかけて来
ているようだ。変態……変態……犯す……犯す……、なんと甘美な響きだ
ろうか。
「はい。私は女陰と肛門を犯されるのが好きなんです。チンポ入れられた
ら悦んじゃうし、自分でも指とかバイブでかき回してよがってる、そんな
変態のマゾなんですぅ」
すでに欲情しきっている由梨香は、大の字に拘束されたまま腰を前後に動
かして、悩ましい声を出した。早く苛めて欲しくてたまらないといった様
子だ。
新助の顔が好色に歪む。その顔のなんと醜悪な事か……。警告なしで新助
を射殺する警官がいたとしても、誰も警察に抗議しないだろう。それどこ
ろか、発砲した警官に警視総監賞と金一封が授与されるに違いない。
新助はもう一度ぐるりと周囲を見回して、誰もいない事を確認すると、欲
情で上気するスレンダーな女体に手を伸ばした。10本の指が興奮で小刻み
に震えている。乳房を包むブラジャーの先端に指先が触れると、女体にビ
クンと痙攣が走った。「あぁ……」と切なげな吐息が漏れる。その吐息を合
図にしたかのように、新助はブラの上から乳房を揉み始めた。女性への優
しさなど微塵も感じさせない乱暴な揉み方である。握り潰すと表現した方
が適切かも知れない。
小振りだが、弾力のある乳房だ。
「あぁ、はぁ、はぁ、はぁ。い、いい、気持ちいい……」
普通なら苦痛を訴えても不思議ではない揉まれ方だが、真性マゾの由梨香
は快感の喘ぎ声を発した。
由梨香と新助の狂演を目の当たりにして、3人のホームレス達も、地面に
落ちている小銭の事も忘れて、鼻の下を数センチ伸ばしていた。自分たち
も加わりたいが、新助が怖くて手を出せない。すでに3人のズボンの前は
モッコリと膨らんでいた。
新助はもはやホームレス達のことなど眼中にない。ホームレスを暴行する
よりも、こっちの方がずっと興奮する。
「お前、相当の変態女やな。ええわ、たっぷり罰を与えたるわ」
ブラをずり下ろすと、乳房がブルンと現れた。朱鷺色(ときいろ)の乳首
はすでに固くしこっている。左手で乳房を揉みながら、右手は攻撃目標を
乳首に変えた。親指と人差し指が、敏感な乳首をひねり潰す。
「ひぃぃぃ! い、痛い……、あ、やめないで、もっと、もっとしてぇ!」
由梨香は嬌声を上げながら、腰を、女陰を前に突き出した。早くクリトリ
スにも罰を与えてほしかった。
167
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:06:35
Artemis UY0025
「なんや、この腰の動きは? ラジオ体操か?」
「ここも、女陰も苛めて下さい」
「どないして欲しいんじゃ? はっきり言えや」
「いやらしいクリトリスを鞭で叩きつぶして下さい。血まみれになるまで
滅多打ちにして下さい」
被虐願望に骨の髄まで冒された真性マゾの、必死の哀訴だった。
「そうか? 豆しばいてほしいんか? 鞭は持ってんのか?」
「あ、いえ。その辺りに落ちていなかったら、鞭はないかも……」
もしかしたら早苗がSM道具を用意しているかもしれないと思った。しか
し周囲を見回しても、それらしき物は何もなかった。
「鞭なんかないやんけ。しゃあないなぁ、俺のベルトでしばいたるわ。言
っとくけどヴァレンチノのブランドもんやで。皮100パーセントや」
「あぁ、うれしいですぅ」
新助は腰のベルトを外すと、目隠しをされて何も見えない由梨香の眼前に、
『V』のロゴマークをつきつけた。通販価格2980円(送料別)である。
ベルトの先端で由梨香の顔をペチペチと叩き始めた。叩く力は弱い。頬の
肌が赤くなることすらない。ブランド物の皮が柔らかい頬に当たるたびに、
由梨香は切なげな声をあげた。
「あぁ、もっと、もっと力いっぱい叩いて下さい」
「アホか、女の顔に傷つくって、後で慰謝料請求されたら困るやろ」
実は新助は以前に興業会社の女性スタッフに暴行を働き、訴えられた経験
があった。その時は色々な手段を使い、なかば強制的に被害者女性に告訴
を取り下げさせたが、その一件がトラウマになっているのかもしれない。
「心配すんな。顔は叩かへんけど、他の場所はビシビシしばいたるわ」
「は、はい、お願いします」
空気を切り裂くような音と鋭い炸裂音、それと同時に女の悲鳴が、夜の公
園に響きわたった。
168
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:08:23
Artemis UY0026
黒ズボン、黄コート、傘持ちの3人のホームレス達は、公園の薄闇の中
で踊り狂う白い女体から目を離す事ができなかった。女体は、一打ごとに
身をよじり、固く噛みしめた歯のすき間から苦悶のうめき声を漏らしてい
た。ぬめぬめとした柔らかい腹に、少し肋骨が浮き出た腋下に、大きく広
げられた腿に、赤い線条が刻まれていく。もとから由梨香の全身は淫虐の
痕に包まれていたが、それに新しい傷が上塗りされていった。
ベルトの先端が固くしこった乳首を擦る時の悲鳴は、特に甲高く大きく、
長い尾をひいた。打撃が下腹部を襲うと、すでに大きく広げられた股をさ
らに開き、下半身を前に突き出した。焦らさないで。お願い、早くココを
ぶちのめして! 腰の動きが、そう訴えている。しかし最も敏感な部分に、
鞭の洗礼は与えられなかった。新助は、一番のお楽しみは最後までとって
置くつもりらしい。
「なんや? その腰の動きは?」
「はぁ、はぁ……。こ、ここも、クリトリスも叩いて、お願い」
「ナニ甘えてんねん。豆潰しは最後のお楽しみじゃ。まずは全身血まみれ
にしたるわ! おら、おらぁ! もっとしばいたるわ!」
新助は真性マゾの必死の訴えに下卑た笑いで応え、再びベルトを振るい始
めた。女体の急所にベルトが炸裂する事はなかった。
「そ、そんなぁ……あぎゃっ! ひぃぃぃっ! あぐぅ!」
落胆の声に悲鳴が重なる。悲鳴には快楽の響きが含まれていた。
ベルトを振るう新助はというと、顔は紅潮し目は血走り、一打ごとに口か
ら唾の泡が飛び散った。もはや人間が備えているべき知性も品性も感じら
れない。アルテミスと戦闘実験を行なった亀山兄弟に似ている。
「ひぃ! きゃう! あ、あぁ! は……は、イギャアアア!」
一本鞭と化したベルトが、比較的新しい傷から瘡蓋(かさぶた)を抉り取
り、少し前の傷にようやく再生し始めた薄皮を引き裂いた。全身のいたる
所から流れ出る血の色が、痣と刺青に覆われた肉体を、さらにグロテスク
で凄惨なものへと変えていく。
「ぎゃっ……アヒィ! ヒッ! お、おね……ギャウ! が、がい……ク
り……ヒィィィ! リトリスも……た、ギャ……たいて……うぎゃっ」
肉を打ちつける鋭い音をBGMに、白い女体は踊り続けた。それは全身に
傷を刻まれながらも必死に女陰の処刑を願う、哀れなマゾ女の狂ったダン
スだった。
169
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:10:18
Artemis UY0027
嵐のように降り注ぐ鞭打ちは20分以上続いた。由梨香の肉体に刻まれ
た傷の数は百か二百か、あるいはそれ以上か……。その間、由梨香は何度
も軽い絶頂を迎えていた。しかし絶頂を迎えても、止む事なく襲いかかる
鞭の痛みが、絶頂の余韻に浸るための休息を与えてはくれなかった。軽い
絶頂と、それに続く苦痛という名の快楽、それが延々と繰り返される無間
地獄。由梨香は涙を流して、大声でとどめの一撃を懇願した。
「お願い、お願いだから女陰を、女陰を……ギャアァァァ!」
しかし、左の乳首に炸裂した無情な鞭の一撃が、必死の訴えを中断させた。
この重症マゾ女は、懇願することすら許されないのか……。
やがて由梨香の懇願が言葉を失い、ただの嗚咽に変わった頃、ようなく鞭
の嵐が止まった。新助はベルトを振るい続けたせいで、肩で息をしている。
一方の由梨香も息も絶えだえの状態で、言葉を発する力も残っていないの
か、口から漏れてくるのはヒックヒックとしゃくりあげるような嗚咽だけ
だ。全身は、傷のない箇所を探す方が困難なくらい、びっしりと線状痕に
覆われている。流れ出た血で赤く染まった女体は、痛々しさや卑猥さを通
り越して、安物のスプラッター映画の特殊メイクのようだ。すでに両脚は
体重を支える力を失っているらしく、ブランコの鎖に繋がれた両腕だけが、
由梨香の身体を支えている。いや、吊り下げていると言うべきだろうか。
「どうや、感じたか? 良かったやろ?」
「はぁ、はぁ、あ……あい……ありが……と……ました」
新助の問いに、由梨香はどうにか返事をしたが、満足な日本語になってい
なかった。全身を襲う痛みが気持ちよかった。マゾだけが知る、肉の悦び
だ。
まだ足りなかった。肝心な部分が鞭の洗礼を受けていない。女体の中で最
も敏感で、最も弱く、一番大切なところ。小指の爪先ほどの大きさもない、
小さな肉の突起。ずっと前から、怯えているかのようにヒクヒクと脈打つ
のが感じられた。ほら、隠れたって無駄よ? 私がこうやって股を広げた
ら、どこにも逃げられないわ。朦朧とした意識で、すでに体重を支える力
さえ残っていない2本の美脚が、ゆっくりと広がっていく。
170
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:12:02
Artemis UY0028
「く……くりと……り……、つ、つぶ……して……くだ……い」
「これだけ全身しばかれても、豆潰して欲しいんか? ホンマどうしよう
もない変態やな」
両腕で吊るされた状態で、両足を広げながら腰を前に突き出すと、由梨香
の上半身はほぼ水平に近い角度まで後ろに倒れる形になった。まるでリン
ボーダンスのような体勢だ。大きく広げられた美脚の付け根を包む薄い布
切れは、絞れば雫(しずく)がボタボタと垂れそうなほど、淫液で濡れぼ
そっている。濡れた生地は女陰の割れ目をくっきりと浮かび上がらせ、も
はや下着の機能を果たしていない。
「あ、あぁ……」
「なんや、豆潰してほしいのとちゃうんか?」
「あう、あ……、あい」
マゾ女が必死で首肯する。長い髪がゆらゆらと揺れた。
「おう、まかしとけ。キツイの一発かましたるわ、股広げんかい!」
新助の口上が終わるのを待たず、すらりと伸びた2本の美脚が更に大きく
広がった。牝鹿のような脚がブルブルと痙攣しているのは、筋肉に力が入
らないからではなく、興奮と期待のせいなのかも知れない。なかば無意識
の内に腰が上下に振られる。早くココを叩き潰してと、腰の動きが訴えて
いる。赤い舌が唇を何度も舐めまわした。
新助は由梨香の正面に立つと、革ベルトを高く振りあげた。ベルトを固く
握りしめた指が白く変色している。くっきりと陰唇の形を浮かび上がらせ
たパンティに、残忍な光を湛えた目が張り付いた。狙いは女陰、それもク
リトリスだ。
新助は以前、ソープランドで、1発5000円でクリトリスをベルトで叩いた
事があった。店とトラブルを起こしたくなかったので、かなり手加減はし
た。それでも1発目でソープ嬢は悲鳴をあげ、2発目で絶叫をあげ、3発
目のベルトを振りあげた時には「やめて」と大声で叫んでいた。
今回は手加減ナシだ。
腕の関節全てのスナップを利かせて、渾身の力で革ベルトを振り下ろした。
革ベルトの先端が、流れ星のような軌跡を描きながら、満開の女陰に吸い
込まれた。
****************************************************************
リンボーダンス
上体を後ろにそらし、水平に渡された棒の下をくぐりぬけるというユニー
クなダンスまたは競技。身体が棒に触れるか、転倒したら失格となる。
****************************************************************
171
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:13:32
Artemis UY0029
新助と由梨香の狂演を見ている3人のホームレス達がビクッと肩をすくめ
るほど、大きく鋭い打撃音が響いた。一瞬、由梨香の肉体が硬直し、その
まま時が止まった。1秒、2秒、3秒……。
「ふぎゃああああああああああああああああああ……」
凄まじい絶叫が夜の公園の空気をビリビリと震わした。ホームレスばかり
か、新助までがギョッとしたほどの絶叫だった。由梨香のパンティが少し
膨らんだと思うと、ジョロジョロと大量の液が滴り落ちた。失禁である。
