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シンが核鉄を拾った・避難所

1627/武装運命 ◆ivYg6fbdiU:2009/12/24(木) 23:47:49 ID:.fhkTlXE0
「お前と、あいつらの言う事だから信じたい。だがどうしても信じられない」
「そう、だろうね。僕も同じ立場だったら一緒の事を考えたよ」
「なら何故お前は平然とっ…………す、すまん」
「いいよ。行ってきなよ、君の気の済むように」
「止めないのか?」
「あぁ、止めたって聞かないしね」
「…………万が一の事が起こったら、後は頼むぞ」
「なら起きない事を祈るよ」

「――――逝ったな」
「往ったよ」
「こうも計画通りだと笑えてくる」
「そうかい」
「のりが悪いじゃないか」
「堕ちるところまで堕ちた事を嘆いてるんだよ」
「ハハ、良い顔になってきたと思うがなぁ」
「…………約束、忘れてないね」
「ん? あぁ、それは忘れちゃあいないさ」
「彼女に手を出したら、許さないよ」
「許さない、ねぇ? おぉ、こわいこわい」
「…………」
「大丈夫さ、手筈通りにやればな。何も心配は要らない」
「僕らはきっと地獄に落ちるね」
「何れこの先は修羅の道、後悔するには手遅れだ」
「…………せめて、万が一は僕に起こってくれ」



 時は大分経ち、夜半を迎えた頃。
 寮の自室に居たシンは、ふと懐が震えだした事に気付いた。
 ズボンのポケットに仕舞っていた携帯電話だ。
 メール着信を示す表示画面、送り主は。
「…………部長?」
 すっかり馴染みとなった武勇の先輩、カガリ・ユラ。
 メールの内容は、とにかく学校の校庭へ来てくれという事であった。
 不思議に思いつつも、何の気なしにすぐ向かうと返信。
 スリッパを突っ掛け廊下へ出、そこで向こうからハイネが歩いてくるのを発見する。
 丁度良い。
「ハイネぇー。俺ちょっと学校行ってくるよ」
「んぁ、なんか忘れモンかぁ?」
「部長に今呼び出されたんだよ」
「あーそぉ、気ぃ付けて行ってこいよ。トダカ先生がこの後来るらしいから程々の時間で帰るようにな」
「先生が? あぁわかった、了解!」
 何だろうかと首を傾げつつ、頷いて歩き出すシン。
 その途中でふと振り向いてみると、ハイネは懐からPDAを取り出していた。


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