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「法律や政策は、単なる決め事である。いつでも変えられる」第1部

466正樹 ◆6z10n91cnw:2008/09/11(木) 22:36:09
 
 『何某』第3部
 
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           『帝国海軍の誤算と欺瞞』(戦誌刊行会:佐藤晃)
           −50頁−
           石原(正樹注:莞爾)構想の根底にあるものは、国力の
          充実による対ソ戦備の拡充と日支協調である。昭和12年
          3月、彼は第一部長(作戦)になった。それの7月、盧溝橋
          事件が起った。多年にわたる支那の目に余る反日行為に
          国内世論は暴支膺懲(ようちょう)に沸き返っている。
          陸軍の中にも、その気運は濃厚である。石原は断乎即時
          和平を主張した。ソ連の極東戦力に重大な脅威が存する今、
          膨大な国土と国民を擁する支那と事を構える馬鹿はあるか。
           陸軍の一撃派は対支認識が甘かったと言われている。
          しかし、本当に認識を誤った者は、ソ連に対してではある
          まいか。少なくとも、石原の如き透徹した対ソ認識を持ち
          合わせてはなかった。そもそも今にして陸軍の総保有師団が
          17個師団に過ぎぬ事からしておかしい。まるで攻めて
          来いと言わぬばかりではないか。
           今でこそ、ソ連が世界最大の侵略国家であることを疑わぬ
          者はいない。しかし、それの正体は意外な程、掴みがたかった。
          孫文は見抜けぬまま逝った。汪精衛は気付くことが遅かった。
          蒋介石は気付いていたが、西安事件で己の生命の取り引きの具に
          してしまった。米国は冷戦状態の到来で初めて知った。
          日本の知識人共はソ連崩壊でやっと渋々認めた。


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