「な、なんやねん、お前が豆潰してくれって言うから叩いてんぞ? 自業
自得や。俺に責任はないで」
さすがにマズイと思ったのか、すかさず責任回避を始める新助。今回の相
手は、住所不定のホームレスではないのだ。全身に卑猥な刺青をした変態
女とはいえ、きっと家で帰りを待つ家族もいれば、恋人もいるかも知れな
い。こんな変態女の恋人だから、もしかしたらヤクザ関係の男かも知れな
い。面倒はごめんだ。
「ひ、ひぃ……う、うぐ……うぐ……」
しゃくりあげるような嗚咽は、苦痛によるものか……。否。見よ、敏感な
性器を襲った激痛に一度は閉じられた両脚が、再びゆっくりと開き始めた
ではないか。一杯に広がった両脚と、上下に揺れる淫らな腰の動きが、そ
れが苦痛ではなく快楽による嗚咽である事を証明していた。
「へ、ヒヒヒ。なんや、その腰の動きは。もっと豆潰してほしいんか?」
自己保身に必死になる者ほど、相手に自分を糾弾する気がないと分かった
とたんに横暴になると言うが、新助はその良い見本のような男だった。新
助の問いに、由梨香の首が何度も縦にふられる。目隠しをされた盲目の顔
を新助のほうに向け、赤い舌で唇をベロベロと舐めまわすと、ニッコリと
微笑を浮かべた。
新助は再びベルトを振りあげた。
172
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:14:52
Artemis UY0030
柔肉を打つ音と、それをかき消すほどの女の絶叫が、何度も繰り返され
た。一打ごとに腰が跳ね上がった。敏感な女陰にベルトが炸裂すると、意
思の力では抑えることのできない脊髄反射が一瞬だけ股を閉じさせるが、
すぐに両脚は一杯に広がり次の打撃を乞う。
パンティの染みはすでに血の色に変わっている。襲いかかる残忍な暴力か
らか弱い女陰を護るには、薄い布きれはあまりにも非力すぎた。おそらく
柔らかい粘膜は傷だらけに違いない。
「ぐひぃぃぃ! ぎゃおう! ひっ、ひぎゃあああ!」
「おらぁ、おらぁ! もっと股広げんか! 豆潰してほしいんやろ?」
「うぎゃあ……は、はい……も、もっともっと痛くし……アヒィッ!」
「えぇぞ、もっとや、もっとしばいたるわ!」
新助は口から唾液の飛沫を飛ばしながら、革ベルトを振り続けた。もとか
ら品性の欠けた顔は醜く歪み、もはや人間性すら感じられない。どんなに
正装しても、一流ホテルでは門前払いをくらうに違いない。
由梨香は息も絶えだえになりながら、リンボーダンスのような姿勢から更
に腰を高く持ち上げた。股関節が外れそうなほど大きく開かれた両脚、地
面を踏みしめるのはつま先立ちだ。膝はガクガクと震え、太股に青い血管
が浮き出ている。真性マゾだけが知っているどす黒い絶頂が、すぐそこま
で迫っている。
「ぐひっ……ぐ……ひ……ひ……」
口から迸るものは、もはや悲鳴ですらない。アイマスクの下では、由梨香
は白目をむいていた。目蓋の裏までひっくり返った瞳孔には、きっとスパ
ークする火花が見えているに違いない。
何発目かのベルトの先がクリトリスを真上から直撃した瞬間、女体に激し
い痙攣が走り、女陰はパンティ越しに飛沫が飛び散るほどの潮を噴いた。
173
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:17:17
Artemis UY0031
間欠泉のように噴き出ていた潮がついに涸れる(かれる)と、今度は股間
から生温かい尿がジョロジョロと流れ出した。その間、女体の痙攣は止ま
らなかった。
ジャラジャラとブランコの鎖を鳴らしながら、弛緩した女体が崩れ落ちた。
ただし、両手首を高い位置に拘束されているため、上半身は起こしたまま
だ。両腕で吊られた傷だらけの裸女。その姿は、磔にされた殉教者か聖女
のようで、一種の神々しさすら感じられる。
そんな由梨香を、新助は神妙な顔で見つめていた。さっきまでの知性のか
けらすら感じられなかった顔が、今は別人のように変わっている。少しの
静寂の後、由梨香が小さなうめき声を発した。それを見た新助の顔に、安
堵の色が広がる。決して由梨香の身を案じていたのではない。由梨香に死
なれて自分が罪に問われるのを心配していただけだ。おのれの保身しか考
えない男だった。
「な、なんやねん。死んだマネすんなや、ボケ!」
口汚く罵ると、手にしたベルトを地面に放り投げ、由梨香の髪をつかみ顔
を持ち上げた。由梨香の目を覆っているアイマスクを引き千切った。露わ
になった美貌に、新助の顔に驚きの表情が浮かび、すぐに下卑た表情に変
わった。先ほどまでの神妙な顔は嘘のように消えていた。これが新助の素
顔だった。
ふと人の気配を感じて、周囲を見回すと、3人のホームレスが遠巻きに自
分を見ている事に気付いた。3人ともペニスを手でしごいている。由梨香
を陵辱したい欲望が、新助から逃げたい気持ちを上回ったようだ。
「なんや、お前ら。なにシコシコしてんねん。こいつを犯したいんか?」
ホームレス達の顔に好色で卑屈な表情が浮かぶ。ホームレスに身を堕とし
ても、性欲だけは健在らしい。
「ええで、こっち来いや。お前らにも犯らしたるわ」
由梨香の採用試験、ようやく試験官が揃った。
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 3』おしまい
174
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/13(金) 23:35:52
由梨香アナザー〜早苗編の今までの投稿はこちらです。
>>88-99
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 1』
>>131-136
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 2』
ややこしくてスミマセン
175
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/27(金) 19:07:44
Artemis UY0032
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 4』
八谷早苗に日本で最もディープな地区と言わしめた寝屋真市の一角、萱
成駅から徒歩10分ほどにある公園で、この地区でも尋常ならざる出来事
が起きていた。
まだ雨の足跡も乾ききっていないアスファルトの上に、1人の女が横たわ
っていた。それだけなら、大勢のホームレスが根城にしている寝屋真市で
は、さほど珍しい事ではない。問題は服装である。ほとんど全裸に近い。
欲情と好奇心に満ちた視線からその身を護るのは、淫液と尿に濡れたパン
ティ1枚だけである。ネオガイア星人にマゾ化薬を投与され、真性マゾと
なった元コンパニオン、梅本由梨香だ。彼女は今、SMクラブココ早苗の
採用試験として、ここ寝屋真市に住むホームレス達にその身を捧げなくて
はならなかった。
由梨香をブランコに拘束していた手枷足枷はいったん外され、今は右手首
と右足首、左手首と左足首を繋ぐ拘束具と化している。一度は剥ぎ取られ
たアイマスクは再び装着され、由梨香の視界を闇で塗りつぶしていた。
由梨香を4人の男達が囲んでいた。由梨香のすぐ横で、趣味の悪い上下の
スーツに身を固めて、しきりに貧乏ゆすりをしている男が鳥田新助(とり
たしんすけ)、ドサ周りのコメディアンである。新助よりも少し距離を置い
て、ホームレスらしき男が3人。黒ズボン、黄コート、傘持ち。いずれも
好色な目で、足元に横たわる女体を視姦していた。
「なんや、顔もスタイルもまぁまぁの女やけど、こうやって見ると、ホン
マ頭のてっぺんからつま先まで傷だらけやなぁ」
散々ベルトで滅多打ちにした事を棚にあげての、新助のセリフである。
「身体中、刺青だらけや。顔にも刺青あるわ。えぇと、なんて書いてるん
や? マゾ……奴隷……。ほわぁ、こらホンモンの変態女やで」
「これはなんて書かれてるねん? 英語やから解からんわ」
「アホンダラ、英語とちゃうわ。どこにエービーシーが書かれてるねん」
「ほ、ほな何語なんや?」
「そ、それは……、ド、ドイツ語やろ」
「そうか、ドイツ語か……。なんて意味やろなぁ」
「さすがの俺にもドイツ語は解からんわ」
こちらはホームレス達の会話である。3人のホームレスは、日常的に暴力
を振るう新助に怯えながらも、目の前の女体が気になってその場を離れる
事ができないでいるのだ。
由梨香の全身は、ネオガイア星人に拉致された時に刻まれた刺青で覆われ
ている。その大半が卑猥な絵もしくは単語で、単語は日本語とネオガイア
星の文字で書かれている。ちなみにホームレス達がドイツ語と思い込んで
いる単語はネオガイア星の文字で書かれていて、その意味は『人間便器』
だった。
176
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/27(金) 19:09:43
Artemis UY0033
地面に横たわる裸の女、それを取り巻く男が4人。3人のホームレスは
もちろん新助にとっても、この状況は初めての経験である。傷だらけの女
を介抱する訳でもなく、性行為に及ぶ訳でもなく、男達はどうしていいか
判断がつかないでいた。所詮、4人とも気が小さい男だった。
「お、おい、名前は何ていうねん?」
口火を切ったのは新助だった。他のホームレス達への意地もあるのだろう。
「あ、梅本由梨香といいます。でもお好きなように呼んで下さい」
クリトリスを打たれて気をやった由梨香だが、今は意識もはっきりしてい
るようだ。新助の問いに対する回答もよどみがない。名を訊かれた時、由
梨香は本名をフルネームで答える。脳細胞の1つ1つまでマゾ化薬に毒さ
れたこの真性マゾは、もはや偽名を使う事すらしないのだ。もしかしたら、
相手の男が名前から家を調べて襲いに来てくれたら良いのに、と思ってい
るのかもしれない。もっとも由梨香には、もう帰る家などないのだが……。
「由梨香か。まぁええわ、名前で呼んだるわ。それともメスブタとかの方
がええんか?」
「お好きなように呼んで下さい」
「ほ、ほな、由梨香にするわ」
「はい。名前で呼んでくださって有難うございます」
「お前、マゾなんか」
「はい」
鞭で散々叩いておいて、今さら「マゾなんか?」もないのだが……。
「そうか。SM好きなんか……。それで、どうされたいねん?」
SM経験が少ないS男の決まり文句である。責めのイマジネーションが沸
かなくなると、経験の浅いS男は決まってこのセリフを吐き、M女に救い
を求めるのだ。まさに今の新助である。
「いじめて下さい。何をされてもかまいません。好きにして下さい。責め
殺されてもかまいません。あ、いいえ、責め殺して下さい」
由梨香は拘束された不自由な身をなんとか起こすと、その場で土下座をし
ようとした。しかし手首と足首が繋がれているためバランスを崩し、前の
めりに転がった。
177
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/27(金) 19:11:26
Artemis UY0034
「お、おぉ、いじめたってもええけどな……」
――好きにして下さい――実はこのセリフが、経験の浅いS男を困らせる
のだ。何をすればいいか分からない。新助、考えた挙句に……。
「ええけど……、その前にマンずりしてみろや」
「まん……ずり?」
「なんや、まんずりも知らんのか。オナニーや、オナニー!」
「あ、申し訳ございません。オナニーの事、まんずりと言うんですね」
マンずり。いわゆる女性のオナニーの俗語である。男性のオナニーは古く
は江戸時代から『せんずり』と呼ばれていて、当時の書物にも『千摺り』
という記述がある。女性のオナニーが、この『千』に対して『万摺り』と
呼ばれるようになったのか、女性性器の俗語『マんコ』からマンを取って
『マンずり』となったのかは、意見が別れている。余談であるが、オナニ
ーの語源は、旧約聖書の登場人物『オナン』であるという説が有力である。
「あ、あのぉ……」
「なんや?」
「こ、このままでオナ……、まんずりするのですか?」
「あぁ? その手足の事か? そうや、手足繋がったままやるんや」
「あぁ……、は、はい」
手首と足首が繋がったまま満足にオナニーできるか、由梨香は少し気にな
ったが、そう命令された以上は従わなくてはならない。とりあえず、オナ
