したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

国会議員会館突撃用情報収集スレッド

36СТАЛКЕР:2006/04/11(火) 23:45:51
BackUP-CDRの中からパソコン出荷台数のデータを見つけました。csvデータをそのまま貼り付けます。

年度,総出荷台数(単位:千台),国内出荷台数,輸出台数,本体出荷金額(単位:億円),国内出荷金額,輸出金額
1978,81,80,1
1979,93,83,10
1980,111,94,17
1981,282,229,53
1982,762,683,79
1983,1141,885,256,1871,1516,355
1984,1874,1196,678,2429,1816,613
1985,1983,1187,796,2809,1994,815
1986,2060,1236,824,3206,2348,858
1987,1976,1204,772,3609,2825,784
1988,2192,1375,817,4659,3725,934
1989,2405,1657,748,5980,4786,1194
1990,2660,2066,594,6905,5859,1046
1991,2309,1903,406,6462,5713,749
1992,2207,1766,441,5872,4942,930
1993,3233,2382,850,8932,7190,1743
1994,4479,3348,1131,,9249
1995,6919,5704,1215,,13916
1996,8664,7192,1472,,17506
1997,8174,6851,1323,,16543
1998,8212,7538,674,,16327
1999,10647,9941,706,,19739
2000,12929,12102,827,,21442
2001,11366,10686,680,,17692
2002,10423,9840,583,,16167
2003,11568,10783,785,,16120

日本電子工業振興協会および電子情報技術産業協会のデータによります。
出荷金額には本体及ぴパソコン用周辺機器を含むそうです。

37СТАЛКЕР:2006/04/12(水) 00:20:34
ついでに。電通の広告景気年表も、調査のとっかかりのインデックスとしては非常に役立ちます。

http://www.dentsu.co.jp/trendbox/adkeizai/index.html

38鳥山仁:2006/04/12(水) 05:07:24
ゲーム脳(げーむのう)は、日本大学文理学部体育学科教授の森昭雄が、2002年7月に出版した著書『ゲーム脳の恐怖』において提示した造語である。森はゲーム中の脳波を測定する実験によって「テレビゲームが人間の脳に与える悪影響」を見出したと主張しており、この状態を象徴的に表現したものである。しかし、主張の科学的正当性や根拠をめぐっては批判的な見解が多く、同書は2003年度の「日本トンデモ本大賞」にノミネートされている。

ゲーム脳に関する研究については2002年10月、同書の出版に先立って、森は自ら日本健康行動科学会を設立、同会理事長を務め、第1回学術大会において口頭発表を行った。しかし、学術論文誌に論文は掲載されていない。なお、同会は名称に「学会」を含んでいるが、日本学術会議には登録されていない(日本において「学会」を名乗る事の規制や条件はなく、自由である)。また、森はマスコミなどには「脳神経学者」の肩書きで登場する事が多いが、実際は文学部出身であり、医学には転向したものの博士論文は脳でも神経でもなく筋肉に関する論文であり、現在も専門は運動生理学である。

39鳥山仁:2006/04/12(水) 05:08:41
すでに長い歴史を持つテレビゲームはすっかり若者や子供の間で普及しきっており、ゲームセンターやゲーム機などでコンピュータゲームに熱中する者も数多い。森は、独自に開発した脳波計でテレビゲームをプレイしている人間の脳波を計測した結果、ゲームに熱中している人間の脳波にはβ波が出ない場合があると発表した。そして、この状態の脳波は痴呆(認知症)患者と同じだとして、脳の情動抑制や判断力などの重要な機能を司る前頭前野にダメージを受けているという説を論じている。

森は、脳波の中でもとくにα波とβ波の関係に着目し、数人の被験者を対象にゲームが脳波に及ぼす影響を調べた。その実験結果によれば、テレビゲームを始めるとかなりの割合でゲーム中にβ波がα波より低位になり、β/α値が低下する。すなわち、ゲームをすることでβ波が激減してほとんど出ないようになるという。また、普段ゲームをしていない人はゲームをやめるとすぐにβ/α値が元に戻るが、一日に何時間もゲームをするなどゲーム漬けになっている人は回復が遅く、高齢者の痴呆症患者と同じような波形を示すという。森はこの状態を「ゲーム脳」と定義した。

森の研究によれば、ゲーム脳型の人間になると、大脳皮質の前頭前野の活動レベルが低下し、この部位が司る意欲や情動の抑制の機能が働かなくなって、思考活動が衰えるという。これが無気力や感情の爆発、いわゆる「キレる」状態にもつながり、ひいては凶悪少年犯罪にもつながるのではないか…という危惧を著書で述べている。そして、このゲーム脳状態を回復させる方法として、お手玉のような遊び、そして全身をフルに使った運動を推奨している。運動をした後は、β/α値が上昇するというデータも示されている。

また、ゲームばかりでなく携帯電話を頻繁に利用する若者も、同じようにゲーム脳になるという。これを指して、メール脳という造語も登場した。他にも、女性が人前で平気で下着を見せるというようなことを羞恥心の欠如と考える論者によれば、それもゲーム脳のせいであるという主張もあり、ゲーム脳は社会問題のかなり広い範囲を覆う仮説に発展している。

なお、テレビゲームで脳が壊れるというゲーム脳理論の最初の提唱者は東北大学教授の川島隆太であるという説もあるが、これはイギリスのタブロイド誌が川島の発言を誤解して報じてしまったためであり、川島本人はこれらを発端とした一連の出来事を「忌まわしい過去の出来事」と書いている。川島はゲーム脳を肯定しておらず、自著(『天才の創りかた』講談社インターナショナル、『頭をよくする本』KKベストセラーズ)の中でも「ゲームをやっても脳が壊れてしまうことはない」とはっきりと述べており、2005年5月には任天堂と川島が共同して出した学習用ゲームソフト『脳を鍛える大人のDSトレーニング』(ニンテンドーDS専用ソフト)は大ヒットを飛ばす商品となった。またそれ以前にも、セガトイズから発売された脳力トレーナーを監修していた。

40鳥山仁:2006/04/12(水) 05:10:47
ゲームの危険性を論じた『ゲーム脳の恐怖』(以下、「本書」と表記)は、脳波測定という科学的手段を用いたことで話題になり、ベストセラーとなった。マスコミのIT関連記事や、犯罪事件報道(長崎男児誘拐殺人事件、長崎小6女児同級生殺害事件、大阪小学校教師殺傷事件など)でも幾度にわたって大きく取り上げられた。

本書の発表と前後して、文部科学省は2002年3月から始めた「脳科学と教育」研究に関する検討会の答申で、ゲームやテレビなどを含む生活環境要因が子供の脳にどう影響を与えるかを研究するために、2005年度から一万人の乳幼児を10年間長期追跡調査することを決めた。この中で、ゲームの影響も調べられるという。

このように本書は多くの支持者を獲得する一方で、各方面から「本書の内容には科学的な間違いや論理的矛盾、恣意的なデータ解釈が数多く見られ、疑似科学の範疇に入る」と指摘されており、「トンデモ本である」との批判を浴びている。こうした批判については、府元晶(ゲイムマン)がまとめた、AllAboutのガイドサイト「ゲーム業界ニュース」中の「ゲーム脳」関連記事に詳しい。

本書への批判としては、以下のようなものが挙げられる。

「ゲーム中毒者はβ波が低下するので痴呆症患者と同じ」という前提には根拠がない。
そもそもα波とβ波の意味を逆に捉えている。
脳波を測定するのに用いられた装置は、森独自のもので、きちんとした医学的手続きを踏んでおらず、測定された「脳波」の結果自体が信頼できない。
ゲーム脳の根拠とされる実験の被験者の人数が極端に少なく、統計学的にみて、行動と脳波の相関関係があると言うことはできない。(統計学的に、3人以下の被験者の実験は全く無意味である。また、15人程度以下の被験者でも相関関係の推定精度は悪く、20〜30人程度の被験者が必要である。)
森の実験では標本の数がはっきりと記されていないものが多く、こうした実験については、対象者のうち何%がどのような異常を示したか、というような統計を取ることもできない。
森はゲームの影響を計る実験の際、対象者を「ビジュアル脳」「ノーマル脳」「ゲーム脳」などに分類しているが、この選別基準は少数の実験対象者について森が抱いた印象や憶測に基づいており、個人的な主観に過ぎず、科学的とは言えない。
さらに、本書においてゲーム中の脳波を計測する実験では、ゲーム中にはβ波が出なくなり、β/α値が低下するということがゲーム有害論の根拠となっているが、実際には本書に掲載されている「運動をしている最中」のデータでも、同じようにβ/α値が低下する。それにも関わらず、ゲームは批判して運動を推奨しているというのは矛盾しており二重基準(ダブル・スタンダード)である。
ゲーム脳以前の疑似科学ではα波を「良いもの」と捉える伝統があったが、ゲーム脳では逆に「悪いもの」と捉えている。α波に注目するという発想自体は他の疑似科学理論から採り入れつつα波の評価だけ正反対にするのは都合が良すぎる。
他にも、「テレビゲームが原因で自閉症になる」「最近、自閉症の発症率が100人に1人と増えているのは、ゲームのせい。先天的な自閉症の数は変わらないので、増えた分はゲーム脳による後天的自閉症だ」という発言により、「日本自閉症協会」から抗議を受けた。しかし、森は以降の講演などで、この事実を事あるごとに「私はそんなこと言ってない」と否定しているが、2006年3月6日の講演でも同様に否定した際に、聴衆から「(その発言は) テープに残ってます」との声が上がった。なお、自閉症はその語感からか誤解されやすいが、先天的な脳機能障害でありうつ病や引きこもり等とは違うことを記しておく。

また将棋・そろばん・朗読・カードゲーム・コンピュータ操作・携帯電話のメール・テレビの視聴・大学生による英語学習・音楽を聴く・肩たたきをしてもらうなどでもゲーム脳の状態になると論じられており、将棋・コンピュータ操作などについては提唱者である森自身も認めている。

「ゲーム脳」を信じる教育関係者の中には、脳を活性化させるために朗読を勧める人が多い。朗読でもゲーム脳の状態になるという森の主張と対立している。「朗読の際に前頭前野の血流が下がる」と川島隆太が自著で指摘していることは注目に値する。

なお、本書は2003年度の第12回日本トンデモ本大賞(選評)にノミネートされ、次点を獲得した。その後、と学会の『トンデモ本の世界T』でも書評が取り上げられている。

41鳥山仁:2006/04/12(水) 05:13:50
追記・森の著書である、『ゲーム脳の恐怖』は株式会社日本放送出版協会から出版されている。
NHKの関連会社が、何故ゲームバッシング目的の書籍を発売したのだろう?

株式会社日本放送出版協会(にっぽんほうそうしゅっぱんきょうかい、通称:NHK出版)は1931年に設立された日本放送協会(NHK)の関連会社である。

NHKで放送される番組を補完するテキストや書籍を多数扱っている他、『生活人新書』シリーズ、オリジナル書籍も制作・販売している他、音楽出版業務も行っている。

42鳥山仁:2006/04/12(水) 05:17:46
警察庁・バーチャル弊害研究会を逆監視するスレッドの10の書き込みを転載。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/410/1144695036/10

43СТАЛКЕР:2006/04/12(水) 07:17:50
>>38-40
その文章はWikipediaの「ゲーム脳」ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E8%84%B3

>>41
ちなみにNHKエンタープライズはPCエンジンで「NHK大河ドラマ 太平記」や
「おかあさんといっしょ」と言ったゲームを発売していました。今も携帯アプリで
ゲーム配信してるし。NHK出版とは別会社と言われればそれまでですけど。

44鳥山仁:2006/04/13(木) 02:54:52
29さん〜37さん
 情報大感謝です。これで、少年犯罪の発生件数、及びに未成年者の被害者件数の数値と重ね合わせれば、資料の1つが完成します。ただ、資料と文章の作成が、原稿の執筆と重なってしまっているので、ここから先が辛いというか地獄なんですが……。

43さん
 仰るように、記事はウィキからの転載です。半分眠りながらコピペしたので、最初のURLが完全に抜け落ちてますね。次は岡田のゲーム脳理論の概要をコピペしないといけないのか……。

45鳥山仁:2006/04/14(金) 03:17:09
赤木氏のサイトに、ゲーム脳が広まった最初の事情がコンパクトにまとまっていたので参考にします。

http://www7.vis.ne.jp/~t-job/base/gamebrain.html

始まりは新聞であった。
 2002年7月8日の毎日新聞夕刊1面に「ゲーム脳ご注意」という大見出しで、1面トップ。
 「キレやすい」「集中できない」「つきあい苦手」「毎日2時間以上で前頭前野が働かず」といった見出しが踊り、ご丁寧にノーマル脳、半ゲーム脳、ゲーム脳、それぞれの脳波のグラフまで載っている。また、同日発売の『アエラ』7/15号にも「テレビが子供の脳を壊す」と題した、ゲーム脳の紹介記事が掲載された。(1)
 そして、この記事が出たわずか2日後の7月10日にNHK出版から『ゲーム脳の恐怖』が発売された。

46СТАЛКЕР:2006/04/14(金) 03:37:54
>>45
朝日新聞が野球害毒キャンペーンを張ってから180度方針転換して
中等学校優勝野球大会を始めるまでが5年なので、この記事が載ってから
若狭記者のゲーム脳批判までのスパンと大体、一致してると言えば
してるかも。

47鳥山仁:2006/04/14(金) 04:56:25
暴力生むのかゲームの害  岡田尊司『脳内汚染』
テレビゲームなどが子供たちの脳に悪影響を及ぼし、未成年者
が殺人などの罪を犯す原因になってるのではないか。医療少年
院に勤める精神科医が、国内外の研究成果を踏まえ、以前から
指摘されている仮説の証明を試みた。あらゆる動物には本来、
同種の生物を殺害するということに対して強い抑制が働く仕組
みが内在してるという。それなのになぜ、殺人事件を起こした
未成年の容疑者たちは、超えてはならぬ一線を越えてしまった
のだろうか。暴力や殺人のシーンを映し出すテレビや、モンス
ターなどの敵を次々とと攻撃していくテレビゲームが、抑制を
解除する役目を果たしていると主張する。特にゲームは、攻撃
ボタン押すことによって、破壊という目的が達せられる。
「やった」という達成感が味わえるのは、脳内でドーパミンと
いう興奮を伝える物質が放出されるからであり、麻薬などを取
り込んだときと同じように、体内で「行為ー報酬」という反応
形式が成り立ち、常習性もある。つまり中毒になる危険がある
のだ。米国の軍事訓練では、敵を攻撃するシミュレーションを
繰り返し行わせ、殺人行為に対する抑制を解除していくという
から驚く。「ゲームをする子が必ず罪を犯すわけではない」と
悠長に構えているわけにもいかないのではないか。
ゲームの時間などの生活実態と子供の性格や行動との関係を見
る調査も紹介されているが、一日四時間以上のゲーム漬けの子
供は、そうでない子供と比べ、「生まれてきて良かった」とい
う自己肯定が少なく、「人は敵か見方」という二分法的発想が
多い、などの傾向が読み取れて興味深い。著者によれば、わが
国ではこうした研究はあまり進んでいない。もっと多くのデー
タを集める必要があるという呼び掛けの書でもある。子供を持
つ親にとってはショッキングなことかもしれないが、現状を把
握し、子供たちをあるべき姿に導くためにも、ぜひ読んでほし
い一冊だ。
(信州大助教授・寺沢宏次) 茨城新聞の書評より。

48鳥山仁:2006/04/14(金) 05:03:28
46さん
 確かに、同じと言えば同じスパンですね。ただ、野球害毒論に関しては、私がサッカーフリークなのでデータの蓄積がなく、ゲーム害悪論とどこまで類似性があるか判断が出来ません。同じ新聞社でも、記者によって見解が分かれるということぐらいしか、分からないんですよね。部署の違いによるものなんでしょうか?

