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血液型差別者物語特集

1灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2016/05/22(日) 16:27:27 ID:9lMn/D3E0
【男の純情?】

とある大学の昼休み、1年生のコウタという男が、同学年の可愛らしい女生徒に声を掛けていた。
コウタ「コンチー(こんにちは)!俺、コウタって言うんだけどさ、名前なんていうの?」
女生徒「A子です」
コウタ「その名前からすると、もしかしてA型?」
A子  「よく分かりましたね!そのとおりです」
コウタ「敬語は使わないでよ。俺まだ友達少ないからさ、仲良くしてくれると嬉しいな。A型ならさ、いつもお部屋とか綺麗にしてる?」
A子 「そ、そうでもないかな・・」
コウタ「おお!謙虚だね。さすがA型!」

コウタはA子に一目惚れしていた。
なんとか自分の彼女になってもらおうと頑張っていたのだ。
現時点では、コウタとA子は友達である。

A子は学校の帰りに、高校時代から仲が良かった同級生であって同じ大学に通うB男に会う。

B男「A子のクラスも授業終わったんだね。違うクラスで同じ時間に授業が終わることはあまりないもんな。こうやって会うのは久しぶりだな」
A子「そうだね。あ、今日ね、不思議な男友達が出来たの。明るくて積極的な人」
B男「男友達?。……そっか。明るいのはいいな。ムードメーカーだな」

次の日も、そのまた次の日も、コウタはA子に話しかけ、授業のために教室から別の教室へ移動するときも常について行っていた。
A子の数人の女友達は、A子に明るい彼氏が出来たと思って羨ましがるが、A子はコウタのことを恋人ではなくて友達だと否定する。

コウタは「身も心も綺麗なA型の体にくっついて、俺の体も綺麗にしたい」と言って、A子に抱きついたり腕を組んだりするようになった。

A子  「コウタくん、前にも増して積極的だね」
コウタ「もっともっと仲良くなりたいから。あ、A子ちゃんの弁当手作り?この玉子焼きもらうね。パクッ。ああ、やっぱ女の子の手作りは最高だなあ」

コウタは清潔感がなく、離れていても体臭が漂ってくる。
そんな男にくっつかれることで、A子はイライラが募っていった。
コウタは、ただ積極的にすれば相手に好かれると思っている。

A子は、教室移動の時は足早に一人で移動するようになり、移動先の教室の席も、コウタから離れた場所を選ぶようになった。
昼休みも、コウタが探せない場所まで移動して、一人で昼食を食べるようになった。
電話の着信も電子メールも、コウタから送られたものは全部無視するようになった。

コウタは焦燥感が芽生え、A子の帰り道を追った。
そして誰も居ない路地でA子の服の背の部分を引っ張り、行く手を阻む。
そして声を荒げる。

コウタ「お前最近冷たいな!それでもA型かよ!!」
A子  「あ、、、」

A子は恐怖のあまり、声が出ない。
そして体も思うように動かないので逃げることも出来ない。
コウタはA子に足払いをして転ばせた。

コウタ「こうなったら無理やり繋いじゃわないとなぁ」

【続く】

2灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2016/05/22(日) 16:28:18 ID:9lMn/D3E0
【男の純情? 続編】

コウタに足払いを掛けられて横たわっているA子は、恐怖のあまり体が硬直していた。
コウタは座り込んでA子にもっと近づこうとするが、勢いよく走ってくる音が聞こえた。
コウタが振り向いた途端、走ってきたB男がコウタに飛び蹴りを食らわせた。
コウタは痛さのあまり、動けなくなったが、B男の顔はしっかり見ていた。

B男「A子、大丈夫か?早く逃げよう」

A子の胸の中は一気に暖かい感じが漂った。
B男はA子と肩を組みながら、A子の自宅の方向へ走り出した。
コウタが動けないうちに自宅へ着かないと、追われて自宅の場所を知られてしまうと思い、先程まで動けなかったA子も頑張って走っていた。
ようやくA子の自宅に着き、A子はB男に礼を言って別れた。

次の日、コウタはB男のクラスメイトや担任に、B男に蹴られたことを告げ口していた。
本当はコウタが居る学校には来たくなかったA子は、コウタが皿恨みで何かすることを予測していたので、投稿してB男のクラスを様子見していたので、すかさず声を張り上げた。