ニーに使用できそうな物が落ちていないか周囲をぐるりと見渡したが、使
えそうな物は何もなかった。少し離れた植込みの辺りまで行けば、バイブ
の代用になりそうなペットボトルや空き缶などが落ちているかも知れない
が、手首と足首を繋げられているため、それもままならない。哀しげに小
さなため息を漏らすと、由梨香は雨に濡れたアスファルトの上に仰向けに
なり、両手を女陰にのばした。
「で、では、マゾ豚由梨香のオナ……、まんずりをご覧下さい」
両手で触れると、すでに女陰はしどろに濡れていた。ここも、さっきから、
嬲られるのをヨダレを垂らして待ちわびていたのだ。
クチュ、クチュ……卑猥な音が聞こえてきた。
178
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/27(金) 19:12:48
Artemis UY0035
「あ、あ……、あぅん……、い、き、気持ちい……ぃ……」
とたんに悩ましい喘ぎ声が漏れ始めた。背中に当たるアスファルトの硬く
冷たい感触が心地よかった。小さな砂利や小石が皮膚に食い込む、その痛
みも快感だ。女陰を摩擦する手の動きが次第に加速していく。しかし……。
やはり……、物足りない。
この病的に重度なマゾが女陰に求める刺激は、当然のように生半可なもの
ではない。もちろん軽い刺激が延々と続く焦らし責めも嫌いではなかった
が、やはり強い刺激、できれば苦痛を与えられるのが好きだった。オナニ
ーも同様である。
自虐的なオナニーは日課となっていた。鑑賞する者がいなくても、脚を大
きく広げて女陰をむき出しにした。秘裂をこする手はまるで粘膜を掻き毟
るように乱暴で、腟に出入りする指の動きは『抉る』あるいは『メッタ突
き』という表現が適切なほど激しく、敏感なクリトリスをつまむのはいつ
も指ではなく硬い爪先だった。それだけでは満足できず、いつも掌で満開
の女陰を真っ赤になるまで叩いた。
手首と足首を繋げられた身でのオナニーは不自由な事この上なかった。ど
うしても足首が邪魔になるのだ。指と掌で女陰をこする事はできても、指
を腟に出し入れするのが難しかった。女陰を平手打ちにするのは、もっと
難しかった。
「あん……あぁん……だ、だめぇ……」
思うようにオナニーができないもどかしさに、鼻にかかった甘えるような
声が漏れた。
物足りない……、苦痛が足りない。もっと、もっと苦痛が欲しい。
179
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/27(金) 19:14:47
Artemis UY0036
手枷と足枷さえ外してもらえたら、好きなだけ女陰とクリトリスにキツイ
お仕置きができるのに……。
「あぁ……、お、お願いです。どうか、どうか手足を……解いて(ほどい
て)下……さい」
「なに甘えとんねん。縛るのやめたらSMちゃうやんけ」
「あぁ……、は、はい。申し訳……ご、ざいませ……ん」
おねだりができるのは一度までである。それを却下されたら、真性マゾの
由梨香は諦めるしかない。仕方なく、由梨香は、ヨガのようなポーズでオ
ナニーを続ける事にした。自分を見下ろす新助と3人のホームレスを訴え
るような目で見上げたが、4人の男達は由梨香のオナニーを視姦するのに
夢中で、その瞳にこめられたM女の哀しい願いに気付くことはなかった。
「はぁ……はぁ……は、は、ふぅ……、だ、だめ、た、足りない……」
喘ぎ声はかなり切迫している。中途半端な刺激のため、マゾの炎が不完全
燃焼を起こしているのだ。このままじゃ、燃え上がる事ができない。燃え
尽きる事ができない。
(あぁ、どうしようかしら。仕方ないわ、こうなったら、クリトリスを弄
るしかないわ。クリトリスは最後までとっておきたかったけど……、もう
限界……)
女陰を掌で摩擦するだけで我慢できなくなった由梨香は、女陰と腟への刺
激をあきらめ、クリトリスを攻撃する事にした。女体で最も敏感で弱いそ
こは真っ赤に充血し、針で突いたら破裂しそうなほど腫れあがり、さっき
受けた革ベルトの打撃の余韻を今も残していた。
(あぁ、こんなにパンパンに勃起して……。いやらしい由梨香のクリトリ
ス。いいわ、女陰の肉穴を指でズボズボできない責任は、お前に取っても
らうわよ? 覚悟はいい?)
由梨香は口元に淫蕩な笑みを浮かべて、中指の先を親指に擦りつけた。よ
し、爪は十分な長さだ。赤い舌が、唇をベロリと濡らした。
180
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/03/27(金) 19:16:31
Artemis UY0037
中指の爪を肉の突起の真上に当てて、力まかせに押し付けた。その瞬間、
由梨香の肉体に痙攣が走る。さらにクリトリスをすり潰すように、爪をグ
リグリと捻った。指に渾身の力がこめられる。腕の筋肉がブルブルと震え、
指先は白く変色した。
「ひっ、ひぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」
由梨香の眉間に皺が寄る。食いしばった歯の隙間から、苦痛とも快感とも
とれる呻き声が漏れた。
今度は爪で掻き毟った。先ほどの革ベルトでの直撃で傷ついた粘膜から、
淫液に混じって血が滲み出してきた。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
呻き声が1オクターブ低くなった。
中指と親指でOの形を作り、敏感なクリトリスを弾いた。いわゆるデコピ
ンの要領である。ただしこちらは、皮膚と頭蓋骨で守られた額ではなく、
女体の急所である。クリトリスに中指が弾けるたびに、美唇から短く鋭い
悲鳴が漏れ、女体に小さな痙攣が走った。
「あぁ……い、いい。も、もっと、もっと痛くなりたい。ボロボロにした
い……。女陰を破壊したい……」
苦痛、苦痛、苦痛。なんと素敵なんだろう。もし今、手足を繋ぐ縛め(い
ましめ)を解かれたら、辺りから木の枝を拾ってきて、それを女陰にねじ
込むに違いない。
数分後、いまわしい恥痛にビクビクと震えるクリトリスが、親指と中指の
爪先に挟まれ、指先が白く変色するほど強く潰された瞬間、女体に何度目
かの痙攣が走り、女陰から潮が噴き出した。
激しい絶頂を迎えて息も絶えだえになりながら、由梨香は自分を見下ろす
4人を潤んだ目で見上げて、ニッコリと微笑んだ。男達は由梨香の凄まじ
いマゾ性に完全に気圧されて、言葉を失っていた。
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 4』おしまい
181
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 11:55:09
Artemis0136
『さざ吉物語〜その4』(注意.少し鬼畜なシーンがあります)
その日も、朝からアルテミスは激しい拷問に絶叫をふりしぼっていた。
金属製の椅子に座らされていた。手足が1本ずつ、これも金属製の拘束具
で肘掛と床に固定されていた。美しいラインを描く首すじと、豊満な乳房
と白桃のようなヒップをつなぐくびれたウエストには各々、背もたれから
生えた革のベルトがきつく巻きつき、一切の動きを封じていた。ちなみに
椅子は床に溶接されている。
アルテミスの正面に1人の白人女が立っていた。口には酷薄そうな笑みが
浮かび、両目は興奮でギラギラと輝いている。さざなみ刑務所で最も恐れ
られているサディストの女看守シンディだ。
シンディの傍らにはステンレス製のワゴンが置かれ、ワゴンの上には工具
セットらしき物が整然と並べられていた。シンディはその中から長さ5セ
ンチほどの細いネジを1本取り上げ、それをペンチで挟んだ。ペンチの先
端には血が付着している。言うまでもなく、アルテミスの血である。この
真性サディストが手にした時、平凡な工具は恐ろしい拷問器具に変わるの
だ。
肘掛に乗せられたアルテミスの右手を見ると、綺麗な形をした人差し指と
中指の先端、爪と皮膚の間から金属の細い棒が3本ずつ生えていた。シン
ディが今ペンチで挟んでいるネジの頭と同じ形をしている。なんとシンデ
ィは、長さが5センチもあるネジの先端をアルテミスの指先に突きたて、
そのままドリルのようにギリギリと回転させながら指の中にねじ込んでい
ったのだ。恐ろしい凶器と化した工具の侵入を許した2本の指は、爪が無
残に剥がれ、表面は炎症と内出血で赤紫色に変色していた。左手を見ると、
すでに5本全ての指が拷問に屈して、血に染まっていた。
「さぁ、次は薬指だよ」
「は、はい……シンディ様」
鋭くとがったネジの先端が近づくと、アルテミスはシンディが拷問をやり
やすいように、薬指を少し上にむけて真っすぐにのばした。興奮と期待で、
指先がブルブルと震えている。
182
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 11:57:16
Artemis0137
人体の中でも指先は特に敏感で、歯や性器と並んで最も拷問対象にされ
る器官である。シンディ自身、米軍に所属していた頃、指の切断や骨の粉
砕といった色々な拷問を楽しんだものだ。
シンディはネジの先端をアルテミスの薬指の爪と皮膚のすき間に宛がうと
(あてがうと)、そのままペンチを握る手に力をこめて2ミリほど突き入
れた。それだけでもけっこうな痛みを生じるはずだが、アルテミスは甘い
吐息を漏らすだけで、理不尽な暴力にさらされようとしている薬指を動か
すことはなかった。
シンディの口元が歪む。邪悪な微笑みだ。ネジがゆっくりと回転を開始し
た。アルテミスの薬指を押さえようとはしなかった。その必要がないから
だ。目の前の重症マゾ自身が自らの意思で、拷問をやりやすいように、指
の不動を崩さないからだ。
「イギィィィィィィ! は、あう……ギャアアアアアアアアア……」
若い女性が発するとは思えない、凄まじい絶叫が迸った(ほとばしった)。
アルテミスが絶叫を発するのは、今日はこれで22回目だ。今まで突き立
てられたネジの本数である。腕と脚の筋肉がブルブルと痙攣し、青い血管
が浮き上がる。足首を床に固定されているので、左右の膝だけが虚しく開
閉を繰り返した。ネジの全長の大半が侵入した時、アルテミスの股間から
生温かい液が流れ出し、床に淡黄色の水たまりを作った。
「キャハハハ、気持ちよすぎて小便ちびったのか?」
「はぁ、はぁ、は……、はい。も、申し訳ございません。あ、あの……、
シンディ様?」
「ん、なんだ?」
「わ、私の汚いオシッコ、シンディ様の足にかかりませんでしたか?」
シンディが足元を見ると、ブーツの先に雫が数滴はねていた。もちろんこ
の罰を、アルテミスは受ける必要がある。
それからたっぷりと時間をかけて、シンディはアルテミスの10本の指全
てにネジをねじ込んだ。指ごとに3本、計30本のネジがアルテミスの指
に侵入し、同じ数だけアルテミスは絶叫をあげた。
183
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 11:58:21
Artemis0138
シンディはアルテミスの乳房を右手で揉み始めた。片手で掴みきれない
ほど、十分なボリュームを備えている。
満足な食事をとれない奴隷生活は、アルテミスの肉体から多くの皮下脂肪
を奪った。しかし不思議なことに、乳房につまった脂肪はほとんど失われ
なかった。そのおかげで今のアルテミスの肉体は、もとから長身だったこ
とも手伝って、『Playboy誌』や『Penthouse(ペントハウス)』などのグラ
ビアを飾るセクシーなモデルのような体型になっていた。
「ふふふ、あいかわらずデカイ胸よね。ホント生意気よ、お前」
シンディはそう言い放つと、左手で、ワゴンの上からスクリュータイプの
ワインオープナーを取り上げた。ワインのコルクを抜く、いわゆるコルク
スクリューというやつだ。右手は乳房を揉むのをやめ、今は、その先端で
固くしこる乳首を弄り始めている。指の刺激を受けた乳首が、徐々に勃起
し始めた。それを見るシンディの口元がニヤリと歪む。
ワインオープナーのスクリューの先端が、勃起した乳首を中心に、乳房の
上をゆっくりと這い回った。今まで指を責め抜いていたネジよりもはるか
に太い、鈍い金属性の光沢を放つそれを、アルテミスは霞がかかったよう
な瞳で見つめた。細い喉がコクリと上下する。吐息が熱い。
