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日本語訳を書いてみるスレ Part.2

1某スレ696:2017/05/15(月) 19:45:37
英文の、日本語訳を書いてみるスレです。

2某スレ696:2017/05/15(月) 19:52:43
"The Roosevelt Red Record And Its Background" (1936年)
https://archive.org/details/pdfy-SXRABtMtvRoByCAh

一部のページを訳してみようと思います。
私が翻訳を作る理由は、私自身が、そのまま原著を読むことができないからです。
不正確な翻訳、間違った翻訳が多数あるでしょう。
あくまで大雑把な内容を知るためのものとしてご利用ください。

3某スレ696:2017/05/15(月) 19:54:05
(6ページ目)
AMERICA'S LEADERS HELP RED CAUSE
Red Promises in Russia

ロシアをソビエト社会主義共和国連邦に変えた革命の前、人々を引き込んだ素晴らしいスローガンは「平和、パン、農民への土地!」だった。
これは戦争に疲れ、土地を所有したい農民達にはとても良いものに聞こえたので、好意で言われたとおりにした・・陸軍将校を射殺し、弾薬を爆破し、富裕層の家を略奪し、このユートピアの「約束者」である少数の共産主義者に権力を委ねるために、前線から戻った。

彼らが全ての土地が国有化されるだろうと知った時、ロシア革命のスローガンとして、ボルシェビキが「土地を農民に」と提唱したことが正しかったのかどうかという疑問を、私は最近、共産主義の雑誌の「質問と回答」のコラムで読んだ。
それは正しかったという回答だった。
あらゆる可能な手段で常に革命を援助しなければならないということ。
ボルシェヴィキは土地について「錯覚」を持っていなかったが、「見つけた時には農民を連れて」行く必要があったし、「過渡期のスローガン」で彼に訴えなければならなかった。
言い換えれば、彼らは権力を得るために人々に嘘をつかなければならなかった。

4某スレ696:2017/05/15(月) 19:55:17
What Actually Happened in Russia
ロシア革命以来19年間、農民は「平和、パン、土地」の代わりに、かつて得ていたよりも貧しい・・今日の資本主義国で失業手当を受けている人々よりも貧しい・・食糧を得てきたし、さらに近代史上最大の2つの飢饉の後者、最近のひとつはウクライナ抵抗勢力の「粛清」のための、ソビエト政府による人為的な飢饉である。
「平和」の代わりに、彼らは弱まらない三重の戦争をしてきた。(1)神と家族に対して。 (2)市民戦争または「階級」戦争の中で、お互いに対して。(3)全世界とその政府に対して。彼ら自身の革命が完遂され成功する前に、ソビエト政府が支援する世界の共産党(コミュニストインターナショナル、もしくはコミンテルン)によって、「社会主義化」されなければならない、と命じられた。
彼ら自身の「土地」を持つ代わりに、農民は既に所有していた農場も土地も、そして全ての所有権を取り上げられ、散弾銃の説得の下、刑務所のような国営農場で「集団農場化」した。

1億6千万のロシア人を束縛する150万人の共産党員、特権階級にさえ、平和がない。
彼らは国民だけでなくお互いをも見張っている。
党の「粛清」が頻繁に行われ、そこでは数千人、数百万の党員でさえ、追放されるかもしれない。

彼らには、党が定めた「方針」に正確に従っていないと疑われることへの絶え間ない恐怖がある。
実際にはそれは、ソビエト政府を運営しコミンテルンを支配する、ヨシフ・スターリンの十人の「政治局」だ。
不注意な発言が、油断できず野心的な仲間の党員による告発を引き起こすかもしれず、もっと悪ければ、トロツキーの最終結果に。

甚大な赤い飢饉で死亡し、現代世界に知れている最も過酷な環境下のシベリアに追放され凍死した、数百万の農民達は・・家畜小屋に変わった教会を見るクリスチャン、無神論者の劇場や反宗教的な博物館、そして神や、親の愛情と威信を軽蔑する訓練を受けた彼らの子供達は・・革命を援助し、または、後に抵抗に失敗した、何百万人もの人々は、彼らの運命を予見しただろうか?
アメリカもまた、ユートピアの約束によって、眠り、鎖に縛られるのだろうか?

5某スレ696:2017/05/19(金) 19:02:19
"The Roosevelt Red Record And Its Background" ですが、(理解できる部分を拾って)読み進めた結果、
私が求めているような内容の本ではないと感じられましたので、翻訳は中止します。
ジョージ・フィッチとの関係で、Y.M.C.Aに関する記述を一部、翻訳したので、それをメモします。

(p.289)
The Hearst Smashers Praise the "Y"
"The 'Y' Speaks"という見出しの下で、同じ問題(6月/36年)において、Y.M.C.A.の先鋭化が最近の定期総会に関連して陽気に報道されている。
13ページで、アメリカ共産主義青少年会議の報告書は勝ち誇る。
「若年女性クリスチャン協会の産業部門、ビジネス部門、および専門職部門は、コロラド・スプリングスで開催された全国YW大会における青年会議と提携した。
これから大きな進歩を伴って活動が再び前進する。記念の日、青少年の連合の日」(共産主義者の日)
「死んだ人々を思い出すものとして、そしてモルガンのために死ぬことを拒む人々の宣言として、議会は全国の平和行動を後援する。」

The Y.M.C.A. - Host to Communists
ネルソン・E・ヒューイット氏は顧問(4月8日/36)に次のように報告している。
「合衆国での例年のプロパガンダ・ツアーにて、アンナ・ルイス・ストロングは、シアトルやワシントンで宣伝活動をするのに若干の困難を経験した。」
「ワシントン州ベーリングハムの第一キリスト教教会で講演を予定していたが、牧師がメッセージの本質を学んだとき、教会の使用は拒否された。
フィッシャーマンズ・ホールとベリンガム労働寺院を確保しようとした彼女は、両方のホールの使用を拒否され、彼女のレッドプロパガンダを終了してシアトルに戻った。」
「ベリンガムの経験の後、3月27日、タコマのジェイソン・リー高校で講演する予定だったが、学校の理事は彼女の約束をキャンセルした。
彼女はその後、オッドフェローズのロッジホールで講演するように手配したが、この集会もまた、オッドフェローの5人のディレクターによってキャンセルされた。」
「これらの拒絶の結果、アンナはシアトルに戻り、ここで頼れるY.M.C.A.は彼女に扉を開いて、彼女はシアトルのY.M.C.Aで溢れる聴衆に講演した。
この集会の'高名な'ゲストはMorris Rapportで、彼は共産党の、地区のまとめ役だった。」(彼の交友関係に様々な急進派がリストされている)

(p.290)
Atheistic Communism Extolled
集会を報告するにあたり、忠実なアメリカ人は次のように表明した:
このようなアカの扇動者の激賞、共産主義の説教、無神論、そして我が政府の打倒(の主張)を見た後には、私には、Y.M.C.Aのような組織がなぜ「宗教団体」として分類され、税の免除が認められているのか。
さらには「盲人協会」「老人ホーム」「子供の整形外科病院 」といった慈善組織と同様に、シアトルのCommunity Fund Chestから助成金を受けているのか、私には理解できない。

National Board Responsible for Y.W.CA. Radicalism
Y.W.C.A.の主催者、書記、支部は、共産主義・社会主義活動の主催者としてアカの出版物で毎日のように特集されている。
Y.W.C.A.国際部は、公式の出版物で、赤いプロパガンダを発信し続ける。
その"Program Exchange"広報の提案は巧みで、過度の反対を引き起こすことなくY.W.C.A.集会やスイミングプールで黒人と白人を混ぜ合わせる。
重要な赤い運動における主要組織は、情報源として引用されている。
共産主義の映画の展示、共産誌の販売、避妊指導、急進的なセンターへの旅行などが支部活動として提案され、支部図書館には共産主義の文献が推奨される。
いくつかの愛国的 Y.W.C.A. 地方支部の職員は気骨があるが、そのような宣伝や国際部の下で訓練された主催者を受け入れることに対して、虚しい抵抗をみせる。

