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7481(´・●・`∩:2023/06/17(土) 12:52:49 ID:cOWQ4Ceg
辛抱してない辛抱さん、やほ〜(´・●・`∩

イザベルがイザベラの書いた本を読みました
イザベラ・バード『日本奥地紀行』

期待したほどの面白さはありませんでした
でも東北の村々やアイヌの生活ぶりの描写は外国人による記録として貴重だと思いました
江戸時代の参府紀行も3冊読みましたが、こちらは幕府管理下のルートしかたどらない
一方、こちら明治政府のもとでの東北の村々の描写の悲惨さは、東北出身の翻訳者が胸が痛いと吐露するほどです
旅行中彼女が大弱りした事を3つあげるならば
1・蚊、ノミ、シラミ
2・外国人をめずらしがってやたらと見物に来る人々
3・調教がうまくされていない日本馬
でも彼女は何度か書いています
日本では、たとえ女性ひとりでも、安全に旅することが可能である
好奇心旺盛な未開人たちだが、危害は加えてはこないし、荷物が盗まれることもない
彼女の通訳兼従者として18歳の伊藤という名の日本人が雇われます
彼についての描写は少ないのですが、この人物が実にいい!
彼はその後どんな人生を送ったのか気になります
女史は、伊藤は悪い奴だ、悪徳にそまっているにちがいない、と不満を言いながらも彼を完全に信頼しています
伊藤よ、お前の礼儀作法が気に入らないと叱ったら、伊藤は「気を付けます」と言いながらも「でも宣教師の真似をしただけですが?」と反論したりする
本書は女史の妹への手紙文で構成されています
伊藤に関する記述は少ないですが「第二十三信」が秀逸です
第二十三信より一部抜粋
「日本が外国人の発明したものを利用するのはよいことだ、と彼は思っている。外国もそれと同じほど日本から学ぶべきものがあるし、やがて日本は外国との競争に打ち勝つだろう、と信じている。なぜなら、日本は価値あるものすべて採用しキリスト教による圧迫を退けているからだという。愛国心が彼のもっとも強い感情であると思われる。スコットランド人やアメリカ人は別として、こんなに自分の国を自慢する人間に会ったことがない」

興味ある方はどうぞ(^^)


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