A子「この男は昨日、あたしに酷いことをしようとして蹴られた。B男は悪くない!」

B男のクラスメイトはコウタとA子のことを知らないので、どっちが正しいのか判断に困っていたが、A子に付いてきていたA子の友達は、コウタが普段からA子を追い回していたことを話した。
B男のクラスに居るB男の友達も、B男が理由なく暴力を振るう男ではないことを話した。

こうしてコウタは誰からも信用されなくなり、元々少なかった友達も離れ、独りぼっちになった。
そして担任から退学を告げられた。

A子とB男は、これ以上何かしたらコウタのしたことを警察に話すと警告した。
そして二人は手を繋ぎながらコウタのもとを去っていった。

A子とB男は、花見、バレンタイン、クリスマス等を毎年、二人で共に過ごして幸せそうにしている。
それを隠れて見ているコウタは、悔しいが二人に近付くことは出来ない。
法律に触れない方法で復讐をしようと考え、ついにこんな行動に出た。

コウタ「俺B型だけどさ、A型の女ってどう思う?つまらなくて陰湿で、きもくない?」

こんなことを、自分が元通っていた大学の生徒たちの登下校中に近付いて言い始める。
こうすることで、A型とB型の相性が最悪だということを植えつけ、A子とB男が交際していることは恥ずかしいことだと、周りの生徒に言わせようとしているのだ。

しかし誰も相手にしない。
「きもいのはお前。くせーんだよ」と言う者も居る。

しかしコウタはめげず、風呂にも入らず、周知活動を続けていた。
インターネットの世界でも、質問コーナーで自分をB型男性だと名乗り、A型女性を悪く言っていた。
コウタの本当の血液型は誰も知らないが、そんなことは誰も興味を持たなかった。

数年後、やがてA子とB男が結婚式を挙げる。
ウエディングドレスを着て幸せそうに笑うA子は、ものすごく美しかった。
コウタは何年経った今も、A子に未練を持って悔しがっていた。
インターネットでこんな書き込みをする。

『僕は自分の妻がA型の子供を妊娠したらおろさせます。何型を結婚すればA型は作られないのでしょうか?』

返事はこんなものばかりだ。

『お前みたいな奴と結婚したがる女は居ないから心配するな』
『血液型を気にする人キライ』

コウタは精神病になっているが、病院に連れて行こうとする優しい者はコウタの周りには居ない。
家に引きこもって体を動かさないコウタは筋肉がものすごく衰えている。
生活習慣病にもなっているが、本人も気付かない。

生涯を閉じるのは時間の問題だ。

3灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2016/05/22(日) 16:36:24 ID:9lMn/D3E0
【ストーカーされたストーカー】(1/3)

O男とO女は幼馴染で長年付き合っていたが、O男が女優の卵・サアヤと知り合って好きになり、別れることになった。
しかし2ヶ月後、とある道端でサアヤが勢いよくO男に背を向けて去っていったので、それを20mほど離れた場所から見ていたO女が、O男に何があったのかと尋ねる。

O男「サアヤに振られた。俺がO型らしい性格じゃないのが気に入らないって言われた」
O女「別れた?!O型らしい性格って何?」
O男「明るくて一途でリーダー的で。俺には全部当てはまらない。サアヤはA型で綺麗好きだと自分で言ってるけど、行動も本当にその通りだった」
O女「長所を自分で言っちゃう人って珍しいね。あ、もし時間があるなら一緒に近くの喫茶店に行かない?」

O女は、O男とサアヤの破局が嬉しかった。
喫茶店でO女はO男に今も惚れていることを打ち明ける。
こうしてO男とO女が復縁して、幸せになった。

と、思ったが!!!

復縁してから一週間ほどでサアヤがO男に付き纏ってくるのだ。
O男を振った数日後に、自身がO男を好きだったことに気付いたからだ。
それなのに、自分と別れたあとにすぐにO女と付き合ったのが気に入らないらしい。
撮影の仕事がないときは常に、O男の家の近くに立っていたり復縁を求める手紙を送ったりしている。
O女には「この泥棒猫!だらしないくせに人の男を取るな!」という罵倒を、O女を見かけるたびにしている。

O男はサアヤに、これ以上嫌がらせを続けるなら警察に訴えることを伝えた。
するとサアヤは別で恋人になってくれる男性を探し、とある男性と付き合うことになった。
このおかげで、サアヤはO男とO女に連絡すら入れなくなった。

