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第二裏ゲート

2779とある世界の冒険者:2014/07/12(土) 23:50:13 ID:pqELsf/E
>>2778

「――――いやね、俺もね、すごい逃げたいの、もうすっごい逃げたいの。」

と、返って来たのは何処かで聞いたような声。
また鎧が違うので解らなかったが、「いつもの人」だ、槍と大盾からも解る。
……が、清流の良い人であるアレとは違ってアホな仕事は請けないタイプに見えたが。

今回は何故だか、古龍撃退――あるいは時間稼ぎの依頼を請けてしまっていたようである。

「ただね、あの、ちょっと色々事情があってね、あの、逃げるに逃げれないというか。」
「ここで逃げるとちょっと村が死ぬっていうかハンター業なのでそれはちょっとsyレならんしょというかあの危ないですクマさん。」
「っていうかあれ、これ幻聴?やばくね?」

言動は相変わらず支離滅裂だが……どうやら、だいぶ朦朧としているか集中しているかなのか、
魔女の事には気付いていないようだ。、

一方、龍の方の返答はといえば、単純だ。

曰く、近隣の村の者が村の開拓を推し進め、その結果古龍の塒を突ついてしまい、
眠っていた所を起こされてしまった、故に怒って村に「文句」を言いに行こうとしたが、道中狩人に邪魔をされた。

無理やり進もうとするとちくちく刺されて痛かったので、自然の道理に従って退けた。
一匹しぶといので、寝起きなのもあって余計にちょっとイライラしている、という。


――要するに、寝起きの機嫌が悪い古龍が暴れているだけ、という状況だ。
人間側からすれば、たまったものではないが。


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