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【行き当たり】リレー式で幻想入りをノベるスレ【ばったり】
14
:
幻想入りした名無しさん
:2008/10/11(土) 04:17:52 ID:sIALvJIg0
>>11
「あ〜ひょっとして照れてるのか?」
少女は納得したようにニヤニヤしながら、上目使いでからかうように見つめる。
「しっ失礼な…デートの約束で1年後のスケジュールまで電話予約がくる俺が、この程度で…」
俺のその言葉に、二人の驚きの視線が俺を射抜く。
2人は何やらこそこそと会話すると、まるで売られていく牛を見るような目で
「そうか、それはすまなかったな」
と哀れむように言う。
チクショー!!普通なヤローでスイマセンね、スケージュールがら空きで何が悪いってんだ!!
「まあそんなことより、まさかアンタが居るとは運が良い。 此処に寄って兎がいたらあんたの居場所を聞いて行こうと思っていたんだが、手間が省けたよ」
少女は笑いながら言った。
永琳さんって確かに雰囲気的に理知的な女医さんといったイメージだな。
「定期的に確認に来てるのよ。 あの子達は少々ずさんな所があるから」
「というか知ってる身で言わせてもらえば、あの兎達が持ってくる薬を処方してもらうのは、かなり勇気がいると思うな」
溜息をつく永琳さんに、少女は追い討ちをかけるように言う。
しかし、一か八かの薬局ってどうなのだろうか…
俺は一抹の不安を感じ、静かに出て行こうと出口に向かう。
トスッ!!
その瞬間俺の頬を掠めて、矢が柱に刺さる。
「どこに行こうというのかしら?」
「いや、別にたいした事ないみたいなので、お暇しようかと…」
にこやかに次の矢を引こうとしている永琳さんに答える。
「だめよ頬に怪我をしてるじゃない」
「貴方がやったんですけど…」
「医者として放っておけないわね」
俺の呟きは見事にスルーのようだ。
理知的な女医さんが、狂信的なマッドサイエンティストに見えてきた。
「診てもらえ、医師としては一級品だ。 悪いようにはしないだろう……たぶん」
「アンタには助けてもらって感謝はしてる。 でも最後の一言がスゲー気になるんだが」
「気にするな。それと私は妹紅、藤原妹紅だ。 さあ抑えているからさっさとやってくれ」
妹紅は俺の素朴な疑問を軽く流すと、すばやく羽交い絞めにして永琳さんに告げる。
この場では俺の発言の優先度は、極めて低いようだ。
「ちくしょう放せ〜!!」
「こ…こら!暴れるな!!」
「配置換えを要求する!!どうせなら永琳さんに絞められたいぞ!!なだらか過ぎて残念だ!!!!!」
ぷちっ
何かが切れたような音がして腕がギリギリと締め付けられる。
「あ…あの妹紅さん…少し腕が痛いかな〜なんて」
「”なだらか”だから引っ掛かりが無い、しっかり抑えないとな」
「…ってちょっ…マジ放して腕お・れ…る。 わかった貧乳はステータスだ希少価値だ!大きい事に反逆する心意気に感動した」
ぷちぷちっ!!
不思議だな…また何か切れる音がしたようだ。
「貧乳じゃない!!発展途上だ!!!慧音直伝!!爆裂頭突き!!」
ゴキィィィィッ!!
後頭部に物凄い衝撃と鈍い音を感じ…俺は意識を手放した…………
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