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第4汎用スレ
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ご利用は計画的に!
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第3>>1000
「それもはや散歩じゃないですよ……」
と、蜘蛛の上の女性を見上げて
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「ま、いいじゃない。
誰かを襲うつもりもないし」
ガチガチと顎を鳴らす大蜘蛛はやる気満々にしかみえないが。
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>>3
「蜘蛛がなんだかガチっぽいんてすが!?」
ひぃ、っと恐れて二歩下がり
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>>4
「ちょっと興奮してるのよ。
この子、森を出るのは初めてだから」
そう言って蜘蛛の頭を撫でてやるとおとなしくなる。
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>>5
女性の発言とおとなしくなった蜘蛛に安心して
「いいかい蜘蛛君、俺は食べ物じゃいよ」
と、蜘蛛の顔の前で人差し指たてて言ってみる
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>>6
ガパァと思い切り顎を開く蜘蛛。
人間の言葉は解さないらしい。
「ふふふ」
そんな様子を見て魔女は笑う。
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>>7
「わかったかい?」
そんなことも分からず理解してるもんだと確認するように上記をいい
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>>8
「残念だけど、この子は人語を解さないわ」
全部言い終わったあとでそう言う。
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>>9
「すごい恥ずかしいんですけど」
たてた人差し指がへなへなと萎れるように折れて
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>>10
「言うのが遅れたわ。
ごめんなさいね」
悪びれた様子はまったくない。
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>>11
「別にいいですけどー……って、こいつ口開けてるじゃあないですかっ」
今ごろになって気づいたのか、すぐに後退して
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>>12
「私が命じなければ何も襲いやしないわ。
お腹は空いてるみたいだけど」
そう言って笑む魔女。
煉瓦からしたら笑い事ではないだろうが。
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>>13
「いやいやいやこわいですよ! 何か食べさせてあげてください!」
びくびく震え本当に笑い事ではなさそうで
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>>14
「じゃ、久々に森の外も楽しんだしそろそろ帰るわ。
私はミラ・アラクネア。
誰か毒殺したかったら頼ってらっしゃいな」
冗談か本気かわからない言葉を残し、魔女は森の方へ去っていった。
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>>15
お疲れさまでした
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<王都のどっかスターキャッツカフェ内>
【明かりはぶら下がるランタンのみ。木製の薄暗くレトロな雰囲気を醸し出す店内。】
【カウンターに立つは黒布を巻いた二足歩行で尾にリボンをつけた小さな渋めの黒ネコ。
店内の隅にはネコ耳をつけた2m弱の大男の人形があるが気にしてはいけない。
そしてカウンターの目立つ箇所に"酒場のマスター"とサインされたカードが飾られている。】
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//っと、投下ミスです。
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「ふう」
赤い髪の学生服を着た青年が、金色の、伝説の生き物、麒麟に股がって歩いている
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「街にいってみようかのう」
赤髪の青年が、麒麟をぱからぱから歩かせて森を抜け
広い草原に出た
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「いけ!」
麒麟に指示を出せば、そいつは実のなっている樹に頭突きをする
揺れて、実が何個も地面に落ちてくる
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<ここだけ丸一日前 3/14と3/15の間くらいの時間軸
ジグザール王都・大通り付近>
「キヒヒ……今の時間は色々狙い目なんだよなァ……」
特徴的な笑みを浮かべながらハネた長髪をした長身の男が歩いていく。
大量に抱え込んでいるのは……クッキーにマシュマロ、キャンディ。
それはまぁ……何人分かは分からないほどな量で、この日の為にわざわざ用意したというならば爆発しろと言わざるを得ない。
「あと三店舗ォ……」
ところがどっこい、彼はまだ店を巡る気らしい。
……もう日も変わるころだろうに。
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「何アレ、マジ怖い。」
【そんな姿を見つけたのは黒い布を首に赤いリボンを尾に巻いた二足歩行の小さな黒ネコ。
ホワイトデーにしろ、何にしろそこまで菓子を買い込んだ挙句に
まだ、店を回ろうとしている姿に狂気に似た物を感じ取ったのかもしれない。】
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>>23
「ん?アレは……」
色々とアレな抱え込んだ状態のまま、チャオウスの方に振り向いた。
「ああいうのは自律で動くタイプか……菓子内臓の自律人形なんて今年のは凝ってるなぁ」
……と勝手に何かを納得。
ヘラヘラ笑いながら近づいてくるが、なんだか怖い。
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「……今年の?
いやいやいや、吾輩は年中無休で吾輩にゃよ!」
【首をブンブン振って、否定をする。
笑いながら近づいてくるさまに怖気づいて、後退する。
常に一定の距離を保とうとしているようだ。】
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「えっ……喋った……
んじゃぬいぐるみとかゴーレムの類じゃあねぇか」
むー、と残念そうな表情で。
「いや、毎年そういう系統の催しをする店があるモンだからよ」
しばししたら、説明する様な口調でそんなことを。
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「勝手に合理的な判断をするでにゃい。
別に吾輩は白い日のお楽しみ要素ではにゃいっ!
……そもそも、吾輩はネコにゃし。」
【ネコなのに二足歩行。ネコなのに喋る。
どう見てもネコではない。だが、姿形はネコである。】
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「いや、ホラ、ネコ型ゴーレムとか猫型のぬいぐるみとかあるかもしれねェじゃん?
白い日に限らずカップルもののイベントの日には」
ヘラヘラと笑う。反省する気も悪びれる気もなさそうである。
「それにどちらかっていうと、
ここまでシュールな生物が作り物じゃないって言う方が初見じゃ無理があると思うぜ?」
猫なのに猫じゃない、あまり見ないナマモノであるからして
猫の獣人と認識するよりは誰かの作った出来損ないの猫のゴーレムか何かと思う人が多いだろう、という意味か。
実に失礼である。
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「そもそも、白い日なのに吾輩みたいなのを用意すると思うにゃ?」
【このネコは黒い体毛を持っている。
敢えてホワイトデーにぶつけるならば、色の兼ね合いで白ネコの方がベストだ。】
「にゃにゃにゃ、これは抗議をすれば勝てるレベル!
吾輩とて、初対面でちゃんとネコと認識された事くらいあるにゃよ!」
【腕を挙げて大抗議。
背の方もネコと同じサイズである為、非常にちっこい。
練習用に作ったゴーレムか何かと思われても確かにおかしくは無い。】
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「確かにカラーリングミスというか
色んな意味で焼き過ぎたというか」
声もハードボイルド過ぎるしなぁ、と。一人で納得して
「なんだ焼き過ぎか」
さらに一言、ヒドい台詞の追加である。
「いやいやいや、普通に猫って言われるんだったらその言い回し自体おかしいだろ」
文句を言う猫に対して大人気ない反論をする猫っ毛。
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「焼かれてないし……ってか作りもんでもにゃい!」
【ビッとそちらに手を向ける。
ネコである為、もちろん指先は肉球である。】
「だって、汝みたいに間違えるのが多いからにゃー。
どっからどうみてもネコなこの吾輩をネコとは別のナマモノと!」
【進行形でナマモノとも認識されていないのだが。】
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「いやいや、そうっぽいっつう話なだけで」
ヘラヘラ笑いながらそのちょっとした怒りをいなす。
「どちらかというと俺派の方が多そうだけどな」
猫だと発言したやつのほうが珍しいとでもいわんばかりに。
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「むむむ、確かに冗談みたいなアレにゃけどさー。」
【自覚はあったようだ。
というか、これで平然とネコと言い切っているのだから、あって当然だ。】
「そりゃ、吾輩、厳密には獣人ですけど、そんなの瑣末な問題。
それにしても、ホワイトデーとはかくも吾輩に冷たいモノにゃったか……!」
【あっさりと自分が獣人寄りである事を白状。
ゴーレムの類でない以上、それであることは確定だろうが。】
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「いやまぁ、平然と猫っていう方が無理あるわ」
と、率直に意見を述べてしまう失礼さ。
ここまでいくとある意味、すがすがしいレベルだ。
「んー、いや。
獣人というイメージよりかは、ぬいぐるみの方が近いな、サイズ的に」
この男としては獣人というと、もっと大柄で獰猛な雰囲気なものが浮かぶようだ。
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「にゃんでさ。ちゃんとネコと認識されるにゃよ?」
【とはいえ、ネコ扱いされるのも事実である。
ミカヅキの評価に納得がいっていないのは明らかだ。】
「にゃっにゃっ、それは汝の世界が狭いと言わざるを得ない。
吾輩の様に獣成分が多ければ、こうなってしまうのにゃ!」
【別に威張る事じゃないが、エヘンと胸を這って威張って見せる。】
//了解ー
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「いや、だって猫って完全に認識されてたらこう
何というか変なナマモノみたいなオーラが漂っていないっつうか」
両手いっぱいに菓子を抱えてるヤツによる変人認定の瞬間である。
「いや、猫獣人より虎獣人の方がイメージできるというか
申し訳程度に人間成分入ってるように見えるんだよなぁ……」
初対面なのにものすごくバッサリとした物言いである。
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「にゃにゃにゃ、いくら白い人はいえそんな菓子を
大量に持っている汝には言われたくなかった!」
【このネコからすれば言葉通りで山の様な菓子を持っているのと同義。
そんな人に言われたくないと、肉球を向けた。】
「これでも2割くらいは入っている……はずにゃ!」
【このネコ自身も人間要素が薄い事は自覚している。】
//おかえりなさいませ!
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「そりゃあ、このくらいの時間なら処分セールになるじゃん?
金の足りない俺にはちょうどいいっつうか、買い溜めしておきたいからな」
……本来の用途ではなく、ただの買い溜めらしい。
そんなに甘い物が好きなのだろうか。
「いや、5%入ってればいいほうじゃないか?
5分の一でもあったらもっと背丈あるだろうに」
と、冷静にヒドいツッコミを入れる。
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「にゃんだ、お返し用ってワケじゃにゃいのね。
……猶更にゃよ、その量を1人で食べちゃうにゃ?!」
【目を白黒させながら、その買いだめされているお菓子も見ている。
とうぜん、このネコにそれを利用してまで買おうとは考えていないようだ。】
「にゃにゃにゃ、ともかく吾輩は獣人にゃの!」
【つべこべ言うな、とでもいうかのように。】
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「他のヤツらに比べて、こう燃費が悪いからなァ。
すぐ消耗するような戦い方するクセなんとかしねェと」
こういう言い回しではまるでこちらがゴーレムの様だが、使う術があまりにもエネルギーを消耗するとかなんとか。
というか、自覚しているのに節制が出来ないのか。
「わぁーったわぁーった、俺はもう他の店フラフラいくから失礼するぜ、獣人さんよ」
ヘラヘラ笑いながら、次のターゲット店舗へ向けて歩いていった。
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赤髪の青年がいる。手には、太く長い、金色の槍
動かせば雷がぱちぱちと放電し、地にある草を焦がす
「せいや!!」
と、その槍から一抹の雷が、影に隠れていた兎を貫く
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風に靡く草は、春の訪れと共にその背丈を伸ばしていた
まだ少し肌寒さの残る微風だが、先ほどまで数十キロの道のりを走っていた身にはちょうどいい涼しさだ
「…………」
しばし立ち尽くし、呼吸を整える
とはいえ興奮まで冷めてしまっては元も子もない、ここにいるのは少しだけにしよう
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とある赤髪の青年が、湖で釣りをしている
木と糸で簡単に作った釣竿、浮も小さい木の枝で
「??今だ!!」
浮代わりの枝が水面下に沈んだ直後に一気に釣竿を引く
糸に繋がった長靴が、弧を描くように空を切り
青年の背後に落ちるだろう、運が悪ければそこにいる人は長靴の餌食になってしまう
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「ふぅ」
赤髪の青年が、森を歩いている
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「最近人にあわねーぜ」
赤髪の青年が金色の麒麟にまたがり歩いていて
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「街に出てみたわけだが……」
赤髪の青年が、割と人だかりの多い街を歩いていて
「道に迷った……」
と、誰か適当な人間に道を訪ねようとしている
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「まあ、こういうこともあるか」
と、話しかけやすい人も見つからず気にせず歩いていく
「足疲れたなぁ」
そう言ってキリンを召喚させると、それに跨がり歩いていき
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「ふむ……」
赤髪の青年が麒麟に跨がり歩いている
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ドザッ
どこかの商団の所属とおぼしき馬車の積荷から一冊の本が落ちる。
何かから逃げていたのか落としたことにも気づかず馬車は瞬く間にその場を通り過ぎていってしまう。
街道へ落ちた巻かれた細い銀の鎖が月の光を反射し輝いている。
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【草原】
一人の紳士の元に鳩が飛んで来る
紳士、手紙を受け取ると、顔色が変わる
「金曜日、ですか………急がなくてはいけませんね……お嬢様が………」
天を仰ぎ、深呼吸一つ
-
「調整がうまくいかないなぁ・・・」
ポールウェポンサイズのネイルハンマーを担いだ青年が歩きながらため息を吐く。
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>>51
「む、誰か来ました、ね」
そう気付くと執事っぽい人は手紙を破り捨てて
「こんにちは」
軽く帽子をとって挨拶
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黒のレザージャケットとフィンガーレスグローブに拘りを見せる茶髪の青年ぶらぶら。
「お使い終わってフリ〜タイムっす…暇っす」
暇人だった。
-
>>52
「んん?あぁーこんばんはー」
執事の存在に気づいていなかったのか声をかけられてから気づいたようだ
-
>>51>>52
「ふむ、話を聞いていた訳ではなさそうてすな」
独り言を呟くと、ほっと一息ついて
「ふふ、なんでもありませんよ、すみませんね」
街へと戻ろうとして
-
>>55
「? なんなんだろね」
時間を見ようと上着の内ポケットから時計を取り出そうとすると赤い宝石がついたペンダントが落ちる
-
>>55>>56
「見知ったような顔と知らない人がいるっすね…?」
突っ立つ暇人。
-
>>56
「!」
そのネックレスを見て表情が変わる
「………貴方、それをどこで…?」
と、ネックレスを指さして
-
>>57
「・・・あったことあったっけ?」
※変身した後の姿でしか会ってないので誰お前状態である
>>58
「え?
いや・・・友達っていうか知り合いが誘拐されちゃって、
その時に落としてったものだけど・・・」
-
>>59
「…はっ!イエ、シリマセン、アナタノコトナンテシリマセンヨ?」
目が泳いでいるし、何故か急に片言。
うっかり迂闊なことを口走ったのは言うまでもない…
実のところ正体を隠し通せていると思っているのは本人くらいのものだ。
-
>>59
「ふむ、誘拐されたのは、元気な髪の長い女の子、ですね?」
執事っぽい人はそう訪ねて
-
>>60
「・・・?まぁいいけどさ」
アホなのでこの前のヒーローと同一人物だということには気づかなかったようだ
>>61
「え?あぁそうだけど・・・」
何で知ってるんだとでも言いたげだ
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>>62
「ハハハ…で、お二人は知り合いっすか?なんか剣呑な話もしてるようっすね?」
-
>>62
「やはり………」
その少年の表情から察したのか
「私、元々はアーデルハイト家の執事でした」
眼鏡を治しながらカミングアウトして
「今回お嬢様が邸に連れ戻された、普通ならば問題ない事なのですが……」
ため息一つ
-
>>63
「いや、初対面だけど・・・」
>>64
「あ、誘拐じゃなくて連れ戻され・・・」
じゃあ安心じゃないか、と一瞬思うが
レオナが話していた事を思い返し表情hが強張る
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「……なーんか、いいように事は運ばなそうな感じっすね」
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>>63
「ふむ、初対面でありますな。宜しくお願いいたします」
ぺこりと
>>64
「少し、お話しましょうか………」
眼鏡を挙げると
「アーデルハイトは魔法の名家、其故、強力な封印された古代魔法も存在します」
つかつか歩きながら説明し
「しかし、それは危険な魔法、故に封印を解くには…鍵が必要なのです……二度と封印を解かれぬような、最悪な鍵が…」
「アーデルハイト家からして、“要らない子”であるお嬢様は、その"鍵"として最適な人材となりますな」
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>>66>>67
「・・・ってことはつまり」
凡その見当はついたのか険しい表情へと変わる
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>>67>>68
「生贄的な?…うっわ」
何とも言えない表情を浮かべる暇人。
「いやそれ普通に最悪じゃないっすか」
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>>68>>69
「そうですね、"鍵"とは"血族の命"、その生け贄にされようとしている……」
暫く身体を震わせて言う、そして落ち着いたのか
「今後、私はお嬢様救出に向かいます…もしよろしければ、協力を仰ぎたいですな……」
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>>69
>>70
「勿論手伝うよ。数少ない友達なわけだしね」
にっと笑う少年
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>>70>>71
「いよっし、そんな話を聞いたら黙ってらんねーっすよ」
気合を入れてる暇人。
「どーんと任せてほしいっす!」
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>>71>>72
「ありがとうございます…」
執事っぽい人はぺこりとすると
「ではまた、連絡しましょう、そのネックレスは貴方が持っていてください」
そう言うと街へと歩いて行きました
【FO】
//お疲れ様です~、ちょっと説明まで無理矢理だったかな~とか思ったりw絡みありがとうです~
-
>>73
「よし・・・!」
気合十分で王都へと駆けていった
-
【王都近くの川原】
ふん!
(ぶおん!)
【上半身裸の青年が大槌を振り回し鍛練している】
-
「さて、ふらっとこんなところへ出てきたが……、うん?」
青い髪の青年は、人影を確認する。
(話し掛けるにも鍛練の最中ぽいな
まあしばらくみていくか)
と思い、しばらくここにとどまることにした青い髪の青年。
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>>76
・・・まぁこんなもんか
【一旦休憩するらしく、地面に大槌を突き立てる】
んで、お前は何かようか?
【そしてそちらに顔を向け声をかける同じく青髪の青年】
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「ああ、いやさあっちこっち適当に散歩してたらさ、鍛練してる青年を見つけたもんで、頑張ってるなーと思ってしばらくその様子を眺めながらここで休憩してたんだ」
と答える同じく青髪の青年。
-
>>78
そうか、眺めても面白いものじゃないと思うがな
【ドスンと大きな石に腰をおろす】
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>>79
「いや、あんな
-
>>79
「いや、あんなのを振り回すところをみる、ていうのも、できない俺からすればなかなか見応えがあるしすごいともおもうぞ?」
といい、続けて
「そういえば名前聞いてなかったな。俺はカイサ、お前は?」
と質問する青髪の青年 カイサ。
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>>81
今の時代身の丈以上の武器を振り回すやつはざらにいると思うがな
あぁ、俺はデルト・デーグ・デフィード、DDD(デデデ)と呼んでくれ
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>>82
「身の丈以上の武器を振り回すやつはざらにいるのか……。でも実際に見たのはこれが初めてだしな……。」
「まあそれはおいといて、これからよろしくな、DDD!」
と、少し考えこみつつもそう言って挨拶するカイサ。
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>>83
まぁ使いなれた武器がたまたま身の丈以上だっただけってこともあるだろう
俺も昔からコイツを使ってる
【大槌を指して】
おう、宜しくな
【ニッと微笑む】
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>>84
「ああなるほど。確かに使い慣れた武器がたまたま身の丈以上だった、てこともあるかもしれないな。」
「ならまたそういう人を見かければ、身の丈以上の武器をほかにみることもあるかもしれないな。」
と言い納得するカイサ。
-
>>85
まぁそうは言っても、武器なんて物は自分がやり易いものを選ぶもんだ
素手で戦うのが一番強いなんてやつもいる
よほど珍妙な武器でもない限り持ってる武器を興味津々に見てたら変人に思われる
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>>86
「ははは、確かにそうだな!
と返すカイサ。続けて
「一番慣れてる武器か……
やっぱり俺の場合は昔から使ってる魔導銃なんだろうな……」
といい、ポケットから一丁の青い拳銃をとりだして眺めるカイサ。
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>>87
ふむ、そいつがお前の相方か
ずっと使ってきたのか?
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>>88
「ああ、そうなるな。
なにしろ数年前はいろんな敵と一人でたたかって、そのたびにこの銃を強化して、また戦って……」
「いまじゃこいつをいろんな形にできるようになったよ、ははは……」
とかなり引きつった笑顔で語るカイサ。
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>>89
なるほど、辛苦を共にしてきたって訳か
-
>90
「ああ、そうなるな……」
と答えるカイサ。が、まだその顔には陰りがあった。
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>>91
ふむ、その顔からすると楽しい思い出って訳じゃなさそうだな
ま、深くは聞かんけどなそんなすぐ顔に出してると聞かれたくない所まで
あっさり踏み込まれちまうかもしれんぞ?気を付けた方がいい
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>>93
「ああ、確かにそれが正論なんだろうけど、やっぱりこの地に流れついたものとしては、この地のいろんな人と話をして、いろんな情報を得ていかないといけないしな。それになにより今を楽しみたいしな!」
「だから、過去に踏み込まれることを恐れて自分の世界にこもる訳にはいかないんだ」
というカイサ。表情もだいぶ明るさを取り戻してきたようだ。
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>>93
そうじゃないっての
【軽くため息をはく】
お前が人と話すたびにさっきみたいな顔をしてたら間違いなく何事かと思われるだろ?
んで、踏み込まれて暗い過去をぶちまけてそれで楽しい雰囲気にはならんだろ
今を楽しみたいんならなおさらそういうのは隠したほうがいい
話の端々でいちいち暗い顔してたら話し相手の気が持たん
-
>>94
「ああ、なるほど、そっちのほうね
言われてみればそのとおりだよな。
普通にしゃべってていきなりシリアスな雰囲気になったら俺でもこたえるな……
とりあえず、表情にはとくに気をつけることにするよ
アドバイスありがとな!」
と答えるカイサ。
-
>>95
OK、それでいい
楽しい会話の基本は笑顔だ、暗い顔してたら明るい話題でも暗くなる
【と、爽やかに笑って見せる】
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>>96
「ああ、ありがとな!」
と、カイサも爽やかに笑い返す。
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>>97
んじゃ、俺はそろそろ帰ることにする
またな
【大槌を引き抜き去っていった】
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>>98
「ああ、またな!」
「さて、喉も渇いたし酒場よって泊まるか」
と言って、カイサは去っていった。
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-森の奥・薙ぎ倒された木々の狭間-
少し前に巨大な生物等によって蹂躙され破壊された木々のある場所。
其処にヒトが抱えられるほどに大きな黒い卵があった。
土から半分以上露出しているそれは、時折金色の光の線を表面に走らせる。
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>>100
【子竜型の石像を抱えたショタっ子が歩いてくる】
「うーん、ここどこだろーね?ガっちゃん」
『(゚Д゚)?!』
【抱えられた石像が、卵に気付いた】
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>>101
卵だ。
だがダチョウのにしてはデカ過ぎる。
一体何人分の卵焼きができるやら…そもそも人力で割れるのか怪しそうである。
周りには何の気配もない。
ここ数日何者かが立ち寄った感じも見受けられない。
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>>102
「卵だー……」
『(;゚Д゚)』
【ショタは石像を抱えたまま、卵の側まで近づいてくる】
「……食べれるかな?」
『(゚Д゚;三;゚Д゚)』
【卵の側でしゃがみ込み、卵へ手を伸ばそうとするショタ、必死にショタの手を止めようとする石像。
ショタの背負っているリュックから、るにゃん種3匹も顔を出した。
……どうみても食用卵じゃありません、本当に(ry】
-
>>103
触れると胎動を感じる。
どうやら中で何かがスクスク成長中らしい。
殻に触れると触れた個所を中心に金色の光が表面を走る。
魔術的な反応であるが分かる奴は分かるし、分らん奴には分らん。
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>>104
【石像の制止も厭わず、謎卵をつつくショタ】
「光った!
ねぇガっちゃん、これさわると光るよ!」
『!?!?!?』
【指でツンツンつつきながら、まるで新しい玩具を見つけたみたいにはしゃぐ。
魔力的反応とか、そんなの知らない、関係ない】
『(´・ω・)、』
【石像は始終心配顔でつつくショタとつつかれる卵を交互にみている】
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>>105
いやまあ、光ったところで特になにがあるわけじゃないんですよね、現状。
卵は突かれるまま突かれている。
行き成り割れたりする事もなさそうである。
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>>106
【しばらくつついて光るのを楽しんでいたショタ、ニンマリ笑みをうかべ、抱えていた石像を解放した】
『?(・ω・)』
「コレ、おもしろいから拾ってかえる!」
『!!( ゚Д゚)』
【ふよふよ浮いている石像に宣言して、両手で卵を持ち上げようとする】
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>>107
はいぱー重い。
とりあえず子供のパワーじゃ無理。
土木作業用のパワフルゴーレムでも連れて来いってレベルだ。
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>>108
「ん゛〜〜むぐぐぐ……!」
【大きな蕪を抜くかのごとく奮闘するが、卵はびくともしない】
「なにこれ鉄〜?」
『(A´ω`)』
【ブーブー言いながら卵から手を離すショタ、それを見てほっとしている石像】
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>>109
案外鉄という表現は間違っていない。
殻を構成している素材はその強度と重さに近いのだから。
自然界でこの殻を食い破る輩はそういないだろう。
魔法的要素が絡むとその限りではないにせよ。
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>>110
【普通で考えたらおかしい点だらけな卵である。
だが、この場にいるのはイタズラ好きなショタと、もし胃があったら穴のひとつふたつじゃすまない子竜型の石像だけだ】
「しょーがない、名前だけ書いていこ」
『!?』
【ポケットから油性ペンを取り出し、卵へと近づいていく】
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>>111
試みを邪魔する者はいない。
書ける、お前にも書けるぞ!!
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>>112
「へへーん、名前書けばまたあそべるもんね」
『Σ(゚Д゚)』
【人が読めるか微妙なミミズ文字で『ルオ』と書く】
「ガっちゃんたちのもー」
【自分の名前のそばに小さく『ガっちゃん』『ちょこちょこ』『にじー』。
結果、卵に4つの名前が書き込まれた】
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>>113
こうして卵に名が書き込まれた…一撫ですると消えちゃうけどそれは別の話だ。
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>>114
「これでバッチリだね、ガっちゃん!」
『(´ω`)』
【ドヤ顔でペンをポケットにしまいながら立ち上がるショタ。
名前はそのまま残っている……今のところは】
「他にもこんな卵、落ちてないかなー」
【遠くをみるようなポーズで、辺りを見回す】
-
>>115
落ちてない。
後は破壊されたもろもろと、そこから芽生える新たな命の息吹。
自然の雄大さを物語る情景が広がるばかり。
-
>>116
「ないかぁ〜」
【がっくり肩を落とすショタと、】
『(´∀`A)』
【ホッと息をつく石像】
「この辺、カミナリが落ちたのかもしれないね」
『(こくこく)』
【ふよふよ浮いている石像を再び抱えるショタ。
再び辺りを見回す】
-
>>117
他に目につくものはない。
強いて挙げれば自棄に静か、と言う事ぐらいで。
-
>>118
【風の音にビクッと肩を震わせるショタ】
「は、早くかえろ。ガっちゃん」
『(こくこく)』
【ショタと石像は、自分達の名前を書き残した卵を残して王都目指し去っていった……Fo】
-
【王都からやや離れた森】
「……今日は風が強いな」
【高い木の枝に腰掛け、暗い夜空を見上げる黒髪金目の少女がいる】
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「……これぐらい風があったほうが……過ごしやすいです……」
そんなことをいいながら、白銀の髪の少女が歩いてくる
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>>121
「やあ、セリオン」
【聞こえた声の主を、木の上から見下ろす】
「耳がいいんだな。
まあ、風が気持ちいいのには同意するよ」
【さわさわと揺れる草葉の音に、目を細める】
-
「……なにより……涼しいですしね……」
と見上げながら言う。
-
>>123
「ああ、もうすぐ夏だな。
暑くなる」
【笑みを浮かべながら少女を見下ろす】
「そういえば、セリオンはどの辺りに住んでいるんだ?」
【ふと浮かんだ疑問を尋ねる】
-
「さあ……どこでしたか……」
どこに住んでいたか忘れているらしい。
そういって思い出そうとする少女
-
>>125
「森に住んでいると言っていたと思うんだが、この辺に詳しいならききたい事がある」
【小枝を風が揺らす。
月明かりがないせいで、森は薄暗い】
-
「はい……たしかにいいました……、それより前に住んでいたところを…
思い出そうとしていたみたいです……」
と先ほどの行動をいい、続けて
「はい……なんでしょう……?」
という。
-
>>127
「この辺で、10歳くらいの男の子を連れた一団を見なかったか?」
【こりゃまた幅の広い質問だ】
-
「見かけていませんね……
なぜです……?」
と尋ねる
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>>129
「そうか……」
【明らかに落胆した声音が聞こえる】
「人を探しているんだ。
……ちなみに、この森に住んで長いのか?」
【続けて尋ねる】
-
「はい……かつてこの地で目覚めた時より……住み着いております……」
意味深なことをいう少女
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>>131
【セリオンの答えに、少し考えこむ】
「……セリオンは、森の外へ出る時間は長いのか?」
-
まーさかりかーついーだ♪
(ガオガオ)
【熊の上に乗った見た目少女が茂みからやってくる、別にまさかりは担いでない】
-
>>133
「やあ。こんばんはオリル」
【高い木の枝に腰掛けた黒髪金目の少女が声をかけた】
-
>>132
「いえ……
氷菓子を売るために……たまに王都に出向くぐらいでしょうか……」
という。
>>133
「?」
見た目少女のほうをみる。
理由は熊を家来としていると思ったからである
-
>>135
「そうか……。
毎日森に長時間いても会わないとなると、やはりこの辺にはもう……」
【一人で何やらブツブツ考え始めた】
-
>>135
「そういえば……
この前子供にあったような……?」
思い出したようにいう少女。
-
>>134
おや、こんばんはですよラーナイさん
(ガオガオ)
【ピシッ、と片手をあげる熊と馬鹿、森にいるときのデフォルトなのか今日も今日とて若干傷だらけ】
>>135
やぁ、こんばんはですよ
(ガオガオ)
【熊と一緒に片手をあげる若干傷だらけの見た目少女】
-
「はい……こんばんはです……」
いつものように冷気を発しながら言う少女。
-
>>137
「いつ、どの辺りで?」
【僅かな手がかりにも真面目に質問する】
>>138
「今日も鍛錬か?
あまり無茶はするなよ」
【夜闇でオリルの傷はあまり見えていないらしい】
-
>>139
はじめましてですかね?
(ガオガオ)
【熊と同時に首を傾げる】
>>140
鍛練兼お散歩ですよ
まぁ無理はしてないので大丈夫ですよ
【鉄臭いけどな!】
-
>>140
「森のどのあたりかは記憶がおぼろげですが……
数日前にひとりで歩いている子供を見た記憶がありまして……」
漠然という少女
-
>>141
「はい……恐らくは……」
という少女。
-
>>143
じゃ、初めましてですよ
(ガオガオ)
【ペコリと頭を下げ】
-
「はい、こちらこそ……」
といい、頭を下げる。続けて
「ところで……その熊は……?」
と尋ねてみる
-
>>145
僕のお友達ですよー
(ガオガオ!)
【宜しく、とでも言うように片手をあげる熊】
-
「熊の……お友達ですか……」
といい、続けて
「ほかにも……そのような知り合いがいますか?」
と尋ねてみる
-
>>147
たっくさんいますよー
(パン)
【手を叩き音をならす】
(ガオガオ)
(にゃー)
(シュルル)
(以下略)
【そのとたんそこら中から動物やらなんやらが現れる】
ほらね?
【ほらねじゃない】
-
「………」
氷使いのくせしてこの光景をみるやいなやフリーズする少女。
まさかこれほどとは思っていなかったのだろう
-
>>149
これが、僕のお友達の一部ですよー
【これで一部らしい】
-
「まだ……いるのですか……」
呆気にとられたようにいう少女。続けて
「しかし……これほどの数の動物と……
どうやって友達に……?」
と尋ねてみる
-
>>151
まぁそれなりに長く森にすんでますから
普通に話して友達になっただけですよ
【動物と話すのは普通ではない】
-
「そんな……ことが……」
にわかに信じ難いといった様子の少女
-
>>153
まぁ、友達になれたものはなれたのですよ
【適当である】
-
「適当ですね……」
と返し、続けて
「さて……そろそろ帰りましょう……」
どこかへ消えていった
//ネタ切れと活動限界間際なので、このあたりで
お疲れ様でした!
-
さようならですよー
【手を振り見送った】
さて、僕達はお話でもしましょうか
【しばし談笑してたとかFo】
//お疲れ様でした
-
//クエ使用のため予約
-
「さて……ここか……」
黒コートの黒髪の青年が依頼を受けてやってくる。
もちろん先ほど受けた依頼を遂行するためだ。
-
「こんにちは〜」
【黄緑色のプニを抱いたピンク髪ついんて少女がやってきた】
「あっ、もしかしてプーちゃんのクエストを受けてくれた方ですか〜?」
-
「あー、どうもー……。
……お仕事請けた者ッスけどぉ〜。」
赤い髪の魔法使いらしき青年がやってきた。
-
「えへへ、よろしくお願いします〜」
【プニプニを抱いたまま、ぺこりと一礼】
「では、依頼の説明をさせていただきますね。
プーちゃんが、お誕生日にたくさんクッキー作ってくれるんです。
だから、材料を集めてもらいます」
【言いながら、森を視線で指す】
-
「あ、どうも〜、よろしくですよ、ハイ。」
釣られてへこへこと頭を下げる。
「ははぁ、はいはい、クッキーの材料ね?おk、簡単そうなお仕事で何より…。
…よ〜し、お兄さん張り切って集めて来ますよハイ。」
-
「クッキーの素材……、具体的にはどんなものを?」
と尋ねてみる。
-
「えへへ〜。
せっかくだから、色々な味を作って貰おうかなって。
だから、いろんな材料を集めてください!」
【このイベントでは、書き込み時間が鍵になります。
まず【採集】とかいて材料を探す描写をしてください。
書き込み時間で、取れるものが変わります。
0:採集物半分紛失
12:美味しい木の実1こ獲得
345:食べれない木の実1こ獲得
678:まずい木の実1こ獲得
9:???】
「それじゃ、行ってらっしゃい〜」
【採集描写をお願いします】
-
「おk、任せておくんなせぇ。
ちゃちゃっと集めて来てやりますよ…!」
さっそく森へと赴く。
「へっへっへ…楽な仕事で助かったぜ。
……昨日賭けに負けてスッカラカンだからな、今日の晩飯代も危ないところだったぜ…。」
とか何とかブツブツいいながら、適当に食える実がなってそうな木を探し…
「さてと…そりゃっ!」
幹に蹴りを入れて揺さぶり、実を落とそうと…
【採集】
-
「美味しいクッキーたのしみ〜」
【ピンク髪少女は、腕のなかの緑プニに話しかけている】
//ちなみに、書き込み時間末尾で判定します
>>165
【手に取ったのは食べれない木の実だ】
フェムト現状:美味0、不食1、不味0
-
>>166
「……くっ……
…ま、まぁ出だしはこんなもんさ……。
………気を取り直して次だ次…!」
落ちてきた、硬くてまずそうな木の実を手にし、悔しそうに呟くのであった。
「…せいやぁぁぁ!!」
そして次の木に狙いを定め、勢いよく揺さぶってみる。
【採集】
-
「さて……ぼちぼち始めるか……」
ぼちぼち森のほうへ歩き、採集を始める
<採集>
-
「ぬ……
手当たり次第に拾うだけというのが原因か……」
食べられない木の実を手に入れた
-
>>167
【頭に落ちてきたのはやっぱり食べれないものだ】
美味0、不食2、不味0
>>168
【手に入れたのは食えそうにない木の実だ】
美味0、不食1、不味0
-
「おっとぉ……へへへ、どうした俺……。
……こんなんじゃ、晩飯代はおろかおやつ代だって稼げねぇじゃないかよ、へへへ…。」
木から落ちてきたのは、またも食べられない類の実だ。
「……この俺の本気、とくと見さらせぇぇ!!」
謎の気合とともに、次の木めがけて勢い良く蹴りをかます。
【採集】
-
>>171
【なんか怪しい色をしている木の実だ!
食えるだろうが、味はうまくないだろう】
美味0、不食2、不味1
-
「…お、これこれ…これなら喰えるんじゃない…!?」
どれどれ、と落ちてきた実の内の一つを少々味見…
「……………渋い……
……せっかくのお誕生日だってのに、残念なクッキーが出来上がっちまう、このままじゃ……」
がっくりと肩を落とし、次の木に採集に向かうのであった。
【採集】
-
>>173
【視線の先に、いい具合に熟れた木の実がある!】
美味1、不食2、不味1
-
「これこれ。こういうのを俺は求めてたのよ!」
そこそこ美味しそうな木の実を入手。
「そうそう、俺がちょーっと本気出せばこんなもんなのよ。
……さてさて、この調子で次も……。」
【採集】
-
>>175
【見覚えのある木の実が落ちている……。
そう、先ほど渋さを味わった木の実だ】
美味1、不食2、不味2
-
//23時20分まで書き込みがなかった場合、中止とします
-
「……またコレですか……。」
美味しくない木の実を手に取りつつ、がっくりとうなだれる。
「…これは本格的にがっかり誕生日パーティーの悪寒…!」
再び適当な木を揺らし始める。
【採集】
//すみません、電話来てました…!
-
>>178
【おなじみ渋不味い木の実が落ちてきた】
美味1、不食2、不味3
【……おや、小動物がわらわらたむろっている木があるぞ】
//次、特別判定します
0:所持木の実全部失う
1234567:末尾数個の美味い木の実獲得
89:末尾数個の不味い木の実獲得
-
「…この辺り、これしか採れないんじゃないの!?ねぇ!!」
憤慨しつつ、周囲を見渡すと、なにやら小動物が群れる木が…
「テメェら、そこに隠してやがったか…
へっへっへ…さぁ耳を揃えて寄越しな、喰える木の実をしこたまよォ……!」
妙なテンションでその木の元へ近寄ると、小動物などお構いなしに蹴りを入れて揺さぶるのであった。
-
>>180
『なーに弱いものいじめしてんのよアホンダラアァァ!』
【背後から勢いよく黄緑色プニプニが体当たりしてきた!
衝撃で拾っていた木の実がすべて落ちる。
それをすかさず拾い散っていく小動物たち……なんという早業だ】
-
「……ぬおぉっ!!?」
体当たりをまともに食らい、見事にすっ転ぶ。
集めた(不味い)木の実は、すべて小動物に持ってかれてしまった…。
「き、貴様こそなにしてくれてんだ!?
……せっかく集めたのに!!不味いのばっかだけど!!」
-
「ない……ないぞ……」
数時間探して収集0の何でも屋
<採集>
-
>>182
【小動物たちが散ったあと、コロンと1個だけ残った木の実がある。
熟れた木の実だ!
あ、ちなみに黄緑色プニプニの姿はもうない】
美味1、不食0、不味0
-
>>184
「くそう!!何処行ったあんちくしょう!!
俺の微妙な味わいの木の実を返せ!!」
ぷにぷに相手に本気でわーわーと騒ぐ大人気ない青年なのであった。
「…あぁ…運良く一個だけ残ってる…。
……奴ら、どうせなら不味い方じゃなくてコレ持ってけば良かったのに…。」
ため息をつきつつ、残った木の実を手に取る。
「……もうそろそろ引き上げだな……。
…へへへ……これじゃロクに給料も出ないだろうな…。」
とぼとぼと少女の元へと帰っていくのであった。
-
>>185
「あっ、おかえりなさい〜。
木の実、ありました?」
【期待の色を隠すどころか全面に浮かべた笑顔で成果を尋ねるピンク髪少女。
足元には黄緑色のプニプニがいる】
-
「……くっ…期待の眼差しが突き刺さる…!!
……ってかさっきのプニプニお前か…!?」
「……すまねぇ…お嬢ちゃん……
……今年の誕生日は、ちょいとばかり苦い思い出になっちまうかも知れないぜ…。」
申し訳なさそうに、木の実一個だけを差し出す。
-
>>183
【足元から小動物が逃げる。
拍子に木の実をおとしたが……食べれそうにない木の実だ】
美味0、不食2、不味0
【時間も過ぎた、そろそろ依頼人のもとへもどったほうがいいだろう】
-
「あ、ああぁぁぁ……」
これだけ探して不食のきのみ二つだけということで、ショックが彼を支配する。
ものすごく重い足取りで依頼人のもとへ戻る。
-
>>187
『……』
【黄緑色プニプニ、ぷいっとそっぽをむく。
ちなみに、プニプニは普通喋らない。これ常識】
「……だっ、大丈夫だよ!
これ、すごくおいしそうだもん!」
>>189
「あっ、おかえりなさい〜」
【木の実を1個握った依頼人が迎える】
-
「……これしか……なかった……」
普段から暗そうな雰囲気に拍車がかかっているような雰囲気の青年が、
不食のきのみ二つをわたす。
-
>>All
【まさに(´・ω・`)という顔で木の実を受け取る依頼人。
だが、次の瞬間にはにっこり笑みを浮かべる】
「でもでも、集めてくれたのは嬉しかったんだよ。
はい、これお礼。
手伝ってくれてありがとう、お疲れ様でしたっ」
【参加者たちへ、報酬代わりに数枚の手作りクッキーを渡す。
可愛く包まれているこのクッキーが、実は飴玉以上に固いということは、また別のお話しである】
//クエストクリア!お疲れ様でした
-
「まだまだということか……俺も……
申し訳なかった……」
と謝り、ここから重い足取りで去ってゆく。
もらったクッキーの固さで叫ぶことになるのは、また別のお話。
//はい、私はほとんどいませんでしたがお疲れ様でした!