6某スレ696:2017/05/24(水) 21:49:11
Foreign relations of the United States : diplomatic papers
1937: volume 3 から一部を抜粋します。
https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=umn.31951t002485401

盧溝橋事件に関する記述から、重要かもしれないと感じた部分の抜粋になります。
どのページにどのような内容が書かれていたかを記録する、個人的なメモに近いです。
誤訳があるかもしれませんし、重要であるべき記述が抜け落ちているかもしれません。

7某スレ696:2017/05/24(水) 21:51:22
7月10日 p.132
*各国の北京駐留部隊についての米中の会合
*重要と思われるが長文につき省略

7月12日 p.137
日本大使館関係者は、本日(7月11日)午後8時に、軍関係者の間で合意に調印したと述べている。
(1)第29軍の高官による謝罪(2)責任を負う軍将校の処罰(3)再発防止の保証
「困難であるため」午後11時頃に撤回されたとする市長の発表が報じられている。
日本の当局は、盧溝橋の北、数マイルから中国軍によって発砲されたと主張。
中国の公式筋によると、日本は合意による撤退の要求を破っており、午後10時15分頃に新たな攻撃を受けたと主張した。

7月12日 南京発 p.138
12月9日、蒋介石は北支に6部隊を派遣。「中国は戦うだろう」。
有能なオブザーバーは、状況を戦争に向かうものと考えている。
国民政府が日本に抵抗せず、北支を明け渡すとすれば、政府の存在が深刻な危険に晒される。
(1)西安事件の解決の一環として日本に抵抗すると信じられており、無抵抗は共産党軍の離間を招く(2)南西部の非妥協派は軍事行動や新政権を要求するだろう(3)綏遠、山西、山東省当局は日本の支配権によって立場が危うくなり、政府に圧力をかけてくるだろう。

7月12日 東京発 p.139
(日本の)外務省は、合意が成立したとの公式な確認は得ていないが、合意が達成されると信じる理由がある。
交渉が順調に進んでおり、7月11日の早朝から深刻な衝突が起きていないとの報告を受けた。

7月12日 北京発
日本の要求や中国の合意の確実な報告は入手できていない。
松井中将は天津市長に覚書を送った(1)事件の中国の責任についての遺憾の表明(2)責任者の処罰(3)盧溝橋付近から軍の撤退(4)青幇、共産主義者の活動の抑制
情報提供者、ほとんどの日本軍が戦闘地域から撤退した。 日本当局は約200人の部隊がこの地域に残っていると発表。

7月12日 p.141
ティンパーリ:もし中国政府が英米に仲介を依頼したとすれば

7月12日 p.143
中国大使館からハミルトンへの電信
北支の状況は非常に深刻だ。 東京は日本から第5師団を派遣し、第10師団は準備が整っている。
日本海軍は待機するよう命じられた。豊台に集まった日本軍は2万以上。
(中国外務省は)米国が何か仲介できるかどうか、大使館が米国務省に要請することを提案する。

7月12日 p.144
日本と中国の軍隊の間に敵対関係が存在する限り、英国政府は極東問題に関する合意の可能性について日本政府との会話を継続することはできない、とロンドンの駐日大使に話すかもしれない。

7月12日 p.146
7月11日の日本大使館との会話(1)北支はほとんど独立した特殊領域(2)何が起こったとしても国民政府に適切な利害はない(3)国民政府は第29軍の増強と国有化を試み「不法に」行動している(4)本件は北部の地域当局との交渉によってのみ解決できる(5)国民政府はこの問題に干渉すべきでない

8某スレ696:2017/05/24(水) 21:52:23
7月12日 南京発 p.148-149
(外務省によるメディアへの発表)
レポートによれば、日本軍は、停戦協定に違反しており、指定された地点に軍隊を完全に撤退させなくてはならない。
日本軍は昨日(10日)午後6時に盧溝橋に激しい銃撃を行った。
多数の日本軍が北京―天津地域に命じられ、そのような軍事活動は、大規模な軍事作戦を考えていることを暗示する。
多くの日本軍が盧溝橋で違法な作戦に従事したときに起きた。
演習の過程で、日本軍は、一人が行方不明になっていることを口実に、宛平城に入ることを要求した。
これがどのように起こったのか理解を超えている。
中国当局からの要請が拒否されたとき、日本人は直ちに砲撃を行い、敵対行為の発生を引き起こした。
日本軍が事前に立てられた計画に従って行動したことは明らかである。
7月8日の夕方、両当事者は次の点について合意した。
(1)両軍の軍事活動の停止。(2)両軍は撤退し元の位置に戻る。(3)これまでのように盧溝橋は中国軍により警戒される。
修復された平穏は短命だった。
その後の進展にみられるように、日本軍は、平和的和解をもたらす最も誠実な努力を表明するのではなく、新たな攻勢のために援軍を呼び出す時間を得るという目的であるように見える。

7月12日 南京発 p.150
(外務大臣)英・米国大使に南京へすぐに来てほしい

7月13日 パリ発 p.152
(フランス外務事務局長)Leger氏は、日本政府が昨日、フランス政府に提出した文書と説明から、日本の軍事当局が北支をもうひとつの満州国に変えると決定したと確信したと述べた。
彼は、日本の軍事当局は、欧州の緊迫した状況とソ連の弱点を利用して、中国に対する意志を強めていると信じていた。

7月13日 北京発 p.156
現地日本大使館は、天津市長と、宋哲元の部下 Chang Yun Jung が、7月11日に日本の要求に署名したと力説した。
話し手が誠実に語っていたことは間違いないと思われた。
後まで署名した事実が明らかにならないよう、中国人は合意書に署名する一方で秘密を要請した。
地元の中国当局者が、共産主義と青幇の抑圧を含む合意の署名は南京からこの地域の分離を意味すると主張したとき、橋本(欣五郎?)は日本は盧溝橋事件から政治的譲歩を得ようとしていないと答えた。
情報提供者は、関東軍が状況に参入したことが、この様相を変えた可能性があると付け加えた。
彼は、宋哲元が病気であると主張し、訪問者を拒否しているので、天津で交渉は続いていない。

7月13日 p.157
ティンパーリからホーンベックへ:
「胡適と他の信頼できる中国人は、現在の危機を1931年9月以来、最も深刻と考える。
私は中国の軍事準備の機密情報を持っており、蒋介石や最高位の高官の態度からは、最終的に南京が戦うことを決めたと思われる。
ここにいるロイターの特派員は、日本による5万人の攻撃計画の概略を聞く―7月15日に始まる。
英米の即座の積極的な介入は、主要な戦争を回避する可能性が高い。
南京はそのような介入を喜んで歓迎するだろう。」

英大使館から国務省 p.158
イーデンは、日本軍の動きのニュースに動揺している。
彼は日本の侵略に抵抗しなければならないという中国の重大な警告を無視するのは愚かであると感じている。
日本政府は侵略を計画していないかもしれないが、状況が崩れて大規模な衝突を招くかもしれない。

ホーンベックから英大使館
今日、国務長官は、日中関係者との会談を開催した。
国務省は平和を維持することの重要性を十分に促しており、仲裁の可能性については言及していない点を除き、イーデンの概要に述べられているほとんどの点をカバーしている。


