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身の回りの電波
375
:
今日の電波マニア
:2004/08/31(火) 07:07
『君が代』へのブーイング(本多 勝一)
http://www.kinyobi.co.jp/KTools/fusoku_pt?v=vol521
「しかし残念ながら」と再び言わざるを得ないのは、中国人の心情に思いを
はせるときです。日清戦争以来1945年8月15日まで50年間つづいた中国侵略。
それに対する根本的な反省が、戦後59年間にあったでしょうか。とりわけ
準々決勝の会場たる重慶など、日本軍重爆撃機による無差別虐殺がくりかえされた
都市です。その悲惨な状況などむろん報道されぬ半面、“赫々たる戦果”ばかり
喧伝されていた当時のラジオや新聞が、小学校にはいる前後の俺の記憶にも残っています。
それでも、もし中国人が納得できるかたちの反省の類が戦後あれば、今回の
ようなことにはならなかったでしょう。同盟国だったドイツの戦後とは対照的に
何もしないどころか、小泉純一郎は靖国神社参拝までやって中国人の神経を
逆なでしている。そんな男を総理にして恥じぬ日本人……。どのテレビだったか、
スポーツ精神をよくわきまえている中国人が「このブーイングは、相手が日本だと
抑えることは無理、どうにもなりません」と語っていました。モノを日本側応援席に
投げこんだことへの批判には「食べ物を投げただけ。日本がやったのは爆弾じゃないか」
と怒りの反応です。
ことの象徴は『君が代』へのブーイングでしょう。あれは中国侵略にさいして
使われた天皇礼賛歌、中国人からすれば“皆殺しの歌”のようなものです。それが
旧・虐殺現場で演奏されるときの感情を、われわれはもっと想像すべきではありませんか。
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