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経済ニュース記録用 その8

911。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2017/02/15(水) 14:43:47 ID:LLhg0xC6
事故を起こすとわずか2〜3時間でメルトダウンを惹起させるような装置・機械である原発が,人間に幸福をもたらすとか・そうではないとかいった次元で話題にすることじたいからして,議論の方向をとりちがえている。

 読売新聞社編『ついに太陽をとらえた-原子力は人を幸福にするか-』は,原発のすばらしさを解説する本だと,そのころは宣伝されて発売されていた。だが,半世紀以上も経った現在の地平から回顧するに,この本は,原発の危険性・反人類性を自己証明するための告白をしていた書物であったことになる。

 同書のなかには「ついに太陽をとらえた」という同名の1章が設けられているが,その副題には「原爆から水爆へ-壮大きわまる思いつき実現-」という文句がつけられていた(同書,184頁)。しかし,この「壮大」さというものは,原発がいったんでも事故を起こした分には,まことにもって「壮大極まる」「過酷事故」「核惨事」の発生となる宿命を,まえもって説明するための形容であったことにもなる。

 「原子炉というのはどういうものか?」と問うこの本は,こう答えている。「一言にしていえば,爆弾が原子力を一時に出させるものとしたら,これは原子力が小きざみに出させる装置」である(175頁)。すなわち,原発事故は,この原子力の使用法を間違えるという意味での操作失敗なのであるが,事故を起こしたときには「原子力を一時に出させる」 原子「爆弾」となる。物理学的にいってそう説明できる。
 
 読売新聞社『ついに太陽をとらえた-原子力は人を幸福にするか-』1954年から30年後,こんどは朝日新聞科学部編になる『あすのエネルギー』(朝日新聞社,1974年)が公刊されていた。本書はつぎのように楽観的な観方を披露していた。いわゆる「安全神話」の幸福感に満たされた見解であった。

    原子力発電所は,……安全対策を立ててある。運転中に突然,炉の中の水が全部抜けてしまい,燃料棒が熱のために溶けるという,現実にはほとんど起こりえない事故を考え,そういう事故が起きた場合でも,付近の住民にひどい放射能の害が及ばないように非常装置を取りつけ,発電所の立地も決めてあるのだ(同書,138頁)。

 いうまでもないが,ここに説明されている内容はすべてウソ(反故)になっていた。前述したように前世紀から今世紀にかけて起きた原発の大事故は,それぞれ以下の日付けに起きていた。

  ★-1 1979年3月28日,スリーマイル島原発事故。 
  ★-2 1986年4月26日,チェルノブイリ原発事故。
  ★-3 2011年3月11日, 東電福島第1原発事故。


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