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【習作】1レスSS集積所【超短編】
344
:
名無しさん
:2017/03/28(火) 15:07:20 ID:vMTLvYB.0
エロ無しな話を初めて書きました。リャナンシーちゃん、どうでしょうか?
戦乙女=軍人なイメージです。
彼女は金髪をアップにした戦乙女様。
准尉の俺よりも階級が上なので上司となるのだろう。
この部隊の新たな隊長だ。
特徴的なのがその身長だ。身長は何と150㎝.
そこいらのジュニアハイスクールのガキ共よりも低い。
そんなちびっ子が来たんで部隊の連中は大笑いだ。
ロリコンの兵士が興奮しながら中尉殿に言った。
「お嬢ちゃん可愛いいねぇ……初潮はまだなのかい? ナプキン派?
タンポン派?」
次の瞬間そいつの股間に蹴りがめり込んだ。
ロリコンはブクブク泡を吹いて倒れた
「タンポン派だ、ゴミクズが」
それからこの中尉は七日もたたない内に部隊はシメ上げた。
「お前らの任務はなんだ! ブタ野郎共!」
『イエス、マム! 殺せ! 殺せ! 殺せ!』
「声が小さい! 教団の面汚し共が! 完全装備で十キロ走ってこい!」
『イエス、マム!』
しかし、このちびっ子中尉と俺、二人しかしらない秘密がある。
「教えてよ! 准尉さん! どどどどうすればいいの!?」
執務室でのこのヘタレぶり、これが本物の中尉だ。
甲冑を脱ぎ捨て、翼をパタパタしながら叫ぶ戦乙女様。
「エッチな本が宿舎にあるなんて、あってはいけないことなんだよ!?」
「あー……まぁ……いや……みな、男ですから」
俺は中尉のキンキン声に耳をふさいであいまいに答える。
テディベアやら東方の白黒熊のぬいぐるみが置かれた部屋。
ここに入れるのは俺しかいない。
「部隊で何があったの!? ねぇったら、ねぇ! 君にしか頼めないの!」
グスグスと泣き出す中尉。これが素というのだから参ってしまう。
「……中尉……それはいつも通りに言えば誰が買ってきたかはすぐわかり……つーか、そんな繕った鉄仮面、いつかばれますぜ?そっちの方が重要かと」
「うるさいな! もーッ!!」
ベッドにザイブした中尉はテディベアをぎゅっと抱き締めた。
「兵になめられたくないもん。私だって好きで厳しい上官をやっているわけじゃないのに!! それに君だって手伝ってくれるって言ったでしょ?」
「いや……そ、それはそうですけど……」
なんでこんなヘタレなんだよ……俺は顔に手をあて、ガラにもなく中尉に告白した時の事を思いだした。
『中尉……自分は、貴女のような士官に憧れていました。何でも言いつけ下さい。中尉の為なら死ねます。自分と付き合って下さい』
『では条件がある』
その条件とは『――素の自分と付き合う、その手助けをする――』だ。
これって立派な詐欺だ!法廷で争っても勝てそうな気がする!
「あのエッチな本は誰が持ってきたの!? 教えて!」
俺の膝の上に跨って、中尉が囁く。
「俺の理想を壊さないでくれ! 俺は鉄仮面な中尉が好きなんだ! 厳しくてクールな中尉が好きなんだ!」
「黙れ、准尉」
ビクッ……膝の上に座る中尉が声色を変えた。背筋に走る緊張感。
ゾクゾクくる冷気に満ちた視線。
「立場を弁えろ。貴様はここのクソ袋共を束ねる立場かもしれんが、その価値はミジンコ以下だ。が、私は『神』だ!私の命令は『神託』……この意味、わかるな? ミジンコ」
チラッとこちらを見る眼。俺はその目に反射的に答えた。
「はッ!イエス、マム!」
「さっすが准尉君! 大好きだよ♪」
純真無垢な満面の笑み。 やっぱり詐欺だ!
おしまい
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