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大型モンスター討伐スレッド

1「鍵を持つ者」:2013/06/24(月) 01:19:55 ID:???
最大参加人数320人!

250とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 00:48:28 ID:ldiaK3cM
>>248
>>249

「悪いが手を借りるぞ。
標的はこの奥に巣を作ってるようだ」
ちょうど救助の馬車も到着し、青年は森の奥へと歩いて行く。

251とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 00:54:42 ID:f1FHk0Yk
「……では……参るとしやしょうか。
 ……どうかよろしくおねがいしやすぜ、旦那様がた……。」
六希とデズモンドに恭しく頭を下げると、
青年に着いて森の奥へと……。

252とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 00:54:45 ID:OWWq4NNs
>>250
「そんじゃ、行くか。」
道がわからないので青年の後ろを歩いていく。

「………んで、その獲物とやらの特徴はわかるか?
雷が鳴りまくってるしそれに関連した魔法は使えんだろうけど。」

253とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:00:00 ID:ldiaK3cM
「蜘蛛のような、カブトムシのような、そんな虫型の魔物らしい。
足が4本しかなくてカブトムシのツノのような頭飾りがついた蜘蛛だと目撃者が言っていたな。
糸は出さないそうだがその代わりに――」

そう剣士が言っている途中で落雷の音がする。先ほどよりもだいぶ近い。

「――赤黒い雷を操るそうだ」

254とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:03:28 ID:f1FHk0Yk
「……ほほう……赤黒い雷……?
 ……聞いた事もありませんな……
 へへへ……得体の知れない相手、となると……慎重に行きたいところです……。」
獲物の気配が近まるのを感じると、
腰に提げた二振りの剣の柄に手をかけ、周囲の様子を伺う……。

255とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:08:33 ID:OWWq4NNs
「………ぶっちゃけ、そういう奴相手だと避けるスペースが広いほうが戦いやすそうだな。
つっても、近距離で戦うのは勘弁願いたいが。」
広範囲に攻撃できるだろう雲の特徴を聞き、むしろ少人数で戦うのは得策なんじゃないかとも思いつつそう言う。
無論、正体の分からない雷に打たれるのは避けたいのだが

「……………来る、か。」
そうつぶやくと剣を抜き、耳を澄まして獲物がどのあたりにいるのか特定しようと

256とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:14:51 ID:ldiaK3cM
「言い忘れたが、相当大きいらしい。
油断はするな」
2人にそう言いつつ腰の剣に手をかける剣士。

しばらくすると雷にやられたのか元々この森に住んでいた魔物や動物たちの亡骸が転がっている。

「食った痕跡はないな。となると目についたものを手当たり次第にか、厄介な」
亡骸をいくつか調べ、また歩き出す。

257とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:18:03 ID:f1FHk0Yk
「……へへへ……
 ……さぁて……どこからきやがりやすかねぇ……。」
亡骸の中を、一歩一歩慎重に歩みを進める…。
口元は依然として締まりの無い笑みを浮かべたままだが、
その目つきは鋭さを増して行く……。

258とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:22:52 ID:OWWq4NNs
「さっきの話を聞いて油断できるやつの顔を見てみたいよ」
正体不明の雷を使う、と聞けば嫌でも警戒せざるを得ない。
冒険者として今までやってこれたのはひとえに警戒を怠っていなかったからだ。

「………ましてやこんなの見つけりゃな。……ったく。」
無残にやられた魔物の死骸を見てそう悪態をつく。
下手をすれば自分もこうなるのかもしれないのだから

259とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:27:54 ID:ldiaK3cM
「・・・どういう事だ」
しばらく歩くと木々がなぎ倒され、
地面が掘り返されすり鉢状になった『巣』に到着するが魔物の姿がない。
つい先ほどまで落雷の音はしていたのにもかかわらずだ。

「移動したのか・・・?いや、しかし動いた痕跡はないな・・・」

260とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:32:08 ID:f1FHk0Yk
「或いは誘い込まれた、か……。
 ……へへ……どこから襲ってくるかわかりやせんぜ、旦那方……?」
剣の柄に手をかけて周囲を見渡し警戒……。

261とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:35:06 ID:OWWq4NNs
「………なんというか、すっごく嫌な予感がするぞ……!」
追いついたと思ったら獲物がいなかった。
そうとわかった時、背中から冷や汗が自然と流れて

「誘い込まれたというか、なんというか。
とにかく、移動してないのなら近くにいるだろうが……」
そう言いながら二人に背を向け、死角を無くすようにして周囲を見渡す。

262とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:42:12 ID:ldiaK3cM
「! クソ、ボイズンアイビー!!!」
何かに気付いたのか剣士がそう叫ぶと青年のガントレットの中から黒いツタのようなモノが伸び、
ラコヴィセアヌとデズモンドに撒きつきそのまま青年が茂みの中へ飛び込み2人も引っ張られ茂みへ。

その次の瞬間、空から巨大な蜘蛛のような魔物が落ちてくる。
先ほどまで3人が居た場所は完全に魔物の巨体で見えなくなる。

263とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:45:14 ID:OWWq4NNs
「うおぁ!何を………っ!」
蔦で巻かれたことに驚き講義しようとした時に轟音が鳴り響く。
騒音の招待は降ってきた蜘蛛。

「………上から、かよ。随分アグレッシブだな。」
巨大な蜘蛛めいた何かが空から降ってくるのを見ると、どこか他人ごとのようにそうつぶやく。

264とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:45:52 ID:f1FHk0Yk
「………おわわっと……!?」
青年が発した蔦に絡め取られ、茂みへと。

「……あいててて……へへ、次はもっと優しくおねがいしやすぜ、旦那……?」
しりもちをつきながら冗談めかして言うと立ち上がり、
双剣を抜いて茂みの中から蜘蛛の様子を伺う。

265とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:53:22 ID:ldiaK3cM
「たまには龍に呪われてみるもんだな」
皮肉そうにそう呟くと2人に巻きつけたツタを解除し、青年は茂みから飛び出す。

「思ってたよりも更に大きいな。
久々に骨のありそうな相手だ。骨があるかは知らんが」
そう言いながら剣を抜く。

266とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 01:59:25 ID:OWWq4NNs
「……でけぇな、刃が通るかどうかが鬼門だな。」
あそこまででかいと防御の高さも相当では似かと勘ぐってしまい。

