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きな

59名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/21(日) 18:59:48

 「本当は分かってンだよ。
 ……俺達がやってる事は誰にも望まれて無い事だって。―――本当は解放師団は弱いだ。……傷の舐め合いしないと立てない程度には……。」
 「……解放師団は、頭(トップ)含めて録でも無い奴等ばっ、…かだ。………―――けど、その“居場所”に依存しなきゃ、駄目な……奴も居る。………全員が、……わる、い、……やつ、じゃ、、ねーんだ。」


 「―――だから、……こそ、解放師団を、、渡季也を〝止めて欲しい〟 ……アイツは子供の様に正し過ぎただ……。」


 焼き爛れる喉を必死に紡ぎながら、声を掠り出せば出て来るのは、命乞いで無ければ虚勢でも無い。紡ぐのは彼の所属していた解放師団に今後についてである。
 浅い呼吸が激しくなり、遂には力抜けて膝から崩れ落ちれば、力無く指を痙攣させながらも志垣を方を見据える。

「俺は、……馬鹿、だから……分かっても止められなか…った。―――渡季也を見捨てたら何時か一人になっちまうだろ。……傍に居てやらないと、、なーんて、、う…、……う、そ。 」


 煙草を吸おうと思いスボンのポケットを探れば、戦闘で落としたのか。無い事に気付けば自嘲気味に笑い出す。―――天を仰げば、その言葉は本心だか定かでは無い。然し、鏑木は満足気に“眠る”様に瞳を閉じる。
 〝バタン〟───ゆっくりと上半身が地面に密接すれば、ざれ言の様に呟く。

 「………行けよ。甲板の奥に緊命ボートが1隻ある。―――……あぁ、…さいごに、、なま、え、きかせろよ……。」


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