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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4047うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/23(土) 17:17:51 ID:LNssCYN6
二時間後、ダングラール夫人はモンテ・クリストから手紙を受け取る
美しいご婦人を嘆かせたままパリの社交界にデビューしたくはないので夫人の馬をお返しする、とあった
馬には馬具がつけられたままで、両耳にリボンがかざってあり、そのリボンには一粒ずつダイヤが縫い付けられていた
ダングラール宛の手紙には、金持ちの気まぐれから夫人に贈り物をしたことを詫び、さらに、東洋風な馬の返し方をしたことを詫びていた

夕方、モンテ・クリストは唖の従者アリを連れてオートゥイユの別荘へ向かった
ここはブーローニュの森へ向かう街道沿いにある
そしてアリは馬の扱いに長けていて、投げ縄の名手である
一台の馬車がやってきた
その御者は必死で猛り狂う馬たちを制御しようとしている
暴走する馬車には、一人の婦人と子供が載っていた
アリが投げ縄で馬の脚をからめとり、馬車を止める
モンテ・クリストは玄関を飛び出して婦人と子供を抱きかかえ、邸内へ入る
気絶したままの子供をみて泣き叫ぶ婦人
モンテ・クリストが小瓶に入った血のように赤い液体を一滴、子どもの唇に落とすと、その子は息を吹き返した
婦人はエロイーズ・ド・ヴィルフォール、子どもはエドワール
ダングラール夫人ご自慢の馬が引く馬車に乗ってみたかったのだと言う
モンテ・クリストは大げさに驚いてみせ、馬の件を説明する

それではあなたがモンテ・クリスト伯爵さまですのね!
エルミーヌ(ダングラール夫人)からお噂は伺いましたわ

ヴィルフォールの息子エドワールをモンテ・クリスト伯は観察する
息を吹き返すやいなや室内をうろつきまわり、伯爵の薬瓶をかたっぱしから開けようとする
どんなわがままも満たしてもらえる子供の態度である
「坊や、さわっちゃいけない。そこには臭いをかいだだけでも危険な薬があるから」

我が子をたしなめながらも、それらの薬瓶に興味をあらわにするヴィルフォール夫人
その様子を、モンテ・クリストは見逃さない

伯爵は夫人とその子どもをヴィルフォール邸へ送り届けてやった
エロイーズ・ド・ヴィルフォールはダングラール夫人にその日のことを手紙に書く
恐ろしい目に遭ったけれど、そのおかげで、あのモンテ・クリスト伯に会えたと


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