Fidelityは、過去十年間収集してきたリタイヤメント後の健康維持/医療費のデータに基づき、2013年にリタイヤする65歳の夫婦を
想定したとき、老後の医療費として$240,000が必要になると試算しました。この$240,000という数字には、メディケアの保険料や
ディダクタブル、Co-Pay、その他の医療や薬の自己負担額などを含んでいます。長期介護費用や眼鏡、補聴器などは含んでいません。
また、Employee Benefit Research Institute(EBRI)の2011年のリサーチでも、処方箋薬の必要度が中程度の65歳の夫婦の場合で、
$231,000の蓄えがあればリタイヤメント人生で必要となる医療費が問題なくカバーできる確率が75%、$287,000の蓄えがあれば90%で
あると発表されています。EBRIの調査によると、メディケアがカバーする医療費は、老後に発生する医療費のうちの60%ほどであるとのこと。
残りの40%はメディケアに頼らず自分で工面することになるわけです。
このパーセンテージというものも曲者で、そもそもの医療費が少なければ40%も工面が簡単な額になりますが、そもそもの医療費
が膨大であればその40%はとてつもない額になります。Agency for Healthcare Research and Qualityという機関の2009年の調べでは、
入院した場合の一日の費用は平均$2,000、トータルの平均は$9,600とのことでした。入院費は州によってもかなり差があります。