49鳥山仁:2006/04/14(金) 05:06:49
書評の著者のプロフィール。案の定、体育大学系でした。何でこんなのばっかりかな。

http://www.avis.ne.jp/~emu/syosai38.htm#38profile

寺沢宏次(てらさわ・こうじ)

信州大学教育学部助教授。
1960年広島県生まれ。1983年日本体育大学卒業。同年、同大学大学院入学。在学中の84年北京体育学院に1年間研究留学。86年同大学院修了。87年信州大学教養部講師、同大学医学部生理学講座研究生となる。92年同大学教養部助教授、94年同大学医学部にて医学博士号取得。2000年より現職。現在に至る。専門は、精神生理学、環境生理学、運動生理学。「子どもの大脳活動の型」を研究テーマに、いまの子どもの「キレ」「荒れ」の状態を分析。原因として「人と人のふれあいの欠如」が考えられ、このことは、いまの高齢者にもあてはまると予想している。→信州大学ホームページ研究者紹介
著書『どんとこい!熟年〈人生80年時代をいきいき生きる健康テキスト〉』(小社刊)

50鳥山仁:2006/04/14(金) 05:12:35
にゃるほど。ここで、森・岡田・寺沢とつながってるのねん。

http://www.chunichi.co.jp/nie/topics/05.html

TVゲーム?でキレやすく
米でも高学年化
信州大 子供の大脳活動調査
  米国でも行動が抑えられず"キレやすい"子どもが高学年化している。信州大(本部長野県松本市)が現地で行った大脳活動調査でこんな結果が明らかになった。担当した寺沢宏次助教授(精神生理学)は「テレビゲームなどの『静的な遊び』が多くなっていることが影響しているとみられ先進国共通の問題ではないか」と警鐘を鳴らしている。

 調査はスタンフォード大などとともに今年1月以降、サンフランシスコの学校に通う幼児から中学生までの約340人を対象に実施。赤色と黄色のランプの点滅指示に従ってゴム球を握ってもらい、反応の速さや握り間違いの多さなどから、感情や意志を制御する大脳前頭葉の発達状況を調べた。

 その結果、握り間違いが少なく、指示が変わっても上手に切り替えができる「活発型」は、幼児から高学年になるに従って10%台から50%台に順調に増加したが、日本の小学6年生に当たる11〜12歳になると22%に低下。

 逆に、かっかして自分の行動が抑えきれず握り間違いが多い「興奮型」は同年齢で45%を占めて最も多かった。

 子どもたちの生活調査も併せて行ったところ、11〜12歳は1日のテレビゲームが平均で75分、テレビ視聴時間は同142分で、低学年の子どもに比べそれぞれ約2倍に上っていた。

 同様の調査は、これまでに日本や中国でも行われており、テレビゲームがなかった1984(昭和59)年の中国は「活発型」が加齢とともに増加したが、テレビゲームが普及した98年の日本での調査は、小学校高学年で低下傾向を示しており、今回の米国での調査も現代の日本と似通った傾向が表れた。また中国でも九九年の調査では日米と同じ傾向が出ている。

 大脳前頭葉は成長につれて不活発型から、興奮型、抑制型、おっとり型、活発型へと発達するとされている。

 寺沢助教授は「テレビゲームなどは大脳にとって単純な反応だけで、良くない影響を及ぼしていると推察できる。ゲームの時間をある程度制限し、運動したり家族との語らいの時間を多くし、大脳をダイナミックに活動させる必要がある」と話している。

 調査結果は11月に東京で開かれる文理シナジー学会で報告される。

多様な遊び経験を
 森昭雄・日本大教授(脳神経科学)の話 幼児期や児童期からテレビゲームを長時間、毎日繰り返すと前頭前野も含めた前頭葉の発育不全をもたらし"キレやすい"という現象を引き起こす可能性が高い。外での遊びや本を読むなどのいろいろの遊びを経験する必要がある。

51鳥山仁:2006/04/14(金) 05:30:01
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087202917/qid%
3D1135007881/sr%3D1-6/ref%3Dsr%5F1%5F10%5F6/249-6415862-4185922

悲しみの子どもたち―罪と病を背負って 集英社新書
岡田尊司の著書。ISBN: 4087202917 ; (2005/05)で、この段階で岡田はゲーム害悪論を唱えている。『脳内汚染』は本書の自己模倣の要素が強い。内容は医療少年院のドキュメントもの?

52他スレ672:2006/04/14(金) 10:17:37
>鳥山さん
以前話していたゲーム批評の記事をUPしました。

ttp://www.uploda.net/cgi/uploader1/index.php?dlpas_id=0000101685

場所:うpろだ1号、20M
ファイル:upload10000101685.zip
コメント:オタクバッシング年表
DLkey:sage

53鳥山仁:2006/04/14(金) 11:51:35
他スレ672 さん

ありがとうございます。
無事にDLできました。
参考にさせて頂きます。

54鳥山仁:2006/04/14(金) 11:52:18
 だんだん、『ゲーム脳』のアウトラインが分かってきました。まあ、右派の宗教キティはさておき、なんで左派の連中まで巻き込まれているのか不思議だったんですが、発達心理学とか児童心理学のような電波理論と、脳科学のオカルティックな部分が結合して人口に膾炙していったんですな。下の記事は、左派系の『全日本民医連』の機関誌に掲載されたモノで、やはり体育大学系のメンツ絡みザンス。

いつでも元気 2003.10 No.144
http://www.min-iren.gr.jp/search/06press/genki/144/genki144_4.html

55鳥山仁:2006/04/15(土) 08:53:38
(1)『ゲーム脳』問題のネタ元は、『キレやすい子ども問題』だった。
(2)キレやすい子どもとは、感情をコントロールできずに、すぐに暴力的な行為や表現に訴えたり、その反対に落ち着きが無く無気力な子どもたちの総称で、教育現場の人間がこうした子ども達をどう扱って良いのか分からず、周囲に訴えかけたのが始まりであると思われる。
(3)元々、社会的なルールを学習中の子どもがケンカをするのが当たり前で、大人に較べれば暴力的なりがちな傾向があり、今の大人で子ども時代にケンカの経験のない者は皆無であると思うのだが、どういうわけか『キレやすい子ども』論を唱える教育者や学者はこの事実に触れず、「キレやすい子どもが増えている」とか「少年犯罪は凶悪化している」という主張を繰り返した。
(4)そして、『キレやすい子ども』問題を主張する教育者や学者に共通したバックボーンは、土着主義的で反都会主義・親農本主義的な傾向であった。つまり、都会的で自然の法則に反する生活が子どもをキレやすくしているので、農業などの第一次産業が主体であった時代の、自然と共生する生活環境に戻れば、子供たちは元の大人しい(この用語を使っている段階で既に矛盾があるのだが……)純真な存在に戻るだろう、という結論を唱える傾向が強かった。
(5)ところが、キレやすい子供ができやすい原因に関しては諸説があり、学者や教育者によって一定しない。以下に挙げるのは、そうした学説の典型的なものである。
1)食生活の変化によって子どもがキレやすくなっている。その1
仮説・日本人の食生活の変化によって、子どもがキレやすくなっている。
真実・日本人の食生活が変化したのは事実で、具体的には糖分とナトリウム、そしてタンパク質の過剰摂取が特徴である。古代の食生活では炭水化物とカリウムの過剰摂取を特徴とした。ところが、人間の意志力や消化器系の運動を補助するのはナトリウムであり、これが不足すると筋肉の意志に反した収縮(足が吊るなどはこの典型)、思考力の鈍り、便秘などの消化器系の不調を引き起こす。これは昔からよく知られた事実であり、囚人が反抗的な態度を繰り返した場合、食事から塩分を抜いて無気力状態にするなどの措置がとられていた。現代でも、過度のダイエットを行う若い女性に同様の傾向が見られる。つまり、この主張者の言説に従って食生活を古代的なものに戻せば、確かに暴力的・反抗的な子どもの数は減少するだろう。しかし、これはナトリウム不足によって生じる生体反応を利用した虐待と同等の行為でしかなく、足が吊りやすい、何も考えられなくなる、便秘しがちになって消化器官系に不調を来すなどの副作用を伴うのは科学的見地から明白である。そもそも、塩抜きというのは反抗的な囚人に与えていた罰の一つなのだから、子どもを囚人扱いするのかという話になりかねない。そこで、キレやすい子どもを生み出す原因として、別の説が唱えられることになる。

56鳥山仁:2006/04/15(土) 09:39:39
2)食生活の変化によって子どもがキレやすくなっている。(その2)
仮説・日本人の食生活が変化することによって子どもがキレやすくなっている。しかし、その原因の主体は糖質で、糖質を過剰に摂取することによって低血糖症(インスリンショック)が生じ、無気力状態や精神が不安定な状態が発生しやすくなっているのである。
真実・糖分(お菓子類やジュース)を摂取すると体内の血糖値が急激に上昇し、これを抑制するためにインシュリンが過剰に分泌され、低血糖症が起こる場合もあるのは事実。そこで、低血糖症を引き起こすような身体に悪いジュースやお菓子を摂取しなければ、子どもは健康ですくすく育つ……というのがこの学説の趣旨なのだが、実は低血糖症は炭水化物(ご飯やパン、ジャガイモやトウモロコシなどの主食)の過剰摂取によっても起こる。これは、人体が炭水化物を糖質形で吸収しているからで、特に脳、神経系、赤血球、筋肉などはブドウ糖でしか栄養補給が出来ない。そして、このブドウ糖が体内から欠乏しても低血糖ショックは起こる。つまり、低血糖ショックというのは体内の血糖値とインシュリンの分泌量の相関関係でしかないので、糖質が増えすぎても足りなくてもショックは発生するのである。菓子類やジュースだけが低血糖症を起こす原因ではないし、むしろ過食や過度のダイエットによって引き起こされているケースが目立つ。そもそも、この説が正しいとすれば、肥満体の人間と糖尿病の患者に暴力的な傾向があるという結論に達してしまう。大変に失礼な話である。そこで、次に出てきた説が……

57鳥山仁:2006/04/15(土) 11:10:35
3)食生活の変化によって子どもがキレやすくなっている。(その3)
仮説・日本人の食生活が変化することによって子どもがキレやすくなっている。しかし、その原因の主体は朝食をとらないという、食事を摂取する時間の問題であり、朝食時の空腹が血糖値の低下をもたらし、子どもに無気力な状態や意識の散漫な状態を作り出している。また、これが原因で対人関係を上手く作れず、キレやすくなる遠因となっている。
真実・睡眠時から食事をとらず、起床後も朝食抜きで昼まで活動すれば、血糖値が低下して注意の散漫や意識障害が起こりやすくなるのは事実。しかし、だからと言ってキレやすくなるとは限らない。むしろ、大食や食べ歩きなどの習慣があり、常時体内の血糖値が一定の人間が、何らかの原因で食事を切らせてしまって、自分の意志とは無関係に血糖値が低下して不愉快な感情がわき出てくる、といったケースの方が圧倒的に多い。そもそも、空腹が凶暴化の原因であるとすれば、過度のダイエットを行っているグループと、ボディビルダーのように筋肉に覆われた肉体を維持する目的で、常に血糖値を一定に保つ努力を心がけているグループを比較して、感情の変化や犯罪発生率などを調べる必要があるが、そのような実験が行われたなど聞いたことがないし、常識的に考えればダイエッターの集団が凶暴で犯罪者が数多く含まれるとはとはとても考えられない。要するに、「朝食をとらない子どもは駄目になる」と主張している研究者は、親(特に母親)の不摂生によって子どもの生活環境が悪化していることを、明示的・暗示的に批判したいのである。そこで、『朝食派』が平行して持ち出すのが……

58СТАЛКЕР:2006/04/15(土) 16:06:18
http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2006/03/post_86d5.html
》日本の子供が切れやすくなり、笑わなくなっているのか、ということについ
》て意見交換。
 
》教育委員会事務局であり、生涯学習スポーツ課の平井課長によれば、彼が知
》る限り特にそういうことはない、とのこと。
》もちろん、それぞれの教育現場でなにがしかの問題が発生している可能性は
》常にあるが、それが世田谷区教育委員会にまであがってきて、全区的な問題
》として取り上げられていることはない、そうだ。意を強くする。

》また、健康づくり課の保健師さんの意見も聞く。
》子供が切れるとか、そういう問題よりも、むしろ、母親が子育てに行き詰ま
》ることの方が問題なのではないか、とのこと。
》子育てに自信を持てない、あるいは、変に追い込まれてしまう人たちが多い
》のだという。