-
王都から少し離れた草原。
一面を深緑が包み、草の匂いを散らす。
その近くを流れる川には
欠けた月が、水面に揺られている。
「久方ぶりだわ、こんな景色を眺めるのも…」
そうポツリと呟いたのは、長い灰色の髪をした、狼の亜人だ。
背は低く、紺の浴衣を身に纏っている。
顔立ちは、少年とも少女とも見受けられた。
彼、或いは彼女は静かに大地へ腰を降ろし
手に持つ扇子で風を扇ぎながら
月光に踊る蛍を眺め、一人微笑む。
-
「…お?」
ボサボサな灰色長髪で背の高い青年がぷらぷらと散歩中。
何か居ることに気がついた。
-
「おや…」
チラと灰髪の男に目をやり
愛想良く笑顔を浮かべ、軽く辞儀をする。
月に照らされ、童の髪は銀に煌めく。
「貴方もどうです?
斯様な景色を見れるのは、今宵だけやも知れませんよ」
悪戯に笑んだ口元を、開かれた扇子で被いて隠し
光虫の舞いに視線を戻した。
-
>>196
「ふーん…あれ、美味いかなぁ?」
花より団子…舞う光虫を見て腹が鳴るなんぞ無粋の極みだった。
-
>>197
小さく笑い
「失礼」と灰髪の男に返す。
「あまり美味しいものではありませんわ」
一度口にしたことがあるかのような言い草である
-
>>198
「そーなのか、キラキラしてんのになぁ」
残念だ、と肩を落とす灰髪。
そしてハタと気がつく。
「…アンタ、だーれ?」
-
「歯触りなど、悪くはないのですけれどもね。
なにはともあれ、光虫は目で食らうに限りますわ」
視線を蛍に向けたまま、そう口にして暫し沈黙。
しかして、問いかけられれば、ニンマリと唇の両端を吊り上げて。
「私は、狼ですわ」
と、冗談めいた発言で、問に答を返した。
-
>>200
「狼かー…俺は何だろなー?」
首を傾げる。
「なー、何だと思う?」
そう問う灰髪の目はヒトとは違うようで。
よくよく見るとその口にある歯も鋭すぎる。
-
>>201
「さてはて…
人成らざる者、或いは人を超えた者
とでも言っておきましょうか」
クスクスと笑う口元を、またも扇で隠し。
-
>>202
「おー、後半格好いいなあ」
ケタケタ笑う。
やはり鋭い歯だ。
ヒトではないのだろう…じゃあなんだって話だが、サッパリだ。
-
>>203
「気に入られたのならば、幸いでございますわ」
やはりクスクスと笑う口元を隠して。
「さて、名残惜しさもありますが
私は王都の方を散歩に行きますので」
すくと立ち上がり、深く辞儀をして、長い髪を、はたと揺らす。
「ごきげんよう」
そう微笑み、しゃなりしゃなりと草原を歩く。
雲が月明かりを遮り、暗い陰を落としたかと思えば
件の狼の姿は消え失せていた。
//すみませぬ…用事が入っちまっただ…
強引な切り方になりますけど、絡んでくれてありがとでした!
-
西に傾いた日が赤く照る夕暮れ、王都近くの森のこと。
その時頃、その中には、猛獣の猛らぬ奇妙な一画が存在していた。
中心、ごく小さな水の流れが注ぐ、これまた小さな池に浮かぶ人影が一つ。
注視しなければわからぬ程の薄い存在感を漂わせるその男の姿は
紛うことなく全裸であった。
-
意識を溶かす。我はなく、開いている瞳も何かを映すことはない。
辺りに漂う静謐に似て、異なるものが体を満たしていく。
即座に取り込まれかねない、人間の形をした肉体を現に繋ぎ止め、存在を龍脈に泳がせる。
彼には習慣となった作業。〝目を瞑っていてもできる〟という段階を遥かに超えた習熟で道程をこなしていく。
-
最低限の情報のみで構成される己で少しずつ流れを読み取っていく。
存在を同一化させた状態での観察は自己に向けて行うに近いのだが、脆弱な管理意識は全体の把握を容易には許してはくれない。
細い綱を踏み外せば、待っているのは情報過多による混乱、ひいては自己の完全な消失となる。
それを積極的に忌避する感情はとうに失せていたが、進んで望むことでもない。彼にとってのそれは人間の死に近い事象であった。
この地、王都含む近辺の龍脈は空恐ろしいほどに淀みなく太い。
正確には、人間の意識が起こす淀みなど幽かに思えるほど膨大なのだ。
一国の首都に相応しい人口を抱え、種々雑多な陰謀をその地にて巡らされても全てを飲み込むほどの流れ。
恵みは、人々は、更に様々な物を引き付けて時を送っていく。
-
森に居を置いたのは、ここを統轄する存在が在るならば相見えたいという思いからだった。
想像できぬほどの存在に対する敬意、人間であった頃にさえ一度も湧かなかった規模の好奇心が一所に己が体を縛った。
あるいはこれが恋と言うに近いものだろうか、とぼんやりと流れる時の中で思ったことすらある。
無縁たること、加えればさして興味も引かぬことにも想いを馳せるのは、仙者としては人間に近しい己の性質だろうか。
-
「うっわ、なんか全裸が浮かんでるにゃ。」
【そんなある種の神々しさを孕み、こちらからは理解も出来ない状況に
あろう目の前の仙者をその辺の変質者のごとく片付けたのは
首に黒布を尾に赤いリボンを巻いた二足歩行の小さな渋い黒ネコ。
背には魚が入った籠が背負われている。】
-
流れに比せば、川の落葉をして重みは倍になるであろう。漂い渦を巻く自己はひたすらに龍を理解し、同時に忘却していく。
己を通り行くそれに常ならぬ魔性の存在を捉え、ちっぽけな人間の死を解し、受け流していく。
現に在れば違ったであろうが、膨大に、希薄に、矮小に、拡散した意識には据え置くことすらもできない。
彼はただ漫然と漂っていた。
-
「おーい、おーい……聞こえていないのかにゃ。」
【と、恐れ多くもそんな存在にコンタクトを取ろうとしているのはこのネコ。
まぁ、この素振りからして相手がどのような存在かは理解していないだろう。
ある意味、理解していても居るはずが無い、と考えてもおかしくはないだろうが。】
-
>>209
周辺の草木、鳥獣、そして龍から他者の存在を感知した希薄な意思が肉体への引き上げを開始する。
それは即座に綿密に行われた。
「どうも」
自然物その物といった様子であった男が人間としての状態を取り戻す。
寝転がったままで発した声、顔が情動を示さないのは、余裕の演出ではなくただの性質である。
-
「おっ、やっと反応が返ってきた。」
【ようやく返って来た反応にほっとしている。
そちらが希薄で情動が薄いのならば、このネコはまさに真反対。
あらゆる意味で表情豊かで愉快な存在だ。】
-
「猫は魚をカゴに入れるんだっ」
背負う籠を見て言葉に答えるでもなく頓珍漢と
言おうとする男を思い出したように水が飲み込む。
-
「にゃにゃにゃっ?!」
【突如として、水へと飲み込まれていく男に驚き、たじろぐ。】
「え、にゃに。ってか、何事?!
新手の突っ込みにしては規模が大きすぎにゃいか、汝!」
【意思疎通が出来ているようで、おそらくできていない。】
-
すぐにざばりと音を立てて陸へ上がる。
驚きに値せぬという様子で風の好きになびかせる短い髪は、手入れされている様子もないのにさらりと流れた。
更に絞る服はハナから存在しないのである。お得?
「妖怪か獣人かな」
鼻に水が入ってるとかそんな様子もなくさらっと流した。
-
「(……アレはやっぱり、会話の区切り……ってかオチ?)」
【何事も無く上がってきたのを見て、ぼんやりとそんなことを考えて。
色々と奇妙なことが続いたためか、細かいことに驚きを見せない。】
「出来れば、ネコって言って欲しかったにゃが、獣人にしてください!」
【種族としては間違いなく獣人だ。
獣人にしては体格は人ではなく獣よりであるが。】
-
もちろん大した意味はないのであるが、わからぬことはしかたがない。
「ネコなの? まあ呼び方なんてどうでもいいけど」
言葉の上での認識などは誤差の範囲内、大した興味は湧かないのだ。
しかしお猫様に対して実に無礼な物言いである。
-
「いや、吾輩としては割かし重要にゃんだけど。
主に吾輩のハッピーのために。」
【ネコであることにある種の誇りを持っている。
そのため、獣人と呼ばれるよりはネコと呼ばれるほうが断然、テンションがあがるのだ。】
-
>>219
「ふうん」
適当な、鼻に抜ける声。真面目に取り合ってはいないのが見て取れる。
「じゃあ、ネコでいいや」
しかしどうやらハッピーなことに男の辞書にはそのように刻まれた。
忘れさえしなければ、彼にとってのチャオウスは「ネコ」である。
-
「うむ、流してるっぽいけど理解が早くて助かるにゃ。」
【その言動や態度から男の状態は明白だがとりあえず
ネコとして扱ってもらえることに安心。】
「で、汝はこんなところでにゃにしてるのさ?」
【湖の上に浮かんでいたり、漂っていたりはたまた水に飲み込まれてみたりと
理解しがたい状態の男に質問をしてみる。】
-
少し考える。
詳細を話しても恐らくあまりわからないだろうし、何より面倒だ。
理解しやすく、ある程度近い行為で表現とするならば
「瞑想だよ」
こうなる。恐らく詳細がわからぬ程度に技法は少々ばかり複雑化して巨大なものを相手にしてはいるが。
言葉って難しいね。
-
「へぇ、アレにゃ。空とぶにゃ?」
【瞑想に対してどんな偏見を持っているのかは知らないが
それをすることによって、空を飛ぶと考えているらしい。
何かに影響されているのか、はたまた認識自体が最初から違うのか。】
-
「まあ空も飛べるね。必ずしも座禅を組む必要はないけど」
自然接続システムのちょっとした応用である。
ジャンプの瞬間を撮影するのとはまた違う。
-
「にゃ、にゃんだとっ?!」
【さらりと空を飛べるとの発言に驚く。
この世界で空を飛ぶことはさほど珍しくも無いが、その力を持たない
このネコにとっては驚くことに値する技である。】
-
「驚くことじゃない」
どことなく不思議そうにも見える表情で言う。
彼の操る空を飛ぶ術の多くは魔法のそれと全く変わらないのだ。
「鳥だって空を飛ぶだろうに」
-
「いや、だって吾輩ネコですしおすし。」
【それは分かっている。
だが、忘れてはいけないのはこいつはネコであること。
魔法を使えれば、問題は無いだろうが種族的にはどう足掻いても飛ぶことは適わない。】
「吾輩的には夢のまた夢みたいなものにゃわけ!」
-
「魔法でも覚えればいい」
「人間とかなら魔道具でも作ってるんじゃないの」
そちらの方向に努力した方が瞑想を重ねたり種族変異を目指すよりは恐らく短く済むだろう。
無情である。
-
「それが出来ないから羨んでるわけにゃ!」
【とはいうものの、実は使えないわけではない。
ただ、空を飛ぶという芸当が出来ないだけなのである。】
「確かにそういう手もあるにゃね。
けど、別に空飛べなくても困らないからね。」
-
「しかたないね」
まあ、魔法世界では希望を捨てず空に憧れれば翼も生えてくるだろう。
知らないけど。
「あの猫は飛ぶことに誇りを持ってたのかな」
-
「そりゃいるんじゃにゃいかね?
空を飛べる翼の生えたネコって中々にプリティにゃし。」
【ほわほわ、と自身に翼の生えた姿を想像してみる。
そちらはおいておいても自身が故郷に住んでいたころにはそういうネコも
みたことがある。】
-
「プリティね」
推すに暗にネコはプリティということだろう。
じっとネコを見る。プリティであるか考える。
どうにもそういうことはわかりにくい。まあ一般的にはそう呼ばれるだろう。
内面の思考を一切乗せない、すっと逸らした目線と呟きをどのように解釈するかは自由だ。
-
「にゃにゃ、あまりお気に召してませんね!」
【逸らされた視線をそれほど可愛くないと示していると思ったようだ。
愛玩動物であることは自負しているとともに誇りにも思っているので
そう思われなかったことに軽くショックを受けている。】
-
「そういう認識能力を持ってるなら大半はそう思うんじゃないかな」
回りくどいがまあ可愛いんじゃないの?ってこった。
フォローではなく思ったことを言っているだけなのが玉に瑕。
-
「うう、やさしいのかやさしくないのか分からないけど
にゃんか、ありがたいお言葉。」
【若干、とげと含みのある言葉ゆえに素直に受け取ることは出来ないが
それでもフォローはうれしいらしい。】
-
「それはよかった」
棒読みではないが棒読み感のあるおざなりなセリフ。
ここまでの言葉全てが無感情な棒読みといえば棒読みなのでまあ棒読みなのかもしれない。
なるほど……?
-
「うむ。……てか、汝は瞑想中にゃったら邪魔しちゃ悪いにゃよね。
吾輩も正直、あまり長居するとこっちがだめになるしにゃ。」
【と、自身の背にある籠を背負いなおす。
もちろん、駄目になるとは籠にある魚のことであろう。】
-
「まあ、どっちでもいいけど」
曖昧に首を傾けて。
言いながら己の存在を薄める。
「森の外まで送るよ」
言葉と共に出現する霧。
薄く濃く、惑わすようにチャオウスを包む。
これが晴れればあら不思議、森の外である。
-
「それはありがた――――うわ、なんか霧が!?
ちょ、汝はいずこに……!」
【不意に現れ、自身を包む霧に手をわたわたとさせて
その霧を払おうとする。】
「……にゃにゃ?なんでも森の外に?ていうか……ん?」
【いつの間にか森の外に出ていたことにハテナマーク。
帰る道中も、そのことについて思考をめぐらせていたとか、FO】
//というわけで、この辺りで!
//長々とお疲れ様でした。
-
『時に姉さん。』
「なんだ妹よ。」
【ここは、闘技場前の広場。】
『7章節目のターンの部分の事なんですが』
「ターンの速さを少し抑えて・・・か?」
【双子と思われる女性2人組が踊りについて語っている様で】
『姉さん・・・』
「なんだ?」
『流石ですね』
「だろう?って訳で今のを踏まえてもう一回だ。」
『えぇ。今度は合わせで行きましょう。』
【そう言うと、地面に置かれた円盤状の魔導具から、
近所に割と配慮した音量で音楽が鳴り始める。】
「〜♪」タンタンタンタン
「・・・♪」タタタッタタンタン
【最初のリズムは違ったが音楽が始まるや否や、
二人のリズムは一糸の乱れ無く統一され、
2人がまるで一人に見える様に。】
-
ふぉ
-
【王国領/――東部森林】
「――極光剣ッ!!」
極光――白く輝く光の刃が振り下ろされ、昆虫に似た、されど龍の鱗を持った生物が斬り伏せられ、地に倒れる。
剣を振るうは少し、意匠の違う王国騎士団の印が刻印された軽装鎧に、剣を持った青年。
「レイジさん……こいつ等、一体……!?」
『僕に聞かれても、ね。 ……とりあえず片付けてから考えようか。』
答え、似たような異形の口に槍を突き刺し、抉り、引き抜く黒いジャケットの青年。
……周囲には同じ様な異形の骸。 ――どうにも、不味い状況の様だ。
-
「不味いことになってるらしいな」
二丁の拳銃を手に持ち歩いてくる青髪の青年
-
『……ふッ』
ジャケットの男が懐からナイフを取り出し、投擲。
一体の――宙を泳ぐ魚の様な生物へと当たるが、鱗により弾かれる。
『(やっぱり内側か、高威力をぶつけるしか無いか――)』
敵影は十、異形の兵士が六、先程から魔力弾や魔力砲を放ってくる、
宙に浮く魚のような、龍のような、蛇のような生き物が四、だ。
>>243
『そう思うなら逃げるか、手伝うかしてくれると助かるんですが。』
この様な状況だというのに極めて平坦な声でジャケットの男が言い――
「レイジさんっ! ……そこの人!ここは危険ですから、早く王都の方へ!」
軽装の騎士鎧の青年が返す刃で一体の異形兵の左肩から先を切り飛ばし、カイサへと言葉を飛ばす。
ジャケットの男の方の素性はともかくとして、こちらの青年は見た目通り騎士の様だ。
-
「ああ手伝おう、ついでだ」
二丁の拳銃を構えて戦闘体制に入る
あたりを見渡し、
最も近くの異形の兵士に対して引き金を引こうとする青年
-
>>245
《―――――ィィィィ!!!》
耳鳴り……例えるなら、王立学校にある黒板を全力で引っ掻いた様な、
そんな不快な音を口に当たる部分から発し、蟲の頭部に獣人の様な体を持った異形兵がカイサに迫る。
両手には鋭利に伸びた、紅玉に似た五本爪。 革鎧程度なら容易く引き裂けそうだ。
彼我の距離は、騎士の青年が多数を相手取っているお陰で大分あるが……。
-
「ほう……なかなか、使えてるようじゃないか」
ふらりと、影を揺らしながら現れたのは、黒装に身を包んだ男性
禍々しい気配を漂わせた東洋の剣を携え、目の前の争いをどこか懐かしそうに眺めている
指をパチンと軽く鳴らし、腰の刀を封じていた呪布を外すと、戦う者達の様子を眺め、少しばかり嬉しそうに目を細めた
-
>>247
「ああほら、レイジさんが馬鹿な事言うからっ!」
《守ってみせなよ、遊撃騎士さん。』
軽口、にも見える問答をジャケットの男として、恐らく男の視線の先に居るであろう青年が虚空から炎槌を取り出す。
「くのッ……――マグラッシュッ!!」
それを左手のみで掴み、炎を噴出。
火球を弾丸として撃ち、上空の一体を焼き焦がし、叩き落す。 ――残り九体。
-
>>248
「……武器の遠心力を乗せて撃ち出したのか、成る程な」
「誰かと協力するならば、むしろせわしなく武器を変えるよりは組みやすいのか。あの謙虚さ、馬鹿弟子も少しは見習ってもらいたいもんだ」
薄く笑いながら戦いの様子を見る
もう少し近づいて見ようと言うのだろうか、歩を進め渦中にもあと一歩
-
「奴にするか」
自分に近づく異形に引き金を引く青年。
ニ丁の拳銃からは光系の魔弾と思わしきものが連続で発射される。
魔力で増やしたその数一丁あたり50
黒装の男性には気づかない
-
>>249
接近する存在に気づいたか、宙空に浮かんでいた一体の異形の魚がそちらを向く。
《――コォォァッ》
さながら蟹のように。
口から泡を吹き出しながら魚が鳴き、それに気付いたかのように一体の異形兵がそちらを向いて。
『余所見現金、――衝撃。』
背後からジャケットの男に頭部を捕まれ――内側から頭部を爆ぜさせられる。
残りは、八。
>>250
《――ギィッ!》
光弾が異形の兵士に当たる。
獣の肉体が光弾に直撃し、緑色の体液が迸る――が、蟲の頭部には一切傷が付かない。
《――キェェェェェッッ!!》
耳鳴りの様な音を響かせて疾駆。
左腕を魔弾に抉られ吹き飛ばしながらも肉薄し、カイサを切裂かんと右腕を振り下ろす――……!
-
「接近戦でも問題ないっと!」
言い終わるのを待たずに、拳銃は剣へと姿を変え、
その剣で敵の攻撃を避けるように動きながら
炎を纏わせ斬りつけようとする
-
>>252
《ギバッ――》
ザンッ、と小気味良い音を立てて異形の兵士の一体が切り裂かれ、燃え上がる。
切り裂かれたその身体から緑色の体液を吹き出しながら地面に倒れこみ、痙攣しながらもその身体が動かなくなる。
これで、残りは七体だが――
《ジィィィ――!!》
その様を見ていたのか、蛇の頭部に獅子の身体。
背からはゴリラの腕を二本生やした、これまた異形の兵士がカイサへと迫る。
その四本の拳を振り上げ、叩きつけんとしながら、だ。
-
>>251
「しかし、なかなか珍しいモンスターだ」
「キメラか? それとも……」
呑気にモンスターの種族を判別しようと、腕を組み眺めている
狙われてもどうにかできる自信があるのか、はたまたただの世間知らずか
-
>>254
《――ゴバァァァァ!!》
口から泡を吹き出していた魚の様な異形が、そちらに向け七色の光線を放つ。
余り見たことの無い攻撃方法だが……直線の攻撃だ。回避は容易であろう。
恐らく、この個体は余り戦闘向きではないのだろう。
「――ロウィンッ!」
その間にも、騎士の青年は一体の異形の兵士を鎖鎌の様な武器で縛り上げ、氷結させる。
『……トドメ、と。』
氷像と化した兵士を、ジャケットの男が左腕の――義手。
そこからの砲撃で破砕し、残りは六。
-
「俺に挑むか、面白い!」
といいつつ距離を取りながら二つの剣を合わせつつ、
形を変えさせながら巨大な銃口を持った両手銃へと
形を変えさせる
そして距離を取ったところで銃に魔力を溜め始める
-
>>255
「……ラン」
光線が自らに放たれると、一言呟き自らの脚に深緑の装甲を装着する
瞬間、足元より巻き起こる突風が男を舞い上がらせ、光線を回避する
「サンプル代わりだ、お前を持って帰るとしよう」
逆手に日本刀を抜き、込められた膨大な魔力は毒の性質を持ちつつ、刀身を黒く染め上げていく
そのまま風を操り急降下しつつ、一点、魚の胴体目掛け振り下ろす
-
>>256
《ジィィギャァァァッァツ!!》
獅子の脚が地を蹴り、異形が恐るべき速度でカイサに迫る。
何せゴリラの拳に獅子の爪だ、当たればただではすまないだろう。
故に、距離を取るという行動は正しい。 ――ただひとつ、見誤ったとすれば――
《――シャアアアアアッ!!》
敵の頭部が「蛇」だった、という事。
ネオベイ妖怪、轆轤首が如く蛇の頭部が伸び今正に魔力を収束せん、としているカイサの十へと、
その毒牙を突き立てんとする……!
>>257
すぱん、と。 思ったよりも軽く、異形の魚の身体が両断される。
矢張り溢れるのは緑色の体液、そこからは漂う筈の鉄の匂いがしない。
「――!? ……ゼオさん!?」
覚えのある魔力に、騎士の青年がハッとしてソチラを向く。
一瞬視界から相手取っていた異形の兵士の姿が外れるが……
『余所見現金、だって。』
ジャケットの男がフォローするかの様に異形の兵士を蹴り飛ばし難を逃れる。
……これで、五体。 魚が一、兵士が四。
二体の兵士は騎士とジャケットの男が、 一体の兵士はカイサが。
……はて、残る一体の異形と、魚が見えないが――……
-
>>258
「む……刺すつもりだったが、思ったより脆かったか。毒が無駄になったが、まあいい」
込めた魔力が強すぎたか、はたまた刀そのものが斬れすぎたか
墜ちていく魚を見下ろしながら、男はそのまま空に立っていた
「……見当たらん、か。ロウィン」
刀を納め、左手に蒼の篭手を生み出すと、幅広い範囲に魔力を放ち、探知を開始する
どさくさに紛れて街にでも行かれたら、面目などあったものではないからだ
その右手には弩が握られており、エネルギーにより巨大な矢が装着されていて
-
>>259
ビクンビクン、と魚と想われる異形の死体は痙攣し、程なくして動かなくなる。
どうやら完全に絶命したらしい。
――広域の探知。
魚、の反応はいまいち掴み切れない。
戦闘能力に欠ける分魔力的なステルスや、指揮に長けているのだろうか。
……が、もう一体は感知出来た。 ――下。
つまり、地の中。 その反応が獅子の異形を相手取るカイサへと近づいて行っている……!
-
「これだけ溜めれば十分だ!!」
蛇が噛みつこうとするギリギリのタイミングで、
銃口より放たれる巨大な衝撃波。
この衝撃波は通る地面を破壊しつつ蛇、そしてゴリラのほうへと向かう
-
『……一匹居ない、か――アルスくん、この二体任せるよ。』
「っ、了解!」
騎士の青年が龍人を思わせ、背からは天使を思わせる翼を生やした異形と、
獅子の頭部を持ち背中からは悪魔のような翼を生やした異形の二体を相手取る。
その隙に、と言わんばかりに黒いジャケットの男が何処からともなく巨大な「鎌」を取り出し――
『……化物には、化物――探せ、斬り裂き魔。』
それを、構える。 ……一見、ただ構えているだけにも見えるが。
>>261
《――ギバアアアッ!!》
ど、ん。 と破裂音。
衝撃の波が蛇の頭部を襲い、大きく吹き飛ばす。
獅子蛇の異形は勢い良く木に叩き付けられるも……どうやら他と比べタフなようで、絶命はしていない。
が、その姿は苦悶に悶え、隙だらけだ。
余り長引いても何が起こるか解らない――早めに方を付けるべきだろう。
-
>>260
「俺の眼から逃げるか……なかなかどうして!」
少しばかり嬉しそうに、魔力を集約し円形探知範囲を七割ほど狭めることでその機能を高めてみる
しかしながら地面の中の一匹は、他の二体を相手取る二人では対応しきれまいと判断して
(流石に情報共有しても間に合わんな……だったら)
弩の魔矢は銃弾のそれの如く回転し、地中の敵めがけ一直線に撃ち放たれた
風を切り、地面を抉り、寸分違わず真っ直ぐに――
-
>>262
(もってくれよ……!)
即座に銃を二刀の剣に形を変えさせ、
再び炎を纏わせ一気にゴリラのほうへ距離を詰めて
クロスに切りつけようとする。
-
>>263
この辺りでは――と、言うより今まで見たことの無い生態をしている。
新種か、何処ぞのキメラか、それとも……。
範囲を狭めた事により上がった探知能力により、場所が掴める。
――上だ、上空数メートル。 この戦闘を記録するかのように、蟲の複眼を持つ魚が宙空に居る。
ジャケットの男がそれを察知したかのように、木々を蹴り上に向かっているが視界に入る。
――恐らく、アレに関しては問題無いだろう。
《……ゴッ!?》
地中の敵に対し放たれた魔矢は――寸分違わず、地中に居た敵を穿つ。
衝撃と苦痛に耐え切れず、土竜の様な手を持ち、猿のような頭部を持った異形が地中から飛び出す。
その姿は――無防備。
>>264
《ギッ――ィッィィィィィィィッ!!!》
獅子猿の異形が立ち上がる――が、既に遅い。
蹌踉めく身体は迫るカイサの斬撃を受ける事など出来る訳も無く、両断。
カイサの程近くで、巨大な耳鳴りの様な声を響かせ、絶命する。
――が、非常にこの断末魔が五月蝿い。 近くで聞いたせいで、平衡感覚をやられそうだ。
-
>>265
「監視役か? まあいい、料金は安くなさそうだからな……ご愁傷様だ」
青年が向かっているのも同時に探知して、其方には眼を外す
バートの一撃を受け姿を現した異形。隙だらけのその背に、男は何もせず
「…………」
食らいついた矢が回転を止め、矢を構成する異なる魔力が時間と共に融合、反発し
そのまま空高く火柱を上げ爆発する様子を、ただじっと見ていた
-
>>265
「ぐわっ!!」
さっきの収束攻撃にこの断末魔がとどめとなり、
少し後ろに下がりながらも倒れてしまう。
一応意識はあるが、今攻撃を受けると少しまずいかもしれない
-
>>266
《ゴッ――!? バッギッ……――》
どん、と凄まじい爆裂音が響く。
それと共に弾け飛ぶ異形の身体、溢れ出すは矢張り――緑の体液。
「! ――ディロスっ!!」
音に気を取られ、相手取っていた二体の異形が止まる。
その隙を狙い、何処かより大地の色彩を宿す巨大な斧を召喚し――
「だ、りゃァッ!!」
――豪快一閃。 両断。
二体の異形を木っ端が如く吹き飛ばし、蹴散らす。
さて、これで残るは上空の一体だが……
>>267
――と、カイサが要らぬ心配をしていると上空から魚のような異形の死体が、緑の体液と共に落ちてくる。
『これで終わり、と……ああ、どうも、お疲れ様です。』
数秒後に落下して来たのは死神を思わせる鎌を右手に持った黒いジャケットの男。
……零体。 この場に居た異形は全て、片付けられた。
-
>>268
「なんだ……、お前は……」
その死神を思わせる容姿を見て、ふらふらになりながらも
立ち上がってそういう
-
「……終わったか」
八卦を互いに分担しながら使うという意味では、なかなかに厄介な戦いでもあった
しかしながら有意義な、特に彼にとっては久しい実戦でもあり、僅かな満足感は得られたようだ
「……しかし、こいつらは……?」
-
>>269
『何だ、と謂われても……其処で戦ってた人間なんですけど。』
巨大な鎌をひょい、と放り投げると暗がりに飲み込まれるかのように、それが消える。
『ああ、助けは有難うございます。 多分二人だと、大分面倒でしたから。』
ふぅ、と息を吐いてそういう。
……結局あの異形共は……?
>>270
「ゼオさん!」
思考を巡らそうとした所で、戦斧を収納したのであろう騎士風の青年が声を掛けて来る。
「有難うございます、態々……にしても、こいつ等は……。」
救援に深々、と礼をした後にそう続ける。
……そう言えば最近、新聞で見たことのない生物が隊商等を襲っている、とあったが……
コイツら、だろうか?
-
>>272
「すまん、全く気づかんなんだ」
集中故か、気づいていなかったらしい
「しかし、なんだったんだ……、あいつら……」
-
>>269
「…………」
チラリと其方を向く
怪我も無さそうだし、問題は無いかとすぐに向き直る
>>271
「よう、騎士見習い」
「たまたま通り過ぎただけだが、お役に立てたなら何よりだ」
皮肉気味に答えながらも、目は足元の化け物に向いていて
「新種がいきなり現れるにしても、こんなに散発的ではな」
「最近巷を騒がす怪物もこいつらか? また何処ぞの悪党の悪巧みかもしれんな」
-
>>272
『さぁ。 ……見たことの無い生き物でしたんで、こっちも心当たりはちょっと。』
異形の兵士の死体を見下ろし、平坦な声で呟く。
……こちらの青年は割とどうでもよさげだ。
『……――!?』
と、青年が死体を見ていると……ぐずり、と死体が溶け始める。
>>273
「あ、いやっ、改めてご協力感謝しますっ!」
びっ、と一度敬礼をして。 ……落ち着きが出たかと思ったらこれである。
「多分、そうっすね……。
誰かの悪巧みかどうかはともかくとして――!?」
此方も。
話している間に死体が溶け始める。
スライムの様に、ぐずりと、肉から煙を放ちながらどろり、と消え去っていく。
-
>>274
「こりゃまた……」
この青年もその様子を見ていた。
同時にただの新種ではないと悟る
-
>>275
『……これはまた、面倒そうな事に巻き込まれた気が……。』
緊張感んがあるんだか無いんだか、嫌そうにそんな事を呟く青年。
『……後はアルス君に任せる、かな。 ……貴方はどうします?』
騎士風の青年に丸投げする、的な事を呟いてその場を立ち去ろうとするジャケットの男。
……誰もが誰も、荒事に突っ込んでいく性質ではないのも確かだが――……。
-
「乗りかかった船だ、命ある限りは手伝おう」
とたまに立ちくらみしながらもいう。
-
>>277
『……変わり者がまた一人、と。』
ぼそり、と男が小さく呟く。
‥…変わり者とは失礼な。
『…………ま、どっちにせよ今日は一回帰った方が良いですよ。
何なら、王都まで贈るんで。』
その体調じゃあ話しもできないだろう、と見ての提案。
……確かに耳にはまだ不快音が残っている……。
-
>>278
「確かに、そうだな……
大丈夫だ、一人で帰れる」
といい、ふらふらしながらも王都へ向かうのだった
-
>>279
『……さて、と――』
『(……今度はどうなるやら――……)』
黒衣の男――ゼオと話すアルスを横目に、黒いジャケットの男もふらり、と去っていくのだった。
-
森と草原の境目
「…………」
「…………」
冷たい目線をむけるエルフの少女と猪捕獲用のネットに引っかかり、上に吊るされている
白銀の狼亜人種の子供でるた
両者の間に、微妙な空気が流れている
-
そして通りかかる左手に鹿革製の手袋をはめている以外飾りっ気の無い狩人風娘。
「…ん?」
-
「…………」
助けて欲しい眼差しをアイルンに投げているでるた
「…………」
しかし、その眼差しを詰めてい目線で打ち返している
「…………わ、わふ」
気まずい鳴き声だけが、トガリに聞こえる
-
>>283
「弱肉強食の世界だ、しかたがない…とは言えエルフって亜人食べるのかい?」
興味本位で近寄っていく。
-
「あ、あんたは………」
プルプルと震えているエルフの少女
「わ、わきゅ…………?」
何がなんだか知らないが怯えているでるた
「あんたは、何でそんな所に捕まっているのですかー!!」
手から無知のように樹のツルを出して木の根本を叩き始める
「わきゅうぅぅぅぅ?!」
悲鳴に近い鳴き声を上げている
なんだか修羅場の様な雰囲気を出している
-
>>285
「おー、なんか始まった」
近づくと危なそうなので適度に距離を置いて様子を見守る。
「てか、エルフにしちゃあ随分気性が激しいなー」
-
「しんぱい……したんですよ……」
行き成り涙声になる
「はじめての……はじめての友達だったから……」
徐々に泣き始める
「一ヶ月居ないだけで……だけで……」
そう言いながら泣いている
「ごめんなさいわきゅぅぅぅぅ!!わふるびぇぇぇん!!」
こっちも泣いている
だれかが、止めないとこのままであろう
-
>>287
「…イイハナシナノカナー?」
とりあえず止めないでおこうと思う。
感動のシーンなので止めるのは野暮ってやつだ、うん。
「でも第三者が見えなくなってるのは自然に生きるものとしてどうなのかなー」
「…それいったら一匹罠にかかってるし、どうしようもねえかー」
天を仰いだ。
-
お互い、見た目通りの背丈な為子供が泣いているようにしか見えない
「うぇぇぇん」
「わふるびぇぇん」
まだ泣いている。このまま放置するのも面白いかもしれない
-
>>289
「そーいや何しに来たんだっけか私…
ああ、オケラだったから野兎でも獲れないかと思ってたんだ」
そして吊るされている亜人を見る。
「よし、あれを持って帰ろう」
-
「あらあら」
そういって、森から出てきたのは耳が笹の葉のように尖ってはいるが、何処か雰囲気がエルフとは違う女
「これはいったいなんでしょうか……?」
エルフは大泣き、狼亜人種は捕まりながら泣いている
そして、狩人風の女トガリ。傍から見たら、訳がわからない状態
「取り敢えず、あのお犬さんを助けましょう」
そういいながら、でるた達に近寄る
「そこの人、すこし手伝ってくれませんか?」
近寄る途中でトガリに話しかける
-
「………ほう」
どこからか歩いて来た黒髪黒コートの青年
少し離れたところより再会シーンなどを見ている。
-
>>291>>292
「え、なに、あれ持って帰ろうと思ってるんだけど」
冗談に聞こえないし実際冗談じゃない訳だが狩人娘。
-
>>293
「………」
今はなにも言わない
-
>>292
「………? あのー……」
ニンフから見えたのか、少し大声で話しかけようと試みている
体のむいている方向は、アウルの方向よりすこし右にそれている
的確には捉えてはないようだ
>>293
「もって帰ってどうするのですか?」
首を傾げニコニコの表情
「あ、もしかして飼い主さんでしょうか?」
もって代えりう=ペットと認識したようだ
-
>>294>>295
「いや違う、ああいうのを飼うのは趣味じゃない」
キッパリと否定。
「まあ何だな…亜人とは言え狼がああ云う無様な姿を晒しているのは正直我慢ならないのさ」
-
>>295
「なんだ?」
彼らがあの亜人をどうするのかが気になるためか、
素っ気ない返事をする青年。
-
>>296
「………」
引き続きこの場面を静かに見守る青年
-
>>296
「あら、違いましたか」
すこし残念そうな表情に
「そうでしたか。そうですよね、あんな所に吊るされているのは可哀想ですものね」
でるたが網で吊るされている木の根元までにたどり着く
>>297
「手伝ってくれませんか……?」
そっけのない返事なためか、ややあきらめ気味に頼んでみるニンフ
-
>>298>>299
「可哀想?…キミちょっと甘すぎじゃない?」
言い方にヤヤ棘がある。
-
>>299
「いくら払う?」
頼んだ相手が悪かった
-
>>300
「さて……、どうなるか……」
やはり見ている青年
-
>>300
「………そうでしょうか?」
少し間が空いての答え。甘いと言われて、一度考えたのだろう
しかし、何が甘いのか判らないようだ
「もう大丈夫ですよ」
そういって、エルフの少女の頭を撫でる
コクりと頷いて、待っている事にしたようだ
すっと豊満な胸元の衣服の内側から何か石のような物を取り出す
>>301
「うーん…………」
そう聞かれて悩んでいる
「やっぱりやめときます」
そう伝える手持ちが無いことに加えて、貨幣価値もうっすらとボケていてわからないので幾ら払えばいいのかわからない
そのための辞退
てに持っている石のようなものでロープに狙いを付けている
-
>>302>>303
軽く舌打ちをした後、背を向け歩き出し、森の奥へと消えた。
-
>>303
「そうか」
今はあまり関心がない。
あくまでも亜人の行く末がみたいがために
-
>>304
「帰るか、あいつは」
見届けて、再び亜人に視線を戻す
-
>>304
「おげんきで」
ニコニコと見守りりながら見送る
舌打ち何て気にしないようだ
>>305
すっと、投げた石はそのままロープに当たって深い切れ目が入る
そのまま、デルタの重さに耐え切れすに千切落ちて落下
「わぎゃん!」
木から落ちたが、軽い尻餅をしたようだ
「あら、大丈夫ですか?」
そういって、でるたに近寄り、網越しに頭をなでる
「だいじょーぶわふ!」
その声を聞いて、そのまま、また胸元から石の様な物でロープを斬っていっている
ただ、切れ味は一発目のよりかは良くないみたいだ
-
「もう見ている必要もないか……」
そういうと、黒いものと共に一丁の拳銃が
その拳銃に念を込めると妙な気が発せられるバトルナイフへと姿を変え、
「これを使うか?」
といい尋ねてみる
-
>>308
「あらあら、ありがとうございま……」
ニコニコと笑顔でそのナイフに手を伸ばそうとしたが
「これもお金を取るのでしょうか……?」
不安げに聞いてくる。
-
>>309
「もう見ている必要がなくなったのでな、サービスだ」
という
-
「そうですか。ありがとうございます、では遠慮なく」
そういってからなバトルナイフを手にとって縄を切っていく
先程とはうって変わって、スラスラと切っていく、これなら、すぐにでも切り終えるだろう
-
「……さて、次行くべき所は」
縄が切れていくのをみながらそんなことを考える
-
「わきゅるびゅる、ぢゅえるべんわぎゅー」
(訳:わふー! でれたわふー)
「あらあら」
そういいながら、頭をそっとなでる
「これ、ありがとうございました」
そういって、アウルにナイフを手渡す
「それで、なにがあったのですか?」
二人に優しく聞く。そのすがたはまるで保母さんだ
-
「ああ」
ナイフを受け取り、闇を発生させその中に放り込む
そして闇を閉じる
-
「でるたがね……でるたがね……ずっと……ずっと……いなくてね……」
泣きながらも少しずつ説明していくアイルン
「わきゅー……」
それにたいして、何も話そうとせず、ずっと俯いているでるた
「それは本当なのですか?」
優しく問いただすと、でるたは頷いた
「それでね、それでね。理由を聴きたくてさがしてたら、あんな状態になってたの」
「先程のですね?」
コクりと頷くアイルン
「何故、あんな事になっていたのですか?」
「……………」
何も話そうともなこうともしない
困った様に、見つめているニンフ
-
「食事か、何らかの情報かなにか、それらが捕まったのに絡むか……?」
ふとそう呟く青年
-
「い」
「い?」
「言えないわふ!」
ぎゅっと目をつぶって、プルプルと震えている
「なんで?! 私たち友達だよね?」
予想外な事だったようでアイルンは至極踊りた表情を浮かべている
「それでも……言えないわふ!」
ぎゅっと目をつぶっている様子はまるで言わない意思を表しているようにも見える
「うううぅぅぅ」
それをみて、アイルンは悔しそうに唸っている
「そうですか……」
残念そうにニンフはそう言うと、でるたの頭を優しくなでる
「なにがあったかは知りませんが、無理に言う必要はありません」
「わぅ……」
「ですが、貴方が傷ついて泣いている子も居るのも忘れてはなりません」
そういって、アイルンの頭をポンポンと軽く叩く
「貴方は一人ではないのです。それは覚えて置きなさいよ?」
「わふぅ……」
頷いた
-
「そこまでしなければならんとは……
余程重要なことらしいな、ならば人か……?」
という
-
>>318
「きゅ!?」
ビクっと飛び跳ねるように反王する
どうやら、わかり易いほどの図星のようだ
「あらら……」
「………むぅ」
余りにも分かり安さに三者三様の反応を示している
-
「ある程度適当に言えば当たるものなのだな」
でるたの反応を見てそういう
-
>>320
「わぅ……わぅぅう!」
きょろきょろとしたあとで悩んでいる
「ねぇ、何があったの? ねぇ!!」
詰め寄るアイルン
「ご、ごめんなさいわふ!言えないわふ!」
頑なに拒むでるた
「これはこれは……」
何かを考えているニンフ
-
「脅す訳にもいかんしな……
ここは任せよう」
再び見守ることに徹することに
-
じーっと見つめる三人
「い、いえないわふぅー!」
そういって、森の方に走り出した。かなり遅いスピードで
「あ、え? ま、まてー!!」
そういって、アイルンも追いかけていった
「あらまぁ……」
そんな光景を見ているニンフ
「どうしましょ」
それだけいうのでした
-
「痺れさせて縛りあげて拷問するか?」
むちゃくちゃ言う青年
-
「それはちょっと……」
すこし引いているニンフ
「まぁ、いずれはすのを待ちましょう。時間はたっぷりありますしね」
-
「ぬう、そうか……」
少し残念がる青年
「実際、どれだけの時間が残っているかはわからんがな」
ふとそういったことを言う青年
-
「…………」
数歩だけ距離を取るニンフ
「まぁ、私の方からも何か探りをいれますので」
そういって、森のほうへ歩き始めた
「では……」
-
「………」
「ああ、また縁があればな」
間違いなく引かれたとは思っても口には出さない
挨拶してどこかへ去っていった
-
【王都領――/竹林】
「んもうっ……あんまり戦いたく無いんですけどっ!」
道着に、袴。
長い黒髪を伸ばした女性が黒刀を手に突進してきた獅子の様な、獅子でない生物の首を跳ね飛ばす。
『文句言わない!アタシと輝代だけじゃキッツいってーのっ!』
それに、ヤケクソ気味な返答が上空から返ってくる。
見上がれば紅蓮の炎翼を広げ、巨大な鳥――の、様な生物を相手取る白髪をリボンで纏めた女性。
[はいはい、二人共。 喋ってる暇があったら――]
それを窘めるように広げた扇子を畳み、懐から一枚の符を取り出す絢爛な衣装の女性。
【それ】を地に叩き杖――
[一匹でも多く――滅する!]