「まぁ、やるしかねぇか!」
しかし、何事もやってみなければ分からない。
そう言って雷を飛ばされないように一旦散開しようと

267とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:00:11 ID:f1FHk0Yk
「……さぁて……荒事は久々だ……
 ………せいぜい死なねぇように気をつけるかね……。」
青年に続いて茂みから躍り出ると、蜘蛛と対峙。
……慎重な性格なのだろうか、真っ先に斬りかかる様な雰囲気は無い。
娘がその両手に構える剣は、水を打った様な不思議な透明感のある光を微かに放つ。
きっと名のある業物なのだろう。

268とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:06:14 ID:ldiaK3cM
『ギオォォォォォォォォォン!!!!!』
空気が震えんばかりの咆哮をすると3人めがけ黒い魔力の刃をいくつも飛ばしてくる。

「チッ、前情報にない攻撃を他にも持ってそうだな」
威力自体は然程大きくないのか青年が剣で刃を打ち払う。

よく見ると右後足にヒビが入っておりそこから赤と黒の粒子が血液のように漏れ出してる。

269とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:14:15 ID:f1FHk0Yk
「…………っ!!」
二つの刃を華麗に振るい、放たれた魔力の刃を打ち落としていく。

「………手負いか……?
 ……と、なると……当然あそこを狙うべき……!」
片方の刃を鞘に収めると、腰に提げた魔銃を一丁抜いて構える。
本当は売り物なのだが、この際仕方無い。
……単発式で連射は聞かない代物だが、威力は充分。
狙いをつけるは、怪我を負った右後脚……。

270とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:14:59 ID:OWWq4NNs
「本命は言わずもがな、だろうな!」
魔力の刃に気を取られたところへの雷、それを考えると足を止めて処理、とやるわけには行かなかった。
左から回りこむように移動しつつ魔力の刃を避け、よけきれないと思えば剣で斬り払う。

「さぁ、こっちに集中しな!アイスエッジ!」
そう言いつつ剣の先端に魔力が集中するように流し、振るうと何枚かの三日月状の氷の刃が蜘蛛モドキに向かって飛んで行く。
胴体を狙ったそれはどちらかと言えば気を引くための攻撃にも思える。

全員が全員あの弱点を狙うより誰かが囮になったほうが倒すのに効率がいいと判断する。
そして、その囮になるのに躊躇はなかった。

271とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:25:49 ID:ldiaK3cM
胴に氷の刃が突き刺さりそこからも黒と赤の粒子が漏れ出す。
外見よりは防御は低そうだ。

「なら俺は動きを封じるか」
デズモンドの狙い通りクモが彼の方を向き、
同時にラコヴィセアヌが銃を構えたのを見て青年は剣をその場に投げ捨て跳躍し、
右手にしていた手袋を外し、1度クモを踏み台に更に高く跳躍しクモの頭上へ到達する。

「龍雷陣・牢ッ!!!」
青年がそう叫ぶと右掌から金色の雷で構築された八つ首の龍が、
牢屋のようにクモの進路も退路も封じる。

272とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:29:54 ID:f1FHk0Yk
デズモンドが蜘蛛の注意を引き、
六希が動きを封じる……
これ以上ない好機、後は自分の狙い次第。

「……へへへ……
 ……初対面にしちゃ良い連携だ……感謝しますぜ旦那方……!」
神経を研ぎ澄ませて狙いをつけ、引き金を引く。
瞬間、銃口から迸る猛火が収束し一条の火線となり
蜘蛛の脚を焼き砕かんと放たれる……!

273とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:36:17 ID:OWWq4NNs
(……あれ、思ったより楽か?いや、何かあるだろうな………。
魔法が効くなら無理に近接でやる必要もねぇな……。)
思ったより相手が硬くないことに拍子抜けしつつも剣を一旦鞘に収め、代わりに杖を抜く。
予め魔術詠唱と並行して行っていたのか先端に緑色の魔法石をあしらった杖を抜くとともに

「穿け、クリスタル・ランス……レイン!!」
そう、シンプルな詠唱とともに今度は氷で作られた手槍を次々と蜘蛛モドキの胴体に飛ばす。

274とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:40:58 ID:ldiaK3cM
動きを封じられ胴体に次々と氷の槍が突き刺さり苦しげに咆哮する蜘蛛。
そこへ放たれた火炎が右後足を砕き、巨体を支え切れなくなった蜘蛛が地に倒れる。

「! ツノの裏だ!!赤い核のようになった部分がある!!
さっきの蜂の魔物も赤い核が弱点だった!!」

落下しながら青年が2人へ叫ぶ。

275とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:46:57 ID:f1FHk0Yk
一発限りの銃身は赤熱して歪み、もはや売り物とはならず…
その辺りに無造作に投げ捨て、再び剣を抜いて構える。

蜘蛛の脚を砕き、その動きは大幅に抑えられた筈だ。

「……とどめは任せやすぜ、旦那方……!」
離れた位置にいる自分よりは、青年二人の方が手が速いはず。
一応蜘蛛に向かって駆けつつも、二人に声をかける。

276とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 02:56:28 ID:OWWq4NNs
「ツノの裏………任せときな。一撃与えてやる。」
すでに足は止めている。本格的に魔法を使おうとするとそっちに集中せざるを得ないからだ。
だが、十分集中できる環境であればそこらの魔術師にも遅れは取らない。そんな自負がある。
といっても詠唱の時間的に大型魔法は使えないのだが。

「さぁ、行くぜ。アイスブレイド……」
そう、即席の詠唱とともに氷の剣を作っていく。
それは術者本人より大きく、2m前後といったところか。
それをクモモドキの弱点に組めると

「シュート!」
その合図とともに勢い良く射出する!

277とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:00:56 ID:ldiaK3cM
『ギオォォォォォォォォ.....』
弱点に氷の剣が突き刺さり悲鳴のように咆哮する蜘蛛。

「ダメ押しだ」

氷の剣へツタを巻きつける。
落下する青年に引っ張られるように深々と刺さって行く。

苦痛に暫く暴れていたが、完全に絶命したのかしずかに動かなくなった。

278とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:04:18 ID:f1FHk0Yk
「………へへ……終わったかな……。
 ……良い手際でやんすな、旦那方。」
蜘蛛の動きが完全に止まったのを確認すると、
再び、先ほどまでのへらへらした表情を浮かべて剣を鞘に収める。

279とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:06:59 ID:OWWq4NNs
「………まぁ、運が良かったのかね。
割とあっさりだったが。」
雷を打たれずに終わったのは実際幸運だろう。
そう思ったのか単身したように息を吐いた後、そういうのであった。

280とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:10:38 ID:ldiaK3cM
「思ったより大した事はなかったな。
雷を撃つ隙を与えずに倒しきれたのが幸いだ」

青年がそう言って剣を拾い上げようとすると、
蜘蛛の体が赤黒く輝く球体に包まれ、
その球体を守るかのように球体の表面に赤い網目のような物が構築される。

「ッ!?」
拾った剣をそのまま構え直し、球体へ向き直る青年。
球体は網目ごと風船のように膨張して行く。

281とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:15:59 ID:f1FHk0Yk
「………っとぉ……。
 ……そんなに簡単にゃ逃がしちゃくれねぇってか……?」
再び表情を険しくすると、双剣を抜いて構える。
……球体の中の蜘蛛は、再生でもする気だろうか……?

282とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:32:49 ID:ldiaK3cM
「チッ、再生するのか?」
警戒しながら数歩ずつ後退する青年。

球体が完全に膨張し、赤黒い煙を撒きながら破裂する。
毒を警戒してか青年は煙を避け木の上へと待避する。

283とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:40:53 ID:f1FHk0Yk
「………へへへ……しつけぇ虫けらだ……。
 ……随分と禍々しい再生っぷりじゃねぇか……?」
娘もまた、後方へと駆け一旦球体と距離を取る。


//ビートの人寝落ちですかねー
 ……一旦中断でしょうか

284とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:46:44 ID:ldiaK3cM
//もう終わりだから大丈夫よん

煙が消えると、額に先ほどのクモの魔物の角のようなティアラをした長い黒髪の女性の姿になる。

『・・・?
・・・・・』
自身に何が起きたのか、人化した魔物自身にも理解していない様子だったが、
先ほどの球体と同じ赤と黒の光に包まれるとその場から消えた。

「人化だと・・・?
チッ、わけがわからんな。
まぁいい、撃退には成功したんだ。戻るとしよう」

285とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:56:02 ID:f1FHk0Yk
「……娘……?
 ……なんだ、拍子抜けだな。
 ……ヤツぁ、一体何者だ………?」
今度こそ、戦いは終わったようだ。
剣を鞘に収め、ふぅ、と一息。


「……ま、こうして生きて帰れんだ、細かい事ぁ気にしないことにしやしょう。
 ……へへへ……それじゃ旦那、報酬の件よろしくお願いしやすぜ……?」
にやにやと笑みを浮かべつつ、来た道を引き返す娘であった。

286とある世界の冒険者:2013/10/04(金) 03:59:37 ID:ldiaK3cM
「さぁな。調べてみる必要はありそうだが」
同じく剣を収めると来た道を引き返し始める。

「あぁ、わかっている」
報酬の分配についての話をしつつ帰ったそうな。
【FO】

287こんにちは:2013/10/04(金) 12:07:05 ID:0VhJ7UHA
こんにちは

http://bye.im/xH

http://bye.im/xP

http://bye.im/xM

http://bye.im/xN

288とある世界の冒険者:2013/10/05(土) 21:35:18 ID:jI.jGYJw
【川原】
ふん!(ぶぅん)
【青髪の青年団が無駄に上半身裸で大槌を振っている】

289とある世界の冒険者:2013/10/05(土) 21:46:54 ID:jI.jGYJw
【訂正】
青年団じゃなくて青年

290とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 22:35:12 ID:GjIcvUbk
――一 王都外れ 廃墟 ――一

「ハァ…… ハァ……… ゼェ、ハァ………」

警備団の手が届かないであろう距離まで、ようやくたどり着く事ができた
王都裏の路地を抜け、かなりの距離を走ってきた二人
旅人としてあちらこちらを旅しているもののこうも長時間緊張感に晒されながら走り続けた事は無いらしく、
少女は死にかけ、といった様子

「………ここまでこれば、大丈夫……… でしょうか………?」

妖しさ満点の自分について来てくれたMOB槍に向け、声をかける少女
追っかけてきている憲兵という誤解は呪いか何かをかけようと少女が振り向いた事でとうの昔に解けていた

291とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 22:38:47 ID:wvbhflnE

mob槍「うんいやまぁ俺良く考えたら騎士に知り合い居るから取り次いで貰えば良かったよねっていうあ、水飲む?」

此方は息を乱した様子も無く、後半は少女を片手で軽々担ぎながら王都をダッシュしていた、
ティガレックス装備にバベル装備のハンター、と言った駄目な雰囲気漂うモブの人。

mob槍「しかし王都治安悪くてマジ震えてきやがった」

……戦闘中は若干格好良く見えた、かもしれない。
だが大丈夫だろうか、この人。

292とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 22:46:54 ID:GjIcvUbk
>>291
「ご、ごめんなさい 何も考えないで逃げ出したばっかりに……」

ただでさえ命を助けてもらったというのに、こうして担がれてmob槍を巻き込んで計画さえ邪魔して
申し訳なさと不甲斐なさでmob槍の駄目な雰囲気は今のところ中和されている
むしろ助けてくれたおかげで+補正掛かり中である

「着いた時は、今まで行ったどの村や町よりも平和に思えたんだけど…… あの教会、だって」

「…………その、良かったん……ですか? 私について来て、味方までしちゃって」
「本当に、燃やしたかもしれませんよ?邪教徒かもしれませんよ?」

293とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 22:51:29 ID:wvbhflnE
>>292
mob槍「ああ、良いの良いの、子供守るのは大人の仕事だから。   って同僚が言ってた。」

同僚かよ、と突っ込みたい所だが至極まともな意見である。
どうせならその同僚に助けて貰いたかったものである。

mob槍「いやまぁね、一応王政で統治されてるから表層は平和なのよ、騎士団もあるし。
     ただまぁホラ、王政ってね、アレだから、臭いものに蓋をする政治だから。」

mob槍「あ、その辺はうん、ハンター神様信じてないから。
     基本ハンターって自分の欲の味方だから、っていうか燃やす子はそんな事言いません、むしろ俺が燃やすわ。」

294とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:04:08 ID:GjIcvUbk
>>293
「わ、わかりませんよ!? 私だって燃やす時は燃やすかもしれませんし!」
「勢い余ってとか、間違えてとかそんな………!」

巻き込んでしまった申し訳なさからか、今からでも引き離せると思っているからなのか
少し残念な匂いのする反論をする少女、疲れやら緊張やらで青ざめた顔が少し赤くなった

大声を出してしまった事に気付いたのか慌てて自分の口を抑え、寄りかかった廃墟を見る
間違いなく人のいなさそうな今にも崩れ落ちそうな家

「………と、とりあえず…… この中に、入りませんか?」
「雨風は防げそうですし、入ったら見つからなさそう……かも」

295とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:08:03 ID:wvbhflnE
>>294
mob槍「大丈夫大丈夫、お兄さんは酔った勢いでカップル噴水に突き落とした事あるから。」

それはどうなんだろうか、と言うかおじさんではないのだろうか。
三十代を超えておじさん、は無理があるのではないだろうが。

mob槍「いや、なんかアレなら普通に宿取っても大丈夫よ。
     さっきの巡回騎士、アレ、多分報告に帰るしそんな腰据えて捜索はしないだろうし。」

と、見た目と言動の印象からは考えられないが、冷静にそう返して、
言いつつもよっこいせー、と呟きながらその辺にあった空箱に腰掛ける。

mob槍「軽犯罪は多いからねー、URAROZI。
     一々ここまで入って仕事もせんやろ工藤。」

誰だ工藤って。

296とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:18:33 ID:GjIcvUbk
>>295
「放火未遂と噴水に突き落とすのって、同レベルじゃないよ………」

冗談で言ったのかと、無理やり強張った口で笑みを作ろうとする少女
冗談だと受け取ってる分にはまだまだmob槍への評価は順調に増加傾向

「宿は………… その、聞こえてたかもしれないけどある宗教の司祭に目を付けられちゃったから難しい、と思う」
「メジャーな宗教の中でも立場がある人の通報だから、正規に賞金首にかけられれいてもおかしくない…… はず、たしか宗教の名前は……」

と、少女があげたのはジグザールの中でも、宗教に疎い人物でも何とか知っているであろう結構大きな宗教の物だった

297とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:23:11 ID:wvbhflnE
>>296
mob槍「実際放火つってもこの魔法全盛のご時世教会の神父なら消せるしね。
     神聖魔法なんてぜってー水属性絡むからネタ的にも理論的にも無い、ので。 
     無能集団じゃないしちゃんと聴取トレば話通じるんちゃうん?」

時々非常に真面目な意見も言ってくれるのだが、
喋り方と空気感が何もかもを台無しに引きずっていく、台無し男だ。

mob槍「んじゃ路地裏の宿でも行くかー、いや、違うからね、連れ込み宿じゃないからね。
     ちょっと非合法な軽犯罪者達が泊まってる宿なだけだからね。」

宗教関係には明るいのか明るく無いのか、とりあえず当人が行きたくないなら良いかという事で、
誰に言い訳をしているのかそんな事を言いながら立ち上がる、狩人の仕事も踏み込めば危ない所に通じるものである。

298とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:35:21 ID:GjIcvUbk
>>297
「…………そ、そっか……… 逮捕するためには証拠も必要だし、少人数だったら捏造もできない……」
「むしろ無罪だってことを立証できれば、有利なんだ………」

相手がでっかい宗教まるまる一つだと考えていたのだが、
冷静になってみると潜入した一握りの邪教徒、それも表だって工作行為もできない
自分の目撃談も探せばきっと見つかる…… そう考えると、少し気が楽になった少女
強張っていた顔も、少し和らいだ

「そ、それでも……その、まだあんまり動きたくない……です。」
「戦ってみた時、明らかに神聖魔法とは逆の立ち位置の魔法を使っていたので夜の間は強くなっている、と思います」

「………その、もう体力も集中力も尽きていて、遭遇しても足を引っ張りそうなので……」

299とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:39:29 ID:wvbhflnE
>>298
mob槍「そもそもこの国に置いての宗教家、って面倒だけど規模的には小さい存在なのよ。
     ジグザール王国自体は自由信仰で、旅人も多い国だから村特有の信仰とかもあったりするし、
     旅人が持ってきた宗教が地味に広がったりもする、双子教や蛙教、ネオベイ宗教のTERAとかもあるしのー。」

狩人愛用万能携帯袋から携帯食料を取り出し兜の隙間から器用に食らいつつしゃべる。
喋る時はせめて口の中の物を片付けてからにしていただきたい。

mob槍「邪教とか無いわー、王都七不思議信仰してる人ぐらい無いわー。マジ怖いわー。末期だわ―。
     まぁ、じゃあおじs……お兄さんここに座って見張りしてるから中で寝てなさい。

     あ、これ携帯食料、不味いよ(迫真)」

と、槍を担いで少女に携帯食料を渡し、中に入る様に指示。

300とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:51:14 ID:GjIcvUbk
>>299
「……私も邪教は好きになれなさそう、むしろ大が尽くほど嫌いだよ」

「そ、そんな見張りだなんて悪……………」

と、ここで大あくびしそうになった口を無理やり閉じ、mob槍に見つからないように
何だかんだ言っていつもの自分なら、当に寝入っている時間だ
早い時間に寝て早い時間に起きる、これが唯一自分の美徳なのだ
問題は遅い時間に寝たらそれ相応に遅い時間にしか起きれないと言う事だが

「………申し訳、ないですが…… よろしくお願いします」
「後、本当にありがとう」

そう言うと、素直に廃墟の中に入り、入ってすぐに見える位置にある壁にもたれかかり座った
受け取った携帯食を目の前にしつつ、目を閉じると

まるでスイッチが切れたかのように、すぐに夢の世界に旅立つのだった

301とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:54:45 ID:wvbhflnE
>>300
mob槍「フラネアとかはまぁ、過激だけどまともっていうか、まともだけど過激っていうか。
     お仕事たっぷりお金たっぷりでええ居やすいんですけどねグッヘッヘッヘ」

