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第4汎用スレ

1「鍵を持つ者」:2011/10/15(土) 15:39:40 ID:???
ご利用は計画的に!

350とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 19:19:27 ID:d2hJUZng
「たしかに……、釣り針がありませんね……
では釣り竿を持ってなにを……?」
と、疑問に思った様子で続けてそう尋ねる

351とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 19:26:57 ID:C6AYtc9c
「釣りとは言い難いけど、何をするのかと言われれば釣りかな」
「糸を垂らすだけ」

歩く速さは変わらずだが、元々せかせかと歩いていたわけでもないので付いて行けるだろう。
面倒な問答だが、そういう奴なのである。

352とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 19:31:20 ID:d2hJUZng
「い、糸を垂らすだけ、ですか……?」
拍子抜けしたように聞き返す。
歩く速さは変えずに

353とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 19:39:52 ID:C6AYtc9c
「習慣みたいなものだよ」

それのみで説明の素振りすら見せない。
後は釣り糸がふらふらと揺れているだけである。

354とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 19:48:12 ID:d2hJUZng
「それはまた……」
ふらふら揺れる釣り糸を見ながらそう言い、続けて
「ところで……、どうしてまたそのような習慣を……?」
と尋ねてみる。

355とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 19:57:24 ID:C6AYtc9c
「それはね」

言葉を止めて数秒。

「忘れてしまったよ」

遅れて、覚えていない、と。
それが本当なのかどうかは窺い知れないのがタチの悪いところだ

356とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:02:34 ID:d2hJUZng
「……本当に、ただの習慣なのですね……」
少し間を置き、そう言って納得したあと、
少女は手に冷気を集中させて正方形の氷を作りだして、
一呼吸いれるためにそれをかじる

357とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:08:38 ID:C6AYtc9c
「そんなに暑いかい」

前を向いたまま、目をやらぬままでそれを知ったように問い掛けてくる。

358とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:14:39 ID:d2hJUZng
「暑いです、溶けます……
日中よりはましですが……」
と言い、続けて
「あなたは、暑くないのですか……?」
と問いかける。

359とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:21:51 ID:C6AYtc9c
「そういう感覚は随分昔に無くしたから」

言葉通りの理由からか、男の肌には汗の玉一つ見られない。
服を着けていないのは直射日光を避ける必要すらないから、とも推測は出来る。

360とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:26:08 ID:d2hJUZng
「無くした……、とは……?」
ふと疑問に思いそう尋ねる

361とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:33:23 ID:C6AYtc9c
「人間やめてるってことさ」

温度を感じないというのは人間以前に生物から外れかかっている気がするが
昆虫などは温点が無いはずなので微妙なところだ。

362とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:38:38 ID:d2hJUZng
「………人間を、やめた……
一体何故……?」
と、再び問いかける。
淡々と、しかしどこか何らかの感情がこもった声で

363とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:43:46 ID:C6AYtc9c
「それも忘れた」
「何故だったのかな」

感情に呼応することなく、とぼけた調子は変わらない。
これが揶揄ならば怒りも湧いてこようが、素の発言なのでどうにも力が抜ける。

364とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:46:52 ID:d2hJUZng
「………」
再び呼吸を置くために氷をかじったあと、
「そうですか……」
と、呆れ口調でそう言う

365とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 20:57:21 ID:C6AYtc9c
>>364
徐に進む事をやめ、セリオンを見る男。
陰部が露呈される事になるがそこは全くの無頓着である。

「もしかして」
「君も人間ではないのかな」

瞳が少女の姿を写す。
そこに浮かぶ思考は微小だが、何かが彼の好奇心をくすぐったらしい。

366とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 21:04:32 ID:d2hJUZng
「…………」
不意の質問に沈黙する少女、が口を開き
「一応……、私は人間のはずですよ……」
と、迷いながらもそう答える
しかしその回答は、どこか自信なさげではある。

367とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 21:13:32 ID:C6AYtc9c
「自分が人間かを疑う要素はあるんだね」
「それが関係しているのかな」

無邪気に、と表していいものか。
気の赴くままに言葉を接ぐ男が指差したのは、少女の持つ氷である。

368とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 21:19:31 ID:d2hJUZng
「………」
こくりと頷き、続けて
「外見は人間となんら変わらないので……
人間と異なる点があるならば……、
この氷なのでしょう……」
といったあと、冷気を放出させて、どこかへ消える

369とある世界の冒険者:2012/08/03(金) 21:43:56 ID:C6AYtc9c
「なるほどね」

消えていく姿を見送り、釣竿を揺らして向き直る。
歩き出す姿は変わらず、ただ糸がふらりと揺れていた。

370とある世界の冒険者:2012/08/04(土) 03:36:52 ID:llLzj4K2
【帝国/王国領付近――/山間部】

『……ったく、何の冗談だよ、こいつァ……!』


此処に訪れたのは〈砕竜〉――ブラキディオスと呼ばれる獣竜の、討伐だった。
国境付近に現れるソレを撃退、或いは捕獲するという、久々の大きな依頼。

何時もの四人で集まって、何時もの様に軽口を叩きながら、何時もの様に対象を蹴散らして、
さぁ帰って彼女等も混ぜ祝杯を上げる――その筈だった。


「――残念だね。 冗談でも、幻でもなく――何もかもが事実だよ、人間。」

鎧を砕かれ無残に倒れる槌の騎士。 矢と魔力を切らし、背後で肩で息をする弓手。
自身の剣も既に幾度と無く攻撃を防ぎ、傷だらけ。 ――全員が生きているのは、目の前の【敵】の足元で、