――巨大な封魔方陣を展開。
異形の群れを一気に、蹴散らす。
「んもうっ!輝代さんだけで充分じゃないですか!」
『たまにゃー体動かしなさいってーのっ!』
……それは騒乱の絵面。
が、渦中の女三人姦しく――。
-
「……面倒に巻き込まそうだ」
気分を変えるために竹林を散策していた黒髪黒コートの青年が、
何らかの生物との戦いの場面を目撃し、
ここに来たことを深く後悔する
-
「――黒桜ッ!!」
黒、一閃。
黒の斬波が閃き、地を這う異形達が一蹴、吹き飛ばされ
『ほぉら――焼け焦げ、なッ!』
炎翼一翔。
空を舞う異形が焼け焦げ地に墜ち――
>>330
[――そこ、危ないわよ?]
――異形の全てが絢爛な着物を纏った黒髪の女性の眼前へと集められる。
そして。
[夢符、……夢想封印ッ!]
七色の破魔の光弾。
異形の全てが貫かれ、アウルが手を出す必要も無く、――弾け飛んだ。
-
「コンビネーション、か……」
一連の流れを見た青年がそうつぶやく
-
「はふぅ……どっと疲れたぁ……。」
『刀捨てるー、とか言うからだよ、豆に頼りすぎなんじゃないのー?』
黒髪に刀の女性が、宙空から降りてきた白髪の女性と話し始める。
二人は……アウルには気づいていないようだ。
>>332
[――で、こんな時間にこんな所で、そこの貴方は何をしているのかしら?]
ば、と。
扇子の開かれる音が響く。
長い黒髪を吹いた風に揺らし、扇子で口元を隠し破魔の光弾を打ち出した女性がアウルを睨め付けた。
[まさかとは思うけど、これの親玉? だったらここで滅するけれど。]
そうして開口一番物騒な事を言う。
-
「物騒な話だ……
俺はただの何でも屋だ」
と言い、続けて
「少し気分を変えたくなってな……
適当に歩いていればこんなところについた」
といい、誤解をといておこうとする
-
>>334
[何でも屋、ねぇ。]
訝しげな目がアウルを見据える。
黒く、透き通った瞳、吸い込まれそうな魅力のある双眸――。
[……ま、是としましょう。 親玉がそうそう姿を顕すでもないし。]
[何も事が無いのならば都に戻りなさい、今夜は随分と瘴気が濃いから。]
ぱたん、扇子が閉じられる。
それきり女性はアウルに興味を喪ったかの様に踵を返す。
-
「そうさせて貰おうか……」
といい、戻ろうとするが、
「あの生物は、なんだったんだ?」
思い出したように尋ねる
-
>>336
[――ここ最近、隊商や町人、果ては野生の獣まで襲ってるっていう話の異形よ。
ちなみに私の仕事はそういうのを魂魄の一片すら残らぬまで滅する事。]
異形の亡骸を見れば、緑色の体液を零していたその骸はす、と地面に溶けるように消えていき。
[殺しきればその骸は霞と消え、殺し切らなければどの様な状態からでも時を掛け再生する。
……かなり、厄介な生き物よ。 それに――……と。」
それに、の辺りで言葉を噤むように畳んだ扇子を口元に当てる。
[これは貴方に言っても仕様がないわね。
――ま、人類に迷惑な化物、とでも覚えなさい。
関わる気が無いのなら、そのぐらいに覚えておくのが丁度いいわ。」
-
「関わる気はないが、自分の身を守る必要がある上、
その手の依頼が来ないとも限らなかったのでな」
と言ったあと、
「もう、この近くにはその怪物はいないのか?」
と尋ねる
-
[さぁね、――何処から沸くのか解らないのよ。
今の所、町中には出てないみたいだけどね。]
……先程。
遠目に見ただけでも、一度に十は居た。
それが突如として王都や森林の小村にでも湧けば……。
-
「王都の結界は当てにならんか、やはり」
そう尋ねてみる
-
[そう――ね、もう随分と前からあるけれど……一応、王都内まで侵入された事はなくても内情は酷いものよ?]
王の居る都の守護は堅牢。
万が一侵入された所で国防騎士団という守りの要がある。
最近では、遊撃騎士団という外の脅威を叩き潰す部隊も生まれたらしいが……
[……ま、個人には個人の出来る事がある、って事よ。
貴方も、何か気にかかるなら動きなさいな]
-
「ふむ……、そのような内情があったとは……
だが俺は依頼以外で
優先させることが別にあるのでな」
といい、続けて
「ならば、お前は個人で動いていると?」
と尋ねる
-
[――全ての人為らざる存在を滅する。 それが私の意義で、意思よ。]
[そこにお金とか、誰かの思惑は無いわ。 闇は闇へ、塵は塵へ、よ。]
……美麗な女性だ、と言う印象があったかもしれないが……
随分と、過激な女性だ。
-
「人ならざる者の根絶か……
一個人では限りなく不可能そうだな」
といったあと、
「さて、何も現れない今が潮時か……
有益な情報、感謝する」
といい、王都に向け歩きだそうとする
-
[どうでしょうね。 ――少なくとも、数は減るわよ?]
その目は何より雄弁に語る。
今の言の葉に何ひとつの偽りは無い、と。
[ええ、宵闇には気をつけなさい。]
その背を見送り、扇子を閉じて女性たちと消えた。
-
<森>
「…………」
白銀の髪の少女が森に佇む。
冷気を纏わながら、何かいるかとあたりを見回す。
時折纏った冷気を氷にし、それをかじりながらも
-
その場を通りかかる全裸の男。
釣竿を肩に引っ掛けているのに加え、向かう方向には池があるので目的を察するのは容易である。
-
「…釣り……ですか?」
男をゆっくり歩いて追いながら、
とりあえずそう尋ねてみる
-
見ればわかるが、以前動物に乗られたままで龍脈がどうの霊山がどうのと講釈を垂れていた男である。
特に挨拶をすることもなく素っ気無い返答。
「釣りと言えるかは微妙だけどね」
釣り針が着いているべき先端には小さな錘が鎮座しており、とても魚を釣るのには使えない代物のようだ。
-
「たしかに……、釣り針がありませんね……
では釣り竿を持ってなにを……?」
と、疑問に思った様子で続けてそう尋ねる
-
「釣りとは言い難いけど、何をするのかと言われれば釣りかな」
「糸を垂らすだけ」
歩く速さは変わらずだが、元々せかせかと歩いていたわけでもないので付いて行けるだろう。
面倒な問答だが、そういう奴なのである。
-
「い、糸を垂らすだけ、ですか……?」
拍子抜けしたように聞き返す。
歩く速さは変えずに
-
「習慣みたいなものだよ」
それのみで説明の素振りすら見せない。
後は釣り糸がふらふらと揺れているだけである。
-
「それはまた……」
ふらふら揺れる釣り糸を見ながらそう言い、続けて
「ところで……、どうしてまたそのような習慣を……?」
と尋ねてみる。
-
「それはね」
言葉を止めて数秒。
「忘れてしまったよ」
遅れて、覚えていない、と。
それが本当なのかどうかは窺い知れないのがタチの悪いところだ
-
「……本当に、ただの習慣なのですね……」
少し間を置き、そう言って納得したあと、
少女は手に冷気を集中させて正方形の氷を作りだして、
一呼吸いれるためにそれをかじる
-
「そんなに暑いかい」
前を向いたまま、目をやらぬままでそれを知ったように問い掛けてくる。
-
「暑いです、溶けます……
日中よりはましですが……」
と言い、続けて
「あなたは、暑くないのですか……?」
と問いかける。
-
「そういう感覚は随分昔に無くしたから」
言葉通りの理由からか、男の肌には汗の玉一つ見られない。
服を着けていないのは直射日光を避ける必要すらないから、とも推測は出来る。
-
「無くした……、とは……?」
ふと疑問に思いそう尋ねる
-
「人間やめてるってことさ」
温度を感じないというのは人間以前に生物から外れかかっている気がするが
昆虫などは温点が無いはずなので微妙なところだ。
-
「………人間を、やめた……
一体何故……?」
と、再び問いかける。
淡々と、しかしどこか何らかの感情がこもった声で
-
「それも忘れた」
「何故だったのかな」
感情に呼応することなく、とぼけた調子は変わらない。
これが揶揄ならば怒りも湧いてこようが、素の発言なのでどうにも力が抜ける。
-
「………」
再び呼吸を置くために氷をかじったあと、
「そうですか……」
と、呆れ口調でそう言う
-
>>364
徐に進む事をやめ、セリオンを見る男。
陰部が露呈される事になるがそこは全くの無頓着である。
「もしかして」
「君も人間ではないのかな」
瞳が少女の姿を写す。
そこに浮かぶ思考は微小だが、何かが彼の好奇心をくすぐったらしい。
-
「…………」
不意の質問に沈黙する少女、が口を開き
「一応……、私は人間のはずですよ……」
と、迷いながらもそう答える
しかしその回答は、どこか自信なさげではある。
-
「自分が人間かを疑う要素はあるんだね」
「それが関係しているのかな」
無邪気に、と表していいものか。
気の赴くままに言葉を接ぐ男が指差したのは、少女の持つ氷である。
-
「………」
こくりと頷き、続けて
「外見は人間となんら変わらないので……
人間と異なる点があるならば……、
この氷なのでしょう……」
といったあと、冷気を放出させて、どこかへ消える
-
「なるほどね」
消えていく姿を見送り、釣竿を揺らして向き直る。
歩き出す姿は変わらず、ただ糸がふらりと揺れていた。
-
【帝国/王国領付近――/山間部】
『……ったく、何の冗談だよ、こいつァ……!』
此処に訪れたのは〈砕竜〉――ブラキディオスと呼ばれる獣竜の、討伐だった。
国境付近に現れるソレを撃退、或いは捕獲するという、久々の大きな依頼。
何時もの四人で集まって、何時もの様に軽口を叩きながら、何時もの様に対象を蹴散らして、
さぁ帰って彼女等も混ぜ祝杯を上げる――その筈だった。
「――残念だね。 冗談でも、幻でもなく――何もかもが事実だよ、人間。」
鎧を砕かれ無残に倒れる槌の騎士。 矢と魔力を切らし、背後で肩で息をする弓手。
自身の剣も既に幾度と無く攻撃を防ぎ、傷だらけ。 ――全員が生きているのは、目の前の【敵】の足元で、
無残に盾と槍を砕かれ、頭を踏み付けられた槍騎士のお陰だろう。
「しかし……【脅威〈メナス〉】を追ってたらうっかり王国領に入り掛けるとはね。
やれやれ、本当に世界は狭い――そう思わないかい?」
『先ず俺のダチの頭から汚ぇ脚を退けやがれよ、モノクロ野郎ッ!!』
振るう刃、飛ぶ斬波――届く事無く、掻き消える。
「血気盛んな事だね。 ――まぁ、僕から攻撃を仕掛けたんだけど。」
『糞野郎がッ……!』
――相対するは、モノトーンのコートの男。 名を――【カロン】。
-
-深夜の森の奥・突如として現れる焼け野原-
森の奥にひっそりと存在すると言われる墓石。
最近、夜な夜なその朽ち果てつつある墓石に何者かが現れるそうなのだが
…何があったか分からないが噂の場所は辺り一面焼け野原になっている。
-
-何処かの誰かの夢の中-
…夢を見ている。
寝る前と明らかに場所が違うのだから夢以外のナニモノでもない。
其処は見通しの良い荒れ果てた大地。
無数の剣が墓石の如く突き立てられている。
合戦の後を彷彿とさせる其の場に自身は立っていた。
-
【ジグザール王国/ベルジニア帝国中間の山間部】
「……――これで、全部か?」
[-[:=:]「その様ダ、然シ……」
高き山の大地に降り積もった白雪が、緑の体液と、黒の循環魔力液で染まる。
周囲には、その姿を薄れさせていく百に迫るかと言う程の異形の骸、骸、骸。
「そう、か。 ……すまんが王都まで頼む、身体は動くが……”何も視えん”。」
ぱりん、と。 薄い硝子が砕ける様な音が響いて、周囲を襲っていた吹雪が止み、
蒼いコートの青年がその場に倒れ込み、鈍色の装甲を纏った鉄騎に抱えられる。
[-[:=:]「『空泣』ダッタカ。 ――余り、使イ過ぎない事を推奨する。」
「重々、理解している――……が、詳しい話は、後だ――」
鉄騎に抱えられたまま、男が意識を失う。
……残った鉄騎は異形の死骸を一度視認した後、山を下っていく……。
-
〈公園〉
「は、はらへった…………」
赤髪、学生服の青年が、ベンチに横たわっている
腹からぎゅるるるるると音がなり、そばにおいてあるがま口財布は、
中身がないためにペッタンこ
麒麟を出現させる元気すらなく、照りつける太陽に身を焼かれていた
-
fo
-
王都郊外、深まる夕闇に佇む森に。
ささやかに水の流れる音。
足を浸らす影一つあり。
-
-森の奥-
「…」
『…』
深い深い森の奥。
刃を襤褸布で覆った自身の背丈より長い大剣を背中に括り付けたアホ毛少女と
身体を襤褸で覆う裸足でボサボサ黒長髪の子供が突っ立っていた。
-
「あっれぇー……?」
『……』
周囲を見回すアホ毛。
それを見ている裸足っ子。
「…あー……迷ったぁ」
『……』
アホ毛のアホ毛がしおれる。
裸足っ子が天を仰いだ。
-
「森の中も……、安全ではなくなってきたものです……
移住も考えましょうか……、?」
深い森の奥のさらに奥から現れる、冷気放つ白銀髪の少女
そして人影を見つけるのである
-
>>379
「うぁー、何か寒い…眠い……遭難だぁ……」
『……』
互いに寄り添って地に座り込むガキンチョ2人。
危機感あるんだか無いんだか分らんが事態は深刻である。
-
「……私の声、聞こえます……?」
道に迷っているらしい二人組を見つけ、
そして外まで案内できればと声をかける
-
>>381
「うわぁー、真っ暗なのにヒトの声が聞こえる、げんちょうだー」
『…』
真っ暗なのはアホ毛が目を瞑っているからなのだが…
更に真っ暗だからってヒトの声が聞こえても何ら不思議はない。
裸足っ子の方はセリオンの姿をじーっと見ているが一言も発さない。
-
「この森のさらに奥に住む者です……」
と、姿が見えていないと言うことで、そう言う風に簡単に自己紹介
「森で迷われた……、とのことですけど……
どうしてまた……?」
と尋ねてみる。
こんな森の奥まで迷いこむのも珍しいなと思いつつ
-
>>383
「うわー、げんちょうが語りかけてきたー……えっと、お墓探してるのっ!」
『…』
切り替えが唐突であるが目を瞑ったまま答えるアホ毛。
相変わらず裸足っ子は無言だ。
-
「お墓……
私の記憶が正しければ……、夜な夜な人知れず出現するといわれるあの……?」
昔そのお墓を見たことがあった気がして、そう尋ねる
-
>>385
「……」
『……』
「それだああああああああああああああああああああああ!!!」
『!?』
アホ毛が目を見開き立ちあがって大声を出した。
突然の事に裸足っ子はびっくりして転がった。
-
「……!?」
突然大声を出されて驚いたためか、
目が点になっている
「……とりあえず……、大丈夫ですか……?」
転がったほうの子供にそうたずねる
-
>>387
「どこどこどこどこ?うわ寒っ!?」
興奮冷めやらぬ感じでセリオンに近づくが、
冷気に当てられ動きが止まるアホ毛。
『…』
転がったまま頷く裸足っ子。
-
「……さあ……、今日は見ておりませんが故……」
と、寒そうにしているアホ毛をよそに言う
「それで……、一人で立てますか……?」
自分が立つ場所から、転んだほうの子にそう声をかける
-
>>389
「え、なにそれこわい」
セリオンの言い方に湧いて出るものなのかと。
『…』
のそのそと起き上がる。
-
「あれは運が絡みますから……」
と言いつつも、
「逆にお尋ねしますが……
あなた方は、どうして墓を探すのですか……?」
と言い、尋ねる
-
>>391
「なにそれよくわかんない…届け物があるっ!」
『…』
元気よくアホ毛。
頷く裸足っ子。
-
「届け物………
まあ頑張ってください、それでは……」
と言い残して、少女は森の来た道を戻るのであった
//ちょいと急用が入ったので、このあたりで一度私は落ちます
お疲れ様でした!
-
<森>
王都近くの草原を越えて、少し進んだ先に位置する森
しかし、なぜかこの森の空気が心なしか冷たい、残暑が続くこの季節にも関わらずである
故に、涼むにはもってこいともいえよう
-
しばらくすると、森の奥から風が吹いてくる
冷たい、時期はずれな風である
奥になにかあるのかもしれない
-
FO
-
-王都近くの森-
-王都近くの森-
"どうしてこうなったのか"
深い闇に包まれた森の中、その森を形成する内の一つの木に登り、人間一人ならば乗っても全く揺れない程に太い枝に片膝をたつように座り、左手に短弓を持った女性が一人、背中を幹に預けながら心の中でそう嘆息する。
それも無理はない、女性がいる木の下には、二体の魔物が何かを探すように歩き回っていた。
何を探しているのかは言うまでもなく、また彼女が何故木に登ったりなどしているのかも言うまでもなかった。
普段ならば弓の名手を自負している彼女のこと、魔物と近距離でかちあうことなどあるはずもなかった。
時には身を潜めてやり過ごし、時には気付かれる前に弓の狙撃で倒し、今までそうやって"敵"を制してきた。
"もう少しで王都につく"
長旅の疲れ、まともな寝床につけないストレス。いろいろな要因が重なった結果そう思った時、ほんの少し油断したのだ、集中が切れたのだ。
結果、彼女に想定しえない様な近い距離で魔物と相対してしまった、しかも二体。
一体だけならばなんてことはない、想定外ではあるが状況を修正出来ない程の事態ではない。どれ程の難敵であろうが一体ならばなんとか出来るだけの技量はあると確信している。
しかし出てきたのは二体、1と2では話が大きく変わってくる。
弓使いと言うのは往々にして一対多の状況に弱いのである、それは距離が近ければ近いほど如実に現れる。
…しかし嘆いている暇はない。己の油断を悔いている場合でもない。
咄嗟に放った矢で隙を作ることが出来たのは幸い、お陰でこうして身を隠すことは出来た。
しかし匂いで探しているのか、魔物がこのあたりから消える気配はない。
このままやり過ごすことは出来ないようだ、見つかるのも時間の問題だろう。この魔物は木を登ることが出来る、見つかってしまえばお仕舞いと考えていい。
なかなかに辛い状況ではあるが、少なくとも今はこちらにある程度のアドバンテージはある、絶望するにはあまりに早い状況だ。
そう覚悟を決め、女性は体を幹から静かに持ち上げ、背中の矢筒から一本矢を取りだした。
-
「んっんー……?」
膝をきついくの字に曲げ、額の前に手を添えて辺りを眺める影が一つ。
ウェスタンよろしくな恰好でそれを行うには、少し行儀が悪い。
しかしそんな事などおくびにも介さず、彼女は辺りを警戒していた。
人形の様に切り揃えられた長い黒髪を闇に溶かし、対照的な白いハットの中身を揺らす。
端的に言えば、彼女は今3つ4つほどの気配を察知している。
カンなどではなく、綺麗な小金色の毛を生やしたその耳で。
端的に言えば、彼女は"まっとうな"人間ではない。
動物の聴覚を人の身に持ち合わせる存在なのだ。
じき、彼女の口元が不敵な笑みを作った。
「あそこなんよ。」
訛りの効いた口調で小さく言うと、額の前の手を下ろす。
帽子を目深に被りなおして、気配の方を向いた。
「」
-
//ミスりましたすみまえん下の「」は無視してくだちい
-
>>398
少女?が気配に鋭いのならば、おそらく気付くだろう。
まるでそこに探し物があるかのように一本の木の周りをうろつき回る二体の魔物と…そしてその"探し物"であろう木の上で弓を構えた女性に。
そしてついに魔物の一体が気付いたのか、顔を上げ女性に向かって吼える。
その声からわかる獰猛さをそのままに、器用に足の爪を使って木をよじ登っていく。
しかし女性は全くそれに気づいていないかのように一体目に呼応する形で漸く気付いた魔物を見据え、矢を構え弦を引くばかりである。
このままでは木を登ってきた魔物に襲われてしまうだろう。
---アルメリアパート
弓を引き、矢を構える。
なんてことはない、これほどの近距離、おまけに対象は木の周りをゆるゆる動くばかり、外す筈がない…しかし、彼女の心境は違った。
"何が何でも外せない"
その焦りが、逆に彼女の集中力を上げていく。
"矢を射る"それ以外の一切の思考を排除する明鏡止水の境地へと彼女を誘っていく。
弦を引く音が耳に入ったのか、魔物の一体が気付き、吠えを上げる。彼女を襲わんと木を登り始める。
しかし彼女は気付かない、気づけない、気付く必要はない。
ただ魔物を射る、彼女の脳が思考したのは、それだけだった。
-
>400
「(……さーて。
危ないんよ?危なくないんよ?)」
大木を五つほど隔てた向こうで、魔物の気配を察する。
この女性――狐之江 茜に流れる妖狐の血は伊達でない。
夜目をしっかり効かせたまま、対象とその対象を見据えた。
まず選択したのは、下手に動かない事。
レンジの切り替えもさる事ながら、ここいらの魔物は体躯になぞった攻撃に留まらない可能性がある。
冷酷な様だが、だんごまとめにしてやられるのは御免だ。
"ちょっかい"を掛けられる様にだけ、矢筒に手を伸ばしておく。
-
>>401
ついに魔物は、女性が構える枝へと登り詰めた。
しかし女性はそれでも気付かない、"煮るなり焼くなり好きにしろ"、まるでそう言っているかのように。
その構えた矢の先を登ってきた魔物へと向ける、ただそれだけで状況ははるかに緩和するだろう。
だというのに、彼女はそれ以外に選択肢はないと言うように、何一つの迷いもなく、地に構えた一体へと矢を放つ。
地面へ落とすことを優先的に考えたのか、一体が彼女に向かって身体全体を使った体当たりをぶつけるのと、彼女が放った矢が地に構えたもう一体の頭を射抜いたのは、同時だった。
-----アルメリアパート
魔物が彼女の側まで詰める。
しかし彼女は動じない、動じることが出来ない。
構えた矢を魔物に向ければ対処出来る。だがしない。
効率の問題ではなかった。彼女に今あるのは、"何を標的としたか"、それだけである。
その標的は彼女に気付いたにも関わらず地に構えたままである。
もう一体が彼女を落としてから襲うつもりなのだろう、しかし彼女にとっては好都合。
わざわざ固定標的になってくれているのだ、これならば何があろうと射抜ける。
そう確信し…最初から確信していたのをそのままに、彼女は矢を放った。
"射抜いた!…!?"
自信たっぷりに抱いたその思考を裏切ることなく、放たれた矢が魔物を射抜くと同時、体に強い衝撃を感じ、彼女は宙に投げ出された。
-
>402
「…………。」
並ではない。
飾り気無く言うと、茜はそう思った。
魔物とあの弓師の力量差ではない。
不利有利の開きでもない。
では何か。
あの弓師の集中力がだ。
「……あれは、とんでもないばーかなんよ。」
茶化す様に言う口調にはしかし、大真面目な様子があった。
見た所、得物は弓だけ。
セオリーで考えるなら、肉薄されるという状況はいの一番に避けるべきだ。
しかしアルメリアが取ったのは全く逆の手法。
一体の肉薄はおろか攻撃を許したまま、地に這って待ち伏せるもう一体を射抜いたのだ。
これが並ではない、茜の言葉にある「ばーか」に当たるものだ。
いくらほどの衝撃を受ける事を想定して、弦を鳴らしたのか。
獣が眼前に迫る状況で尚、遠い方を狙う。簡単な様で至極難しい。
人を宙に投げ出す程の質量が向かってくるのだ。
木も揺れようし、何より恐怖や衝撃に対する意識――そういったものが先行する筈だ。
それらを一切合財無視して、待ち伏せる魔物の頭をきっちりと射抜いてみせた。
並の集中力ではない。
「…………"妻黒"。」
しかし状況が芳しく無いのには変わらず。
あれでどれだけの体力を消耗するのか、考えただけでも肩が凝る。
謳う様な口調で矢を取り出し、左手へと槍投げの様に構える。
-
>>403
宙に投げ出された女性に空中浮遊の備えなどがあるはずもなく、重力に従ったまま無様にも地面に叩きつけられた。
「ぐぁ………!」
喉からくぐもった声がでる。否、くぐもった声しか出ないのだ。
身体全体に痛みが走る、一瞬呼吸が出来なくなる。これはまずい、そう考える余裕すらない。
彼女を地へと墜としたものが構える、決して逃しはしないと。上空から覆い被さるつもりなのだろう
人でありながら、弓使いとしてここまで生きてきた故、気配というものに鋭くなったにもかかわらずこの場にいるもう一つの存在にも気付けない。
それほどに余裕を奪われた彼女が選択したことは…弓を構えること。
短剣は持っている。しかし、上空から襲いかかる敵にカウンターで斬りかかる技量などあるはずもない。自分は弓使いなのだ。
ならば、現状を打破するには、いつものように、矢を射つしかないではないか!
幸い骨は折れていない、ならば弓を引くことは可能だ。
迷いなどない、ただ構え、矢を射る。その信念の元、全身に痛みが走る中、彼女は背中の矢筒へと手を伸ばす。
しかし魔物が悠長にそれを待つわけもない。今にも飛びかからんと、体重を前身へと傾けた、見るだけでわかるだろう。
-
>404
「……"豹紋"ッ!!」
一弓入魂。
黄金色を帯びた一条の光が、鋭角を描いて真っ直ぐに飛んでいく。
タテハチョウ科の蝶の名を賜った矢は、妖力に従って雷を放ちながら騒ぎへと向かう。
勝手気ままに放電する黄金色は、いつしか雷の帯を引いていく。
帯は徐々に耀く漆黒へと色を変え、黒い斑を雷全体に弾けさせる。
まるで名の通りの蝶の模様を醸しながら、雷矢は騒ぎへと駆けつけた。
しかし魔物にではない。
その寸分先の地面に突き立つ。
「……ニシシ……♪」
してやったり、という表情。
とても獲物を仕留め損ねた顔には思えない。
それもそのはず、この矢はただの威嚇なのだ。
――バチィンッ!
強いオゾン臭がして、"蝶"が膨れ上がる様に弾ける。
近寄るな、と魔物へ言わんばかりに。
-
>>405
「っっっ!!」
飛び掛かろうと前身を完全に重力に任せた瞬間だった。突然目の前で何かが起こった。
"何か"はわからない、この魔物はそのような優秀な頭脳を持ちあわせてはいない。ただ瞬間的、限定的な危険察知を持っていた。
本能が告げてしまった、"危険だ"と。
結果行き場をなくした勢いは魔物の体を宙へと預け、女性に襲いかかることも出来ずに地面へと自由落下を始めてしまう。
だが、そんなもの…彼女には関係なかった。
彼女が己に命じたのはただ一つ、"奴を射抜く"。
絶体絶命の最中、彼女はまたしても集中の極地に立っていた。
幸いにして突然の乱入者によって時間は稼がれた、それは今この瞬間の彼女には預り知らぬことだが。
全身が悲鳴を上げているが知ったことではない、知ることが出来ない、知る必要はない。
そして、落下した魔物が地面へと体をぶつけたその瞬間、その命は一本の矢によって射抜かれた。
-
>406
「…………♪」
上機嫌に尻尾と耳を揺らし、沈黙のまま表情を笑ませる。
それと同時に木から降り立つ。
最早風穴を開けられているのは避けられていまい。
何せあの集中力だ。この程度の雷撃など"ちょっかい"に過ぎまい。
とはいえ笑みの大部分は
「さ〜〜っすがウチ、ナイスアシストなんよ〜♪」
この自画自賛が占めているのだが。
-
>>407
目の前の標的が絶命したことを確信し、漸く一安心…したのもつかの間だった。
「くぅ…!!」
全身の痛みを再度知る、再度確認する。
当たり前だ、あの瞬間だけはそれをシャットアウトしていただけで、痛みがなくなった訳がない。
我ながら無茶苦茶な行動に出たものだと、自分自身に呆れてみる。
そして今更ながら、本当に今更ながら、初めてこの場に誰かがいることを知る。
「誰…?」
全身の痛みの為大きな声をだせる訳もなく。
ただの人間ならば聞こえるかどうかわからない声量で、この場を助けてくれた恩人を探そうと、体を地に預けたまま頭だけを動かし周りを確認する。
-
>408
「あーあー、ウチの活躍ちゃんと見てなかったんよ?
ちゅーか。」
目の前には、カウガール宜しくな恰好をした倭人の娘が居た。
気品の良さと、若者じみた軽薄さが同居するなんとも奇妙な印象だ。
どうやら助け舟を出したのはこの娘らしい。叢を踏みしめて眼前まで迫る。
髪をわざとらしく横に流すと、留めていたと思われる台詞の続きを紡ぎ始めた。
「ばかちん。あれは危なすぎなんよ。
死んだらぱぁなんよ?」
と言うが早いか。
アルメリアの頬を指でつまみ、ぐいっと引っ張った。
張り詰めていた空気が、急に砕けていく様な音が聞こえる。
-
>>409
「あなたが…」
地に対し仰向けに横たわるという無様な姿ながら、少女を見つめるその表情に、小さな笑みが浮かぶ。
生きた、生き永らえた。今の姿がどうだろうとその過程がどうだろうとそれが結果、それだけで自分にとっては十分。
そしてその結果をくれた彼女には、喜び以上の感謝を。
そしてそんな感謝は
「何をしてくれたのかはわからなかったけど、ありがとう。おかげでtいひゃい!?いひゃいわ!?」
突然の痛みによって潜んでしまった。
只でさえ全身が痛いのにさらに頬に別ベクトルの痛み。
痛みだらけで彼女の説教に反応する余裕すらないのか、ただただ呂律が回らないまま痛いことを伝え続ける。
-
>410
「今のにツノ生えたらどないするつもりだったんよ?」
パッ、と手を離し、帰り道で腕を組ませる。
ジト目でアルメリアを見つめる金の瞳には、生意気という表現がぴったりな色があった。
彼女の感謝もそこそこに受け取り、ハットの上の耳をひくひくと遊ばせる。
「あーたみたいなイノシシみたいな奴は、滅多と見ないんよ。」
-
>>411
「あー痛かった…今も痛いけど…」
痛みによって目を潤ませながらぼやく、腕も、というよりは腕が特に痛いので頬をさすることすら出来ない。
しかし、少女が自身の行動を戒めていることがわかったのか、自身を見つめる瞳を見つめ返すことも出来ず気まずそうに顔を反らす。
「…わかっ…いや、なんの言い訳もないわね。ごめんなさい」
"わかっている"、そう言葉を紡ごうとした口を、直ぐに諌めた。どう見たってわかっていないのだから。
しかしわかっている、彼女が何にたいし皮肉を言ったのか。
自分も"あれ"を使うつもりはなかった、"あれ"は自身の安全がほぼ完璧に保証された状況でこそ真価を発揮するものだ。
あのようないつ危険が身に降るかわからない状況で使うものでは断じてない。
「集中し過ぎるとね、ああなるの。普段はならないようにしてるんだけど…」
不安、疲労、ストレス、焦り。
いろいろな要因が重なった結果、逆に打開するために集中し過ぎた結果がこれだった。
-
>412
「あーほう。」
とどめにごくごく軽く額に中指の裏を打ちつける。
「分かってたんなら余計になんよ。
ウチみたいなすーぱーれでーが通り掛かってなかったらえらい事になってたんよ。
良くて腕一本、悪ければもちろん仏さんなんよ。」
ズバズバと不備を突いてくる娘。
何か恨みでもあるのだろうか。 いや、元々こういう性格なのだろう。
「ん。」
しかしながら、助け舟を出した事からも只の嫌味な言葉で無いのは分かる。
その証拠に今も、さりげなく体を気遣いながら肩を貸して起こしている最中だ。
「王都まで送ったげるんよ。
忘れものしてても取りに帰らんからそのつもりでいるんよー?」
-
>>413
「返す言葉もないわね…」
苦々しい表情で額を小突く手をながめる。
わかっている、自らの未熟さが招いた窮地。彼女が来てくれなければ、高確率で死んでいただろう。
「反省、そして精進ね…くっ…ぁっ……」
後悔することに意味はない、そんなものこれからも何度だってするのだから。
だから、必要なのは反省と更なる成長への意志。
それを自ら確認するためそうこぼし、痛みに呻きながら、少女に助け起こされる。
「…ええ、私にはこの子達がいれば、特に問題はないわ…本当に、ありがとう」
未だ左手に握った短弓、と、背中に備えた長弓に視線を持っていきながら、再度、お礼と感謝を述べた。
-
>414
「帰ってきたら、打ち返してやる所だったんよ。
まー、同じ弓師のよしみで大目に見てやるんよ。」
アルメリアが全身危うしと判断した茜は、一先ず背負って森を抜けんとする。
草原の道に出れば、馬車が呼べるからだ。
「全く、何でウチの回りってこんなばっか……」
つまらなさそうな真顔で言う娘には、何かほんの少し引っかかるものがあった。
ともあれ、今回は何とか難を逃れられた様だ。
「ああそうそう、ウチはフォルクス=S=アーバレスタ。
あーたがきつねうどんを奢るびゅーてぃーれでーの鑑なんよ!
覚えとくんよ? ぺったん子。」
きつねうどん一杯と、不名誉なあだ名と引き換えに……
-
>>415
「そう、あなたも弓師………まさか、こんな状態でかの王都に入ることになるとはね」
少女に背負われた状態、時たまどうしても起きる小さな揺れに呻きながら小さくぼやく。
しかしそれも自身の撒いた種、今はもう生きた状態で入れるだけ感謝しよう。
「…私はアルメリアよ、一応ね。恩人なんだもの、きつねうどんくらいは奢らせてもらうわ、アーバレスタ」
そう考えれば、一食のご馳走くらいは安いものだ。
しかしぺったんこ、自分はやはり胸が小さいのか…そう思うアルメリアだった
FO
-
【ある日ある時の王都】
「……まっ、王都とはいえこんなものよね」
『残念だったねぇ』
【黄緑色の髪をドリル型に巻いた少女が、ベンチに座っている。
足元にはピンク色のプニがいる】
-
>>417
どした?暗い顔してよ
【気配もなく視界外から唐突に現れるデカブツ、心臓に悪い】
-
>>418
『にひゃぁぁあああ!?』
【驚いて文字通り跳ね上がる涙目ぷにぷに】
「あああアンタねえ!
け、気配を消して出てくるなんてどこのストーカーよっ!」
【振り返り、早口で毒つくプラージュ。
その表情は驚きを隠せていない】
-
>>419
そんな驚く事ないだろー
【ニヤニヤ、まるで反省していない・・・】
んでだ、何でまた残念そうな顔してたんだ?
【そして速やかに話題をそらす】
-
>>420
「急に現れたら誰だって驚くわよっ!」
『ふぇぇ……』
【噛みつくように反論する少女、涙目でガクガクしているプニプニ。
ドッキリは大成功だ】
「何してたも何も、今ので全部吹き飛んだわよ。
ま、収穫はなかったんだけど」
【落ち着こうと前髪をかきあげ、大きく深呼吸一つ】
-
>>421
ほれ、饅頭やるからそんな怒るなって
【饅頭で解決しようとするな】
成果って事は何か探してたのか?
【首を傾げる大王】
-
>>422
「いらな『お饅頭たべる〜!』」
【ジト目で拒否しようとしていた少女だったが、プニプニは喜んで機嫌をなおした。
その様子に脱力するプラージュ】
「アンタには関係ないことよ」
『うん、体質を戻す方法を調べてただけだもんね』
【素っ気なく言い放つプラージュ、あっさり喋るプニプニニンフェ】
-
>>423
ほれ
【饅頭を手渡す大王】
ふむ、つまりプニになってしまう症状を治すために調べものをしてたんだな
【わざわざ詳しく言い直す】
-
>>424
「……わざわざ言い直さないでくれる?こんな場所で」
【辺りを見回し、声を潜めた。
幸い、辺りに人気はない】
『ありがと〜♪』
【お口でキャッチ、即味わうピンクプニ】
-
>>425
周りに人気はないが、それでも注意した方が良かったな、すまん
【あたまを下げる】
しかしまぁアレだ、そういう事なら協力するぜ?
【ドヤァ・・・、何がそういう事なのか】
-
>>426
「アンタねぇ……そうカンタンに何にでも首を突っ込むんじゃないわよ。
第一、アンタが知っていることなんてなにもないでしょ。
手伝うこともないかもしれないわよ」
【毒舌大盛で言い放つ。
いつも以上に態度がつれない。というより冷たい】
-
>>427
確かに手伝えることは無いかもしれない、だがあるかもしれないとも言える
【ドヤァ、うぜぇ】
ま、冗談は置いといてだ、友人が困ってるなら助けたいってだけだ
こういう事を思うのっておかしいか?
【真顔、真面目と不真面目のスイッチ切り替えが早すぎる】
-
>>428
「――!」
『……プーちゃん、手伝ってもらおうよ』
【DDDの百変化と言葉に黙ってしまったプラージュを見上げ、プニプニニンフェが控えめにいう……口元に饅頭カスをつけたまま】
「……しょうがないわね、特別に手伝わせてあげるわ」
【ふん、と鼻をならしながらそう言うと、名刺サイズの紙をDDDに差し出した】
-
>>429
そうか、ありがとな
【ニッと無駄に爽やかに笑い】
っと、これはなんだ?
【とりあえず受けとる】
-
>>430
「なにって、見ればわかるでしょ。名刺よ、名刺」
【かわいいプニプニが描かれたそれには、定休日と住所、そしてクッキー屋さんとかいてある】
「ここで詳しく説明するわけにもいかないし、第一まだ情報が少なすぎるもの。
次の定休日にまた色々調べてみるつもりだから、来るならその後ね」
【そういいながら、ベンチから立ち上がる】
-
>>431
ふむ、つまりその時にこの場所に行けばいいのか?
【と首を傾げる】
-
>>432
「そ……それくらい自分で考えなさいっ」
【質問に答えず、さっさと歩き出すプラージュ】
『定休日の日なら、わたしたちお家にいるよ。
待ってるからね〜』
【ぴょんぴょん跳ねながらそういってから、ニンフェも慌ててプラージュの後を追っていったFO】
-
>>433
あいよ、またな!