笑い方が下衆い、凡そ少女に聴かせる笑い声ではない。
が、少女が眠そうなのを察知したのか余り五月蝿い声音ではなく。

mob槍「はい、おやすみさん。」

少女が廃屋に入っていったのを横目に見て、兜を確りと被り直す。
石人形なら二十体前後、あの巨兵で来られると三体が限界だろうか、ビームでも出されれば別だが。

mob槍「いやまぁ防御の話なんですけどね。」

こんな事なら同僚と一緒に呑んでれば良かった、と。
若干の愚痴を漏らすのであった。

302とある世界の冒険者:2013/10/11(金) 23:58:59 ID:GjIcvUbk
>>301
かくして、罪悪感を抱えながら眠りに落ちて行った少女
お互い全くの初対面の人間から事件に巻き込まれ、ついでに本名を明かせないと言う妙な共通点があるが
これからどうなっていく事か

一先ずはFOである

303とある世界の冒険者:2013/10/27(日) 20:02:46 ID:aQcgH8yI
-とある噂のある森の奥-

最近王都で囁かれている噂がある。
草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。

其処で兵を待つ武芸者が居る、と誰かは言う。
武芸者は打ち破った者たちの得物を集めている、と。
集まった得物の中には伝説級のものもあるらしい、と。

お尋ねモノが潜んでいるらしい、と賞金稼ぎ。
さる村の教会からうら若き乙女を連れ去った極悪非道の男だ、と。
うら若き乙女かどうかは知らないが、女の歌声が聞こえるって話がある、と酔っ払い。
歌が聞こえる場所には湖があって其処に鳥だか魚だかが居たとか居ないとか…と言うモノも居る。

そういや化け物退治している奴がいたなぁ、と少数。
見たような顔から全く見かけない騎士だかゴーレムだか分らんのまで色々遭遇した、と。
岩が喋ったなんて話を聞くが…化け物っぽいよな、と便乗して誰かが。

大きな黒い卵があった気が…あれ、場所違ったっけ?
そうそう、巨大な生物等によって蹂躙された様な木々のある場所だったわ、と違う話も飛び交う。

森といえば奥地にひっそりとある墓石が最近朽ち果てたらしい、と青年。
そのせいか死霊の類が彷徨っているらしい…と。

え、奥地には200の階段があって、更に十数本の鳥居で出来た
若干うねりのあるアーチを抜けた其の先にネオベイ風神社があるんじゃなかったっけ?と誰か。

ん?其処って元々草原であった場が歪な黒い草木茂る嫌な気配漂う場になってるんだっけ?
鳥の羽音も虫の声も獣の気配もしないが、少女の歌声が聞こえるって聞いたが、とも言う。

昔から魔女が棲んでいるとの噂が立っているのも森の奥だ、と老人。
庭らしき部分に薬草の類が雑多に生え、
煙突からは怪しげな煙が天高く上がっている小ぢんまりとした一軒家があるのだ、と。

そんな訳で草木生い茂る視界の悪い森の奥で今日も何かが潜んでいる。
兎にも角にも此処はそんな場所である。

304とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:28:58 ID:pXWlDGC6
-森-

森の中に花畑があった。
傍らには朽ちた石碑と枯れかけた見上げるほどに高い大樹。

そんな場に一匹の獣。
頭に2本の角をもつ毛皮を付けたヒトに近い外見の首輪付き亜獣人である。

ティーア「んギー…ヒマー!」

大きく伸びをし、地面に大の字に寝転がって吠えた。

305とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 21:39:28 ID:kM/cLqvY
-森-

ギャ、ギィン!
ギ、ガガガ、ガィン!!

夜闇の森の奥。
金属同士のぶつかる音。
何者かが戦っている。

306とある世界の冒険者:2014/01/05(日) 14:09:43 ID:I.Qi/.BU
-森の奥-

草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。
その大岩にもたれ掛かって地面を這いつくばって居るのは、
赤と黒を綯い交ぜにしたヘドロに巨大なヒトの腕と口をくっつけたような化物。

「……うっわ、なんか生えてきてる」

そして大岩の上で足を投げ出し自身の額に生えた小さな二つの角をさわりしかめっ面をしている存在。
薄汚れ所々擦り切れた革の服を着、眼の下には濃いクマ、半端に長い耳を持つ短髪の少女であった。

307とある世界の冒険者:2014/01/05(日) 22:28:47 ID:I.Qi/.BU
「…あー、月が出てきたわね」

如何でも好さそうに、そして凄まじく暇そうに少女がつぶやく。

308とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 22:23:59 ID:4RyKYBSM
-森の獣道-

爺の住むなんちゃってログハウスがある道は森の中にある。
もともと安全ではない道のりなのだが…どうにも進行方向に侵負の気配があるようで。

309とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 22:30:02 ID:xS.QddpI
とりあえずの修行も終わった。これでダメならしなおせばいいだろう。
問題は修行で時間が経過したことで何が起こったのかが全くわからないということだ。

「………はぁ。この気配は間違いなくアレだな。
……強い奴が来なけりゃいいんだけど。」
自身の腕前を試すために戻ろうかと思っていたところ、気配を感じて困った様子。
正直、強くなっている自信はあってもどれくらい強くなっているかはわからないのであった。

310とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 22:32:33 ID:4RyKYBSM
>>309
見えた、どうやら道のど真ん中に突っ立っているようだ…

ヒト?「…ぅぅぅ」

……えーっと、どうみてもヒトだ。
多分、負に汚染されている。
汚染はされているが侵負ではない、でも明らかに敵意を持って此方を見据えている!!

311とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 22:43:49 ID:xS.QddpI
>>310
「んー、ありゃ完全になりきっていないって感じなのか?初めて見る感じだ。
……いや、ベルもこんなかんじだったか……アレまで自我はなさそうだけど。」
感情もほとんどなさそうな汚染された人を見て、困ったように。
……結構手間取ったことを考えるとアレをもう一度出来るのかが怪しく思えるが。
というよりそれで助けられるかもわからない。対処に困る。

「とりあえず、殴ってみるか?
浄化できるか別として、ベルみたいな事すればいいはずだし」
相手はやる気満々だ。できるかどうかは別としてしようと努力はすべきだろう。
右手に魔力を集中させつつ前進するのをやめない。どう出るかはわからないが、ヒトガタとほぼ同じであれば近接格闘を主にするだろう。

312とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 22:47:18 ID:4RyKYBSM
>>311
ヒト?「…ぐっ……しゅぅ……」

ガタガタと小刻みに震えていたヒトがガクンと膝から崩れ落ちそうになる。
その半ばで体勢を立て直したのだがその瞬間から一気に雰囲気が変わった。

ヒト?「…」

構えた。
その手足に黒い瘴気が炎の様に纏わりついている。

313とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 22:55:16 ID:xS.QddpI
「………もしかして、一気に殴りかかるのが最適解だったりしたか?」
もしかすると、即効で竜の魔力叩き込んでおけばこうならなかったんじゃないかと思い半ば後悔している。
……負けこんでから、積極的に攻撃するのをためらっているのが裏目に出たようだ。

「……このまま突っ込むわけにゃあ行かないか。」
相手が構えたのを見てからバカ抄紙機に突っ込むのをためらい、こちらも構える。
そしてジリジリと距離を詰める。相手のリーチ内に入らないように、地道に。

314とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 23:01:49 ID:4RyKYBSM
>>313
ひゅん、と空を切る音と共に繰り出される蹴り。
無論物理的な間合いを考えると牽制にすらならない距離だが…
やっぱし、瘴気が魔弾となって飛んできた!

とりあえず面倒くさそうな相手だ!!

315とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 23:08:15 ID:xS.QddpI
「………くっそ、同じタイプじゃねぇか!」
明らかなリーチ府外からの攻撃を不審に思うもそこから飛んできた瘴気にはきっちり反応してサイドステップで躱す。
自身と同じような攻撃方法故に反応はできた。

「だったらどうする………決まってる、クロスレンジだ!」
遠距離での牽制のし合いには自信がない。はっきり言って魔力が上がったとか言われても普通の魔力弾じゃ避けられる。
故に相手の空振りを機に身を低くしつつ接近。ボディーに向かってのフックを放つ!
フックを放つ右腕には魔力がまとわれていて、追撃に魔力弾をぶつけようという考えである。

316とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 23:15:08 ID:4RyKYBSM
>>315
ヒト?「っ」

だがその考えを読んでいたかのようにヒトがバク宙を繰り出す。
しかも瘴気を纏った鋭い蹴りを放ちつつ。
この戦法…待ちガイルだ!くっそウゼぇ!!!

317とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 23:23:54 ID:xS.QddpI
「うぉっと……!あっぶねぇ!」
あっさりと避けられつつきれいな反撃を喰らい、顔をギリギリで逸らして頬を掠らせるだけですますが、蹈鞴を踏んで仕切り直される。
が、ここで下がったら先ほどの繰り返し。ジリ貧だ。
故に愚直に突っ込む。

「…………ふぅ……行くか………!」
が、今度はリーチ内に入っても殴らない。
確実に、捕まえられる距離。先ほどと同じようにバク宙を繰り出しても殴れる距離まで接近する!
まぁ、その前に相手の攻撃が飛んでくるだろうが。

318とある世界の冒険者:2014/03/11(火) 23:27:02 ID:4RyKYBSM
>>317
そんなこんなで戦いは続く…まて次回!

319とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:00:19 ID:UPNux21Q
-暗い森の中-

「やっと見つけたよ。随分あちこち逃げ回ってたみたいだね」
『・・・・・』

4本の柱を支点として構築された結界に金髪の女が閉じ込められ、
その結界の前には柔和そうな笑みを浮かべた黒髪の青年の姿がある。

320とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:02:41 ID:aQEm4mAw
「おやおや、なんだか穏やかじゃあないなぁ」

黒ランニングと柄物半パンを不思議と着こなし
襤褸外套を纏う白長髪のひょろ長体躯な爺さんが
何処からともなくぬぅ、と現れる。

321とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:04:24 ID:UPNux21Q
「もう限界だよね。それだけガルロアと同化してるんだもの、
闘争心だとか破壊衝動だとかが凄い事になってると思うけど」
『・・・・・!』

結界内に閉じ込められた金髪の女は赤黒い粒子を腕に纏い、
結界を殴りつけるが相当高度な術式で展開されているのか結界はびくともしない。

322とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:05:49 ID:UPNux21Q
>>320
結界内に閉じ込められた女は結界を内側から破壊しようとしており、
黒髪の青年はそれを何かの文献に目を通しつつ、観察しているようだ。

323とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:11:06 ID:aQEm4mAw
>>321
「…如何したもんやら」

リアクションが返ってこないと肩透かしってなもんである。
それとも声が小さかったか?
いやいや、集中しているようだし気が付いていなかったのかもしれん…とブツブツ。

「まあ、4つ柱を使わないと展開できてないんだから、
 普通に考えれば柱を一つでも使えなくすれば言い訳だ。
 しかし状況が分らんねコレは。
 俺としては女性の味方をしたいがね」

324とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:15:22 ID:UPNux21Q
>>323
4つの柱は細く、一見すれば簡単に破壊出来そうにも見える。

「勘違いしないでもらいたいな。
僕はこのヒト・・今は"ヒトだったモノ"か。
まぁともかく"コレ"を回収して守りたいだけなんだ。
別に危害を加えようとしているわけじゃないよ」

古文書のようなものを懐へしまい老人へ向き直る青年。
外見だけなら穏やかで、どこにでも居るお人よしそうな青年という印象を受けるだろう。

325とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:25:07 ID:aQEm4mAw
>>324
「ヒトだったモノ、か。もうそれだけで穏やかじゃあないんだがなあ。
 古今東西、ヒトから転じるもので良いものなんざ、そう多くはない。
 加えてアノ様子じゃあ好ましいものであると受け取るのは難しい」

かりかりと左手で頭をかきつつ爺が言う。

「回収する目的を聞いた所で答えてくれるかね、キミは?
 懐に収めたものを開示してくれれば爺の妄想を超展開する必要もないんだが」

襤褸外套を右手で纏め持ちながら。

326とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:37:39 ID:UPNux21Q
>>325
「興味があるなら差し上げるよ。
と言っても読めるページはもうほとんど残ってないけれどね」