無残に盾と槍を砕かれ、頭を踏み付けられた槍騎士のお陰だろう。

「しかし……【脅威〈メナス〉】を追ってたらうっかり王国領に入り掛けるとはね。
 やれやれ、本当に世界は狭い――そう思わないかい?」

『先ず俺のダチの頭から汚ぇ脚を退けやがれよ、モノクロ野郎ッ!!』

振るう刃、飛ぶ斬波――届く事無く、掻き消える。

「血気盛んな事だね。 ――まぁ、僕から攻撃を仕掛けたんだけど。」
『糞野郎がッ……!』

――相対するは、モノトーンのコートの男。 名を――【カロン】。

371とある世界の冒険者:2012/08/08(水) 19:33:23 ID:JXumTjIs
-深夜の森の奥・突如として現れる焼け野原-

森の奥にひっそりと存在すると言われる墓石。
最近、夜な夜なその朽ち果てつつある墓石に何者かが現れるそうなのだが

…何があったか分からないが噂の場所は辺り一面焼け野原になっている。

372とある世界の冒険者:2012/08/09(木) 20:06:40 ID:sR7PJSS2
-何処かの誰かの夢の中-

…夢を見ている。
寝る前と明らかに場所が違うのだから夢以外のナニモノでもない。
其処は見通しの良い荒れ果てた大地。
無数の剣が墓石の如く突き立てられている。
合戦の後を彷彿とさせる其の場に自身は立っていた。

373とある世界の冒険者:2012/08/10(金) 04:18:56 ID:.in1qEtk
【ジグザール王国/ベルジニア帝国中間の山間部】


「……――これで、全部か?」

[-[:=:]「その様ダ、然シ……」

高き山の大地に降り積もった白雪が、緑の体液と、黒の循環魔力液で染まる。
周囲には、その姿を薄れさせていく百に迫るかと言う程の異形の骸、骸、骸。

「そう、か。 ……すまんが王都まで頼む、身体は動くが……”何も視えん”。」

ぱりん、と。 薄い硝子が砕ける様な音が響いて、周囲を襲っていた吹雪が止み、
蒼いコートの青年がその場に倒れ込み、鈍色の装甲を纏った鉄騎に抱えられる。

[-[:=:]「『空泣』ダッタカ。 ――余り、使イ過ぎない事を推奨する。」

「重々、理解している――……が、詳しい話は、後だ――」

鉄騎に抱えられたまま、男が意識を失う。
……残った鉄騎は異形の死骸を一度視認した後、山を下っていく……。

374とある世界の冒険者:2012/08/20(月) 15:49:58 ID:0nuJ7Tkk
〈公園〉

「は、はらへった…………」

赤髪、学生服の青年が、ベンチに横たわっている
腹からぎゅるるるるると音がなり、そばにおいてあるがま口財布は、
中身がないためにペッタンこ
麒麟を出現させる元気すらなく、照りつける太陽に身を焼かれていた

375とある世界の冒険者:2012/08/20(月) 19:32:20 ID:0nuJ7Tkk
fo

376とある世界の冒険者:2012/08/21(火) 01:17:17 ID:VTrL94uU
王都郊外、深まる夕闇に佇む森に。
ささやかに水の流れる音。
足を浸らす影一つあり。

377とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 20:29:53 ID:cK7p0dmo
-森の奥-

「…」
『…』

深い深い森の奥。
刃を襤褸布で覆った自身の背丈より長い大剣を背中に括り付けたアホ毛少女と
身体を襤褸で覆う裸足でボサボサ黒長髪の子供が突っ立っていた。

378とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 21:28:10 ID:cK7p0dmo
「あっれぇー……?」
『……』

周囲を見回すアホ毛。
それを見ている裸足っ子。

「…あー……迷ったぁ」
『……』

アホ毛のアホ毛がしおれる。
裸足っ子が天を仰いだ。

379とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 21:43:47 ID:QiAbS3LE
「森の中も……、安全ではなくなってきたものです……
移住も考えましょうか……、?」
深い森の奥のさらに奥から現れる、冷気放つ白銀髪の少女
そして人影を見つけるのである

380とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 21:52:35 ID:cK7p0dmo
>>379
「うぁー、何か寒い…眠い……遭難だぁ……」
『……』

互いに寄り添って地に座り込むガキンチョ2人。
危機感あるんだか無いんだか分らんが事態は深刻である。

381とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 21:56:45 ID:QiAbS3LE
「……私の声、聞こえます……?」
道に迷っているらしい二人組を見つけ、
そして外まで案内できればと声をかける

382とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:00:37 ID:cK7p0dmo
>>381
「うわぁー、真っ暗なのにヒトの声が聞こえる、げんちょうだー」
『…』

真っ暗なのはアホ毛が目を瞑っているからなのだが…
更に真っ暗だからってヒトの声が聞こえても何ら不思議はない。
裸足っ子の方はセリオンの姿をじーっと見ているが一言も発さない。

383とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:07:56 ID:QiAbS3LE
「この森のさらに奥に住む者です……」
と、姿が見えていないと言うことで、そう言う風に簡単に自己紹介

「森で迷われた……、とのことですけど……
どうしてまた……?」
と尋ねてみる。
こんな森の奥まで迷いこむのも珍しいなと思いつつ

384とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:13:01 ID:cK7p0dmo
>>383
「うわー、げんちょうが語りかけてきたー……えっと、お墓探してるのっ!」
『…』