7月14日 p.160
ホーンベックは、手書き原文を英国大使に提出した。
英国大使は「これは、米国政府が東京や南京での陳述に参加する準備ができていないことを意味すると理解する」と述べた。
ホーンベックは、英国政府と協力して、日本と中国との深刻な敵対行為を阻止する努力をしたいと思っている、すなわち平和を保つための努力、と説明した。
平和維持のための英米政府間の協力が最も望ましく、 共通の目的に照らして有益となり有害な影響を回避する可能性が最も高い。

9某スレ696:2017/05/24(水) 21:58:08
7月14日 南京発 p.161
アチソンは、影響力があると思われる、諜報・宣伝部長のLiとの間で、絶え間なく電話や個人的な連絡を維持している。
私は7月13日午後6時に外務大臣を訪問した。
大臣は、中国の6部隊が漢口から鉄道で北に向かっており、さらに多くが向かっていると付け加えた。(信頼できる軍事情報から、最初の部隊が徐州から北に鉄道で進んでいる情報を得た)
大臣は、兵士の行方不明という些細な口実によって、北京近郊での紛争は7月7日の日本の宛平城の占拠の要求から引き起こされたと述べた。
日本が河北省とチャハルで軍事的地位を固めようとしているとの新聞の予想について尋ねた。
彼はこの予想は正しいと思えるといい、山東省がこれに含まれている可能性があるが明確な情報はないと付け加えた。

7月14日 広東発 p.166
中国南部の状況。広州市の人々には興奮は見えない。
広東省は明らかに蒋介石をフォローし、彼の決定を受け入れることに満足した。 多くの相反する噂が流行している。

7月14日 ホーンベックから国務省 p.167
中国北部の状況や出来事に関し、相反あるいは混乱するような情報を受け取っていることは事実だ。
北京の周辺には、かなりの数の中国軍が常駐しており、広範な常設兵舎が存在している。
1931年以来、日本は理論的には天津に基づいて軍隊の数を大幅に増やした。
昨年、この地域の日本軍は約1万人に達した。
これらの日本軍は他国の中国人と他国民、両方に迷惑をかけた。
彼らは "操縦"に従事する情熱を持っているようだ。

7月14日 ジョンソン駐中華民国大使から国務省 p.170
1.私は、日本政府または日本軍がマルコ・ポーロ橋でその事件を工作したとは思わない。
日本人が今、そこから作ろうと明らかに企てていることを考慮すれば、この事件についての責任の問題は重要性が低下する。
2. 7月7日夜の事件は、第29軍の兵士が駐屯し哨戒されているマルコポーロ橋の近くで、夜間演習に従事していた200人以下の日本人兵士をおそらく巻き込んだ。
事件が発生して以来、日本軍はわずかに強化されており、おそらく1000前後。
彼らは、蘆溝橋の豊台西から北平南部のラインに位置していた。
このラインの日本兵と中国兵の間では、ほぼ日常的に銃撃が交換されている。
日本人は明らかにこのラインを保持しようとしている。
3.ここで大使館と連絡を取っている中国人は 中国人は日本人が提示した期限を受け入れないと信じていることが明らかだ。
したがって日本人は、受け入れを強制するため、または、この地域から日本の計画に反対する不平分子を排除するために、大挙してこの地域に入る必要があるように見える。
4.最初の48時間の中国側の主要交渉担当者の1人によれば、29軍の日本人軍事顧問と協定が何度か締結されたが、日本の北支駐屯部隊の高官によって無視された。
これは、7月9日早朝のWanpinghsienに対する日本人の攻撃について、十分な言い訳が明らかでないため、真実であると思われる。
適格な外国人の目撃者が、その時、第29軍隊はYungting川の西側に撤退する前だったと述べているように、10日午後の日本軍の戦闘地域への帰還には、十分な理由が見られない。
5.この時から、少なくとも、日本軍は河北省に影響を与えているいくつかの重要な目的を達成しようとしていたことは明らかだった。
6.新たな出来事を防ぐための適切な措置を採り、日本人が望んでいれば、友好的な和解に達するかもしれない見通しが見えている間に、関東軍は明らかに支援の準備を始め、豊台地域の日本軍は北支駐屯軍によって補強された。
これらの処置は、(過去にもこのような措置が彼らによって考えられたように)彼らが河北省に関する野心を成し遂げる協定に調印するように中国人を脅して仕向けるのに十分であると、日本人によって簡単に考えられているかもしれない。
確かにこれらの措置は、盧溝橋事件を友好的に解決する必要がないという、公平な監視員に見える。

10某スレ696:2017/05/28(日) 10:03:20
7月15日 南京発 p.171
ティンパーリが言う。彼の提案により、外務省は中国軍の動きや軍事的な準備に関するニュースを発信し始めている。
外務省によるこの軍事の性質についての長い答弁を、その場で出版するよう、昨夜、上海のロイターに電話を掛けた。
変化の目的は、1935年の国際世論の反応を取り除くことであり、中国は自分自身を助けるために何もしていないのに対し、起こりうる事態への準備は熱心に行われていると述べる。

7月15日 p.172
スティルウェルの電報。4,600人の日本軍が天津に到着し、7月14日、3,500人の日本軍が天津を発ち北京地域へと向かった。

7月15日 ホーンベックのメモ p.173
交渉による解決の場が設定されるかもしれないが、状況を進展させる目的のため、何らかの更なる軍事作戦があるかもしれない。

7月15日 ウィリアム・ブリットから国務省 p.173
Delbosは英・米が積極的に介入すべきであるなら、フランスは可能な限り最大限に協力すると述べた。
中国大使は今朝、蒋介石の部隊が北京に到着し、中央政府の部隊と宋哲元の部隊の間の協力は完璧であったと私に語った。
彼はさらに、日本軍が昨日、攻撃を試み、それは中国軍の砲兵が日本のトラックに砲弾を撃って収束したことに同意する。
DelbosとPhippsの両者は、中国がこの問題に対処するために連盟を呼び出す必要があれば、連盟にとって災難であるとの意見を表明した。

7月15日 南京発 p.175
日高(信六郎南京大使館参事官?)による説明。
7月7日の夜間演習。 最初の発射は中国人によるもの。
演習で兵士によって運ばれる弾薬は、兵士1人に1つのカートリッジで構成され、これらは指揮官が所持する。
2人の日本軍将校が宛平城にいる間に発砲が再び始まり、日本人がこれらの使者の命を危険にさらすことはないから、中国側から発砲されたことは明らかだ。

7月15日 東京発 p.177
外務省によると、午後、北京と天津での交渉が日本軍と中国当局の間で進められているが、交渉の結果の性格を予測することはまだ時期尚早である。
だが捕えられていた日本の警察官や憲兵、数人が中国側から解放されたことは、状況の緊張を和らげるために寄与した。

7月15日 南京発 p.180
情報提供者が日本の中国に対する姿勢を示す機会では、基本的な問題の概念の間に絶望的な相違があることが示された。

7月16日 北京発 p.182
日本政府が南京に照会することなく北支問題に対処するつもりであるという兆候がある。

7月16日 南京発 p.182
3. 副大臣は、現在の危機にどのような段階で合衆国の中立法が適用されるかを尋ねた。
戦争が合衆国を危険に晒す恐れがある時に、大統領がそれを適用することが法律で認められると、私は答えた。
中国は金融や物的資源へのアクセスが必要だが、日本は必要ないため、中国に不利に作用するとコメントした。
中国は実際に米国の援助を望んでおり、法の早期の適用がないことを望んでいる。