184
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 12:00:00
Artemis0139
「ちょっと栓を抜いて、生意気な巨乳から中身を出そうかしらね」
スクリューの先端が、乳首の上で停止した。そして、回転を開始する。柔
らかい乳首の皮膚が精一杯の抵抗を試みる。あまりにも弱い抵抗だった。
アルテミスの肉体に痙攣が走った。一回転、ニ回転、三回転……。本来な
らワインのコルクを開けるはずの器具が、本来なら乳飲み子が口にふくむ
はずの乳首を貫き、女の象徴ともいえる膨らみの内部にズルズルと侵入し
ていく。
「おぉおおおぉぉおぉおおおぉぉぉぉぉおおぉぉ……」
低い呻き声がアルテミスの口から漏れる。単純な痛覚の強さの比較ならば、
さきほどの指責めには及ばないが、それでも常人には耐えられないほどの
激痛である。それでもアルテミスは前方に胸を突き出し、ワインオープナ
ーを握るシンディの手に乳房を押し付けた。首と腰に巻きつくベルトがギ
シギシと音をたてた。
ワインオープナーのスクリューが全て乳房の中に侵入した時には、アルテ
ミスの股間は淫液の泉と化していた。女の象徴ともいえる器官を破壊され
る興奮が、真性マゾを狂わせたのだ。乳房からの出血は意外と少ない。
「はぁ……はぁ……、わ、私の胸が……」
アルテミスは肩で息をしながら、自分の胸を見下ろして呟いた。
「何も気にする事ないだろ? お前には乳房なんて必要ないんだよ」
シンディの手が、根本まで乳房に侵入したワインオープナーを弄り回す。
「だってお前には、この先ずっと、ガキに母乳与えて育てる日なんて絶対
にやって来ないんだからね。お前は死ぬまで奴隷として過ごすのさ」
一瞬、アルテミスの眼に哀しい光が点った。しかしシンディがワインオー
プナーを力まかせに捻ると、苦痛という名の快楽がそれを押し流し、淫蕩
な光が取って代わった。
「あらぁ? ごめんなさいね。もう一つ残ってたわねぇ」
そう言うと、女看守は生贄の残る片方の乳房を揉み始めた。傍らのワゴン
の上には、2つめのワインオープナーが鈍い金属の光沢を放ちながら、出
番を待っていた。
185
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 12:02:52
Artemis0140
数分後、両の乳房を太いスクリューで貫かれたアルテミスは、冷たく硬
い金属製の椅子の上で、興奮と快楽で身体を小刻みに震わせていた。
「ん? 指先から血が出てるわねぇ。止血してほしい?」
「あ、あぁ……。し、して下さい。止血、止血して下さい!」
マトモな方法で止血する気など毛頭ないシンディだった。それを承知で、
懇願するアルテミスだった。
シンディはポケットからライターを取り出すと、火をつけた。オレンジ色
の炎が、アルテミスの右手の指に近づく。メラメラと風にゆれる炎を、ア
ルテミスは舌なめずりするような表情で見つめていた。
「ヒッ、ヒギャアアアアアアアアア!」
空気を震わすアルテミスの絶叫。一千度の炎の舌が指先を舐める。周囲に
肉の焼けるニオイが漂う。
「うぎゃああああああ……、ゆ、指、指がぁあああ!」
なおも続く悲鳴。指先は今も炎に包まれている。それでもアルテミスは指
を動かそうとはしない。シンディはライターを消そうとはしない。
「きゃははは、ゴメンねぇ。止血するつもりが、指先焼いちゃったわ。あ
ぁあぁ、爪が炭になっちゃったわ。アハハハ」
爪だけではない。ライターの火が消された時には、指の先端は半ば炭化し
ていた。残忍な女看守は、クンクンと鼻を鳴らしながら、周囲を漂う肉の
焼けるニオイを楽しんだ。生贄が身体を焼かれるニオイ、なんと甘美な香
りだろうか……。
「あうぅぅぅ……。い、いいえ。お、おかげで右手の血が止まりましたわ。
あ、ありがとう……ご……ざいます」
アルテミスの声は、苦痛で途切れ途切れだが、同時に快楽で蕩けるように
甘い。責める方と責められる方、どちらもすでにヒトを辞めていた。
「シ、シンディ様、左手からもし……出血してま……すわ?」
「ふふん。どうしようもない変態だね、お前は。いいわ、爪が炭になると
気の毒だから、今度は他の方法で止血してやるよ」
シンディはワゴンの下から細いコードを2本引っぱり出した。コードの先
端は小さなクリップになっている。クリップが、アルテミスの左手の人差
し指と薬指の先から顔を覗かせるネジの頭を挟んだ。見ると、コードのも
う一端は、ワゴンの下に置かれた四角いケースに繋がっている。
「指の芯で、電気の味をたっぷり楽しみな!」
そう言い放つと、シンディは、四角いケースについているダイヤルを回し
た。その瞬間、アルテミスの全身が硬直し、全身の筋肉がブルブルと痙攣
し始めた。
「グギャアアア! ぎ、ぎゃ、ぎゃ……ギビィィィィィィィィィ!」
ケダモノのような絶叫が響きわたった。
その後10分以上に渡って、発電機のダイヤルが反対方向に回される事は
なく、絶叫が途切れることもなかった。コードを繋げた指の先からは煙が
噴き出し、指先を濡らしていた血液は炭化し、爪は真っ二つに割れた。太
股の筋肉がブルブルと震え、その付け根から、哀れな生贄は何度目かの失
禁をした。
生贄の絶叫が不規則な濁音に変わり、そしてゴロゴロという泡を噴くよう
な耳障りな音に変わった頃、ようやく発電機の電源が切られた。鉄仮面の
口の部分からは、半ば泡状になった唾液が漏れ出していた。舌でも噛んだ
のだろうか……、唾液は血の色をしていた。
186
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 12:03:52
Artemis0141
シンディはいったん拷問を中断し、一千度の炎と電気ショックで破壊さ
れた生贄の指が再生するのを待つことにした。このまま拷問を続けても、
神経を焼かれた指では、楽しみが半減するだけだ。
そんなシンディの意図を知ってか知らずか、アルテミスも肩で息をしなが
ら、椅子の上に無言で座っていた。股間は尿と淫液にまみれ、見るも無残
な状態だ。すでに数度の絶頂を得たにも関らず、秘裂の間から顔を覗かせ
る貪欲なクリトリスは依然として勃起し続け、次の苦痛を待ちわびている。
あと数分としないうちに拷問が再開されるだろう。シンディは鼻歌を口ず
さみ始めた。曲名は『The Star-Spangled Banner』中東に兵役していた頃
も、よくこれを歌いながら拷問を楽しんだものだ。
187
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 12:08:21
Artemis0142
数分はあっという間に過ぎた。『The Star-Spangled Banner』はすでに
歌い終えている。アルテミスの指は、ライターと電気による火傷は完治し
ているが、今も3本ずつのネジに貫かれたままだ。それを確認して、シン
ディがニヤリと笑った。
シンディは再びペンチを手にすると、アルテミスの指先から顔を覗かせる
ネジの頭をペンチで挟んだ。引っぱった。アルテミスの奥歯がギリギリと
音をたてる。なかなか抜けない。ネジの侵入孔を見ると、盛り上がった皮
膚が、本来なら排除すべき金属製の異物にきつく絡みついている。不死身
体質が裏目に出たようだ。
試しにネジを捻ってみた。しかし侵入孔から赤黒い血が滴るだけで、無限
に再生を続ける不死身の皮膚組織がネジを解放する事はなかった。ネジを
捻るたびに、シンディの手にかすかな振動が伝わってくる。その振動を音
で表現すると『ガリガリ』といった所だ。金属の螺旋が骨にこすれている
のだ。
「くそっ、しぶといねぇ!」
業を煮やしたシンディは、体重をかけて力まかせに引っぱった。今度はあ
っさりと抜けた。ブチブチという嫌な音が聞こえてきそうだった。しかし
実際は、室内の空気をビリビリと震わせるほどのすさまじい絶叫にかき消
されて、筋肉繊維が引き千切られる音は聞こえなかった。引き抜かれた長
さ5センチはあるネジの表面には、血液と肉の小片がこびり付いていた。
2本目のネジをペンチで挟んだ。今度は比較的容易に抜けた。これ幸いに、
シンディは時間をかけてゆっくりと引き抜いていった。もちろん親切心か
らではない。できるだけ長い時間、犠牲者に苦痛を味わわせるためだ。2
本目を抜き去ると、3本目にとりかかった。1本目を抜いた時とは異なる、
低い呻き声が聞こえた。
指1本につき3本のネジ。同様の作業が続けられた。やはり1本目は一気
に引き抜き、残りの2本はゆっくりと時間をかけて抜き去られた。凄まじ
い絶叫と低い呻き声が、交互に流れた。
途中、悪魔のような女看守シンディは、半ばまで引き抜いたネジを再び突
っこみ、ピストン運動をしてみせた。この時のアルテミスの悲鳴は、たと
えサディストでも耳にしたら悪夢にうなされてしまいそうなほど、悲痛な
ものだった。その悲鳴に快楽の響きが含まれている事実に気付く者は、は
たして何人いるだろうか……。
188
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 12:12:03
Artemis0143
次はいよいよコルク栓が抜かれる番だ。乳首という名のコルク栓。
左右の乳房に突き刺さったワインオープナーの柄をシンディの指が包むの
を、霞がかかったような目で見つめながら、アルテミスは舌なめずりした。
「さて、じゃあ約束通り、このデカイ乳の中身を搾り取ってあげるわ」
「は、はい。生意気な私の乳房をボロボロにして下さい」
ワインオープナーの柄を握るシンディの指に力がこめられる。それを見る
アルテミスの、唇を舐めまわす舌の動きがいっそう激しさを増した。鉄仮
面の隙間から聞こえるピチャピチャと音の、なんと卑猥な事か……。仮面
の下で、流れ出したヨダレが、口の横から顎の下までスジを作っていた。
2つのワインオープナーがゆっくりと引かれて行く。アルテミスは、乳房
を引っぱる力に逆らうように、手足を突っ張って背もたれに背中を押し付
けた。砲弾型の豊満な乳房が円錐型に変形し、胸と乳房の付け根をつなぐ
皮膚に縦方向の皺が浮かんだ。
「あ、あうぅぅぅ……、ち、乳房がち、千切れ……そう」
アルテミスは必死で、背中を背もたれに押し付ける。椅子が床に溶接され
ていて良かった。肘掛を握る腕の筋肉がブルブルと痙攣している。
「はぁ、はぁ、い、いっそのこと千切られたら……どんなに幸せかしら」
スクリューの侵入孔から流れ出た血が、アルテミスの腹部に幾スジもの赤
いストライプ模様を描いた。スジの1本は形の良い縦型の臍を赤い液で満
たし、溢れた血はその下の女陰を赤く染めた。血にぬれたクリトリスがヒ
クヒクと痙攣している。
2つのワインオープナーは、もはや限界という所まで引っぱられている。
両手に伝わる感触からそれを察知したシンディは、地獄に棲む悪鬼を思わ
せるような笑みを浮かべて、全体重を一気に後ろにかけた。その瞬間、ブ
チュブチュという不気味な音と、凄まじい女の絶叫が同時に響いた。
敏感な乳首と柔らかい乳輪の皮膚を抉り取られて、哀れな乳房には、肉眼
でもはっきり分かるほど大きな穴がボッカリと開いていた。そこからは、
血の色をしたワインがドロドロと流れ出ていた。
「キャハハハ、赤ワインかと思ったけど、少しロゼっぽいわね」
シンディの哄笑がひびき渡る。
アルテミスはそれを、朦朧とした意識の中で聞いていた。凄まじい苦痛と、
それをはるかに上回るマゾだけが知る快楽に、アルテミスの意識は桃源郷
をさまよっていた。そして、ワインオープナーに抉られた肉穴にシンディ
の指が侵入し、乳房の中身をかき回し始めた時、血まみれの真性マゾは何
度目かの絶頂を迎えて意識を失った。
189
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/02(木) 12:14:25
Artemis0144
1人の女が自分を見下ろしていた。その猛禽類か爬虫類を思わせる眼、
どこかで見た覚えがある。名前はたしか……シ、シン……。
女は口元に冷酷そうな笑みを浮かべて、自分に何か話しかけている。
『だってお前には、この先ずっと、ガキに母乳与えて育てる日なんて絶対
にやって来ないんだからね。お前は死ぬまで奴隷として過ごすのさ』
(そんな事あるものか! 私だって……)
女の顔がかすむ。頬の皮膚が、流れ落ちる涙を伝えてくる。
(私だって……私……私は……誰だ?)
