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SS妄想・没ネタ投下スレ

161ゲロ以下のにおいがプンプンする名無しさん:2011/04/22(金) 23:40:13 ID:???
うあああああああああああああああああああああああああ
ディーモルト! ディモールト! べネ!
おお、ブラボー……おお、ブラボー!
最大限の敬意を払っても払いきれないほどのGJを送りたい!

162 ◆yxYaCUyrzc:2011/05/20(金) 21:57:05 ID:???
なんだよ――寒いだろ。窓くらい開けたら閉めて行けよな。

久しぶりに感じた感覚、そして感情はそんなもんだった。
この身体になってから考えることなんてとっくに止めている。
少し前は『俺のことを読みに来る連中』もいたが……今はすっかり都市伝説の一つ、といったところだ。

それが今になって(と言っても、俺がこうなってからどのくらい経ってからの事かなんて分からない)こんな目に遭うとは……。
次いで聞こえる破壊音。よくよく思い出してみれば先ほども下の方が騒がしかった。
おいおいお前ら、ここは図書館だろ?騒ぐのは賢い行いではないだろ……。
そういうマナーの悪い連中の顔が頭をよぎるが、正直言ってもう思い出せなかった。

――コイツに、再び、会うまでは。

「やあ、久しぶり。調子はどうだい?」
ひょいと持ち上げられて、一声。耳触りというか、粘着質というか……とにかく、アイツの声だった。
そして、否応なしに思い出す。不良共との喧嘩、殺し合い――その他もろもろ。
「……この騒ぎはアンタのせいか?また?」
思ったよりしっかりと声が出せた事に自分自身も驚く。

「おいおい、質問に対して質問で答えるってのは――まあ、いいや。やめておこう。
 今夜の件に僕は関係ないよ。もっとも、『また?』の方にはイエス、と答えるけどね」
「そうか」
短く返す。彼が言った事はよく理解できた。つまり――
「また、仕事しろってか」
「話が早くて助かるよ。もちろん肉体もちゃんと提供してあげよう」
「当然だろ。というか今となっちゃスタンドをマトモに使う自信がない。多少の時間は貰うぞ」
「うん、その間に僕の方も準備をしておくから」

* * *

163 ◆yxYaCUyrzc:2011/05/20(金) 21:57:51 ID:???
「今回は何人だ?」
「八十八人」
「いや、そっちじゃあない」
「え?……ああ、支給品とかのね。
 何人だったかなぁ。とにかく“協力”してくれてるのは君だけだ」

かつてこの場で語り合った甲冑の男はこの場にはいないが――あのスタンドだ、きっと今回も呼ばれているんだろう。
そんなことも今となってはどうでもいい話だ。

「君だって、何か思う事があって協力してくれたんだろう?
 それとも今回は『参加者』になりたかったかい?」
「いや、ああ……先の質問はイエス、後の質問はノーだ」
「だろうね。何も殺し合いに参加したがる人なんていないさ。巻き込まれるからこその殺し合いだ」

そんな自論はどうでもよかった。俺としては早く済ませてしまいたい。
積極的に荒木に協力したことは否定しないが、それで自分がどうなってしまうかくらい想像できる。問題はそれがいつかと言うだけで。

「そういう話は今度にしてくれないか。俺がやらなきゃあならない仕事はどこだ?もうスタンドのリハビリも良い頃だと思う」
「オーケー。じゃあまずは生き物から始めようか。今回は馬を何頭か使おうと思ってね。
 ああ、そうそう。一番最後に……あ、そういう意味じゃあない。本当にゲーム開始直前、というかその瞬間にしまってもらいたいものもあるんだ――」

* * *

164 ◆yxYaCUyrzc:2011/05/20(金) 21:59:38 ID:???
「やあ」

荒木が右手を挙げて近付いてきた。この行動が意味する事は一つ。だが少し会話するのも悪くないだろう。
「見せしめの死体を支給するとは随分と奇抜なアイディアだったな。それはどうなった?」
「エンヤ婆が開けて――支給されたのはタルカスだけど。まあ色々あって今は埋葬されたみたいだよ」
へぇ、とセリフにもならないような俺の返答を聞き、荒木も悟ったようだ。ゆっくりと、しかしはっきりと口を開く。