7月16日 南京発 p.184
この危機の間、英国政府が米国政府よりも活動的に見えた、こうして満州事件が発生した状況を逆転させた。

7月16日 東京発 p.184
第29軍と河北・チャハル当局はこれまで、7月11日に署名し日本に与えた合意を、否定していない。
その合意の条件を実行するには時間がかかるが、合意が実行されず、または否認されることを決定的に示す、第29軍による明白な行為は行われていない。

11某スレ696:2017/05/28(日) 12:33:36
7月16日 北京発 p.188
1. 外国人と中国関係者によると、7月18日までに、天津の中国側交渉担当者に、日本から次の8要求が提示されたことが分かった。
(1)天津は東河北省の体制下に入る(2)北京、豊台、Wanpinghsien地区は非武装地帯とする(3)塘沽区は東河北体制の海洋基地とする(4)北京から奉天までの鉄道は日本が管理する(5)29軍は保定-Shihchla-chuangまで撤退する(6)東河北と満州は自由な流通が許される(7)日本は天津に特別な利権を持つ(8)北支の共産主義宣伝をチェックするため、あらゆる手段を取る。
2. 大使館は、日本の要求がこのとおりだとは確信していないが、天津に集まった中国の交渉者にかなりの日本の圧力がかかっていることは事実であると考えている。

中国大使館から国務省 p.190
7月7日の夜の盧溝橋事件の発生以来、日本軍の策略の過程で、突然、宛平城への攻撃を開始し、 地元の守備隊の抵抗を受け、中国当局は平和的解決に達することを切望し、軍隊の相互撤退によって敵対行為を停止するため最善の努力をした。
だが、それらの手配が行われた直後、日本軍の攻撃の再開によって無駄になった。
戦闘は北京の近郊まで拡大しているが、満州、韓国、日本から多数の日本の増援が急速に河北地域へと送られている。

7月17日 南京発 p.191
中央ニュースが7月16日に公表した情報は、外務省ではなく非公式に発行されたもので、中国大使館から受け取った報告書に基づいていると理解されている。
中国・韓国の様々な地域に向け、日本軍の第5・6・10・12・16師団が日本を出発し、その推定兵力は10万以上。
兵や軍需品を輸送するために、31の商船が日本軍にチャーターされている。
天津では、鉄道4車両以上の軍需品、軍用車、その他の軍事用品が7月16日に到着した。
北京-天津地域の路線に沿った日本軍は、500人以上の兵士と約20台の野砲へと増加した。
豊台周辺で防衛作業が行われ、多数の地雷が埋設されつつある。
豊台南部のChaochiaotsunには既に飛行場が建設されており、日本の4機の飛行機が偵察任務を行っている。

7月17日 北京発 p.192
7月16日昼。昨日、海外の新聞にインタビューされた日本大使は、現状は中日軍の現地事情であると述べた。
国民政府へと(向かう任務を)代表しているので、彼には直接関係していない。
和解は政治的な問題を除いて軍事に基づくものでなければならない。

7月17日 南京発
日本大使館の秘書官によると、日高は高宗武と面会し述べた。
(1)日本政府は、国民政府、特に蒋介石が中国北部の状況の重大さを認識していないという印象を持っている。
(2)日中間の問題を悪化させようとしている「共産主義者」(秘書官はコミンテルンとソ連政府を意味すると暗示した)によって、重大で危険な要素が状況に注入された。
秘書官は、私的に蒋に近い高宗武が明日、九江に飛び、この見解を蒋に印象づけようとしていると語った。
秘書官は、高宗武の蒋介石訪問に関する情報は、厳密に機密扱いとするよう求めた。

7月17日 南京発 p.195
中国政府に非常に重要なポストを持ち、蒋介石総督との緊密な関係を持っている米国で教育を受けた官僚は、北部の危機を以下のように簡単に説明した。
日本の満州の征服、そして熱河省、さらに2年前の梅津・何応欽協定の強要は、現在の日本が河北で彼らの利益を統合しようの試みが、組織的な計画の一歩に過ぎないことを示している。
成功した場合、際限なく計画が連続して進められる。

7月17日 南京発 p.196
日本大使館の秘書官は、午後6時、中国陸軍副大臣に書簡を送った。
もし国民政府が梅津・何応欽協定を無視して、航空隊を含む兵力を北支に派遣した場合、日本軍は必要と考えるあらゆる措置を講じるが、生じる可能性のある事態はすべて国民政府の単独責任である。

12某スレ696:2017/06/01(木) 21:39:46
7月18日 南京発 p.198
日高は昨夜、北支での事態の重大さを指摘し、国民政府が北支にさらなる軍隊を派遣せず、「さらなる挑発行為」を控えるよう求める覚書を外交通商部長官に渡した。

7月18日 北京発 p.199
蒋夢麟と胡適が九江を留守にしている間、北京国立大学を管理している中国人は、北京の教師の代表者は7月16日、宋哲元と天津で対話した。
情報提供者によると、宋はまだいかなる合意にも署名しておらず、日本人と交渉していないと述べた。
宋はどのような方針を追求するのか決めていないと語った。
他方で宋は見解を示した(a)過度の要求には署名できない(b)もしそのような要求に署名すれば、それは後日、日本が新たな要求を提示することを意味する(c)第29軍は日本への過度の譲歩を含んだ合意に平和的に屈服することはない(d)宋は、双方の謝罪、一部の中国軍の撤退、関与した中国人の処罰、反日活動を止める曖昧な約束、に同意する意思があった。
他方で宋は、決意の欠如を見せた(a)数カ月、戦争の準備をするために何らかの合意に入ることが望ましいかもしれないと述べ(b)国民政府が北上中の軍を宋の支配下に入れず、天津-浦口(南京)鉄道に沿って軍を送っていないことを批判し、(c)梅津・何応欽協定の実施に同意するかもしれないと言う。
この最後の自認は教育者を不安にさせた。その協定の条件がどれほど広範であるか明確でないため。
日本大使館の大使は、昨日、橋本少将、張自忠、Chen Chueh Shengとが天津で交渉を行っていると語った。
7月11日の協定の詳細が議論されている。
彼は、これらの詳細を解決した後、政治的解決のための交渉が始まると推測している。
日本は第37軍、全部隊の北京からの撤退を主張していると述べた。
日本大使館は、昨日、満足できる合意に達することを中国側が嫌がっているため、成功の実現は悲観的だと告げた。
将来の展開は(a)宋の決意の程度(b)第29軍の態度(c)第29軍の国民政府への疑念の除去(d)国民政府の態度と行動(e)日本の決意の程度、にあるように思われる。

7月18日 北京発 p.200
2. 仏大使は状況を改善するために列強ができるかもしれないことについて話した。
九か国条約と国連委員会を廃棄したのち、日本も中国も異議を唱えることができないであろう一般行動の根拠を見つけたと彼は言う。
つまり、北京議定書、具体的には通信が海洋に開放されなければならないとする条項。
彼は、中国人は日本人との合意に口実を欲しがっていると信じており、通信が開かれていると主張する北京議定書の権限があれば、彼らに必要な言い訳が与えられると考えていた。
彼はここでの戦闘が通信を遮断すると論じた。
中国は、議定書違反を防ぎ、戦闘を防止するために署名しなければならないという口実を得ることができる。

7月18日 北京発 p.201
仏大使は、英、仏、伊、米の各大使館、同様に日本大使と宋哲元に、提案する以下の書簡を送ってきた。
「ご存知のように、北京と海洋の間の通信の自由は、1901年9月7日の議定書の主要な規定の1つを構成します。
言うまでもなく、北京と海洋や隣接地域でのあらゆる敵対行為は、通信の自由を破壊したり、深刻な危険に晒す性質のものです。」
私の意見では、日本の回答は、議定書の中の通信を維持することに目的がある、というものになるだろう。
中国側の回答は、中断しようとは思わないが、鉄道は議定書の範囲外であるのに、敵意を持って議定書の権限によって使用されているというものになるだろう。