そもそも『キレる子供』の定義や、その数が本当に増えているのかどうか?
といった点からして疑問のようです。

59СТАЛКЕР:2006/04/16(日) 00:17:01
過去に国内外で暴力表現を理由とするバッシングに遭ったゲームタイトル

*デスレース(1976)>>34-35参照
*モータルコンバット(1992)※米国では裁判に発展するも日本では元から表現が抑えられており、特に問題視されず
*ハウス・オブ・ザ・デッド(1996)※日本製のゲームで初めて暴力表現(首筋にドリルで穴を開ける)が問題に
*バイオハザード(1996)※寝屋川の教員刺殺事件で逮捕された少年がハマっていたと報道される。本作を始めFPSは槍玉に挙がりやすい。
*ポスタル(1997)※ニュージーランドで発禁。1986年にオクラホマ州で発生した銃乱射事件がベースになっている点も問題に
*グランドセフトオート(1997)※IIIは神奈川県を皮切りに続々と有害指定。米国でも相次いで訴訟が起こされる。
*カーマゲドン(1998)※「デスレース」にインスパイアされて作られる。ポスタルとセットで非難されることが多かった
*ハーフライフ2(2004)※オーストラリアで発禁。

60鳥山仁:2006/04/16(日) 10:52:29
58さん
もちろん、そんな事実は無いですよ。無能な教師、無能な親が、自分の子どもをコントロールできなくてパニック状態になり、「私は悪くない。悪いのは××だ」と主張しているに過ぎません。ただ、教育論と呼ばれるもののかなりの割合はこの手合いで、ロビイングのために流し読みしている最中ですが、これを信じるのが教育関係者というのがまったくもって信じがたい状況です。こいつら、子どものにものを教える立場なのに調べもしないのかって感じですね。間違いなく、調べてないですけど。

59さん
感謝! 助かりますデス。

61鳥山仁:2006/04/16(日) 12:26:14
4)食生活の変化によって子どもがキレやすくなっている。(その4)
仮説・現代日本では核家族化と少子化が進み、これと平行して共働きも増加しているので、子どもは家族との団らんの中で食事をする機会に恵まれない。すると、独りで黙って食べるのでコミュニケーションの機会を喪失して対人関係が苦手となり、しかも話しながら食事をしないので、食物を噛む回数が減って肥満の遠因となる。
真実・コミュニケーションの機会が少ない人間が対人関係を苦手とする、特に異性関係でその傾向が強いのは事実である可能性は高い。しかし、対人関係でトラブルを起こす「回数」に限って言えば、対人関係が活発な人間の方が、少ない人間よりもトラブルメーカーである可能性が高いことは理論的に明白である。つまり、人と接触する機会のない人間は、人と話すのが苦手かも知れないが、そもそも人と会わないのだからトラブルの起こしようがない。
また、食事の際に噛む回数が多いと、ノルアドレナリンという物質が分泌され、全身の発熱量が増えるので、肥満予防になるのは事実。同時に食物が炭水化物の場合は、噛む回数が多ければ唾液中のアミラーゼという消化物質と食物がよく混ざって糖質化が早く進み、食事中に消化吸収が開始されるので血糖値が上昇し、少ない食事で満腹感を得られるのも事実。余談になるが、1度の食事で噛む回数は弥生時代には4000回、戦前が1400回、戦後は600回前後と激減してきたという学説もある。しかし、肥満の原因は遺伝・幼少期の生活態度・運動量などの複合的なものであり、噛む回数が少ない=肥満というわけではない。そもそも、この仮説が正しいとすると、無口で太った人間は犯罪者予備軍と言うことになりかねない。これは(3)の仮説も同様で、教育関係者や親権者が肥満児に対してなにがしかの偏見を抱いている事実が透けて見える。

62鳥山仁:2006/04/16(日) 16:48:07
これは推論でしかないのだが、教育の現場において児童の肥満が問題になっているのではないか? 小、中、高校の健康診断のデータをまとめた文部省の調査統計によると、一九八四年度と一九九五年度を比べた場合、肥満傾向の児童、生徒の割合は小学校、高校で約2倍、中学校で50%増えていたそうである。また、一説によると、六歳未満で標準体重の15%増、六歳以上では20%増で肥満の疑いがあるようだ。そして、最も多いタイプの肥満は単純肥満、つまり生活習慣による肥満であり、朝食を取らない、夕食が遅いなどの不規則な食事スケジュール、甘いものや脂ものが多く、食物繊維・カルシウムなどが足りないといった栄養の偏り、ストレスによる食べ過ぎ・運動嫌いなどが原因とされる。
 こうした、肥満の原因とされる生活習慣が、いつの間にか「キレる子供を作る」原因とされたのは、肥満児にしばしば見られる不愉快な外見的特徴や行動、たとえば、
A.動作がのろくてだらしがない。
B.運動することにあからさまな不快感を見せる。
C.たとえ運動をしても、すぐに根を上げて無気力な状態になる。
D.のべつまくなしに食べ物を口に入れるので、だらしのない人間に見える。
などを中傷する目的である可能性が非常に高い。

63СТАЛКЕР:2006/04/16(日) 23:52:23
>鳥山さん
>小学生の肥満

これに関しては糖尿病をはじめとする生活習慣病対策の側面がある様ですが

ついでに糖尿病関連の資料を挙げておきます
Wikipedia糖尿病
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85
あなたのせいではありません ここまで分かった糖尿病と遺伝
http://allabout.co.jp/health/diabetes/closeup/CU20050516A/index.htm
小児糖尿病の光と影
http://allabout.co.jp/health/diabetes/closeup/CU20020217A/index.htm
小児生活習慣病
http://www.ldl.jp/dr/dr_fukuda01.html

糖尿病セミナー
http://www.dm-net.co.jp/seminar/
ちなみに子供の糖尿病は先天性(いわゆる1種)なのが殆どで
やはり教育界の肥満児対策のいわれなき犠牲になっている
ケースが多いようで。

64СТАЛКЕР:2006/04/17(月) 05:24:03
>60
 コロンバイン高校の事件を起こした生徒は、DOOMのゴット・モード(弾無制限・プレイヤーの体力が減らない、いわゆる無敵モード)で遊んでいたようです。
 ここのコメントに、その子細があります> http://macska.org/article/70

 この事件については、以下も参考になるかと思われます
 http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/19990414106.html
 http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20000327205.html

 また、2005年夏には「Grand Theft Auto:San Andreas」で、通常は見られないものの、改造ツールを使えばキャラクターがセックスができるデータが商品に入っていたということで、一時、自主的に販売が停止されたことがあります。
 これは後にソフト会社が修正ファイルを配布することになりました。

 かなり筆者(編者?)の意見や首をかしげるような記述がところどころ見受けられますが、マルチメディア・インターネット辞典も、それなりに参考になります。
 以下、「暴力ゲーム」の項のURLをあげておきます。
 http://www.jiten.com/dicmi/docs/k30/22433s.htm

 そういえばかなり昔、Dungeons&Dragons に夢中になって行方不明になった子供を探偵が探すという、事実をもとにした映画(かドラマ)がありました。1980年代だったと思うのですが、どうもはっきりわかりません。1990年には自殺者も出ているようです。
 これについては詳しいことがわかり次第、ここに書き込みたいとおもいます。

65鳥山仁:2006/04/17(月) 10:56:16
もちろん、教育者が太っているという理由で子どもを差別することは許されない。これは、教育者自身も重々承知しているはずである。しかし、偏見というのは簡単になくなるものではないし、教職者だからといって偏見と無縁とは限らない。その結果として、太っている子どもを「キレやすい子ども」と呼び方を変えて、差別を正当化するような理論を無批判に受け入れているのではないか? そして、ここからが重要なのだが、このような偏見を持つ教師の管理下にある太った子どもは、よほど鈍感でない限り、自分が大人から嫌われていることを自覚しているだろう。すなわち、太った子供たちは、肥満を嫌悪する教職員の前では、内向的・消極的な態度をとるか、あるいはその逆に反抗的な態度をとらざるを得ない。
 それでは、どうして教職者の間で肥満児童に対する差別や偏見がなくならないのだろう? もちろん、教師の個人的な嗜好というのも大いに関係があるのだが、それと平行して体育教師の存在と肥満児対策の問題を忘れてはならない。

66鳥山仁:2006/04/17(月) 11:19:48
63さん
 糖尿病とインシュリンショックの関係については書こうかどうか迷いました。ただ、糖尿病患者の低血糖症は、インシュリンの過剰投与が原因ですので、一応は肥満問題とは切り離して論旨を展開していました。しかし、提示して頂いたデータを見る限り……うーん、ですね。小児糖尿病の患者は食べても太れない、というのは常識だと思っていたんですが。どうしようかな……。

64さん
 それは保留。というのは、坂元教授がやったアンケートというのを私がちょっとしたきっかけで入手していまして、設問の内容があまりにも酷いというか、ゲームに詳しくない人間が思いつきそうなものばかりだったんで、この人は私の中では「相当にうさんくさい人物」としてカテゴライズされているからです。ただ、社会学の学者にはこういう傾向の人、つまりあるジャンルの歴史的経緯や技術史を調査せずにアンケートの作成をしてしまう手抜き君が結構いて、「この時期の××には、こういうのがあったはずだ」的な常識を無視した質問をする輩は後を絶ちません。コロンバイン事件の件では、Macska氏本人がDOOMの発売時期について突っ込まれてますが、この程度のミスリーディング(?)はアカデミックサイドの人間としては比較的マシな部類に入ります。坂元教授の設問なんかは、ウォーゲーマーからすると「こりゃないだろう」のオンパレードですよ。高梨教授にやらせれば良かったのにねぇ(とボードゲーマーにしか分からないネタを振ってみるテスト)。

67鳥山仁:2006/04/18(火) 02:34:53
 まず、ここで先ほど「また、一説によると、六歳未満で標準体重の15%増、六歳以上では20%増で肥満の疑いがあるようだ」と書いてあったことを思い出して欲しい。何故このような書き方をしたのかといえば、ある子どもを肥満かどうか判定する方法が、複数存在するからだ。これは、体脂肪量を簡易に、かつ正確に測定する方法がないことを意味している。つまり、肥満が健康に悪い場合がある事は分かっているのだが、何をもって肥満とするか、何を病的な肥満にするかの判断方法は曖昧なのだ。特に、この傾向は児童に関して著しい。
 東京女子医科大学名誉教授の村田光範によれば、小児保健、学校保健の領域で最も多く使われている判断方法はカウプ指数とローレル指数なのだが、こどもの体格を正しく判定するには問題があることが多くの小児保健研究者から指摘されているそうだ。最近になって、厚生労働省は「メタボリック症候群」(内臓脂肪症候群)を予防するために、大関武彦浜松医科大教授を主任として診断基準を策定したが、これも現段階では暫定的なものであり、未だに正式な数値は発表されていない。
 これは、子どもが6歳から15歳までの間に急激な成長をすることと関係がある。たとえば、身長の低い割に体重の重い女の子が検査の結果「肥満である」と判定されとしよう。しかし、彼女がたった1年で10センチほど身長が伸びて、しかも体重はほとんど変わらないと、1年後には肥満ではなくなってしまう。このようなケースが多発するために、子どもの肥満の判定は難しい。酷い場合には『社会的基準』が適応される場合すらある。これは、外見が太っているように見えると「肥満」と判断されるという、おおよそ非科学的な判定方法である。

68СТАЛКЕР:2006/04/18(火) 05:51:13
まず、体感として「キレる子が増加していると感じている大人」が増えていると言う事実がある。

その理由としては

・「体罰による調教」が禁止されたので、スキルの低い教師が授業のハンドリングを出来なくなった(→学級崩壊→キレる子が増加?)。
・「体罰」が自由に行なわれていた時代は、生徒による教師への反抗は、例えそれが暴力によるものであっても、「お礼参り」という「明確な理由」がある為、「いきなりキレる」と言う事例にはカウントされなかった(昔はキレる子は少なかった)。
・近年少年犯罪が凶悪化しているのだから、今の子どもは凶暴になっているに違いないと言う短絡的な思い込み。
・体感治安悪化と同様に、昔の事は忘却・美化されるが、今の事件は、マスコミ等の煽りによって、実際にキレる事例が少なくても、心理的に多くカウントされている(授業のハンドリングの下手な教師はよりその傾向が強い可能性有り)。

と言うような事が考えられ、食生活の変化(含む肥満問題)・ゲーム・ネット(含むメール)・漫画アニメ・体罰の禁止……は、犯人探しの過程で槍玉に挙げられた。

食生活の変化については、日本伝統マンセーの保守層と、スローフードマンセーのサヨクの利害が一致した為(以下略

69СТАЛКЕР:2006/04/18(火) 08:22:20
>体感治安悪化と同様に、昔の事は忘却・美化されるが、

エリート・コースを歩んできた人だと本当に実感がない人もいるのかも知れません。

70鳥山仁:2006/04/18(火) 10:50:58
68さん、69さん
 ようやく、最近になって竹花豊の『子どもたちを救おう』に目を通したんですが、竹花は農主義者でカンボジアで虐殺をやったポル・ポトとか、満州国を謀略で作った石原完爾と同質の超危険人物だという事が分かりました。そして、原因は69さんが指摘していたように、彼がエリートコースを歩んでいたことと大きな関係があります。つまり、働いてお金を稼ぐという経験をほとんどしていないために、低賃金の農作業に対する根拠のない憧れがあるんです。しかし、納税額のことを考えれば、こんな行為を国民に勧めることそのものが犯罪的で、この人物が権力中枢にいるのは危険きわまりないとしか言いようがありません。彼の政治志向というのは、頭の良い小学生程度でしょう。試験クズというのはおっかないですな。

71鳥山仁:2006/04/18(火) 11:36:37
 こうなると、もはや太っているかいないかは、主観の問題でしかない。そして、ここで重要になるのは、肥満という概念に対する社会的価値観の変遷である。食糧事情が悪く、常に飢餓の危険性におびえていた古代人にとって、肥満は飢餓から身を守るための重要な方法の1つで、同時に裕福の象徴であった。つまり、飢餓が訪れても体内に蓄積した脂肪を消費することで生き延びる確率が高かったのだ。また、戦前の日本では結核が不治の病とされていたために、痩せている人間はそれだけで偏見の目で見られる傾向があった。何しろ1950年代までの日本における死因の1位は結核だったから、ただ痩せているだけでも結核患者ではないかと疑われたのである。
 日本における高血圧の疫学的研究で著名な佐々木直亮元弘前大学教授によれば、この流れが変化したのは太平洋戦争終結後から10〜15年前後からで、戦後の混乱期が収束に向かい、結核治療に有効な薬品が開発されてからだったようだ。1969年には当時の厚生省が児童の肥満についての調査報告を開始していることからも、1960年代が肥満に関する概念が変化した時期であったと考えるのは妥当なようだ。

