したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4007うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/23(土) 16:20:45 ID:LNssCYN6
ダングラールとカドルッスに煽られて、フェルナンは嫉妬の炎を燃やしている
そこへエドモンとメルセデスがやってくる

エドモンはいう
今日には父の家で婚約を済ませ、明日か、明後日にはこの店で婚約披露宴をするよ

ダングラールはいう
えらく急ぐんだな 次の出航まで三か月もあるってのに・・・

パリへ行く用事があるのでね

パリ?パリははじめてか?ダンテス

うん でも僕の用事じゃないんだ 
亡くなったルクレール船長の最後の用事をどうしてもしなくちゃならない

ダングラールはぴんと来た
これは例のエドモンが内緒にしている手紙と関係がある
きっとナポレオンの侍従長ベルトランからの手紙をパリへもっていくのだ
素晴らしい考えを思いついたぞ

恋人たちは去って行った

ダングラールはフェルナンにいう
「あんた、ほんとにあの娘が好きなんだな」
「知り合ってからずっと」
「でもそこで髪をかきむしってるだけか。あんたの国のやり方はそんなもんかい」
「ほかにどうしろって言うんです」
「私が知るわけないだろ」
「あいつを刺そうと思った。でも女がそんなことしたら自殺するっていうんだ」
「そんなの口だけに決まってるだろ」
「あんたはあの娘を知らない。あの娘は一度宣言したら絶対にやる」
(馬鹿め、女が死のうが死ぬまいがどうでもいい。俺はあいつが船長にさえならなきゃいいんだ)
「あの娘が死んだら俺も死ぬ」
「これぞまさしくほんとの恋ってやつだ、ヒック」
「おい、カドルッスお前はもうできあがってるな。
フェルナン、君はいいやつのようだから私がその苦しみから救ってやろう、だが・・・」
「おれはまだ酔ってねえぞ〜、ヒック」
「だが・・・何なんです?」
「ダンテスが死ななくたって結婚はお流れになりそうだぜ」
「死以外にあのふたりを引き離すものはありませんよ・・・」
「ヒック、このダングラールはなあ、悪賢いんだぜ〜、ヒック、そうさダンテスは死ぬ必要はねえよ。あいつはいい奴よ。おれはあいつが好きだよ、達者でいろよダンテス、ヒック」

いらいらと立ち上がるフェルナンを引き留めるダングラール

「牢屋の壁で離されるのも、死んでいるのとおんなじことだろう?」
「んだな、ヒック、でも牢屋はいつか出るぜ、ヒック、
エドモン・ダンテスってからにはきっと仕返しはするぜ、ヒック
でもよう、なんであいつが牢屋にぶちこまれるんだ?いいやつだぜ、ダンテス、お前の健康に乾杯だ、ヒック」
「あいつを逮捕させる方法があるんですか」
「そりゃ探せばあるだろうさ。でも私が首つっこむことじゃないな」
「あんたにもダンテスを特別憎む理由があるんでしょう?」
「とんでもない!誓って言うが、全然ないよ。あんまり君が辛そうだからさ。ま、自分で考えてみるんだな」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板