【手を振り見えなくなるまで見送る】
さて、定休日までお預け食らっちまったな
【からからと冗談を言いつつ去っていった】
-
//第二裏>>117の続き
「……氷……、よい例えです……」
ふう、と息を吐きつつも、手には氷でなにか形作られている
その形は、どこか鳥の羽根に似ている。
形作るまえに、中に緑色のシロップをポケットより取り出して、それを入れて凍りつかせたりすると、
手のひらぐらいのサイズの、シロップも凍った、羽根の形のシャーベットのようなものができる
「羽根の形のメロン味の氷菓子、どうぞ……」
と言い、手渡そうとしつつも、
「全て……、ですか……
よければ、お聞かせ願えませんか……?」
と、真剣な口調で尋ねる。
-
>>435
「……」
深く光すら通らない暗い海の色をした目でセリオンをじっと見つめる
「ありがと」
氷菓子を貰い口に自分の放り込む
「……あげる」
ゆっくりと彼女は自分の腰にある袋を探り、セリオンの手に何かを握さそうとする
「何を?」
首をかしげている
「何を話せば良いのかわらない。正しいもの、間違っているもの、信じれるもの、疑うもの。それらが全てわからないの」
三日月の形に口を笑わせている。その姿はまるで悪役のようにも見える。
「だから、わからないの」
口元を戻して、再び無表情に
「……」
そして、悲しむように夜空を見上げている
//もし文章が受け付けなかったら、行ってね? できるだけ治す努力するから
-
>>436
「信じられるもの……、本当に、心当たりがないと……?」
なにかが、引っ掛かった様子
「どうも……」
と礼を言いつつ、手を見てみようとする
//こちらのほうこそ、受け付けなければ、
言っていただければ可能な限りで治しますよ
-
「何も無いの、何も」
夜空を無表情で見上げている。彼女は、兄のでるたも信じられないのだろうか?
もしかしたら、忘れているのだろうか? それとも、故意に忘れているのか
そこには、黄金色のはちみつを固めたお菓子がある。噛み砕いて食べるものではなく、飴のように舐めるお菓子だ
-
「家族……かはともかくですけど……
共にいままで暮らしてきた相手も、信用できないと……?」
もしやと思いつつ、そう尋ねる
「黄金……」
少し眺めて、とりあえず口に入れる
-
「うん。できない」
きっぱりと言い切った
その言葉に迷いは無いように見える
軽い甘さのはちみつの味が口の中に広がる
-
「なぜ、ですか……?」
きっぱりと言い切ったことに、少し驚きつつも、
「しかし、甘いですね、これ……
うん、美味しいです……」
味わいつつも、そう言う
-
「何を信じればいいの? 何を? どうして? 彼の行動? 態度? それは本物なの?」
詰め寄るように近づいてくる彼女。その迫力に普通の人ならのけぞるであろう
「ねぇ? どれを信用すればいいの? ねぇ?」
-
「では、逆にお尋ねしましょう……
なぜ、偽りだと思うのですか……?
いえ、あなたはなぜ、彼の態度が偽物だと思うのですか…・・・?」
のけぞらずに尋ねる
迫力にも動じないあたりは、それ相当に肝が据わっているということか
-
「わからない」
そう一言だけ言うと、下を向く
「あれは偽りなの? 本音なの? 彼は本当に彼なの? 彼の今は今なの?」
そのあとはわからないを只々つぶやいている
声に抑揚が無いものの、まるで今にも泣きそうになっている雰囲気がある
-
「………」
その問いに、返す言葉は見つからなかった少女
偽りか本音か、彼の、いくつかの不審な行動を思い返すと、
彼の本当の自我がどれなのか、それがわからなかった
「……では、彼の元を、離れたのは……?」
雰囲気を汲みつつも、そう尋ねる
-
「答えを知るために」
ゆっくりと、また夜空を見上げる
「答えが見つかる為に、出て行ったの」
そう言うと、ゆっくりと空に手を伸ばしす
「見つかるのかな?」
-
「見つかりますよ……、そんな気がします……」
ゆっくりと、星空を見上げつつも、
「可能な限り、私も手伝いますし……
氷の船に乗った気にでもなって、安心してくださいな……」
と、視線を彼女に戻しつつも、微笑みを少しの間だけ浮かべて言う
-
「貴方は信じればいいの?」
首をかしげて見つめている
「貴方は答え?」
無表情ながら三日月の形をした微笑み。恐ろしい微笑みに見える。しかし、悲しい微笑みにも見えるのはなぜだろうか
-
>>448
「少なくとも、あなたを裏切る真似はしません……」
見つめられつつも、そう答えつつ、
「私が答え、ですか……」
少し思案しつつ、
「あなたがそうだと思うなら、そうかもしれませんけど……
私は、あなたが信じるべきは、あなた自身の意志……
そう、考えます……」
自分が答えということに対して、そう返答する
しかし、そう答えた少女の表情は、どこかしら暗くも見える
-
「わかった」
ゆっくりと頷く
「私も裏切らないよ、絶対」
そういうと、腕を差し出し一本指を出してくる
「約束」
指切りをしたいように見える
-
>>450
「はい、約束、です」
同じように、一本指を差し出しつつ、
明るい表情で、はっきりとした言動で
-
「指切り」
指切りをした
「じゃぁ、私いくから」
ゆくりとフラフラと森の奥に歩き始めた
-
「……いずれまた、どこかで……、必ず……」
と言いつつ見送り、自分もどこかへ去るのだった
//お疲れ様でした!
-
//お疲れ様です
-
-森の奥・薙ぎ倒された木々の狭間-
少し前に巨大な生物等によって蹂躙され破壊された木々のある場所。
其処にヒトが抱えられるほどに大きな黒い卵があった。
土から半分以上露出しているそれは、時折金色の光の線を表面に走らせる。
-
「やっぱり夜の森は何か落ち着くなぁ・・・」
「重なる木の葉の隙間から見える星空とか・・・」
【そう言いながら薄い青の髪の少女が森を歩いている】
「・・・?」
【卵らしき物に気がつく】
-
//名前忘れた
-
>>456>>457
卵である。
時折呼吸でもするかのように仄かに光っている。
それに伴い竜の気が僅かだが周囲に発されている。
-
>>458
「・・・にしても何だろこれ」
【近くにあった適当な木の棒で卵をつついてみる】
-
>>459
カンカンと硬く乾いた音がする。
金属に近い何かか。
-
>>460
「硬そうね・・・」
【近くの茂みに隠れて石をぶつけてみる】
-
>>461
カィン!
良い音を立てて殻にあたって石が弾かれた。
「…何か嫌な音がしたわね」
カシャン、カシャンと金属のあたる音をさせて誰かが近づいてくる…
-
>>462
「誰か来た・・・!(小声)」
【とっさに茂みの裏に隠れる】
-
>>463
現れたのは煌びやかな金色の鎧に身を固めながら兜をしていない癖っ毛金髪碧眼の男だった。
「う〜ん…落ちた小枝が当たったってわけじゃなさそうね」
卵の表面をまじまじと見、周囲を見回す。
-
>>464
「・・・」
【とりあえず様子を見ている】
-
>>465
「ん…あら?」
何かを見つけ茂みをあさる男。
「…見覚えのある鱗ねえ」
そうして茂みから鎧のパーツと思われるものを掴み上げていた。
それを見、物思いにふけっている。
-
>>466
「(ビクッ・・・)」
【突然茂みに手を出した男に一瞬ビクッとなる】
-
>>467
「あらん?やっぱり誰かいるのかしら?」
周囲を見回す。
「…気のせいかしらねぇ」
-
>>468
「(気づかれる・・・?)」
【茂みの裏で震えている】
-
>>469
「…」
その場に佇む男。
口調は兎も角、その姿は月光に映える。
-
>>470
「(何だろあの人・・・それにしてもあの卵は何だったんだろう・・・)」
【男の様子を茂みの隙間から覗き見る】
-
>>471
「にしても此の子、如何したものかしら」
卵を見、ため息。
「持ち運ぶにはちょっと重いし
…そもそも此処まで来ると癒着してるだろうから引っぺがせないわね」
-
>>472
「(卵を・・・どうするんだろう・・・)」
【とりあえず様子を見続ける】
-
>>473
「孵化出来る状態にはあるのねえ…変に歪んでもいなさそうだし」
額を卵につけて熱でも測るかのようにして呟く。
-
都市伝説、どこにでも流れる、嘘か本当かわからない噂
しかし、すべてが嘘とは限らない
ここはある都市伝説の流れる森の奥
この先に進むと、霧が出始める
さらに進めば、霧は濃くなっていく
そして霧に包まれて、まわりがなにも見えなくなったかと思うと、霧が晴れ、そして
あたり一面が銀世界になっているという、そんな噂
この都市伝説は、実を言えば本当の話であり、
今宵も王都から少し離れた場所に位置する森の奥の霧の深い場所から、この場所に行くことができるだろう
この噂には実は続きがあり、入ったときに最も望んだものが、この場所に現れるという
しかし、この続きはあくまでも噂。起きるかどうかは、目にしなければわからない……
-
「何かここからどっかに行けるって聞いたんだけどなぁ・・・」
【薄い青の髪の少女が霧の深い森の奥を歩いている】
「それにしても霧が深いなぁ・・・」
「土地勘はいい方だけどさ」
【地図を片手に道を進む】
-
少女が歩いた先には、雪がぱらぱらと降る、一面の銀世界が広がっていた
一見果てしなく銀世界に見えるが、前に後ろに右に左に歩いてみれば、なにか新しい発見ができるかもしれない
そして少女の目の前には、ときどき光輝く、手に取れそうな暖かな球が浮かんでいる
-
>>477
「?・・・何だこれ?」
【浮かぶ球体を手にとってみる】
-
手に取った球は、この場所には似つかわしくない暖かさを放つ
しかし人の魔力によるものではない、異質な感じも匂わせるかもしれない
ちなみにこの場所の、心で強く望んだり、残ったりしたものがここに具現化するという伝説
起きるかどうかはともかく、試してみるのも面白いかもしれない
-
>>479
「それにしてもここは・・・」
【球体を片手に辺りを見回す】
-
「どこだと思います?」
少女の目の前に女性の人影のようなものが見える
そしてそこから声がする
-
>>481
「誰・・・?」
【人影の方へ向かう】
-
>>482
「さあ誰でしょう
知りたくば、私の元へ……」
落ち着いた口調で、声が聞こえる。
やがて人影が消え去ったかと思うと、そこにあったのは所々凍りついた森林
光の球も時々浮いてはいるが、それよりも、よく氷柱が落ちてくるところである
また、森林の奥から、声の主とは異なった殺気を感じるかもしれない
-
>>483
「氷柱が上から・・・!?」
【氷柱を避けつつ声の元へ】
-
「グゥォォォォ……」
氷柱を避けた女性の元に寄ってくるのは、白い毛並の美しい、しかし敵意を向ける狼
それが5匹ほど、ゆっくりと女性を包囲しようと近づいてくる
-
>>485
「・・・・!?」
【突如現れたオオカミに慌てふためく】
【とりあえず落ち着いて剣を抜く】
-
思えば、この森林自体に、なんらかの力が感じられるかもしれない
なにか大きな力が作用している
もしかすれば、この狼も、その奥の殺気も、それが関わっているのかもしれない、
「グゥォォォ!」
目の前の狼が、女性めがけて飛び掛かってくる
ほかの狼も、威嚇するかのように女性をにらみつける
-
>>487
「・・・っ!」
【飛び掛ってきた狼に向かって剣を薙ぎ払う】
-
「グォゥゥ……!」
狼の動きの単調さ故か、いともたやすく剣を受ける
この狼が斬られ、動けない間に、女性に回り込んでいた左右の狼が同時に飛び掛かる
右の狼は足を、左の狼は手を狙って
-
>>489
「やばい・・・!」
【素早く後ろに下がる】
-
>>490
後ろに下がったならば、確かに回り込んだ二匹の狼は避けられる
しかし、女性を囲うように狼が回り込んだならば、後ろにも狼はいるわけで、
「グゥォォ!!」
雄叫びをあげながら、後ろに下がろうとする女性に、狼が二匹同時に、
一匹は手に、一匹は足に噛みつこうと飛び掛かる
-
奥ではそんな戦いが繰り広げられたとしても、この場所へ続く霧はいまだに森に
そして、時が止まったかのように静かである
-
都市伝説、どこにでも流れる、嘘か本当かわからない噂
しかし、すべてが嘘とは限らない
ここはある都市伝説の流れる森の奥
この先に進むと、霧が出始める
さらに進めば、霧は濃くなっていく
そして霧に包まれて、まわりがなにも見えなくなったかと思うと、霧が晴れ、そして
あたり一面が銀世界になっているという、そんな噂
この都市伝説は、実を言えば本当の話であり、
今宵も王都から少し離れた場所に位置する森の奥の霧の深い場所から、この場所に行くことができるだろう
この噂には実は続きがあり、入ったときに最も望んだものが、この場所に現れるという
しかし、この続きはあくまでも噂。起きるかどうかは、目にしなければわからない……
-
Fo
-
森と草原の間
「今日は来るのでしょうか?」
草原に体をうつ伏せにして、額に二本の木の枝を巻き付けている
金髪白眼のエルフの少女
「根気よく待ちます!」
-
>>495
「……ん?」
【黒髪金目の少女が通りかかった。
足を止め首を傾げたあと、少女へと近づいていく】
「こんばんは。
こんな所で何をしているんだ?」
-
「………」
ふらふら森を彷徨う、白銀髪の少女
そして二人の少女が視界に映り、木陰から少し様子を見ることに
-
>>496
「はい、人探しです!人を待ち伏せてます!」
ラナ子の問いかけに元気よく答えるアイルン
とても人を探してると待ち伏せている。
その言葉通りどうみても、奇襲とかの雰囲気をだしてる
「って、貴方は誰ですか?!」
びくっと驚いて飛び上がるアイルン
-
>>497
金髪白眼のエルフの少女、アイルンが額に木の枝を巻き付けている
何だか遠目だと、誰かを呪いそうな見た目である
-
>>467
「やあ、セリオン。こんばんは」
【すでによく知る顔に挨拶する】
>>498
「人捜しで待ち伏せ……つまり、待ち合わせか?」
【それにしては不思議な雰囲気だなと首を傾げながら尋ねる】
-
>>499
(誰かを待ち伏せている……みたいですけど……
あれは……)
呪いたげな目を見て、思わず悪寒がする少女
そして不意に声をかけられて
>>500
「ふあっ! こ、こんにちはです……」
声をかけられるとは思っていなかったのか
声をあげて驚きながらもそう返す
-
>>500
「違います……できたら待ち合わせて会いたいですけど」
下をうつ向いて、悲しげな表情を見せる。
「でも、こうしないと……いけないのです」
>>501
「あ!こ、こんにちわです」
いつぞやのでるたを探していた友達のエルフである
今は、額に巻きつけている木の枝の御蔭で、エルフのお化けみたいな雰囲気を醸している
-
>>501
【セリオンが驚いたことに驚く】
「す、すまない。
驚かせるつもりじゃなかったんだ」
【首の後ろを掻きながら、素直に詫びる】
>>502
【少女の言葉に、口元を手で覆い隠しながら考える。
会いたくて人を捜している、しかし隠れなくてはいけない。
つまり――――】
「かくれんぼか?」
【言って、ハッとしたように辺りを見回した】
-
>>502
「こんにちはです……」
と挨拶しつつも、続けて
「それで、誰に奇襲を仕掛けようとしていたので……?」
待ち合わせではない、さらにあの雰囲気ということで、
あらぬ方向に解釈して尋ねつつ、
>>503
「あっ、いえいえ、お気になさらず
私が勝手に驚いただけですし……」
と、自分のせいで驚いたラーナイに、申し訳なさそうに
「ところで……、今日も散策ですか……?」
とりあえずそう尋ねてみる
-
>>503
「ち、ちがいます!でも、間違ってはないです……」
しょんぼりと下を見ている
心なしか、ピンと尖った耳もしょんぼりと元気がなさそうに下をむいている
>>504
「え、えとー……うぅ……奇襲を掛ける気はないのですが、奇襲のようにしないと会えないのです……」
彼女はいったい誰と会おうとしたのだろうか?
奇襲をかけないと会えない人物とは?
-
>>504
「いや、私がいきなり声をかけたのが悪いんだ。
気にしないでくれ」
【苦笑しながら肩をすくめる】
「これから出掛けるところなんだ。
少しだけ遠くへね」
【散策ではなくお出かけらしいです】
>>505
「???」
【不思議そうな顔で首を傾げる】
「奇襲のようにしないと会えない?
人じゃなく獲物とか……うーん。
……待ち合わせ相手の名は、なんていうんだ?」
-
>>505
「奇襲しないと会えない……、倒せないの間違えではないので……・?」
そもそも友好的な人物ではないのでは、と心の中で決めつけつつ、
>>506
「お出かけですか……、それまたどちらへ?」
気になったのか、そう尋ねてみる
-
>>506-507
「マー……いえ、この人です」
何か名前を言いかけたが、それを飲んでポケットから一枚の似顔絵を二人に見せる
そこに書かれているのは白銀の狼亜人種の子供の似顔絵
それは二人が知っているでるたに似ているが、何となく違う。雰囲気的に違うように見える
「えっと、この人に会いたくて待ち伏せてました。前にあった時以来、ずっと逃げられていて……」
恐らく、この奇襲のように見える行動も、苦肉の策なのだろう
-
>>507
「この先にある町までね」
【指差した先には、山へと続く道がある】
>>508
「うーん」
【デルタに似ている、気がする。
気がするだけで確証はないので口にはしない】
「君は、どうしてこの人を捜しているんだ?」
【その代わり、浮かんでいた疑問を問いかける】
-
>>509
「私の友達の妹さんで、家出したから探しているのです」
ぐっと両手を握りしめてジッとラナ子を見つめる
「でも、前にあったときは少しだけ話して消えちゃいました……」
そのあとで やっぱりしょんぼりとしている
-
>>510
【この絵がデルタではないとわかり、小さく息を吐く】
「友達を探しているなら、協力しよう。できる範囲でだがな。
私はラーナイという。
君は、なんていうんだ?」
【誰かを探すという境遇に親近感を覚えつつ、尋ねる】
-
>>508
「ほんとうですか?!」
嬉しそうににぱぁと笑う
「私、アイルンと言います! よろしくお願いします!」
-
>>512
「ああ、よろしく。アイルン」
【小さく笑みを浮かべながら頷く】
「人を捜しているなら、こんな場所より王都の方がいいんじゃないか?
酒場なら、人もたくさんいる分、手がかりが見つかりやすいと思う」
【オーソドックスな提案をする】
-
「張り紙とか、聞き込みとか色々しました。けど、中々情報が集まらなくて」
先程の笑顔から一転して、悲しげな表情を浮かべている
「前に見たときは森の中でしたので、それで今回も現れるのを期待して、こんな格好をしていました」
ぷるぷると震えている。自分を責めているようにも見える
「それに前はひどいことをしてしまったのです……」
-
>>514
「ひどいこと?」
【俯き加減なアイルンを静かに見つめる】
-
「はい……自分でもよくわからないのですが、その子とあった時に……そのお兄さんの話をしたのですよ」
「そしたら、頭を抱えて、そのあとで複雑そうな表情を浮かべて……そのあと逃げたのです」
辛そうな表情で淡々と語る。淡々としているが、顔を見れば今にも泣きそうである
「その事を聴きたくて、でもそれから一度も会えなくて」
逃げたので、逃げられているのだろうと思っているのだろう
「どうしたらいいのかなぁ?」
目元をこすりながらtラーナイに尋ねる
-
>>516
「きっと、そのお兄さんにも何か理由があったんだよ」
【そっと手を伸ばし、頭を撫でようとする】
「君は、その兄妹に会ったらどうするつもりなんだ?」
-
頭を撫でられている
「私は、仲直りさせたいです。私の友達ですし、私の大事な仲間です」
ラーナイをみつめる。その目には強い医師が宿っているように見える
-
>>518
「そうか。
仲直りできるといいな」
【なでなで】
「それじゃあ、私はそろそろ行くよ。
アイルンも、今日は早く休んだ方がいい。
――そうだ、君が探している兄妹の名前を聞いてもいいかな?」
【撫でていた手をゆっくり離しながら、問いかける】
-
「ありがとうです!」
「はい」
頷いた後で、兄弟の名前と聞いて、複雑そうな表情を見せる
「兄はでるたで、妹は…………マークⅡと言います」
妹の名前を言う時、何処か悲しげな表所を見せる
マークⅡ。とても人の名前に付けるものではない
-
都市伝説、どこにでも流れる、嘘か本当かわからない噂
しかし、すべてが嘘とは限らない
ここはある都市伝説の流れる森の奥
この先に進むと、霧が出始める
さらに進めば、霧は濃くなっていく
そして霧に包まれて、まわりがなにも見えなくなったかと思うと、霧が晴れ、そして
あたり一面が銀世界になっているという、そんな噂
この都市伝説は、実を言えば本当の話であり、
今宵も王都から少し離れた場所に位置する森の奥の霧の深い場所から、この場所に行くことができるだろう
この噂には実は続きがあり、入ったときに最も望んだものが、この場所に現れるという
しかし、この続きはあくまでも噂。起きるかどうかは、目にしなければわからない……
-
「噂話を確かめて来てくれ、ねぇ?
全く、男の癖に腰が引けた話よね。」
『ナタリーはもう少し恐怖心と言う物を備えた方が良いかと。』
「勇気があると言う風に受け取っておく。」
凛とした女の声と、雰囲気の柔らかい男の声が交互に響く。
彼ら彼女らは霧が仄漂う森の奥に居る。
突然な話だが、街で聞きかじった都市伝説を調べてきてくれ……
そう同級生に頼まれたのだ。無論、手間賃付きで。
とにもかくにも、この燃える様な赤髪をポニーにした眼鏡の娘は今まさに怪異へと挑もうとしていた。
-
>>522
彼女らが霧に包まれて、霧が晴れた先に見える光景は、
見渡す限りでは雪が降って一面銀世界という、なにかがおかしい光景だった
とりあえず、北に南に東に西に歩いてみれば、なにか新たな発見が見えるかもしれない
そして彼女ら(?)のまわりに漂うのは、暖かななにかを放つ、手に持てそうな光輝く球
-
>523
「…………。」
視界が景色を取り戻した先に、目を細める。
移相をした風な違和感が無ければ、万年雪の降る山には見えない。
「(……噂としては本当だった。って事ね。)」
勿論、まず雪では無いのだろうかという疑いもあった。
しかし、こうも銀照が地から返ってくれば疑うのすら煩わしくなってくる。
「……念の為、ハリスは待機。」
『了解しました。自我機能を一旦アウトします。』
辺りを警戒しながらも、最初から向いていた方向へと真っ直ぐ進んでいく。
光り輝く球には今の所興味を示さないとばかりに無視を決め込んでいる。
-
>>524
この場所に伝わる伝説、強く心で望んだものが、この場所に具現化するというもの
もしも興味があるならば、試してみるのも面白いかもしれない
それはともかく、彼女らがまっすぐと進んだ先に、
ところどころが凍りついている森林が見えてくるかもしれない
-
>525
「……。」
"続き"の噂に関しても幾らか情報は持ち合わせている。
しかし、現状として眉唾物だとナタリーは考えている。
何がどうなったという細かい情報が無ければ、基本的に直ぐ物事を信用したりしないのだ。
が。
「…………。」
目の前に金貨の山が現れたらと……と思う。
もしそんな事があろうものなら、十数年の生で嘗て無い程に破顔するだろう。
-
それを読み取ったのかどうかはともかく、密に幾つかの光の球が空に向かう
そして浮かんだ光輝く球は、またたく間に光り輝くなにかに変貌していく
それは、女のまわりに降ってくる
よく見れば、それは金貨
金貨の雨である
-
>527
「……!!」
空に澄んだ鉄音が鳴った瞬間、ナタリーの聴覚が集中によって限界まで引き上げられる。
この重量感、この音階、この音の残響……。
「まさ、か……。」
内心で疑問を立てたその瞬間、円形の小さな金が彼女の眼前を落ちて行く。
一枚や、二枚ではない。
誰かが落とした財布に収まる様な量などでは断じて、無い。
雨。雨なのだ。
金色に煌く天の恵みが、彼女だけの為とばかりに辺りを囲むのだ。
「………!!」
瞬間、釣り目がちで一文字に結ばれていた表情が歳相応よりもあどけないものに変化する
が。
「(しまった。私とした事が……。)」
まだだ。まだ信じてはいけない。
直に触れ、色艶を確かめて丁重に歯での感触を確かめてからだ。
その時こそ、漸く笑顔になるべきなのだ。
自分に強く言い聞かせ、地面に落ちた一枚を拾い上げようとする。
……手が震えている気がする。
-
「………」
「どうしよう、見てはいけない物を見た気がする」
降り注ぐ金貨の雨、恍惚とした表情を浮かべる自分と同じくらいの年の少女
鶏に続く別の噂を解明すべく入っていった森の中で、噂が真実であることを思わせる現象と遭遇
しかしそれ以上に見てはいけない禁忌を起こした気がしてならない、寒さ避けの外套を付けた青年
-
>>528
感触、歯ごたえ、見た目、すべては金貨そのもの
本物の金貨が、まさに彼女を中心に降り積もっていく
彼女のまわりが全て金に染まるのも、時間の問題かもしれない
そして、別の場所に、また別の光が集まって行く
-
>>529
集まった光は、瞬く間に和服を着た女性の姿を形作っていく
そして……
「ふふ、驚きましたか?」
半透明ながらも、青年に背後より声をかける
-
>530
「……こ、これ……は……。」
危うく、卒倒しそうになった。
金貨だ。
紛れもない、本物の、唯一無二の、私だけの、私だけに許された……
「…………。」
金貨だ。
「……ふ、ふふ……」
ああ、もう我慢の限界だ。
「ふふ、うふふ、あはははははははは♪
やった、やったわ! 私の! 私の金貨よ!」
再び先程の様に至悦随喜の表情を浮かべて金貨の山へと飛び込む。
「これで……これでやっと私……私達……!」
金色の絨毯に身を預けながら、腕におさまるだけの金貨を掻き抱く。
余程に嬉しいと言った陳腐な言い草ではおさまらないのだろう。涙ぐんでいる。
>529
がしかし。
「 あ。」
丁度金貨の山に頬擦りなどしている所で、向けた視界に青年の姿が入る。
そのままの表情、そのままの姿勢。
まるでそこだけ時を切り取ったかの様に、娘は眉根一つ動かさなくなった。
-
>>531-532
「!」
「………あ…… あ、ああ。 吃驚したよ……二重の意味で」
声をかけられた瞬間身を翻し、懐に手を突っ込み武器か何かを取り出そうとし
やっとこさ声をかけられた相手から敵意を感じ無い事に気付いた青年
主に二つの意味で驚いた。非現実的な物に対してと現実的な物に対して
「……そしてもう一つの意味で吃驚した。 会計さんそんな……」
冷静に見つめ直し、金貨の山に飛び込んだ相手が誰か気づいてしまった青年
話こそしたことないだろうが、こっちには相手が誰だか知っているらしい
ナタリーにとって不運な事に 同じ高校の、同学年の人物だった
-
>>532
「目的……、まあ、いいです
面白そうですし」
どうやらこの半透明は、傍観を決め込むらしい
>>533
「この場所は望むものが実体化する場所
つまり、人の本質が剥き出るということですね」
落ち着いた口調で話す、続けて
「あなたも一つ、思い浮かべてみればいかがでしょう?」
暖かななにかを放つ、光輝く球を引き寄せながら提案してみる
-
>533>534
「…………。」
一度、そちらへ向けていた顔を正しい位置へ戻す。
即ち金貨に埋める様な向きだ。
その姿勢のまま両手を金の山に突いて伸ばし、力に従うままに立ち上がる。
依然押し黙ったまま、インバネスケープとスカートの皺を直して漸くと顔を上げる。
そして眼鏡のブリッジを押し上げて一言。
「何。」
問うたは極め付けに不機嫌そうな"いつもの"仏頂面だった。
-
>>534
「いや、やめておく」
「他人に見せられるような本質じゃないし、いくら望んでも手に入る物じゃないから」
首を横に振り、やんわりと女性の提案を断る青年
望んでいる物を人に見せたくないのか、単にめんどくさいだけか
>>535
「………今見聞きした物は早急に忘れるよ。 僕は何も聞いていないし見ていない、誰かに口外したりもしない」
これでいい?とばかりにナタリーを見る青年
遠目から見ていた分、ナタリーの事をよく知らない分ダメージがかなり浅かった模様
もし親しい友人がこの現場を目撃したら……… うん、阿鼻叫喚だろう
「今日ここに来た理由は噂の解明、それ以上でもそれ以下でもないよ」
「というわけでここの関係者と見受けて質問するけど…… ここから先に進んでも大丈夫?」
身にかかる危険について尋ねるというよりも、和服を着た女性に許可を求めるニュアンスで尋ねる青年
-
>>535
(おやおや……)
元に戻った、なんて思いつつ、続けて、
「いえ、別に私はなにも
この場所に住みつくもの……、とだけ言いましょう」
と名乗りつつ、
>>536
「……物ではないと」
と解釈しつつも、
「はい、確かにこの場所では手に入れることはできますが、
手に入れることはできません」
意味深な、矛盾する発言をする
-
>>536続き
「別にかまいませんが、
この場所では死なないとはいえ、この先の、森林より奥は危険ですよ?」
同意を求められたため、そう答える
-
>536
「……勘違いしないでくれない?
別に、私はさっきの姿を吹聴されたぐらいで損なんかしないわよ。」
口止める事を約束する同級生に対して、いつも通りのトーンで言う。
凛然としたイメージは他者が勝手で植えつけるもので、
それが崩れた程度では向かいの家でコップが落ちた程度の騒ぎである。
彼女はそう言う風な言葉を並べる。
「で? 貴方は?
役職上、会計に就いてはいるけど私だけ知られているのはフェアじゃないじゃない。」
>537
「これ本物なのよね。」
幽玄なる存在を目の当たりにしても、まだ意識は金貨にある。
故に、まんじりともせずに率直な質問を投げ掛けた。
-
>>537-538
「……要は外に出たら、というか距離がある程度離れたら消えるっていう事だね」
矛盾しているようで、していない。 もとよりそういう物だと認識していたようだ
金を求めたのはナタリーだけじゃないだろうし、こんな大量の金貨、下手したら王都の経済が終わってしまう
「口ぶりからどんな危険があるか知っているみたいだけど…… この場に関連して自分の何かが具現化して襲ってくるとか?」
>>539
「あ、ごめん……それでも早急に忘れる事にするよ」
他人の評判がどうであれ、アンタッチャブルな事はさっさと忘れるに限るのだ
見られた相手にとってはたまったものじゃないだろうが
「名も無き一般生徒……じゃ駄目かな?」
-
>>539
「本物だといえば本物です
しかし本物でないといえば、本物ではないと言えます」
あくまでも目の前の金貨は本物であるという
あえて言いたいことをぼかしているようにも見える
>>540
「理解が早くて助かります」
それであっているらしく、そう言いつつも、続けて
「この場所は夢に近い現実の世界
故に、手に入らないものであろうとも、この場所に現れるかもしれません」
とこの場所のことを説明しつつも、また続けて、
「はい、知っていますよ
しかし、そうではありません」
一応しるそぶりは見せる
-
>540
「そう。口止め料は発生しないから、そのつもりで。」
もし留めたいのならば口止め料を払っていたのか。
余程他人を信用しないクチであると言える。
「それで釣り合いが取れると思うのなら、どうぞ。」
取れていない、と闇に言っている訳ではない。
態々伏せる事に理由が存在するのだろうと考え、追及を置いたのだ。
>541
「……あのね、なぞなぞ出してほしいんじゃないの。私は。
これが元来た森のにまで持って帰られるのか? そういう質問よ。」
眼鏡のブリッジを中指で押し上げ、帰りの手で腕を組む。
どうにも、ぼかした言い方が彼女の中に疑念を再燃させたらしい。
-
>>541
「流石にそこまで非現実的な事は起こるわけないか」
「……その『危険』の中身を教えてもらう事は……?」
検討のつかない事に対して予想をたて延々と否定されるよりも、
断られるかもしれないが危険について尋ねる事を選択した。
>>542
「……ここから離れたら消えるらしいよ、この金貨の山々」
そして傍らで、金貨について悩み続けるナタリーの質問に対して回答
この質問の前に答えが出ていたはず、 金貨に夢中になって聞き逃したか
「はぐらかし続けるにも変だし特に理由ないからなぁ……」
「3年C組、ディフ=エンス この場限りの交流になるかもしれないけどよろしく」
-
>>542
「……そちらの青年の言葉は真実です
この場所のものは、基本的に持ち帰ることはできません」
金貨に悩む女性にそう返しつつ
「もしも私の所まで来られたならば、
その時は私とこの場所の力で、
幾らか金貨を持ち帰られるようにできなくもないですけど」
と呟く、半透明の女性
それでも、この量の金貨をすべて持ち帰ることはできないだろう
それ以前に、本当かすらも定かではない
>>543
「なにが起きるかわからないほうが楽しそうじゃありませんか……?
この場所では死にませんし、傷はいつもの場所に戻れば癒えていますし」
笑みを浮かべつつ返す、教えてくれなさそうだ
「では、幻影の私は一度消えるとしましょう
もしも私の本体と、この場所について知りたければ、
この先の森林と洞窟を超えた先の、私の部屋へどうぞ」
「この場所を適当に散策しても、もちろん構いませんよ
ああ、帰るときはいつもの場所を思い浮かべて念じることです」
というと、半透明の女性は光となって消え去った
-
>543
「……チッ。
迂闊な事だったわ。ぬか喜びも良い所じゃない。」
音としてはっきり聴き取れる程の舌打ちをして、悪態を吐く。
恐らく話を聞いていなかったと言うよりは、無意識にそうだと結論を結わえたくなかったが故に目を逸らしていたのだろう。
「C組……あそこの生徒はあまり無茶はしないって聞いたけど。」
偶然か必然か、噂……もとい依頼を持ち掛けて来たのもC組の生徒だった。
それ故なのかここで初めて意外そうな表情が浮かんだ。
>544
「…………。」
少女、逡巡す。
この噂の調査には依頼料が発生している。
ここで戻るのは契約を破棄する事と同義なのではないか。
リターンは幾許かの金貨。
リスクは、身の危険を置いて藁を掴まされる事。
「乗ったわ。」
金の一文字が御前とあらば、頭の中で算盤を弾く間も無く答えは是だ。
即座に返答をする。
-
>>544
「……危険よりもそれ以上のありがたい情報だよ。 おかげで探索しない理由がなくなった」
危険について解説されようとされなくとも、一度帰って準備するつもりだった青年
死なないなら行かなきゃ損、場合によっては情報と金貨の報酬付きである
依頼による報酬を生活の糧にしている人間が飛びつかない訳がない
>>545
「僕は初めて聞いたんだけどな、その噂」
まぁ確かに無茶しなさそうなメンツではあるけど…… と小声で続ける
少なくともこの青年に関しては適用されないようだ、と行動から察する事が出来る
「いつの間にか報酬付きの探索になっちゃってるけど…… どうしますか?」
「一時的に協力しますか?」
-
彼らの近くには、あちこちが凍りついた、深そうな森林が
しかし、その森林からは、奇妙な魔力が感じられる
さらにそこには、光り輝く球も漂っている
奥に行くには、避けては通れないだろう
-
>546>547
「女の方が噂には敏いのよ。」
彼女は別にそう言った類の話は好かない。
が、どこで金に化けるとも分からない情報をみすみす聞き逃してやる手も無いのだ。
「取り分は各々のものよ。取ったもん勝ち。良いわね。
あと、話し易い喋り方にしてくれない? 齟齬が出たら困るわ。」
彼とバディを組む事にはすぐさま承諾し、二三ほど条件を向けてから歩き出す。
「(……魔力か。温存しておいて正解ね。)」
森林の奥が言うまでもなくあちらの本拠だろう。
躊躇する様子も無く乗り込んでいく。
-
>>547-548
「了解…… あれ、一応話しやすいしゃべり方…… なんだけどな……」
数年前は敬語が標準語、今となっては不意に出る程度になっただけなのだ
一応キャラは作っていないつもりである。
「……一応確認しておきたいけど…… 前衛と後衛、どっちが得意?」
躊躇なく踏み込むナタリーを見て、少し早歩きでナタリーの前を歩く青年
罠にかかるなら女性であるナタリーよりも自分の方が精神的にダメージは少ないだろう、と考えてだ
-
>>548-549
彼らが踏み込んだ床が、なぜか滑る
なぜか氷の床である、故に慎重に歩かないと滑る
また、時々木々より氷柱が落ちてくる
そしてそれがしばらく続く、特に敵意も感じられないように思える
-
>549>550
「そうなの? 気でも遣われてるのかと思ったわ。」
ぶっきらぼうにそう言い放つと、ディフが前を務める動きを見て少し歩幅を緩める。
畏怖と羨望の対象になるが故、そういった対応で接してくる人間も少なくない。
同学年ならば、良い噂と悪い噂の両方が耳に届いていてもおかしくないだろう。
「基本的には後衛ね。
属性は炎と闇。そっち 」
そっちは?と言いたかったのは分かる。
しかしその言葉は足ごともつれて何処かに滑っていった。
本人はといえば今しがた盛大に尻餅をついた所である。
-
>>550-551
「気を遣ってないと言えば嘘になるけど特別意識したりはしてないよ?」
耳に届いている事は届いているが、頭の中に入るのは別問題
誰々が何をした、という噂はあまり珍しい物ではない。話半分に聞いている事が多いのだろう
さっきのあれで色々吹っ飛んだのもあるが
「器用貧乏で多芸に無芸、 今回は前衛に徹しよ…… oh……」
背後で盛大にこける音が聞こえた、と思い振り返ると尻餅をついたナタリー
反射的に手を伸ばそうとするも、残念ながら足場が悪く持ち上げられそうにない
「氷柱に氷の床…… 言い方が変だけどまだ自然にできた物のような気がする」
「……今の状態で何かが襲ってこないよう祈ろうか、足場最低だし」
-
>>551-552
特にそういった気配はなさそうである
奇襲も多分されないであろう
……氷柱は落ちてくるが
ちなみに、森林のこの場所を抜けた先は、少し開けており、氷の床では無くなっている
真ん中にちょこん、と謎の雪だるまが置かれているだけである
-
>552
「痛い。」
言葉通り、目尻をほんの少し涙ぐませて呟く。
学校指定のローファーで氷の上を歩くのがそもそも危険行為であるのは伏せておく。
「じゃ、私が意識し過ぎてたのかしらね。」
正直、有象無象のそう言った対応に少しばかり辟易はしていた。
自力で立ち上がると、辺りを見渡して
「とはいえ、止まってもいられないわ。
もう直ぐ多少はましな場所に出られそうな物だし。」
前方に見える開けた場所を指差しながら。
-
>>553-554
「……開けているし氷の床もないけど」
「この状況下だとあの雪だるまが襲ってくるような気がしてならない。 巨大化してナイフ片手に襲ってきそうだ」
冗談抜きの本気なのである。 可愛い見た目の生物に何度襲われた事か
しかしそれでも足を止められるはずがない、滑らない様歩き続け、どっちも転ばないよう気を付けながら
ゆっくりと雪だるまに接近をする青年
-
>>554-555
青年が近づいたのに反応してか、人の足らしきものが雪だるまに生える
これによって、なんとも言い難い容姿となってしまった
そして案の定、雪だるまは動き始める
手らしき木の棒を動かして、なにやら地面にふれている
なにかするつもりかもしれない
-
>555>554
「同感。
でも話は早いわ。敵が見えてるもの。」
ディフと軸をずらした形で背後に距離を取ると、指をひとつ弾く。
渇いた音が鳴った後、徐々に熱を帯びた様な魔力が漂う。
炎魔法を使用する時の独特の魔力を、ディフも感じるだろう。
-
>>556-557
「 」
「よし、倒そう」
一瞬の思考停止、そして作業的に雪だるまの撃退を考える
雪だるまに足なんて変な生物存在しない目の前にあるのは敵、いや的
単なる的なのだつっこんじゃいけないのだ
「まずは小手調べだね ……ファイア」
青年の手の平に炎の球体が出現、そして形状を変えていく
単なる球ではなく研ぎ澄まされた形へ、貫通する力を持った矢の形状へと姿を変えた
「……このまま戦闘が始まったら僕が前の方にいく。 ある程度なら避けられるから基本的に僕は気にせず攻撃を」
-
>>557-558
しかし、なぜか雪だるまは動じない
そして光輝く球が集中的にこの場所に集まるとともに、
先の和服の女性の声が聞こえる
「聞こえますか、お二人方
その雪だるまは、通常の攻撃や魔法などでは、
あまり深いダメージを入れることはできません」
と聞こえてくる
-
>558>559
「……は。
何言ってんの。気にする訳無いでしょ。」
絶対に誤射などすまいという自信の表れから来る言葉だが、ガラが悪い。
しかし事態は思った方向には進まずでいた。
「どういう事よ、通常のって。」
つまらなさそうに返事を返すナタリー。
魔力は収束させつつあるままに留めているが。
-
>>559-560
「………通常の攻撃?」
手から炎の矢が消える
攻撃魔法が完全に通らないわけではないが、それでも大したダメージは入らない
ならば無駄に洗練された攻撃をする必要はないと判断したまでだ
「その通常じゃない攻撃、というのが…… ……いや、予想を経てる事自体はできるけど」
相手の攻撃を利用する、という感じではないかと予想は立てている
しかし今まで自分の予想がどれほど当たったかというとほとんど皆無なのだ
もう口にするまい
-
>>560-561
「その通りです、倒すことは不可能ではありませんけど、
まわりに漂う光の球を10発、雪だるまに投げて当てたほうが早いです」
と声が語っている間に、雪だるまは手に雪の球を4つほど持っていた
それを、ナタリーとティフに投げつけてくる
ただの雪の球だと侮りがたし
あたると結構痛いのである、この雪だるまの作る球は
-
>>562
「当たらずとも遠からず……だけど……」
とりあえず近くにあった光の弾を掴む青年
相手は雪玉、こっちは光の弾。弾が違うがさながら雪合戦
「………それでも油断する気はさらさらないよ」
そう意気込む青年……だったが
//すみません、眠気でそろそろ頭が働かなくなってきたのでここでFOします
//可能なら後日、今回の続きをお願いします、本当にすみません
-
//了解、ではこれは保留ということで
お疲れ様でした!