72鳥山仁:2006/04/18(火) 12:32:06
 ここで同時に注目せねばならないのが労働人口の推移である。法政大学大原社会問題研究所の資料によれば、終戦直後の労働人口に占める第一次産業(農林水産業)の割合は約50%で、これが1980年代には10%を切る数値にまで減少した。特に1960年代から1970年代前半までの減少が著しい。これが何を意味するのかというと、
1)国家産業の主体が、気候に左右され収入も微々たるものである第一次産業から、高収入が期待できる第二次産業や第三次産業に移行することで、日本がようやく近代国家としてテイクオフすることができた。特に第一次産業が労働人口に占める割合が10%を切った1980年代から、日本は先進諸国の仲間入りをしたと考えて良い。
2)高収入が期待できない第一次産業から、第二次産業、第三次産業に労働人口が推移するに連れて、農村部から都市部への人口流出が顕著な傾向として見られてきた。農村部の過疎化が社会的な問題となった。
3)しかし、これらの農村部からの流出組の全てが社会的に成功した訳ではなく、何割かの人間は仕事に失敗したり都市生活に順応することが出来ず、過激な社会改革論や新興宗教に傾倒した。これは、近代社会が成立する過程で共通した傾向で、このような時期に成立した社会改革論や新興宗教の多くは、都市を穢れた存在と見なし、営利行為を否定的なものと断罪し、農村共同体を理想の社会と崇める特徴が備わっていた。つまり、農本主義である。

73СТАЛКЕР:2006/04/18(火) 12:33:41
>>70
>鳥山さん
おそらく竹花とかの考えだとニートや都会っ子は北海道に移住して
農作業でもしろと言う考えなんでしょうが過去に雇用対策の名の元
武士やら引揚者やらが送り込まれた北海道ですら過酷な環境ゆえに
農地生産も含めて都市部周辺に集約されつつある現実を知らない
のでしょうね。
実際、道央(札幌)・道南(函館)・旭川近辺とそれ以外の地域では
隔たりが大きいですし道東の駅周辺にいたっては大きな書店が
ろくに無いって状況ですから(国道沿いまで行かないと厳しい)。

ついでに言うと道内のTV局ではパチンコ屋のCMが
サラ金のCM並みに頻繁に流されてますし。

74鳥山仁:2006/04/18(火) 13:05:07
 ただし、農本主義そのものは戦前から存在する思想的な潮流である。特に第一次世界大戦勃発によって船舶需要が沸騰し、日本各地に造船会社が乱立したにも関わらず、大戦後には需要が消失して会社が軒並み倒産した時期と、昭和初期の大恐慌期には、無産主義や国家主義(民族主義)・自治主義と密接に結びついて広まったという経緯がある。
 これは、農本主義の反近代的な傾向や反営利的な傾向が、地方公務員・国家公務員・学生・宗教、そして暴力団と親和性が高かったことと密接な関連性がある。これらの職業に従事する者は、営利活動によって生計を立てた経験がないか、あってもごく短期間でしかないので、反営利活動に対して強いシンパシーを抱きやすい。それどころか、営利活動に従事しない自分たちには公正な判断能力があると、甚だしい錯覚を抱く場合も少なくない。
 この錯覚というよりも妄想に近い概念が、如何に間違っているかに関しては、プロスポーツに置き換えて考えると非常に分かりやすい。彼らの理論によれば、プロスポーツ選手というのは試合によって営利活動に従事しているために視野が狭くなり、スポーツについての公正な判断が出来ない、ということになる。その代わりに、スポーツに従事せず、そこから利益を得ていない者の方が、スポーツに関する知識はなくとも、公正な判断をすることが可能だというのである。こんな馬鹿げた話があるだろうか? 「餅は餅屋」と昔から言うように、あるジャンルについての知識や関心が深いのは、プロフェッショナルとして営利活動に従事している人間に決まっている。そもそも、何も知識のない素人が、正しい判断をどれだけ下せるというのだろうか?

75鳥山仁:2006/04/18(火) 13:09:14
73さん
 その推論は当たっています。竹花は農作業に従事しろ、子どもは泥んこになって遊べと同書で主張していますよ。だったら、お前が警察辞めて農民になれよと思います。自分では単純労働を長期間にわたってすることなんて出来もしないくせに、よく言うよなぁ。こいつは本物のキチピーです。

76СТАЛКЕР:2006/04/18(火) 19:17:13
古めの家庭用ゲーム機(カセット方式)のタイトルを調べるには、ここが便利かと思います。
完全に正しいかまでは保証できませんが、一通り見た限りでは大丈夫なようです。エクセル形式なのがポイント高いかも。

http://www.geocities.jp/pasofami77/game/game.htm

新しめの機種(CD-ROM以降)は、MSN毎日のコーナーにある以下の場所が便利でしょう。
広技苑という年二回刊の分厚い書籍(裏技辞典)を発行しているところなので、信頼できるはずです。

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/etc/library/

ただ、どちらも中身まではわかりませんが……。
上のエクセル形式のデータを上手く使えば、統計なんかも出せるはずです。

しかし、本当にゲーム全体を俯瞰した資料って無いですねぇ。
「それは「ポン」から始まった」は良書ですが、アーケード初期から中期にかけてがメインで、
その他の家庭用ゲームやパソコンについてはほとんど触れられていません。
それでもインベーダーブームなどの裏側や、裏側の世界との繋がりなど、
「ゲーム=悪い」と見られるようになった歴史的要因の一端を見事に解きほぐしています。

パソコンゲームに関しては、アスキーの「蘇るPC-8801伝説 永久保存版」の中の記事が参考になると思われます。

77鳥山仁:2006/04/19(水) 03:17:54
 答えは、もちろん下せない。そもそも、国力の増加とは経済力の増加であり、経済力の増加は第一次産業のような食料生産に従事する労働人口が減少し、余剰労働力が他の生産性の高い職業に従事することによって初めて成し遂げられることは歴史が証明している通りである。極言すれば、近代化とは農民の数が減って企業家や弁護士や医者の数が増えることだ。そして、生産活動に従事している大人達は、自分の子どもたちに対して「将来は社長か医者か弁護士になりなさい」と諭すのが常識的な判断なのである。
 ところが、農本主義者にかかるとこれが逆転する。大人達は低い生産性しかない農業労働に従事すべきで、子供たちも自然の摂理に則った生活をすべきと言うことになる。こんなことを真面目に行ったら、その国家から工業を主幹とする各種産業が消失し、あっという間に最貧国の仲間入りをすることは間違いない。こうした誤った思想を大々的に広めたのは、フランスの哲学者であるジャン=ジャック・ルソーだが、この人物は典型的な統合失調症患者で、自分が常に謎の陰謀団につけねらわれているという妄想から死ぬまで逃れられなかった。そして、実際にポル・ポト派が政権を握った時期に、ルソーの唱える理想の農本主義社会を実現させてしまったカンボジアでは、未だにその後遺症に苦しめられている。

78СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 10:32:01
ひとつ聞いていい?
農業やる人がゼロになったら、それが近代化の完成なの?
そうなったら、どこからご飯買うの?

79鳥山仁:2006/04/19(水) 10:41:29
 皮肉な話だが、先進国では高い生産性が農本主義的な思想を生き延びさせた。つまり、営利活動で生活の糧を得る必要のないタイプの人間が大量に生存できる環境を、経済が発展した社会が保証してしまっているのである。繰り返しになるが、こうした営利活動で生活の糧を得る必要のないタイプの人間とは、税金で生活している公務員であり、信者からのお布施で生活している宗教家であり、強請やカスリで生活している暴力団であり、そして親のすねを囓っている学生である。
 もちろん、これらのカテゴリーに含まれる人間の大部分は正気であり、自分達の生活水準が経済的な発展によって保証されている事実をよく認識している。また、営利活動に従事している人間の関心が経済に集中していることは改めて説明する必要もないだろう。つまり、都市を穢れた存在と見なし、営利行為を否定的なものと断罪し、農村共同体を理想の社会と崇める人間は、この日本社会ではマイノリティーに過ぎない。
 問題なのは、これら少数派が政府高官・高名な宗教家・環境運動の指導者・政治活動家・教職者・研究者などとして存在していることで、しかも自分たちが少数派であることを自覚しているが故に、政治的な強制力を執行することによって(彼らにとっての)理想社会を建設しようという意欲に燃えている点である。

80鳥山仁:2006/04/19(水) 10:42:52
 そして、農本主義者にとっての理想社会とは、人間が営利活動を追求せず、文明の利器は最低限にとどまり、家族は強い絆で結ばれており、自然と共に共生していたという、現実には存在しなかったし、間違いなくこれからも存在しないユートピアに他ならない。だから、現実の歴史に実在していた、生産性が低く、飢餓や疫病の恐怖におびえ、迷信と暴力が支配していた過去の農村社会は、彼らの中では無かったことにされるか、あるいはさほど重要な事実ではないと認識を拒否される。
 しかも、タチの悪いことに、農本主義者にとって反近代文明はイデオロギーの中核をなす概念である。つまり、彼らは科学の発達や機械文明の社会への浸透が、人間を自然から引きはがし、「人間らしさ」を奪ってしまったと信じて疑わない。だから、科学的な反論や歴史学的な実証は、彼らの反動形成を強めるばかりである。その結果として、彼らの主張は疑似歴史的・疑似科学的で、子どもでも矛盾点を指摘できるような幼稚な代物であるにもかかわらず、主張者本人はその事実を突きつけられても「科学的であることがそれほど重要なのか? 大切なのは人間らしさ、つまり私の気持ちである」と意味不明な妄言を垂れ流し、相手を論破したような気持ちになれるのである。

81鳥山仁:2006/04/19(水) 11:27:40
76さん
 情報感謝です。
 仰るように、残念ながらソフト・ハード共にゲームに関する通史は存在しませんね。理由について色々考えたんですが、恐らく最初期に玩具から発展して電子ゲームになったケースと、ボードゲームのソリティアが発展して電子ゲームになったケースの2つの流れがあって、この2つの知識を同時に持っている人というのが、それほど多くないからじゃないでしょうか? つまり、電子ゲームの通史を書くためには、ゲームデザインの歴史的な発展、電子機器に対する技術的な知識、そしてプログラミング技術の歴史的発展の3つの知識が必要になってきます。これは、相当に難易度が高いような気がします。たとえば、任天堂は花札の会社、セガはジュークボックスのレンタル会社です。データイーストはピンボールの製造会社だし、サミーはパチスロ、そしてカジノ機器の一大メーカーです。こういう事実から掘り起こしていかないと、通史の製作は困難でしょうね。

78さん
 そう言う質問は、私じゃなくて国連がLLDC(世界最貧国)に認定した国家の皆さんに尋ねるのがよいのでは? LLDCに認定された国家は、労働人口の多くが農民ですが、その大部分が飢餓と隣り合わせの生活を送っています。つまり、農民の数が多くても食事を満足にとることが出来ません。そして、これは貴方の主張に反した事実です。貴方の言い分をひっくり返せば、農民の数が多ければ食糧確保が容易になるはずです。

 現実の農業で重要なのは耕地の単位面積当たりの収穫量が上昇することで、これは第一次産業に従事する労働人口の比率が低下することと同義です。耕地面積が増大しても、単位面積当たりの収穫量が増えなければ、いずれ飢餓が発生します。たとえば、お隣の中国では毛沢東が指導した大躍進政策の時代に、強制的に耕地面積を増大させようとして数千万人の餓死者を発生させました。

 貴方はこうした事実を無視するために、「農業やる人がゼロになったら」という極端なプレゼンをしていますが、こんな見え透いたトリックに引っかかる人はこの板にはいませんよ。もう少し、自分の頭の中で考えをまとめてからでも、質問をするのは遅くないのでは? それとも、これは単なるネタですか?

82СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 11:57:46
…つか、もっと単純に「農産物の輸出国で、どれだけの人間が農民やってるか考えれば解る事」で済むのでは。
フランスでもアメリカでも農業は大体機械化してるし、機械化してない輸出国は大体世界の貧しい半分に入ってるし…

83鳥山仁:2006/04/19(水) 12:06:51
82さん

あ。確かにそうですね。お手間を取らせて申し訳なし。

84СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 12:47:08
レジャーとしての農作業は悪くないと思いますけどね。
そうか、遺伝子組み換え作物取締りで家庭菜園利権を狙っているのだな(嘘

85СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 14:39:44
だからさ、多寡の問題じゃなくて、鳥山氏の主張どおりに解釈すれば、農民は氏ね、農民なんかやってるのはあほ、と見えるから、農民撲滅を企図してるようにしか読めないんだよね。

86СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 14:42:00
>近代化とは農民の数が減って企業家や弁護士や医者の数が増えることだ。
最終的に農民がゼロになって知的労働者だけになるのがユートピアっていってるんだよね?

87СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 15:06:10
>>85 >>86
「リカードの罠」でぐぐれ。すべてはそれからだ。

88СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 15:14:13
>>85-86
チョムスキーのポルポト擁護と同じくらい
バカで低レベルなポラライズだな

さっさとサヨクの森へ帰れ

89СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 16:30:07
>>85
ずいぶん極端な受け止め方ですね
少なくとも私にはそうは読み取れませんでしたが

90СТАЛКЕР:2006/04/19(水) 18:00:46
 既に多くの突っ込みが入っている通り、なんせ「間違っている」主張だから、私には>>85-86が何を言いたいのかどうも理解できない。

 しかし、そこをあえて言えば、どうもこの人物は、「効率」という物を理解できないのでは?

