脱獄犯の - 1547081803 - したらば掲示板

1：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/01/10(木) 09:56:43: 鉄
2：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/01/10(木) 10:22:29: 　薄暗い埠頭。

　｢……ほぉ。｣
　｢"出所早々"にお出迎えとは随分と賑わっているが、……ちと数が多いな。｣

　白髪混じりの老人が溜息混じりに、辺りを視線を泳がせれば。その数は大勢と呼んでも差支えのない程の数が老人を囲い殺気立つ。
───然し、老人は怯む事無く掌を向ける。

　｢"退け"。｣

　彼が一言発すれば、まるで言霊が纏った様に老人の前方に居る大勢の者が｢弾き飛ばされる｣。
3：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/02/21(木) 18:00:31: 　薄暗い埠頭。

　｢……ほぉ。｣
　｢"出所早々"にお出迎えとは随分とおめでたいな、ーーーが、祝い事にしては、ちと数が多いな。｣

　白髪混じりの老人が溜息混じりに、辺りを視線を泳がせれば。その数は大勢と呼んでも差支えのない程の数が老人を囲い殺気立つ。
───然し、老人は怯む事無く掌を向ける。

　｢どれ……"退（の）け"。｣

　彼が一言発すれば、まるで言霊が纏った様に老人の前方に居る大勢の者が｢弾き飛ばされる｣。
4：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/02/21(木) 18:16:06: 　「ふむ。……何たる蛮勇よな。ーーー然して、『それ』は時に臆病に繋がる。」。
　｢醜くも足掻き。恥を捨てでも戸惑えば良かったのだ。」

　｢“無｣
5：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/02/21(木) 18:17:32: 　「ふむ。……何たる蛮勇よな。ーーー然して、『それ』は時に臆病に繋がる。」。
　｢醜くも足掻き。恥を捨てでも戸惑えば良かったのだ。」

　｢ーーー井の中の蛙よ、大海（恐れ）を知らず。｣
6：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/02/23(土) 15:00:29: 　「ふむ。……何たる蛮勇よな。ーーー然して、『それ』は時に臆病に繋がる。」。
　｢主は醜くも恐怖し、恥を捨てでも戸惑えば良かったのだ。」

　｢ーーー井の中の小さな蛙よ、大海を知れ…ッ！｣

　それは、“憐憫”に似た様な感情で在ろうか。或いは過去の己を重ねてしまったのか、憶測は定かでは無いが。一つ一つの言葉が鉛の様に重く冷たくこの場を支配するだろう。
右脚を垂直に掲げれば、勢いを殺す事無く重力に従い踵を豪快に地面に叩き付ければ、コンクリート片が辺りに飛び散る。

　｢飛び散れぃ！｣

　ーーー腰を低く落とし拳を突く。
その瞬間、突如突風が正拳が突直線に礫
7：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/02/23(土) 17:00:53: 　「ふむ。……何たる蛮勇よな。ーーー然して、『それ』は時に臆病に繋がる。」。
　｢主は醜くも恐怖し、恥を捨てでも戸惑えば良かったのだ。」

　｢ーーー井の中の小さな蛙よ、大海を知れ…ッ！｣

　それは、“憐憫”に似た様な感情で在ろうか。或いは過去の己を重ねてしまったのか、憶測は定かでは無いが。一つ一つの言葉が鉛の様に重く冷たくこの場を支配するだろう。
右脚を垂直に掲げれば、勢いを殺す事無く重力に従い踵を豪快に地面に叩き付ければ、コンクリート片が辺りに飛び散る。

　｢ーーーー鮮血淋漓。飛び散れィ！｣

　ーーー腰を低く落とし、ゆっくりと右拳を突く。
その瞬間、突如に突風が正拳を打ち込んだ方向に直線上に吹き荒れ、コンクリート片の礫（つぶて）と共に飛来する。
　無論、彼の『異能』による能力の応用であるが、素人目からしたら“風を操る異能”。はたまた、“拳法の達人”。或いは化学兵器による介入によって起こるものに見えるかもしれない。