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名古屋社会情報

878名古屋:2012/04/01(日) 15:11:35
メイサクが考えた乗物の車体は、平らな地面上にある場合、90センチのクリアランス(車体底面と地面とのすき間)をもつ径約2メートルの円筒型である。

地面から1.8メートル以内に重心を保とうとすれば、6メートルのトレッドを必要とする。メイサクは6分の1引力下での荒地専用の乗物を設計しようとしていた。彼の案になる設計は、この乗物ならば岩石にひっかかることもなく、地球式の乗物ならたやすくひっくり返るような引力条件下でも安定を保つことを証していた。

月の引力が6分の1ならば月面車がどのように作動するかを調べるための分析結果が付録Ⅰに出ている。

月面車は月面上で固まっていない砂ボコリや岩石に遭遇した。このタイプの地面ならば普通の舗装道路よりも牽引力は落ちるだろも月面車は約700キロの地球重量があった。6分の1引力下ならわずか58キロの力で月面車を横滑りさせるだろう。したがって時速16キロメートルの最高速度で進行する場合、半径25メートル以下のカーブを描くように車輪が回転すれば、その乗物は横滑りし始めるだろう。時速8キロメートルでさえも、最小カーブは6メートルとなる。オペレーターは急速な方向転換をしないように極力注意しなければならない。急激にターンするとひっくり返るからだ。月面車は特に危険である。宇宙飛行士たちは月の地面から上方約1.5メートルの位置に重い背のうの生命維持装置を背負っていると思われていた。月面車の座席は地面から約90センチにすぎない。したがって地球重量で382キロという宇宙飛行士たちの合計重量の大部分はこの上にうまく乗っかっていたのだ。こうして、月面車は、右に引用したローレンス・メイサクの提案による月面車設計基準には従っていないのである。

作動し得る最大の制動力も月面車の月面重量にかかっている。6分の1の引力下では、わずか58キロの制動力で車輪を動けなくするだろう。この割合ならば時速16キロメートルで進行する月面車を停止させるのに、ほとんど6秒と12メートルを要するだろう。これは障害物のない平らを地面なら受け入れられるが、月面には岩石やかなりの大きさのミゾなどがあるので、月面車を傷つけたりひっくり返ったりするのを防ごうとしてそれらをよけるひまはないだろう。結局、6分の1引力下で月面車が月面上を走るのは危険だということは容易にわかるのである。6分の1の引力が存在するとすれば、月面車でけわしい丘を登り降りするのは自殺行為に等しいことになるだろう。

このことは月が地球の引力にほぼ等しい強い表面引力を持つという決定的な証拠を提供するものである。

アポロ16号では月面服にもっと多くの修正がほどこされた。そしてNASAは打ち上げを1972年3月17日まで延期したが、これはもっと柔軟性のある服を強化し、ロケットの垂直上昇中の見事を分離を確実にするために、ドッキング投下装置を作り直すためである。

アポロ16号は宇宙開発計画の実際の発見事に関して貴重な情報を提供した。読者はこの章の初めに述べられたジョン・ヤングのジャンプの離れ業を思い出されるだろう。彼はアポロ15号の改良型の服よりももっと良いと思われた改良月面服を着て行動していた。また読者はこの最新式の服が1968年に初めて発表されたハミルトン・スタンダード社のデザインに沿って作られたのではないかとさえ思うだろう。




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