 食料生産者は確かに必要だが、必要なのと、「大勢いる」のとは違う。

 これは別に農業に限った話ではなく、工場には工員が、デパートには店員が必要だろうが、だからといって1フロアに1000人もの店員を配置すれば、人件費で店は破産確定である。従って、どの経営者も、人員は必要最小限しか配置しようとしないし、仮に1000人の人員がいるならば、リストラで最小限の人員に縮小しようとする。即ち「効率的な」体制で店を運用しようとする。この必要最小限、という物を「店員は氏ね」に解釈するなら、アホな左翼と言うしかない。
 実際に、リストラをやろうとすれば、店員の労働組合はストを起こして、「デパートには店員が必要だから、リストラするな」という理屈を使うか、又は、「1000人の店員がいると破産するなら、1000人の人間を養えるように、店を拡大すればいい」などという。

 この主張は、残念ながら現実的ではない。1000人分の人件費を捻出使用とすれば、商品価格が高騰して店は競争力を失う。つまり全員で共倒れになるだけである。また、店を拡大すればいいという主張は、「市場規模に限界がある」という現実を無視している。農業で言うなら、1000万人の人口を持つ国は、1000万人分の食料しか必要としない。どんなに豊かな国になったって、一人で10人前の食料を消費するのは不可能である為、結局機械化その他によって、効率的な食料生産が可能となれば、その国全体を考えれば生産従事者の数は減るしかないんである。

 官僚や、宗教家や、左翼の皆さんは、この「効率」という概念を毎度理解できない。必要な存在は、大勢いればいいと、小学生級に単純に考える。だから官製事業は、毎回「非効率的」だと叩かれる。必要どころか、何の役にも立たない天下り役人を民間企業に押しつけても何とも思わない。ついでに、「世の中は有限だ」という現実も理解できない。国民から徴収できる税金だって有限だが、そう言う感覚も乏しいので、役人を大勢抱える国は、毎回とんでもない大借金を背負って破産したりするんである。ローマ帝国といい、江戸幕府といい、どの長期政権も毎回「財政難」に喘ぐのは何故か、ちと考えればいいと思う。

9168:2006/04/20(木) 01:08:16
>>69
>エリート・コースを歩んできた人だと本当に実感がない人もいるのかも知れません。

確かに、それはありそうですね。
只、長年現場で教えている教師でも「近頃の子はキレやすい」と「感じちゃっている」方々が見受けられるので「忘れちゃってるんだろうな」と、思いますた。

>鳥山さん
食育問題は、それはそれで問題があり読んでいて面白いと思うですが、今回の研究会の「キモ」からは、やや外れているような気が致します。

時間や人員も無い事ですし、もっと直接・効率的に「子どもがキレるのはゲームのせいだ」に対抗するネタを収集・分析した方が良いと思いますです。

92鳥山仁:2006/04/20(木) 01:44:33
85・86さん
 既に87さん〜90さんから詳細な指摘がなされていますが、何で「良い事だったらみんながするはず」で、「悪いことだったら誰もしないはず」という強迫観念に囚われているんでしょうか? 私は労働人口に占める第一次産業の比率が高い状況を「非効率的だ」と言っているに過ぎません。農民の数が減ることが悪だと思っているのは、「悪いこと、格好悪いことは誰もしたがらないハズ」という思いこみがあるからでしょう? もう少し、考えた上で発言をして頂けませんか?

68さん
 本当はショートカットすべき部分なんですが、時事通信と創価学会という農本タッグが面白研究を発表しているので叩かざるを得ません。時事通信絡みという段階でピンと来て下さい。ちなみに、本稿のダイジェスト版は松代氏に書いてもらう手はずになっていますので、国会突撃用はダイジェスト版がメイン武器になる予定です。

93鳥山仁:2006/04/20(木) 03:54:59
90さんのサジェスチョンに従って、70番台から80番台の文章を改変します。

94鳥山仁:2006/04/20(木) 03:55:39
 ただし、農本主義そのものは戦前から存在する思想的な潮流である。特に第一次世界大戦勃発によって船舶需要が沸騰し、日本各地に造船会社が乱立したにも関わらず、大戦後には需要が消失して会社が軒並み倒産した時期と、昭和初期の大恐慌期には、無産主義や国家主義(民族主義)・自治主義と密接に結びついて広まったという経緯がある。
 これは、農本主義の反近代的な傾向や反営利的な傾向が、税金で生活している地方公務員・国家公務員、信者の寄付で生活している宗教家、みかじめ料や恐喝で生活している暴力団、そして親のすねを囓って生きている学生と親和性が高かったことと密接な関連性がある。これらの職業に従事する者は、営利活動によって生計を立てた経験がないか、あってもごく短期間でしかないので、反営利活動に対して強いシンパシーを抱きやすい。それどころか、営利活動に従事しない自分たちには公正な判断能力があると、甚だしい錯覚を抱く場合も少なくない。
 この錯覚というよりも妄想に近い概念が、如何に間違っているかに関しては、プロスポーツに置き換えて考えると非常に分かりやすい。彼らの理論によれば、たとえばサッカー選手というのは試合に出場することよって営利活動に従事しているために視野が狭くなり、サッカーについての公正な判断が出来ないということになる。その代わりに、サッカーに関わる職業に従事せず、そこから利益を得ていない者の方が、サッカーに関する知識はなくとも、公正な判断をすることが可能だというのである。こんな馬鹿げた話があるだろうか? 「餅は餅屋」と昔から言うように、あるジャンルについての知識や関心が深いのは、プロフェッショナルとして営利活動に従事している人間に決まっている。そもそも、何も知識のない素人が、正しい判断をどれだけ下せるというのだろうか?

95鳥山仁:2006/04/20(木) 03:57:11
 答えは、もちろん下せない。そもそも、国力の増加とは経済力の増加であり、経済力の増加とは、科学の発達により品種改良・化学肥料の使用・機械化が進行することによって農地の単位面積当たりの収穫量が増大することで、第一次産業のような食料生産に従事する労働人口が減少し、それに伴って生じた余剰労働力が他の生産性の高い職業に従事することによって初めて成し遂げられることは歴史が証明している通りである。極言すれば、近代化とは農民の数が減って企業家や弁護士や医者の数が増えることだ。そして、生産活動に従事している大人達は、自分の子どもたちに対して「将来は社長か医者か弁護士になりなさい」と諭すのが常識的な判断なのである。
 ところが、農本主義者にかかるとこれが逆転する。大人達は低い生産性しかない集約的な農業労働に従事すべきで、子供たちも自然の摂理に則った非文明的な生活をすべきと言うことになる。何故なら、働いて汗を流すのは良いことで、良いことならみんなでやるべきだからだ。機械化などという、効率重視の考えは間違っている。効率を重視したら、みんなで良いことができないではないか。
 しかし、彼らの主張を真面目に実行したら、その国家から工業を主幹とする各種産業が消失し、あっという間に最貧国の仲間入りをすることは間違いない。社会全体にとって最も重要なのは効率であり、仮に「良いこと」であったとしても、効率が悪くなるのであれば、みんなで「良いこと」をするのは害悪にしかならないからだ。
 皮肉な話だが、先進国では高い生産性が農本主義的な思想を生き延びさせた。つまり、効率を重視する営利活動で生活の糧を得る必要のないタイプの人間が大量に生存できる環境を、経済が発展した社会が保証してしまっているのである。繰り返しになるが、こうした営利活動で生活の糧を得る必要のないタイプの人間は、効率という価値基準で事象を判断する能力を持たず、「良いことはみんなでするべきだし、悪いことはみんなで止めるべきだ」という、幼稚で短絡的な善悪論や社会論を信じやすい。だから、「汗をかいて単純労働するのが心身共によい」という話になると、社会構成員が全員で同じ事をせねばならぬという強迫観念にとりつかれるのである。

96鳥山仁:2006/04/20(木) 03:58:49
 しかし、たとえば単純労働が心身共に良いという理由で、社会構成員のすべてが一斉にこれに従事したらどうなるかなどというのは、実行に移さなくても簡単に想像のつく話でしかない。そして、もちろん社会人の大部分は正気であり、自分達の生活水準が経済的な発展によって保証されている事実をよく認識している。つまり、都市を穢れた存在と見なし、営利行為を否定的なものと断罪し、農村共同体を理想の社会と崇める人間は、この日本社会ではマイノリティーに過ぎない。
 問題なのは、これら少数派が政府高官・高名な宗教家・環境運動の指導者・政治活動家・教職者・研究者などとして存在していることで、しかも自分たちが少数派であることを自覚しているが故に、政治的な強制力を執行することによって(彼らにとっての)理想社会を建設しようという意欲に燃えている点である。
 そして、農本主義者にとっての理想社会とは、人間が営利活動を追求せず、文明の利器は最低限にとどまり、家族は強い絆で結ばれており、自然と共に共生していたという、現実には存在しなかったし、間違いなくこれからも存在しないユートピアに他ならない。だから、現実の歴史に実在していた、生産性が低く、飢餓や疫病の恐怖におびえ、迷信と暴力が支配していた過去の農村社会は、彼らの中では無かったことにされるか、あるいはさほど重要な事実ではないと認識を拒否される。
 しかも、タチの悪いことに、農本主義者にとって反近代文明はイデオロギーの中核をなす概念である。つまり、彼らは科学の発達や機械文明の社会への浸透が、人間を自然から引きはがし、「人間らしさ」を奪ってしまったと信じて疑わない。だから、科学的な反論や歴史学的な実証は、彼らの反動形成を強めるばかりである。その結果として、彼らの主張は疑似歴史的・疑似科学的で、子どもでも矛盾点を指摘できるような幼稚な代物であるにもかかわらず、主張者本人はその事実を突きつけられても「科学的であることがそれほど重要なのか? 大切なのは人間らしさ、つまり私の気持ちである」と意味不明な妄言を垂れ流し、相手を論破したような気持ちになれるのである。

97鳥山仁:2006/04/20(木) 04:24:12
 たとえば、時事通信社(この出版社が国公立の学校教員試験と密接な関係があることを思い出すべきだ)が発行している『内外教育』第5197号では、「カッとなりやすい日本の小学生」と題した、創価大学の鈎(まがり)教授らによる台湾、中国、韓国との比較調査が掲載されており、そこで「家族が困っていたら助けるか」との設問に対する答えを掲載しているのだが、この調査結果と判断の基準は農本主義者の典型とも言える思考の飛躍を表現しており、すこぶる興味深い内容となっている。

   大変当てはまる まあ当てはまる
高 雄    41 % 48 %
香 港    51 % 63 %
ソウル    77 %  6 %
東 京    29 % 52 %
で、2つの回答を合計すれば、どの国の小学生も80%以上が「家族が困っていたら助ける」と答えているのに、わざわざ「大変当てはまる」の数値をフレームアップして、

この報告書は、うるさく言わない日本の親の態度が子どもの社会的スキルの発達を阻んでいることをうかがわせています。こうした結果について鈎教授は、「台湾や中国、韓国の家庭では、基本的な人間関係の在り方や生き方の面で親が責任あるしつけを行っています。そこには儒教的な倫理や考え方が少なからず影響している」と指摘し、日本の家庭での教育力低下を嘆いています。

 と結んでいるのである。まず、驚かされるのが日本と比較対象になった国々で、いずれも経済状態は日本よりも相当低い。しかも、ソウル(韓国)は伝統的に儒教を信奉する地域で、目上の人間を無条件に敬うことを重要な社会規範としている。つまり、貧しい生活の中で家族が相互に助け合わなければ生きていけず、なおかつ儒教のような社会規範に縛られていれば、「家族が困っていたら助ける」という設問に「大変当てはまる」と答える子どもの比率が増えるのは当然だろう。
 ところが、この大学教授と、彼の報告書を掲載した時事通信社は、日本の数値が低い原因を「うるさく言わない日本の親の態度が子どもの社会的スキルの発達を阻んでいる」に求めるのである。それどころか、責任あるしつけとは儒教的な倫理や考え方であると、科挙制度のような社会の役に立たないテストエリートを排出することのみに腐心する、儒教のような土着信仰を礼賛するのである。

98鳥山仁:2006/04/23(日) 11:44:33
 まずは、こうしたレポートが国公立の教員試験と重要な関係のある出版社の雑誌に掲載されているという異常性を認識して欲しい。そして、本稿の考察の主題である『ゲーム脳』も、その問題の提起から解決方法まで、上記の報告書のバリエーションの1つであると考えて間違いない。そこで、ここからはもう一度行政と子どもの肥満問題に立ち戻る。
 先述のように、子どもの肥満に関して官公庁が初めて警告を発したのは1969年のことで、所轄官庁は文部省(現・文部科学省)だった。この結果は14歳の女子で約8%、11歳の男子で約4%が肥満とされ、肥満児の親に最も多い職業はホワイトカラー、地域別では都市部に偏りが多いことが明らかになった。つまり、都市部でデスクワークに従事している親の子どもが、運動不足のために肥満になっていると推測されたのである。
 これが農本主義者にとって、どのような現象であると解釈されたかは想像に難くない。穢れた都会の誤った生活習慣が、子どもを駄目にしてしまうという危機感を募らせたのだ。そして、彼らの危惧通り、子どもの肥満は日本の都市化と共に増加して、しかもこれと平行するように体力測定の数値は落ち続けた。
 この(農本主義者にとって)緊急の課題を解決するためには、子どもにスポーツを強要し、なおかつ両親を含めた生活習慣を改める必要性がある。そこで、初期の児童肥満の解決策として多く見られたのが『肥満解消教室』の類(各地方自治体によって名称は異なる)で、健康診断などで肥満と判定された子どもは、半ば強制的にこの教室に参加させられ、集団で運動を強要され、かつ食事制限も受けた。

99鳥山仁:2006/04/23(日) 11:45:52
 ところが、これらの計画は概ね失敗に終わった。単純肥満は生活習慣によって生じるので、短期的な体力トレーニングではどうにもならなかったからだ。つまり、医師や栄養士の指導の元で、長期的な生活改善・食事改善を恒常的に行わなければ単純肥満は解消しない。また、だからこそ子供たちの肥満率は上昇し、体力測定の数値は下がり続けたのである。
 同時に、肥満児だけが強制的にトレーニングをさせられることに対して「差別ではないか?」とか「いじめではないか?」という意見が親権者の間からも囁かれるようになった。実際に個人的な嗜好から肥満児に差別的な待遇をする教師は後を絶たず、「太っていたから先生に虐められた」と昔をふり返る元生徒の数は相当数存在する。そこで、公式には太った生徒を肥満児と名指しすることも難しくなった。
 そして、最大の問題はこれらの計画の立案実行が、どの行政機関のどの行政官が行っていたのかが外部からはサッパリ分からない点だった。つまり、肥満児対策の権限と責任問題が不明瞭のまま、文部省の警告が発せられてから40年近い年月が流れていた。これは、日本の教育行政が、中央では文部省(現・文部科学省)と内閣府、そして地方では各都道府県の長(知事)と教育委員会、加えて教育委員会には都道府県規模のものと市町村規模のものがあり、これらを補佐する行政機関として教育庁があるのが原因で、一体誰がどんな権限で肥満児対策に関わったのかを調査するためには、各所の行政文書を精査せねばならないという骨の折れる作業を通過せねばならないからである。