目を覚ました時には、独房の冷たい床の上だった。どうやら拷問の最中
に、気を失ってしまったようだ。時刻はすでに夕方になっていた。自力で
独房に戻ったのか、誰かに運ばれたのか、記憶がはっきりしない。最近、
頭がボォーとする事が多い。長期にわたるマゾ生活の影響だろうか、それ
とも不死身体質になった副作用だろうか……。
眼に涙が浮かんでいる。悲しい夢でも見たのだろうか……。いや、まだ頭
が朦朧としていて夢の内容は思い出せないが、悲しい夢であるはずはない。
マゾ奴隷の自分が見る夢は、淫夢と決まっているのだ。
もう元の生活には戻れない身である。母星に残してきた家族や友人たちと
も、永遠に会う事はないだろう。おそらく自分は戦死したと、知らされて
いるに違いない。その方がよかった。安否を気遣う相手が実は裏切り者で、
マゾ奴隷の毎日を送っていると知ったら、きっと悲しむに違いない。
ネオガイア宇宙軍の士官でありながら、敵の奴隷となり、あまつさえ同胞
を裏切り死に追いやった身だ。人並みの喜びなど、とうの昔に諦めていた。
数日前までは。
今は……、哺乳瓶にしがみつき、チュバチュバと音をさせながら母乳を飲
むさざ吉を静かに見つめるブルーの瞳の中には、淫虐に狂ったマゾの光は
なかった。しかしさざ吉の両目に映るのは、哀しい宿命を背負ったマゾ女
の優しい素顔ではなく、決して外れる事のない不気味な鉄の仮面だった。
『さざ吉物語〜その4』おしまい
190
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/07(火) 19:58:53
Artemis UY0038
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 5』
どれくらい失神していたのか、由梨香には分からなかった。ほんの数秒
か、あるいは数十分か……。朦朧とした意識の中、激しい男の息づかいが
聞こえた。鼻にかかる息が、吐き気を催すほど臭かった。口の中の粘膜が、
乳輪の皮膚が、誰かの舌の感触を伝えてきた。舐められるというよりも、
ナメクジが這い回るような感じに近かったが、不思議と嫌ではなかった。
突然……。
「ふぎゃあ!」
鋭い悲鳴とともに一瞬で意識を取り戻した由梨香は、顔をあげて痛みの発
生源を見た。女陰に向けられた視界は闇に閉ざされていた。アイマスクが
両目を被っている。
どこかから拾ってきた爪楊枝(つまようじ)で、由梨香が気を失っている
隙に女陰にイタズラをしていた新助は、突然の悲鳴に驚いて、1メートル
も後ろに飛びのいた。ホームレスを暴行しようと公園にやってきて、由梨
香を発見した、ドサ周りのコメディアンだ。
由梨香の口腔内を舌で蹂躙していた黄コートと、左右の乳首を食い千切ら
んばかりに吸っていた傘持ちと黒ズボンも、突然の悲鳴に身体が固まって
いる。寝屋真市にはホームレスがかなり多く住んでいるが、彼らもその一
員だ。
見ると、いまだ淫液の乾ききらない女陰からは、爪楊枝の柄の部分が顔を
覗かせている。先端は小さな尿道孔に侵入していた。どうやら偶然、その
先端が小さな尿道孔に入ってしまったようだ。その痛みで由梨香は意識を
取り戻したのだが、爪楊枝はまだ尿道孔に残ったままだ。
尿道孔に爪楊枝が入ったのは全くの偶然なのだが、後に新助は、医師でな
いと肉眼での確認すら難しい小さな排泄孔に爪楊枝を突っ込んだ経験を、
かなり誇張した武勇伝として、仕事仲間に自慢してまわる事になる。
**************************************************************
由梨香アナザー〜早苗編の今までの投稿はこちらです。
>>88-99
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 1』
>>131-136
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 2』
>>158-173
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 3』
>>175-180
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 4』
**************************************************************
191
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/07(火) 20:00:29
Artemis UY0039
「あ、私、気絶していたんですか……」
よほど尿道を襲った痛みが強かったのか、完全に覚醒した由梨香は、アイ
マスクで光を奪われた眼で周囲をキョロキョロと見回した。当然、何も見
えない。だが数名の人の気配は、なんとなく感じられる。
「ご、ごめんなさい。急に大声出して、ビックリさせちゃいました?」
周囲にいる何者かに語りかける由梨香の声は、心底すまなさそうだった。
「もう大丈夫ですよ。何をなさっていたのかは分かりませんが、どうぞ遠
慮せず続きをして下さい」
そう言うと、由梨香は両脚を広げ女陰を露わにした。その部分からは、今
も細い木の棒が生えている。この時になって気付いたが、手足の拘束が解
かれている。どうやら失神中に外されたらしい。
「お、おっぱいも好きなだけ舐め舐めして下さいね」
自由になった両手で、胸の膨らみを激しく揉んだ。乳首に付着したホーム
レスの唾液を乳房全体になすりつける。まるで毛穴の一つ一つに唾液をす
り込もうとしているようだ。たっぷりと時間をかけて乳房全体を汚し終え
ると、由梨香は掌を顔に近づけ、形のいい鼻を豚のようにフガフガ鳴らし
ながらニオイを嗅いだ。掌に残ったホームレスの唾液は、吐き気を催すほ
ど臭かった。嬉しそうにニッコリと微笑んだ。赤い舌を出し、掌をベロベ
ロと舐め始めた。男の唾液に濡れた乳房が、公園の街灯の光を反射して、
淫猥な光沢を放っていた。
「あと、キスも続けてね。由梨香、オチンポ咥えるのも好きだけど、男の
人の舌を尺八するのも大好きなのよ?」
そう言うと、口をOの字に開けて、フェラチオをする真似をした。美唇の
間で触手のようにうごめく舌の、なんと卑猥な事か……。
『舐め舐め』『オチンポ』『尺八』
真性マゾに身を堕とす前は、恋人の前でも絶対に口にしなかった淫語だ。
それが今では、当たり前のように出てくる。自分にマゾ化薬を投与してく
れたネオガイア星人の女医に、由梨香は心から感謝した。
192
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/07(火) 20:01:45
Artemis UY0040
興奮しきった男女の喘ぎ声が、夜の公園の静寂を邪魔していた。アスフ
ァルトの上に横たわる女体の上を、3枚の舌と6本の手が這い回っている。
その6本の手の上に、女の手が愛しげに重ねられている。すらりと伸びた
女の美脚は、誰に押さえられている訳でもないのに一杯に広がり、股間に
ある敏感な部分を露わにしていた。男の舌が腟を蹂躙するたびに両脚が虚
しく空を蹴り、指がクリトリスをこするたびに美脚に痙攣が走った。
「ヒィッ、ヒィッ……フ、フギャア!」
しばらくして、他の部分を弄られた時とは明らかに異なる悲鳴が、断続的
に漏れ始めた。見ると、新助が由梨香の尿道に爪楊枝を出し入れしている。
爪楊枝の表面が、血色に染まっている。尿道の粘膜を掻きむしられる恥痛
に、由梨香の両足の指が激しく開閉する。しかし、股関節の限界まで広げ
られた両脚が閉じられる事はなかった。
爪楊枝のほぼ全長を尿道に侵入させた新助は、それをネジのようにグルグ
ルと回転させた。その瞬間、由梨香の全身が硬直し、尿道孔から尿が流れ
出した。尿圧に押されて爪楊枝が抜けそうになったが、新助の手がそれを
奥まで押し戻した。再び由梨香の肉体が硬直する。尿道に爪楊枝をくわえ
込んだままの排尿の勢いはゆっくりで、時間がかかった。その間、由梨香
の下腹部は緊張と弛緩をくり返した。尿は少しピンク色をしていた。
新助は由梨香の尿道から爪楊枝を抜き取ると、何を血迷ったのか、指先で
今まで爪楊枝が侵入していたあたりをグリグリと押した。どうやら細い爪
楊枝だけでは飽き足らず、指を尿道に入れようと考えたらしい。当然、入
る訳がない。仕方なくもう一度爪楊枝を手に取り、女陰の中をデタラメに
突いたが、偶然は2度は続かなかった。
193
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/07(火) 20:04:03
Artemis UY0041
尿道責めを諦めた新助は、淫液でドロドロに濡れた陰唇を広げ、敏感なク
リトリスを指で挟んだ。すでに肉芽は破裂しそうなほどに膨れあがり、ヒ
クヒクと痙攣している。指に力を込める。
「あぁあああ……、だ、だめぇ! お、お願い。指じゃイヤなのぉ! つ、
爪で、爪で由梨香のクリちゃん責めて!」
由梨香の嬌声が響く。指で挟まれる程度では足りない。その卑猥な女体が
求めているのは快感ではなく、苦痛なのだ。男の爪がクリトリスを挟んだ。
『クリちゃん』という表現は、むかし付き合っていた男に教えられたもの
だ。男の名前は忘れてしまった。もはやどうでもいい男である。元恋人は
サディストではなかったのだ。
「そ、そう、そうよ! そのまま、そのまま思い切りクリちゃん潰して!