サアヤは、O男が違う女性に心が惹かれてしまった痛い記憶があるせいで、今の彼氏の心を繋ぎ留めたい一心で、付き合って間もないころから自身の裸動画を彼氏に送ったりしていた。
しかし数ヵ月後には、サアヤはその彼氏が嫌になり別れを告げる。
だが、その彼氏はサアヤに付き纏うようになってしまった。

【続く】

4灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2016/05/22(日) 16:38:21 ID:9lMn/D3E0
【ストーカーされたストーカー】(2/3)

O男は数ヶ月振りにサアヤから連絡が来て、護衛を頼まれた。

O男「O女、悪いけどサアヤの命が危険だから、ストーカーから守るためにサアヤのところに行く」
O女「それならあたしも行く。護衛は人数が多い方が良いでしょう」
O男「それはまずい。O女とサアヤが喧嘩をしそうだ」

O男は歩いてサアヤの家へ行き、サアヤの仕事場(撮影現場)まで一緒に歩き始めた。
O女は男装してサアヤにばれないようにし、二人から10mほど離れた後ろからついて歩いている。
サアヤの仕事場まで歩いた後、O男は自分の仕事場に向かって行った。
O女は仕事が休みなのでそのまま帰宅。
そしてO男が仕事を終えたあと、サアヤの仕事場へ向かった。
O男はサアヤの撮影を見ながら少し離れたところで待機していた。
サアヤは仕事を終えて帰宅準備をする。そこへ女優仲間が話しかける。

女優仲間「あそこで待ってる人って彼氏?」
サアヤ  「うん。今日から元彼が近付かないように守ってくれることになったの」

サアヤは自分の知り合いに、O男を現在の彼氏だと言っている。
この会話、O男に聞こえていたらO男は激怒しただろう。

サアヤはO男と一緒に自宅に向かう途中、送り向かいをしてくれた御礼がしたいと言い、O男をレストランへ誘う。
サアヤは稼ぎが良いので、自分とO男の分、高いメニューを頼み奢るつもりでいる。
男装して後ろから付いてきていたO女は、別の席に座って安いメニューを頼む。

サアヤ「こうやって二人で食事するの何ヶ月ぶりだろう」
O男  「今晩の食事、助かったよ。ありがとう。仕事、すごい頑張ってたね」
サアヤ「頑張ってるの分かる?嬉しい。やっぱあたしA型だから、仕事も家事も完璧にこなすんだよね。そういえばO男の彼女は何型なの?」
O男  「O型」
サアヤ「O型同士って相性いいの?お互いに家事とか嫌いそうじゃない?家の中とか凄い汚くなりそう。でもそんなO型とA型は凄く合うと思う。A型が家を守って、逞しいO型が外でいっぱい稼いでくるの。凄い理想だなあ」
O男 「俺は全然、逞しくないから」
サアヤ「そんなことないよ。O男はO型らしいよ」
O男 「そうか?それじゃ明日も仕事だからそろそろ帰るよ」

O男とサアヤは、サアヤの自宅に向かい一緒に歩く。
また10mほど後ろからO女が付いて歩く。
サアヤを自宅へ送った後、O男はO女と合流する。

O女「あの人変だよね。ストーカー対策の相談をしてなかった。それどころか、O男に『私は素晴らしい女性です』と訴えてるよね」
O男「あの会話は俺も困った。だけどサアヤに再び惚れることはなさそうだけどな」

次の日もそのまた次の日も、O男はサアヤの仕事の行き帰りを歩いて送っていた。

ある日、ついにストーカー男が姿を現した。

サアヤ「B男、もう近付いてこないでよ!O男に手を出したら承知しないから!」
B男  「俺の気も知らないでこの男といつもいつも歩きやがって!」

O男はB男のみぞおちを殴って気絶させ、道路の脇にそのまま寝かせ、サアヤの手を引いて足早に逃げた。
男装して後ろから付いてきていたO女も、B男に姿を見られることに抵抗を感じ、走って二人を追ったが、二人に近付きはしなかった。
サアヤの自宅に着いたO男は、まずサアヤの家の玄関へ入った。
O女は外で待機。

【続く】

5灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2016/05/22(日) 16:39:18 ID:9lMn/D3E0
【ストーカーされたストーカー】(3/3)

