離岸流に十数人流され１人死亡　下田・白浜

2：鷹嘴：2011/08/30(火) 20:14:31: http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001108300003
下田　海水浴客流され１人死亡
2011年08月30日

救助に向かったライフセーバーら＝下田市の白浜大浜海岸

　家族連れや若者でにぎわう下田市白浜の海水浴場「白浜大浜海水浴場」で、２９日、海難事故が起きた。十数人が沖に流され、１人が死亡、１人が低体温症になった。海水浴客を襲ったのは、気象条件などで突如発生する「離岸流」が原因とみられている。

　下田署によると、午前１１時ごろ「波が強くて２人が溺れている」と１１０番通報が入った。だが、署員らが駆けつけると、沖合５０～６０メートルに十数人が漂っていたという。

　千葉県船橋市、会社員浅沼潤也さん（２２）が浜辺に流されているのが見つかり、病院で死亡が確認された。東京都西東京市、高校生竹沢亮太さん（１７）が低体温症で軽症。

　ライフセーバーらに救助された東京都町田市の定時制高校生沼野天音さん（１９）は、「死ぬかと思った」と恐怖を口にした。沼野さんは友人らとイルカの浮き道具などにつかまり、足のつく浜辺付近で遊んでいた。そこへ突然、強い引き波が来た。「足元の砂の引きが強く、あっという間に流された」。気づいたら足の届かない沖に流されていたという。

　下田消防本部などによると、当時海水浴場には沖合に強く流れていく「離岸流」が発生していたという。離岸流は風や波のうねりがある時に起きやすいといわれている。

　静岡地方気象台ではこの日、同市沖合に波浪注意報を出し、近くの観測所でも強風を観測していた。沖では高波とうねりがあった可能性が高いという。

　離岸流にあった場合の対策として、下田海上保安部は岸と並行に泳ぐことを勧めている。「離岸流は岸と垂直の流れだが、幅はそんなに広くない。焦らず流れから抜け出すことが大事」と話す。

　海水浴場は２８日で今季営業は終了していたが、数百人の海水浴客がいた。（阪本昇司、植松佳香）

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