切り替えが唐突であるが目を瞑ったまま答えるアホ毛。
相変わらず裸足っ子は無言だ。

385とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:17:45 ID:QiAbS3LE
「お墓……
私の記憶が正しければ……、夜な夜な人知れず出現するといわれるあの……?」
昔そのお墓を見たことがあった気がして、そう尋ねる

386とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:19:09 ID:cK7p0dmo
>>385
「……」
『……』
「それだああああああああああああああああああああああ!!!」
『!?』

アホ毛が目を見開き立ちあがって大声を出した。
突然の事に裸足っ子はびっくりして転がった。

387とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:26:15 ID:QiAbS3LE
「……!?」
突然大声を出されて驚いたためか、
目が点になっている

「……とりあえず……、大丈夫ですか……?」
転がったほうの子供にそうたずねる

388とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:28:00 ID:cK7p0dmo
>>387
「どこどこどこどこ?うわ寒っ!?」

興奮冷めやらぬ感じでセリオンに近づくが、
冷気に当てられ動きが止まるアホ毛。

『…』

転がったまま頷く裸足っ子。

389とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:32:27 ID:QiAbS3LE
「……さあ……、今日は見ておりませんが故……」
と、寒そうにしているアホ毛をよそに言う

「それで……、一人で立てますか……?」
自分が立つ場所から、転んだほうの子にそう声をかける

390とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:41:57 ID:cK7p0dmo
>>389
「え、なにそれこわい」

セリオンの言い方に湧いて出るものなのかと。

『…』

のそのそと起き上がる。

391とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:45:14 ID:QiAbS3LE
「あれは運が絡みますから……」
と言いつつも、
「逆にお尋ねしますが……
あなた方は、どうして墓を探すのですか……?」
と言い、尋ねる

392とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:54:12 ID:cK7p0dmo
>>391
「なにそれよくわかんない…届け物があるっ!」
『…』

元気よくアホ毛。
頷く裸足っ子。

393とある世界の冒険者:2012/09/18(火) 22:57:10 ID:QiAbS3LE
「届け物………
まあ頑張ってください、それでは……」
と言い残して、少女は森の来た道を戻るのであった
//ちょいと急用が入ったので、このあたりで一度私は落ちます
お疲れ様でした!

394とある世界の冒険者:2012/09/21(金) 21:57:45 ID:kh/5xXes
<森>
王都近くの草原を越えて、少し進んだ先に位置する森
しかし、なぜかこの森の空気が心なしか冷たい、残暑が続くこの季節にも関わらずである
故に、涼むにはもってこいともいえよう

395とある世界の冒険者:2012/09/21(金) 22:25:02 ID:kh/5xXes
しばらくすると、森の奥から風が吹いてくる
冷たい、時期はずれな風である
奥になにかあるのかもしれない

396とある世界の冒険者:2012/09/21(金) 23:19:07 ID:kh/5xXes
FO

397とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 02:56:02 ID:hy8.rLA2
-王都近くの森-

-王都近くの森-

"どうしてこうなったのか"
深い闇に包まれた森の中、その森を形成する内の一つの木に登り、人間一人ならば乗っても全く揺れない程に太い枝に片膝をたつように座り、左手に短弓を持った女性が一人、背中を幹に預けながら心の中でそう嘆息する。
それも無理はない、女性がいる木の下には、二体の魔物が何かを探すように歩き回っていた。
何を探しているのかは言うまでもなく、また彼女が何故木に登ったりなどしているのかも言うまでもなかった。
普段ならば弓の名手を自負している彼女のこと、魔物と近距離でかちあうことなどあるはずもなかった。
時には身を潜めてやり過ごし、時には気付かれる前に弓の狙撃で倒し、今までそうやって"敵"を制してきた。
"もう少しで王都につく"
長旅の疲れ、まともな寝床につけないストレス。いろいろな要因が重なった結果そう思った時、ほんの少し油断したのだ、集中が切れたのだ。
結果、彼女に想定しえない様な近い距離で魔物と相対してしまった、しかも二体。
一体だけならばなんてことはない、想定外ではあるが状況を修正出来ない程の事態ではない。どれ程の難敵であろうが一体ならばなんとか出来るだけの技量はあると確信している。
しかし出てきたのは二体、1と2では話が大きく変わってくる。
弓使いと言うのは往々にして一対多の状況に弱いのである、それは距離が近ければ近いほど如実に現れる。
…しかし嘆いている暇はない。己の油断を悔いている場合でもない。
咄嗟に放った矢で隙を作ることが出来たのは幸い、お陰でこうして身を隠すことは出来た。
しかし匂いで探しているのか、魔物がこのあたりから消える気配はない。
このままやり過ごすことは出来ないようだ、見つかるのも時間の問題だろう。この魔物は木を登ることが出来る、見つかってしまえばお仕舞いと考えていい。
なかなかに辛い状況ではあるが、少なくとも今はこちらにある程度のアドバンテージはある、絶望するにはあまりに早い状況だ。
そう覚悟を決め、女性は体を幹から静かに持ち上げ、背中の矢筒から一本矢を取りだした。

398とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 03:09:17 ID:FKZ3ysbc
「んっんー……?」

膝をきついくの字に曲げ、額の前に手を添えて辺りを眺める影が一つ。
ウェスタンよろしくな恰好でそれを行うには、少し行儀が悪い。
しかしそんな事などおくびにも介さず、彼女は辺りを警戒していた。

