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「法律や政策は、単なる決め事である。いつでも変えられる」第1部

305正樹 ◆6z10n91cnw:2008/06/28(土) 20:11:18
 
        『新・核戦略批判』(岩波書店・岩波新書:豊田利幸)
        −167頁〜168頁−
        核シェルターは有効か
        さて、核シェルターは、それの持ち主にとって、如何なるときに、
       如何なる条件の下で、どこまで有効であるか?これは勿論、核シェルター
       の構造、それが置かれている場所を具体的に指示しなければ、量的に
       正確には答えられない。しかし、次のような基本的考察によって、
       核シェルターの有用性は、それの構造や場所の問題に立ち入らなくとも、
       全面的に否定されるのである。。
        第一に、核シェルターを利用する人は、敵の核攻撃が行われる前に、
       そのことを知らせられていなければならない。その時間は戦略核兵器
       ICBMの場合、長くて30分、ソ連の戦域核兵器SS20の場合は
       西独でも日本でも実際上は数分以下である。常時に、核シェルター内で
       生活しているのならともかく、敵ミサイル襲来の警報が、仮に迅速に
       出されたとしても、それを聞いてから自分用の核シェルターに駆け込む
       時間的余裕はまずない。太平洋戦争におけることでのB29の襲来の
       ときとは、わけが違う。今夜当たりに核攻撃がありそうだから、
       核シェルターに早めに入って寝よう、などと言うわけには行かない。
       従来の戦争は、国際的な緊張が高まることと平行して周到な戦争準備が
       なされて初めて起こったが、核戦争の準備は、現在に既に完了していて、
       いつに核ミサイルが発射されても不思議ではない状態にある。


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