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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4150うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/24(日) 13:49:39 ID:LNssCYN6
この瞬間、鋭い悲鳴が聞こえ、むせび泣きに変わった
その婦人は倒れて法廷から運び出されていった
運ばれる途中でヴェールが落ちた
ダングラール夫人であった
ヴィルフォールの頭は気も狂わんばかりであったが、夫人であるとわかると、思わず立ち上がっていた
裁判長は言った
「証拠は?証拠はあるか?」
「証拠を見せろと?
では、ヴィルフォール氏をご覧ください
そのあとで証拠をお求めになってください」
検事はよろめくように判事席に進み出た
「お父さん、私は証拠を見せろと言われているんです
お見せしましょうか?」
「いや、いらん、その必要はない」
裁判長は叫んだ
「必要がない?!
それはどういう意味ですか?」
ヴィルフォールは叫んだ
「私にはわかっておるのです
私は復讐の神の手中にある
証拠などは必要ありません
今この青年が申したことは、すべて真実であります」
「なんですと?ヴィルフォールさん、気は確かですか?」
「気は確かです
今から直ちに謹慎いたします
私の後継者である検事の指示に従います」

ヴィルフォールはよろめきながら法廷を出て行った


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