人形の様に切り揃えられた長い黒髪を闇に溶かし、対照的な白いハットの中身を揺らす。
端的に言えば、彼女は今3つ4つほどの気配を察知している。

カンなどではなく、綺麗な小金色の毛を生やしたその耳で。
端的に言えば、彼女は"まっとうな"人間ではない。
動物の聴覚を人の身に持ち合わせる存在なのだ。

じき、彼女の口元が不敵な笑みを作った。


「あそこなんよ。」
訛りの効いた口調で小さく言うと、額の前の手を下ろす。
帽子を目深に被りなおして、気配の方を向いた。

「」

399とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 03:12:09 ID:FKZ3ysbc
//ミスりましたすみまえん下の「」は無視してくだちい

400とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 03:25:20 ID:hy8.rLA2
>>398
少女?が気配に鋭いのならば、おそらく気付くだろう。
まるでそこに探し物があるかのように一本の木の周りをうろつき回る二体の魔物と…そしてその"探し物"であろう木の上で弓を構えた女性に。

そしてついに魔物の一体が気付いたのか、顔を上げ女性に向かって吼える。
その声からわかる獰猛さをそのままに、器用に足の爪を使って木をよじ登っていく。
しかし女性は全くそれに気づいていないかのように一体目に呼応する形で漸く気付いた魔物を見据え、矢を構え弦を引くばかりである。
このままでは木を登ってきた魔物に襲われてしまうだろう。


---アルメリアパート
弓を引き、矢を構える。
なんてことはない、これほどの近距離、おまけに対象は木の周りをゆるゆる動くばかり、外す筈がない…しかし、彼女の心境は違った。
"何が何でも外せない"
その焦りが、逆に彼女の集中力を上げていく。
"矢を射る"それ以外の一切の思考を排除する明鏡止水の境地へと彼女を誘っていく。
弦を引く音が耳に入ったのか、魔物の一体が気付き、吠えを上げる。彼女を襲わんと木を登り始める。
しかし彼女は気付かない、気づけない、気付く必要はない。
ただ魔物を射る、彼女の脳が思考したのは、それだけだった。

401とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 03:36:52 ID:FKZ3ysbc
>400
「(……さーて。
危ないんよ?危なくないんよ?)」

大木を五つほど隔てた向こうで、魔物の気配を察する。
この女性――狐之江 茜に流れる妖狐の血は伊達でない。

夜目をしっかり効かせたまま、対象とその対象を見据えた。
まず選択したのは、下手に動かない事。

レンジの切り替えもさる事ながら、ここいらの魔物は体躯になぞった攻撃に留まらない可能性がある。
冷酷な様だが、だんごまとめにしてやられるのは御免だ。
"ちょっかい"を掛けられる様にだけ、矢筒に手を伸ばしておく。

402とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 03:52:43 ID:hy8.rLA2
>>401
ついに魔物は、女性が構える枝へと登り詰めた。
しかし女性はそれでも気付かない、"煮るなり焼くなり好きにしろ"、まるでそう言っているかのように。
その構えた矢の先を登ってきた魔物へと向ける、ただそれだけで状況ははるかに緩和するだろう。
だというのに、彼女はそれ以外に選択肢はないと言うように、何一つの迷いもなく、地に構えた一体へと矢を放つ。
地面へ落とすことを優先的に考えたのか、一体が彼女に向かって身体全体を使った体当たりをぶつけるのと、彼女が放った矢が地に構えたもう一体の頭を射抜いたのは、同時だった。


-----アルメリアパート
魔物が彼女の側まで詰める。
しかし彼女は動じない、動じることが出来ない。
構えた矢を魔物に向ければ対処出来る。だがしない。
効率の問題ではなかった。彼女に今あるのは、"何を標的としたか"、それだけである。
その標的は彼女に気付いたにも関わらず地に構えたままである。
もう一体が彼女を落としてから襲うつもりなのだろう、しかし彼女にとっては好都合。
わざわざ固定標的になってくれているのだ、これならば何があろうと射抜ける。
そう確信し…最初から確信していたのをそのままに、彼女は矢を放った。
"射抜いた!…!?"
自信たっぷりに抱いたその思考を裏切ることなく、放たれた矢が魔物を射抜くと同時、体に強い衝撃を感じ、彼女は宙に投げ出された。

403とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 04:07:15 ID:FKZ3ysbc
>402
「…………。」

並ではない。
飾り気無く言うと、茜はそう思った。

魔物とあの弓師の力量差ではない。
不利有利の開きでもない。
では何か。

あの弓師の集中力がだ。


「……あれは、とんでもないばーかなんよ。」

茶化す様に言う口調にはしかし、大真面目な様子があった。
見た所、得物は弓だけ。
セオリーで考えるなら、肉薄されるという状況はいの一番に避けるべきだ。

しかしアルメリアが取ったのは全く逆の手法。
一体の肉薄はおろか攻撃を許したまま、地に這って待ち伏せるもう一体を射抜いたのだ。

これが並ではない、茜の言葉にある「ばーか」に当たるものだ。
いくらほどの衝撃を受ける事を想定して、弦を鳴らしたのか。

獣が眼前に迫る状況で尚、遠い方を狙う。簡単な様で至極難しい。
人を宙に投げ出す程の質量が向かってくるのだ。
木も揺れようし、何より恐怖や衝撃に対する意識――そういったものが先行する筈だ。

