同書の冒頭では、2014年に米国ホワイトハウスが公開した「1 is too many」――性暴力は1件でもあれば多すぎる、というメッセージ動画が紹介されている。オバマ大統領(当時)をはじめ俳優やスポーツ選手、起業家の男性が世界に向けてそう発信する。こうして性暴力に対して強く「NO!」を尽きつける社会はとても心強い。だが個人にもできることはある、それは3人に1人の、信頼できる大人になることにほかならない。山本さんの一冊は、そんなことを教えてくれる。(文・構成/三浦ゆえ) http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170228-00000107-sasahi-soci&p=3