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身の回りの電波

51Tmr_Tds:2003/09/09(火) 17:35
きょうの朝日のオピニオン欄より。

「強い日本を」の風潮なぜ  「不安」が導くナショナリズム
小熊英二・慶大助教授に聞く(高橋純子)
(前略)
『<癒し>のナショナリズム』には『つくる会』の一般会員たちのインタビューが
収録されていますが、それを読んだある作家は『この人たちは権力があるわけでも
ないのに、どうしてこんなに<上>からものを言うんだろうね』と言っていました。
おそらく、彼らがテレビや雑誌上の評論家の語り方しか、社会を論じる方法に
接したことがないからでしょう。地域で具体的な問題に取り組んでいる人なら、
『この原発をどうするか』とか『この開発計画をどうするか』といった語り方は
しても、『わが日本をどうするか』といった語り方にはならない」
(中略)
--このところ、ナショナリズムへの関心が強まっているのはなぜでしょうか。
「社会が不安定で、『自分探し』が流行しています。しかし『つくる会』の会員には、ただ
の『自分探し』では情けない、社会的な関心も持ちたいという気分もあるようです。両方兼
ねると、ナショナリズムへの関心になるのでしょう」
「しかしナショナリズムといっても、核になる理念がない。ナショナリズムの核として、戦
後の進歩派は平和憲法を、保守派は天皇を、それぞれ掲げました。しかし『つくる会』の会
員たちは、そのどちらにもリアリティーが持てないようです。結果として彼らは、『私たち
は普通の市民だ。異常なサヨク(左翼)ではない』という排除の形でしか、自画像を描けな
い。とはいえそうした排除を続けても、その『普通』の中身が何もないのだから、彼らの不
安が解消されることはあり得ないと思います」
--今後の展開をどうみますか。
「有力な社会運動に発展するほどの組織力があるとはあまり思えません。実は彼ら自身が、
非常に個人主義的ですから。ただし、投票行動で雪崩を打つとか、いやがらせメールを大量
に送るといった行動に出る可能性はある。石原慎太郎氏が大量得票するといった現象に、そ
れが部分的に現われていると思います」

--国会では憲法や外交問題に関して、若手議員の「ネオコン(新保守主義)化」も指摘され
ています。
「天下国家を語った方が楽なのではないでしょうか。具体的な問題が回避できますから。特
殊法人をつぶすよりは、改憲をいう方が、彼らにとっては易しいと思います。タブーに挑戦
するポーズをとっていても、彼らにとって一番タブーになっている部分、例えば利益誘導や
派閥政治を改革するといったことは避けている。彼らは改憲に『逃避』しているのだと思い
ます」


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