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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4128うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/23(土) 21:40:39 ID:LNssCYN6
その夜、ダングラール邸にはきらびやかに着飾った人々が多数集まった
アンドレアとウジェニーの結婚契約式である
ドブレ、ボーシャン、シャトー・ルノー
ヴィルフォール夫人
そしてモンテ・クリスト伯爵

夫人がダングラールに言う
「あなた、残念ですわ
モンテ・クリスト伯爵様があやうく殺されかけたあの事件で思いがけないことが起きて、
ヴィルフォールさんは来られないのですって」
「そいつは残念だな」

モンテ・クリストは言った
「ヴィルフォールさんが来られないのは私のせいじゃないかと心配です」
「まあ、伯爵様が?」
アンドレアは耳をそばだてていた
「私の屋敷に入った泥棒が死んだのは屋敷を出たところをどうやら仲間に殺されたらしくて」
「ええ、覚えてますよ」
「その男を介抱するために服を脱がせたのですが、その服を隅に放っておいたのを当局が証拠品として持って行ったのですが、ズボンと上着だけで、チョッキを忘れていったのですな」
アンドレアは青ざめながらドアへとにじり寄った
「そのチョッキが今日みつかりまして、心臓のところに穴の空いた血まみれのが・・・
私はたぶんこれは殺された男のものではないかと思ったわけです
で召使に調べさせると、ポケットから紙きれが出てきたのですよ
手紙でした
誰宛てだったと思います?
ダングラールさん、あなた宛てですよ」
「なんだって?」
「わたしはそのチョッキと手紙を検事さんのところへ届けました
これはあなたに対する何かの悪だくみかもしれませんよ」
アンドレアは隣のサロンへ姿を消した
「かもしれませんな、その殺された男はたしか前科者でしたな」
「そう、カドルッスという名前です
しかし、とにかく、契約の署名をなさってください
私のおしゃべりがみなさんを騒がせてしまいました
奥さん、お嬢さん、申し訳ありません」
ダングラール夫人が署名を終えた
「カヴァルカンティ侯爵様」公証人が呼んだ
「カヴァルカンティ公爵様、どこにおいでですか」


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