100鳥山仁:2006/04/23(日) 12:05:09
 調査の段階で投げ出したくなったのはここで、教育行政が魔物の巣窟であることを思い知らされた。行政関係者の肥満とゲームに関する発言や文献を探し出すだけでも大仕事で、体系的なゲーム批判の通史を作成するだけでも莫大なマンパワーと時間が必要だったのだ。しばしば、ゲーム擁護者から「何故、ゲーム害悪論を批判するための統一論がないのか?」という疑問が呈されるが、答えは簡単で「調べるのが非常に面倒くさいから」だ。嘘だと思うなら、実際に自分で集めてみればいい。
 ただし、短期間の調査でも、疑似科学的な肥満理論を唱える人間に、スポーツ振興に関連する行政官や教育者・医学者、及びに少年犯罪に関与する行政官や教育者・医学者が多い傾向だけは分かってきた。こうした人々は前述の農本主義的な思想との親和性が高く、どういうわけか科学文明の否定・都市生活の否定・自然との共生を訴える傾向が強いので、自然と(皮肉ですよ)肥満の原因の1つにゲームがあるというレポートと、情緒的なゲーム害悪論が結びついて、疑似科学的な理論が各所で形成されていったものと推測するしかない。

101СТАЛКЕР:2006/04/23(日) 19:59:52
>鳥山さん
これは私個人で知る範囲で今から20〜15年程前の話になりますが
私が住んでる市ではスポーツ振興都市宣言みたいなものをぶち上げてて
学校で朝から校庭をランニングさせられたり(しかも規定周に行かなかった
者は居残りでランニング)小学生でも体操服着用を義務付けられたり
中学の進路教育の際に「スポーツ系の部活をやった者は進学と就職に有利だ」
みたいな事を散々言ってました。ただ有名な選手が生まれなかったのか
今は小学生の服装も比較的自由みたいなんですが。

ちなみのこの頃は図書館やホールと言ったものに関しては
一応市民会館の一室に作ったけど殆ど放置プレイと言った
状況でした(今は立派な施設が建っています)。

102СТАЛКЕР:2006/04/23(日) 21:34:00
国会議事録を文部と肥満児で検索すると文部省体育局の官僚がちらほら出てきますね。

103鳥山仁:2006/04/24(月) 08:05:07
101さん
 単調で規則性の保持を要求されるスポーツであれば、才能のある人間を発掘する為に投網式の集団練習もアリかもしれませんが、相手との駆け引きを要求されるスポーツで、それをやっても天才は出てこないでしょう。結局、どんなジャンルであっても一芸を究めようと思ったら、才能・自発性・創意工夫、そして周囲の助力という順番でファクターが必要で、最初の2つがなければ環境を整えても無意味ですよ。ただ、平等性に目が向く人というのは、今言った順序がひっくり返るので、「最初に環境を……」という話になるんでしょう。ブラジルのサッカーを見習って欲しいですネ。

102さん
 情報感謝です。もう一度、私の方でもチェックをしてみたいと思います。

104鳥山仁:2006/04/28(金) 02:24:34
これが文部科学省のスポーツ・青少年局青少年課が持っている、ゲーム害悪論のネタ元です。
こういう、比較的正確なデータを持ちながら、(実際問題として、どの規制反対派よりも精確な調査がしてある)ゲーム害悪論には反対しないワケですよ。こういう点を、よく考慮した上で反対活動に従事して欲しいな。というか、これを知らないで突撃しても、火だるまになってオシマイです。

http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/04033001.htm#mokuji

105鳥山仁:2006/05/04(木) 10:22:20
98さん sen7743さん

 スレ違いという指摘があったので、レスはこちらに移動します。

 私はセガサターン立ち上げ時とPS立ち上げ時に製作サイドとして現場に関与していましたが、PSのソフト製作に関与した関係者は確かに映画を意識していました。だから、映画云々という発言には、少なくともソニーの影響があったのは間違い無いと思います。

 ただ、ソニーがどうしようもなく阿呆だったのは、映画を意識していたにもかかわらず、シナリオのレーティングを映画以上に厳しくしてしまったことです。お陰で高度なポリゴンが使用可能であったにもかかわらず、大人向け(アダルトメディアという意味ではないですよ)の作品がソニーチェック(自主規制)で製作できないという間抜けな現象が発生しました。この辺は、ファミコン時代に裏ソフト対策のために自主規制をやった任天堂のスタンスを無批判に継承してしまったツケでしょう。

 その任天堂は、山内社長の指示によって、映画的なものとは距離を置くスタンスを明確にしており、当時のスクェアと対立する姿勢を貫きました。どちらが正しかったかは今となっては明らかです。ゲームは映画と競合するメディアではありません。そして、ゲーム本来の強みは現実の概念化・抽象化にあります。これを捨てた段階で、一体何のためのゲームか分からないし、実際に制作者も分からなくなってしまったのが、ポリゴンに過度に依存したゲーム群なのでは? まあ、映画会社を買収して床屋に作らせた映画が『ラスト・アクション・ヒーロー』という間抜けの極みの会社だから仕方ないと言えば仕方ないんですが……。何とか正気に戻ってもらいたいものです。

106松代@管理:2006/05/04(木) 11:29:27
>各位
ゲームに関する四方山話は、以下のスレッドへお願いします。

単なる雑談:熱心党の最後の砦
業界の流れなど、直接的には関係ないものの、背景情報として共有死体ネタ:輸送力増強五ヶ年計画(УТП)実行委員連絡用2

ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

107鳥山仁:2006/05/08(月) 09:29:37
日本におけるメディア・リテラシー教育の方向性と課
〜青少年健全育成の観点から〜
佐々木 輝美

http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/04031602/008/001.htm

108鳥山仁:2006/05/15(月) 10:34:50
関係者各位
 まずは資料の収集に協力して頂いた皆様に感謝します。当初のスケジュールよりも3週間も長引いてしまいましたが、ロビイング用資料のたたき台が完成しました。総ページ数は縮めに縮めて、400字詰め原稿用紙で約24枚。初稿のおおよそ5分の1まで圧縮してあります。その大部分は、資料協力に参加して下さった皆様の情報から成り立っています。そう言う次第で、後は本文の推敲と松代さんの短縮版制作を待って、国会突撃に移りたいと思います。色々とご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした。
 なお、今回の文章に関しては著作権を完全に放棄いたしますので、まあ、使用する機会など一切ないでしょうが、煮るなり焼くなり好きにして下さい。

109鳥山仁:2006/05/15(月) 10:35:41
(以下本文)
 アスペルガー症候群は高機能自閉症・高機能広汎性発達障害とも呼ばれる(診断方法は大まかに分類して2種類あり、日本自閉症協会ではイギリスを中心にヨーロッパで主に使われているアスペルガー症候群の概念を援用しているようです)先天性・もしくは妊娠中に生じる脳機能障碍の一種で、この症状を初めて報告したハンス・アスペルガーというオーストリアの小児科医の名前にちなんでつけられた診断名です。また、アスペルガー症候群の発症率は、おおよそ1万人当たり30人から40人と推定されています。
 この障碍は知能にはそれほど問題がないものの、対人関係において他人の気持ちが理解できない、他人の立場に立ってものを考えられない、表情の変化を含むボディランゲージが理解できない、言語に含まれる複数の意味(ダブルミーニング・トリプルミーニング)を同時に理解する能力がない、暗喩が理解できない、正確な文法で発話が出来ない(書き言葉と話し言葉の違いが理解できない)など、主に対人関係におけるコミュニケーション能力の発達が阻害されている点(発達障碍)と、1つのことにこだわりだすととことん突き詰めてしまいがちな性格が特徴で、幼少期に同年代の子供たちと上手につきあえないが故に、孤立しやすい、いじめの対象になりやすい、などの問題と直面しやすい危険性にさらされています。
 しかし、アスペルガー症候群と診断された人間の大部分はトラブルメーカーではありません。京都教育大学の松下 武志氏の研究によると、ミシガン大学で1991年に行なわれたアスペルガー症候群の人々と暴力との関係性の調査では、自閉症・アスペルガー症候群と診断された132名の中で、暴力的行動歴が明らかに認められたのは3名のみでした(約2.27%)。また、国内の研究例では、あいち小児保健医療総合センターを受診した高機能広汎性発達障害の児童・青年の4.6%に何らかの触法行為(軽微なものを含む)が生じていることが分かりましたが、残りの約95%の人間には何ら問題は見られませんでした。

110鳥山仁:2006/05/15(月) 10:36:21
 ところが、このごく少数の例外が犯罪事件に関与すると、先述のように「他人の気持ちが理解できない」という特徴があるために、典型的な日本人には彼らの犯行動機が全く理解できず、『理由なき犯罪』として、新聞やテレビでセンセーショナルに扱われやすい傾向があります。
 この問題が日本で最初にクローズアップされたのは、2000年の5月に愛知県の豊川市で起こった殺人事件の犯人(当時17歳の高校3年生男子)が、裁判の過程でアスペルガー症候群であると鑑定されてからでした。犯人は「人を殺す経験がしたかった」というだけの理由で、自分とは何の関係もない老婦人を包丁と金槌を使って惨殺したために、犯行当初から精神に問題があるのではと疑われていたのです。検察側はこの鑑定結果に異議を唱えましたが、診断は裁判所に受け入れられました。そして、これが日本で初めてのアスペルガー症候群の犯罪者による殺人事件として認定されたことがマスコミに取り上げられ、この用語がネガティブな形で世間に広まるきっかけを作ってしまいました。
 続いてこの障碍と犯罪の関係がクローズアップされたのが、2003年の7月に発生した『長崎男児誘拐強制わいせつ殺人』です。この事件では12歳の少年が4歳の少年を誘拐し、性器をハサミで傷つけ、その後に暴行を加えて立体駐車場から投げ捨て殺害するという残虐な犯行で、犯人が逮捕された当初は「両親の育成に問題がある」とされ、親の責任が盛んに論じられましたが、犯人の男児がアスペルガー症候群だったという鑑定結果が出てからは、一部の偏執的な人間を除いて潮が引くように『親の責任論』は消えていきました。

111鳥山仁:2006/05/15(月) 10:37:07
 そして、翌2004年の6月に、同じ長崎県で『長崎小6女児同級生殺害事件』が発生します。これは、12歳の少女が同級生の少女を、学校内でカッターナイフを使って首を切断して殺害するという衝撃的な事件で、当初は犯罪を扱ったTVドラマや、『バトルロワイヤル』という小説の影響が指摘されていましたが、犯人の少女と被害者の少女がネット上でのやりとりで齟齬を来していたことが犯行の原因の1つであると分かるに連れて、何故か犯行の原因がインターネットにあるというミスリードがマスコミによってなされました。
 しかし、加害者少女の同級生らの証言によって、彼女が犯行前から典型的な子どもとはかなり異なった行動をとる傾向があったことが分かり、長崎家裁佐世保支部は6月15日から84日間かけて少女の精神鑑定を実施。この時は「知能、情緒面で同世代にくらべて著しい遅れがあり、しかし、いずれも障碍とみなすべきものではなかった」という診断が下されたものの、後に栃木県氏家町の自立支援施設「国立きぬ川学院」の特別室に収容された段階で、改めて『アスペルガー症候群』という診断が下されています。
 アスペルガー症候群の児童が起こした犯罪として、この他に2004年8月に起きた『北海道石狩市同級生母親殺害事件』(犯人は15歳の少年)、同年9月に起きた『石川県金沢市老夫婦強盗殺害事件』(犯人は17歳の少年)などが挙げられますが、近年になって注目を集めたのが2005年の2月に起こった『寝屋川小学校教員殺害事件』でしょう。これは、大阪府寝屋川市、市立中央小学校で教職員の男性一人と女性二人が腹部などを刃物で刺され、男性教員が入院先で死亡したというものです。犯人は17歳の無職少年で、同小学校の卒業生でした。この事件でも、犯人は当初からアスペルガー症候群の可能性が濃厚だと言われており、実際に鑑定の結果は『広汎性発達障害』でした。
 ところが、この少年が小学校の文集で「将来はゲームデザイナーかゲーム雑誌の編集者になりたい」と書いていたほどのテレビゲーム好きであったことから、テレビゲームが犯罪を生む原因になったのではないかというミスリードが『長崎小6女児同級生殺害事件』の時と同様になされ、これを足がかりに2006年4月10日に『バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会』を警察庁が設置して、インターネット、及びにゲームの法的規制の前準備を始めてしまいました。この研究会を主導的に動かしているのが、元東京都副知事で、現警察庁生活安全局局長の竹花豊です。

112鳥山仁:2006/05/15(月) 10:37:54
 竹花がどのような思想信条の持ち主かは、2005年に幻冬舎から出版された彼の著書である『子どもたちを救おう』を読めば一目瞭然です。

幸せと夢を求めて 働き通した大人たち
やっと手にした 豊かさの陰で広がる社会の荒み
(本文87P)

 で始まる本人の詩が何を伝えたいのかと言えば、「経済的な豊かさを実現するために、人間らしさが失われた」というありもしない妄想で、その妄想がさも実在するかのように、様々なデータの改ざんや事実の隠蔽が同書で行われています。たとえば、先述の『長崎小6女児同級生殺害事件』のくだりでは長崎家裁佐世保支部の決定を引用しつつ、

他人と話さず、話せず、汗にまみれてぶつかり合うこともせず、一人で部屋にこもり、機械に向かい合い、その無機質の中の現実と錯覚するバーチャルリアリティの世界に浸り、いびつな情報の洪水におぼれる子供たち。(中略)この佐世保市の少女だけが特異な存在だとは言えまい。(本文170P〜)

 と詩的なイマジネーションばかりを書き連ね、肝心の加害者女児がアスペルガー症候群であった事実を完璧に無視しています。これは『寝屋川小学校教員殺害事件』に関する記述も同様で、「事件直後の報道が全てを語っているとは言えないかもしれないが」とか「今の時点では私の推測に過ぎないが」と注釈をつけながらも、

いじめ、不登校、ゲームへの耽溺、ゲームの暴力性、外界との関わりの薄さ。(中略)この少年は、おそらく周囲のすすめもあって、中学卒業後、社会との接点を求めようと何度か足を踏み出そうとしたが、そこにある大きな壁と17歳の取り残された自分に気づき、絶望感にとらわれたのではないか? その時に彼を犯罪に駆り立てたのは、彼がのめり込み、身体に染みついた暴力性の高いゲームの感覚や発想ではなかったか。この少年が特別だと言い切れるだろうか。(本文174P〜)