-
前回までの簡潔なあらすじ
ディフとナタリーは、報酬やこの場所の秘密を紐解くべく、
この場所の深部へと向かうことになる
そして、森の開いた場所で遭遇する雪だるま
光の球を使わなければ、ダメージがほとんど通らない、厄介な敵である
-
「……幻術なんて差勁な物じゃなさそうだ。
これだけ"慣わせる"辺り、最早領域と言って良いわね。」
ディフを前衛に据えさせたまま、ブツブツと口元で呟く赤髪の少女。
一先ず、手近にあった光の球に手を伸ばす。
-
>>565-566
「十発程度当てれば勝ち、こっちの敗北条件は基本的にない。かなり有利だろうけど……」
「問題は相手がどれほど動けるか、なんだよな」
戦いに使う武器が変われど始まる前に決めた戦い方は変わらない
前に立ち、雪だるまの前に佇む青年。両手に静かに魔力を込めた
「それじゃあ……いくよ」
雪だるまに向け走りだし、まず間合いを詰める
-
光の球を持つナタリーと、魔力を込めるディフに向けて、
雪だるまは自作の雪玉をそれぞれ交互に4発ずつ、計8発放つ
なぜか一歩も動かず、体だけ向ける
しかし雪玉は一見ふつうのはずなのに、岩石ほどの強度を誇るものである
-
>567>568
「……器用な真似をするわ。」
間合いを詰めるディフに軸が重なる様に動きながら、まず初撃を腕で受け止める。
少々無茶な方法だが、当たってその正体を確かめんとする動きだった。
4つ空を裂く音の内、2つが鈍い音を返す。
まずは態と受け止めた初撃。そして事の異常さに気付くも避け切れなかった一つ。
残りは何とか回避した様だが……
「痛い。」
当然である。
-
>>568-569
「しま……!ごめん、全部はじけなかった!」
手を震い飛んできた雪弾を弾き落としはした。しかし八つ全てに反応することはできず、
後ろにいるナタリーに攻撃が届く結果となった
「それでも…… 間合いに入った」
しかし攻撃を受けながらも何とか走り続けていたのだ
とりあえず一度目の急接近
雪だるまがその場から動かないつもりならその場でねじ伏せ、
ナタリーに光の弾の攻撃をしてもらうつもりだ
……何もしなければ、だが
-
今は痛いだけである
しかしなにを仕掛けてくるかはわからない
接近したディフに向けて、今度は口と思わしき部分から、雪玉を2発放つ
機械的な弾道故、見切られれば避けられそうではあるが
相変わらず、足があるのに動かない雪だるまである
-
>570>571
「……前衛怠慢料、銅貨2枚。」
ひやりとする様な台詞を無表情で吐き出す少女。
当てた手を軽く振り、もう片手で光球をしっかりと握る。
そしてディフの動きに合わせていた軸を、攻撃の少なさから少しずらす。
いつでも攻勢に出られる様な動きは整った。
後はやっこさんがどう出るかに懸かっている。
-
>>571-572
「(……いま冷たい言葉が聞こえたけど……)」
「――――プロテス!」
手の平を前に出すと一言だけの呪文を呟き、オレンジ色の小さな障壁を展開
本来ならばもう少し詠唱と魔力を要する魔法、しかし長年使われ、ある程度洗練された盾
雪玉二つを何とか防ぎ、消滅した
「(………なんか、妙だな。)」
動かないならそのままねじ伏せる、そう考えていた
しかし目の前の雪だるまは敵がすぐ近くに来ても逃げようとせず、
むしろ触られても問題ない、そんな超然とした態度さえみられる
「…………」
懐に手を突っ込み、何かを呟くと懐から銀色の槍が現れた
そしてそれをそのまま、棒の部分で雪だるまの足を殴るように振り回し、
地面に倒れるようならそのまま足で押さえつけるつもりだ
-
ディフの一手は決まり、雪だるまは簡単に倒れて押さえつけられる
こうなると身動きできない
故に、今は煮るのも焼くのもご自由に、と言った感じである
しかし、油断と余計な想像は、この場所においては禁句である
-
>573>574
「…………。」
雪だるまが押さえ付けられたのを確認。
寸無く大きく腕を振り被る。
しかし、先程から気になっている事が一つある。
ここが心理的欲求を具現化でき得る空間である事は間違いない。
ならばそれは何処までに干渉を許しているのか。
確かめるべきだ。今後の進行に差障らない様に。
「(……三つに分かれろ……!)」
口には出さず、しかし心には強く念じさせて光の球を雪だるまに放る。
-
>>574-575
「………?」
「なんか、やけにあっけないような……」
最初の敵だけあってこんなもんか、と半ば無理矢理納得する
近くに光の弾がなく足で雪だるまを押さえているため、攻撃しようにもできず手持ちぶさたである
-
>>575 >>576
ナタリーの欲求に反応するかの如く、
一つの光の球は、三つに分かれ、
それはそれぞれに雪だるまの元へ
一個分の光の球が別れただけのため、それ三つで一ダメージとなる
後9発当てれば、雪だるまは崩れる
ディフに押さえつけられながらも、雪だるまは雪を握ろうとなんとか手を動かそうとする
まるで雪を握るかのように
-
>576>577
「…………。」
一瞬だけ目を見開き、自身の欲求がすんなり通った事に驚く。
それと同時に、念じ方が甘かった事に内心で舌打つ。
「……質量そのものの変化が可能かどうか、ね。」
現状、まだこちらに分がある事には違いない。
ならばここで試せる事は試しておこうではないか。
頭の中で算盤を弾き、"欲求"に関する分岐を辿って行くと
「エンス君。一度に9つ投げて。」
こういった無茶な注文になった。
-
>>577-578
「今この雪だるま抑えているせいで九つどころか一つも……」
「………いや、今の三つに分ける奴どうやったんだ?」
もしかしてと、予想をたてた。光の弾に目を向けると近寄ってくるようと念じる
この空間もあの金貨の雨が降った場所と同じ性質があるかもしれないのだ、試してみて上手くいくようなら
ナタリーの命令通り九個の弾を(おそらく雪だるまに)投げつけるだろう
-
>>578 >>579
その予想は大方当たっており、エンスが念じたことによって、
エンスのすぐ近くまで光の球が引き寄せられる
しかし、雪だるまの手には、さっき雪を握ったときに作ったのか雪玉が……
エンスの顔あたりを目がけて、上に投げようとする
この場所が欲求を具現化するならば、念じた雪だるまの球は、
たとえ押さえつけられていても投げられる
-
>579
「方法を知りたければ情報りょ…………チッ。」
ここぞとばかりに情報料をふんだくろうとしたが、光の球がディフの方へ動いて行くのを見る。
"可能性"を講じた事に気付き内心でもなく舌打ち。
本当に協力関係を結べているのかが怪しくなってくる。
「(……迎撃……!)」
同じ可能性に思い至って居るのならば、ディフが質量の方は試すだろう。
自身が次に辿った分岐は、操作。
ディフの至近距離で投げられた雪玉を落とすのは至難の技。
しかし、次の"実験"が成功であったならば……。
地に落ちて崩れた雪玉をひっつかみ、出鱈目とも言える軌道で雪だるまへと投げつけた。
-
>>580-581
確かな反応、舌打ち(!?)、そしてナタリーの言葉
そこから何をすべきなのか考え、はたと思い当たる
「(九個に増えろ!)」
ナタリーとは違った念じ方、そして光の弾を地面に、雪だるまに向け投げつけた
顔にむけ飛ぶ雪玉は回避できそうにない。
元々傷だらけな顔だし傷の一つや二つ気にしない
そう考えているのだろう
-
>>581
ナタリーの望みが、やはり効いたのか、
でたらめな軌道で投げられた雪玉は、おかしな変化をして雪だるまにあたる
ディフの望みにも反応したのか、光の弾は9個に増える
しかし望み方が異なったためか、9個の光の弾すべてが、
1つの光の弾と同じ質量をもつことになる
よって9こ分の弾を受けた雪だるまは、光となって砕け散る
ただしちゃんと弾はディフに直撃している
-
>582>583
「…………。」
霧散する雪だるまを背に理解した、と言わんばかりに眼鏡のブリッジを中指で押し上げるナタリー。
しかし楽観してばかりもいられない。
現状で有利に働いただけであり、念じ方次第では自ら虎穴に入る事たり得る。
加えてその"念"が使えるのはこの場のお陰であり、誰かが特別に持つ力と言う訳ではない。
油断は、最後までできない。金貨の為に。
「エンス君。大丈夫?」
体を張って闘っていたディフに歩み寄り、やはり平坦な表情で。
-
>>583-584
ゴンッ
「いっ……」
結果的に雪だるまを倒すことができたものの、雪玉は左目の下の方に直撃
かわすことができずアザを作った
「大丈夫、攻撃喰らったのは今だけだしダメージもそう大きくないよ」
「……そっちも大丈夫か?最初の攻撃当たってしまったみたいだけど……」
そして罰金請求していたが…… とは口に出しては言わない
実際に請求されたらどうしようか、神妙に財布を取り出す場面しか想像できない
「………とりあえず最初の敵は倒すことができたね」
そしてこの場所の活用方法も少し掴む事ができた。
怪我よりも大きなこの場限りの情報、である
-
この場所特有のそれは、同じこの場所でも使えないところがある……、かもしれない
そしてまた声がどこからか聞こえてくる
「雪だるま撃破、おめでとうございます
この場所特有の力、うまく使いこなしていますね
この調子で頑張っていただくなり棄権するなりご自由に」
無駄に労ったりといった発言で、こちらは聞く必要もないかもしれないが、
これに続けてある情報を言い放つ
「ちなみに、ここを抜けた先の洞窟の仕掛けをいくつか超えて、
最深部に待ち構える番人を倒せば、私の元へたどり着けます
休憩や治療等は、必要でしたらどうぞ
飲みものや治療キットは念じてください」
その声を最後に、声がまた途絶える
-
//というわけで今日はここで中断します 続きはまた後日……
ともかく今回もお疲れ様でした!
-
>585>586
「只の打撲。
念じても治らない様だし、元々手で殴る事はしないから問題無し。」
冷静極まれりと言った様子で腕組む娘。
痛いとか言っていた割には庇う様子も無い。
主の声を聴きながら、治療の道具を具現できると言った事柄の逆を取る・
まぁ、これは"ゲーム"として提示した以上当然の事だろう。
「血。」
そしてハンカチを差し出し、ひとまず一段落を迎えるのであった……・。
-
三重県の臨床心理師 内田育は 男子児童を自室アパートに呼び出し フ エ ラチオを強要させた 変態の空気が読めない人の心を読めない右脳障害者 こいつは臨床心理師と名乗り 三重県中の男子児童に猥褻を働いている 許さない
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【王都郊外の森/浅部】
王都郊外、草原に程近い東の森入り口付近。
そこの切り株に座り、足をぱたぱたとさせているゴスロリ服の少女が居る。
足元には白い鷹、手には大きな白布が巻かれた杖の様なものを持っている。
『マスター、そろそろ帰ってはどうでしょうか』
「(やー。)」
心の綺麗な人、或いは少女が信用している人物にしか聞こえない念話で足元の人語を話す鷹と会話しつつ、誰かを待つように足をぱたぱた、ぱたぱた。
-
>>590
「あれ、メノウちゃん?」
【ガサリと音を立てやってきたのは黒髪金目の少女。
GパンGジャンで、すごくワイルドだぜぇ】
-
>>591
「(あっ、ラーナイおねーちゃんっ!)」
と、その少女の姿を見るや否や大事に持っていた杖のような物をぽい、と放り投げ、
ラーナイへと飛びついていくゴスロリ少女、鳥はやれやれ、と言った風。
-
>>592
「っと」
【飛びついてくる小さな体を、両腕で受け止める。
メノウ、投げ出した杖、お供の動物、そしてメノウと順に視線を移し、小さな笑みを浮かべる】
「こんなところでどうしたんだ?
あまり遅くまで遊んでは危ないよ」
【口では窘めながらも、手はメノウの頭を撫でようとしている】
-
>>593
「(えへへー……こんばんわっ!)」
受け止められ、顔をぱっと上げて満面の笑みでそう言う、念話だが。
『どうも、マスターが貴様に会いたかったようでな。
ボブが大体この辺りを彷徨っている、と言っていたからここで待っていた、と言う訳だ。』
ぱたぱた、と鳥が杖を脚で軽々と挟んで運び、こっちにやってくる。
メノウは撫でられて嬉しそうにしていらっしゃる。
-
>>594
「私を……?」
【説明を聞いて、メノウを撫でながら鳥へ顔を上げる】
「どうして私を待っていたんだ?」
【しばし考えてみたが理由が思いつかず、絶賛ナデナデ中である腕の中のメノウに尋ねる】
-
>>595
「(おとーさんが、おねーちゃんに会った、っていってたからっ!)」
どうも、それで会って遊びたくなったらしい。
「(また一緒に遊びたいなー、って思ったのっ!)」
そうしてぎゅー、とラーナイにしがみつくように抱きつく。
鳥はやれやれ、と呆れ顔……顔?
-
>>596
「あ……ありがとう」
【まっすぐなメノウの言葉に、少しだけ押される。
そして、呆れ顔の鳥をみて苦笑する】
「はは、鳥さんに似ているな。
メノウちゃん、遊ぶのは構わないが、ボブさんにはちゃんと伝えてきたのかい?」
【笑みを浮かべながら尋ねる】
-
>>596
「(うん、だいじょーぶっ!
……でも、最近おとーさんなんかいそがしいみたいなんだー……)」
一転、表情をしゅーんと暗くする少女。
鳥はそれを聞くと瞑目して、そっぽを向く。
――恐らく、身辺整理、でもしているのだろうか
-
>>598
「そうか……」
【メノウの言葉を聞いて、一緒にしゅーんとしてしまう、が。
年上の誇りと我慢で直ぐにいつもの表情になる】
「ちゃんと伝えてきたなら一緒に遊べるな。
何をして遊ぶんだ?」
【抱きついている小さな体を少し剥がし、視線を合わせるために膝を付いた】
-
>>599
「(……ラーナイおねーちゃん、どうかしたの?)」
きょとり、としゅーんとしたラーナイを見て、不思議そうに、不安げに。
「(んーっと、んーっと……
あ、魔法っ!まほー教えてっ!)」
ぱたぱた、と手を動かす。 ボブさんはあんまり教えてくれないらしい。
-
>>600
「えっ、えーっと……ボブさんとも遊びたかったなって」
【メノウの言葉に、誤魔化しと本当が入り混じった答えを返す】
「魔法?
……ああ、いいよ。簡単なモノならね」
【遊びとはちょっと違うリクエストに驚きつつ、利き手の人差し指に魔力を貯める】
-
>>601
「(そっかぁ……うんっ、こんどいっしょにあそぼーね!)」
ぱぁっ、と不安げな顔を一転させ、楽しそうに言う。
「(おとーさんはね、あぶないからー、って教えてくれないんだよっ
私だってまほーつかえるのになぁー)」
この娘の場合、杖を使った場合は出力の制御が一切不可能で、
杖を使っていないと出力が上がらない、という問題があるのだが。
-
>>602
「そうだね。
みんなでなら森のなかも楽しそうだ」
【それはピクニックといいます】
「ボブさん、本当にメノウちゃんのことが大事なんだな」
【メノウの苦情(?)に思わず笑みが浮かぶ】
「そうだな……まずは簡単なものがいいな。
危なくなくて簡単な……何がいいかな」
【腕を組み考える。
ラーナイもやっぱりメノウの安全第一なのだ】
-
>>603
「(うんっ、いいね、ぴくにっくっ!)」
ひゅっ、と手をあげて賛成の意を示す、動作がいちいち可愛らしい。
「(うんっ! わたしおとーさんだいすきっ!
いつか、わたしがおとーさんをたすけてあげるの!)」
その為に頑張るぞー、と言った勢い。
-
>>604
「そうだね、ボブさんが忙しくない時に誘ってみよう」
【可愛らしい仕草に笑みを浮かべながら、メノウに同意する】
「そうだな……それじゃあ」
【魔力をこめた利き手で空中に魔法陣を描く。
簡単な図柄の陣が完成すると、握り拳大の光の玉が現れた】
「本来は雷魔法なんだけどね。
これは光力だけに特化しているから痺れたりしないよ」
-
>>605
「(うんっ、やくそくねっ!)」
ぶんぶんっ、と頷く。 喋れない分オーバーリアクション。
「(かみなりー……んーっと……
びりびりー、んー……)」
真似してやってみようとするも……
「(あっ)」
ぼっ、と音を立てて現れるのは炎の玉であった。
-
>>606
「っ!だ、大丈夫か?!」
【火の玉に慌てる先生役】
「雷と思わなくていい。光をイメージした方がいいかな。
満月の光とかを想像するんだ」
-
>>607
「(う、うん、やってみるっ!)」
火の玉をぱぱっ、と消し
んー、と言われた通り光の玉を想像してみるも……
「(……ぁ)」
出てくるのは、やっぱり火の玉
-
前回まで
金貨や噂の真実を求めて探索に出たナタリーとディフ
光の弾で見事雪だるまを粉砕して、現在は立ち止まり休憩中
進むときはこの場所を道なりに進めば、洞窟が見えてくる
-
「入ってかなり時間経ってるような気がするけど」
「……実際は序盤の序盤なんだよね。」
雪だるまを撃退しとりあえず一度休憩
ナタリーから差し出されたハンカチを丁寧に断り、何故か少し顔を隠すようにして話しかける
-
「……………。」
ハンカチを引っ込める最中で、舌打ちが聞こえたのは気のせいだろう。
ともあれ、眼鏡の赤髪女子高生は辺りを見回しながら言う。
「余計な想像すると、本当にここから進めなくなるわよ。」
-
どれほどの時間が経ったのか、それはわからない
空を見上げれば夜空である、ずっと
実際は序盤の序盤……かどうか
それは仕掛け人のみぞが知ることであろう
会話を楽しんでから進むのも、戻るのも、
また進み始めるのも、全ては彼ら次第である
-
「…………。」
実際の所、置かれた状況は非常に悩ましいものだ。
目の前には金貨があると言って間違いない。
しかし、時間がどの位経過しているかも重要な問題ではある。
「……現実の時間と同じならば……そう長くは経ってない筈。」
悪しんばこちらの時間経過の方が実際より遅かった場合だ。
戻ってから次の日の授業をすっぽかしたとなったら非常にまずい。
と言った風な考えを無表情で巡らせている。
-
「う…… また舌打ちが聞こえた気が……」
既に何度目だろうか、そろそろ空耳となって残りそうだ
ちょうど傷を負ったところを触り、何かを懐にしまうとナタリーに顔を向けた
その何かが何とかしてくれたのだろう、きれいさっぱり血が無くなっている
「……序盤の序盤だと言った口で言うのもなんだけど、この空間そこまで広くないんじゃないかな」
「飽くまで憶測だけど…… ……とりあえず、僕は進むつもりだよ」
ナタリーが何を考えているのか察したようだ。
そしてナタリーほど学校をさぼる事に抵抗を感じていない様子の青年
-
「レンタル料を要求する交渉にも至らなかったわ。不覚。」
何かにつけて金、金なのである。
しかし、血が無くなっている事に関しては少し驚いた様な表情をしている。
「序盤の序盤と言った口から出た言葉とは思えないけど、同感。
そもそも術者の作り出した領域であるなら、維持だけでも結構な手間を取る筈。」
「日割にして銅貨12枚……一日分ぐらいなら、元は取れるわね。」
頭の中で算盤を弾いて、計算を終える。
念に掛かる授業料から一日あたりの授業料を逆算。
まだそれまでリスクが大きい訳でもないので、進軍する様だ。
-
>>615
「チラリと頭をかすめたけど一蹴した考えが実は当たっていた……」
また金なのかと一瞬頭を抱えようかと思う青年
今回だけは善意による物だと思ったよ畜生
「こっちが奥までたどり着く事を期待しているようだしね。 ……ともかく進もうか」
二人の意向が固まったため、洞窟に近づく青年
少し考えるしぐさを見せたが、短い呪文を詠唱し光源となる光の球を宙に出現させる
-
>>2140->>2141
洞窟の中は真っ暗……、というわけではなく
光の弾によって道が照らされている
まっすぐ進んだならば、クリスタルでできた螺旋階段が見えてくる
ただし時折、天井からコウモリが襲い掛かってくる点にご注意
-
>616
「当たり前よ。儲けの為なら何だってするわ。」
守銭奴ここに極まれり。
こういった有様であるから、同級生でも煙たがる人間が多々居る。
「……。」
戦闘の始めきり、魔法を使うそぶりを全く見せない娘。
四方やあれだけ啖呵を切っておいて戦えない事も無いだろうが……・
-
>>617
//安価ミス >>616 >>618
-
>617
「水晶を足蹴に……何て勿体ない事すんのよ。」
ブツブツと文句を言いながら、光る道を辿って行く。
天井から襲い来る蝙蝠を首一つの挙動で避けながら、階段の前で腕を組む。
-
>>617-618 >>620
「これも異空間がなせる物か。 これ以上蝙蝠達を刺激しないうちに……」
自分たちが蝙蝠のテリトリーに入ったから襲われているのだ、
多分テリトリーから出たらもう追ってこないはずと蝙蝠に対しては無干渉を決め込む青年
恐る恐ると言った感じに、ゆっくりとクリスタル製の階段に体重をかける
問題ないのならこのまま進むつもりだ
-
クリスタル故に、下が透き通って見える
うっかり足を踏み外したものならば、もしかすると無事で済まないかもしれない
底が見えてこない、しばらく続きそうだ
-
>621>622
「……。」
下が見えるというのは厄介な物で、平衡感覚が段々と失われてくる。
更には苦手な人間ならばそれだけで卒倒ものだろう。上る登らないの話ではない。
しかしこの娘、えらく慎重に進んでいる。
先を歩くディフよりも三歩ほど遅れているし。
-
>>622
「 」
高所恐怖症の性により若干思考停止、そして体が震える青年
下を見たら怖い、しかし下を見なかったら危険 何というジレンマだろう
この時点でこの空間から逃げ出したくなったがナタリーに進むと宣言した以上できない
-
少しずつ、少しずつ底が見えてくる
下を進めば進むほど青っぽい床や壁が見えてくる
クリスタルの階段というのは変わらないが、
ともかくもう少しである、安心して足を踏み外さないようご注意
-
>624>625
「エンス君さっさと降りなさいよ。」
遅れているにも関わらず、この言い草である。
無論、地面が見えたからさっさとそこを踏みしめたくて仕方ない……転じて、さっさと階段からおさらばしたいが故だが。
-
>>625-626
「モウスコシデジメンモウスコシデジメンモウスコシデジメンモウスコシデジメンモウスコシデジメンモウスコシデジメン……」
「あ、いやほら階段に地雷とかそんな罠があるかもしんないから少し警戒しないとねうん」
恐怖心からか少し口調と内容がおかしい、色々とおかしい
それでも自分が許す限り急いで階段から降り、地面に足をつきほっと一息である
-
下手な妄想をしてしまったからかはともかく、
ディフが地面に足をついたところで、上の階段が順番に消えていく
ある程度急がなければ、ナタリーが立っている階段の段も消えてしまうかもしれない
-
「……あなたもしかしなくても、怖いでしょ。
…ああ、もう! 良いから早 」
恐怖からか苛立った声を出したのも束の間。
二人の視線は今、床にまっしぐらである。
即ち上から消えて行く階段に神経を割く余裕が無い訳である。
するとどうなるか。簡単だ。
「嘘…………」
体もまた床にまっしぐらである。掠れ声の後に、人が落ちた体重程度の振動が起こる。
遅れて、砂埃がもうもうと舞い上がった。
-
>>628-629
振り返ってナタリーに声をかけようとした次の瞬間、階段の異変に気付いた青年
そしてすぐ様、ナタリーが落ちる前に床とナタリーとの間に自分の体を滑り込ませようとした
キャッチする事は不可能でも、自分の体をクッション代わりにしようと目論んだ
-
クッション作戦は恐らく成功するだろう
それに関しては別になにも邪魔が入らないからである
-
>630
「…………ッッ!!」
落下する刹那で、床にあるまじき感触を覚えた。
しかし意識は落ちる落ちるとけたたましいアラームを鳴らしており、それに気付いたのはクッションで援護された後であった。
「……?」
うっすらと目を開き、自らの様子を確認する。
-
>>631-632
「……いたた」
何とか背中で受け止める事が出来たようだ、ナタリーの体の下にいる青年
ナタリーの体が重くなくともその衝撃は結構な物、痛いはずだ
「と…… とりあえず底には到着した…… 早く進もう、か……」
-
しかし、奥には番人が潜むと声主は言った
彼らの目の前には扉が存在する
そこになにか存在する可能性は否定できない
-
>633>634
「…………な、何で……!」
上ずった様な声を出して狼狽しながら、すぐさま立ち上がる。
ケープやスカートの埃を念入りに払うと
「……仕方ないわ。借りは借り……ね。」
銅貨二枚を銭○平次もかくやという勢いで投げつけ、扉へと押し進む。
「開けるわよ。」
ここに居るか否かを考える間でもなく、扉を開く。
どの道、元来た所を戻るだなんて不可能であるし、真っ平御免だからだ。
-
>>634-635
「いてっ ……あ、ああ。」
この銅貨がその借りの分なのだろうか。
金目的でやったわけじゃないが少し切ない
そして銅貨が当たって痛い青年
「オーケイ、戦う準備はできているよ」
-
そんな彼らの目の前に再び置かれている雪だるま
こんどは光の弾がないあたり、実力勝負になりそうだが……
そんな雪だるまに、再び足が生える
さらに少しずつサイズが巨大化し始める
-
>635>636
「……貸した分はちゃんと貰うし、借りた分はちゃんと返す。
…………フェアな商売をしないと私が生きてる理由ないもん。」
素っ気無く言うと、右手を翳して雪だるまを見据える。
そしてその場に無いとは言え、一応念じる事で光の球を吸い寄せんとする。
「……ハリス。」
『待ちかねましたよ、ナタリー。』
更には銀の指輪を填めると、温和な様子の男性の声が響く。
-
>>637-638
「…………」
ナタリーに見られないよう、こっそりと微笑む青年
この短時間の間に散々金にガメツイ所を見せられ、ややゲンナリしていた。
しかしガメツイ分その周りの管理もしっかりしているのだと見直した
「(リターンマッチで光の球無し、 実力勝負……)」
「(……光の球に関してはある程度操作できた、ひょっとしたら操作できるのは光の球だけじゃないかもしれない)」
懐から水銀の塊のような物を出しながら考える青年
そしてこの考えの裏付けを取るべく、『自分の攻撃が相手に効く』と祈る
「―――メタルフィスティバル!」
水銀の塊が変形、先の雪だるま戦で使用した長槍の姿となる
頭上で少し振り回し、構える青年
「相手に攻撃が効くイメージ…… ファイア!」
そして、雪だるまに向け炎の球を放った
-
可愛い顔の雪だるまは、いつの間にか手に大きなナイフを持っている
光の球はなぜか引き寄せられない
さらに炎の球もイメージが反映されていないのか、
炎の球も雪だるまがナイフで防いでしまう
雪だるまはディフに向かってナイフを刺そうと襲い掛かる
動きは単調故にみきりやすそうだが、いかんせん大きい
いわゆる怪獣を一回り小さくしたぐらい大きさはありそうだ
-
>639>640
「…………コンセントレーション。スペル、コール。」
『了解。スペルセット。』
がめついはがめついなりに、筋は一本通してあるのだろう。
今は、相対する敵に対して温存した全力でぶつかろうと呪文を練っている。
油断はどちらの立場でも出来ないが、少なくとも味方であれば頼もしくあるらしい。
「エンス君、右から大振り。
懐に飛び込んで。腕は私が何とかする。」
『セット完了です、ナタリー。』
ディフへの指示とほぼ同時に、右手に紅蓮の燐光を帯びる。
それはたちまち炎の様になり、右手の外で煮らぐ。
質からしても炎。こちらも弱点を衝く様だ。
-
>>640-641
「(ナイフ持ちで巨大化………)」
「(………この洞窟に入ってくる前に想像したまんまじゃないか)」
自分にナイフを向ける雪だるまをにらみながら、自分の想像を思い出す
今になってここに返ってきたか、後悔してももう遅い
そして自分の祈りは関係ないことがわかった 完全に純粋な実力勝負だ
「―――!了解!」
体を捻るようにしナイフを右に回避、そして勢いをつけ長槍を雪だるまの脇に当てんと大きく振るう
やや武器のチョイスを間違えた気がするが
-
巨大さ故か、槍はいとも簡単に雪だるまの脇に突き刺さる
雪だるまはそれを受けて仰け反る、効いているみたいだ
抵抗しようと、手に魔法で巨大な雪球を作り出そうとし始めるが……?
-
>642>643
「『Disappear』」
ディフが肉薄するその瞬間、二人分の流暢な王国語が飛ぶ。
すると腕に纏っていた炎が雪達磨の手へ向かって浮遊。
間髪入れず、右手を掲げてワイングラスを持つ様な恰好。
空を焼きながら飛ぶ焔が、一瞬不自然に揺らぎ――
「伏せて。」
その声と共に、勢いよく右手に拳を作る。
瞬間、焔は雪達磨の手の上で勢いよく爆ぜた。
-
>>643-644
「! ……シェル!」
突き刺さった槍を引っこぬき、雪だるまから距離をとったのと障壁を展開するのを同時に行った
槍を抜いた性で伏せる時間がなかったのだろう、結果的に防ぐ事ができたため結果オーライだが
-
ただでさえ炎系統の技を受ければもろい雪だるま
それがこうも強力な焔の直撃を受けたとなれば、さすがにただでは済まなかったらしく、
どろどろに溶けていく
直前に槍を受けていて、十分な炎系魔法への対策が取れなかったのも原因である
-
>645>646
「……後衛は楽で良いわ。」
『最大出力でしたけれどね、しれっと。』
「うるさい。」
銃の硝煙を吹き撒く様な仕草で、人差し指に息を吹き掛ける。
そして相棒と漫才をした後、銀色の指輪を外す。
「……エンス君。美味しい所は前衛の仕事なのよ。」
雪達磨に背を向け、しかしとどめは差し切れていない事を悟りながら。
-
>>646-647
「―――エンチャント『火炎』」
長槍の刃に紅色の炎が宿った
刃を下に向け、魔力をさらに注入。火力を上げた
「前衛の仕事、きちんとこなさせてもらうよ」
「―――一点突き!」
足を引き勢いを生み、一気に雪だるまを討伐せんと槍を放つ青年
-
ほとんど原型を留めていない雪だるま
しかし光る球のようなものが一つ剥き出しになってしまっており、
そこに槍が直撃する
そうすれば、雪だるまは完全に光となって消えて行ってしまった
ナイフだけは、なぜか消えずにこの場所に留まる
-
「…… (金貨……!)」
誰知れず、心のなかでガッツポーズ。
雪だるまが完全に沈黙した所でナイフとディフへ視線を送る。
「まぁ、そこそこ出来てたんじゃない?
-
>>649-650
「こんにゃく、お疲れ。 ……まあ、悪くはなかったよね」
あの一撃をミスらずに倒すことができたのは自分でも悪くないと思ったようだ
銀色の槍が再び水銀の塊の姿になると唸り声をあげ、懐へと姿を消した
「これが番人なら、もうゴールか……」
-
ゴールした先になにがいるのか、またこの場所の秘密とは
秘密はこの扉の先に隠されている……、かもしれない
そして、金貨入手も目前である
//というわけで、時間も遅いので今日はここまで よければ続きはまた後日……
お疲れ様でした!
-
前回まで
噂の真偽と金貨を求めてこの妙な空間の妙な迷宮を挑むディフとナタリー
頭を打ちそうになったり、雪だるまとの雪合戦ならぬ光球合戦に勝利したり、
コウモリに襲われたり階段から真っ逆さまになったりクッションになったりして助け合ったり
雪だるまを爆砕したり刺し殺したりしながら、
ついに声の言っていた大きな扉の前までたどり着く
真実と金貨は目の前! かもしれない
-
「それじゃあ、開けるよ」
今回の空間でバディを務めてくれたナタリーに向け、一声かけ扉を押す手に力を込める
数十分程度の短い時間、これで金貨が得られるんだからかなりボロイ探索だった
本当に金貨が手に入れば、だが…… いや、考えちゃいけない、この空間では考えちゃいけない
「せー のっ」
これ以上余計な事を考えないよう、扉を押し開けた
-
「ええ。」
腕を組んで返事を返したきり、その後ろ姿を見守る。
見守ると言うよりは何か、監視している様にも感じられる。
もともと目つきなどが鋭いからして、こうやって黙っていると怒っている様にも見られがちなのだ。
短い間からの印象は、何かにつけて金銭の請求を発生させる様な人物からして、油断はできないが。
「……。」
ともかく、今回はちゃんと見守っているのである。
-
「おや、こんなところに客人ですか……、とあなた方は」
部屋はいわゆるネオベイの和室、と言った感じ
その部屋の、いわゆるこたつ的な何かにうずくまっている、和服の女性がそう声をかける
こたつの上にはみかんが
-
「…………。」
小さく、視線を俯かせる。
自分としては、金貨いくらかのこの案件には真摯に向き合ってきた。
無論、襲い来る敵はそれなりに手応えのある物であったし、
この空間のロジックを解き明かすのにも多少は時間を要した。
そしてついに最後。
金を譲られるに値する自分が試されようとしている中、目の前の景色。
「……これは、どういう事!!!」
あ、なんか怒りだした。
-
>>656
「…………」
「流石異空間だ、いきなりまったく雰囲気が違う場所に移動させてくれる」
大きな部屋を開けて出てきたのはほのぼのとした空間の部屋
見た事が無いわけではない、むしろ一時的に生活していた事も有る
ただ今までの空間が空間だけにすごい違和感を感じるのだ
-
>>657 >>658
「まあ冬ですしね、それっぽい空間で生活しているのですよ、そして」
ディフに対してそうのんびりと返す
いつでも変えられるとでもいいたげである
「そしてそこのお怒りの方、どうなさいましたか?」
理解できない、と言いたげな表情で
実際のところはわからないが
-
>659
「お怒るわよ!!」
最早怒りのあまり、口調が怪しい所まで来ている。
「何なのよ、この緊張感の無さは!
私をからかってた訳!?」
頭から湯気でも立ち上りそうな勢いで、怒涛を列挙する娘。
幻視領域の中で言うのも何だが、狐につままれた様な気分になっているのだろう。
-
>>659-660
「ファイアスプリングさん、気持ちはわかるけど落ち着いて」
「僕だって色々突っ込みたいし遺憾の意を表明したいけど全部やったら明日になっちゃいそうだよ」
頭痛に耐えるように頭をおさえ、ナタリーを宥める青年
主に和室なのに扉を使用している点に全力で遺憾の意を表明したい
和室と言えばふすまだろう、これは異空間だからといって許されることではない
「……和服の御仁、約束通り僕たちは最奥までたどり着いた。」
「約束通り話してくれないか? この空間について。 後金貨の報酬も」
-
「もっとも……、今見ている物が真実とも限りませんけどね……」
和服の女性がそんなことを言うと、立ち上がる
と同時にこの空間が歪んでいく
そして、空間が正常化したかと思えば、なにもない真っ暗な場所となる
しかしところどころに光の球が浮いていることにより、なんとかお互いが見える状態
上を見ても下を見ても、右を見ても左を見ても、暗闇
床らしきものも存在しないが、それでもちゃんと立てている
本当に、光の球以外なにもない空間である
「そこの青年さん、これが空間の真実…その一つ目です
これが、この空間の真実であり、本当の姿なのです」
と、ディフに向かって語る
つまり、あの雪原も、今まで抜けてきた物も、
すべてはまやかしだと言いたいのだろうかもしれない
-
>661
「………ッ!」
盛大に舌打ちしながら、腕を組んでそっぽを向く娘。
苛立ちを紛らわせる様に何度も眼鏡の位置を直している。
「……。」
ディフの冷静な質問に多少は落ち着いたらしく、話の行方を探る。
>662
「ん。」
そして、明かりを落とす様に視界が暗転。
光の球を頼りに女性の姿を見つけ、向き直る。
「……一つ目?」
片目を瞑った状態のまま、答える女性に横やりを入れる。
-
>>662-663
「この、暗くて何もない空間が……」
今まで進んできた、雪原からクリスタルの階段に至るまでの正体
今まで必死に雪だるま相手に戦って来たが、実際は空に向け槍を突いていただけ
なんとなく、むなしい
「……他にもまだ、あるみたいだね」
-
「はい、一つ目です」
ナタリーにそう返しつつも、続けて
「この空間は、人の抱く幻想によって形作られる
というのは、ここまでの経験からでもわかるでしょう」
と二人に言いつつも、さらに続けて
「しかしその幻想を読み取っているのは、私ではありません
そして、この光の球も空間も、維持しているのは私ではありません」
ここに来て語られる二つ目の真実であった
-
>664>665
「……どういう事?」
今まで、彼女が管理人で然りといった認識を持っていた。
この状況で吐く嘘など何ら価値も意味も無い。
故にこの言葉が本物……だとしたら益々理解が遠のく。
「じゃあ、他にもここには誰か居るって言うの?」
-
>>665-666
「………少し吃驚したけど…… 言われてみれば、確かにそうだ」
「始めの会話を振り返ってみると管理人というよりも、案内人と言った方が近い雰囲気だった。」
頭の中で予想はしていなかったが、雰囲気から何かしら感じる物はあった
驚きながらも納得できる
-
「はい、この空間を作り出した張本人が
この場所の最深部で眠っています……」
そう二人に言う
-
>667>668
「案内して、と頼めば素直に案内して貰える訳?」
眠っている、という言葉に何かしらの含みを読む。
その上で質問を繋げ、まず会えるかそうでないかを確認する。
-
>>668-669
「(……あれ、雲行きが怪しいような)」
今の今までここが最深部でありゴールだと思っていた
この空間の真実を聞いたし後は金貨を貰うだけ、だと思っていた
しかし少し考えて見よう、案内人がこの空間から外へ持って行ける金貨を作り出せるだろうか
「……ひょっとして例の金貨って、その眠っている者を起こすまでが?」
-
>>669
「案内はできたとしても、そこに入ることは許されません、鍵がないのです
会ってみたいのですが」
これまた意味深な、続けて
「私自身直接見たことはございませんが、
そこに眠るなにかが、私の頭の中に直接語りかけて来たことはあります」
と、少し思案していう言う
>>670
「金貨……、そういえば約束していましたね
では、とりあえずこれを」
金貨は自腹を切るらしく、懐から取り出したのは金貨が数枚入った封筒
それを取り出す
現在両手に一つずつ持つ
ただし、何故か左の封筒は大
右の封筒は小と書かれている
-
>671>672
「…………いまいち合点が行かないわ。
……その言い方だと、あなたただ住んでるだけの存在みたいじゃない。」
「鍵がこの空間に存在するなら、逢ってはいる筈……。
……ここに存在しないの? それとも、貴女では鍵が手に入らないの?」
金貨、という言葉に耳をひくつかせながらも続ける。
目下、興味はこの空間の謎に注がれている。
-
>>671-672
「あ、ああ…… 一先ずの心配はなさそうだ。」
これから鍵を探すまで没収、と言われたらどうしようかと少しビクビクしていた
とりあえず今は気にしなくても大丈夫そうだ。
「……直接語りかけて来た」
-
>>672 >>673
「確かに、その通りです
私はこの空間に干渉する力が強いだけで、直接的にはなんの力も持ちません
さらにいえば、それすらもこの、鍵の一つによる物のおかげというのが大きいです」
と言うと、どこからか無骨な杖を取り出す
「この場所に似た力を宿す、自由に姿を変えられて
尚且つ一種類の意志を持つ物に変えられるモノ、それが鍵なのです」
と語りつつも、続けて
「そして、これもその一つです」
と杖を見ていう
-
>673>674
「……案内人として"任命された"だけに過ぎないのね。
というか、四方や貴女まで鍵なんてこと無いでしょうね。」
鍵の存在は複数。
点々としたものの一つを彼女が持つならば……と、可能性を口にする。
-
>>674-675
「真実を知るたびに疑問がわいてくる。」
「複数の鍵をかけてまで閉じ籠って……もしくは、閉じ込められて、それでも異空間を形成する睡眠中の誰か」
「………一体何者なんだ?」
疑問が解決するどころか増えていくばかり
一度の探索で判明するとは思ってなかったがよもやここまでとは
-
>>675 >>676
「私にも想像がつきません、この規模の空間を作り上げて、
さらには人の幻想を喰らうモノ……、さっぱりです」
所詮案内人に過ぎないのかもしれない女性が、少しため息をつきつつ
「私自身は鍵ではありません
この空間の導き手である、ただの召喚士です」
とナタリーに言う
「鍵は、声の主が言うには私の杖も含め8
すべてがこの場所に集結したときのみ、扉は開くと言います」
そう言いつつも、杖を放り投げる
すると杖は光を放ち、尻尾がふかふかそうな黄色い狐へと姿を変える
-
>676>677
「そう……頑丈な鍵のついたパンドラの箱でも開けてる気分。」
眼鏡のブリッジを、目を瞑ったまま押し上げる。
そしてまた、腕を組み直して
「……エンス君、一旦戻りましょ。
私達には整理する時間がひつ……」
一時帰還を提案する最中、その杖への変化を目の当たりにし
「何、このむくじゃらは。」
この一言。「ふさふさで可愛いー♪」などと言った台詞が出てきても困るが。
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>>677-678
「……同感だよ、そろそろ紙か何かに記録しないと混線しそうだ」
再び頭痛をおさえるように頭をおさえた
元々記憶力はいい方じゃない、今だって精一杯の状態である
少し衝撃を与えたらいろいろ吹っ飛びそうだ
「……いやもうちょっと違う呼び方で呼んであげようよ」
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>>678 >>679
「意志の持つなにかにも変化するモノ、ということは話しました
しかし具体的にどうなるのか、ということは説明していませんでしたし、一応」
狐の説明をしつつも、気付けば最初の和室の空間に戻っていた
後けむくじゃらは丸くなった
「さて、これらの真実をどうするかは、あなた方にゆだねるとしましょう」
と、帰還を提案する二人に言う
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>679
「……だって毛玉じゃないの。」
愛想もへったくれも無い様子。
関わりが薄いとはいえ、ここまで捻ねた人間だとは思わなかったろう。
>680
「一度に解決できないし、すべきものでもない。
……一旦帰るわ。」
腕を組んだまま、狐を爪先で軽く突っつきながら。
本人としてはじゃれさせているつもりなのだろう。全くの無表情だが。
「ただ……このまま謎を明かさないのでは、フェアじゃないわ。
真実には、必ず辿り着く。」
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>>680-681
「そして『眠っている何かが何者なのか』という謎をどうするか、だね」
「……ここまで知ったからには傍観者に徹するわけにはいかないよ。その謎を解くにしろ解かないにしろ」
眠っている人物の正体がかなり不透明である以上、
最終的に鍵を解かないでいる方を選択しなければならないかもしれないのだ
そうなった場合に備えてでも、鍵を近くに置いていた方がいいだろう
「……その鍵の探す方法はないのかな?」
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>>681 >>682
狐は突っつかれてナタリーのほうをなにか鬼を見るかのような、
なんともあれな目で見る
「鍵を探す方法ですか……」
ディフにそう問われて、少し思案した後、
「断片的に、この杖を媒体に掴むことができます
そして、鍵となるモノはすべて人が手にしているようです」
すでにそれらは人の手に渡っているという女性
-
>682>683
「……何よ。」
怯える狐に向けてである。
別段威嚇している訳でもないし、擽る程度だが雰囲気が鬼なので致し方無し。
「人……?
