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627JB:2020/01/20(月) 22:34:19 ID:enXoXUvE
さて、井上靖『天平の甍』 読了しました(^^)/

大陸にて知識を吸収するための悲壮な覚悟に胸打たれるものの、
ええと、小説としてはそれほど面白くなかったです(´・ω・`)

鑑真よりも留学僧たちが主役
20年、あるいはそれ以上、唐に滞在( ゚Д゚)
行きも帰りも命がけ
途中、死ぬ者、さすらう者、現地で結婚する者・・・

最も印象に残った学僧は
秀才ではないおのれの限界を知り、
ひたすら写経をし、いつの日か祖国へ送り届けられることを望む者

私の筆写した経はひとりでに歩きはじめることだろう

鑑真は6回渡日を試み、6回目で成功しますが、
うち3回は弟子の密告により当局に阻止されたのでした

学僧・普照(733年の第9次遣唐使船で派遣された)とともに
753年に鑑真来日
東大寺戒壇院にて戒を授けるなど

759年唐招提寺 建立
763年鑑真死去

東大寺戒壇院の四天王立像、素晴らしい(´・ω・`)大好き
また行きたいけど中国人に囲まれるのイヤ(´・ω・`)

唐招提寺も長らく行ってない・・・
拝観料600円はまだ良心的です
法隆寺はなんと1500円です( ゚Д゚)( ゚Д゚)
(外人観光客から3000円ぐらい取って日本人の分を安くしてほしい・・・)

作品名『天平の甍』

渤海経由で唐から帰国した使者が、「普照のもとへ」と託された甍を持ってくる
普照には20年にわたる唐滞在中にどこかで目にしたことがおぼろげに記憶されている甍
いったい誰が贈ってきたのだろうか?
帰国がかなわなかった、帰国を望まなかった学友か

その甍は唐招提寺金堂の鴟尾として使用された

作品名はこの唐招提寺金堂の鴟尾を指す、とされていますが
小説中ではもう一か所「甍」が出てくる場面があります

鑑真とともに奈良の都を馬上すすむ普照の目に映る
法隆寺、夢殿、中宮寺、法輪寺、法起寺の堂塔の甍

普照が唐に渡る前からあるもの、離れている間に建立されたもの
それらを目にして感慨深い普照

全てを含んで『天平の甍』と題したのではないかなと思いました(^^)

以上です
おやすみんみん(´・●・`∩


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