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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4053うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/23(土) 17:21:52 ID:LNssCYN6
マクシミリヤン・モレルはヴァランチーヌを愛していた
ヴィルフォールと先妻のあいだの娘ヴァランチーヌである
身分が違い、到底ヴァランチーヌの相手としてヴィルフォール家へ出入りすることはかなわない
ふたりはヴィルフォール邸の敷地と隣の農地を仕切る塀ごしに言葉を交わすことしかできなかった
ヴィルフォールが決めたヴァランチーヌの婚約者はフランツ・デビネ男爵であった
((^^)/ モンテ・クリストとローマで出会ったフランツです)

ヴァランチーヌはヴィルフォール家内では決して幸せではなかった
父親はあのヴィルフォールだし、継母のエルミーヌは実子エドワールを相続人にさせたがっている
ヴァランチーヌの味方は父方の祖父であるノワルチエだけである
そのノワルチエはヴィルフォールがモンテ・クリストに語ったように、病いのため口もきけず、身動きもできない
だが、瞬きの回数や、辞書を指し示す方法によって、ヴァランチーヌとノワルチエは意志の疎通をはかることが完全にできた(ヴィルフォールもできますが(^^)/ )

父は私にとっては他人同然です
私に無関心です
継母は執念深く私を忌み嫌っています
弟のエドワールを溺愛しているんですの
継母が私を嫌う理由は、財産のことからきているように思います
あの人には財産がないの
私には母の遺産があるし、サン・メラン侯爵夫妻(母方祖父母)の財産もありますから
遺産を半分弟にあげて、それでふつうのお家のふつうの娘になれるのならそうしたいのに

可哀そうに、とマクシミリヤン

私は弱くて、この家につながれているんです
父は私に対して絶対的な力を持っています
非のうちようの無い過去と、ほとんど攻撃しようのない地位に守られているんですもの
ああ、マクシミリヤン、もし戦えば、あなたも打ち壊されてしまうでしょう


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