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いべへ

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/07(日) 14:02:29

昨日は珍しく────夢を、見た。


───“それ”は昔の話だ。〝清村渡季也〟という存在に出会った日の夢だ。

 己とは正反対な性格である 彼の口から語る理想は『御伽噺』の様で純粋で滑稽だった。ホントは、“刺激”が欲しかっただけなのかも知れない。―――ただ、それでも良かった。

 気付けば、俺は渡季也に惚れ。その“陽だまり”に手を掴んだ。 ───最初は〝正しい〟だけの“理想”が眩しくて羨ましかった。俺も渡季也の傍に入れば、何か『変われる』気がした。


 『正義』の英雄(ヒーロー)の真似事で“大切な人”を喪った俺に、渡季也は別の『正義』の在り方を提示してくれた―――あの日を境に俺の世界は反転し、燻っていた心(ハート)が鼓動し音を刻んだ。



―――初めて人を好きになれそうな気がしたんだ。


―――好きでいたかったんだ。



 切っ掛けは些細な“ズレ”だった。
正確には一方的に俺が「理想」とする〝清村渡季也〟が神聖視して傾倒し啓蒙し過ぎて「現実」の〝団長〟が掛け離れていく。―――今は、〝間違え〟だけの〝現実〟が鈍く嫉ましかった……。

 あの日、紡いだ手は意図も容易く簡単に滑り落ちて―――いつから、俺は渡季也の“横”では無く“逆方向”を向いてたんだろうな…。


――――――――
―――――
――


───泡沫の泡が、弾けた。

2名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/09(火) 13:05:07

 「―――来たか。
 ……下らねェ正義の味方気取り共。」

 〝来るとは思っていた〟───が。正直ここ迄、阿呆が蔓延っているとは思わなかった。
 そんな間抜け共を横目に偶像(アイドル)の肌に触れれば、恐怖の顔で引き攣り喋る事も無ければ肩を震わせる姿に、無表情で喉笛を小刀で横に引けば、呆気なく崩れる。
 滴る血溜まりに、これまた興味を示さず。喚く子供に刃物を向ければ〝正義の味方〟の方に顔だけを向く。



 「これが〝解放師団〟の本来の在り方だ。―――不必要な無能を間引く『選別』って訳よ。」
 「この女は〝舟〟に乗る必要な、『チケット』を持ってなかった。ただそれだけの話だ。」

 「……さて、オマエらどうだろうな?
 来いよ……! 貴様等に資格が在るか否か直々に測ってやっからよ。」
 「―――名は解放師団第四旅団長鏑木宗介。……脳に刻んだか?」


 言い終わると測った様に、“防火シャッター”と“スプリンクラー”が同時に作動し始める。それは『逃がしはしない』と言う鏑木の意志の様に。
 次いで、泣き喚く少年の頭部を掴めば、髪を引き摺る様にして移動し、下の階に目掛けて躊躇無く振り落とす。―――その間に鏑木が軽やかに指鳴らせば刹那。突如として少年の肢体が所々と光輝き、血飛沫が飛び散る。

       ダスト・ブレイカー
 「―――人屑、束ねしの光砲……。」


 少年の御体を媒体に、光のエネルギーが濃縮し“小さな光球”に形を変え―――反撥し、弾ける。
 強烈な眩い光で辺りを包み込み、数秒後、熱量を持った貫通性のある光線が東西南北と無差別に放たれれば。更に周囲に被害を与える。

 もしも、落ち行く少年を助けに行こうと目論んだ者が存在するならば、その行動はまさに鏑木が言う「正義の味方気取り」と嘲笑うだろ。

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/09(火) 13:10:08

 「―――来たか。
 ……下らねェ正義の味方気取り共。」

 〝来るとは思っていた〟───が。正直ここ迄、阿呆が蔓延っているとは思わなかった。
 そんな間抜け共を横目に偶像(アイドル)の肌に触れれば、恐怖の顔で引き攣り喋る事も無ければ肩を震わせる姿に、無表情で喉笛を小刀で横に引けば、呆気なく崩れる。
 滴る血溜まりに、これまた興味を示さず。喚く子供に刃物を向ければ〝正義の味方〟の方に顔だけを向く。



 「これが〝解放師団〟の本来の在り方だ。―――不必要な無能を間引く『選別』って訳よ。」
 「この女は〝舟〟に乗る必要な、『チケット』を持ってなかった。ただそれだけの話だ。」

 「……さて、オマエらどうだろうな?
 来いよ……! 貴様等に資格が在るか否か直々に測ってやっからよ。」
 「―――名は解放師団第四旅団長鏑木宗介。……脳に刻んだか?」


 言い終わると測った様に、“防火シャッター”と“スプリンクラー”が同時に作動し始める。それは『逃がしはしない』と言う鏑木の意志の様に。
 次いで、泣き喚く少年の頭部を掴めば、髪を引き摺る様にして移動し、下の階に目掛けて躊躇無く振り落とす。―――その間に鏑木が軽やかに指鳴らせば刹那。突如として少年の肢体が所々と光輝き、血飛沫が飛び散る。

       ダスト・ブレイカー
 「―――人屑、束ねしの光砲……。」


 少年の御体を媒体に、光のエネルギーが濃縮し“小さな光球”に形を変え―――反撥し、弾ける。
 強烈な眩い光で辺りを包み込み、数秒後、熱量を持った貫通性のある光線が東西南北と無差別に放たれれば。更に周囲に被害を与える。

 もしも、落ち行く少年を助けに行こうと目論んだ者が存在するならば、その行動はまさに鏑木が言う「正義の味方気取り」と嘲笑うだろ。―――何故なら、もう息絶えているのだから。


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