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「法律や政策は、単なる決め事である。いつでも変えられる」第38部

203正樹★:2015/01/13(火) 00:00:51
 
 資生堂名誉会長・福原義春の道しるべをさがして
 日本の人口は2009年から減少傾向にある。15歳〜64歳の生産年齢人口に対して、それ以外の人口の割合が低い状況を「人口ボーナス期」と言うが、日本の場合は、他国に先駆けて1990年代に終了した。再来は期待することができない。
 生産年齢人口を補完するために、女性の社会進出の支援や外国人労働者の受け入れ、生産性向上への努力が急がれる。労働者が安心して働ける社会を作るための社会保障制度の確保も急務だが、それのために労働者を増やさなければならない、と言うジレンマに陥る。日本の社会制度の大半は、国や自治体などの「官」が、「民」の労働の成果である税金を使って整える仕組みになっているからだ。
 つまるところ、もはや労働力だけを頼りにした経済成長は望めない。では、そんな中で、どうやって社会を持続可能な形に変革するか、と言うことが今後の日本にとって重要課題である。
 このままでは、年金や保険のような基本的社会保障だけではなく、医療、福祉、教育などの公共サービスを含めた社会システム全般の維持が困難になる。
 
         ===朝日新聞2015年1月10日(土)b4===
 
 『暴力と差別としての米軍基地−沖縄と植民地、基地形成史の共通性』
 (かもがわ出版:林博史)
 国外に約7百ヵ所があることでの米軍の基地ネットワークは、米国や英仏などの植民地を利用して造られた。プエルトリコ、キューバのグアンタナモ、マーシャル諸島などで住民を強制退去させ、基地を建設した「植民地主義的」で「人種差別的」な歴史を辿(たど)り、それの典型例が沖縄だと著者は言う。沖縄での女性に対しての性暴力の実態も検証した。
 グリーンランドでは、米政府の意向を受けて、本国のデンマーク政府が住民を強制退去させ、米軍基地が建設された。沖縄を連想するが、グリーンランド自治政府は昨年に、先住民の強制排除など、人権侵害を調査する委員会の設立を表明したと言う。沖縄の今後を考えるための手掛かりが詰まった一冊。
 
 『敗者の身ぶり−ポスト占領期の日本映画』
 (岩波書店:立教大学教授・中村秀之)
 あの時代の日本の空気を知りたくて、手に取った。映画は、新聞の縮刷版とは違う匂いの歴史を見せてくれると思ったからだ。
 この本は、日本が第二次世界大戦の敗戦後に、連合国の占領から脱した1952年前後に作られた日本映画を、登場人物の視線や表情、仕草(しぐさ)から論じたものである。小津安次郎の「晩春」「麦秋」、黒澤明の「生きる」「七人の侍」「生きものの記録」、谷口千吉の「赤線基地」、成瀬巳喜男の「浮雲」などを取り上げている。
 著者は、サンフランシスコ講和条約の発効によることでの日本の「独立」を、米国の世界戦略への「従属」の始まりと認識する。本書が扱うポスト占領期の映画を通じても晴れやかさよりも、圧(の)し掛かる重みを消化しようと、もがく姿を凝視する。台詞(セリフ)を供絵羽伴わない「身ぶり」を丹念に追い、言葉として紡ぎ出す。
 
           ===朝日新聞2015年1月11日(日)===


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