O男  「ストーカーのこと、警察に相談しないのか?」
サアヤ「実はB男と付き合ってるとき、浮気されたくないから裸の画像をメールで送ってたの。警察に言ったらそれをインターネットにアップするし、警察にも見せるって言ってる」
O男 「そこまで好きだった相手を何故嫌になった?」
サアヤ「あのころは寂しさのせいで、誰かを傍に置いておきたかったの。B男自体、凄く好きというわけではなかったと思う。B型だから、性格があっさりしてるから、飽きたときはすぐに去ってくれると思ったのに。凄く付き纏われて、裏切られた気分…」

寂しさとは、O男と別れた寂しさのことだ。
O男はその意味が分かっていたのでその部分には答えなかった。

O男 「護衛は俺以外に居ないのか?俺も毎日こういうことが出来るとは限らない。サアヤは男の友達が何人か居るだろう」

こう言ってO男はサアヤの家の玄関から外へ出て、O女と合流する。
O男はサアヤと会話した内容をO女に伝えた。
O女はイライラしていた。
自分とは違う血液型を馬鹿にし、自分の血液型は最高だと訴える姿勢、O男と別れるときは[O男はO型らしくない]と言ってたくせに、今になって言ってることを変えたこと、そうしながら復縁を迫っていることが気に入らなかった。
O男がサアヤになびくことはないのは分かっているが、自分の恋人に近付いてきすぎる女は良く思えないのだ。

サアヤは近間や遠方から、友達の男性たちを護衛に呼んだ。
しかし護衛の男性たちはサアヤに腹を立てていた。
男性たちはサアヤの身を守ろうと必死だったが、肝心な本人が仕事以外でも夜に外出をしたがるし、家に鍵も掛けないのだ。
サアヤは護衛のおかげで[もうB男が近付いてこなくなった]と判断し、出かける時だけ誰かに付いてきてもらえばそれで良いと思い、危機管理能力が薄くなっていったのだ。
そのため友人の男性たちは護衛を辞めてしまい、サアヤはO男だけを頼るようになった。

サアヤはO男に自身のブログを紹介する。
女優の卵だから顔画像を載せながら記事を書き、ファンを募っているのだ。
O男はサアヤのブログを、義理で一度は見ようと思い開いてみた。
記事にはこう書かれていた。

『私はA型で几帳面なので部屋の掃除をきちんとします』

部屋の画像も載っていたが、本当に綺麗だった。
サアヤはこれを見せることで、O男が再び自分に惚れてくれるだろうと思っていた。
しかしO男はサアヤに惚れることは無く、護衛のために一緒には歩くが用事が済んだらすぐに去ろうとするので、サアヤはとうとう切れてしまった。

サアヤ「あんなだらしないO型女のどこがいいの!あの女は振られたくせに近付いたストーカーでしょう。そんな女がどこ魅力的なの!!」
O男 「なんだよ。ストーカーはお前の方だろ!お前こそB男とやってること変わらないぞ!」
サアヤ「忘れたの?あたしたちの破局は、あたしが振ったせいよ。だからあたしは振られても近付いてくるストーカーとは違う!!」
O男  「どっちが先に振ってようと今は関係ない!もう俺に関わってくるな!」

O男は電話番号もメールアドレスも変更した。
それをサアヤには教えなかった。完全な絶縁を決意したのだ。
それを隠れてみていたB男は、O男が連絡先を変更したことは知らないけど、完全にサアヤと絶縁したことは分かったので、数日後にサアヤの家の郵便受けにこういう手紙を入れた。

『O男です。あのときは悪かった。今夜きみの家に行くから鍵をかけないで待っててほしい』

サアヤはその通りにしたため、B男はサアヤの自宅に侵入し、サアヤを刺し殺してしまった。
このことは大きなニュースになる。
このニュースを見たO男とO女は勿論驚くが、二人には悲しみの感情は無い。
そしてインターネットにはサアヤの裸の画像がアップされていた。

O女「正直、もう私たちは何もされないことが分かってホッとしてる。私たちはこれから笑って過ごそうね」
O男「ああ。実を言うと今だから言えるけど、サアヤと別れるとき、俺は本能的にO女の家の近くに歩いてたんだ。だから俺はサアヤと付き合ってるときも、一番好きなのはO女だったんだと思う」
O女「だから近くに居たんだね。嬉しい。もう他の人に惚れないでね。あの時はサアヤに新鮮味を感じただけでしょう?」
O男「本当に申し訳なかった。違う女と付き合ったことでO女が最高の女性だということに気が付いた。俺は血液型に拘らない女が好き」

こうしてO男とO女は末永く幸せに暮らした。

【完】


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