貴女みたいな案内人ではなく、外で暮らしている人って事?」
だとしたら、難儀な事だ。
多少なりのアテは掴んでおかないと全くの手詰まりとなる。
「断片でも良いから、聞かせて。」
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//だいぶ時間も遅くなってきて、また寝落ちの危険も考え、今日はここで区切ります
長々とお付き合いいただきありがとうございます&お疲れ様でした!
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【王国領内の小村】
――今の時間軸より少し前の話。
王都の近くの小さな村に「真夜中のサーカス」と言うサーカスが来ていた事があった。
これは、それに纏わる話――。
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【王国領内の小村/サーカステント内/舞台裏】
『――Ah Ha !! 実に素晴らしい光景DEATHネ。』
小村に来たサーカスは誰かが知る曾ての様に、誰かが見た何時かの様に、
初めは普通に人形喜劇や火の輪を潜る動物、手品等のショーで村人や、遠くから来た旅人を楽しませた後、
――その様相を一変させ、人形が、動物が、手品の"タネ"タチが、観客を襲い始めた。
幾人かの冒険者や、場に居合わせた魔術師により、観客は逃げていった――その、舞台裏。
『サテ、此方の準備もモウ整いマス。 後ハ、彼ガ来ルノヲ 待つばかReDEATHネ☆』
道化師の様相をした男が独り。
その背後には3mはあろうかという、大きな人型の人形と――
その横に、目に見えぬ程細い意図で、で四肢の自由を縛られた娘が一人、猿轡等は無いが、到底動けは、しない。
ただ、目の前の惨劇を魅せつけられる状態――である。
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【王国領内の小村/サーカステント内/客席】
――サーカスの人形喜劇で、彼女も知る「マダオ」、レンの過去が如何にも面白可笑しく語られた後、
役を演じていた人形達、受付をしていた人形達、そして今までの演目に出ていた動物、人形達が、
「メインイベントの開始」、と言う言葉と共に――狂ったように、観客を襲い始めた。
近くでは紅い髪の青年が観客を誘導しながら、人形を壊している様子も見える。
――人形がケタタマシク笑いながら、人間の観客をなぶり殺していく様は、狂っていると言っていいだろう。
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-表部隊 檀上にて-
「早く出口へ……ッ!はあぁっ!!
……逃げ遅れた人は居ませんか!?」
斬閃を残す羽ペンを模した様な赤透剣と、歪な辞書の形をした盾。
そして各所に羽をあしらった豪奢なベージュの法衣に身を包む娘が、吼える。
いくらか手傷を負った状態で、暴虐の徒と化した手品のタネと対峙している。
「(まさか、ここまでだなんて……!)」
仲間内ではいち早くサーカスへ乗り込む事ができたミュー。
理由はさて置き、まずはこの状況を乗り切らなければならない。
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『AH ハ 、ハハハァAAAA――!』
通常の人間と同じ様だったその腕を、鋭利な斧の様な物に変えた人形が複数体ミューに迫る。
周囲を見れば観客達も同じ様に、襲われ、血を流している。
恐らく首謀者はレンに、縁のある――恐らく劇の始めに挨拶をしていた、例の道化師。
探せばルッツや、アムル、他のレンの知り合いも来ているのだろうが、傍目にはその様子は見えない。
避難を誘導する声や、一部で蹴散らされている人形からそれは解るのだが、
……下手を打てば、数の暴力で、人形達に自分がやられるだろう。
-
「……ッ、離れ……なさいッ!!」
螺旋を描かせる軌道でマントをはためかせ、光の魔力を込めた剣を強く握る。
「輝彩瞬ッ!!」
そして剣が膨張したかと錯覚する程の大きな横薙ぎで、迫る人形を打ち据える。
吹き飛ばす程度の攻撃だが、今はこうするしかない。
観客達を一人でも多く逃がす事が先決だ。
「邪魔……ですッ!」
剣戟に巻き込まれなかった一体の顔を踏み台に、大きく跳躍。
早急に手助けが必要な場を、上から見下ろす。
-
一体一体がそう強くない人形達は、軽く吹き飛ばす程度の攻撃でも大きく、吹き飛び、転がっていく。
――が、怖いのは、腕が千切れても脚が千切れても、仮に頭部が吹き飛んでも、
這って、立ち上がって、歩いて、執拗に生命を奪いに来るのだ。
まるで恐怖に震える様を愉しむかのように、執拗に。
上から見下ろせば惨状が良く解る。
中でも、早急に手助けが必要そうなのは――
子供が、一人。
今正に人形に刃を振り下ろされん、としているのが見えた。
-
「……!」
鍛えた力を今使わずにいつ使うのか。
彼女も人以上に訓練され力を得た人間……しかし、ここに来た観客らはまるで違う。
恐怖を啜る相手に対し、相手が望む通りの反応をしてしまうのだ。
そんな事――
「極光翔!!」
許されて良い筈が無い。
光魔法で作られた"落ちる為の"翼を用い、流星の様な光の帯となって人形へと急降下する。
-
急降下され、直撃した人形が砕ける。
流石に粉々に砕かれればもう軋む程度しか出来ぬようで。
少女の母親らしき女がミューに頭を下げた後、他の冒険者に誘導されるまま、テントを出て行く。
――ひとまず、目先の生命は救えた、のだろう。
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「……次……!」
転がる様に着地し、すぐさま体勢を立て直すミュー。
命の礼も二の次に、辺りを見渡す。
まだだ、まだ助ける人間は山程居る筈だ。
これほどの規模のサーカス場。
敵を仕込むのならばいくらでも場所などある。
そして、誘い込んだ獲物を"保管する"場所もだ。
-
起き上がり、体勢を立て直し周囲を見回す。
……いかんせん、数が減らない。
このままでは人形達がテントの外に雪崩出すのも時間の問題だろう。
と、なれば気になるのは舞台の上や、舞台の裏だが……
――舞台の上には、件の道化師がニタニタ、と笑みを見せるのみ。
未だ、誰も辿り着けないで居るようにみえる。
-
「……!」
自分と同じ様に戦っている人間は数人居る。
雪崩出すかもしれない……その懸念が脳裏を掠めた時、彼女の行動は決まった。
「一歩たりとも……外へは出さない……!」
同じ程の正義感を持つ人間なら、まずは救出を優先するだろう。
それならば自分は……最後の砦を守る盾とならん。
逡巡の後、入口へ向かって駆け出した。
-
出口へ、と向かおうとしたミューの前に、大きな影が立ち塞がる。
……演目に出ていた、大きなたてがみを持つ、獅子――の、人形だ。
関節とおもわれる部分から不気味な炎を吹き出しながらがち、がち、と歯を鳴らして
出口へと向かう人間を威嚇――そうして、殺している様にも見える。
既に、そのボディにはおびただしい、返り値。
-
「……ッ!!」
ギリ……と、外に漏れそうな程な歯軋り。
その獅子の与えられた役割が、どの位果たされたのか。
そう思うだけで、凄まじい怒りが全身を駆け巡る。
「術式……解放……!
五力位……!!」
剣を片手で真っ直ぐに構えながら、怒りのままに魔力を走らせる。
「そこを……退きなさい!!」
-
向けられた怒りと視線に、獅子が"嗤う"。
動物は笑う、と言う行為が無いと言われるが――確かにこの獅子は、"嗤った"のだ、悪意を、持って。
そうして向けられる魔力に、身を低く、飛び掛ろうとして、
その動きが何かに縛られたかのように、一瞬、スキだらけに――停止する。
-
「断――」
魔力の影響で耀く瞳の燐光が、青い残光を残す。
即ち姿を移したとされるその行く先は
「罪ッ!!」
畜生の胴。
鎌の様に変化させた剣であったものを、淡虹の光と共に横一文字で振り切った。
-
ざん、と。
小気味いい音を立てて獅子が切り裂かれ歯車と、螺子が飛び散りバラバラになる。
中から溢れるのは啄まれた、人の肉。
だが、幸いな事に返り血ほどに犠牲者は出ていないようで。
一瞬、安堵を感じたであろうミューの横を、誰かが通って行った。
-
「……ッ……!」
剣を振り抜いた後、一所作遅れて片膝を衝く。
通り過ぎた影に視線をやった瞬間、視界が暗く滲む。
――天ヲ抱ク衣
クラーチの血統である彼女にのみ与えられた法衣。
その輝ける剣は、力を代償に彼女から光を奪う。
「(ヒューリー……御免なさい……。)」
重い足取りで立ち上がると、僅かな視力を頼りに入口へと移動していく。
軋んだ人形と変わりない、皮肉な動作で入口へ辿り着くと……再び剣を構えた。
「大丈夫……見えないだけ。まだ……戦える……!」
-
入り口へ向かって歩いて行く最中に――直ぐ傍のテントの布が焼け焦げて、穴がひとつ。
『……悪ィが、嬢ちゃんの仕事は此処までだ。』
ミューの足元に焼け焦げた歯車や螺子が転がって来て、人形の幾つかが破壊されたのが解る。
視線を向けた先には、紅いチャコポと、紅い男。
……確か、誰かから聞いたレンの仕事仲間を名乗る男の容姿が――。
-
「まだ、私は闘います。」
にべもない返答と共に視線を向けた先、滲んだ紅蓮を見る。
ミューとしてもこの武装の弱点は大きく把握しているつもりだ。
故に、その対処を怠る程いい加減な性格でもないからしてある程度は戦える。
……その後の事は、さておき。
-
『テメェの"ダチ"からの伝言だよ。』
男が足元から炎を走らせ、人形達を燃やしながら、ミューに近付いて。
『――”これ以上、俺なんかの為に限りある力を使わないでいいよ”――ってな。』
ぐ、と。
滲む視界の娘の腹部に、容赦の無い拳の一撃。
それは確実に、意識を、戦う力を、刈り取る。
-
「伝言?」
ゆらりと紅蓮のシルエットの方へと体を向け……
「か……ッ……!?」
その蒼い瞳が、大きく見開かれる。
体の芯まで届く鈍撃は、彼女の意識を凄まじい速度で混濁へと導いていく。
「どう………して……?」
掠れた声が、意図を理解出来ていないという風に告げる。
-
『"その力は、ヒューリーの為に取っとけ"、だとよ』
娘の身体を片手で受け止めて、チャコポの背に乗せ人形達に向き直る。
『それと……"じゃあな"だそうだ。
――行け。』
そうして娘を乗せたチャコポは一目散に走りだす、
この喧騒の、外へと。
-
「……待……って………。」
目の前の闇がぐるぐると渦を巻き、体の自由を奪っていく。
その言葉は耳へと鮮明に残るが、満身創痍の体に加えてその一撃。
「……ぅ」
避けられずして、意識は深い暗闇の中へと落ち込んで行った。
-
『……甘ちゃんが――』
去っていくチャコポを見つめ、男が一人ごちる。
これで、一人。 此の場に紛れ込んだのは、確か、後二人――
いや、本人が行ったのも含めれば、三人だったか。
それぞれに、それぞれが向かい、
避難誘導は件の怪物がしているが……
『――果たせよ、復讐を……』
――犠牲は、少ないが、出る。
だが、この視点の話は――コレにて、終了だ。
【FO】
-
-とある噂のある森の奥-
最近王都で囁かれている噂がある。
草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。
其処で兵を待つ武芸者が居る、と誰かは言う。
武芸者は打ち破った者たちの得物を集めている、と。
集まった得物の中には伝説級のものもあるらしい、と。
歌声が聞こえてくるのだ、と他の者が言う。
魔族を彷彿させる捻れた角と尖った耳を持つ歌姫だった、と。
お尋ねモノが潜んでいるらしい、と賞金稼ぎ。
さる村の教会からうら若き乙女を連れ去った極悪非道の男だ、と。
森の奥には化け物しか居ねえよ、と冷静に突っ込む者が多数。
酷い目に遭った…と。
そういや化け物退治している騎士なんだかゴーレムなんだか分らん連中がいたなぁ、と少数。
大きな黒い卵があった気が…あれ、場所違ったっけ?
そうそう、巨大な生物等によって蹂躙された様な木々のある場所だったわ、と違う話も飛び交う。
森といえば奥地にひっそりと墓石があるそうだ。
最近、夜な夜なその朽ち果てつつある墓石に何者かが現れるそうなのだが…と誰かが言った。
え、奥地には200の階段があって、更に十数本の鳥居で出来た
若干うねりのあるアーチを抜けた其の先にネオベイ風神社があるんじゃなかったっけ?
ん?其処って元々草原であった場が歪な黒い草木茂る嫌な気配漂う場になってるとかじゃなくて?
そこは鳥の羽音も虫の声も獣の気配もしないが、少女の歌声が聞こえるって聞いたが。
昔から魔女が棲んでいるとの噂が立っているのも森の奥だ、と老人。
庭らしき部分に薬草の類が雑多に生え、
煙突からは怪しげな煙が天高く上がっている小ぢんまりとした一軒家があるのだ、と。
そんな訳で草木生い茂る視界の悪い森の奥で今日も何かが潜んでいる。
兎にも角にも此処はそんな場所である。
-
>>711
「はてさて……どれが本当やら……?」
噂とは当てにならぬものだ。
時として真実であり、時として嘘となりうるそれに対処するには、まず疑ってかからねばならない。
おまけにそれは嘘か誠か綺麗に分かれてはくれない。
割合で真偽の混ざり合いが発生し、更に脚色がつこうものならもはや真実の原形は噂から抜き出せるものではなくなってしまうだろう
極めつけは人から人に渡れば渡るほど、その影響は強く深く重なり合っていく
噂など、当てにしてはいけないのだ
ということを昔兄から聞かされた、そんなことを考えながら金髪碧眼の女性は歩いていた
夜闇に溶け込みながらもなおその形をはっきりと浮かび上がらせた影を従えて
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>>712
「実のところ全て真実なのですよ、お嬢さん」
呟きに返す声。
夜ということもあって周囲の視界はすこぶる悪い。
加えて何かしらの術でも使用しているらしく声の主の位置は掴めそうにない。
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>>713
「あら……それはまた剛毅なことで」
あれだけ多い噂も骨組みは同じだったから、不思議ではないなどと考えながら
見たところ警戒した様子や身構えたりはせず、声の主を無理やり探索もしないようで
もしかしたら物凄くシャイなのかもしれないから、などと考えて
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>>714
「いやはや、しかし少しばかり詰め込みすぎた気がしないでもないのですよ。
贄は多い方が良いとは思っていたのですが…不確定要素の多さも目に余ってきましたし」
物凄くシャイな輩が言う台詞ではない、
どうにも穏やかではない内容を歌うようにして声は続ける。
芝居がかっている、という印象を相手に与えようとしているようにも思えそうだが。
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>>715
「成る程……餌は多いに越したことはないが、過剰かつ雑多に詰まれた餌では獲物に警戒心を抱かせる……」
「と、いいたいのかしら……?」
芝居がかった口調に合わせるようにのんびりと話してみせる
本人からはまだ戦闘態勢は見られない。しかし、影は蠢き形を幾度も変えて、まるで威嚇でもするかのように広がり始めた
「それで、一つお聞きしたいのだけれども」
「私は……どうなるのかしら?」
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>>716
「ご心配なさらず、どうもしませんよ…少なくともワタクシは」
がさり、と茂みが揺れる。
『…ゴアウギョロ』
触れた木々を腐らせて
一対の翼とゴムの様な質感の黒い肌を持つ顔のない異形のヒトガタが這い出てくる。
「ですが此の産み落とされたばかりの侵負は如何でしょうか?」
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>>717
「……あら……」
木々の合間から這い出てきたのは、腐臭を纏う異形の怪物
一般人はおろか、手慣れた冒険者でもショックを受けるだろうその外見に
彼女は笑顔を見せる
「久しく……見ませんでしたね……私の感性に響く子は……」
「つまりはそういうこと……ならば……」
「アケローン」
彼女の一言で、影からせり上がるように現れる漆黒の巨大な右腕
魔力と、どうしようもない何かによって生み出されているそれは彼女を護るように拳を地面に叩きつける
ひび割れ、葉をざわつかせる重い一撃は、『これ以上の接近を禁ずる』と言わんばかりの分かりやすい警告であった
「あぁそういえば」
「その侵負というもの……何ですか?」
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>>718
『ぎゃぼろぉぉぉおおおおおお!!』
が、好戦的であるらしいソレはその警告に咆哮で答える。
口らしきものが開かれ牙が見える。それも全て真っ黒だ。
「おや、聞いてくださるので?
でしたらお答えしなければなりませんね、ワタクシ、語り部ですから」
嬉々として応える語り部。
黙ったら死ぬ類のモノではあるらしい。
「彼、というか彼らはネガティブな思いと魔力が反応し生じる自然現象『負素』。
そう呼ばれるものが一定量蓄積された事で生じる…まあ、イキモノではあるのでしょう」
「ただそのイキモノとしての在り方は我々とは全く次元が違うようでして、
俗っぽく言うなら『世界の敵』として構わないでしょう」
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>>719
「えぇ……私は聞きたい……貴方は話したい……何も、問題はない」
抗戦の意志を示した怪物に対し、全長4mはあろう腕は指を固く握り締める
引き絞られた腕は、よく狙いを定め、有らん限りの力を込めて
「そう……なら、アケローンと同じ【良くないモノ】という解釈もあながち間違いではない……のかしら」
「……アケローン、【敵】よ、やりなさい」
水牛にも引けを取らぬ大きさの拳をまっすぐ、怪物目掛け一気に突き出した
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>>720
「そうですね…しかし決定的に違う点は」
グシャアッ!
呆気なく侵負が叩き潰され黒いシミに変わる。
更に気化するようにシミが黒い霧となって周囲に漂い始める。
触れるものを汚し腐らせながら。
「其れは此の世に生まれ出でた瞬間から消え去るまで徹底的に周囲を汚し続ける。
魔術的なものではありますが術式も独特ですからねえ」
「対処を知らない限り、お嬢さんの【良くないモノ】もタダでは済まないかもしれません」
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>>721
「そう……前言、撤回ね」
周りを汚すそれを見つめ、表情が消える
明らかな嫌悪と侮蔑をない交ぜにした無表情をそれに向けていた
「良くないモノはね、どんなに惨めでも、酷くても、醜くても、嫉ましくても」
「良いモノには手を出しちゃいけない……良くないモノを増やしちゃいけないの」
「だから、【お前】は嫌いだ」
「……消えろ……!」
影から取り出したのは、中心から分割可能な長柄両刃斧
同時にアケローンは蚯蚓のような形に変わり、鰓のような器官まで作り出してその侵負を残らず吸い込まんとする
「魔力もアケローンの機能も犠牲になる……けど……」
「考え得る手だては、これしかない……!」
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>>722
「おお、素晴らしい自己犠牲ですねえ…しかしそれはいけない。
彼らはその善意すら利用する節がある」
自身が意図しない形でアケローンの一部が肥大化する。
まるで皮膚の内側で一匹の蛆が這いまわり徐々に大きくなっていくかのような…
ビチャア!という嫌な音と共に肥大した部分が弾け飛ぶのはそれから一瞬の事。
吸収しつくされた侵負は新たな拠り所を得て姿を再構成した。
『…キシャア』
真っ黒な蚯蚓である。
ただし開いた口の中には輪となって何層もの鋭い牙が生えている。
「正直な所、お嬢さんは危険だ。貴
女には彼らへ正しく対処するだけの下地が揃ってしまっている。
故に狙われるのですよ、未だ術を知らない今の内に」
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>>723
「っ……!」
予想以上に侵食が速い。似たような手は間違いなく使うだろうとは考えたが、これほどとは
「なら……呼ばれたのも納得は出来る……か」
「でも、これはまだ試してない……!」
と、アケローンが蚯蚓を取り込みつつ球体のように変質し、絞め殺さんばかりに硬質化する
もちろん窒息死や圧死は狙っていない。
アケローンを影に閉じ込める障壁の術式を利用して、アケローンを一種の結界球体に変えて怪物を閉じ込めようと画策したのだ
しかし、これはアケローンを構成する魔力ごと切り取る必要がある両刃の剣
駄目ならば、窮地は免れないだろう
-
>>724
ゴリゴリゴリ!!
内部から蚯蚓侵負がアケローンを食い破り始める。
おそらくアケローンの一部を基に再構成しているが故に、
アケローンに対して効果的な攻撃を繰り出せるようになっている。
「…残念です、此処にはワタクシとお嬢さんだけ。
ワタクシは語り部ゆえに物語に介入する事は許されない」
《そうかい、なら一生傍観者だけに徹してろよ手前はぁっ!!》
ガシャン!とガラスを砕くような音がして上から光が差す。
月光だ。
そういえば今の今まで月明かりがこの場を照らしてはいなかったような…
アケローンの球体に何者かが降り立つ。
そして厚みのある長方形の刀身に
奇妙な呪文がビッシリと刻まれた紫黒色の両手剣を振り上げた。
《こいつを退かせ!でねえと中身ごと両断すっからな!》
-
>>725
「が……駄目……か」
狂気の本質は混沌、正気の逆位置であり整然とは相容れぬモノ
成る程、確かにとりこまれたなら結界球体に対抗も出来るだろう
「その口調……敵ではない、の?」
「!」
と、空から現れた闖入者に目を向ける
臆さずアケローンに降り立つその姿は、間違いなく手練れ
「…………」
無言のままアケローンを緩め、柔らかくする
しかし中の蚯蚓を逃がさぬよう、両断を覚悟して敢えて捕縛を解かずに
-
>>726
《ったく、素直じゃねえな!気に入ったぁっ!!》
宣言通り振り下ろされる両手剣。
それは間違いなくアケローンを中身ごとぶった切った…ように見えた。
《なんつったっけ?名刀と達人は斬りたいものだけ斬れるんだったか?
…あー、そうかい、こいつ等だけ位相がずれてるから出来るのかよ。
俺はてっきりそこまでの腕になったかなーとかだな》
何事かを呟きながらアケローンから飛び降りる。
着地と同時に内部に囚われていた蚯蚓が弾け飛んで霧に、
そして収束し、黒曜石のような黒い石へと変じた。
《ほい、いっちょうあがり》
-
>>727
「……お見事……」
結果的にアケローンを切り離さないで終わったので被害は少なかった
しかしながら食われた分が帰ってくるわけでもないので、多少の疲れはあって
しかしながら何故斬れなかったのかは分からず、何故斬れたのかも分からなかった
「……貴方は……誰?」
-
>>728
厚みのある長方形の刀身に奇妙な呪文がビッシリと刻まれた紫黒色の両手剣を
振るい、手放し、虚空に消して、
狂気の瘴気を発し風無く棚引く長い黒マフラーを纏う三白眼な黒髪の青年が振り向く。
《ん?俺か?》
「…カシ、め」
《またその呼び方か語り部。俺の名はムゲンだって何度も言ってるだろーが!》
先ほどまでとは打って変わって忌々しげな声があたりに響く。
「今日は此処で失礼させていただきますよ」
《…好きにしやがれ》
気配が去っていく。
それと同時に周囲の感じが先ほどまでとはずいぶん変わる。
なにかこう、現実味と温か味を帯びたような。
草木の揺れる音や虫の声が聞こえ始めた。
-
>>729
「……………」
声が遠のくのを確認してから、武器を下ろす
そのまま影に沈めてから、きびすを返し、闇に消えていく
男の足元には紙が一枚残されていた
どうやら連絡先の書いた紙らしいが……
(済まない、眠気が……)
-
>>730
《んだこりゃ?…ま、無事に帰ったようだし良しとすっか》
ぶら、と男もその場を去った。
-
-前回のあらすじ的な何か-
部屋がエレベーターでした。
先に続く道があります。
相変わらず光源が持ち込みのものだけです。
そんな訳で未だ先は長そうだ!!
-
>>732
「まだまだ仕掛けがあるというの?」
フードが取れている事に気付く事なく、杖を片手に道を往く。
探索した経験が皆無らしく、動作の一つ一つがぎこちない…
疲労の兆候が無いのが幸いか。
「…それでも前に進むしかないのね」
彼女の持つ光源は右腕の携帯ランタンのみ。
万が一破壊されたら彼女の光源は皆無になるか。
-
>>732
【下がっていく部屋のついた先で腕を組み仁王立ちしているショタ、そしてその腕に抱かれている石像。
パニックになっていた石像も、どうやら落ち着きを取り戻したらしい】
「この先がお宝かな?」
『(;`ーωー´)』
-
「道のりは長いねー・・・」
【軽くため息をつく】
-
>>733>>734>>735
「はー…やれやれ、さてお次は」
一般的な大人が背を屈めて歩かないと確実に頭をぶつける低さの天井と、
それに反するかの様に無駄に広々とした空間が目の前に広がっている。
遥か先は光源によっては見る事すら出来ない。
足元には粘性の高そうな真っ黒な水が湛えられ、所々で水面から黒い石が顔を覗かせている。
黒い石は真四角でヒト一人がギリギリ立てるサイズ。
石と石の間隔もソコソコ広く、大股で進む必要がありそうだ。
「…うーわ、またこりゃ、罠あるぞって感じだな」
-
>>736
「『いかにも罠があります』っていう感じだね・・・」
【氷の塊を空中に浮かせて足場を作る】
//高さは150cmぐらいと思えばいいですか
-
>>736
「なんか嫌な予感しかしないんだけど…」
背丈が149cmしかない為に行動制限が無さそうだ。
猟銃の銃身が天井に当たるも、それほど支障は無い。
「ここで杖を手放してみよう」
黒い石の上に立つ前に、また杖の処遇に付いて考え始めた。
行動の支障となると判断し、ガンケースと棒切れを分解。
棒切れを真っ黒な水に放り投げる。
-
>>736
【低い天井も、ショタの背には余裕そうだ。
男としては切ないが、悲しいけどこれ現実なのよね】
「濡れたらきもちわるそー。
またガっちゃん頼みかな」
『Σ』
「しょうがないじゃん。
足場、一人分しかないんだし。他の人もいるしー?」
【言いながら、万歳するようにポーズをとり、抱えていた石像を解放さた】
-
>>737>>738>>739
@兎に角各人の頭ぎりぎりだとおもって行動するといいよ!
ぱりん
…如何やら縦穴の時と同じように周囲から魔力を奪う何かがあるらしい。
足場を作って渡るのは賢明ではなさそうだ。
「…おうふ、腰痛くなるねこりゃ」
-
あと、棒きれはズブズブと飲み込まれた。
-
>>740
「・・・無理っぽいね」
【石に飛び乗る】
-
>>740
「どうしよ、これ…」
棒切れが飲まれる姿を見て、少女は暗い表情を浮かべた。
鉄砲玉の様に飛んでいった冒険者の姿が眼に映る。
「恐らく、絶対、必ず…ある」
後れを取らないよう、慎重に黒い石の足場に脚を進めた。
-
>>740
【レイヤが石に飛び乗ったのをみて、上下左右を見回したりさわったりするショタ】
「橋とか出てくるボタンないかなー?」
【どこまでも横着だった。
一方の石像は……】
『( ゚ω゚)』
【光石を持ったまま、対岸を目指して飛んでいた】
-
どこ、がこ、どぼぶ!!
足場が沈んだあああああああああああああ!!
結構な速度である。
はっきり言って反射神経で次の足場に飛び移るのは無理と言える。
そして時は巻き戻る…
「…又かい」
因みに対岸は遠く、今回石像が辿り着く事は出来なかった
-
>>745
「ぐうぅぅ…あああぁぁぁっ…」
足場が無くなる。すると少女は情けない悲鳴と共に沈んだ。
「…戻った…?」
あのまま沈んでいた筈なのに、巻き戻されている。
手元には分解した筈の杖。…この異常に気付く。
2度も起これば彼女の頭でも理解出来る。
-
>>746
「な・・・なんだったの今の・・・」
【辺りを見回し時が戻ったことを確認する】
-
>>745
「ガっちゃん、あの足場に乗ってきてよ」
【対岸を見つけられず、しょんぼり顔で見上げる石像に、またもや難題を出す】
「ガっちゃんなら上に飛べるし、大丈夫だって。
ボクはほら、ここで他の手がかり探すからさっ」
『(´;ω;`)』
【素直に命令に従う石像、泣き出しそうな顔で足場の黒い石に降り立った
-
>>746>>747>>748
がっこん!
乗った途端に足場が沈む。
「…これ見渡す限りの足場って全部沈むのかね」
げんなりしている女。
-
>>749
「多少強引な手を使ってでも行かなきゃならない…
でも、コレ以外に足場になるものは無い。魔法も使えないんだし」
今度は杖持参。初心に戻り、床を叩きながら進む考えだ。
「やはり必要ってことかな…この場所では…」
石にはアタリとハズレがあるに違いない。
そう…アタリかどうかを杖で叩いて渡る。
全部ハズレという意地悪な仕掛けに遭遇しなければいいが。
「まずは、一つ目から」
最初の足場から1つでもアタリを見つければ…
そこからアタリを捜して進めるかもしれない。
-
>>749
「何かスイッチとかは・・・」
【壁などを徹底的に探す】
-
>>749
『Σ』
【沈む足場に、慌てて空中へ舞い上がる石像】
「ガっちゃん、今度はこっち乗って」
【別の足場を指差し、再び指示する。
石像は、素直に指示通り、沈んだ足場とは違う足場に降り立った】
-
どっこん、がっこん、どぼん!
次々と沈む足場。
「…いやー、日が暮れるっていうか見つかるのかなコレ?」
周囲を見回す女。
縦には狭いが横には無茶苦茶広い空間。
あり得ない筈だが際限がないように見える。
「闇雲に探すのは体力的にも精神的にも辛くない?」
-
>>753
「…全部…ハズレ?」
面白いように最初の足場から進むルートが次々と消えてゆく。
体力を失ったが、普通に進む事が出来ないと分かった。
「落ちる以外に何か手は無いのかな…」
虚ろな表情を浮かべ、黒い水を眺めた。
-
>>753
「行けそうに・・・ない?」
【壁にもたれかかる】
//昨日夜更かししたのが響いて眠たくてしにそうなので落ちる
-
>>753
「なんか模様とか色とか、違いがないかな?
あ、次こっち乗って」
【石像、足場の石を上空から観察し始めた】
-
「…うーむ、もう少し観察してみようか」
そんな感じで今日は此処まで。
-
<王都近くの森>
「〜♪〜♪」
【鼻歌交じりに森を歩いているのは毛先が黒に染まっている金髪の少女。
腰にはいくつも空き瓶を下げており、歩くたびにカラカラと小気味よい音が鳴る。
今にもスキップしそうな軽やかな足取りはここだけを切り取れば、まるでおとぎ話の1ページである。
だが、ここは夜の森である。とてもではないがその様な気分は沸いてこない。
しかし、少女は楽しそうに森を行く。何かを探しているように。】
-
FO
-
-森・魔女の家-
「さーて、やりますか」
とある呪文が刻まれたポンチョを纏う銀ウェーブボブの女性、
家に立てかけてあった普通の剣を片手に立ちはだかる。
-
「えーと、渡り手守るとか、そんな事する前に怪我しちゃいそうだなコリャ。」
そんなことを言いながら自分でも使いやすそうな剣があるか探しているジャケットを羽織った青年。
一番気にしていることは、剣の刃が潰れているかどうかである。
-
>>761
どれも見事に磨かれている。
というか魔女の家に何で剣がこんなにあるんだってくらいある。
「どれも同じよ、そういう風に作ってあるらしいから」
-
>>762
「……、最悪死ぬな、俺。」
そんなことを言っても訓練をすることには変わりがないので、適当に一本手にとってみる。
「…作ってある?そういうのを作るには結構な設備がいるって聞くが。」
-
>>763
「王都内に知り合いの鍛冶屋があるのよ」
事も無げに言う。
「さあさあ、早くとりなさい」
急かす魔女。
さっさと庭に出ている。
-
>>764
「知り合いかぁ、なるほど。」
手にとっていた剣を片手に急いで庭に出る。
半分くらいやけっぱちになっている様子だ。
-
>>765
「んじゃ…開始!」
ビートが庭に入るや、
いきなり間合いを詰め、ビートの持つ剣目掛け己が剣を振り下ろす。
-
「うおっ!」
入るやいなやいきなり斬りかかってる事に驚くも、戦闘経験自体は十分にある。
振り下ろされる剣は使い慣れていない剣を用いて何とか受け止める。
しっかり持てていないからか、力を込めればそのまま押し切れそうだ。
-
>>767
「せいやっ!」
しかし魔女は力任せに押し切るのではなく。
流れるように次の動作へ!
剣を交えたまま体を半回転させて蹴りを見舞う!
-
「そっちかッ!あだっ!」
剣での攻撃を意識しまくっていたところでの蹴り。
モロに食らうが、蹴られた方向と同じ方向に飛び、距離を取ろうとする。
-
>>769
「アンタ格闘家なんでしょ?変に剣だけ使おうってのがソモソモ間違ってんのよ!!」
追撃の魔弾。
最早剣関係なくなってきた!!
-
>>770
「ちょっタンマ!」
コロコロと転がっているところへの魔弾。
剣を盾にしたり半立ち状態で横に転がって回避したりと防戦一方である。
-
>>771
「囲碁や将棋じゃあるまいし!」
待ってくれる気配がない。
勢いに乗って突っ込んでくる。
執拗なまでにビートの剣へと己が剣を振り下ろす。
-
>>772
「まっ!ぐえっ!がぁ!ウボァ!」
半立状態で受け止めているので避けることもできず、ただひたすらに受け止める。
一発一発受け止めるごとに手がじんじんと痛む。
-
>>773
「…日和ってんな」
魔女の声調が変わる。
今日一番のキツイ一撃が剣を叩く。
「それで此の先何とかなるとでも!!」
続け様に放たれる蹴りは魔力の籠った一撃だ!!
-
>>774
「……ッ!ガハァ………ッ」
一番キツイ一撃を食らって腕が強くしびれ、剣を手から離してしまう。
しかし、その後に飛んできたケリを咄嗟に腕で受け止められたのは偶然にも剣を手放したからである。
その結果おもいっきり吹き飛ばされているのだが。
-
>>775
「はぁ…はぁ……」
息切れする魔女。
持久力に自信はない。
「さあ、なんかやってみなさいよ!!」
-
>>776
「いてて……、なんかって言われてもよお……」
剣は魔女の足元、魔法も使えない。腕はさっき何度も剣を受けてたからジンジンしていて、握力は相当弱まっている。
だが、それでも
「もうこれ剣の練習じゃないけど……、このまま終わりになるのだけはゴメンだね!!」
そう言いながらも慎重に距離を詰める。小細工のために地面の感覚も足で確認しておく。
-
>>777
「…」
ひゅんっ、と風の切る音を立てて剣を振るい構える魔女。
相手の動きを待つ。
-
>>778
(………、死ぬかもしれないけど……ええい!成るように成れ!)
そう思いながら威圧するように叫び、突然走って一気に距離を詰める。
そして地面に落ちている剣に手が届くか届かないかくらいで急停止するように右足をおもいっきり踏み抜く。
そうすれば、土が周囲に撒き散らさて、僅かな時間だが、目くらましぐらいにはなるだろう。
その僅かな時間に体を低くし、剣を回収しようと
-
>>779
「っ!」
自身を庇う様に障壁を展開し土を防ぐ魔女。
ゆえに視界は塞がれビートの目論見は成功する!!
-
>>780
(障壁!?そんなんありかよ!)
相手との手数の格差に驚きつつも、やることを変えることはできない。
まだ痛む手で剣を回収して、その体勢から切り上げる。
-
>>781
ガキン!
張ったままの障壁で剣撃を止める。
「ふっふっふ…」
不敵に笑う魔女。
しかしその腕や指に幾つもの魔道具らしきものが光る…道具使いまくってるじゃねえか!!
「実戦形式よ?出し惜しみして勝てる?」
-
>>782
「てめぇ!俺の格闘技はほとんど組み付きだぞ!出し惜しみもクソもねぇよ!ふざけんな!」
こっちは素人なのに下準備というか、装備とかにすらアドバンテージがあることに対して、
色々溜まっていたものが爆発。ブチ切れる。
その怒りのままに剣を障壁に叩きつける。運用法がおもいっきり違う。
-
>>783
「ふざける?さっきから言ってるでしょうに…実戦形式って!」
魔女が手を翳し障壁に触れると障壁がそのまま前へと吹っ飛ぶ。
ビートにぶつかりそのまま押しのけるだろう。
「アンタね、敵に痛い目見てんでしょ?
文句言って激昂する前にする事腐るほどあんでしょうがぁっ!!」
-
>>784
「ぐわぁ!」
何度も剣を障壁に叩きつけようとしていたところだったので防ぐことができず、またまたふっ飛ばされる。
今度はきっちりと受け身をとって立ち上がり、
「やることってなんだよ!こっちが不意突こうとしてもそっちが障壁貼りゃあそれまでじゃねーか!」
そう言って剣を振りかぶって投げつけようとし……、どうせ防がれるし、投げるのはやめておく。
「正々堂々やれってことだろ?そうするよ。」
半分不貞腐れながら言う。まだ精神的には子供である。
-
>>785
「正々堂々?はっ」
馬鹿にしたように鼻で笑う。
「勝てば官軍!勝者が正義!」
「それが命のやり取りってものでしょうが!」
言い切ったーーーーーーー!!!
「…アンタ実戦経験そんなにないのかしらね?
だとしたら渡り手に推薦しない私の眼は確かだったかしら!」
地面に自身の剣を突き立てる。
今度は何をする気やら。
-
>>786
「……、そりゃあまた大層な主義でこった。」
ビートも誇りとかそんな物は持っていないのだが、勝てばいいと言い切るほど図太くもない。
故にはっきりと言い切る魔女に対し、呆れとある意味としての尊敬を感じる。
「実践経験ってのが命のやり取りってんなら回数は片手で数えられるわ!」
(絶対魔法だ!だが、障壁と並行して使えないと信じて!)
そう思い、持っている剣をもう一度振りかぶり、ベルにやり投げの要領でぶん投げ、その後走りだして距離を詰めようと。
相手が何をするかは別として、こっちは近づかないと話にならない。
-
>>787
「妙技! 実は剣全く関係ないストライク!!」
ドッカン!