7月18日 南京発 p.202
日本の軍用機が北京-漢口鉄道の合流点である石家荘市を爆撃したと中国外務大臣から電話連絡があった。

7月18日 天津発 p.203
中国と日本は、午後に了解に達したと伝えられた。宋哲元は、部下の何人かが日本の兵士と衝突したことに遺憾を示した。
彼の部下、数名を処罰することに同意した。彼は共産主義と反日宣伝の抑制に専念しており、Paoantuiが宛平城に駐屯することで合意。
今日、約3000の日本兵が山海関区からここに到着した。日本はすべての鉄道駅を占領している。

7月18日 南京発 p.203
報道関係者は、外務省から次のように伝えられた。
(1)日本軍機は、本日、北京-漢口鉄道に3つの攻撃を行った。(a)午前11:30、河南省Changhochiaで列車に機銃掃射し、2人が死亡し2人が負傷した。(b)正午、河北省Kwanchuangtsunを通過していた列車に機銃掃射し、10人の死傷者を出した。(c)12:30、河北省Yuanszehsien付近で列車に機銃掃射を行った。
外務省は、日本に抗議している(a)これらの違法行為を中止し非再発防止を軍に命じること(b)航空機の行為に対する日本政府の責任を保持する(c)中国政府が事件に関連してさらなる要求をする権利を留保する。

13某スレ696:2017/06/04(日) 17:43:48
7月19日 南京発 p.205
7月17日の会談で日高が中国外務大臣に残した覚書。
「7月11日の声明で明らかにしたように、日本政府は、状況が悪化するのを防ごうと固く決意し、なお平和交渉への望みを託し、関係する地方の当局の手で事件の友好的和解をもたらすために、最大限の自制と忍耐であらゆる努力を払っている。
しかし、日本政府にとって残念なことに、中国政府は、不必要に挑発的な態度に固執するのみならず、事件を解決するための条件を実行しているChi Chia政治当局に、あらゆる方法で妨害を行っていることは北支の平和と安定を危うくしている。
したがって、現在の状況が独自の路線をとることが許されるならば、予期せぬ重大な事態を招くかもしれないことを、日本政府は恐れる。」

7月19日 東京発 p.206
1. 英国の代理公使は、昨日の午後、別の会話のために副大臣に電話した。
副大臣は、状況がより明るく見えると述べた。 満州と韓国からを除き、日本軍は進軍しなかった。
日本は現地での解決を早めるために最善を尽くしていること。
日本の和解条件には政治的な要請はなく、軍は、東京の政府が認可したものよりも多くを要求することはないとの保証を与えた。
2. 南京の英国大使がドナルドから、蒋介石は日本に対する全面的抵抗の宣言を発しようとしていることを聞き、大使はドナルドに声明の発行をやめさせるよう強く求めた、と代理公使は私に話した。
大使は、蒋介石が日本に抵抗しなければ情勢から除去されてしまうので、早期の現地的解決が最も望ましいと言える、と代理公使に教えた。

7月19日 北京発 p.208
1. 宋哲元は今朝、北京に戻った。
2. 前の電報や報道にあるように、口頭でも書面でも、合意が日本を満足させるとは考えられていない。
宋の下にある中国の関係者は、この報告書の真実は、宋とKazukiは相互に遺憾を表明した、と主張した。
日本の地方大使館の秘書官は、報告書の真実は、宋だけが謝罪したと述べている。
3. 秘書官は、大使館に今朝、日本機が北京-漢口鉄道の列車の発砲したという中国の報道を説明するよう電話した。
彼は、そのような事例が1つだけ起こったと述べた。
河北省の南境の付近で、日本の偵察機が昨日飛んでいた。
偵察機が観察するために列車の上を飛行したところ、列車の兵士によって発砲され、150発相当の機関銃弾で応戦した。
日本は死傷者の有無を知らない。
情報提供者は、調査の結果、南河北省で飛行する法的権利はないと述べた。
4. 駐在武官の職員は、河北省南部または河南省北部から、第42軍の第27・第31部門が7月17日までに保定市に到着したと報告。

7月19日 東京発 p.209
外務省の吉澤から、中国第29軍は、いわゆる7月11日の合意から、日本軍に条件の変更を何ら提案していないと伝えられた。
第29軍の最高司令官、宋哲元は、同協定の条件の1つを達成するために日本軍司令官に謝罪したと述べた。
彼はまた、日本人は、他の条件が実行されるかどうかを知るために警戒しているが、完全な履行には必然的に時間がかかると述べた。

7月19日 北京発 p.210
Caldwellは今日、日本が天津の中国の郵便局で郵便の検閲をはじめたと電話をかけてきた。

7月19日 南京発 p.210
外務省から日本大使館への(7月17日の覚書に対する)返答。
「盧溝橋事件の発生以来、状況を悪化させたり、日本との紛争を引き起こしたりすることを望んでいなかったが、日本は平和的な手段で安定を模索する用意があると繰り返し宣言した。
日本政府は、状況が悪化しないように心配していると同時に、河北省に多数の軍隊を派遣している。
日本軍の動きは、力に頼るという、日本側のはっきりした意向を示している。」

14某スレ696:2017/10/14(土) 20:54:02
7月19日 パリ発 p.213
今晩、我々の対談の中で、Delbosは極東の状況に関する極端な悲観主義を私に表明した。
彼は紛争解決のための提案を提示するつもりはないと述べた。

7月20日 南京発 p.213
7月19日午後3時、中国の覚書が次官によって日本大使館の顧問に配送された。
日本大使館は、7月11日の合意に具体的に取り組んでいないため、不満足だと判断した。

7月20日 天津発 p.216
24台の75mm野砲と、多数の機関銃や迫撃砲を含む多様な装備の、6000の日本兵が、過去2日の間に満洲から当地に到着した。
未確認の報告では数日以内に多数の日本軍が塘沽区に上陸するということである。
日本の軍事当局は7月18日以来、中央郵便局で郵便の検閲を行っている。

7月20日 南京発 p.216
今朝、南京の中央通信社が、昨日の日付で、蒋介石によるKuling(九江?)での演説の翻訳を発表した。
「中国が対外平和と内的統一を維持するという基本政策を実行していると、突然、盧溝橋事件が発生し、国内を深刻な憤慨に陥れ、全世界に大きな懸念を引き起こした。
この事件の結果は、中国の存在と東アジアの平和を脅かすものであった。
現時点では、多数の質問に答えて、以下のことを述べたいと思う。
まず、中国は常に平和を愛している。
中央政府の国内政策は、内部の統一を維持すること、そして対外関係では他国との相互尊重と共存を常に指向してきた。」
「第二に、盧溝橋事件が突然、かつ、あらかじめ計画された方法でないと想像する人々がいるかもしれない。
しかし、すでに1ヵ月前に、事件が起こるという兆候があった。なぜなら間接的に外交ルートを通じた、そして直接的に報道を通した、相手側の声明。」
「第三に、この厳しい時に、日本は盧溝橋事件から、中国と日本の間の大規模な戦争という結果をもたらすかどうかを決定しなければならない。
中国と日本の平和に、わずかな形跡があるかどうかは、日本軍の行動にかかっている。
最後の一瞬でさえ、私たちはまだ平和を望んでいるすべての平和の希望を放棄する前に、適切な外交ルートを通じて解決策を模索している。」