「例えば――ジョルノ・ジョバァーナっているだろ?彼のスタンドは生命を生み出し、それが成長して身体の部品を作るまでに至った」

言いたいことは十分に理解できるし、その先に何を言いたいかも手に取るように分かる。だが放っておいた。彼が上機嫌に話しているならそれでいいだろう。
本になっていた間に何かの境地にでも目覚めてしまったのか……とにかくそれが現状での“賢い行い”だった。

「で、僕が言いたいのはここからさ。スタンドってほら、一人一能力だろ?それは間違いない。
 だけど『スタンド』と『能力』って必ずしも一致しないんじゃない?これはジョルノに限らず皆そうさ。僕も含めて」

「なるほど……興味深いな」
適当に相槌を打っておく。聞いたところで最早どうにもならない。かといって聞かなければ機嫌を損ねる。まったくもって面倒だ。

「だってほら、仮にジョルノが死んだ時――いや、まだ今は生きてるけど――そのスタンドも当然消滅する。
 だが実際はどうだ?彼が作った目玉や血液がネジやレンガに戻ってしまったりするだろうか?そんなことになったら大変だろう?
 時を止める能力だってそうさ。確かに世界を支配しちゃあいるが、実際に本体が干渉出来る範囲なんてせいぜい半径数十メートルだと思わないかい?」

「それはつまり」
「うん、君は用済みという訳さ。君が消えたって紙が破れる事もない」

予想していた通りの内容だった。特に驚きもしない。怒りさえも湧かなかった。
「ならせめて――殺してくれ。以前はそれで無限の虚無を味わったのだから……二度と同じ間違いはしない」
「へぇ、抵抗しないんだ。積極的に協力してくれたから何か打算があるのかと思ったけど――」
驚いたのはむしろ荒木の方だった。もちろんその言葉は表面的なもので、実際はこうなることもお見通しだったんだろう。だがそれさえも構わない。

「お前はさっき、参加者になりたかったのかと聞いたが……広義の意味では俺だって、他の支給品担当だって、お前さえも参加者だろ?
 その場で自分のできる事を考え、行動し、結果としてゲームをリタイアする。戦った相手と場所以外に俺が参加者と違った事はあるか?」
「いや、ないね。本になってる間にどんな悟りを開いたか知らないが、なかなか良い演説だったよ。だが惜しいとは思わないかな。
 もし次があってもその時は別の宮本輝之助を呼ぶとしよう。それじゃあ」

――俺の考えは決して間違っているとは思わない。
  多くの人間から見ればそれが歪んでいると言われようとも。
  だからせめて……祈るとは言えない、見てみたい。
  運命に抗う覚悟と正義を持った参加者たちの戦いを。
  どこかでまた、会う事があったのなら――

【宮本輝之助 死亡】

165 ◆yxYaCUyrzc:2011/05/20(金) 22:00:34 ID:???
以上、没ネタです

正直なところ、荒木の演説(スタンドと能力が一致しない)をパープルヘイズや問題議論スレでなく話として描いてみた、ってレベルの作品です。低クオリティで申し訳ないorz
宮本参戦案が〜という方がいたのでちょっと抵抗ありましたがまあ、没ネタという事で多めに見てやってください。
ここでの設定やら何やらは今後の話にも全く関係ありません、無視してくださって結構ですので。
まあ最終話までの繋ぎとして読んでもらえれば幸いです。それでは。。。

166ゲロ以下のにおいがプンプンする名無しさん:2011/05/22(日) 14:17:24 ID:???
投下おつです
本になった後の宮本ですか… 意外ッ!
参加者でもないのに支給品を紙にし終えたら殺すなんて荒木マジ鬼畜
スタンドと能力が一致しない、って話は確かにそうかもしれない、と思ってしまった
他にも没ネタがあったらお待ちしております


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