 と、やはり加害者児童が『広汎性発達障害』であることを無視し、さもゲームで遊んでいる子どもたちすべてが犯罪者予備軍であるかのような印象操作を行っています。
 このように、竹花の主張というのは経済的な発展とそれに伴う機械文明の発展に対して根拠のない敵意をむき出しにする異常なもので、そのコアにあるのは「機械に依存することによって人間は人間らしさや現実感を失い犯罪者になる」という、ファンタジックな妄想なのです。

113鳥山仁:2006/05/15(月) 10:38:48
 このことは、竹花が所属する警察庁の資料からも明白で、子どもが犯罪の加害者となった殺人事件の件数は長期的に見て減少する傾向にあります。ところが、『バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会』の座長として竹花が任命した前田雅英教授は、彼独自の手法で統計数値を加工して現在の方が昔よりも犯罪発生率は高いとする奇説を展開し、竹花の思いこみを擁護しているのです。自分の都合の良い計算方法を導入すれば、統計上の数値を恣意的にコントロールできることぐらい誰にでも分かることですが、何故か竹花は東京都副知事時代から前田雅英教授を重用し、自分に都合の良い結論を出させ続けています。この二人の関係も、異常であるとしか言いようがありません。
 しかし、真の問題は『バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会』が、加害者児童を広汎性発達障害やアスペルガー症候群と認定しないことによって、厚生労働省がこの問題に関与できないことにあります。つまり、『バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会』は、ゲームなどを含む機械文明の産物を子どもから遠ざける目的のために、本来であれば保護の対象となるべき発達障碍の子ども達を存在しないかのように扱い、彼らから救済の手を遠ざけているのです。
 このような態度を『バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会』がとり続けるのは、そもそもゲームと子どもの関係が取りざたされたのが、1978年に大ヒットした『インベーダーゲーム』に端を発しているからです。このゲームはいわゆるアーケードと呼ばれるタイプに属し、家庭内ではなく遊技場や喫茶店などの店舗に据え置いてゲーム代を稼ぐ目的で開発されたのですが、ブーム時には未成年者が遊技場に入り浸ったり、ゲーム代を稼ぐ目的で恐喝や窃盗を行ったことで社会問題になり、PTAなどが店舗を定期的に巡回したり、警察が取り締まりを強化するなどの措置がとられました。

114鳥山仁:2006/05/15(月) 10:39:45
 しかし、1983年に任天堂から『ファミリーコンピューター』というコンシューマーゲーム(家庭用ゲーム機)が発売されて大ヒットにすると、家庭内でゲームを遊ぶ子どもの数が激増し、ゲーム問題は遊技場に自分から出かけていく「不良」だけでなく、普通の子どもも巻き込んだ現象であると認識されるようになります。そこで、大人たちから出てきたのが「ゲームばかりしていて勉強をしない」とか「ゲームばかりしていてスポーツをしない」とか「ゲーム機を持っていない子どもが仲間はずれにされる」などの意見で、特に家にこもって外で遊ばないという問題は、1969年から文部科学省(当時の文部省)によって指摘されていた子どもの肥満問題の一環と認識され、文部科学省のスポーツ・青少年局青少年課の担当となり、「家の中でゲームばかりしていて、外で遊ばない子どもが肥満になりやすい」という形で、新たなゲーム批判の原型をなしました。
 これに加えて、1998年に栃木県黒磯市の中学校で中学1年生の男子に女教師が刺殺される事件が起きると、加害児童の性格が「まじめで目立たず、不良とつきあうワルではない」とか「一人、静かに教室に座っているタイプ」とか「大きな問題は起こしたことはないが、気が短くて怒りっぽく見えた」という報道されたことによって、「(普段は大人しいが)急にキレて暴れる子ども」というイメージを作り出しました。これは前年に起きた『神戸連続児童殺傷事件』と相まって、キレやすい危険な子ども像を世間に定着させてしまいます。
 その後、様々な研究者や文筆家によって、「何故、子どもはキレるのか?」という議論がなされていくのですが、何故か常にその結論は『犯罪環境誘因説』という、周囲の環境によって子どもが罪を犯してしまったという誤ったものでした。しかも、こうした議論を好んで語ったり聞いたりする人の大半は学校関係者ですから、教育者やPTA関係者に責任があるという結論はとても出せません。そこで、次第に社会全体が悪いという曖昧なモノになったり、家庭をないがしろにする親が悪いという家族論に移行したり(もちろん、学校行事に関与するPTA関係者はこの中に含まれない)、教育とは無縁のゲームが悪いと娯楽産業に責任を押しつける論調が目立ち始めることになります。
 その決定版とも言えるものが、『ゲーム脳』でした。これは、日本大学文理学部体育学科教授の森昭雄教授が2002年の7月にNHK出版から出版した著書『ゲーム脳の恐怖』において提示した造語で、同書発売数日前の7月8日の毎日新聞夕刊1面トップに「ゲーム脳ご注意」という大見出しで記事が掲載されたことから一般の注目を惹くようになりました。そのあおり文句は、「キレやすい」「集中できない」「つきあい苦手」「毎日2時間以上で前頭前野が働かず」といったもので、同日発売の『アエラ』にも「テレビが子供の脳を壊す」と題した、ゲーム脳の紹介記事が掲載されたことから、大手新聞社を巻き込んだ一大キャンペーンが張られたことが分かります。

115鳥山仁:2006/05/15(月) 10:40:47
 この『ゲーム脳』に関する森教授の学説は、独自に開発した脳波計でテレビゲームをプレイしている人間の脳波を計測した結果、ゲームに熱中している人間の脳波にはβ波が出ない場合があり、この状態の脳波は痴呆(認知症)患者と同じで、脳の情動抑制や判断力などの重要な機能を司る前頭前野にダメージを受けているというものでした。つまり、ゲームで長時間遊んでいると認知症患者と似た状態になるので、キレやすくなって暴力行為や犯罪に走るという、こうして書き写していても一体何が言いたいのか理解できない内容でした。
 当然の事ながら、森教授の説には異論・反論が集中し、ついに日本物理学会の2006年年会「ニセ科学とどう向き合っていくか」では、ウソ科学・疑似科学の例として『ゲーム脳』が取り上げられるに至ります。また、ゲーム脳を人口に膾炙するのに大きな役割を果たした大手マスメディアも科学的な根拠のある批判の多さに手のひらを返し、確認されただけでも、毎日新聞、アエラ、サンデー毎日、週刊朝日でゲーム脳に対する批判記事・両論併記の記事が掲載されました。
 ところが、在野では疑似科学認定された『ゲーム脳』は、前述のように警察や文部科学省の行政官によって国家調査の対象となってしまいました。これは、森教授の影響ではなく、文部科学省が2002年の3月に発足した『「脳科学と教育」研究に関する検討会』によるもので、

「情報化、コンピューターの発達による情報処理の量や速度の飛躍的な増大、テレビ・ビデオ・ゲームなどの余暇や遊びの変化などが脳に及ぼす影響について研究成果はまだ十分でない。そのため、脳に与える影響に関する学術的な研究と、社会統計的な技法を踏まえた教育の場への応用研究を進めることが重要である」

 という趣旨に基づいていました。ところが、この研究は結論先にありきの内容で、既に2003年には『平成15年度青少年健全育成地域フォーラム「和歌山フォーラム」<報告書>「情報化社会における青少年の健全育成」〜ネットワーク時代に求められる家庭・学校・地域での取組〜』という報告書の中で、『日本におけるメディア・リテラシー教育の方向性と課題〜青少年健全育成の観点から〜』という講演を国際基督教大学の佐々木輝美教授(当時)が行い、暴力的な内容のコンテンツには子どもに影響を与える力があるという研究例を紹介しています。

 ここで佐々木教授は、2001年にセブリンとタンカードという研究者が発表した例を引き合いに出しながら、

 暴力で言われていることとしては、資料aに書いてありますように、真似をしてしまうという観察学習効果。それからbの脱感作用効果、つまり暴力に慣れてしまって平気になってしまうという効果です。

と述べています。

116鳥山仁:2006/05/15(月) 10:41:59
 ところが、アメリカでは2006年の4月にも暴力的なビデオゲームの販売を禁じたミシガン州法に対し違憲判決が下されています。そして、アメリカの司法が暴力的ビデオゲームの販売を禁じる法律に対して懐疑的である1つの理由として、ビデオゲームの中の擬似的暴力と現実の暴力行為との関連性が学術研究で証明されていない点が挙げられています(最高裁の判例では、暴力的ゲームの販売を禁じる法律を合憲とするには、擬似的暴力と「切迫した違法行為」との間に関連性があることが必要とされている)。
 つまり、佐々木教授の講演では述べられていませんが、ゲームを含むメディアが暴力行為を引き起こしたという科学的な証明は未だになされていません。同様の理由により、アメリカではそれ以前から、第7、第8巡回控訴裁判所およびワシントン、イリノイ、カリフォルニアの各州の連邦判事が相次いで、そのような法律に対する違憲判決を下しています。
 しかし、前述の『バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会』の議事録を読む限り、こうしたアメリカの事例は一切報告されていません。そして、この研究会には、文部科学省スポーツ・青少年局長の素川富司が委員に、文部科学省スポーツ・青少年局青少年課長の有松正洋がオブザーバーとして参加しています。また、前述の森教授とは異なった理論でゲームの害悪を訴える岡田尊司という作家兼医師も研究会の委員に名を連ねており、これだけ偏向した思想信条の委員で構成された研究会に、一体何の意味があるのかと首をかしげざるを得ません。

117鳥山仁:2006/05/15(月) 10:43:04
 私たちがメディアと青少年の悪影響という問題に於いて、思い出さずにはいられないのが、岩佐京子という病院の臨床心理員が1976年に書いた『テレビに子守をさせないで』という本です。同書は長時間にわたるテレビの鑑賞が自閉症を引き起こすという非科学的な奇説を述べて、さも自閉症の責任は親とテレビにあるような印象操作を行いました。そして、自閉症の子どもを持つ親御さんの多くを、罪なき罪によって苦しめたのです。
 もちろん、真実は岩佐の主張とは正反対でした。自閉症の子どもは対人関係が苦手なので、テレビにかじりつくケースが多かっただけの話でしかありません。今回問題になっている、ゲーム害悪論やゲーム脳も同様です。対人関係の構築が苦手なアスペルガー症候群の子どもが、ゲームやインターネットに耽溺しやすいのは、ある意味自然な成り行きであって、これを逆転してゲームやネットにさも悪い影響があるような印象操作を行い、かつ発達障碍に関する情報を隠蔽するのは、悪質な詐欺行為であるとしか言いようがありません。
 繰り返しになりますが、最初に述べたように、発達障碍と診断された子どもの大部分は犯罪に関与しません。そして、その多くは『子ども発達支援センター』などできちんとした指導を受ければ、トラブルとは無縁の生活を送ることが可能です。
 つまり、国家の財源が有限である以上、非科学的な見解で取り締まりを強化しようという警察と、療育制度のどちらにより多くの資金とマンパワーを向けるかは明白でしょう。

118松代:2006/05/16(火) 12:08:58
青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性に
ついて、いくつかの誤解を解くことを目的とした資料
 青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性
については、いまだ研究途上の問題であり、なかなかその実体を把握することができ
ません。しかし、いくつかの科学研究や統計データを、新たな角度から分析するだけ
でも、かなり有益な情報をくみ取ることが可能です。

 ゲーム愛好者のための政治活動隊/Gamers' Political-Action Unit(GPU)では、
有志の協力を得て、青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメ
ディアとの関連性についての誤解を解き、より実効性のある政策を立案するため、1
問1答形式で簡単な資料をまとめました。

 また、青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの
関連性について、様々な団体が活動を展開しています。しかし、それらの中には青少
年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性につい
て、無視できないほど偏った情報を発信している団体があります。他方、中央官庁や
警察当局も青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアと
の関連性について、意図的に、あるいは無意識的に、データを極めて読み取り辛い形
式で公表しているため、誤解が発生しやすい原因のひとつとなっています。

 そのため、青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディア
との関連性については、司法や教育問題の専門家ではない、一般の人々にもわかりや
すい形式で、より正しい情報を広く共有することが重要だと考えます。また、警察当
局や教育関係者の公表するデータは、あくまでも「警察や教育関係者の立場から提供
されたもの」であり、科学的な実体調査ではないものも含まれていることを、特に強
調させていただきます。
 その他、諸外国の法律や施策を紹介する際にも、国々の固有の事情や法的、あるい
は政治的文脈も含めて紹介し、極端な部分だけを取り出していたずらに感情を煽るよ
うな事が無いよう、関係各方面に求めていきたいと考えております。

Q:最近、ゲーム脳などに代表される、ゲームやインターネットをはじめとする新し
いメディアが青少年の育成に悪影響を及ぼすという研究が発表されており、既にこの
問題については科学的にも危険性が明らかだと思われるが?
A:「ゲーム脳」は日本大学の森昭夫教授によって提唱された説ですが、まず森教授
の専門は運動生理学であり、脳科学に関しては本来門外漢です。また、学説を発表と
言っても、森教授が設立した日本健康行動科学会は日本学術会議に未登録であり、こ
の段階で極めて怪しいと言わざるを得ません。
ゲーム脳理論の具体的内容に関しても、科学的に基本的な間違いが多数散見される事
は、多くの専門家によって既に指摘されています。そもそも、ゲーム脳理論はα波や
β波といった脳から観測される電気信号に過ぎない物を、「キレやすい」という具合
にその人間の人格問題にすり替える事によって成立しており、これは疑似科学の古典
的手口です。
安静にしている人間の脳からは皆α波が観測されますが、それとその人間の人格とは
関係有りません。また、α波をドーパミンのような別の物質に置き換えてもこの手の
主張は疑似科学と言わざるを得ません。更に森教授は、運動をゲーム脳克服の手法と
して推奨しておりますが、熟練した運動者の脳からはα波が観測され「ゲーム脳」状
態となるので、森氏の主張は科学以前に完全な自己矛盾に陥っており、全く信頼する
に値しません。