それらを一切合財無視して、待ち伏せる魔物の頭をきっちりと射抜いてみせた。
並の集中力ではない。


「…………"妻黒"。」

しかし状況が芳しく無いのには変わらず。
あれでどれだけの体力を消耗するのか、考えただけでも肩が凝る。

謳う様な口調で矢を取り出し、左手へと槍投げの様に構える。

404とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 04:22:58 ID:hy8.rLA2
>>403
宙に投げ出された女性に空中浮遊の備えなどがあるはずもなく、重力に従ったまま無様にも地面に叩きつけられた。

「ぐぁ………!」
喉からくぐもった声がでる。否、くぐもった声しか出ないのだ。
身体全体に痛みが走る、一瞬呼吸が出来なくなる。これはまずい、そう考える余裕すらない。
彼女を地へと墜としたものが構える、決して逃しはしないと。上空から覆い被さるつもりなのだろう

人でありながら、弓使いとしてここまで生きてきた故、気配というものに鋭くなったにもかかわらずこの場にいるもう一つの存在にも気付けない。
それほどに余裕を奪われた彼女が選択したことは…弓を構えること。
短剣は持っている。しかし、上空から襲いかかる敵にカウンターで斬りかかる技量などあるはずもない。自分は弓使いなのだ。
ならば、現状を打破するには、いつものように、矢を射つしかないではないか!
幸い骨は折れていない、ならば弓を引くことは可能だ。
迷いなどない、ただ構え、矢を射る。その信念の元、全身に痛みが走る中、彼女は背中の矢筒へと手を伸ばす。
しかし魔物が悠長にそれを待つわけもない。今にも飛びかからんと、体重を前身へと傾けた、見るだけでわかるだろう。

405とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 04:35:21 ID:FKZ3ysbc
>404
「……"豹紋"ッ!!」

一弓入魂。
黄金色を帯びた一条の光が、鋭角を描いて真っ直ぐに飛んでいく。
タテハチョウ科の蝶の名を賜った矢は、妖力に従って雷を放ちながら騒ぎへと向かう。

勝手気ままに放電する黄金色は、いつしか雷の帯を引いていく。
帯は徐々に耀く漆黒へと色を変え、黒い斑を雷全体に弾けさせる。

まるで名の通りの蝶の模様を醸しながら、雷矢は騒ぎへと駆けつけた。
しかし魔物にではない。
その寸分先の地面に突き立つ。

「……ニシシ……♪」

してやったり、という表情。
とても獲物を仕留め損ねた顔には思えない。
それもそのはず、この矢はただの威嚇なのだ。


――バチィンッ!

強いオゾン臭がして、"蝶"が膨れ上がる様に弾ける。
近寄るな、と魔物へ言わんばかりに。

406とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 04:46:31 ID:hy8.rLA2
>>405
「っっっ!!」

飛び掛かろうと前身を完全に重力に任せた瞬間だった。突然目の前で何かが起こった。

"何か"はわからない、この魔物はそのような優秀な頭脳を持ちあわせてはいない。ただ瞬間的、限定的な危険察知を持っていた。

本能が告げてしまった、"危険だ"と。
結果行き場をなくした勢いは魔物の体を宙へと預け、女性に襲いかかることも出来ずに地面へと自由落下を始めてしまう。

だが、そんなもの…彼女には関係なかった。
彼女が己に命じたのはただ一つ、"奴を射抜く"。
絶体絶命の最中、彼女はまたしても集中の極地に立っていた。

幸いにして突然の乱入者によって時間は稼がれた、それは今この瞬間の彼女には預り知らぬことだが。
全身が悲鳴を上げているが知ったことではない、知ることが出来ない、知る必要はない。

そして、落下した魔物が地面へと体をぶつけたその瞬間、その命は一本の矢によって射抜かれた。

407とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 04:54:56 ID:FKZ3ysbc
>406
「…………♪」

上機嫌に尻尾と耳を揺らし、沈黙のまま表情を笑ませる。
それと同時に木から降り立つ。

最早風穴を開けられているのは避けられていまい。
何せあの集中力だ。この程度の雷撃など"ちょっかい"に過ぎまい。
とはいえ笑みの大部分は


「さ〜〜っすがウチ、ナイスアシストなんよ〜♪」
この自画自賛が占めているのだが。

408とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 05:01:24 ID:hy8.rLA2
>>407

目の前の標的が絶命したことを確信し、漸く一安心…したのもつかの間だった。

「くぅ…!!」

全身の痛みを再度知る、再度確認する。
当たり前だ、あの瞬間だけはそれをシャットアウトしていただけで、痛みがなくなった訳がない。
我ながら無茶苦茶な行動に出たものだと、自分自身に呆れてみる。

そして今更ながら、本当に今更ながら、初めてこの場に誰かがいることを知る。

「誰…?」

全身の痛みの為大きな声をだせる訳もなく。
ただの人間ならば聞こえるかどうかわからない声量で、この場を助けてくれた恩人を探そうと、体を地に預けたまま頭だけを動かし周りを確認する。

409とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 05:08:20 ID:FKZ3ysbc
>408
「あーあー、ウチの活躍ちゃんと見てなかったんよ?
ちゅーか。」

目の前には、カウガール宜しくな恰好をした倭人の娘が居た。
気品の良さと、若者じみた軽薄さが同居するなんとも奇妙な印象だ。
どうやら助け舟を出したのはこの娘らしい。叢を踏みしめて眼前まで迫る。

髪をわざとらしく横に流すと、留めていたと思われる台詞の続きを紡ぎ始めた。

「ばかちん。あれは危なすぎなんよ。
死んだらぱぁなんよ?」

と言うが早いか。


アルメリアの頬を指でつまみ、ぐいっと引っ張った。
張り詰めていた空気が、急に砕けていく様な音が聞こえる。

410とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 05:15:39 ID:hy8.rLA2
>>409