ゆっくりはイヤ! い、一気に、一気にやって、やって、やってぇ!」
硬い爪先が、男の握力を敏感なクリトリスに伝えた。
「グギャ! ぐひぃぃぃ!」
女の絶叫。苦痛によがるマゾ女の嬌声だが、他人の耳には苦痛を訴える悲
鳴にしか聞こえない。
驚いた新助が、女陰から手を離した。このドサ周りのコメディアンは、他
人の身を気遣う心など持ち合わせていないが、由梨香に大怪我をさせて後
でその責任を追及されるのではという心配をしているのだ。先ほど由梨香
のアイマスクを一度剥がした事を、新助は心から後悔していた。その時に
自分の顔を見られてしまったかも知れない。顔さえ見られなかったら、も
っと卑劣な行為ができるのに……。
今はアイマスクで視界を奪われている女の両手が、離れた男の手を求めて、
狂ったように空を探る。まるで獲物を追う肉食獣のような迫力だ。捕らえ
た。女の細い指が獲物に固く巻きつく。男以上の握力だ。男の手を女陰に
押し付けて、その節くれだった指先を再びクリトリスに誘う(いざなう)。
やや戸惑い気味に男がクリトリスを爪で挟むと、由梨香は、今度は優しく
男の手首を撫ではじめた。
「由梨香のそこ、すごく敏感で痛がりなくせに、いつも拷問して拷問して
って考えてる、欲求不満でドスケベなお豆なの」
由梨香は、先ほど新助が使った『豆』という表現が気に入ったらしい。
「お願い。生意気なお豆に、男の人のこ強さを思い知らせてやって! 由
梨香、絶対に脚を閉じないから!」
「わ、分かってるんやろな。お前がやってくれって言ってんぞ? 怪我し
ても、お前の責任やからな」
そう念を押すと、新助は爪先に渾身の力を込めた。
「ぎゃあぁぁぁあああぁぁぁあああ……」
再びクリトリスを襲う恐ろしい苦痛に、由梨香はすさまじい悲鳴をあげた。
それでも、満開の両脚を閉じまいと、必死に大腿筋を緊張させる。いかに
も元イベントコンパニオンらしい細い美脚の筋肉がブルブルと痙攣した。
194
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/04/07(火) 20:06:51
Artemis UY0042
新助が由梨香のクリトリスを攻撃している間、3人のホームレス達は各
自、由梨香の口腔と左右の乳房を舌で汚すのに必死だ。
さっきまで黄コートが舌をねじこんでいた由梨香の口に、今は傘持ちが挑
んでいる。由梨香の口を介した、いわゆる間接キスというやつだ。いくら
若い女の口腔とはいえ、つい今しがたまでひどい口臭を放つ他の男が舌を
ねじ込んでいたのだ。普通の男ならば、とても唇を重ねようとは思わない
だろう。しかし傘持ちは、ジュルジュルと音をさせて目の前の美唇を吸っ
ていた。なにせ数年ぶりの若い女である。この機会を逃したら、次に女体
に触れるのはいつになるか分からない。それに、口臭の凄まじさでいうな
ら、傘持ちも黄コートと五十歩百歩である。
傘持ちと交代した黄コートも、傘持ちの唾液で汚れている事などおかまい
なしに、由梨香の柔らかい乳房にむしゃぶりついている。乳房の表面には
縦横に革ベルトで打たれた傷が走り、更に乳房全体を覆いつくすよう傘持
ちのキスマークが散在していた。他の男達がつけた淫虐の痕の隙間に、黄
コートも自分の印(しるし)を刻み始めた。
黒ズボンは、もう片方の乳房に執心していた。黒ズボンが形の良い乳房に
口をつけるたびに、由梨香の身体がビクンと震える。たっぷり時間をかけ
てから口を離したあとに残る、赤紫色の痕と血のにじむ歯型が、黒ズボン
の残忍な性格を物語っていた。
由梨香の口腔内を歯ぐきの裏まで舐めまわして満足した傘持ちは、由梨
香に口をOの字に開かせて、その中に唾液を吐き始めた。由梨香は両乳首
と女陰から伝わる激しすぎる刺激に耐えながら、次々と落ちてくる粘性の
唾液を口で受け止め、必死に飲み下した。
唾液の吐きすぎで傘持ちの口が乾いてきた頃、突然、由梨香が鋭い悲鳴を
あげて身体を仰け反らせた。見ると、新助が敏感なクリトリス爪を食いこ
ませたまま、手首を激しく振動さている。女陰が淫液を迸らせて、何度目
かの絶頂を訴えている。いきなり襲ってきた衝撃に、おもわず傘持ちの唾
液が気管に流れ込み、由梨香は激しく咳き込んだ。
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 5』おしまい
195
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 21:38:32
Artemis0145
『さざ吉物語〜その5』
test
196
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 21:57:01
test
シンディ アルテミス 褥 レズビアン 生贄 囚人
サイモン・ヴィンセント 拷問映像 サイト
『Sadistic World Community』 有料会員制 マニア
娼婦 配信 動画 ヒッチハイカー 誘拐監禁
警察当局 捜査 政財界 マンハンター
197
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:05:09
投稿しようとしたら『NGワード』のエラーが出たので、
>>196
は
それを特定するためのテストです。特に意味はありません。
特定されたNGワードは、卑猥でも差別的でもない、日常会話でごく
普通に出てくる単語でした(笑
198
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:06:41
Artemis0145
『さざ吉物語〜その5』
世の中には、性的な動機とは別に、他人の苦痛を純粋に悦びの糧とする
者達がいる。例えばシンディがそれだ。シンディが過去にアルテミスと褥
(しとね)をともにした事のない事実は、彼女がレズビアンではない事を
示唆している。それにも関らず、シンディに生贄として供される囚人は性
別を問わない。
その日、シンディの元を訪れた男も、同じ種類の人間だった。『訪れた』と
いうのは、囚人としてではなく客として招かれたからだ。男の名はサイモ
ン・ヴィンセント。拷問映像を扱う少し危ないサイトの運営者で、シンデ
ィとはかれこれ数年の付き合いになる。サイトの名前は『Sadistic World
Community』といい、ちなみに有料会員制である。
サイモン自身も拷問マニアだった。相手は主に、料金次第で変態プレイも
可能という一部の娼婦達だ。しかしサイトが配信する動画の中には、サイ
モン自身の撮影による、合意の下で行なわれたとは到底考えられない阿鼻
叫喚のシーンをおさめた物がいくつもあった。サイトの会員の間では、サ
イモンはヒッチハイカーなどを誘拐監禁し拷問していると、もっぱらの噂
である。
しかしサイモンに警察当局の捜査が及ぶ事は決してなかった。どうやらサ
イモンは政財界の大物と太いパイプを持っているらしく、当局がどんなに
躍起になっても、必ずどこかから圧力が加わり捜査が屯坐してしまうのだ。
サイモン・ヴィンセント、恐怖と嫌悪をこめて『マンハンター』と呼ばれ
る男だった。
***************************************************************
途中に外国語が出てきますが、もしかしたら間違っているかも知れません。
登場する各名称は全て架空のものです。
***************************************************************
199
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:07:36
Artemis0146
さざなみ刑務所内に作られたシンディの居室。ドアを入って右手の壁際
には、天井まで伸びるバック・バーが備え付けられ、世界各地の銘酒が所
狭しと並べられている。反対側を見ると、古今東西問わず有名画家の絵が
数点、白塗りの壁を彩っている。絵は全て本物だ。安くても数百万、高い
ものは億の単位がつくだろう。部屋のほぼ中央には、黒檀の脚と硬質ガラ
スの天板であつらえたテーブルが置かれている。その周囲を4脚の革張り
のソファが囲んでいる。こちらはイタリアのカッシーナ製だ。どれも一介
の看守が買える代物ではない。
全て、囚人から奪った物だ。略奪と拷問は、アメリカ軍に従軍している時
に覚えた。要は、相手にテロリストの疑いさえかければ、全ての行為が正
当化されるのだ。さざなみ刑務所の囚人たちに人権はない。囚人たちにテ
ロリストのレッテルを貼る事など、瞬きをするよりも簡単なのだ。
相手がテロリストならば、財産を奪っても、それは略奪ではなく没収であ
る。命を奪っても、それは虐殺ではなく戦闘行為である。虐待しても、そ
れは拷問ではなく尋問である。ちなみに、どう取りつくろっても尋問とい
う表現ですまされない残虐な虐待は、『過酷な尋問』と表現される。
200
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:08:56
Artemis0147
かなり以前から、シンディとサイモンは機会あるごとに会合しては、お
互いの武勇伝を自慢しあう仲だった。何の武勇伝かは、説明するまでもな
いだろう。そして今日は、2ヶ月ぶりの会合だった。
室内に入ったサイモンは、勧められてもいないのにバック・バーに備え付
けの冷蔵庫の扉を開け1本のビール瓶を取り出し、グラスにも注がずラッ
パ飲みを始めた。銘柄はマカビー、日本ではあまり馴染みのないビールで
ある。わずか10秒足らずでこれを空にすると、2本目を取り出してソファ
にどっと腰かけた。足を正面のテーブルに乗せる。もちろん靴は履いたま
まだ。遠慮のかけらも感じられない。
靴底にこびりついた土を見て、シンディは小さく舌打ちをしたが、文句は
言わなかった。もともと囚人からタダで手に入れた調度品だ。傷がついた
ら、また別の囚人から新しいのを没収すればいいだけだ。
サイモンは、手にした2本目を、これもラッパ飲みで半分ほど胃に流し込
むと、いやらしい笑いを浮かべながら室内を見回した。時代劇に登場する、
悪徳代官と結託して悪事を働く強欲な商人を連想させる笑顔だ。
「収容所の看守にしちゃあ、いい暮らししてるじゃねぇか、シンディ」
「収容所じゃない。刑務所さ。アンタには、どんな建物も収容所に見える
んだね」
「ふふん。巷(ちまた)じゃあ、ここは収容所で通ってるんだぜ?」
「そうなのかい? まぁ私には関係ないよ。拷問さえできたら、収容所だ
ろうと刑務所だろうと遊園地だろうと、どうでもいい事さ」
話しながら、サイモンは2本目のビールを空にした。顔にやや赤みがさし
ている。
201
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:10:23
Artemis0148
「最近、調子はどうだ?」
「まぁまぁね」
「例の奴隷、たしか鉄仮面と言ったか……。今も生きてるのか?」
「生きてるよ。昨日は、指に針刺されてヒィヒィ悲鳴あげてたよ」
「そうか。そいつは良かった、安心したよ」
「前回お前さんが投稿した映像……、たしか寝ている自分の親を殴り殺し
たってガキに、バットで滅多打ちにされるやつだ。それを見た時、俺は、
あぁこれで鉄仮面ともお別れかって思ったぜ」
サイモンはいったん話すのを中断して、新しいビールを取りに席を立った。
「普通あれだけバットで殴られたら、全身の骨が砕けて死んじまうよな?
