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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4084うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/23(土) 17:41:08 ID:LNssCYN6
夜になり、マクシミリヤンは馬車を用意してヴァランチーヌを待つ
しかし、9時を過ぎても彼女は現れない
ついに彼は屋敷内へと忍び込み、屋敷の異様な静けさに不安になる
正面階段に男がふたり現れ、マクシミリヤンは会話を立ち聞きする

男はヴィルフォール氏とダブリニー医師だった

なんと、なんと恐ろしい死に方だ!

ヴィルフォール君、君を慰めるためにここへ呼んだのではない 
その逆だ
侯爵夫人は確かに高齢ではあったが、健康状態はすこぶる良かった

悲しみのあまりに死んだんだよ
40年も侯爵と一緒だったのだから

夫人のあの症状は、植物性の毒物だよ
おそらく多量のブルシンかストリキニーネ・・・

そんなばかな!

夫人が死んで利益を得る者は?

ヴァランチーヌだけが遺産相続人だが・・・そんなことをちらりとでも考えたら
私は自分の心臓に短刀を突き刺すよ

例えば老僕のバロワは?
ノワルチエの水薬を夫人に与えたとか・・・
ブルシンをノワルチエの治療に私は三か月前から用いている

バロワは夫人の部屋に入ったことなどない
君の言葉はいつだって信頼しているけれども、けれども・・・

もうひとり信頼できる医者を呼んで、解剖させてくれないか?

ああ、なんということを言うのだ、ダブリニー
君以外の者に知られれば、捜査の対象となってしまう
この私の家に捜査が入るなどと!
そんなことはあってはならない!
君は私に何も言わなかった
そうしてくれ、お願いだ・・・

ダブリニーはしかたなく、ヴィルフォールの頼みを受け入れる

ふたりを見送ったマクシミリヤン
ある部屋のバルコニーに愛しいひとの姿を見つけ、邸内へ忍び込む
ヴァランチーヌから聞いていた邸内の様子を思い浮かべ、彼女がいる部屋へ

侯爵夫人の亡骸の横たわる部屋で、ヴァランチーヌは驚きもせず彼を迎えた
フランツ・デビネが来る前に夫人は息を引き取ったので、結婚契約はまだ交わされていなかった
ヴァランチーヌは彼女の唯一の味方ノワルチエのもとへマクシミリヤンを連れて行く


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