7月20日 北京発 p.218
うわさによると、宋哲元が7月18日に受諾した事項は(a)宋と日本は、日本兵・中国兵の死に対し相互に遺憾の意を表明し(b)宋は、関係する中国人将校の処罰を検討すると述べ(c)宋は軍の撤退については言及せず(d)宋は、反日および共産活動に、反対する政策を採ってきたと日本に語った。
宋の配下の責任ある中国人官僚は、今回の交渉の範囲について第29軍の態度を調査中であると伝えた。
明らかに、これは、宋が第29軍との不和をもたらさずに、どれだけ日本人に譲歩できるのかを知りたがっていることを意味している。
最近の北京における戒厳令の改善は、地元の日本人側からの改善の要請の結果であることが確認されている。
中国は北京の第37師団を撤退するつもりはないと主張している。

7月20日 北京発 p.219
本日午後、日本国大使館の事務官によると。
停戦協定を無視した中国軍による日本軍への発砲が、盧溝橋付近でしばしば起こった。
そのような発砲の事例が昨日の午後にも起こり、それによって日本人が負傷した。
その後、日本軍は第29軍に、正午までに中国の発砲が止まらない限り、日本軍は適切な措置を取ると伝えた。

15某スレ696:2017/10/16(月) 21:45:13
7月20日 北京発 p.224
日本と中国の軍事筋によると、今日の午後3時ごろ、日中両軍の間で盧溝橋付近で発砲が発生した。

7月20日 東京発 p.226
今夜、緊急の閣議(本日3回目の閣議)が終了し、次の声明が発表された。
「北支での事件を地域的に解決する合意が7月11日の夕方11時に締結されたが、中国軍の中には、合意の執行を妨げ、不法に日本人に発砲し、平和と秩序を乱した者もいた。
さらには、協定の条件を実施する中国側には全く誠実さが見られない。
帝国政府は、すでに施行された方針に従い、協定の実施における中国人の監視に適した自衛措置を採ることを決定した。」

英国大使館から米国務省 p.226
英国政府は、極東の展開を大いに気にかけており、敵対行為を避けるためにさらなる努力をなすことができないかどうか検討してきた。
a)すべての軍隊の移動が中止されるよう指示すること。
b)現在の行き詰まりを終了させるために、合衆国政府と英国政府が前向きな提案を提出すべきであることに同意する。

7月21日 駐イタリア大使から米国務省
外交通商部長官は、中国での交戦が不可避だと信じていた。
彼は、蒋介石と会見したデ・ステファニ(中華民国顧問)から聞いたことから、日本が彼らの要求を撤回しなければ、中国は日本に「宣戦布告」しなければならないと確信していた。
Ciano伯爵(イタリア外務大臣)の見解は、日本がすべての戦闘行為において優位に立ち、結果として、日本の下で中国に独立行政区を設立するプロセスがさらに進展すると述べた。
彼は、世間一般の関心についていえば、ロシアに関する紛糾のおそれの中に最大の脅威があると付け加えた。

7月21日 南京発 p.230
2.私は事務次官に、深刻な敵対行為が間もなく起こるだろうかと尋ね、彼は日本の行動次第であると答えた。
彼は、ケロッグ協定に署名した者は理論的には中立ではないのと同様、戦争を宣言することができないとの見解であるから、中国は戦争を宣言しないだろうと考えると言った。
国家政策を実行するために戦争を利用する国には、自動的に無法者として他の調印国が連なる。
日本が第29軍を攻撃した場合の中国の地位は、理論的にも実際にも、侵攻に対する自国の領土を防衛する主権国の立場であろう。
3.ちょうどドナルドが電話をかけてきた。
彼は蒋介石の周りに、どんなことがあっても戦争を避けることを望むかもしれない強力なグループがあると言った。
中国政府の決断がどのようになるかわからないが、まさに満州と熱河省の強奪を計画し実行したように、日本軍が河北省とそれ以上の領土を占領する決心をしており、中国がそのような侵略に抵抗しない限り、中国の立場は道徳的にも法的にも絶望的であろうと彼は信じた。
力には力をもって政府が抵抗しないと蒋介石の権力が必然的に失われると考えているだろうが、南京で交渉するなら、日本は、政府は戦争を避けるために大きな取引をすることを厭わないことを理解するだろう、と(ドナルドは)確信していた。
蒋介石は今朝、中央政治委員会の重要な会議に出席したことが報告されている。

7月21日 南京発 p.231
宋哲元は、今なお日本人との現地解決をもたらす私的な希望があるので、保定にある4個師団をとどめ置き現在地から奥に送らないよう中国人に依頼した、とドナルドは電話を掛けてきた。
ドナルドは、日本人が450発ほど発砲して数人の中国人を殺害した後、射撃をやめたという報告を引用した。(おそらく北京近くの地域)

7月21日 東京発 p.231
2.私の意見では、日本も中国政府もどちらも戦争を望んでおらず、両国ともに道を見つけることが困難であるが、日本政府が外国の仲介を歓迎または受け入れるかどうか疑問である。
3.陸軍大臣の秘書は、蒋介石の立場の難しさを認識しているが、日本政府は「南京政府は舌戦の他に何かを意図しているわけではないと考えている」と英国駐在武官に語った。
英国の代理公使は、日本は、南京がブラフをかけているのだと信じていることを示していると解釈している。
4.今日、英国の代理公使は、状況を非常に深刻に受け止めている南京の英国大使からの電報を受け取った。
「現状の極度の深刻さを強調しなければならないと感じている。
蒋介石は依然として平和的な解決を望んでいるが、現在の日本の要求に完全に応えようとするのであれば、彼の失脚をもたらすであろうことは明らかである。」
「もし日本政府が中国の姿勢にブラフがあると想像しているなら、彼らは大きな間違いを犯している。
日本政府が中央政府を除外して北支の現地当局と和解することを主張するなら、戦争は避けられないことを認識しなければならない。」

16某スレ696:2017/10/31(火) 20:57:49
7月21日 東京発 p.233
5.情報提供者はソビエトは粛清の内部的な影響のため中国を軍事援助をしないだろうとの見解でウィリアム・H・チェンバリンと一致した。
6.中国軍の外国人教官からの報告。比較的少ない5〜6部隊であり、中国軍の動きと配置から、情報提供者は中国が日本と真剣に戦うつもりはないと信じている。
駐在武官は情報提供者に同意し、また、日本は戦争を避けたいと考えているが、7月11日の合意の執行を保証するために必要なあらゆる力を使用する準備ができていることに同意する。

7月21日 北京発 p.234
1.日本大使館の秘書官によると、その地域での狙撃行為を終わらせるという目的を達成したため、日本の満足を得て、Wanpinghsien近郊での銃撃が昨夜9時頃に収束した。
2.情報提供者は、天津の交渉者は、7月11日の協定の抗日活動の抑制について、満足のいく詳細な定義に達したと主張した。
しかし、中国と日本の声明は依然として一致していないため、天津の交渉の進展は不明である。

7月21日 国務省から英大使館 p.235
極東の発展の結果についての、英国政府の重大な懸念を、米国政府は共有している。
大きな影響を及ぼす可能性のある敵対行為を避けるために、あらゆる実践的努力が行われるべきであるという、英国政府によって表明された感情に、完全に同意する。

7月21日 国務長官(ハル)からグルー大使 p.236
日本の大使は、昨日、盧溝橋の近くで衝突が起こり、日本は大砲しか使用していないと答えた。
日本の目的は紛争を局所化し、一般的な交戦を避けることである。
彼はまだこの結果が達成されることを期待している。
私は大使に、5億人から成る2つの国が一般的な交戦の危険が切迫しているような論争に巻き込まれたとき、合衆国は大きな関心と懸念を抱かずにはいられない、と真剣に伝えた。