ところがどうだい、今聞いたら、鉄仮面は健在ですときたもんだ。一体あ
いつは何者なんだ?」
「ここの囚人の1人だよ。まぁ人より少しだけ身体がタフにできてるだけ
の、ただの地球人さ」
「へぇ……そうなのか……。まぁたしかに、一見するとポルノスター顔負
けの肉体だが、けっこう筋肉質ではあるな」
実際はタフどころではなく、正真正銘ホンモノの不死身なのだが、シンデ
ィがその事実を明かすはない。鉄仮面が元ネオガイア宇宙軍の士官である
事、そして不死身体質に改造されていることは、外部の者には明かしては
ならない極秘事項なのだ。そもそも鉄仮面の拷問映像をネット上に投稿す
る行為すら、おそらくさざなみ刑務所の服務規程に反しているだろう。
「まぁ、鉄仮面が生きていて良かったよ。お前さんの投稿の中でも、鉄仮
面は特に評判が良くてな。まぁまた良いのがあったら投稿してくれよ」
「あぁ、そうするよ」
「ん? マカビーがないな……」
冷蔵庫の中を物色するが、お気に入りの銘柄のビールは見つからなかった。
仕方なくワインのボトルを1本取り出し、再びソファに腰を下ろした。銘
柄は『カステル・グラン・ヴァン』味は平凡だが、市販価格はフルボトル
で1万円近くし、少しお高い。これもラッパ飲みで胃に流し込み始める。
サイモン・ヴィンセント、かなりの酒飲みらしい。
202
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:11:41
Artemis0149
1分足らずでボトルの半分を胃に納めて、ようやく満足したのだろう。
赤鬼のような真っ赤な顔をニヤニヤさせて、サイモンは両手の5本の指を
胸の前で軽く合わせ、革張りのソファの上でくつろぎ始めた。ニヤついた
顔は、本人は上品な微笑みと思い込んでいるようだが、他人の目には卑屈
な笑顔にしか見えない。開いた5本の指を胸の前で合わせるのは、以前に
観た映画の主人公のポーズを真似たものだが、まるでサマになっていない。
「かなり飲んでるけど、ぶっ倒れないでよ? それよりも、実はアンタの
サイトに投稿しようと思ってる新しい拷問映像があるのよ。観る?」
この部屋には立体映像の映写機が備え付けられていて、さざなみ刑務所内
で行なわれた拷問の数々を映す事ができる。午後の昼下がり、空間に出現
した3Dの地獄絵を観ながら冷えたビールをやるのが、この女看守は好きだ
った。サイモンの返事も待たずに、シンディの指が、書斎机の3D映写
機のコントローラーを叩いた。
「鉄仮面じゃないんだけど、泣き叫ぶ姿はなかなかのものだよ」
203
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:13:23
Artemis0150
映像の中で、白人女が1人、ベッドの上に仰向けで横たわっている。ベ
ッドは長方形ではなく、X型をしている。女は両手両足を革のベルトで固
定され、文字通り大の字で拘束されている。衣服は全て剥ぎ取られ、健康
的な若々しい裸体がまぶしい。顔を見るとまだ若い。十代半ばといった所
か……、少女と言ってもいいだろう。
少女の哀れなほど怯えた瞳が、自分を見下ろす女の姿を映している。女は
シンディだ。シンディの傍らにはステンレス製のワゴンが置かれ、その上
にはセロハンテープのような巻物が1つ、画鋲(がびょう)が3つ、そし
て金属製の棒が1本、整然と並んでいる。金属棒のサイズはやや大きめで、
長さ30センチ、太さは直径5センチといった所だ。他には、黒いゴム製
のマスクや乗馬鞭などが並んでいる。
シンディは巻物のテープを、3センチほどの長さに切った。少女のブロン
ドの髪を鷲づかみにした。少女は首を振って抵抗したが、鋭い怒声と強烈
な平手打ちを浴びせておとなしくさせた。可愛らしい上唇をめくり、上の
歯ぐきにテープを貼り付ける。驚いたことに、歯ぐきは唾液で濡れている
にも関らず、テープが剥がれる事はなかった。どうやらネオガイア製らし
い。さらにもう1枚、今度は少女の乳房の下あたりに貼り付けた。少女は
すすり泣きを漏らすだけで、じっとしていた。
次にシンディは、ワゴンから例の金属棒を手にとった。空いた方の手で、
少女の尻の肉を押し広げた。露わになる肛門。女にとっては、性器を見ら
れるよりも恥ずかしいに違いない。少女の肛門をわざとらしく念入りに観
察してから、シンディが少女の耳元に何かを囁いた(ささやいた)。とたん
に少女の顔が羞恥の色に染まる。だが、もうすぐ、恥ずかしがる余裕さえ
なくなるのだ。
204
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:14:39
Artemis0151
まだ色素の沈着も薄いピンク色の肛門に金属棒の先端が宛がわれる(あて
がわれる)と、ただの一度も異物の侵入を許した事のない穴がピクリと震
えた。
「Ich brauche Hilfe!」
少女は涙を流しながら、必死で懇願する。Ich brauche Hilfe.「助けて」
を意味するドイツ語である。どうやら少女はドイツ人らしい。しかしアメ
リカ人のシンディにはドイツ語は解らない。もっとも意味が解った所で、
シンディが少女の願いを聞き入れる事は絶対にありえないが……。
少女の恐怖に引きつる顔を冷酷そうな目で十分楽しんでから、シンディは
一切の手加減なしに、長さが30センチはある金属棒を幼い肛門に突っ込
んだ。それは、ぶち込んだと表現した方が適切と思えるくらい、残酷な挿
入だった。
「グギャ!」
短い悲鳴。少女は身体を弓なりに反らして棒の侵入から逃れようとするが、
手足を拘束されていてはどうしようもなかった。少女の両目から涙がこぼ
れ落ちる。女陰を犯されるよりも、ある意味、肛門を辱められる方がショ
ックが大きいのだろう。
見ると、全長30センチはある金属棒が、ほぼ根本まで少女の肛門に侵入
している。ベッドと尻の接触部分に赤い水たまりが作られ、徐々にその面
積を拡げていった。少女は全身を硬直させている。眉間にシワをよせて固
く両目を閉じた表情が、実に痛々しい。
しばらくして少女はゆっくりと身体を動かし始めた。少しでも痛みがマシ
になる姿勢を探しているのかもしれない。途中で何度も、激しい苦痛に襲
われたように、動きを止めて低いうめき声をあげた。しかし手足を拘束さ
れた身では、可能な姿勢など限られている。下手に動いても苦痛に襲われ
るだけだと気付いて、少女は動かなくなった。
205
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:16:10
Artemis0152
少女の虚しい努力を楽しそうに見物していたシンディは、生贄がおとな
しくなったのを確認すると、今度は画鋲を手に取った。まだ成熟しきって
いない乳房を片手で押さえつけ、画鋲を乳首に近づけた。うすくピンク色
に色づいた、小さな桜の蕾のような乳首である。その先端に画鋲の針が触
れた。恐怖に戦慄く(わななく)少女の唇を、必死の懇願が押しひろげた。
「Ich brauche Hilfe!(助けて!)」
それに対するシンディの答えは、冷酷な笑みひとつだ。
乳首に当てられた画鋲を、シンディの親指がゆっくりと押し下げていく。
乳首を包み込む薄く柔らかい皮膚は必死に抵抗するが、鋭く尖った針をは
ね返すには絶望的に弱すぎた。プツンと小さな音が聞こえた。その瞬間、
乳首は針に屈した。
「ヒィヤアアアアアア!」
甲高い悲鳴がひびき渡った。悲痛な叫び声。どんなに冷酷な人間でも、こ
の悲鳴を耳にしたら、自分の危険もかえりみず救出に飛び出すに違いない。
長く尾をひく悲鳴に、シンディの哄笑が重なった。
肺に溜まった空気を全て悲鳴に換えて吐きつくすと、少女は頭を持ち上げ、
まるで観察するかのように乳首に刺さった画鋲をじっと見つめた。そして
嗚咽を漏らし始めた。少女の心の中は絶望で満たされていった。シンディ
が2つめの画鋲をもう片方の乳首に当てた時も、少女は嗚咽を漏らすだけ
で、じっとしていた。またプツンという音がしたが、少女の口から漏れた
悲鳴は、さっきよりもずっと小さく短かった。うつろな瞳で天井を見上げ
る顔は無表情で、全てを諦めたように見える。
少女が静かになったのを確認したシンディは、今度はワゴンからゴム製の
マスクを取った。真っ黒いマスクが眼前に迫ってきても、少女はおとなし
かった。少女の顔に乗せられたマスクは、何もしていないのに勝手に皮膚
に吸い付いて顔面と完全に一体化した。さらに驚いたことに、真っ黒だっ
たマスクは徐々に色を失い始めた。やがてマスクは透明になり、下の少女
の顔が露わ(あらわ)になった。ネオガイア星のテクノロジーで作られた
このマスクは、まるでマジックミラーのような機能を持っていた。シンデ
ィからは少女の顔が見えるが、少女は視界を真っ黒に塗りつぶされて何も
見る事ができないのだ。
206
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:17:34
Artemis0153
シンディが3つめの画鋲を手にした。視力を奪われて恐怖におののく少
女の柔らかい腹部に、画鋲の針を軽く当てた。チクリとした感触に、若い
裸体がビクンと震える。画鋲を持ったシンディの手が、ぬめぬめとした白
い肌の上を、下半身に向かって移動していく。その行き先は……。
指先がまだ幼さの残る女陰の上端に辿り着いたとき、シンディが少女の耳
元で一言「Clit」と発した。
今さっきまでの態度からは想像できないほど、少女は狂ったように暴れだ
した。シンディの一言から、どこが画鋲の次の標的なのかを悟ったのだ。
『Clit』はclitoris――クリトリス――の略称である。
(クリトリスに画鋲を刺されたら、死んでしまう! 手足の縛め(いまし
め)さえ解ければ、助かる見込みはあるはずだ。以前に恋人と観た日本の
アニメでも、ケンシロウというカンフーの達人が牢の鉄格子を捻じ曲げ見
事に脱出していたではないか。自分にも革のベルトを引き千切るくらいは
可能なはずだ)
あらん限りの力をふりしぼって手足を縛る革ベルトを引き千切ろうとする
少女。白人らしい色白な顔は紅潮し、食いしばった歯はギリギリと音が聞
こえてきそうだ。細く華奢な両腕と両脚はブルブルと震え、ボディービル
ダーのように骨格筋がくっきりと構造を浮き上がらせている。
(この忌々しい拘束具を引き千切ったら、まずは目の前の女看守を殴り倒
そう。そして車庫に行き、車で脱出するのだ。あ、女看守から武器を奪う
のを忘れてはいけないな。それと服も奪って、看守に変装しよう。他に必
要な事は、えぇと……えぇと……)
少女の渾身の力は、手首に革ベルトで擦り傷をつけただけだった。
207
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:18:48
Artemis0154
「Hilfe! Ich habe nichts getan!」
少女はドイツ語で必死に訴えた。
「Hor auf! Fassen Sie mich nicht an!」
しかしシンディには全く通じない。
シンディの指がクリトリスの包皮をめくり、小さな肉の突起を擦り始めた。
「Ich brauche Hilfe! Hilfe! Hilfe……Hoo……Oooo……」
レズビアンでもない身でクリトリスを同性に刺激されるおぞましさに、少
女は必死に耐えた。快感など微塵も感じていないのに、敏感な肉芽はしか
し、刺激に反応し次第に容積を増していった。シンディが同性を拷問する
時、クリトリスは必ず攻撃対象になる。この小さな肉芽の扱いにかけては、
経験豊富なレズビアンよりも、シンディは長けているのだ。犠牲者の意思
に関係なくクリトリスを勃起させる事など、簡単な作業だった。ちなみに
