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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ
4035
:
うぉんさんの読み聞かせの会
:2017/12/23(土) 16:57:35 ID:LNssCYN6
話題は伯爵のパリにおける住まいに移る
伯爵はたった今パリへと到着したばかりだということだったから・・・
アルベールは自分の住まいを提供するわけにはいかないが手頃な家を一軒世話する、という
ああ、たしかご縁談が持ち上がっているというお話でしたね、と伯爵
父がこの縁談に熱心なんです
ウジェニー・ダングラール嬢です
ウジェニー・ダングラール!
ダングラール男爵のお嬢さんではありませんか、と伯爵
ええ、そうですよ、“新”男爵ですがね、とアルベール
それがなんだというのです
国家に対してそれだけのことをしたのなら・・・と伯爵
ボーシャンが言う
「たいへんな功績ですよ。本心は自由主義者なのに、1828年にシャルル10世のために600万の起債を成功させ、国王に男爵にしてもらい、レジョン・ドヌール勲章を授けられた。その略綬をチョッキのポケットのところにつけていると思いきや、なんど上着の襟のボタン穴に堂々とつけている男です」
アルベールはいう
「未来の岳父の悪口は「やめてくれよ。伯爵はダングラール男爵をご存知なのですか」
モンテ・クリスト伯爵はいう
「いいえ、しかし、近いうちにお見知りおき願うことになるでしょう。
男爵に振り出された、ロンドンのリチャード・アンド・ブラウント、ウィーンのアルシュタイン・ウント・エスケレス、ローマの・トムスン・アンド・フレンチの各商会の信用状を持っておりますから」
モレル大尉は驚く
「トムスン・アンド・フレンチ商会をご存知ですか!ああ、伯爵、きっとあなたは私どもがいくら調べてもわからなかった調査に手を貸していただけると思います。あの照会は私どもの家に恩をほどこしてくれたのですが、どういうわけか、いくら問い合わせをしてもそんなおぼえはないとしか返事をしてくれないのです」
「なんなりと申しつけください」と伯爵は答えた
話題は伯爵のパリでの住まいへと戻る
それぞれ、良い場所を提案する中で、モレル大尉がいう
「メレ街にある洒落た小さなアパルトンマンをおすすめします。妹夫婦が住んでいるのです」
「妹さんがいらっしゃるのですか」
「ええ、素晴らしい子です。夫は私どもが不幸のどん底にいたときに支えてくれた男です。エマニュエルといいます。ふたりとも伯爵が必要となさることはなんでもしてくれますよ。休暇のあいだ、私も住んでおります」
モンテ・クリスト伯爵はいう
「ほんとうにありがとうございます。私は、もしそうしていただけるなら、妹さんご夫婦に紹介だけしていただきましょう。実はもう私の住まいは用意されているのです」
伯爵は説明する
先に執事・召使どもをパリへとやり、彼らは準備万端ととのえて待っているのだという
場所は超一等地の「シャンゼリゼ30番地」だった
皆から、邸宅に召使たち、あなたに足りないのは愛人だけだと冗談をいわれた伯爵
わたしにはすでに女奴隷がいます
ギリシャ語しかしゃべれない女奴隷
あなた方はオペラ座やボードヴィル座で愛人をお雇いになる
私はコンスタンティノープルで買いました、と
伯爵のおもな使用人たちは
このギリシャ人の女奴隷
コルシカ人の執事ベルトゥチオ
召使のアリ(口のきけない)
伯爵いわく
「私の周囲に居る者たちは、誰でも離れていくことは自由です。離れて行けば、私の世話も誰の世話もいらないというわけです。おそらくそれで、私から離れていかぬのでしょうが」
モレル大尉は伯爵に名刺を渡し、メレ通り14番地へ必ず来てください、といった
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