「あなたが…」

地に対し仰向けに横たわるという無様な姿ながら、少女を見つめるその表情に、小さな笑みが浮かぶ。

生きた、生き永らえた。今の姿がどうだろうとその過程がどうだろうとそれが結果、それだけで自分にとっては十分。
そしてその結果をくれた彼女には、喜び以上の感謝を。
そしてそんな感謝は

「何をしてくれたのかはわからなかったけど、ありがとう。おかげでtいひゃい!?いひゃいわ!?」

突然の痛みによって潜んでしまった。
只でさえ全身が痛いのにさらに頬に別ベクトルの痛み。
痛みだらけで彼女の説教に反応する余裕すらないのか、ただただ呂律が回らないまま痛いことを伝え続ける。

411とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 05:26:15 ID:FKZ3ysbc
>410
「今のにツノ生えたらどないするつもりだったんよ?」

パッ、と手を離し、帰り道で腕を組ませる。
ジト目でアルメリアを見つめる金の瞳には、生意気という表現がぴったりな色があった。

彼女の感謝もそこそこに受け取り、ハットの上の耳をひくひくと遊ばせる。

「あーたみたいなイノシシみたいな奴は、滅多と見ないんよ。」

412とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 05:36:10 ID:hy8.rLA2
>>411

「あー痛かった…今も痛いけど…」

痛みによって目を潤ませながらぼやく、腕も、というよりは腕が特に痛いので頬をさすることすら出来ない。

しかし、少女が自身の行動を戒めていることがわかったのか、自身を見つめる瞳を見つめ返すことも出来ず気まずそうに顔を反らす。

「…わかっ…いや、なんの言い訳もないわね。ごめんなさい」

"わかっている"、そう言葉を紡ごうとした口を、直ぐに諌めた。どう見たってわかっていないのだから。
しかしわかっている、彼女が何にたいし皮肉を言ったのか。

自分も"あれ"を使うつもりはなかった、"あれ"は自身の安全がほぼ完璧に保証された状況でこそ真価を発揮するものだ。
あのようないつ危険が身に降るかわからない状況で使うものでは断じてない。

「集中し過ぎるとね、ああなるの。普段はならないようにしてるんだけど…」

不安、疲労、ストレス、焦り。
いろいろな要因が重なった結果、逆に打開するために集中し過ぎた結果がこれだった。

413とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 05:46:58 ID:FKZ3ysbc
>412
「あーほう。」

とどめにごくごく軽く額に中指の裏を打ちつける。

「分かってたんなら余計になんよ。
ウチみたいなすーぱーれでーが通り掛かってなかったらえらい事になってたんよ。
良くて腕一本、悪ければもちろん仏さんなんよ。」

ズバズバと不備を突いてくる娘。
何か恨みでもあるのだろうか。 いや、元々こういう性格なのだろう。


「ん。」

しかしながら、助け舟を出した事からも只の嫌味な言葉で無いのは分かる。
その証拠に今も、さりげなく体を気遣いながら肩を貸して起こしている最中だ。

「王都まで送ったげるんよ。
忘れものしてても取りに帰らんからそのつもりでいるんよー?」

414とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 05:58:20 ID:hy8.rLA2
>>413
「返す言葉もないわね…」

苦々しい表情で額を小突く手をながめる。
わかっている、自らの未熟さが招いた窮地。彼女が来てくれなければ、高確率で死んでいただろう。

「反省、そして精進ね…くっ…ぁっ……」

後悔することに意味はない、そんなものこれからも何度だってするのだから。
だから、必要なのは反省と更なる成長への意志。
それを自ら確認するためそうこぼし、痛みに呻きながら、少女に助け起こされる。

「…ええ、私にはこの子達がいれば、特に問題はないわ…本当に、ありがとう」

未だ左手に握った短弓、と、背中に備えた長弓に視線を持っていきながら、再度、お礼と感謝を述べた。

415とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 06:07:13 ID:FKZ3ysbc
>414
「帰ってきたら、打ち返してやる所だったんよ。
まー、同じ弓師のよしみで大目に見てやるんよ。」

アルメリアが全身危うしと判断した茜は、一先ず背負って森を抜けんとする。
草原の道に出れば、馬車が呼べるからだ。

「全く、何でウチの回りってこんなばっか……」

つまらなさそうな真顔で言う娘には、何かほんの少し引っかかるものがあった。
ともあれ、今回は何とか難を逃れられた様だ。

「ああそうそう、ウチはフォルクス=S=アーバレスタ。
あーたがきつねうどんを奢るびゅーてぃーれでーの鑑なんよ!
覚えとくんよ? ぺったん子。」
きつねうどん一杯と、不名誉なあだ名と引き換えに……

416とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 06:15:09 ID:hy8.rLA2
>>415

「そう、あなたも弓師………まさか、こんな状態でかの王都に入ることになるとはね」

少女に背負われた状態、時たまどうしても起きる小さな揺れに呻きながら小さくぼやく。
しかしそれも自身の撒いた種、今はもう生きた状態で入れるだけ感謝しよう。

「…私はアルメリアよ、一応ね。恩人なんだもの、きつねうどんくらいは奢らせてもらうわ、アーバレスタ」

そう考えれば、一食のご馳走くらいは安いものだ。
しかしぺったんこ、自分はやはり胸が小さいのか…そう思うアルメリアだった

FO

417とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 21:28:48 ID:TBgD.4qU
【ある日ある時の王都】