男の場合は、拷問の対象はむき出しの睾丸なので、強制的に勃起させる必
要はない。
少女のクリトリスは倍ほどに膨れあがったが、それでも小さく可憐な姿を
していた。もっと大きなサイズを期待していたシンディは、忌々しげに舌
打ちをして、少女の女陰を平手でぶちのめした。あまりにも身勝手な理由
だが、そもそも拷問自体が理不尽極まりない行為なのだ。
「ひぃいいいいいいいいい!」
生まれてはじめて性器をぶたれた少女は、その恐ろしい恥痛に、涙で濡れ
た両目を大きく見開いて、甲高い悲鳴をあげた。
少女の反応に狂喜したシンディは、乗馬鞭を手に取り、大きく腕を振り上
げた。鞭の先端が唸りをあげて女陰に炸裂する。シンディの鞭捌き(むち
さばき)は、そこらのSMクラブの職業女王様よりもはるかに上手い。鞭
の先端は正確無比に少女のクリトリスを捉えた。
「うぎゃあああああああああ!」
響き渡る悲痛な叫び。シンディは間髪いれず3発目、4発目と、激痛にガ
クガクと痙攣する少女の股間に叩き込んだ。絶叫が部屋の空気をビリビリ
と震わせる。8発目で少女は失神したが、かまわず打ち込まれた9発目が、
少女を過酷な現実世界に無理やり引き戻した。
208
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:20:17
Artemis0155
その後も乗馬鞭は少女の女陰を襲い続けた。とは言っても、もとは分厚
い馬の皮を打つための鞭である。シンディは、クリトリスを鞭で抉り取っ
てしまわないように微妙に力を加減しながら、腕を振り下ろし続けた。こ
の点は、不死身体質のアルテミスのようにはいかない。
鞭打ちが20発を超えた頃、すでに少女は悲鳴をあげるのをやめていた。
今はただ、眉間に深くシワを刻み、健康的な白い歯をむき出しにして苦痛
に耐えている。鞭先がクリトリスを打つたびに、固く噛み合わせた奥歯の
隙間から、泡状の唾液を伴なって低い呻き声がもれた。手足を縛る拘束ベ
ルトが、手で股間をかばう事も、大きく広げられた脚を閉じる事も許して
くれない。ただ下半身の筋肉を緊張させると、少しだけ鞭の痛みがマシに
感じられた。
空気を切り裂く鋭い音、柔らかい肉を打つ打撃音、それに続く苦悶に満ち
た呻き声の三重奏が延々と続いた。時々、あまりの激痛に耐え切れずに発
せられる悲痛な絶叫が、三重奏を四重奏に変えた。
はたして何発の鞭が、少女のクリトリスを打ち込まれただろうか……。鞭
を振り下ろす腕に疲れを感じたシンディがようやく鞭打ちを中断した時に
は、少女の股間は縦横に走る蚯蚓腫れと流血で真っ赤に染まっていた。
「ふぐぅ……ふぐぅ……ふぐぅ……」
地獄の鞭打ちが止まっても、しばらく少女の呻き声は続いた。呼吸に合わ
せて、胸の膨らみが上下する。しかし、まるで音を立てたらシンディの怒
りを買うと思っているかのように、その動きはゆっくりしたものだった。
膨らみの頂点で金属の光沢を放つ画鋲が、痛々しい。
209
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:21:44
Artemis0156
鞭打ちを中断したシンディは、少女が拘束されているX型をしたベッド
の後方、つまり大きく広げられた両脚の間に仁王立ちになった。眼下の生
贄を冷酷な表情で見下ろしながら、血を吸った乗馬鞭の先端を口に含み、
激しくしゃぶり始めた。口の中に広がる鉄の味を、まるでワインをテイス
ティングするかのように舌の上で転がした。
血の味を堪能したシンディは、鞭を持った腕を高く振りあげた。そしてそ
のままの姿勢で数十秒。この残忍なサディストは、鞭打ちが終わったもの
だと少女を油断させてから、敏感な女体の急所に強烈な一撃を浴びせるつ
もりなのだ。唇を舐め回す舌と、鞭を何度も握りなおす指の動きが、早く
とどめの一発を振り下ろしたくて仕方ないといった様子だ。ネオガイア製
の特殊マスクを被る少女には、鞭を高く振りあげた女看守の姿を見る事は
できない。
シンディの悪魔的な意図を知らない少女は、少しだけ女陰の痛みがひいて
きたのだろうか、苦悶の呻き声はとまり、代わって嗚咽をもらしていた。
ひとたび嗚咽が漏れると、あとは済し崩し(なしくずし)に心が折れてい
くしかない。
「Mu……Mutter……Mutter……」
Mutter。日本語に訳すと『ママ』である。しゃくり上げるような嗚咽に合
わせて、まだ幼さの残る胸が上下する。やがて焼けるような女陰の痛みが
徐々に和らいでくると、少女の下半身から力が抜けていく。
少女が下半身から力を抜いた事を確認したシンディは、悪鬼のような笑顔
を浮かべた。両足を踏んばり、腕ばかりか上半身まで後ろに反らせる。そ
して、全身のバネと渾身の力を込めて鞭を振り下ろした。今までで一番大
きな打撃音が響いた。
少女の肉体が硬直する。大きく開かれた青い瞳に徐々に狂気の色が広がっ
ていく。上下の歯は固く閉ざされ、ギリギリという音が聞こえてきそうだ。
悲鳴すら出ない。許容レベルを超える激痛が、悲鳴をあげる事を許してく
れないのだ。
やがて……。
「ふぎゃああああああああああああああああああ!!!」
電気ショックのような鋭い痛みが、焼けるような疼痛に変わると、凄まじ
い悲鳴が響き渡った。
210
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:24:48
Artemis0157
悲鳴をあげながら狂ったように身をよじる少女の姿を見て、シンディは楽
しそうに笑い転げた。しかし魔女の哄笑は、生贄の絶叫にかき消されて聞
こえない。
少女の女陰は新しく流れ出した血で赤く染まっている。渾身の力で振り下
ろされた乗馬鞭の先端は、柔らかい粘膜で覆われたクリトリスを完全に叩
き潰してしまったのだ。未来永劫、この哀れな少女は、恋人にクリトリス
を愛撫されて快感に悶える事はないだろう。もっとも、この少女に未来が
あれば、の話だが。今までシンディの毒牙にかかって生き延びているのは、
不死身の身体を持つ女囚ただ1人である。
「可愛い声で泣くじゃない。ゾクゾクするわ」
両目に妖しい光を湛えて、最後の画鋲を片手に持ち、もう一方の手で少女
の下腹部を押えた。嗚呼、残忍なこのサディストは、いましがた惨たらし
い責めを受けたばかりの女体最大の急所に、手にした画鋲の針を突き立て
ようというのか……。
シンディの手が触れると、少女は、まだこんなに体力が残っていたのかと
思えるほど激しく暴れて抵抗した。愛らしい頬にシンディの平手打ちが炸
裂しても、狂乱は納まるどころか、逆に激しさを増した。いっぱいに開か
れた両目は、ネオガイア製のマスクで真っ黒に塗りつぶされた視界を、キ
ョロキョロと見回している。Oの字に広がった口からは、ケダモノのよう
な絶叫が途切れる事なく迸った。軽いショック症状を起こしているのだろ
うか、唇の色が白い。
シンディは舌打ちをすると、拘束ベッドに昇り、少女の上に馬乗りになっ
た。そして今度は、拳で少女の顔を殴り始めた。1発、2発、3発……。容
赦のないパンチが、少女の顔に炸裂する。やがて、軽い脳振盪を起こした
のだろう。少女は動かなくなった。
少女がおとなしくなったのを確認して、ベッドから降りようとしたシンデ
ィの視界に、自分の手が映った。指の付け根の皮がわずかに剥けていた。
シンディは鋭い怒声を発すると、もはや抵抗する力も残っていない少女の
顔面にもう1発パンチが叩き込んだ。愛らしかった少女の顔は無惨に腫れ
あがり血まみれだった。
『さざ吉物語〜その5』おしまい
211
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2009/05/01(金) 22:29:23
投稿がバラバラなので、今後は投稿ごとに目次をつけます。
これで少しは読みやすくなればいいのですが……。
■ アルテミスアナザー
>>2-4
『プロローグ』
>>5-14
『ざなみ刑務所の独房にて』
>>15-17
『さざなみ刑務所の廊下にて』
>>18-27
『モクバ3号 前編』
>>28-35
『モクバ3号 中編』
>>36-53
『モクバ3号 後編』
>>54-58
『格闘家たち その後1 〜 犬山と亀山弟』
>>61-64
『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 前編』
>>65-73
『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 中編』
>>74-86
『格闘家たち その後2 〜 ヨン・ソバ 後編』
>>100-107
『医療室にて 前編』
>>108-121
『医療室にて 後編』
>>122-130
『さざ吉物語〜その1』
>>137-145
『さざ吉物語〜その2』
>>146-157
『さざ吉物語〜その3』
>>181-189
『さざ吉物語〜その4』
>>198-210
『さざ吉物語〜その5』
■ 由梨香アナザー
『八谷早苗の回想』
>>87-99
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 1』
>>131-136
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 2』
>>158-173
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 3』
>>175-180
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 4』
>>190-194
『梅本由梨香に関する資料 〜 八谷早苗の回想 5』
212
:
BiBi
◆8cBPUextJk
:2010/05/18(火) 12:47:35
アナザーの前に、まずはこちらから
↓↓↓
オリジナルストーリー『生体実験』
ttp://eirian.h.fc2.com/index2.html
『アナザー掲示板まとめ』
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/11681/#14
『アルテミスアナザーストーリー(改)』
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11681/1243254237/
213
:
バーバリーブルーレーベル 通販
:2012/11/04(日) 23:03:38
今日は よろしくお願いしますね^^すごいですね^^
バーバリーブルーレーベル 通販
http://burberry.suppa.jp/
214
:
gucci スーパーコピー アクセサリー
:2019/11/26(火) 15:05:21
ルイヴィトン財布 限定
お気に入りのルイヴィトンモノグラム財布、ダミエ財布、マルチカラー財布、ヴェルニ財布 など豊富な品揃え!
ルイヴィトンの名刺入れカードケースが、ずらり勢揃い!ライン別型番別に価格比較 ができるルイヴィトンショッピングナビ!
ルイヴィトンの新作や人気の財布が、ずらり勢揃い!ルイヴィトンの財布を探すなら「 ルイヴィトンナビ!」でチェック!ライン別型番別に価格比較ができるルイヴィトン ショッピングナビ!
ヴィトン 財布 新作、ヴィトンのショルダーバッグ 品質が良いし、また 新しいタイプの価格と個人的な最良の選択です、あなたはそれを選択することができ ます。
有名ブランドの財布を多数取り揃え欲しいルイヴィトン-財布新作がすぐ見つかる!
gucci スーパーコピー アクセサリー
https://www.b2kopi.com/product/detail.aspx?id=4109
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板