老人の言葉に素直に懐に収めた古文書のようなものを取り出し、差し出す。
目的の方は言わないが。

327とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:40:07 ID:aQEm4mAw
>>326
「おいおい、てことは何かい。消費型の魔術文字を記載してあるのかこれは?」

まあ、何が書いてあるのか興味はあるね。と左手で受け取り、
肩に纏めた襤褸外套をひっかけ読み始める。

「…ふーむ?」

328とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:46:39 ID:UPNux21Q
>>327
単純に古文書自体が酷く傷んでおり、
破れたページや掠れた文字、古い文字ばかりでまともに読むことが出来ないが、
青年が開いていたらしきページには原文の下に現代語訳が書かれており
『ガルロアの器はガルロアの欠片の解放と共に
理性を失って行き、抑え難い破壊衝動と闘争衝動に駆られ
最終的に完全にガルロアの一部となる』と書かれているのが読める。

「このまま野放しにしておいたら大変な事になりそうだからね」

フフ、と青年はどこか怪しげに笑う。

329とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:51:51 ID:aQEm4mAw
>>328
「ガルロア…何だったかな?聞いたことがあるような無いような。
 ……生クリーム状の飲み物をゼラチンで固めたものだったか?」

いやいや、とかぶりを振る。

「成程、野放しは危険だという意見には賛成だが。
 回収といっただろう?そんな危険なものを一個人が回収するというのは如何なんだね?」

330とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:53:42 ID:UPNux21Q
>>329
「それはババロアだね」

フフフ、と青年は楽しげに笑う。

「下手に国家権力に預ける方が僕は危険だと思うけれどね」

笑顔を崩さず青年は言う。
通らなくもない道理ではあるが・・・。

331とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 22:59:53 ID:aQEm4mAw
>>330
「それだ。嫌だね、年をとると語呂が似ているものばかり浮かんで肝心のモノが浮かばん」

うんうん、とすっきりした様子で頷く。

「そうかね、ここ最近の情勢をみる限り個人の方が危険だと俺は思うよ」

そういって受け取った古文書に白紙のカードを乗せると宙に放る。
カードが光を放って古文書ごと虚空に消えるはずである。

「さて、そういう訳だからして如何するね?
 俺としてはアノ娘、連れて帰りたいのだが」

332とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 23:04:12 ID:UPNux21Q
>>331
「それは困るね。
僕が先約だしね」

金髪の女はまだ結界を破ろうとしている、が。
青年が指をパチンと鳴らすと結界ごと4本の柱が浮かび上がり、
空中に発生した転移陣に吸い込まれ消えた。

333とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 23:12:13 ID:aQEm4mAw
>>332
「…随分と無茶な術の展開をするもんだ。
 結界の術自体だって高度だろうから安定性は保証できんだろうに。
 それを更に転移させるかね」

まあ、それほどしても手放すのは惜しいか、と爺。

「しかしこうなるとハテさて此方には何も残ってないな。
 この場で君を仮にのしたところで事態の好転はなさそうでもある」

334とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 23:18:12 ID:UPNux21Q
>>333
「僕単独じゃあんな芸当無理さ」

肩をすくめる青年。
術式自体は合同のモノだったらしい。

「これ以上何もないなら僕も引き上げようかな。
あぁ、そうそう。あの古文書を完全に消し去ったワケじゃないなら
最後のページを見てみるといいよ。それを見れば僕の目的もわかるんじゃないかな」

335とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 23:22:01 ID:aQEm4mAw
>>334
「だとしても、だ。
 余程のもんだぞありゃ」

どうやら褒めているようで。

「それは送った先の専門家にでも見てもらうさ。
 分ったところでロクでもなさそうだからなあ……」

336とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 23:27:13 ID:UPNux21Q
>>335
「それじゃ、僕は失礼するよ。
また機会があるのか、もうないのかはわからないけれどね」

そう言って青年は微笑むと森の闇に溶け込むようにして消えた。
古文書の最後には山のような巨躯をした8つ腕の魔人が
どこかの城、町、そして人々をその巨大な腕で殴り潰している様子が描かれていたという。

337とある世界の冒険者:2014/03/14(金) 23:30:25 ID:aQEm4mAw
>>336
「んー…厄介な事になるだろ、これ」

爺はそう呟きながら場を去ったそうな。

338とある世界の冒険者:2014/04/13(日) 21:02:43 ID:mDPpputk
-とある噂のある森の奥-

最近王都で囁かれている噂がある。
草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。

其処で兵を待つ武芸者が居る、と誰かは言う。
武芸者は打ち破った者たちの得物を集めている、と。
集まった得物の中には伝説級のものもあるらしい、と。

いやいや、そこにあるのは異界に通じる門だ。
異界からはガラクタが不法投棄されてるんだぜ…と他の者が言う。

お尋ねモノが潜んでいるらしい、と賞金稼ぎ。
さる村の教会からうら若き乙女を連れ去った極悪非道の男だ、と。
うら若き乙女かどうかは知らないが、女の歌声が聞こえるって話がある、と酔っ払い。
歌が聞こえる場所には湖があって其処に鳥だか魚だかが居たとか居ないとか…と言うモノも居る。

そういや化け物退治している奴がいたなぁ、と少数。
見たような顔から全く見かけない騎士だかゴーレムだか分らんのまで色々遭遇した、と。
岩が喋ったなんて話を聞くが…化け物っぽいよな、と便乗して誰かが。

大きな黒い卵があった気が…あれ、場所違ったっけ?
そうそう、巨大な生物等によって蹂躙された様な木々のある場所だったわ、と違う話も飛び交う。

「にーちゃ〜ん!コレ!間違いないよコレ!噂のやつ!!」
『……ああ』

木々の倒壊した森の奥でヒト程もありそうな大きな黒い卵の前に、
両端を垂らした紅いマフラーとゴツいヒップバッグが目を惹く徒手空拳のチビ女と
両端を垂らした紅いマフラーと二本角の鉢金を身に付けたボサボサ黒長髪の長身男が居た

339とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 22:51:04 ID:i7fJ7BPo
【王都/路地裏/なんでも屋Dmc/1F/居住エリア客室】