「……まっ、王都とはいえこんなものよね」
『残念だったねぇ』

【黄緑色の髪をドリル型に巻いた少女が、ベンチに座っている。
足元にはピンク色のプニがいる】

418とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 21:37:05 ID:nJ99xa9s
>>417
どした?暗い顔してよ
【気配もなく視界外から唐突に現れるデカブツ、心臓に悪い】

419とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 21:43:13 ID:TBgD.4qU
>>418
『にひゃぁぁあああ!?』
【驚いて文字通り跳ね上がる涙目ぷにぷに】

「あああアンタねえ!
け、気配を消して出てくるなんてどこのストーカーよっ!」
【振り返り、早口で毒つくプラージュ。
その表情は驚きを隠せていない】

420とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 21:46:38 ID:nJ99xa9s
>>419
そんな驚く事ないだろー
【ニヤニヤ、まるで反省していない・・・】

んでだ、何でまた残念そうな顔してたんだ?
【そして速やかに話題をそらす】

421とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 21:54:41 ID:TBgD.4qU
>>420
「急に現れたら誰だって驚くわよっ!」
『ふぇぇ……』
【噛みつくように反論する少女、涙目でガクガクしているプニプニ。
ドッキリは大成功だ】


「何してたも何も、今ので全部吹き飛んだわよ。
ま、収穫はなかったんだけど」
【落ち着こうと前髪をかきあげ、大きく深呼吸一つ】

422とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 21:59:03 ID:nJ99xa9s
>>421
ほれ、饅頭やるからそんな怒るなって
【饅頭で解決しようとするな】

成果って事は何か探してたのか?
【首を傾げる大王】

423とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 22:11:32 ID:TBgD.4qU
>>422
「いらな『お饅頭たべる〜!』」
【ジト目で拒否しようとしていた少女だったが、プニプニは喜んで機嫌をなおした。
その様子に脱力するプラージュ】


「アンタには関係ないことよ」
『うん、体質を戻す方法を調べてただけだもんね』
【素っ気なく言い放つプラージュ、あっさり喋るプニプニニンフェ】

424とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 22:17:40 ID:nJ99xa9s
>>423
ほれ
【饅頭を手渡す大王】


ふむ、つまりプニになってしまう症状を治すために調べものをしてたんだな
【わざわざ詳しく言い直す】

425とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 22:29:43 ID:TBgD.4qU
>>424
「……わざわざ言い直さないでくれる?こんな場所で」
【辺りを見回し、声を潜めた。
幸い、辺りに人気はない】

『ありがと〜♪』
【お口でキャッチ、即味わうピンクプニ】

426とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 22:33:57 ID:nJ99xa9s
>>425
周りに人気はないが、それでも注意した方が良かったな、すまん
【あたまを下げる】


しかしまぁアレだ、そういう事なら協力するぜ?
【ドヤァ・・・、何がそういう事なのか】

427とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 22:43:24 ID:TBgD.4qU
>>426
「アンタねぇ……そうカンタンに何にでも首を突っ込むんじゃないわよ。
第一、アンタが知っていることなんてなにもないでしょ。
手伝うこともないかもしれないわよ」
【毒舌大盛で言い放つ。
いつも以上に態度がつれない。というより冷たい】

428とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 22:50:33 ID:nJ99xa9s
>>427
確かに手伝えることは無いかもしれない、だがあるかもしれないとも言える
【ドヤァ、うぜぇ】

ま、冗談は置いといてだ、友人が困ってるなら助けたいってだけだ
こういう事を思うのっておかしいか?
【真顔、真面目と不真面目のスイッチ切り替えが早すぎる】

429とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 22:58:41 ID:TBgD.4qU
>>428
「――!」
『……プーちゃん、手伝ってもらおうよ』

【DDDの百変化と言葉に黙ってしまったプラージュを見上げ、プニプニニンフェが控えめにいう……口元に饅頭カスをつけたまま】

「……しょうがないわね、特別に手伝わせてあげるわ」
【ふん、と鼻をならしながらそう言うと、名刺サイズの紙をDDDに差し出した】

430とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 23:04:47 ID:nJ99xa9s
>>429
そうか、ありがとな
【ニッと無駄に爽やかに笑い】
っと、これはなんだ?
【とりあえず受けとる】

431とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 23:16:11 ID:TBgD.4qU
>>430
「なにって、見ればわかるでしょ。名刺よ、名刺」
【かわいいプニプニが描かれたそれには、定休日と住所、そしてクッキー屋さんとかいてある】

「ここで詳しく説明するわけにもいかないし、第一まだ情報が少なすぎるもの。
次の定休日にまた色々調べてみるつもりだから、来るならその後ね」

【そういいながら、ベンチから立ち上がる】

432とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 23:21:13 ID:nJ99xa9s
>>431
ふむ、つまりその時にこの場所に行けばいいのか?
【と首を傾げる】

433とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 23:38:51 ID:TBgD.4qU
>>432
「そ……それくらい自分で考えなさいっ」
【質問に答えず、さっさと歩き出すプラージュ】
『定休日の日なら、わたしたちお家にいるよ。
待ってるからね〜』

【ぴょんぴょん跳ねながらそういってから、ニンフェも慌ててプラージュの後を追っていったFO】

434とある世界の冒険者:2012/09/23(日) 23:47:39 ID:nJ99xa9s
>>433
あいよ、またな!
【手を振り見えなくなるまで見送る】

さて、定休日までお預け食らっちまったな
【からからと冗談を言いつつ去っていった】

435とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 22:33:52 ID:HIGV0bt6
//第二裏>>117の続き

