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きな

35名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/14(日) 12:47:26

 ■深夜 裏路地。―――曇りまたは局地的に雷雨。


 『……あい、そこの御仁。』


 黒服に身を包んだ大男と陰気な小柄な少女が、視線を泳がせ“標的”を目で追えば、聞いていた特徴に全てに 一致した事により、それは確信へ至る。
 そして、先陣を切る様に大男が志垣の歩みを塞ぐ様に仁王立ちにて槍の矛先を向ける。その刃は呆れるほどに澄んでおり、───だと言うのに鏡の様に映る大男の顔は酷く無表情である。


 『……御初に御目に掛る。
 某、解放師団第四旅団長の御下命により貴殿を招致の任を預かった轟森蟲(トドロキ_シンチュウ)と申す。』
 『いきなり 不躾で悪いが貴殿が例の〝似非関西〟殿で間違いは無いだろうか。
 で、在るならば我々に付いてきては貰えぬだろうか?―――何、抵抗しても構わんが。 ……某、無闇な殺傷は寝覚めが悪い故に。』


 微かに森蟲の、手が揺れる。――それと刻同じくして陰気な少女が狂った様に嗤い出す。然し、それを森蟲が咎める事もせずに。ただ淡々に淡々とした表情で志垣に全てを委ねる。


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