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1389：元気者警部：2010/06/20(日) 19:32:55: カルザイ・アフガニスタン大統領の会見要旨
2010年6月18日10時10分

　訪日中のカルザイ・アフガニスタン大統領は１７日、東京都内で朝日新聞記者との単独会見に応じた。要旨は以下の通り。

　【タリバーンとの和解】米国や国際社会と協力し、アルカイダやテロ組織との戦いは続ける。しかし、タリバーンの多くは対立状況の中で銃を持つことを強いられた村の若者だ。テロとは関係がない。彼らにはアフガン再建に参加してもらいたい。すでに元タリバーンで議会や政府に参加している人もいる。彼らには和解の機会が与えられるべきだ。米政府もこのことをより理解するようになっている。

　（外国軍と戦い続けるというタリバーンの宣言は）スローガンにすぎない。強硬派やアルカイダと関係する人たちは、和解に参加しないだろう。そのようなテロ組織とは戦う。

　【治安強化】これからの３年間でアフガンの主要な地域で治安を確立したい。続く５年間でアフガン全土に広げなければならない。この目標に向け、より良いアフガン軍やより良い警察のために、米国や欧州、日本やほかの同盟国が支援している。特に日本による（警察官）給料の負担などへの貢献は大きい。

　アフガン同様にテロに苦しむパキスタンの協力が必要。一緒に行動することで両国はより安全になり、ともに平和を享受できる。

　【汚職と政府の透明度】汚職があることに疑問の余地はなく、改善に必死に取り組んでいる。しかし、ＮＧＯが言う「世界で２番目に腐敗した政府」というのは明確に間違いだ。第三世界で最も透明性の高い金融システムだと世界銀行も認めている。国際的な事業の契約に、下請けや孫請けの企業が連なっていることも汚職の温床であり、我々の管理能力の弱さもあるが、国際社会にも原因がある。

【麻薬問題】過去５年間で（アフガン政府が管理する）２２州から麻薬産業を追放した。麻薬栽培は（７０年代からの）旧ソ連の侵攻などによる不安定化から始まった。国が安定し、将来に希望が持てれば、麻薬栽培の必要はなくなる。国際マフィアの力を弱め、西側諸国での麻薬需要を減らす必要もある。アフガンだけの問題ではない。　

　【日本への期待】（５年間で最大約５０億ドルの支援については）菅首相に要望したのは、道路インフラや農業用灌漑（かんがい）施設、公共サービスの改善。保健や教育分野へも引き続き支援を。さらに、日本企業には投資をしてもらいたい。頂いた日本のお金は敬意をもって効果的に使うことを約束する。ＮＧＯや技術者、資源の専門家などの人的支援が欲しい。自衛隊派遣は、今のところ必要としていない。民生分野で貢献することで大変よい仕事をしているのが日本だ。アフガンには巨大な鉱物資源、リチウムなどの希少鉱石があることもわかった。日本企業にはビジネスに関心を持って頂きたい。今回広島を訪問するのは、広島が平和の価値を理解する地だからだ。

アサヒ・コム
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カルザイ大統領が初めて広島訪問　（2010年6月19日19時22分読売新聞）　画像　ttp://www.gazo-ch.net/tmp/506FEImuG