[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
1101-
1201-
1301-
1401-
1501-
1601-
1701-
1801-
1901-
2001-
2101-
2201-
2301-
2401-
2501-
2601-
2701-
2801-
2901-
3001-
3101-
3201-
3301-
3401-
3501-
3601-
3701-
3801-
3901-
4001-
4101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ
2874
:
V3
:2015/05/16(土) 00:20:32 ID:wAu9GGWA
「リンダを、悪魔の薬にするために生血を絞ったりさせないよ!」
「ならなおのこと急がねばならんというわけだ、そうだろう。実はおれ自身も少々焦っている。それで遠からずセム族がかれらの同胞を取り返しにか、復讐にか、いずれにしてもこの砦を大挙して襲って来るだろうと踏んだのでな、おれはあの化け物に喧嘩をふっかけ、怒らせて、トーラスの都へ送り返されようともくろんだのだーーおれはヴァーノン伯爵の領地からの徴兵でなくて、モンゴール軍の傭兵なのだから、おれを罰するのはトーラスのグドウ将軍の筈だからな。ところがほんの少しおれはやりすぎてしまった。あるいははじめから化物には軍律に従う気持ちがなかった。都へ、次の連絡隊と共に送り返すかわりに彼奴は、ただちにおれの処刑を宣告しここにぶちこみやがったのだ。おそらく奴は処刑にことよせておれの血を絞ろうと思ってるのかもしれん。ーーむろん、おれは、そんなことぐらいでは参りはしなかったがね。おれは《魔戦士》イシュトヴァーン、生まれてきたとき、掌に玉石を握っていたので、土地の老予言者は、この子はいずれ掌の上に王国をのせて支配することになろうと予言したのだ。おれは自分の運命を信じている。おれはいまのところまだ、一介の若い傭兵にすぎぬし、おれはいずれ天下をとるのだ。とすれば、天下をとっておらぬおれがここで傭兵のまま、いやな化物なんかに血を吸い殺されるわけはないからな。というわけで、どうせおれは今夜かあすの夜明けには牢を破ろうと思っていた。だが、お前たちはーー」
「われわれにも、どうやら、ここで死ぬわけにはいかぬ理由がありそうだ」
グイン・サーガ第一巻『豹頭の仮面』
梅(*`Д´)ノ♪
※小説スレの中身は、1〜2097レスまでです
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板