放たれたのは又障壁。
今度は両手ですっ飛ばしたので単純に範囲が二倍になっている。
「そーいえばちゃんとした自己紹介してなかったわ!
私はベル=バアル=ゼブル!自力じゃ魔法障壁しか出せないポンコツ魔女よ!!」
-
>>788
「えっ?それつかうのかよブベラッ!」
まさかあんな大層な前振りからまた障壁を使われるとは思ってもおらず、投げた剣とともに吹き飛んでいく。
「お前、いやベル……、そりゃ予想外だわ……もっとこう…、期待したじゃねーか………。」
そうボロボロになって横たわりながら文句を言っている。無様!
-
>>789
「ポンコツはポンコツなりにやってかなきゃ行けない世の中よ?
悪いけどこちとら生まれの関係で物騒な目に遭わない日はなかったの。
自身の力の無さはだれよりも知ってる。
溺れる者は藁をも掴むは私の金言よ」
腰に手を当て語る。
「アンタはもっと手数を増やしなさい。
有象無象百鬼夜行のこの世界で戦い方を限定出来るのは、
強者か策士だけよ」
-
>>790
「ポンコツはポンコツなりに、ねぇ……。魔法が使えないのもポンコツなのかね?」
そう言って手をグーパーする。
正直、魔法が使えないか、障壁魔法しか使えないかではどっちもどっちだろうが。
「手数っつってもなぁ……、最低でもその障壁砕けなきゃ付け焼刃にしかならない訳だけど……
……、とりあえず、魔力を体に循環させて格闘の威力を上げるとかか?」
手数より地力を上げるべきじゃないかとも思いつつもとりあえず前向きな意見は出しておく。
提案したのは現在習得中のものであり、その練習中に巻き込まれたのだが。
-
>>791
「それも手ね、あとは魔道具使うとか…
そうねえ、アンタに合いそうな身体強化法を知っているヒトなら知ってるし、
ゼルドナァになって無料で魔道具を借り受けるとかもありよね」
途中から何かを考え込む魔女。
-
>>792
「魔道具と……、身体強化法とかか!
ぜるどなぁとやらが誰だか知らんけど、とにかく俺でもどうにかできそうな方法はあると……。」
嬉しそうにその話に対して反応を返している。現金なやつだ。
-
>>793
「ん、一度会うだけあってみましょうか。
色々と交換したい情報もあるし」
頷く魔女。
「よし決めた。んじゃ明日行くことにしましょう」
-
「オッケー!物は試しってなぁ!」
二つ返事で了承。
どんどん心の中がわくわくで満たされていく。
「ああ、そういえば、自己紹介されたのに返してなかったな。
俺はビート・バーランド。魔力を外に発散できないただの格闘家だ。」
そう言いながら立ち上がり、右手を前に出して握手を求める。
-
>>795
「あら、ポンコツ仲間ね、笑えないわ」
その差し出された右手のひらを叩いて挨拶とした。
「ともかく今日はお疲れ様。
朝にでもまた来なさいな、そしたら誰に案内させるわ」
私かもしれないけど、と家の中に。
色々と忙しいのかもしれない…
-
>>796
「あだっ、だからって叩くなよ……。」
叩かれた手を抑えて言う。
実際あれだけやられているので手はボロボロである。手加減されても叩かれたら痛いと感じるくらいには
「実践演習の相手、ありがとうございました……と。
傷の手当はセルフサービスでって事だな。それじゃあまた明日!」
ボロクソにやられたが、それでも一応訓練は訓練だったので、格闘家として礼は言っておく。
そして、王都に向かって歩いて行く。『誰かに案内させる』まで聞いていたかどうかは怪しい。
-
【クエスト名】死活問題
【依頼主】王都近くの村の村長
【ランク】D
【クエスト報酬】銀貨10枚
【達成条件】原因の調査、および排除
【クエスト内容】最近村の家畜の数が減ってきているんじゃ!
どうやら近くに肉食の魔獣かなんかが住み着いたらしい、村の衆が飢え死にする前に何とかしてくれ!
【受注しました】
――― そして 依頼のあった村 のすぐ近くの平原 ―――
なお、ここでの『王都近くの村』は『悲劇の起きる場所』や『近づかなければよかった場所』などの言葉の意味と等しい
「………赤字依頼の予感がしてきた!」
悲痛の叫び、毒をモロに浴びたせいで最早使い物にならなくなった軽鎧を脱ぎ捨て眼前の討伐対象に投げつけた
今回の依頼はDランク、いわば駆け出し卒業を間近に控えた冒険者を対象にしたランクのクエスト、だったはずである
当然対象が対象だけあって、依頼内容もそこまで難しい物ではない せいぜいゴブリンの群れを討伐したり鉱石を採掘したりである
だが、今回に限っては何故か法則から外れた。
眼の前にたつ討伐すべきモンスターはゴブリンやリザードマンと言った弱めのモンスターではなく、
何故か中型の、言葉を話せないにしろそこそこのレベルであろう 毒属性のドラゴンだった
-
//書き忘れ
//乱入する際のシチュエーションは自由、クエストに元々参加している体でもよし、
//たまたま通りかかって乱入するもよしです
-
紅い炎の様なボサボサの長髪に其処から覗く一対の角と太い眉が目を引く150㌢程度の娘、
そんな予感のしている奴の横でホケッとドラゴンを見上げていた。
「うぉー…毒々しいなあ」
-
「クエストの村を一目見たいな、なんて思い歩いてきたわけです
得られる物があるといいですね、あと五体満足で帰りたいです」
いつからかここにいるのは、背後に人の気配を感じさせる
黒い髪の中性的な容姿の雰囲気青年
ドラゴンを見てしまい、最後の一言を呟くのであった
-
「……、簡単そうな依頼だと思ったのに…。」
マスケット銃を片手に黒いローブを羽織った灰色のロングヘアーの少女。
ドラゴンを見上げて唖然としている。
-
>>800-802
「クエストメンバーの豪胆っぷりに少しの安心と不安を感じます。 ディフ=エンスです」
「……いや開幕早々毒ゲロ喰らった人が言える事じゃないけど」
プスプスと服からも毒による煙が立ち上る青年
この状況でも慌てず冷静なクエストメンバーを頼もしいと思うべきか緊張感が無いと思うべきか
今は決断を下さず保留、一箇所に集まっている冒険者に向かってドラゴンがタックル、プラスの毒の息である
タックルは回避できたとしてもウッカリ目や口に入り大惨事になるかもしれない、要注意だ
「……全員散ってー!」
すぐさま簡単な身体増強魔法をかけ、タックルから身をかわさんと横へ飛びながら叫ぶ青年
-
>>803
「これもあれかっ!キュウリュウサイかっ!違うかっ!!」
娘の足元が爆ぜて体が宙に舞う。
天高く昇りタックルと息を回避せんと。
-
>>803
「い、言われなくてもーッ!」
そう言って足元に弾丸を打ち込んで、打ち込んだ弾に魔力を注ぎ込む。
さすれば弾丸から水柱が発生してロマノフ自身を吹き飛ばし、ついでにびしょ濡れにしながらもタックルを避ける!
水柱は今もなお健在であり、ドラゴンがそのまま突っ込めば、水の勢いに怯みはしそうである。
-
>>800-803
「ワイヤーアクション、とでもいいましょうか
蜘蛛の糸を操るヒーローのあの技に似ている気もしますが」
近くの木に、魔力で構成された糸を手から伸ばす
それを木に巻きつけて、糸を縮めていく
すると、ヴァッシュの体は木のほうへと近づいていくのである
これを利用して、うまく毒の息やタックル避けようと試みる
-
>>804-806
ベルジェ、ロマノフ、ヴァッシュともに回避に成功
横っ飛びの青年も何とか毒霧とタックルを回避できたようだ
『グルゥ……?』
そしてロマノフが放った水柱の中に突っ込んだ毒ドラゴン
反応からしてダメージは喰らってないだろう、しかし少し怯んだ
毒の息の勢いが少し弱まり、タックルのスピードも遅く成りだした
単に攻撃を避けられたことを悟り次の攻撃に移ろうとしているだけかもしれないが
『ゴォー…… ガァ!』
そして次なる攻撃の狙いは蜘蛛の糸のような物で木に登った、ヴァッシュ
先の青年に放った毒の球体、通称毒ゲロを三発発射
その威力は近くに転がっている革製の鎧が面影も残さないほど溶けている事から察せられるだろう
ちなみにロマノフ、ベルジェはスルー
攻撃したくとも届かない場所にいるらしい
-
>>807
「すぅ」
宙で息を吸い…
「「GUOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」」
やや小柄な娘のものとは思えない咆哮。
大型の獣というよりは竜のそれに近い咆哮である。
「えふえふっ、げほげほっ!!」
-
>>807
「まあ、それもそうでしょうか
ともかく、未練残し消えてそして世を呪いなさい、怨念人形
味方を困らせるだけかもしれませんけどね」
いろいろと溶かしてしまう毒を、どこからか取り出した目球のない見るからに不気味な人形に受けさせる青年
三発はそれに直撃して、跡形もなく溶けて行ってしまうが
溶けていく過程でこの場所に、不穏な空気が流れ始める
-
「あれは効いてるの…?」
そんなことを呟きつつも空を飛ぶ術を持っていないのでそのまま地面に落下していく。
障壁と風魔法での姿勢制御を使ってうまく着地する。
「注意は向こうに向いてるなら今のうちに……。」
ドラゴンがヴァッシュに攻撃しているのを見て、マスケットのリロードを開始する。
手がびしょ濡れではできないので、タオルで手を拭き、木の箱に入れられた弾丸を取り出し、煤塗れの銃筒を綺麗にしたあと、装填すると言ったところだ。
弾丸には赤黒いインクで細かく呪文が刻まれている。
-
>>808-810
『―――!!』
ベルジェの咆哮に反応、辺りを見回す毒ドラゴン
ヴァッシュへの注意とベルジェの咆哮効果もあり、ロマノフが銃に弾を装填する時間も簡単に稼げた
『ゴ………』
「右手にサンダー、左手にサンダー 複合魔法サンダーチェーン!」
そして時間が稼がれた事で攻撃の準備が整ったのはロマノフだけではない、
毒ドラゴンの隣で寝っころがっていた青年も魔法発動の準備が終わった
電気でできた鎖を両手からだし、今にも毒を吐かんとする毒ドラゴンの口に巻きついた
「咄嗟に『混ぜた』せいで効果時間が薄いけど! 何秒かくらいは大丈夫のはずだよ!」
口に巻きついた電気の鎖を破壊せんと何度も口を開けようとする毒ドラゴン、
そのたびに電気が走っているのか妙な痙攣を見せる
しかし鎖自体が全体的の細い、そう長い間持っていられないだろう
-
>>811
「うぉしゃあああああああああああああああっ!!」
バゴン!と音を立てて、宙で地へと翳した娘の両手から爆発発生。
またも身体が上昇。
そしてエビ反りの状態で両手を天に翳す。
「凄いぞ、熱いぞ、しんないぞーーーーーーーーー!!!」
手の中で轟々と炎が渦を巻いて膨れ上がっていく。
-
>>811
「人でない個体に通じるのでしょうか、これ」
そんな不安を抱えつつも
人形が壊れてから、誰もいないはずの場所に人らしきものの気配
次々と気配は場所を移り変わるが、気配は常にドラゴンの近くを行き来する
もしも人だと思って振り返っても、気配故に実体はない
気配は一応殺気を放っている……
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>>811
「これはいいチャンス……!」
相手の動きが止まっているのにそれを見逃すわけがない。
すかさずドラゴンの右目あたりを狙って魔力を込めた弾丸を放つ!
大量に込められた魔力によって弾丸は熱された鉄のように熱く、赤くなっている。
それにもかかわらず、ロマノフは高い魔力制御能力を生かして弾丸に対して魔力を注ぎ続けている。
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>>812-814
「……あ、もうそろそろ切れ」
小気味のいい音が辺りに響き、バラバラになって消え去った電気の鎖
そして毒ドラゴンがベルジェと同じような、咆哮を上げた
が、口を開けたのが幸か不幸か ロマノフが放った弾丸が、口が開かれた事により被弾する場所が変わり
右目の下の方に直撃、貫通こそはしなかったがめり込んだ
一先ずはロマノフの一撃が直撃、そして毒ドラゴンは再びタックルの前段階に入った
ベルジェの攻撃もタイミングを見極めないと相手に被弾しないかもしれない
ヴァッシュ、ヴァッシュの攻撃は…… 少し、効果が薄いような…… というより効果が出ているか目に見えない
-
>>815
「いやっはああああああああああああああああ!!!」
タイミングとかは割と如何でもよかった。
何故ならぶっ放された一撃が竜の半分ほどもある特大火球であるからして。
その上、何かに触れたら爆発四散する物騒な代物だ。
であるなら、周囲に飛び火して辺り一面火の海になりそうなのだが…仕掛けがある。
兎も角、傍から見ればヤバ過ぎる一撃はハイテンションの中、放り投げられた。
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>>815
「半分嫌がらせの技ではやはり駄目ですね、ええ」
やっぱり意味なかったな、なんて思いつつも、
「仕方ありませんか、魔力を一点に集中させて……
呪術・捕縛! とでもいいましょうか」
手をドラゴンのほうへと伸ばす青年
するとそこから、細い糸が沢山伸び出てくる
その様は蝕手を連想させなくもない
狙うはドラゴンの足、糸を纏めて絡ませることで、動きを妨害しようと試みている
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>>815
「……やるなら今!」
そう言って右手を前にかざして打ち込んだ弾丸を見つめて
「ガンスミス『ピーカプ』の魔弾……、叩き潰せ!クリムゾンハンマー!」
その言葉とともに手を握りつぶすと赤熱していた弾丸に溜まっていた魔力が全て炎に変換され、弾丸を中心とした直径1m程の炎の玉が生み出される!
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>>816-818
自分も攻撃するよりも、ベルジェの攻撃を避けるべく距離を放した青年
いや下手に動いて攻撃しても打ち消されそうであるし そもそも命が危険なのだ
青年の鎖の拘束が解け、今度はヴァッシュの捕縛のおかげで攻撃がぶれる事無く直撃
ロマノフの火炎と合わさり、毒ドラゴンの頭上にて大爆発、哀れドラゴンは煉獄に包まれた
攻撃の範囲外に逃げ切ったようだ、目を細め、手をかざしながらベルジェ・ロマノフによる火炎を見る青年
これで終わるのなら銀貨10枚丸儲け、難易度もDランククエストにしては相応しい物だった
……だが、
『ゴ、ゴゴ…… グゴオオオオオオオオオ!!!!』
煉獄の炎の中から聞こえる、毒ドラゴンの咆哮 悲鳴ではない、まだまだ相手がやる気であることがハッキリとわかる咆哮
火炎の中央で起きる渦、そして中央から 毒素が混じった巨大な黒い焔が空中のベルジェに向かって吐かれた!
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>>819
「んぐぎゃ!?」
自由落下の中、まともに黒い焔に飲まれる娘。
万事休すである!!
-
>>819
「……魔力消費が大きすぎますね
憑依を使うと体をしばらく持って行かれそうです」
糸に魔力を使いすぎた影響からか、近くの木に倒れこむようにもたれかかる
今のところ次の手を打とうにも打てなさそうである
一応、恐らく無意味ながらもあの気配は残っているわけだが
-
>>819
「これで……、ってまだ動けるの!?」
倒したとも思えた相手がまだ十分戦えそうな咆哮とともに焔を吐き出したのに驚きながらも次の行動に移る。
(相手の様子じゃたぶんリロードが間に合わない!魔法で対処しなきゃ!)
そう思った後に爆発によって撒き散らされた魔力の残骸を集めてロマノフの周囲に停滞させる。
「……ッ!ボルカニック・アロー!」
そしてその停滞させた魔力全てを矢形の炎に変換。すべてドラゴンに突っ込ませる。
威力は高くはないが、隙を生み出すぐらいにはなるだろう。
-
>>820-822
「――――もう一度サンダーチェーン!」
黒い焔に飲み込まれたベルジェに絡みつく、電気の鎖
詠唱が、前より短い さらに細く弱い鎖だが贅沢言ってられないのだ
「ちょっと痛いだろうけどごめん! ていっ!」
電気の鎖を引っ張り、一秒でも早く黒い焔からベルジェを出さんとする青年
そのまま落下を続け、上手くいけば青年が掴んでくれるだろう
だが、それを黙ってみてくれる焔毒ドラゴンではない
体全身に毒と炎が混じった息を纏わりつけ、青年のいる方向へ駆けだした
上手くいけばベルジェ・青年もろとも殺す事が出来ると踏んだ
しかし、ロマノフが突っ込む炎の矢により、再び炎毒ドラゴンが怯んだ
十分な時間稼ぎではない、だが時間稼ぎをするための時間は稼げた!
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>>823
「グ…GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!』
電気の鎖が弾け飛ぶ。
黒い焔が赤い炎で『焼き』掃われる。
『GAU!!』
そのまま150cmの赤い炎の塊がドラゴンの横っ面に叩きつけられる!
中に何かが潜んでいる!!
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>>823
「………見殺しにはできないよね!」
そう言って弾を装填していない銃をドラゴンに向け、黒い魔力によって作られた球体が形どられたかと思えば
「ファントム・バイト!」と言って引き金を引く。
そうすれば黒い球体から牙が生え、ドラゴンの腹に噛み付こうとする!
魔力による牙は、身体ではなく魂にダメージを与える。ドラゴン相手でも確実にダメージを与えられるはずだ。
-
>>823
「手を打つ必要は、なさそうですか」
なんとか立ち上がる青年
そして服の袖より取り出すのは短剣
-
>>824-826
「な!?」
手元に落ち、消えた電気の鎖。 そして赤い焔の塊に向け目を見開く
そしてドラゴンの腹を喰う魔力の牙、横っ面を叩きつける赤い焔の塊
明らかによろめき、悲痛の声を上げた 先の攻撃を耐えたとは言えダメージはしっかりと残っている
決着がつく時が、もうそこまで来ているようだ
「……最後にもう一発、頼んだよ!」
後方で木にもたれかかり、魔力を回復させているヴァッシュに向け、投げられたのは魔力回復薬
青年も両手に魔力を溜め、目をつぶる
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>>827
『GISHAAAAAAAAAAAAA!』
炎を内から引き裂いて這い出たもの。
刀剣並みの鋭さを備えた金属質の翼と尾を持つ龍に似た紅い全身鎧である。
『GAU!!』
半回転して、先に炎を纏った尾を思いっきりドラゴンに叩き込む。
-
>>827
「こっちはあまり大きい事はもうできないけどね…。」
牽制含め、様々な魔法を使った身としては正直疲れきっているのだが、チャンスなのに休憩をする無様はしない。
再び銃をドラゴンに向け、黒い魔力弾を作り、
「滅せよ!ゴースト・フィスト!」と呪文とともにドラゴンに向けて放つ。
魔力弾はチョップしている手のような形になってドラゴンの胸のあたりに向かう!
連続的に魔法を使ったためか、威力は下がっているがそれでも他人のフィニッシュムーブの援護には十分である。
-
>>827
「助かりますよ、では」
礼を言いつつも回復薬を飲む
そして魔力を回復させる
「今ならば、あるいは……」
自身に、近くにいた女性の騎士の霊を憑依させる青年
姿は変わらないが、魔力の質が変化している
そして、いつの間にか右手に持つ、剣
「すべての魔力を集約し
強大なる敵を切り裂く力を剣に与えよ!
奥義! エレメンタルブレード!」
台詞と共に、虹色に輝き始める剣
その剣を振り払う動作をすると、剣から虹色の衝撃破が放たれる
-
>>823-825
「右手にブリザラ、左手にサンダラ………」
青年の両手に別々の属性による魔法が出現した
片方は吹雪の魔法、片方は稲妻の魔法
術式的な観点から見れば、簡単で、単純な ほとんど魔力状態と言っていい魔法
「複合、および連結」
その二つが混ざり合い、複雑に絡み合い 二つの別々の術式が、一つの全く違った複雑な術式へと変貌した
そして現れたのは、雷を纏った巨大な氷の槍
「――――複合魔法、氷雷槍!」
そしてその槍が、ロマノフ同様にドラゴンの胸に向かって飛ぶ
ヴァッシュのエレメンタルブレード、ロマノフのゴースト・フィスト、そしてベルジェの尾による打撃
すべての攻撃が直撃した。 そして最後に鼓膜が破れるほど大きな叫び声を上げ転倒
体全身が痙攣し、やがて動かなくなった
「………報酬銀貨10枚のクエスト、これにて終了」
-
>>831
『GAU』
ガシャゴ!と奇妙な音を立てて着地する竜鎧娘。
後ろ足でギャリギャリと自身の角を掻く…犬っぽい。
-
>>831
「……、これで銀貨10枚……、割に合わないにも程が有るよ…。」
倒れたドラゴンをみながら言う。
龍の体を報酬がわりに持ち帰ってもいいかもしれないが、解体技術なんて持っていない。
「」
-
「これ以上なく疲れましたよ、ええ
なめてかかったのがそもそもの間違いのようですね……」
魔力の質が元に戻る
一撃を放ったせいなのか、はたまた気をよろめたせいか、よろける
と同時に、クエストの壮絶さを再確認するのであった
-
【グワーッ!途中送信!】
>>831
「……、これで銀貨10枚……、割に合わないにも程が有るよ…。」
倒れたドラゴンをみながら言う。
ドラゴンの体を報酬がわりに持ち帰ってもいいかもしれないが、解体技術なんて持っていない。
「せめて逆鱗だけでも持って帰りたい…。」
-
>>832-835
「……このドラゴン、確か需要が無いせいでドラゴン族の割には売値が安かった気がするけど……」
「それでも無いよりはマシ、だよね」
白いハンカチを取り出し、解毒ポーションをかけると口を覆うように顔につける青年
まだ残る毒霧への対処だろう。 露出している肌が痛いのか時折顔をしかめ、ドラゴンの上に立つ
そして懐からナイフと薬瓶を取り出し解体を始めた
「……本職の人ならもっとうまくできるんだろうけど、僕にはこれが精いっぱいだよ」
結果、ドラゴンにしては量が少なめの鱗やら角やらと、薬瓶4つ分の毒液
両方ともクエスト所近くの換金所に持っていけばまぁまぁな値段で買い取ってくれるだろう
後は四人分に分けて配るだけ……
>>832
「………」
「………」
「あ、あの…… ベルジェ、さん?」
恐る恐ると言った感じに、クエスト所の依頼書に載っていた名前を頼りに声をかける青年
-
>>836
『GAU、GAU』
返事をした。
物騒で攻撃的な見た目とは裏腹に結構大人しい。
『GAON!』
喋っている…何言ってるかわかんねえけど。
-
>>835-837
「変身したかのような方が一名、
鱗を取ろうとする方が一名ですか、把握しました」
また近くの木にもたれかかりつつも、そう言いつつも
「もうこれ以上、荒事は起きないと思いますか? 皆さん」
と、暇だったのかそう全員に語りかけてみる
-
>>836
「……、それ使って道具作っても良いのはできなさそうだね………。」
ドラゴンが解体されていくさまを観察している。
-
@すまぬ、寝落ちそうなのでここで失礼するぞ!
>>838
『GA、O〜』
暢気な感じだ。
多分肯定しているのだろう。
-
>>838
「……依頼主の対応によっちゃあ血の雨が降るよ」
退治できたのは良かったが、駆け出し冒険者だけのメンバー構成だったらガチで全滅フラグが立つ相手である
あのレベルのドラゴンが出ていたことを村長が知らないはずがない 少しでも報酬をケチるためにごまかしがあっただろう、間違いなく
「どっちにとっても信用問題だから長引かないとは思うけどね ……はい、採取分」
>>839
「性能的に中途半端な毒武器が作れたはずだよ 帯に短し襷に長し、だったかな」
冒険者向けの雑誌によると初心者が作るには難易度が高すぎ、
中級者が作るには威力が弱い、そんな毒属性の武器が作れるらしい
……使うなら大人しく毒薬だろう
「はい、こっちにも採取分 ……後は報酬受け取って帰るだけ…… だといいけどさ」
-
>>841
「龍から作る武器でもそんな微妙なものもあるんだね……。
それと、解体ありがとう…。」
毒液とかを受け取って礼を言う。
「後は依頼達成と文句を言いに行くだけだね……。」
-
>>838【スルーしてました!すいません!】
「僕はもう限界だから何が来ても逃げるよ……。」
くあぁ〜とあくびをしながら言う。
情けないが、しばらく魔法はろくに使えないだろう。
-
>>841
「そうなった場合の供養はお任せあれ」
言葉通りに受け取りつつも、
「手間をかけさせました」
と言いつつ、毒液を受けとる
-
>>842-844
「それじゃあ、新しい魔物が現れない内に村に向かうか」
「………初撃毒ゲロ直撃した僕が一番元気なのはなんでだろうか」
理由:働いていないからです
何はともあれ、今回のクエストは無事完了
その後村長との交渉(物理)も交え、何とか銀貨30枚程度まで報酬を吊り上げる事に成功したとか
………それでも、かなり安っぽいが一先ず
FO!
-
【依頼主】とある錬金術師
【ランク】B
【クエスト報酬】金貨5枚 消耗魔具1つ
【達成条件】指定された品の納品
【クエスト内容】急な仕事の依頼でどうしても必要な物があるんだが……
その、場所が場所だけあって簡単に取りに行ける物ではなくて
申し訳ないが代わりに採取してきてくれないか?
【依頼を 受注しました】
【依頼を 達成した!】
――― 王都から 地味に離れた場所 ―――
――― 派遣用馬車 ―――
「………ここに戻ってきてようやく、人心地が付いた気がする」
「改めていうけど、お疲れ様ー」
達成したクエストからの帰還。 恐らく日々死と隣合わせの生活を送る冒険者にとって一番ホッとするひと時であろう
このクエストでも例外ではなかったらしく、顔をほこぼらせながら、王都へと直行する馬車に乗り込む青年
そして、改めて同じクエスト参加者へ労いの言葉をかけた
//ちょっとシチュエーションを限定した乱入可
//元々クエストに参加していた体で乱入してくれると嬉しいです というかそうでないと絡めゲフン
-
>>846
男と同じぐらいの身長がある長身の女。特長的な長い赤髪
「あーつかれたよー」
欠伸と背伸びの両方をしつつ眠たげに馬車から外を見ている
「にひひ」
自然に顔が綻んでる
-
「もうなにも起きなければいいのですけどねー」
人と思わしき人形をいじりながら言うのは、黒い髪の中性的
-
>>847-848
「さすがにそう何度も事件に遭遇するわけない…… と願いたい」
「あ、ごめん 今奥に詰めるよ」
入り口からはみ出たケツ(と足)が馬車の中に引っ込み、中から移動している気配を感じる
どうやら最奥まで潜って言ったようだ、一番景色が見えない場所に行ったらしい 謙虚な事である
中から声が掛からないが、次に乗る人待ちであろう
-
>>848-849
「ないといいねー」
ニコニコと笑っている
「行きが大丈夫だから帰りも大丈夫だよー」
頭が緩い。もとい警戒心が無いに等しい
楽観的な考えを持っているのは、採掘というクエストだったからであろうか
-
>>849-850
「戻ったら村が半壊していたなオチはご勘弁願いたいものです
おや、お席のほうよろしいので?
別に僕が奥でも構いませんよ?」
席を譲ろうとするディフに対して、そう尋ねる
「ちなみに僕は採集クエストと言うことで、体に霊を憑依させて、
自分は霊体となって適当に終わるまでふらついていたわけです」
と、その時のことを思い返して言いつつも
-
>>850-851
「どっかの誰かさんの恨みを買ったり謎の組織に喧嘩を売ったりしてないから大丈夫だよね」
「ただ悦楽殺人者が突っ込んで来たり猛獣が突っ込んで来たりする可能性もあるけど」
さらりと冗談めかして言っているが、可能性がゼロじゃないどころか割かし高いのがジグザールクオリティー
しかし今回のクエストではそのどっちも起こらないし村が半壊していたりもしていないので安心してほしい
もっとも他の人がそんな感じで乱入する可能性も忘れてはいけないが
「行きの時景色を堪能させてもらったから帰りは譲るよー」
-
>>851-852
-
ごめんミスった……
>>851-852
「何それ怖いよー……」
ヴァッシュやディフが言っていた
「え? みんな……みなさんはそういう経験があるのですかー……?」
身なりやクエストの行動から全くの初心者冒険者ではないが、そう言った経験がまたっくない様子の女
言い換えるあたり、二人を先輩冒険者だと思っているようだ
-
>>852
「幽霊からの恨みはたまに買いますけど、人で恨みを買った覚えは……」
と思案しつつ言いつつも、
「どちらにしても、一応戦闘は苦手分野
ないに越したことはないですね」
と、ため息交じりに言う
「おや、そうでしたか
軽い幽体離脱状態でしたので気づきませんでした、了解です」
はっ、とした様子で
>>854
「見たことはありませんが、聞いたことならあります
遠足は帰るまでが遠足と言われてた気もしますし」
ヴァッシュも見たことはない、と言う、続けて
「まあ、クエストで生計を立てているわけでも、冒険が好きと言うわけでもありませんし」
と付け加える
-
>>854-855
「僕は右手で数えられる程度にしかないかな……」
実際は両手を使っても数えきれない程度に経験したのだが、
相手を怖がらせることもないと判断 鯖を読んだ
『王都ではよくある事』と怖がらせることも考えたが敢えて却下
「……あ、御者さん 全員集まったようなのでお願いします」
思い出したように御者に声をかけると、馬車が動き出した
馬車の揺れが心地いい、クエストの疲れもあって眠ろうと思えばすぐに眠れるはずだ
-
>>855
「そ、そうだよねー。私も聞いたことあるぐらいしかないよ」
こちらも聞いたことあるぐらいしかないみたいだ
「最後まで気を抜いちゃいけないもんねー」
やや苦笑いを浮かべる
「じゃぁ、小遣い稼ぎとかですかー?」
整形を立てているわけでもなく、好きでもないと聞いて、この答えしか出なかったようだ
>>856
「え?」
一瞬だけ 驚いた表情を浮かべる
「あ、あるのですか……すごいです先輩」
先輩と言ってしまう女冒険者
-
>>856
「おや、動き出したようですね……」
疲れたからかは、欠伸をしつつも、
「それで、どれぐらい到着に時間を要するでしょうか?」
とディフに尋ねてみる
>>857
「跡地には赴いたりしますけどね、噂を辿り」
不謹慎な発言である
「いまここにいる人たちが皆いい人とも限りませんし、ね」
と言うには言うが、見た限りではそれほど気を張り詰めていると言うわけでもなさそうである
「まあそんなところですよ、物入りですし」
苦笑しつつそう返しつつも、
「ところで、あなたは冒険者なので?」
もしや、と思い尋ねる
-
>>857
「だけど状況に流される続けて気が付いたら終わってた っていうパターンばっかりだからなぁ」
「すごいかどうか聞かれたらすごくない方だと思う」
その時の様子がありありと思い出されたのか、ちょっと顔をしかめる
何故自分はここまで情けないのだろうか、と
「……今回はそんな事にならない様切に願う、として」
「立ち回りからこういう事に慣れている印象があったけど、先輩呼びって事は冒険者になったのつい最近?」
これ以上続けにくくなったのか話題を変えてきた
どんな事があったのか聞かれたら自分の行動も延々と話す羽目になるだろうし、
自分がどんなにダメ人間かを知らせる機会は少ない方がいいはずだ。
>>858
「……… 来た時は脈10921回分くらいだったよ」
真面目顔。 手首に手を置いていたのは暇だったから数えていたのか
「ごめんはっきりとした時間わからないけど多分数時間はかかるはず。」
「もし眠かったら眠っても大丈夫なはずだよ。 僕は到着するまで起きてるだろうし」
-
>>858
「え、何それ怖い」
噂を辿りに跡地を
「えっと……騎士さんとか警備兵さんとかかなー?」
若干の苦笑い
「そうですよね。寝ちゃうと大変ですー」
一度お金を盗られた事をふと思い出したようだ
「はい、そうですよ」
ニッコリと微笑む
>>859
「つまり、不幸体質とか巻き込まれ体質とかそんなのですかー?」
「そ、そんな不吉なこと言わないでくださいよー……。それって何か事件臭しかしないですよー……」
ビクビクと怯えている
「えぇ、三年前になったばかりです」
丁度、初心者か中堅の中間あたりであろうか
-
>>859
「なぜまたそのような……」
根気のある人だな、なんてことを考えつつも、
「数時間ですか……、なにをしてましょうか?
と言うより、あなたはなにをしますか?」
暇なので尋ねる
>>860
「霊媒師の仕事もやっています
騎士はともかく、警備兵ではありませんよー」
そしてヴァッシュの周辺には、いないはずなのに人の気配が
「心あたりでもあるので?」
そうとはつゆ知らず、そう尋ねる
「なるほどです、となると霊的なスポットにもよく立ち寄るので?」
興味本位で尋ねる
-
>>861
「……暇だったから?」
さり気無く視線を逸らした 理由が理由だけに恥ずかしい というか恥ずかしくない方がおかしい
「えーっと、一緒に脈でも計っとく?」
そして恥の上塗りである
>>860
「いや冒険者の職業病だと思う」
「そしてそう、これが大事件の始まりである事など誰が予想しただろうか」
目の前の女冒険者を不安にさせる二言
一言目はいつか降りかかる事を仄めかし、二言目は怯えている女冒険者の恐怖を煽った
中々いい性格をしている青年である
-
>>861
「れ、霊媒師ですか」
スーッとヴァッシュから離れるように端につめる
「ひぅ」
ヴァッシュの周辺からの人の気配に小さく悲鳴を上げている。
「えーっと噂だけなら。行ったことはないですし、行きませんよ? 案内とかしませんよ」
そういって、窓の外を見つめている
もしかしてこいつ……
>>862
「しょ、職業病ですか……」
どういう職業病だと思っている
「ひゃぁ?!」
脅し文句にしっかりと怯えている
「え、今すぐ降りたほうがいいでしょうか? 死にたくないです」
怯えている こうかは てきめんだ
-
>>862
「……なるほど、納得です
そういったことでも根気があると言うのはやはり羨ましいです」
小声でそう言いつつも、続けて
「いえ、結構です
流石に飽きてしまいそうなので」
と拒否するのであった
>>863
「以前にあった人がおっしゃっていました
僕に人が寄り付かないのは職業のせいだと、なるほどです」
遠くを見つめるような目で
そして小さな悲鳴を上げているのが聞こえて、一つ思い当たる
「噂だけなら、ですか
今回の報酬の銀貨を差し上げるかわりに、案内してくださったりしませんか?」
興味深いと言いたげな表情で尋ねる
-
>>863
「今この馬車から降りたら事件に遭遇するより早く死ぬと思う」
※現在全力疾走で走行中
「今変なナレーションした口で言う事じゃないけど、大丈夫、無事王都まで着くって」
「何となく勘が言っている」
>>864
「うん、褒められたと受け取った方が得だよね」
「僕も脈計るのもう飽き飽きだし、何かすることと言ったら今やっているみたいにくっちゃべるか寝る事くらいしかないんじゃないかな ……簡単な遊びならできそうだけど」
しかしその簡単な遊びも、依頼が終えた今の体力じゃキツイものだろう
しりとりなどと言った遊びもRPでやるのもアレであるし
-
>>864
「自分で自分を除霊とかできないのですかー……?」
少々おどおどしている
「心あたりといいますか……前に寝ていたらお金取られましたよー」
しょんぼりとしている
「あぅ、いえ、あの……や、やめときます」
考える。
お金と幽霊を天秤にかけて、幽霊への恐怖がかったのか辞退した
>>865
「これが、密室!!」
「ですかねー? ですよねー?」
なんだか、事件へのフラグを踏みまくっているようにしか思えない彼女
-
>>865
「人生いいほうに取ったほうが楽しいですよね」
「簡単な遊びですか、ふむ……
そうですね……」
時間を潰す術を一人模索しようとする、続けて
「リアルお化け屋敷まがいのことならできなくもないかもですよー」
と、思いついたことを話す
>>866
「もう長い付き合いですし、
今さらあの霊を除霊するのも気が引けると言うことで一つ」
と返しつつも、続けて
「ついでに、僕は霊感故に霊を引き付けやすい体質らしく、
もしかすると、この馬車にも霊が集まってくるかもしれませんねー」
のんびりとした口調でとんでもないことを口走る
「とんだ災難でしたね……
それで、所持金すべてですか?」
同情の念を見せつつも、なぜだか額を聞くのであった
「おや、残念です」
潔くあきらめるのであった
-
>>866
「……あ、やばいこれ何言ってもフラグにしかならない感じだ」
事件は起こらぬ事件は起こらぬと念仏のように唱え続けていたらそりゃあ信用が無くなるはずだ
もう黙っていた方がいいかもしれない いや嫌な空気になってかえって殺人……
「いや起こらないから」
>>867
「文面だけで大体の事が想像つくからやめよう 驚いて馬車から転落して幽霊が一人二人増える予感しかしない」
ヴァッシュの能力とこの密室状態から大体想像はついた。 そのため全力拒否
「……依頼帰りらしく休息をとるのに一票」
-
>>867
「長いのですか……」
付き合いの長い幽霊っていったいと思う彼女
「……もうかんにんしてぇ……」
小さくうつ向いて、今にも泣きそうになっている
「幽霊きらいやねん……」
この女は、どうやら身長の割に怖がりである
しかも何処か訛りがまじっているし、震え声である
しばらくして
「あ、ううん。……全額じゃないよー……一応違う所に分散させて持ってるから」
やや震え声なのはまだ幽霊が怖くて涙声が原因である
「ほ……」
すっごい安堵した表情である
>>868
「う、うち。帰ったら恋人と結婚するよー……居ないけど」
ピッ親指を立てる
フラグの二重重ねはフラグクラッシュだったはず……
「おきないよねー……」
幽霊、殺人フラグと彼女にとっては災難の連続である
-
>>868
「フフフ、殺人事件だの密室だの、
舞台はすでに整っている気もしますがね」
少なくとも、青年はこの状況を楽しんでいる様子ではあるが……
「妥当なところではありますが……」
放っておけばやりかねない、この様子だと
>>869
「ええ、僕の幼少期…、ネオベイに住んでいたころからの付き合いでしたっけ」
長い時間を共にしているようで、と言うより霊を可視できているようで
「分散させて持つ、なかなかに用心深いことです
参考にさせていただきたいほどに」
なるほど、と言った具合で
しかし幽霊が嫌い、と聞くと
「幽霊はお嫌いと、なぜお嫌いなので?」
目付きが少し変わったようである
-
>>869
「こんな危険な馬車にいられるか!僕は自分の部屋にかえらせてもらう!」
「ふぅ、これで完全にフラグが破壊されたね。」
さらにもう一つのフラグ
逆に新しいフラグがたった気がしてならない
>>870
「ところでヴァッシュさん、喉は乾いていないか?」
「ここに睡眠や…… ちょっと高級なぶどうジュースがあるんだけど良かったら一口」
あからさまに睡眠薬を進めてきた
-
>>870
「そ、そんなに長いのですか」
そこまで行くと守護霊ではと彼女は思う
「それが生きる知恵だと書物で読みました」
ぐっと握り拳をつくる
「だ、っだて怖いじゃないですか。けはいがあっても後ろ振り向いたらいなくて、ホッとして前を向いたら白目でいるとかぁ……」
よくある怪談話を持ち出した
実際には見たこと無いみたいだ
>>871
「わ、わざとだぁーぜったいわざとだー」
抗議の声を上げている
「なんでわざわざ一つたてるのですかねぇ……」
少し怒っている
-
>>871
「緑茶でないのであれば
ご遠慮させていただきます」
察したのかは定かではないが、そういい突っ返そうとする、続けて
「しかし……、やはりここまでフラグを立てておいて、
回収しないのはいささか勿体なく思いません?」
彼の頭の中はどうなっているのやら
>>872
「ええ、長いですよ
最近は人形の体を貸したりもしていますし」
守護霊なのかはわからないが、そう返しつつも、
「生きる知恵、ですか
確かに、このご時世ですしね」
気まぐれで幽霊馬車にしようと目論む青年が言う
「ああ……、なるほど」
目つきが元に戻ると共に、続けて
「となると、普通の人の姿の幽霊なら怖くない、と?」
そう尋ねてみる
-
>>872
「ごめん、悪気があってしたわけじゃないんだ」
「限りなく悪意に近い善意の行動をしていただけなんだ」
さっきから漂う悪者臭、株が下落していくのを感じる
しかし口が止まらないのだから仕方ない
>>873
「減るものじゃないし放置でいいむしろ放置がいい」
フラグを有効活用することに異議を唱えた
わざわざ回収しなくともいい
「………なんだかこれ以上しゃべると本当に危ない予感がする」
「ちょっと仮眠をとろう、今の調子から抜け出そう……」
かべにもたれかかると、目を閉じ仮眠をとりはじめた青年
とりあえず死亡フラグは回避?
