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7051：JB：2021/09/28(火) 08:33:26 ID:KfAVtHQI: トルストイ『アンナ・カレーニナ』読了(´･●･`∩

すばらしく面白かった
人間の心理をえぐるような描写の数々
名場面がちりばめられている
アンナともうひとりの主役リョーヴィン
ともに”偽善”に抵抗し、自らの感情に素直に生きたい
ともに死の誘惑につかまり、前者はからめとられ、後者は生き抜く希望を見出した
アンナとリョーヴィンの人生はたった一度の対面でつかの間交差しただけであるが、その行く末のなんという違い！
トルストイの構成力にほれぼれ( ﾟДﾟ)さすが文豪

アンナとその運命の恋人ヴロンスキーは停車場で出会うが、描写がとても劇的で映画のように視覚化されます
その停車場で人夫が列車に轢かれて死ぬという凄惨な事故が起こり、アンナは不吉な兆しだと怯えます
アンナのたどる運命を暗示させます

競馬場で恋人の事故に心を乱したアンナが夫カレーニン伯にみずからの不貞を告白する場面の緊張感も秀逸

ヴロンスキーとの感情の行き違いで次第に精神錯乱していくアンナが哀れで胸がつまる
アンナが動く列車の車輪に吸い込まれるように・・・
キーラ・ナイトレイ主演の映画のラスト、ごとん、と列車が跳ねる音がしてそのまま音楽が流れエンドロールへ、を思い出した

いつか再読しよう(^^)

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