119松代:2006/05/16(火) 12:09:53
Q:しかし、ゲーム脳をはじめとする研究が科学的根拠を持たないのなら、マスコミ
や教育関係者などがこれほどまでに騒ぐはずがないのでは?
A:いわゆる「キレやすい子ども」と称される問題児童や生徒の扱いに手を焼いた教
育関係者が、自らの教育手法の誤りを認めようとせず、原因を外部に求めた結果、教
育関係者と関係の深いマスコミによって、間違った情報が垂れ流されたのです。
この点につきましては、文部科学省のスポーツ・青少年局青少年課が平成16年3月
にまとめた<「子どもとテレビゲーム」に関するNPO等についての調査研究−米国
を中心に−>におきましても、坂元委員(お茶の水女子大学文教育学部教授)からは
「問題性と有用性の両面からテレビゲームを捉え、テレビゲームに関する取り組みや
研究を進めていくことが重要になると考えられる」との分析がなされています。
さらに、アメリカではゲームを含むメディアが暴力行為を引き起こしたという科学的
な証明は未だになされていないとの理由により、第7、第8巡回控訴裁判所およびワ
シントン、イリノイ、カリフォルニアの各州の連邦判事が相次いで、暴力的ビデオ
ゲームの販売を禁じる法律に対する違憲判決を下しています。
また、いわゆる「キレやすい子ども」の多くがアスペルガー症候群などの軽い精神疾患
による「対人関係構築能力の乏しい人々」であり、精神疾患に対する教育関係者の無
知や偏見が、本来であれば医学的援助が必要な人々を「キレやすい子ども」として問
題視しているという疑惑もあります。疑惑の細部については、別紙資料を参照してく
ださい。

Q:だが、現実に「キレやすい子ども」が存在しており、しかも「最近増えている」
のなら、やはり社会環境の変化にも原因の一端があるのでは?
A:そもそも、いわゆる「キレやすい子ども」が増えているという、科学的な統計は
ありません。第一、いわゆる「キレやすい子ども」の定義自体が専門家の間でもあい
まいで、先述したようにアスペルガー症候群などの軽い精神疾患による「対人関係構
築能力の乏しい人々」が「キレやすい子ども」とのレッテルを貼られている可能性が
濃厚です。
ところが、一部の教育関係者は「キレやすい子ども」というレッテルを貼ることに
よって、その責任を一方的に子どもたちの側へ負わせているのです。もちろん、指導
力の乏しい教員や、あるいは精神疾患に対して偏見を持つ教育関係者が、自らの指導
の失敗を「キレやすい子ども」の責任へ帰しているのではないかとの疑惑も濃厚であ
り、いずれにしても科学的に根拠のある話とは到底考えられないのは間違いありませ
ん。
例えば、先に引用した文部科学省のスポーツ・青少年局青少年課が平成16年3月に
まとめた<「子どもとテレビゲーム」に関するNPO等についての調査研究−米国を
中心に−>において、ゲームと暴力性との関係を声高に主張した佐々木委員(際基督
教大学教養学部準教授)は、ゲームを含むメディアが暴力行為を引き起こしたという
科学的な証明は未だになされていないにもかかわらず、自説に都合の悪いアメリカで
の状況を無視して、あたかもそのような科学的な証明がなされたかのような講演を
行っているほか、文部科学省のスポーツ・青少年局青少年課自身も、ゲームと青少年
との関係性についてかなり正確な調査結果を持っていながら、ゲームが青少年の問題
行動を誘発するかのような言説の流布に、消極的な形で加担しているといえます。
このような状況から、精神疾患に対する教育関係者の無知や偏見が、本来であれば医
学的援助が必要な人々を「キレやすい子ども」として問題視しているという疑惑も発
生しています。疑惑の細部については、別紙資料を参照してください。

以上、1問1答形式で簡単にまとめさせていただきましたが、私たちは青少年の育成
とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性について、極端
な部分だけを取り出していたずらに感情を煽るような言説には耳を傾けることなく、
冷静かつ客観的な分析と検討に基づいた政策を立案していただくよう、強くお願いす
る次第です。

ゲーム愛好者のための政治活動隊/Gamers' Political-Action Unit(GPU)一同

120鳥山仁:2006/05/17(水) 02:39:11
皆様へ。
本日中に訂正意見がない場合は、本稿の誤字脱字を修正したものを、正式なロビイングの資料として採用させて頂きます。

123СТАЛКЕР:2006/05/17(水) 20:57:48
ゲーム脳に関しては日本神経科学学会からも否定的な見解が出ていることを
追記されてはいかがでしょうか?。
また、脳内汚染についても言及しておいたほうが宜しいのではないかと。

124СТАЛКЕР:2006/05/19(金) 12:06:01
>>123
ご意見ありがとうございます。
多少ですが、修正してみました。

以下、修正案

青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性について、いくつかの誤解を解くことを目的とした資料
 青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性については、いまだ研究途上の問題であり、なかなかその実体を把握することができません。しかし、いくつかの科学研究や統計データを、新たな角度から分析するだけでも、かなり有益な情報をくみ取ることが可能です。

 ゲーム愛好者のための政治活動隊/Gamers' Political-Action Unit(GPU)では、有志の協力を得て、青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性についての誤解を解き、より実効性のある政策を立案するため、1問1答形式で簡単な資料をまとめました。

 また、青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性について、様々な団体が活動を展開しています。しかし、それらの中には青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性について、無視できないほど偏った情報を発信している団体があります。他方、中央官庁や警察当局も青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性について、意図的に、あるいは無意識的に、データを極めて読み取り辛い形式で公表しているため、誤解が発生しやすい原因のひとつとなっています。

 そのため、青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性については、司法や教育問題の専門家ではない、一般の人々にもわかりやすい形式で、より正しい情報を広く共有することが重要だと考えます。また、警察当局や教育関係者の公表するデータは、あくまでも「警察や教育関係者の立場から提供されたもの」であり、科学的な実体調査ではないものも含まれていることを、特に強調させていただきます。
 その他、諸外国の法律や施策を紹介する際にも、国々の固有の事情や法的、あるいは政治的文脈も含めて紹介し、極端な部分だけを取り出していたずらに感情を煽るような事が無いよう、関係各方面に求めていきたいと考えております。

Q:最近、ゲーム脳などに代表される、ゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアが青少年の育成に悪影響を及ぼすという研究が発表されており、既にこの問題については科学的にも危険性が明らかだと思われるが?
A:「ゲーム脳」は日本大学の森昭夫教授によって提唱された説ですが、まず森教授の専門は運動生理学であり、脳科学に関しては本来門外漢です。また、学説を発表と言っても、森教授が設立した日本健康行動科学会は日本学術会議に未登録であり、この段階で極めて怪しいと言わざるを得ません。
 ゲーム脳理論の具体的内容に関しても、科学的に基本的な間違いが多数散見される事は、多くの専門家によって既に指摘されています。事実、日本神経科学学会はゲーム脳理論に極めて批判的であり、日本物理学会は、明白にゲーム脳理論を疑似科学と断じています。そもそも、ゲーム脳理論はα波やβ波といった脳から観測される電気信号に過ぎない物を、「キレやすい」という具合にその人間の人格問題にすり替える事によって成立しており、これは疑似科学の古典的手口です。
 安静にしている人間の脳からは皆α波が観測されますが、それとその人間の人格とは関係有りません。また、最近出版された「脳内汚染」(岡田尊司著、文藝春秋)では、ドーパミンという脳に存在するありふれた物質と、その人の人格問題とをすり替える主張が述べられており、ゲーム脳理論と同種の疑似科学と言わざるを得ません。更に森教授は、運動をゲーム脳克服の手法として推奨しておりますが、熟練した運動者の脳からはα波が観測され「ゲーム脳」状態となるので、森氏の主張は科学以前に完全な自己矛盾に陥っており、全く信頼するに値しません。

125松代:2006/05/19(金) 12:07:23
>>124は松代です

Q:しかし、ゲーム脳をはじめとする研究が科学的根拠を持たないのなら、マスコミや教育関係者などがこれほどまでに騒ぐはずがないのでは?
A:いわゆる「キレやすい子ども」と称される問題児童や生徒の扱いに手を焼いた教育関係者が、自らの教育手法の誤りを認めようとせず、原因を外部に求めた結果、教育関係者と関係の深いマスコミによって、間違った情報が垂れ流されたのです。
この点につきましては、文部科学省のスポーツ・青少年局青少年課が平成16年3月にまとめた<「子どもとテレビゲーム」に関するNPO等についての調査研究−米国を中心に−>におきましても、坂元委員(お茶の水女子大学文教育学部教授)からは「問題性と有用性の両面からテレビゲームを捉え、テレビゲームに関する取り組みや研究を進めていくことが重要になると考えられる」との分析がなされています。
さらに、アメリカではゲームを含むメディアが暴力行為を引き起こしたという科学的な証明は未だになされていないとの理由により、第7、第8巡回控訴裁判所およびワシントン、イリノイ、カリフォルニアの各州の連邦判事が相次いで、暴力的ビデオゲームの販売を禁じる法律に対する違憲判決を下しています。
また、いわゆる「キレやすい子ども」の多くがアスペルガー症候群などの軽い精神疾患による「対人関係構築能力の乏しい人々」であり、精神疾患に対する教育関係者の無知や偏見が、本来であれば医学的援助が必要な人々を「キレやすい子ども」として問題視しているという疑惑もあります。疑惑の細部については、別紙資料を参照してください。

Q:だが、現実に「キレやすい子ども」が存在しており、しかも「最近増えている」のなら、やはり社会環境の変化にも原因の一端があるのでは?
A:そもそも、いわゆる「キレやすい子ども」が増えているという、科学的な統計はありません。第一、いわゆる「キレやすい子ども」の定義自体が専門家の間でもあいまいで、先述したようにアスペルガー症候群などの軽い精神疾患による「対人関係構築能力の乏しい人々」が「キレやすい子ども」とのレッテルを貼られている可能性が濃厚です。
ところが、一部の教育関係者は「キレやすい子ども」というレッテルを貼ることによって、その責任を一方的に子どもたちの側へ負わせているのです。もちろん、指導力の乏しい教員や、あるいは精神疾患に対して偏見を持つ教育関係者が、自らの指導の失敗を「キレやすい子ども」の責任へ帰しているのではないかとの疑惑も濃厚であり、いずれにしても科学的に根拠のある話とは到底考えられないのは間違いありません。
例えば、先に引用した文部科学省のスポーツ・青少年局青少年課が平成16年3月にまとめた<「子どもとテレビゲーム」に関するNPO等についての調査研究−米国を中心に−>において、ゲームと暴力性との関係を声高に主張した佐々木委員(際基督教大学教養学部準教授)は、ゲームを含むメディアが暴力行為を引き起こしたという科学的な証明は未だになされていないにもかかわらず、自説に都合の悪いアメリカでの状況を無視して、あたかもそのような科学的な証明がなされたかのような講演を行っているほか、文部科学省のスポーツ・青少年局青少年課自身も、ゲームと青少年との関係性についてかなり正確な調査結果を持っていながら、ゲームが青少年の問題行動を誘発するかのような言説の流布に、消極的な形で加担しているといえます。
このような状況から、精神疾患に対する教育関係者の無知や偏見が、本来であれば医学的援助が必要な人々を「キレやすい子ども」として問題視しているという疑惑も発生しています。疑惑の細部については、別紙資料を参照してください。

以上、1問1答形式で簡単にまとめさせていただきましたが、私たちは青少年の育成とゲームやインターネットをはじめとする新しいメディアとの関連性について、極端な部分だけを取り出していたずらに感情を煽るような言説には耳を傾けることなく、冷静かつ客観的な分析と検討に基づいた政策を立案していただくよう、強くお願いする次第です。

ゲーム愛好者のための政治活動隊/Gamers' Political-Action Unit(GPU)一同

126鳥山仁:2006/05/19(金) 12:36:10
123さん
返事が遅れて申し訳ありません。私の方でも修正をさせて頂きました。
ご意見、ありがとうございます。

127鳥山仁:2006/05/20(土) 13:05:23
関係者各位
5月23日(火)に、いよいよ国会議員会館へロビイングに行って参ります。
ロビイングの資料はこの板に提示されたものを推敲した内容です。
結果に関しては、後日に改めて皆様にご報告をさせて頂きます。

128松代:2006/05/24(水) 00:19:44
本日、議員会館にて複数の議員と面談し、資料を手渡してきました。
具体的な内容に関しては、参加者同士で話し合った上、当Зона板にてご報告させていただきます。

129鳥山仁:2006/05/31(水) 04:28:29
 遅くなりましたが、ロビイングの報告です。当日は4名で2名の国会議員さんにロビイングを行いました。ロビイングに使用した資料に関しては、このスレッドで掲載したものです。また、結果についてですが、「バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会」の議事録を精読し、その問題点についてのレポートを定期的に報告するというスタイルで、継続したロビイング活動を行うことで、議員さんとも合意に至りました。

 また、議員さん側からの情報によって、内閣府の某部署が青少年問題に関与する各国会議員に対して「少年犯罪が凶悪化しているという資料を作成しましょうか?」というお伺いを立てていることも判明。「作成ってなんだよ」と怒り心頭に発しています。捏造じゃん。冗談じゃないよ。

 そう言う次第で、この板では続いて「バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会」の議事録に対する突っ込みを募集します。皆様からの情報を心からお待ちしております。

130СТАЛКЕР:2006/05/31(水) 21:54:38
議事録HTML版
http://red.ribbon.to/~shimada/kisei/1.html

131СТАЛКЕР:2006/05/31(水) 22:07:02
>>129
お疲れ様です。
それにしても「資料を作成」って一体・・・。
内閣府お得意の意識調査で

みんなは少年犯罪が凶悪化したと言っている!
だから少年犯罪は凶悪化してるんだぁ!

とか煽るつもりでしょうか?

132СТАЛКЕР:2006/06/01(木) 10:13:16
>>130
ケータイからも見れるとは素晴らしい。

133鳥山仁:2006/06/01(木) 13:05:06
130さん
 資料協力に感謝いたします。

131さん
 どういった資料を提出するつもりだったかに関しては現段階では不明です。また、ご推察の通りに、内閣府主導で意識調査をやって、その結論から少年犯罪の凶悪化を訴える可能性はあると思います。

134СТАЛКЕР:2006/06/01(木) 22:22:47
>>129
内閣府の件
ν速にスレ立てちゃまずいですか?

135松代:2006/06/02(金) 00:31:23
>>129
別にまずくはないですが、ソースは出せないので、その点だけは注意してください。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板