「……氷……、よい例えです……」
ふう、と息を吐きつつも、手には氷でなにか形作られている
その形は、どこか鳥の羽根に似ている。
形作るまえに、中に緑色のシロップをポケットより取り出して、それを入れて凍りつかせたりすると、
手のひらぐらいのサイズの、シロップも凍った、羽根の形のシャーベットのようなものができる

「羽根の形のメロン味の氷菓子、どうぞ……」
と言い、手渡そうとしつつも、

「全て……、ですか……
よければ、お聞かせ願えませんか……?」
と、真剣な口調で尋ねる。

436とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 22:45:15 ID:rDnJLLzg
>>435
「……」
深く光すら通らない暗い海の色をした目でセリオンをじっと見つめる
「ありがと」
氷菓子を貰い口に自分の放り込む
「……あげる」
ゆっくりと彼女は自分の腰にある袋を探り、セリオンの手に何かを握さそうとする

「何を?」
首をかしげている
「何を話せば良いのかわらない。正しいもの、間違っているもの、信じれるもの、疑うもの。それらが全てわからないの」
三日月の形に口を笑わせている。その姿はまるで悪役のようにも見える。
「だから、わからないの」
口元を戻して、再び無表情に
「……」
そして、悲しむように夜空を見上げている


//もし文章が受け付けなかったら、行ってね? できるだけ治す努力するから

437とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 22:53:10 ID:HIGV0bt6
>>436
「信じられるもの……、本当に、心当たりがないと……?」
なにかが、引っ掛かった様子

「どうも……」
と礼を言いつつ、手を見てみようとする

//こちらのほうこそ、受け付けなければ、
言っていただければ可能な限りで治しますよ

438とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 22:57:44 ID:rDnJLLzg
「何も無いの、何も」
夜空を無表情で見上げている。彼女は、兄のでるたも信じられないのだろうか?
もしかしたら、忘れているのだろうか? それとも、故意に忘れているのか

そこには、黄金色のはちみつを固めたお菓子がある。噛み砕いて食べるものではなく、飴のように舐めるお菓子だ

439とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:01:35 ID:HIGV0bt6
「家族……かはともかくですけど……
共にいままで暮らしてきた相手も、信用できないと……?」
もしやと思いつつ、そう尋ねる

「黄金……」
少し眺めて、とりあえず口に入れる

440とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:05:38 ID:rDnJLLzg
「うん。できない」
きっぱりと言い切った
その言葉に迷いは無いように見える

軽い甘さのはちみつの味が口の中に広がる

441とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:08:33 ID:HIGV0bt6
「なぜ、ですか……?」
きっぱりと言い切ったことに、少し驚きつつも、

「しかし、甘いですね、これ……
うん、美味しいです……」
味わいつつも、そう言う

442とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:13:01 ID:rDnJLLzg
「何を信じればいいの? 何を? どうして? 彼の行動? 態度? それは本物なの?」
詰め寄るように近づいてくる彼女。その迫力に普通の人ならのけぞるであろう

「ねぇ? どれを信用すればいいの? ねぇ?」

443とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:19:35 ID:HIGV0bt6
「では、逆にお尋ねしましょう……
なぜ、偽りだと思うのですか……?
いえ、あなたはなぜ、彼の態度が偽物だと思うのですか…・・・?」
のけぞらずに尋ねる
迫力にも動じないあたりは、それ相当に肝が据わっているということか

444とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:25:21 ID:rDnJLLzg
「わからない」
そう一言だけ言うと、下を向く
「あれは偽りなの? 本音なの? 彼は本当に彼なの? 彼の今は今なの?」
そのあとはわからないを只々つぶやいている
声に抑揚が無いものの、まるで今にも泣きそうになっている雰囲気がある

445とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:31:49 ID:HIGV0bt6
「………」
その問いに、返す言葉は見つからなかった少女
偽りか本音か、彼の、いくつかの不審な行動を思い返すと、
彼の本当の自我がどれなのか、それがわからなかった

「……では、彼の元を、離れたのは……?」
雰囲気を汲みつつも、そう尋ねる

446とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:36:24 ID:rDnJLLzg
「答えを知るために」
ゆっくりと、また夜空を見上げる
「答えが見つかる為に、出て行ったの」
そう言うと、ゆっくりと空に手を伸ばしす
「見つかるのかな?」

447とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:39:45 ID:HIGV0bt6
「見つかりますよ……、そんな気がします……」
ゆっくりと、星空を見上げつつも、

「可能な限り、私も手伝いますし……
氷の船に乗った気にでもなって、安心してくださいな……」
と、視線を彼女に戻しつつも、微笑みを少しの間だけ浮かべて言う

448とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:45:17 ID:rDnJLLzg
「貴方は信じればいいの?」
首をかしげて見つめている
「貴方は答え?」
無表情ながら三日月の形をした微笑み。恐ろしい微笑みに見える。しかし、悲しい微笑みにも見えるのはなぜだろうか

449とある世界の冒険者:2012/09/25(火) 23:52:04 ID:HIGV0bt6
>>448
「少なくとも、あなたを裏切る真似はしません……」
見つめられつつも、そう答えつつ、

「私が答え、ですか……」
少し思案しつつ、
「あなたがそうだと思うなら、そうかもしれませんけど……
私は、あなたが信じるべきは、あなた自身の意志……
そう、考えます……」
自分が答えということに対して、そう返答する
しかし、そう答えた少女の表情は、どこかしら暗くも見える




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