「法律や政策は、単なる決め事である。いつでも変えられる」第３８部 - 1413303944

499：正樹★：2015/02/15(日) 00:41:11: 　
　わたしの紙面批評
　朝日新聞紙面審議会委員・斎藤美奈子
　新聞は速報性を求められるメディアである。その日のニュースは直ちに記事にし、直ちに論評を加えなければならない。その分は、ニュースの読み方や、ひいては世論をミスリードする危険性を孕（はら）む。
　フランスの週刊紙『シャルリー・エブド』への襲撃事件を巡る報道は、どうだったのだろうか。
　しかし、私には違和感がバリバリだった。ネット上にアップされた『シャルリー・エブド』の過去の表紙は、とても支持する気になれない物だったからだ。こ、これなの？こんなに侮辱的な表現（と私には見えた）が「反権威、反権力」なの？ヨーロッパではイスラム教徒はマイノリティーなんじゃないの？
　朝日新聞社内でも同様の意見があったのだろう。事件後の『シャルリー・エブド』の表紙写真を巡って国内各紙の対応を比較した記事（１月１６日「メディアタイムズ」）では「イスラム教徒が深く傷付く描写だと判断した」と言うことでの沢村亙（わたる）編集長の言葉が紹介されている。
　
　　　　　　　　　　　＝＝＝朝日新聞２０１５年２月１０日（火）＝＝＝
　
　「風刺」と「侮辱」の間で、『シャルリー・エブド』転載本発行
　仏週刊新聞『シャルリー・エブド』などに載った風刺画を纏（まと）めた本を、東京の出版社『第三書館』が１０日に発行した。題名は『イスラム・ヘイトか、風刺か』。その名の通りに、出版への評価が分かれる。絵にはモザイクが掛けられたが、イスラム教徒の反発もあり、発売に至るまで書店や寄稿した人の対応は揺れた。
　漫画の意義、超えている
　漫画家・やくみつるさんの話
　漫画は言論機関の一部ではなく、「洒落（シャレ）」の一つだ。私は結果として洒落（シャレ）にならない反応が起こる物は描かない。『シャルリー・エブド』の預言者の風刺画は漫画がやることの意義を超えており、人種差別に近い。ただ第三書館の本が、イスラムに配慮して、絵に加工も施（ほどこ）したのであれば、シャルリー・エブド紙上での掲載とは趣旨が些（いささ）か異なって来るのではないか。
　
　　　　　　　　　　　＝＝＝朝日新聞２０１５年２月１１日（水）＝＝＝
　
　いちからわかる！日本の貿易、４年連続で赤字だね
コブク郎　貿易赤字が増えているんだってね。どうして赤字なの？
Ａ　切っ掛けは２０１１年の東日本大震災だよ。日本中の原子力発電所が止まったために、代わりに火力発電所がフル稼働している。燃料として使うことでの原油や液化天然ガスなどの輸入額が膨らんで、２０１４年は震災前の２０１０年と比べて約１０兆円も増えた。
Ａ　加工貿易モデルが崩れ、円安でも輸出が伸びなくなっている。日本企業は人口が増えていることでのアジアや北米などに工場を作り、現地で売るようになった。人口が減っている日本には新工場を作る動きも少ない。
コブク郎　将来はどうなるの？
Ａ　貿易赤字は続くのかもしれない。一方で、日本企業の海外子会社などの稼ぎを反映する第一次所得収支が黒字になった他に、外国人観光客が日本で使うお金も増えている。貿易に頼らず多面的に稼ぐ力を付ける必要性があるね。
　
　　　　　　　　　　　＝＝＝朝日新聞２０１５年２月１３日（金）＝＝＝
　
　４年間の軍事費、アジアは増で欧州は減
　英国際戦略研究所（ＩＩＳＳ）は１１日に、世界の軍事情勢を分析した年次報告書『ミリタリーバランス２０１５』を発表した。
　欧州地域の軍事費が２０１０年から４年間で７．７％が減少する根一方で、アジアでは１６．１％が増え、２０１４年は３４００億ドル（約４０兆７千億円）を突破したと報告。海事分野で顕著な増強が見られるとし、「近年の海洋資源や領有権、航行の自由への懸念を繁栄している」と分析した。
　アジア地域の軍事費に占めるシェアを２０１０年と２０１４年で比べると、日本が２０％から１４％に減少したが、中国は２８％から３８％に増えた。報告書は「日本の当面の安全保障上の懸念は、尖閣諸島の強制的な所有を試みる中国との、戦争に至らない『グレーゾーン』事態だ」と指摘した。
　ＩＩＳＳのナイジェル・インクスター部長は朝日新聞の取材に対し、「集団的自衛権を容認することでの日本の憲法解釈の変更は、中国に懸念を以（も）って受け止められた」と述べた。
　
　　　　　　　　　　　＝＝＝朝日新聞２０１５年２月１３日（金）＝＝＝