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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ
3072
:
V3
:2015/05/16(土) 21:37:56 ID:wAu9GGWA
「な——なんだ、これは!」
不信と当惑に浅黒い顔を歪めて叫ぶ。
リンダとレムスは、こらえかねたクスクス笑いをついに爆発させて、身を折って笑いこけた。びっくりしたように、ラクの女たちがかけよってくる。
「お口にあいませんでしょうか、と心配しているわよ」
リンダがくすくす笑いつづけながら、かれらの手まねを見て通訳した。
「口にあうもあわないも——こ、こりゃ一体何だ!」
「何だって、あなたのご注文したものよ、イシュトヴァーン。——砂ヒルの焼いたのよ!」
云うなりリンダはいっそうひどく笑いこけたので、スニがあわててとびのいたほどだった。
「砂ヒル——?」
傭兵の目がまん丸になり、それがようやく飲み込めたとたんに、
「ゲーッ!」
のどをおさえて、いまにも吐きそうな顔をする。
「な、何だってそんなもの——!おれが何を——!」
「だってあなた、黒ブタはムリでもせめて砂ヒルでも焼いて待っててくれと云ったじゃないの!だから、わざわざ、やさしいラクたちは、それをとりに出かけてくれたのよ!」
「ほんとうにあの黒い人は砂ヒルをたべるのか、といって、わざわざ、かれらは、ぼくらにききに来たよ。砂ヒルってのは、セムや人間の死体をたべるんだけど、それを黒い人の国ではたべるのか、おどろいていたよ」
レムスが笑ったあまりとぎれとぎれにいう。イシュトヴァーンは胸をむかつかせ、あわてて、足もとにころげおちた、まだうようよとうごめき出しそうなぶつ切りのヒルの肉からとびすさったが、双子の顔を見たとたん、かんかんに怒り出した。
グイン・サーガ第三巻『ノスフェラスの戦い』
梅(*`Д´)ノ♪
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