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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4133うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/23(土) 21:52:51 ID:LNssCYN6
エドワールの部屋の扉がまた開いた
ヴィルフォール夫人が毒薬の効果を確かめにやってきたのである
夫人はコップの中味を灰の中へ捨て、ハンカチで丹念にふいた
毛布をはねのけて娘の心臓の上に手を置いた
心臓は音をたてず、冷え切っていた

朝が来た
看護婦がヴァランチーヌの部屋へやってきた
すさまじい悲鳴

ヴィルフォールとダブリニー医師が駆けつける
「ヴァランチーヌは死んだよ」
医師の言葉にヴィルフォールは崩れるように倒れ込んだ
ヴィルフォール夫人がやってきて空涙を浮かべようとしたそのとき、夫人の目は彼女が空にしたはずのコップにくぎ付けになった
なぜならコップのなかに液体が3分の1残っていたから・・・
ダブリニー医師の目はごまかせない
「これはブルシンではない」
ヴィルフォール夫人はよろよろと自分の部屋へ戻り、ドアの向こうで倒れたようである
ダブリニー医師はそんな夫人を扉を通して見つめながら、看護婦に夫人の手当をするよう指示した
死んだ、死んでしまった・・・ヴィルフォールは呻いた
「ヴァランチーヌが死んだなんて、誰が言ったんだ!」
第三の声が響いた
マクシミリヤン・モレルだった


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