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【習作】1レスSS集積所【超短編】

40名無しさん:2016/09/14(水) 01:26:26 ID:kMX0EHxg0
分かりづらかったらごめんなさい


あるところにエルフ、バフォメット、リリムの3人の魔物娘がいた。
彼女達は種族も性格も意見もバラバラで、口喧嘩が絶えなかった。

ある日、3人の中で誰が一番人探しが上手いかで揉めている時にリリムがこう言った。
「決着を付けましょう。3人で同時に森の中に入って、最初に魔物娘を見つけて入り口に連れて来た人の勝ちよ」

「ふむ、力ある者には自然と皆が集まるからのう。その勝負受けて立とう」
バフォメットは快く勝負に乗ってきた。

「あら、それなら私の一人勝ちね?私達エルフは森の声を聞こえる事ができるんだから」
エルフも得意げに言い放つ。

かくして3人はバラバラに森の中へと入っていった。
エルフは森の声が聞けるからと手ぶらで、バフォメットは探索魔術に必要な呪具を、リリムは一人のガイドの少年だけを付けて森の中を探索していく。

エルフは森の中腹まで向かうと、森の草木との対話を始めた。
森の木々から背の低い雑草まで森の植物全員の声を聞いたが、誰もが「魔物娘は見ていない」と言うばかりだった。

一方のバフォメットは長い時間を掛けて森の中心部まで辿り着き、探索魔術を発動する。
発動された探索魔術は森の全体を覆ったが、結局バフォメットも魔物娘を一人も見つけられなかった。

人探しに失敗したエルフとバフォメットの二人がとぼとぼと森の入り口まで戻ると、そこには既にリリムが居た。
その隣には小振りながらも角を尻尾を生やした魔物娘が佇んでいる。

「降参じゃ、お主には負けた。どうやって見つけ出したと言うんじゃ」
「森の草木達が誰も見つけられなかったなんて、貴女何処に居たのよ」
バフォメットとエルフが悔しそうに睨む中でリリムは意地悪く笑いながら、二人に挨拶しろと隣の魔物娘に促した。

「はっ、はい……私はアルプです、森に入ってすぐ引き返して此処で魔物になりました」


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