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日本の嫌なところを軽くとびこえる

24トミー ◆DP8T6w/4nI:2012/12/16(日) 14:57:17 ID:Q4IM/kBs
現実に起こった事例


水野真木子の「文化」と「ことば」を語るブログ
笑っていいとき、悪いとき
http://culture0lang.blog49.fc2.com/?mode=m&no=27

そのツアーには添乗員がついていました。(どこの国の人だったか忘れましたが、ヨーロッパ人だったことは確かです。)
時間の経過とともに、彼の顔には焦りと苛立ちが色濃く表れてきました。「いつ、動くのか」と彼は何度か運転手の所に聞きにきます。
その度に「わからないけど、そのうちに。」と、運転手の空しい返事を私が通訳します。それを何度か繰り返したあと、
添乗員がかなり険しい表情で、「飛行機に乗り遅れたらどうするんだ」と怒りをぶつけてきました。
その時、私は運転手と顔を見合わせて、「そんなこと言ったって、仕方がないよね。」と言いながら、ハハハと笑ってしまったのです。
運転手も笑いました。
 それを見た添乗員は、ブチ切れました。
「どうして笑うんだ。こっちがこんなに困っているのに、何がおかしいんだ。日本人はクレージーだ。」と、
添乗員はまくしたてました。その様子を見て、私は焦りましたが、焦れば焦るほど、顔は笑ってしまうのです。
「何もおかしくない。私たちも困っているのよ。」と言いながらも、顔は笑ってしまいます。運転手も同様です。
 その時、私は思いました。こんなに困っている最中に笑ってしまう日本人はやはりクレージーなのかしら。
でも、こんなときに深刻な顔をしていたら、余計に状況が深刻になってしまうじゃない。
笑ってその場の緊張を和らげるのが、人間の知恵ってものでしょう。
 でも、日本人の困ったときの苦笑の意味は欧米人には通じません。添乗員は真っ赤な顔をして目を剥いて怒っています。

(中略)

「異文化伝心 2」で「メルボルン事件」について紹介しましたが、私は、日本の弁護団に依頼され、
オーストラリアでの被疑者取調べの状況をテープに取ったものを分析しました。
通訳がうまくいかなかったことを証明し、国連の人権委員会に個人通報して救済を求めるための補充報告書作成に必要だったからです。
 私は首謀者とされていた人物の取調べテープを分析しましたが、
ここでも、日本人の意味不明の笑いが誤解を招いていることに気づきました。
欧米人なら取調官に対して真顔で抗議すべきところや、責めたてられて返事に窮しているような場面で、
日本人の被疑者は笑ってしまうのです。時には日本人の通訳人もいっしょになって苦笑しています。
それを見て、オーストラリア人の警察官が悪い印象を持ったことは明らかでした。まじめにやっていないと思うわけです。
 日本人の困ったときの笑い、照れ隠しの笑いは、時として、思わぬ災難を呼ぶことがあります。
笑いのTPOも、文化によって違うという事です


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