時事問題議論総合スレッド ② - 1250156983

1380：元気者警部：2010/06/17(木) 19:19:23: 画像　ttp://img.gazo-ch.net/bbs/2/img/201006/735864.jpg
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南北共同宣言、交流の１０年…核・沈没事件が影

　【ソウル＝前田泰広】韓国と北朝鮮が初の首脳会談を行い、共同宣言を発表してから１５日で１０年を迎える。

　この間、南北和解への期待から経済協力や人的交流は以前より活発になったが、韓国海軍哨戒艦沈没事件で再び緊張が高まる中、韓国内では首脳会談に対する評価も二分されている。

　１０周年を迎える南北の対応は対照的だ。韓国では１５日、首脳会談に出席した金大中(キムデジュン)大統領（当時）の関連団体主催の記念行事が予定され、現政権関係者も招かれているが、南北関係を担当する統一相らは国会審議などを理由に欠席する。

　北朝鮮では、１０周年記念切手が発行されるなど祝賀ムードが高まっている。ただ、朝鮮中央通信は、韓国の李明博(イミョンバク)現政権が「南北関係を対決の時代に逆戻りさせた」と報じるなど韓国批判も繰り返している。

　２０００年６月の首脳会談は、金大中氏と、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の間で行われた。金大中氏は韓国初の左派系大統領で、北朝鮮に融和的な「太陽政策」を推進。共同宣言は「統一問題をわが民族同士が自主的に解決する」とし、「南と北は経済協力を通じ、民族経済を発展させる」と明記。韓国が北朝鮮を支援することを約束した。

　韓国と北朝鮮を行き来する人は００年には８０００人にすぎなかったが、ピークの０８年には１８万７０００人に達した。南北貿易も００年の４億ドルから０８年には１８億ドルに拡大した。首脳会談に同行した延世大の文正仁(ムンジョンイン)教授は、共同宣言が「南北の敵対関係終息をもたらした」と評価している。

　ただ、共同宣言は北朝鮮の核開発問題には言及していなかった。経済支援を優先する流れは、０７年１０月に盧武鉉(ノムヒョン)政権下で行われた第２回首脳会談でも踏襲されたが、北朝鮮は０６年１０月と０９年５月に核実験を強行。長距離弾道ミサイルも発射した。

　０８年２月に発足した保守系の李明博政権は、核問題解決を前提とした支援実施を基本方針とし、北朝鮮はこれに反発。政府間対話はほとんど途絶え、南北関係は冷却局面に入った。

　哨戒艦沈没事件を契機に南北関係は「一触即発」（聯合ニュース）とされる中、文教授は、「戦争局面に陥った現状が残念」と述べ、李政権が事件を国連安全保障理事会に提起したことについても「北朝鮮を孤立させ、朝鮮半島の緊張を激化させる」と批判する。

　だが、金泳三(キムヨンサム)政権（１９９３～９８年）の統一省次官だった金錫友(キムソクウ)２１世紀国家発展研究院長は、「支援しても北朝鮮に振り回されたこの１０年間は正常でなかった」と歴代左派政権の対北朝鮮政策を批判。現政権の厳しい対北姿勢こそ「南北が正常な関係に進み出す過程だ」と評価している。

（2010年6月15日06時57分読売新聞）