7月21日 漢口発 p.240
漢口における反日感情の兆候は、過去3ヶ月間でほぼ全く見られず、日本の貿易は明らかに盛んである。
6月初旬、日本の地質学者が、スパイ容疑で拘留されたが、宜昌の日本領事館に移った。

7月21日 東京発 p.241
須磨(弥吉郎?)は、合衆国は北支の状況についての理解が不足しており、我々の新中国の態度を指摘した。
日本の目的は宋哲元の謝罪と合意された条項の実施にあるが、中央政府による宋への圧力によって遅らされている、と語る。

7月21日 北京発 p.241
日本大使館の秘書官。中国との交渉が崩壊した場合、日本軍は第37軍を追い払う必要が生じるかもしれない。

7月22日 南京発 p.243
情報提供者は、中国人は日本との敵対関係を恐れていないと述べた。
彼らは数が劣っているとしても、より高性能の航空機を持っていると感じている。

7月22日 東京発 p.245
7月11日に作成され、19日に宋哲元を代理した張(発奎?)が署名した協定の実施如何にかかっている。
主な困難は、南京政府がこの協定を認識せず、積極的に和解を妨害していることである。
広田は、南京の承認を求めているのではなく、妨害を差し控えることを求めている。

17某スレ696:2017/11/03(金) 21:21:25
7月23日 南京発 p.246
外務大臣。北京近郊で若干の撤回が日本と中国どちらにもあったという情報を確かめたが、一般的な状況の相当な改善があったと述べることはなかった。
彼は、中国政府は、合意に達したかもしれない条項のことを知らないと強調した。

7月23日 南京発 p.247
信頼できる情報源から、昨日、中国兵を載せた車10台が、蘇州、江蘇を経由して山東に到着した。
3万5千の日本兵が、昨日か今日、塘沽に到着する予定であるとの報道。

7月23日 南京発 p.247
7月21日に上海から南京に来たソ連大使の見解。
(1)梅津・何応欽協定の締結で、北支は中央政府に敗れた。
(2)日本軍は現在、北京-天津地域の主要な位置を占めており、中国はそれを取り除くことができないだろう。
(3)蒋介石にできることは、日本の影響力の南方への拡張に対する防波堤として、河北省南部に軍隊を集中させることだろう。
(4)日本は、静かに前進し、北支で望んでいるものの核心を得ることができるので、おそらく軍に挑戦しないだろう。
彼は、おそらく彼らが強く望んでいたので、日本とソ連の間の戦争が問題を解決するだろうと信じていた中国人の騙されやすさに驚いたと述べた。
ドイツがロシアを攻撃しなければ日本はそのような戦争を行うことは決してないだろうし、そういった事態が起こる見通しは現在のところ存在しない。

7月23日 北京発 p.248
蒋は、英国大使に、和解の唯一のチャンスは、英米政府が日本に近づき、平和的解決を促すことだと伝えた。
英国大使は、蒋介石に、日本に交渉の意思を伝えることを提案した。
蒋は英国政府がこれを行う方が良いと考えていると述べた。
英国大使は英国政府ができない理由を説明した。
蒋は、現時点でそれを行うことは役に立たず、それが弱さの表れに見えるだろうこと、そして契約の歪曲や不公平な解釈を防ぐために「保証人」が必要だと述べた。

7月23日 南京発 p.249
河北省で解決が合意に至ったという東京からの報道情報を確認したロイター通信が回覧された。
中国政府は、和解の条件を知らないことを主張している。
和解が成立し、日本軍と第29軍の間の敵対関係が回避されたとすれば、中国政府はなお深刻な内部の困難に直面しているのかもしれない。

7月23日 北京発 p.250
今日の軍事状況は、前の電報に記載されているものと実質的に異ならない。
第37軍の南方への動きは間違いなく続いている。
昨夜、北京の通りの砂袋のバリケードが取り除かれた。
反日・共産主義的活動の抑制に関する条項は、政治的意味合いが深刻であるとみなされている。

7月24日 ローマ発 p.253
ここの外務省の関係者は、日中間の危機を懸念し続けている。
過去数ヶ月の間に威信を失った蒋介石は、今や寛大な立場を採用しなければならないと感じるかもしれない。
そして、彼が晒されている共産主義的要素の圧力と相まって、南京政府は地方の協定を拒絶する結果になるかもしれない。
その場合、日本人はその進路を進め、戦争布告はなされないが戦闘が続くと考えられている。

18うさぎ:2017/11/06(月) 01:17:09
http://ssks.jp/url/?id=1451

19某スレ696:2017/11/09(木) 17:19:05
7月24日 北京発 p.254
国民党と長年にわたって緊密に関係している有能な情報提供者は、私のスタッフに内々に表明した。
(a)宋哲元は、7月19日の合意において、国民政府が受け入れ可能だと彼が考えた範囲を超えなかった。
(b)日本は、日本の解釈に従ってこの協定を実行しようとすると、地元の中国の当局によって妨害されるだろう。
(c)数ヶ月以内に日本の怒りは再び衝突をもたらし、それは実際の戦争の形をとるかもしれないが、一方で中国は軍事的にも財政的にも強くなるだろう。

7月24日 漢口発 p.255
7月21日午後7時の私の[電報]に記載した現地の条件は変わっていないが、緊張がかなり高まっている。
漢口の市長は今朝、電話をかけて交戦の可能性について話し、アメリカの巡視船が中国の射撃線に入る場合に移動要請に同意するかどうか尋ねた。
一方で、重慶から、漢口上流にある揚子江の港までの日本人の避難命令が、ここ2日の間にキャンセルされた。

7月25日 北京発 p.256
第37師団のすべての派遣団がPapaoshan地域から撤退したと中国が主張することを除き、過去24時間で軍事情勢に重要な変化は起こっていない。
北京では通常の状態が徐々に回復している。
日本軍のおよそ2中隊がなお盧溝橋地域に残っており、表面的には後方警備隊として、また第37軍の撤退をも点検する。
これらの日本軍の存在はトラブルの潜在的なもとであり、彼らが豊台に撤退するまで更なる自由の危機[外乱]は取り除かれないであろう。
日本軍はこれらの部隊の撤退期限や、ここ2週間に北支に送った増援の満洲への撤退を約束していない。
南京政府の態度次第であるとしつこく主張する。

7月25日 南京発 p.256
3.蒋介石は、日本政府がまもなく中国政府が受け入れることができない更なる要求を提示すると考えているため、今後の日本の行動を注意深く監視するよう合衆国政府に求めた。
現地解決は、中国政府が行うことができることの絶対的な制限を意味していると同意すると強調した。
列強、特に米英が、もしこの和解を事件を解決するものとして受容するなら、中国と日本の間の戦争は避けられないと遅からず発見するだろうと述べた。

7月25日 南京発 p.258
前置きの言葉の後、宋哲元と日本軍との間で締結した3つの条件を宋が国民政府に伝えたことを、ジョンソン氏に秘密裏に話すかもしれないと汪精鋭は述べた。
3条件は、新聞ですでに発表されているものと同一だった。
ジョンソン氏は、報道に掲載された2つの条件が実行されたか、実行の過程にあると思われる、すなわち、中国から日本への謝罪、そして中国軍の撤退・・第37軍は北京南部から撤退の過程にあり、第127軍に置き換えられつつある・・と述べた。
共産主義活動の抑制を含む3つ目の条件は、より曖昧に見えた。
しかし、7月23日に彼が北京を離れたとき、緊張は大幅に緩和されていたように思われた。

