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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

3996風見志保:2016/03/09(水) 10:37:26 ID:Flh4YbHY
管理人カザミの日誌②
○月△日
昨日の日記、いや日誌を読み返したらトコナメさんの名前を間違って書いていた。訂正、訂正。それからマークさんの本名はアツタさんである。
「あなたの感じた第一印象が読みたいの。だからボールペンで書きなさい。私を楽しませるように。いいわね」
オーナーの命令である。トコナメさん、トコナメさん、絶対にトコナメさん。これでよし。
カラスマはきょうも膝の上だ。愛い奴。秘密兵器「四万十産川海苔」を投入しようかしまいか悩む。カラスマがハッと私の顔を見上げる。各種高級海苔を私はオーナーから賜っている。いや正確にはカラスマが賜っている。
「カザミさんが食べても別に構わないけど、基本的にカラスマちゃん用だからね」
いや、きょうはやっぱり止めた。あ、そう?という感じでカラスマは顔をもとに戻した。カラスマ、お前はなんて素直な奴なんだ。トコナメさんに言わせると、実家ではかなりワガママらしいのだが。きょうはどの首輪にしようかな、青いのにしよ。私は首輪掛けから素敵な青い皮製のを手に取った。本皮製である。もちろんオーナーがナツメさんに特注したものである。彼女の紹介はまた後日。青い首輪をまとったカラスマ。ふつくしい。恋しちゃいそう。あ、オトナシさんが帰ってきた。
オトナシさんはフリーのピアノ調律師である。漫画で表現するところの髪の毛がピンピンはねている状態。つまりかなりお疲れなご様子。
「オトナシさん、お帰りなさい」
「ただいま帰りましたあ〜」
「かなりお疲れですね」
「きょうのお宅は隣の家が改築中だったの。ガンガンガンガン、ゴンゴンゴンの騒音の中でお仕事しました」
「プ、プロはさすがですね」
「作業環境は選べませんから。でも今日はきつかったです。カラスマちゃん、あとでウチ来てくれる?」
カラスマは、んなごぉ〜と返事をした。
「オーナーからオトナシさんへ仕事の依頼がきてます。仕上げてくれたら2か月分の家賃免除だそうです」
「に、にかげつぶん、ですか?がんばります(*`Д´)ノ 」
オトナシさんはサブのお仕事も持っているのだ。その内容はまた後日。ちなみにカラスマの首輪は住人が自由に好きなものに付け替えることができるシステムである。管理人窓口には首輪箱があり、はずした首輪を入れるようになっている。着せ替え率は非常に高いが、カラスマ、実家に帰るとすぐに、はずせ!とトコナメさんに要求しているらしい。実家以外では不満の微かなそぶりすらみせないカラスマ。このビルヂングの中でお前が一番の働き者なのかも。


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