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第二裏ゲート

993とある世界の冒険者:2013/04/03(水) 02:46:18 ID:g8tu0bdg

【炎の中で揺らめくソレ。
蛇につかまれ、絡め取られてしまった少女の言葉の中でそれは浮かび上がる。】

「…………ク、ケケ――――ケ、ケ……ケケケ……。」

【そして、調子が外れた異質な笑いが炎の中から響く。
まるで、先ほどの彼女の疑念を葛藤を後悔を自責を、そして苦痛をあざ笑うかのように。

そして、ゆらめく炎の奥で立ち上がるカイサに気づいたらしくその黒い塊が反応をした。
その塊がゆっくりとゆっくりと、回転をしていく。嘲笑は続く。】

「――――ケケ、け、ケケケケケ……――――!」

【そして、回転し終わり、現れたのは〝あの目玉〟である。
目玉の周囲は何か岩の様なもので覆われている。炎から身を守っているのだろう。

瞳を不気味に笑いの形に歪め、嘲笑っている。
すると、嘲笑い続けている状態で段々とだが、その目玉が透け始め、明滅を始める。

そして、最後に赤い光が迸ったかと思うと、その目玉は跡形もなく消えてしまっていた。
残っているのは耳にこびりつくようなあの嘲笑だけ。】


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