7月26日 ワシントン p.261
ブラトン大佐は、7月24日のマイヤーズとの会談で、東京の駐在武官から受け取った情報によれば、7月7日以降、日本は北支の駐留部隊を次のように強化したと表明した。
朝鮮から、第20師団(戦時編成)の約3分の2、または約1万7千人の兵士。
熱河省から、歩兵隊が1つと野砲大隊が1つ。
日本から、500の輸送、通信隊、戦務部隊。
これらの兵に、約8,000人と見積もられている北支の通常の守備隊を加えて、中国北部の日本軍の総数は約32,000人に上る。

20某スレ696:2018/02/06(火) 17:34:29
7月26日 北京発 p.261
1.昨夜、北京-天津鉄道の廊坊で日中両軍の戦闘が行われた。
2.現地の日本大使館は当大使館に次の説明を提供している。
日本軍の一個中隊が、電話線の修理に携わる少数の分遣隊を防衛ため廊坊に行った。
彼らは昨夜11時、張自忠の第38師の大部隊に包囲された。
この部隊は天津とNanyuanの間の地点に駐留し、真夜中過ぎに深刻な戦闘が発生した。
今朝、日本軍機の参加の結果、戦闘は6時頃に終了した。
日本は関わった中国軍のYungting川の南への撤退を要求した。
事件は天津から昨夜北京に到着した張自忠と日本との間で北京で交渉されるだろう。
3.これまでで入手できた衝突の中国側の説明は、準公式の中央通信局のものが唯一である。
昨夜11時に日本軍の1個中隊が廊坊に到着し、駅を引き継ぐことを要求した。中国軍は拒否した。
日本は発砲した。数時間後、日本人の増援が天津から到着した。
5機の日本の爆撃機が到着し、中国側に重大な破壊と死傷者をもたらした。
日本は7時に駅を占領した。戦闘は9時に終わった。

7月26日 北京発 p.262
軍事当局は今朝、日本軍が廊坊駅を占領しており、ゆっくりと中国軍を川の方に押し上げていると述べた。

7月26日 北京発 p.263
1.地元の日本の当局者は、中国軍の敗北とHuangtsunへの撤退によって廊坊の衝突が事実上解決されたと主張している。
2.将来の軍事的、政治的動向について、廊坊での衝突の意義を測るのは時期尚早であるが、事件から深刻な影響が出る可能性が高まっている。
この地域における日中両国軍の接近と中国軍の間に存在する反日感情は、将来の突発を招く可能性がなきにしもあらず、両当局の最高権威によって既に承認された線に沿ってさえも平和的解決を困難にする。

7月26日 ホーンベック発 p.263
彼は中国は、全面的なな戦争行為、または戦争行為を北部だけで構想しているかどうかを尋ねた。
大使は、彼らは全面的な戦闘行為を想定していると答えた。
彼らは、日本は中国政府が面会するのが全く不可能な要求を提示するだろうし、それに大規模な敵対行為が続くだろうと考えた。

7月26日 極東部長(ホーンベック)の覚書 p.265
事務官は大使が北支情勢についてどのような性格のニュースを得たのかを尋ねた。
概してそれは安心させるものだった、と大使は言った。
それから彼は、やや言葉に詰まりながら、日本語の文字がある電信を読み進めた。
彼が読んだものは、日中軍の間の、特定の非常に軽微な衝突(特に電線の切断に関連する)にかなりの程度で詳細だったが、それらすべては重要ではないように思われた。
彼はおそらくこれは中国軍の撤退に関連して起こった軽微な衝突に関連していると語った。
彼は撤退が行われていたと言ったが、第38師団の一部は反抗的であり、中国将軍が適切な命令を出したにもかかわらず、彼らの軍隊はひどく懲戒され、軽微な事件に関わっていたに違いなかった。
彼は状況はよく掌握されており、心配する理由はないと考えた。
事務官は広田外務大臣と交換したメッセージに言及した。

7月26日 北京発 p.267
1.日本軍と密接に関係している日本人によると、3人の日本人将校が、今日の午後、北京市長と他の中国当局者に2つの要求を提示した。
(a)Papaoshanと盧溝橋にいる第37師の部隊は、明日正午までに永定河の西に撤退しなければならない。
(b)北京とHsiyuanの第37師の部隊は、7月28日の正午までに同様に撤退しなければならない。
4.中国当局は最後通牒が否定されるかどうか言うことができない。
北京市長は昨日の午後、第37師は撤退を意図していないと述べたと確実に報道されている。
今夜7時頃、北京の西門である崇文門で戦闘が起こった。
日本によると4〜500人と伝えられる日本軍が入城しようとしたが拒否された。
1時間以上にわたって戦闘が続いており、入城の問題が現在交渉中であると理解されている。

21某スレ696:2018/04/20(金) 00:21:58
7月26日 南京発 p.268
7月19日に南京の中央通信社が発表した、7月17日のKuling(九江?)での学術会議における蒋介石の演説の翻訳について。
この演説で表明した蒋介石の視点と、続いて英・米の大使と開いた会談において蒋が表明した意見の間に類似があるので、演説を研究するに値する。
いずれにせよ大使館は、中国全土が、以前のいかなる時よりも、日本の侵略と見なされるものに抵抗するために、より決然とした決意に到達していると考える。
この印象が正当化されるかどうかは時間が示すであろう。
なぜなら日本政府は、北京近郊での7月7日の事件を、河北省に対する日本の統制の強化の始まりとして活用しようとしているからだ。
それは日本が中国の主権に真剣に挑戦してきた、万里の長城よりも内側にある最初の地域である。

7月27日 北京発 p.270
1.昨夜の崇文門の衝突についての事実は、戦闘中にその場を訪れた外国人によると、午後7時ごろ、駐屯地に約4〜500人の日本人兵士が到着した。
門の中国兵は150人ほどの日本兵を乗せた10台のトラックの入城を許可した。
その後中国人が門を閉めた。戦闘が起こった。手榴弾や迫撃砲も使用された。
伝えられるところではいくらか日本の援軍が門の外に到着した。戦闘は10時頃に集結した。
中国人将校は、門の中の日本兵を日本大使館の兵舎へとを護衛した。
門の外にいた兵は入城せず、引き下がったと思われる。
2.日本は2名の死亡と4名の負傷を認めているが、外国人の目撃者は死傷者はもっと多いと考えている。中国の死傷者は不明。
3.Hsiyuan[保定市近郊]近くに住む信頼できるアメリカ人によると、その付近の第37師団の撤退の兆候はまだない。
4.今朝11時30分に日本大使館秘書官から電話。
Papaoshanから盧溝橋間に駐留している第37師の部隊が本日正午までにChanghsintienに撤退しなければ、 日本軍は彼らに対し軍事行動をとるであろう。
5.北京でどのような軍事行動がとられるのかを尋ねると、もし可能であれば爆撃や砲撃を避けると秘書官は答えた。

7月27日 北京発 p.273
現地の中国当局者によると、第37師の撤退要求について、中国側と日本側が昨夜、交渉に入った。日本側の代表は松井。
一定の項目についての口頭での合意はほぼ達成されたけれども、一般的な合意はまだ形成されていない。交渉はまだ進行中である。
同時に当局者は、道理にかなった根拠なしに日本の要求を受け入れるのは難しいと中国側はわかるであろうと仄めかした。

7月27日 北京発 p.273
松井と張自忠らとの交渉は、中国側の交渉者が日本の要求を無条件に受け入れることを拒否し、そして日本側の態度は「交渉の余地がない」ため、結論が出ない。
当局者の話や他の情報は、中国軍は撤退しておらず、逆に抵抗する準備をしていると示している。
中国当局は、日本との交渉は本日午後3時、日本の要求を拒否して打ち切られた、と中国の報道機関に伝えた。

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