「――さて。」
「……そろそろ、目覚めても良い頃だが。」

少し前。 蜂蜜の怪物と呼ばれる化外を駆除した。
……その体液を採取し、肉体と精神を再構成「させた」。

その精神の内にあった、浄眼にこびり付くような悪性を取り払って、だ。
肉体はホムンクルス、ゴーレムに近い生体品。 魔力燃費が少し悪い以外は、ほとんど常人と変わりない。

――問題は、目覚めた中身の方。
精神を弄った事から、全くの別人か、或いは記憶が無い可能性が高い。

「世界に対する穴埋め行為。 引いては、唯の自己満足行為……だが)」

……これは、実験も兼ねている。
そう思って、ベッドに寝かせた蜂蜜の怪物に瓜二つの少女を見下ろす。

着替えは、簡素な寝間着だ。

340とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 22:58:32 ID:lNxlbmhA

「…………。」

【不意にパチリ、と目が開く。
まるで永い眠りから覚めたかのようなそんな様子。

しかし、まどろんでいるわけではなく頭は冴えているらしく視線を動かす。
体を動かそうとしているが上手く動かないのか、痙攣するように動いている。】

「……ぁぅ……ぁ…………。」

【言葉も上手く発せない。まるで赤子だ。
もっとも、目覚めたばかりの弊害で時期に馴染んでいくのだろうが。】

341とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:01:29 ID:i7fJ7BPo

「……落ち着け、ゆっくりでいい。」
「少し永く眠っていたから、身体が驚いているだけだ。」

話そうとする少女に、内心で舌打ちともう一つして、
その手を取って、ゆっくりとした声で言い聞かせるように。

「落ち着いて、一語ずつでいい。」
「……先ずは深呼吸からだ、身体も、その後でいい。」

342とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:11:30 ID:lNxlbmhA

「(……長く、寝ていた……?)」

【言葉が出ないことに焦りつつもどこか冷えた頭で
目の前の〝見知らぬ男〟の言葉に耳を傾ける。

そして、ジャキの方を改めてみた瞬間に彼女の心の様な部分に一つ、シミが現れた。


――――怖い。恐ろしい。


そんな感情の様なもの。
もしかすれば〝あの時の彼女〟は恐怖していたのかもしれない。】

「……ぃ……い、ゃ……。」

【そして、絞り出すようにして放たれた言葉として意味を成す第一声はあろう事か
目の前にいるジャキを拒否するような言葉であった。】

343とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:14:52 ID:i7fJ7BPo

「……話せる様で何よりだ」
「まだ、混乱はしているようだがな。」

自分を認識した第一声に、そう返し、手を離して立ち上がる。
今ので確証を持てた、――記憶と人格は飛んでいる。

恐らくは、無理な悪性の除去の所為で、だ。
今から切り取った「それ」を入れ直せば戻る可能性はあるだろう、が。

「(それをする気は、【無い】)」

「……落ち着いたら呼ぶと良い。」
「――事情を、説明しよう。」

ベッド側のテーブルに水と、何かの薬、……蜂蜜の掛けられたホットケーキを置いて。
男は一度、予想していた結果かのように同様する事なく、部屋から出て行った。

344とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:21:53 ID:lNxlbmhA

【結果として、彼女が部屋から出てくるのにはかなりの時間を要した。
事情を説明され、状況を整理する前に彼女なりに整理をしたかったのだろう。

また、彼女の中に生まれたジャキへの恐怖心。それも時間がかかった要因のひとつだ。
ジャキに聞こえたかは分からないが、一時は部屋からすすり泣く様な声が聞こえていたとか。

そんな時間を経て、彼女はようやく外に出てきた。】

「…………。」

【少しばかり覚束ない足取りであるが、これもすぐに普通に戻るであろう。
開け放たれたドアの隙間から見る限り、ジャキの用意した水やら薬やらには手を出していない。

…………もちろん、ホットケーキにも。】

345とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:24:04 ID:i7fJ7BPo

当然、聞こえる。
平時であってもその聴力は人を凌駕している。

嫌でも聞こえるし、眼を介せば何を考えているか、程度を読むのは容易く。

今回の場合に置いて、それを躊躇する理由は無い。

「…………落ち着いたか。」
「一先ずは……無駄に怖がらせて済まない、と謝罪させて貰おう。」

出て来た少女の方を見ずに、壁に凭れたまま。
浄眼――自身の特殊な眼を介して、少女の感情の波を、見る。

346とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:34:25 ID:lNxlbmhA

「…………。」

【彼女の内に秘める感情は恐怖と戸惑い。
彼女からすれば、つい昨日まで両親の元で幸せに暮らしていたはずだ。

尤も〝本来〟はそうでなかったのだが精神操作によって、悪性が除去されているため
それに関連する記憶はほとんど失っているとか。】

「……だれ、……なんです、か?」

【こちらは部屋から一歩出たところから動かない。酷く警戒している。
いざとなれば、先ほどの部屋に逃げ込もうとしているようである。】

347とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:38:22 ID:i7fJ7BPo

「ジャキ・カルレオン、……何でも屋だ。」

返答には目を伏せたままそれだけを返して、一度話を切る。
その後、少しだけの間を置いて。

「……お前と、お前の家族は、「事故」にあった。」
「その事故で大怪我を負ったお前を、俺は依頼の序で助けて、治療した。」

「ここまでは、良いか?」

348とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:42:06 ID:lNxlbmhA

「じゃき……かる、れ……かるれ、おん……。」

【まだ、上手く舌が回らない。
どこか言葉自体も舌足らずな様子である。】

「…………ここは、病院……?」

【視線だけを動かして、周囲の状況を確認しようとする。
事故で大怪我を負って、治療されたのならばここは病院であろう、と。

とすると、目の前のこの男は医者、というわけなのだろうか。

……人間としては壊れていないらしく、真っ当な思考ができるらしい。】

349とある世界の冒険者:2014/04/19(土) 23:45:25 ID:i7fJ7BPo

「病院では無い。 ……酷い状態だったからな。
 下手な所に任せるより、俺がやった方が早かった。」

一部が本当で有り、一部が嘘。
此処が病院で無いのは本当で、「他にどうしようもなかった」のも本当。

廊下は木造の、それなりに新しい建築。
壁には風景画やアルコールランプもあり、病院、と言った装いではない。

「何でも屋、と言ったな。 ……俺は医者も兼ねている。」
「それで、お前を治療した訳だ。 ……ここまでは?」


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