馬車はまだ止まる気配を感じない
王都に近づいていることは確かだが、まだまだ時間はあるだろう
それこそ話し込む余裕があるほどに
-
>>873
「なんだか怪談話っぽいですよー」
新たな怖い話じゃないかと思いつつ
「まぁ、雑誌の受け売りですのでー」
「え? まぁ……そうかな?」
ちょっと困惑気味の彼女
-
>>874
「いやいやいや、へらしましょうよー」
涙声
「おやすみなさいですー」
-
>>874
「お休みなさい、良い悪夢を」
仮眠を取る人に追い打ちなんて真似はさすがにしない
>>875
「お見せして差し上げましょうか?」
実演できると言う青年
「読んでも実行しない人もまたいますからー」
「ごく普通のちょっと生気のない人が自分に詰め寄ってきて、
成仏させてくれー、と何度も何度も繰り返すだけ、怖くないと思いません?」
少なくとも、ヴァッシュは恐ろしいと感じないと言う
-
>>877
「いえ、結構です」
一瞬の好きもなく答える。それも全力で嫌がっているのか首を横に振っている
「興味はすっごくあるのですけど怖いです」
怖いものが相当苦手なのであろう
「あー確かにそうですねぇー」
彼女は頷く。
「てか、マネしないでくださいよー」
少し怒っている
「別の意味で怖いんですけど……」
震え声で答える
どう見ても不審者に追いかけられる
しかもそれがみえないのであれば……
-
>>878
「間がないとは」
あっけにとられつつも、続けて
「まあ傍から見れば、人形が糸もなしに動き出すわけですからねー
ネオベイの人形で髪が勝手に伸びていく人形があると言った具合で」
と、実演はやめることにして言いつつも
「人形の持ち運びで真似させていただこうと思ったのですけどねー
ほらこう、手足頭をバラバラにする具合で」
想像してみると……
「でも、怪談にするとなると地味でしょう?」
そう言った話を怪談の題材で見かけない気がして言う青年
「別の意味で、と言うのはわからなくもないですね
ついでに触れようとしても触れられませんし」
-
「昼まで公園とかでやってくれると見に行きます」
ぐっとサムズアップ
「ネオベイ怖い……人形が怖くなるのでやめてくださいぃ……」
ひぃっと軽い悲鳴
「いえ、地味というより……得体のしれない何かの話に……」
階段から人がう何かに話が変わったぐらいである
「変質者で相手に触れられないとか怪談より怖いですよ……」
おまけに相手に見えないとなると早速階段より怖い話に……
-
>>880
「夜はダメと……、なぜでしょう?」
と言いつつも、続けて
「おや、人形は怖くないので?」
と尋ねる青年、続けてネオベイの話が出たので
「ネオベイ怖いもなにも……
怪談と言えばネオベイですよ?」
と付け加える
「変質者のそんな霊もいるわけです、実際
認識しなければどうと言うことはありませんけど」
違う意味で怖い話になってきているのは気にせずに言う
-
>>881
「いや、暗いですし。怖くないですか?」
暗闇が怖いようだ
「えっと、家に人形があるので……ふつうーに!!見れば怖くないです」
普通を強調する
「いえ、知ってますけど。けどね? そんな髪の毛伸びる人形とかやめてくださいよぅ」
「え? え? なにそれこわい」
怖さに追いつけない彼女
※ 次で落ちます……すいません
-
>>882
「あまり考えたことがありませんでしたねー
職業柄でしょうか?」
なんて言いつつも、
「ふつうに、ですか
ふつうじゃない見方と言うものがあるのかはともかく」
と思案して言いつつも
「幼いころにそれを知ったときは、恐怖したこともありましたね」
恐怖は感じていたこともあると言う
「文面……、もとい言葉に表すのは少し気が引ける恐怖ですね」
思案して言う青年
「そういえば、ブドウジュースをいただけるとおっしゃってましたねー
試しに一口」
思い出したように、ディフが手渡してきた睡眠薬入りのブドウジュースを一口
//了解ですー
-
「……ちょっとだけ羨ましと思いましたよー……」
暗闇慣れしてないダメな女
「いま、ちょうど私は貴方の幼いころと同じ感覚です」
そう告げる
「私は起きてますね。財布とか色々心配ですので・・・・・・」
全員でねるよりひとり起きている方が無難と感じたようだ
//すみません 寝ます お疲れ様です
-
>>884
「ありがたいです、では……」
と言うと、深い眠りについていった
//了解、お疲れ様でした!
-
【クエスト名】トドメバトル!
【依頼主】ソレ=ガシ商会
【ランク】C
【クエスト報酬】金貨5枚(条件をクリアした者に+金貨10枚)
【クエスト内容】
私有地に巨大モンスターが住み着いてしまい困っています。
さっさと討伐してもらいたいのですが、せっかくの機会ですので、あるルールを導入した討伐依頼とさせていただきます
腕に自信がある方、こぞって参加してくださいまし
【受注しました】
――― お昼過ぎ ソレ=ガシ商会私有地近く クエスト待ち合わせ場所 ―――
「他の参加者の方は…… まだ来ていないかな?」
開始時間よりも少し早めに到着、白髪の傷だらけの顔が目立つ青年だ
ランクに対しての報酬の高さと『あるルール』が気になり今回は参加した
-
「J・Dインしたじぇぃ!!」
両端を垂らした紅いマフラーとゴツいヒップバッグが目を惹く徒手空拳の女が、
無駄に元気にもろ手を挙げて登場した。
とても落ち着きがない。
-
「クエストってここだったっけ・・・」
【小走りで薄青髪の少女がやってくる】
-
>>887-888
『……どうやら集まったようですね。』
明らかに参加者らしき青年とは別にもう一人の、燃えるような赤毛の女性が口を開く
手にはスクロール、服は明らかに戦闘には向いていない格好
一目で依頼者だとわかる
『我がソレ=ガシ商会の依頼に参加していただき、誠にありがとうございます。 ……早速ですが依頼について話させていただきます。』
『今回の依頼内容は依頼書に書いてあった通り、私有地に住みついた巨大モンスターの討伐。 いつもなら普通に討伐して終わり、なのですが……』
『……メダパニでも喰らったのか、 上の連中が依頼に面白味を加えるため特殊ルールを導入しろと言い出しまして』
不愉快なのを隠そうとせず話す女性
『依頼に面白味を』が『料理に毒を』や『白い服に黒インクを』と同じ意味に聞こえたのは何故だろうか
『それで、その特殊ルールなのですが…… 討伐対象である魔物にトドメを刺した冒険者に、通常の報酬とは別個の報酬を与える、という物です』
『依頼書に書いてあった(条件をクリアした物に+金貨10枚)が其れですね。』
-
>>889
「ん?…早い者勝ちってことかい?」
確認するように呟く。
-
>>889
「要は、ずっとパワーをため続けて弱って来たところに止めを刺しても金貨が10倍になる・・・ということ!?」
【それを狙っているかのような口調で聞く】
-
>>890-891
「(………いやに具体的な例だなぁ)」
『要するにそういう事ですね。 ただ他の冒険者もいますから…… ……あえて言わなくとも、わかりますよね?』
攻撃を邪魔される恐れ有り、そういう事だろう
『……何か質問はありますか?』
「質問、複数人の攻撃が同時に当たって倒した場合、どうなりますか?」
『その場合山分けとなります。 二人同時の場合は5枚ずつ、三人同時の場合は3枚ずつで1枚没収となります。』
「なるほど。 もう一つ質問、その討伐対象とは?」
『………巨大モンスターを確認してすぐに依頼書に出したので、詳しい事はわかりませんが……』
『巨大なカエル、と言った感じでした。 まごう事無きカエルでしたね。』
-
>>892
「カエル・・・ですか・・・・」
【両生類はあまり好きではないようだ】
-
>>892
「蛙かぁー」
見ぬ敵に思いをはせる。
「美味しいんだろうか」
なんか間違った思いを。
-
>>893-894
『………味に関してはノーコメントで。』
顔色が若干悪くなった。
巨大カエルを食すシーンを想像して気分が悪くなったようだ
『それでは、質問が無いようですので案内させていただきます。』
『私の後について来てください。 あ、ヒップをじろじろ眺めないでくださいよ?』
「え」
―――― 広場 ―――――
依頼人である女性に連れられやってきたのは、広場のような場所
その中央に我が物顔で座る、人間の大人の4倍はある巨大カエル
女性は攻撃の当たらない場所で待機、誰が止めを刺すか判断するつもりのようだ
しかしこのカエル、冒険者が現れたというのに完全に無関心である
攻撃を加えない限り襲ってこないつもりだろうか、好都合である
-
>>894
「うえ・・・」
【顔色を悪くする】
>>895
「うっ・・・予想以上にデカい・・・」
【カエルを見上げる。気分はあまり良くないようだ】
-
>>895
「鶏肉の味がするらしいね。
…大味かなぁ」
ぼぅ、と蛙を見て呟く。
「とりあえず焼こう」
調理法が決まったので構えた。
-
>>896-897
「―――――――」
「……先手必勝、 サンダーストーム」
とりあえず様子見のレイヤ、戦闘準備に取り掛かったJ・Dを尻目に早速電撃を発射
無関心決め込んでいたせいで見事命中、冒険者達に顔を寄せた
[―――――!]
パカッと口を開け、口の中から巨大でねばねばしていてべとべとして出来るなら触りたくもない長い舌を突くように出す
狙ったのは電撃を発射した青年 ……ではなく、見るからに気分が悪そうにしているレイヤだった
-
>>898
「タンは塩で」
牛じゃねえし、と思われるが…
構えていたので繰り出された舌に合わせて動くことはできた。
手刀に炎を纏わせて舌へと叩きつける。
-
>>898
「キ・・・キタァァァァァァ!!」
【冷凍光線で相殺を試みる】
-
>>899-900
[グガ!?]
舌への手刀は無事命中、さらに炎の攻撃付きで火力上々である
ただ手がものすんごいねばねばしてきて気持ち悪い
「トドメ対決って事はつまりこういう事だよね バリア!」
そしてレイヤの放った冷凍光線はあろうことか、同じ冒険者の障壁によって防がれた
ニヤリ、とレイヤに悪戯っぽく笑いかける青年
[ゲ、ゲコー!!]
舌を慌ててひっこめ、頬を膨らませると口から大量のシャボン玉を放出した
見る限りでは毒入りには見えない普通のシャボン玉
「……何だろうねあのシャボン ってあ」
シャボン玉の一つが割れ、手裏剣のような魔弾が割れた地点から発射された
今回は青年の足の近くに突き刺さったが、まだまだ大量にあるわけで
「牽制かけられた?」
-
>>901
「すぅーぱぁーーー」
小娘が足を広げ腰を落とし、両手を重ねて格ゲーやら某戦闘民族御用達のあの姿勢をとる。
「魔道拳!!」
そしてあの発射ポーズを再現して手から放たれる魔力の突風!
シャボン玉を風で押し返したり、巻き込んでシャボン同士で爆発させてみたり!
-
>>901
「ちょっと何すんのよ!」
【カエルに向かって氷の弾を高速で飛ばす】
「ってあのシャボン・・・・」
【青く半透明な六角形の障壁をはる】
-
>>902-903
氷の球がシャボン玉に直撃、周りのシャボン玉を巻き込み
複数の手裏剣と化してレイヤに向け飛んできた
しかしレイヤの障壁に防がれたため消滅した
J・Dの風はシャボン玉とシャボン玉の爆発を起こさせ、さらに出現した手裏剣もシャボン玉に飛んでいき、
さらにその手裏剣も…… と具合に繰り返され、結果結構の数のシャボン玉が消えた
[ゲコッ!?]グサ
後何発か蛙に喰らった
[ゲコ…… ゲコォォォォ!!]
今度は口から大量の水の魔弾、これも宙を旋回するタイプだ
レイヤ、J・D、ディフの動きを遮るかのように漂う水の魔弾、そこへ
[ゲコオオオオ!!]
巨大カエルの大ジャンプ、三人を踏み潰さんとする
-
>>904
「蝶のように舞い!」
身体の力を抜いて、周囲の流れに身を任せ
「疾きこと風の如し!!」
とんでもない瞬発力で後方に跳んだ。
蝶のように舞いとか関係ない。
-
>>905
「げ、水の魔弾回避ー!?」
そんな芸当出来るわけない青年は置いてけぼり、
攻撃用に集中させていた魔力は惜しいが命あってこそのものだ、うん
「……アイスハンマー!」
地中から青年の身長よりも大きい氷の槌が現れ、巨大カエルの腹を突いた
魔力で強度を高めているため槌の上で暴れても割れないらしい、さりげなく攻撃のチャンスである
青年は邪魔しようにも魔力を集中させているし
-
>>906
「侵略すること…蜂のように!!」
混ざってるが取りあえず炎を纏った拳を右に突っ込む小娘。
そして中身はそろそろお休みの感じだ!!
-
>>907
巨大カエルの腹にJ・Dの拳にめり込み、何とか氷の槌が砕ける前に腹の下から抜け出せた青年
しかしこちらとて限界である。 続きはレイヤ、J・Dの人が希望した時になるだろう
……このままエンドになる予感がするがひとまずは〆である!
-
割り込み失礼します。
ども、今話題のドリームカジノのアフィ坊っす。
みなさんには“業者”とよく呼ばれますwww
こちらにも事情がありますゆえ…
http://dreamonlinecasino.com/
兎にも角にも一度お試しあれ。
-
【王都/裏路地/裏町への入り口】
【事務所 Devil Must Die】
王都の裏路地、引いては裏街へと続いていく路地の一角。
魔石電飾の看板でDevil Must Dieと提げられた見た目二階建ての事務所。
此処の主は悪魔退治やら、化物退治やら……危険な依頼を受ける事で有名である。
「……悪いな、呼び出して。」
そんな事務所の小奇麗な客間。
ソファに腰掛けた青いコートの男、向かいに座った極陣を見た後、若干疲れた様子でため息を吐き出す。
-
【同事務所内】
「気にすんな、年末だし、そこまで切羽詰まってる事も今のところは無いしな」
黒いダウンを着た青年が、ココアシガレットを噛み砕きながらそう返す
「…で、どうしたんだ?お前から呼び出しだなんて」
まぁ十中八九厄介事なのは理解しているが正直言って彼からの呼び出し、というのが色々と引っかかる
そこまで仲が良い訳ではないが、彼の実力はよくよく知っているし、大抵の事は一人でかたせるだろ思っているから尚更だ
-
「何、まだ大した事じゃ無い。
……が、状況次第だと何があるか解からんからな。」
自身の影を操り、台所から茶菓子と茶を持ってくる。
ご丁寧に日本茶である。
「ミラナ……嫌、今回はミルダとイリュージョン関連か。
また少し厄介事が起こりそうでな、……他にも色々抱えててな、手が足りん。」
なので、手近な相手に声を掛けた、という訳である。
まぁ呼び出した理由は他にも二つ程あるのだが。
-
「予測できないから、とりあえず手近な戦力から声掛け中って所か?」
サンキュ、と言って影からお茶を受け取り一口つける…がちょっと渋い顔をする…日本茶苦手なのか
「……あーくそ、そっち関連なら手伝わねえ訳にはいかねえ、か
つーかアレでも割と大騒動だった気がするけどまだ何かあるかもしれんのか」
思い出そうとして、途中で止め止め、といった風に頭を振る
因みに最近奈々瀬にはあんま会ってない、と言うか会えてない
-
「そういう事だ。 ……お前なら巻き込んでもナナセの事以外に後腐れは無いしな。」
さらり、と嫌味混じりに言って自分も茶を啜る。
……台所の棚に茶葉が結構あるのを見ると、割と気に入ってるらしい。
「ミラナとユンヌに関しては全く問題無い。
……ミルダとイリュージョンが、襲われてな、イリュージョンについては行方も解からん。」
あの二人の部分については小さく笑みを浮かべて。
……どうも小さいおっさんの方が大変らしい。
-
「お前ソレ酷くねえか?…いやうん、お前なら多分そうくるとは思ったけどな」
ジト目で見やりながら二口目を啜る…が、やっぱり渋い顔をする
奈々瀬とお茶してる時とかどうしてんだコイツ
「ん、そっちが無事ならまぁいいけど、行方不明っておま、大丈夫…じゃないな、うん
ミルダさんの方は怪我とかは無いのか?」
とりあえず伝手伝ってイリュージョン探しするか、と心に決めておきながら、そっちの容態も忘れずに聞いておく
-
「ゲーステやらは巻き込めん、他だと力不足かやり過ぎる。 となるとお前だろう。
……緑茶は苦手だったか?」
ずず、と緑茶を飲み干して。
「あのジジイの事だ、平気だとは思うが……、
ミルダに関しては治療を施しておいた、一応問題は無い。」
こっちの腸が煮えくり返る以外は、だが。
尚、ミラナの手前という事もあって冷静なフリをしたらしい。
-
「…嬉しいと思うべきなのか嬉しくないと思うべきなのか微妙な評価をどうもありがとう
別に嫌いって訳ではないんだが、独特の渋さがどうにもな」
珈琲はガブ飲みする癖に変なトコで弱いもんである
「まぁ伝手使って、なるべく早めに見つけるべきではあるだろ、一応
ふむ、ならとりあえずは一安心か…しかし、犯人の検討とかはついてないのか?」
怒り心頭だったろうなーとか考えながら情報を聞いてみる
-
「それに、……ミラナが人見知りだからな、協力者も見知った顔のが良いだろう。
ナナセと一緒になったら苦労するぞ。」
ミラナに対してお気遣いな紳士な所を見せつつ、
さらり、と核爆弾を投下する。
「実際に会ってその場で仕留めようかと思ったが、見逃した。
……傍にミラナと、倒れた状態のミルダが居たからな。」
これが扱うのは文字通り邪気やら瘴気。
その関係上、精霊が周囲に居たら本気で戦うに戦えないのである。
-
「あー…アイツまだ人見知り治ってなかったのか
その時までには何とか飲めるようになっときゃいいだけの話だろ」
どうにかして治せないかなーとか考えてたから軽くスルーしおったぞ此奴
「お前の特性上ってヤツか…
まぁ、見逃しはともかくとして服装と大体の身長くらいならわかんだろ?」
どこからともなくメモを取り出し、そう尋ねる
-
「改善されてはいる、当初に比べれば随分マシだ。
そう言えば、最近はどうなんだ?」
スルーした所に追撃を掛ける。
気になるのか。
「ああ、壁越しだが"視"たからな、魔力も把握してる。
見た目は子供だ、恐らく……俺の様な存在に近い。」
と、なると確実に人外だろう。
……イリュージョンやミルダが絡まれた理由については、不明である。
-
「まぁ俺らが知り合った当初から改善されてなきゃ色々とどうしたらいいのか困るわな、うん
一応一緒に菓子買いに行ったり飯作ってやったりとか…まぁそんなとこだが」
やましいこと?ねえよ!それはもう一切合切ねえよ!
「子供位でジャキみたいなのねえ…まぁお前みたいな存在ってだけでも大分絞れはするか」
本音を言えばもう少しくらいは情報は欲しかったが最低限しかないのであれば仕方ない、自分の仕事をするだけだ
-
「……確かにな。
もう少し構ってやれ、……と、言うかお前らもう直ぐ二十歳だろうに。」
自身に浮いた話が無いからと言ってサクサク突っ込んでくる。
「此方でも調べては居る。
……既に尻尾は掴んでる、俺達の様な存在はどう隠そうとも目立つからな。」
裏、で言えば尚更だ。
そういう情報屋は幾らでもいるのだから。
-
「会った当初…いやうん、あの頃は色々若かった
言われなくても正月の間位はもう少し構ってやるわ…と言うかお前はそういう浮いた話一切聞かんけどそこんとこどうなんだ」
ちょっと遠い目をした後そう切り返す、多分カウンターで沈むことも知らずに
「思いの外簡単に見つかりそうだな
……ただまぁ、こういうのはだいたいバックが面倒くさいことに定評があるんだが」
長年王都に住んでると色々理解が早くなって嫌になってくる、と小さく呟く
-
「恐らく、組織的である事は確かだろう。
色々と、噂も聞く。 ……どれに該当するか、だな後は。」
どうやら既に大分目処は付いているようである。
流石、と言うべきなのか。
「……確かにな、……まぁ色々あったが。
そうしろ。 ……ん。」
浮いた話の所で一度止めて。
「浮いた話、では無いが――……暫く前にナナセには振られたよ。」
痛恨のカウンターを放つ。
-
「相変わらず行動が早いな、流石って言うべきか?
まぁどれであろうとちゃっちゃと潰してそれで終わらせたいもんだ」
新しくシガレットを一本取り出し、銜えようとして
「ま、今となっちゃいい思い―――
…………………は?」
その衝撃的な一言を前に口をポカン、と開けて取り落とした
多分ここまで無防備なケイは中々目にかかれないであろうレベルである
-
「だな、……彼奴等に悲しそうな顔をさせておく訳にもいかん。」
お茶のお代りを影に注がせて、ふぅと一息吐いて。
「……ああ、言ってなかったか。
初恋だった、家を出る時に告白してそのまま、だな。」
そう言えば言ってなかったかー、程度の感じでそう言って、
注いだ緑茶をぐい、と飲む。 ……軽くはないだろうか。
-
「ま、あ、そうだな……」
脳内がオーバーヒートしているのかその程度しか返せない、思わず頭を抱えてしまう
「……………うわぁ」
藪を啄いたら八岐大蛇だったでござる、な衝撃の発言で机に突っ伏したまま頭を抱える
と言うか誰が失恋、しかも自分の彼女にたいしての、の報告をしろといったのか
-
「……変な勘繰りはするなよ、そもそもがもう一年ぐらい前の話だ、
それにスッパリと諦めてもいる。」
ケイの方にも茶を注がせながら、ジト目で言う。
「ま、だからと言う訳じゃないが、
お前等二人には幸せになってもらいたくてな。」
-
「…いやうん、お前だからそう言う勘繰りとかはしないけどさ、というかできないけどさ」
突っ伏すのはやめたけど頭が痛い、とう言うか胃が痛い
「…それこそ大きなお世話、だバカが
こっちの幸せはこっちで探す、手助けは余計とは言わんが自分の幸せを見つけてからにしろ」
はぁ、と盛大なため息を吐きながらそうこぼす
-
「なら良いだろう。 それでギクシャクされても嫌だしな。」
可能なら二人には末永く幸せでイテ欲しいと思っている奴である。
「生憎と現状で大分幸せだ。
暫く恋人は要らん。」
茶を啜りながらそう言う。
とは言うものの之の事だ、色々掘れば出てきそうな気はある。
-
「うるせぇ、知らん間に爆弾行動しおって…ああ頭痛い…」
と言うか気づかなかったあたりコイツも相当アレだけれどもな!
「暫く、という事はまぁ作る気はある、と…色々大変そうだな」
まぁジャキが、じゃなくて相手が、だけどとは口にしないでおく
-
「……と、言うかこういうのもアレだが……
気付かなかったのか、お前。」
酷いこと言うな。
「…………聞かれる前に言っておくが、ミラナに関しては断ったぞ。」
ふぅ、とソファに深く座り込んで。 ……何つったお前。
-
「……正直何かぎこちないな、程度には思ってたけど話してくれるの待ってくうちに無くなったからなぁいいかな、と」
要約すると気づいてなかったって事ですNE☆!
「ん、そうなの……いや待てオイお前今なんつった!?」
爆弾発言二回目により混乱悪化です
-
「……ま、アレも強いからな。……いや、強がり、か。」
家族なだけあって、多少は判っているようで。
「ん? ……ああ、まぁ……ドロシー関連の後に、また色々あってな。」
尚、現在もアプローチは続けられています。
-
「…割と凹むな、これは」
ちょっと反省気味です、ハイ
「……一応聞くけど今現在もアプローチはあるのか?」
ミラナが不憫すぎてどうしようもねえって顔しながらも一応聞くだけ聞く男
-
「……ま、もう少し見てやるんだな。
アレは余り弱い所を見せないケがある。」
茶を飲み干して、ふぅー、と息を吐いて。
「……一応は、な。」
が、と言うように首を振って。
-
「…これは反論できんしな、その言葉は素直に受け取っておくよ」
はぁ、と頭を掻きながらため息を吐いた
「…正直言って、ミラナが不憫すぎるんだが」
お前も大概アレだよなーって目で見返す
-
「…………ま、お前が相手なら、文句も無いしな。
問題はゲーステだな、あのヘタレ……。」
弟の方に話題がシフトした、好き放題だな。
「彼奴は――……俺の傍に居るには、弱すぎる。
心も……力も、な。」
体質と、仕事上、大きなトラブルに自ら首を突っ込む事が多いこの男。
現在も「手が回らない」と言う程度には事件を抱えている。
その為、傍に――共にあるのならば、
最低でも自分と同じか、自分より強いか、でないと、と言う。
……尚、白饅頭曰く「そうそういねぇよそんなん」との事だが。
-
「お前、ほんっと自分関わってないからって好き放題に言ってんな…
……いやまぁゲーステはちょっとヘタレすぎるってのは否定できねえが」
義兄(仮)から見ても心配になる程ですからねえ…
「んまぁつまりは、お前と同じくらいから上程度がないと色々と安心して付き合えねえ、と?」
そうそう居ねえよバーカ、と心の内でツッコミを入れながら呆れ顔でちびちびとお茶を啜る
-
「恋愛沙汰に関してはお前等が奥手過ぎるだろう。
他の知り合いを見てると余計にそう思う。」
とは言えラブラブ両親やナンパ馬鹿やクレイジーぐらいだが。
……碌なのが居ない。
「ま、そうなるな。
護るのは嫌いじゃないが……本当に大切な物を護れなかった時、――多分俺は狂う。」
今でこそ落ち着いて、幼い頃にあった対人への恐怖も無くなったが、
元々が激情型で、怒り狂えばそれこそ並の魔族が可愛く見える化物だ。
……それがそうなったら、以前の比ではなかろう。
-
「……逆に考えるんだ、お前が普通のを見てないから俺達が奥手に見えるだけだと、そう考えるんだ
ゲーステ?アレはヘタレで良いよもう」
お前も割と好き放題言ってんな…
某龍剣士位しか知らないからアレなんだけれども
「安心しろ、そんな場面は多分来ねえよ
…そうなる前に、お前が護りきれなくなる前に、俺の手なら貸してやれる
一人じゃ護れなくても、二人くらいでならいけるんじゃねえか?」
お前には貸しもあるしな、その位の交友はやってきたつもりなんだぜ?と、小さく笑う
-
「アレは所謂、尻にしかれるタイプだろうな。
性格的にも。」
本人聞いたら怒りますよ。
「期待だけはしておこう、……さて、そろそろ時間も時間だ。
そろそろ御開きにするとしよう。」
そう言って席を立ち、陰に茶碗を片付けさせる。
と共に、影から術符で封印された箱を取り出して。
「試作品の魔具だ、持ってけ。
ミルダを良い様にする様な相手だ、有って困る事はあるまい。」
そちらに投げ渡す。
-
「否定してやりたいけど否定できない…
完全に尻に敷かれるタイプだよなぁ…」
でもこいつらだから気にしない!
「まぁ、あんまりされすぎても困るがなっとぉ
サンキュ、有り難く受け取っておくぜ」
受け止め、軽く頭を下げながら出口へと向かう
-
「相手……マキ、だったか。
アレも強かそうではあるしな、年上だろう?」
未来の予想図を思い描いたか、くつくつと笑って。
「お前の手袋の上から付けられる籠手と、具足だ。
火力のブーストと内蔵魔力の……まぁ、その辺は解説書を同封してあるから読め。」
途中まで言い、長くなると思ったか辞めて。
「それじゃあな、ナナセにあったら宜しく頼む。」
数少ない友人を見送るのであった。
-
「ん、確かそれで合ってたはずだ
何と言うか、強く生きろとしか言えないね」
心の中で十字を切っておく
「一応これ以上ブーストして大丈夫なのか俺の体…?
っと、コレか…帰ったらじっくり読んでおくわ」
ガサゴソと探し、中から紙を引っ張り出すとポケットの中にねじ込んだ
「おうよ、進展あったら連絡させてもらうぜ」
手を振りながら事務所から出て行きましたとさ
-
【尚、魔具はケイの身体を考慮した設計だったとか……FO】
-
王都の一角にパルテノン神殿の様な佇まいの教会がある。
青と赤、秩序と解放を祭る双子月教の教会である。
-
>>947
教会のドアへと進む、二人の見習い。
白「もう借り物じゃないよ。…1日半もあれば大丈夫だったね」
煌びやかな修道服に身を包むのは、肌が白い方のパスカル。
よく見ると、中に聖歌隊の服を着込んでいるらしい。
黒「むぅ…先越されちゃったみたいね」
浅黒肌の方は、まだ借り物の丈の短い修道服のままだった。
-
>>948
「や、おふたりさん。元気かい?」
ドアを開けると現れたのは褐色の肌に銀の髪が映える赤眼の女エルフだった。
アルリアナ大司祭ヘルテンツァー、泣く子も黙る魔法格闘家でもある。
因みに彼女も彼女なりの司祭服に身を包んでいる。
アラビアンな踊り子の服に見えなくもないんだが…
-
>>949
白「お陰様で…でも、施設の中は右も左もわからないですよ」
二人は小さく会釈をする。白い方はぼんやりしている様子だ。
黒「軽装も悪くない、なぁ…」
初対面の司祭に会釈をした後…
浅黒肌の方はその容姿に興味がある様子だ。
-
>>950
「まあ似たようなを構造しているからねえ、そこは慣れかな?」
これといって重要な場所は数えるほどだし、と続ける。
「ま、彼の部屋はわかるだろう?
お目付役は彼に一任しているし、要求は彼を通すといい」
-
>>951
白「えと、書庫でしたっけ…それではっ」
本のある所として覚えてしまった様子だ。再び小さく会釈をする。
白「こんな真冬の中で布面積減らすの…?
お揃いの奴にしようよ。型紙なら分けてくれたから」
黒「確かに暖かそうだけど…うーん、悩むよぉ」
白い方はニコニコと笑みを浮かべ、二人はお目付け役の居る書庫への道を進む。
-
>>952
そんな訳で…
溶接面の様な仮面と分厚い篭手や具足から神父服を纏ったゴーレムに見える大男、
ジェスタとペローマの神官ヴァントの部屋である。
彼の部屋はぷち図書館であり基本ドアは開けっぱなしになっていた。
「…」
そしてまた部屋の中央で彼は本を読んでいる。
タイトルは『迫る空からの脅威!』と言うSFであった。
-
>>953
『失礼します』
二人で書庫に入る。ドアが開きっぱなしの為難なく入れた。
白「おおー!!隕石ですか!?」
タイトルを眺め、嬉しそうな声を上げた。
宇宙物の本が大好きらしい。
黒「確か、私達に用事があった…はず?」
相方の事等気に留めず、真剣な表情を浮べて
-
>>954
「隕石ですね。
この本自体は其処に寄生していた原生生物が此の地の魔力と混ざり合って、
奇妙な侵略者となって主人公達に襲いかかってくるというパニックものですが」
パラリ、とページを器用にめくりながら。
「おや、そうなのですか?」
-
>>955
白「うえぇぇ…宇宙だけどパニック物だったなんて。
もしフィクションじゃなかったら…と思うと…」
明るい表情が一瞬で怯えへと変わる。
黒「えっ?…気のせい、でしたか…
片方を捜すのに手間取ってしまって…」
ぐったりした様子で俯いた。
-
>>956
「ま、このようなことはそう起こると思えませんが…」
此れがフリとなって数日後に酸妖蟲なる空からの脅威が出現してしまうのだった。
いやー、迂闊なことは言わない方が良い。
「いい加減信仰の対象を決めないといけないと思ってはいましたが…
こればかりは強制するものでもありませんからね」
-
>>957
白「うえぇぇ…夢に出てきたらどうしよう」
怯えながら頭を抱え始めた。
黒「箱を投げたり飛ばしたりを練習しないとね。
もしもって事は、起きてからじゃ遅いんだよ?」
怯える相方を眺め、クスクスと笑いながら…
黒「信仰対象の選択、でしたか…
戒律から導き出せば簡単のはずです、多分」
黒い方は笑うのをやめ、ぼんやりとしはじめた。
-
>>958
「まあ本の話は置いておきましょう。信仰の話を」
「そうですね、戒律は以下の通りですが。
前にも言ったようにアルリアナ信者が最も服装に富んでいます。
それ目当てで入信する方が居ないとは言えません…」
パラパラと経典を捲り戒律を見せる。
詳しくは帝国博物誌!!
-
>>959
白「…うーん。行きたいところが二つもある。
どっちか、って言われるとなぁ…本も、衣装も料理も好きだから…」
今度は白い方が悩み始めた。2択問題に苦悩しているらしい。
黒「私には一つしか無い。判りやすくていいね…」
戒律の1つに、指を指す。彼女はシャストア派らしい。
-
>>960
「頑張って二つ信仰するというのはどうでしょうか。
赤と青、二つを信仰して紫の使徒となった方が居ない訳ではないです」
のんびりと大男。
「ふむ、結構」
「貴女に物語の導きがあらん事を」
-
>>961
白「二つ信仰しても良いんですか!
でもこの二人の神様って、どちらも芸術関係ですよね」
3番目の答えに興味を示したあと、妄想を始めた。
神話のペローマとリャノはどういった姿だったのだろうか…
黒「………。」
(人は地球という舞台装置の上に立たされている。
これも皆、お芝居の一環だと言うのかな…)
ふと、自分が送り出された環境を思い出しつつ
ぼんやりとした表情を浮べながら、試しに祈ってみた。
-
>>962
ペローマは仙人のようなお爺ちゃん。
リャノは恰幅のいいおっさんであった様な気がする。
序にジェスタは傍にいる大男の様な姿だったらしい。
シャストア?「ま、頑張りなって」
一瞬仮面を被りマントを羽織った道化の姿が見えたような…
-
>>961
白「……!!」
(…どっちも金持ってそうな…ううん、芸術にお金なんて…)
思ったより好印象らしい。どうやら、二人を信仰する事に決めたようだ。
黒「…なるほど」
祈るのを止めると…黒い方の口元が三日月状に歪んだ。
-
>>964
「…決まったようでなによりです。
お二人に月の加護があらんことを」
-
>>965
白「お祈りは、食事の時とかにしましょう…」
こうして、紫の信者となった白い方。
二つの戒律を重ねると、彼女の日頃の生活に当て嵌まる。
黒「前の服を参考に、衣装を作ってみましょう。
…前より布面積は増やしておかないとね。
そうだ、この教会の何処かに私の前の服が…」
ふと、前脱いだはずの衣装のことを思い出し…
-
>>966
こうして日々はまた過ぎる。
そーいや衣装は大司祭が保管してるんじゃないだろか
次回に続く。
-
//to be continued...
-
<王都近くの森>
「…………誰も、人が……いない。」
【森の中の一角を占拠しているのは巨大な黒い塊だ。
その塊は柔らかく、弾力性に富んでおり時折、鼓動の様に脈打つ。
真っ黒に見えるが、よく目を凝らせばその中は濁った何かが浮遊している。
まるで、下水道に流れる水のようである。
しかし、その体に埋め込まれたたくさんの目は綺麗な青色をしている。】
-
「ゴハンも……何も……ダレ、も……!」
【その塊が声を出すたびに、うねうねと不気味に揺れ動く。
こういう時期であり、夜の森ということもあって人通りは少ない。
つまり、それはこの生物にとっては〝餌〟が無いと言うことである。】
-
FO
-
<王都近くの草原>
「……実に騒がしい夜だな。……いや、二重の意味で、だが。」
【草原にたたずむのは黒い法衣を身に纏い、首からはしゃれこうべを下げた聖職者。
その髪はそれなりに長いため、後ろで一本に纏められている。
格好から聖職者であることは一目瞭然なのだが、彼が持つ雰囲気は重く、暗い。】
-
「夜中なのに騒がしいですね
めでたい日なのに外敵も多いですし」
とかなんとか言いながら草原を歩いているのは、
黒い髪の中性的な容姿の青年
霊感的なものが備わっていれば、背後に見えるのは女性騎士の霊
-
「皆がその様な風習にあるとは限らない。
もしくは節目ということで勝手に、その様に感じているだけやもしれん。」
【自身に向けられた言葉とは限らないと理解しているだろうに
そのぼやきとも言える言葉に返した。】
「…………ふむ、なるほど。」
【そして〝気配〟を察知したのか振り返る。
その後、ヴァッシュではない方向を見ると、納得したように声を零した。
聖職者だけあってそういう存在は察知できることはおろか見えるのかもしれない。】
-
「まあそれもそうですね、
節目だからめでたい、と決まっているわけでもありませんし」
返されたことに気づいて、そう返しつつも、
その過程で聖職者らしき姿を捉えた青年
「おや、お気づきですか? 聖職者らしきお方」
恰好だけではその判断が正しいかどうかもわからず
霊に気づいたのかと思い
-
「だが、騒がしいのは確かであろうな。
もちろん、良い意味のほうは少ないであろう。」
【ヴァッシュを見据えたままで、答える。
その目は暗く淀んでおり、とても聖職者のものとは思えない。】
「専門ほどではないがね。存在とその輪郭ぐらいは理解できる。」
【どこか重圧を伴った低い言葉で告げるように。
しかし、はっきりとは分からないらしい。】
-
>>976
「そうですねー、いまこの瞬間も、誰かが外敵と戦っていたりなどなど……」
悪いほうの意味を思案しつつもそう返しつつも、
「聖職者の方……、で正しいですよね?」
何度か他の聖職者とあったりしているのもあって、少しばかり不安になってか
「なるほどです、専門でいらっしゃらないのであれば、
お祓いされることもなさそうです」
思案しつつも、そう返しつつも
-
「まぁ、それは今に限った話ではないだろうがね。」
【口を軽く笑いの形に歪めながら。
別にこのような事実に聖職者として心を痛めている、というわけではないようだ。】
「紛れもなく。
わざわざ、聞かずとも疎通が取れるのならば、後ろの〝ソレ〟に聞けば良かろうに。」
【仮にも聖職者である。
こちらがソレを感じとれるのならば、向こうもそれは同じであるからだ。】
「おやおや、その手を祓う事くらいは私にも出来るぞ?」
-
>>978
「確かに、世界は広いですからねー
しかしこの付近ではやはり、普段よりもそう言った意味で賑やかに思えます」
小さく笑みを浮かべて
「だそうですが」
『確かにあの男のいう通りだ』
「了解です、まあ一応の確認ということで」
それとは意思疎通はできるらしい
「でも、いまそれをする必要はありませんよね?
別に頼んでいませんし」
と尋ねてみる
-
「生憎とその気配を隠すほど高等な術は習得していないのでな。」
【そういうと喉の奥でくつくつと低く笑った。
だが、それは否である。そもそも、恐らくは隠すつもりがないのであろう。
ある意味では傲慢であり、不遜である。】
「もちろんだ。異端狩りが主であるが、それをする必要もあるまい。」
【悩むこともなく即、答えを返してきた。
だまし討ちというわけでもなさそうに見える。】
-
>>980
「必要もなさそうですしね」
笑う聖職者に対して、そう返しつつも、
「即答でしたか、
霊と行動を共にするという行為が、異端と取られず助かりました」
即答えを返した聖職者に対して
-
「そもそも隠しても意味は無かろう?
それに、このように存在を明らかにしておくのは利点もある。
尤も君の場合は、意味は無かったようだがね。」
【隠さなければ隠さないなりの理由は存在する。
単に不遜だったり傲慢だったりというわけではないのである。】
「おや、私からすれば異端であることには変わりないが?
言ったであろう?〝必要〟がない、と。」
【そういう風に認知していないわけではなく、一歩踏み込めば
すぐに討伐の対象になるようだ。】
-
>>982
「邪な人間には、意味もありそうですね
僕はごく普通の、いたってありふれた善良な一般市民ですから、問題ないのです」
自分で善良な一般市民という青年……
「必要がない、ですか
ではそのご厚意に、感謝しつつ」
他意は特になさそうである、口調を聞く限りでは
-
「そうかな?君はそうだとしても後ろのソレはどうだね?
まぁ、下手をすれば自身が駆逐されかねないというのに、主にそれを知らせないのだから
善悪は別としても相当に自信があると見えるがね。」
【これが彼が聖職者であることを敢えて隠そうとしない理由である。
確かに考えてみれば、これは当たり前である。
まして、どんな存在がいるかも分からない王都の外を歩くのならば尚更に必要なことである。】
「そうした所で私には利益が無いのでな。」
【聖職者とは思えない理由である。】
-
『………』
「まあ駆逐されてしまった時はその時です
無論、手をこまねくなんて真似はしませんが」
後ろのソレのことについて、そういう青年
「利益ですか、人間らしいですね」
特に意識せずともそう発する青年
-
「そうでなくては討伐を行う側としても困る。
無抵抗のものを嬲るのは流石に胸を締め付けられるものがあるのでな。」
【くく、と低い笑みと共に。
それが心にも無い言葉であることは明白である。】
「無論。私は人間だ。人間らしくて悪いことなどあるまい?
それとも、余りにそういう存在と触れすぎて境界が曖昧になっているのかね?」
【と、ヴァッシュが行った問いと同じような問いを重ねた。
果たして、ヴァッシュが本当に人間なのか、と。】
-
「胸が締め付けられる……、ですか
それが事実でしたら、弱点と言えるのでしょうか」
口ぶりからして、真には受けていない様子の青年
「はい、まったく
聖職者の方は少々、人間離れしたイメージを持っていたものでして」
一体どんなイメージなのやら
「まさか、僕も人間ですよ
どこからどうみても人間ですよ」
と、青年は返してみる
-
「さて?機会があれば、試してみるといい。」
【ここで言う機会とはすなわち、この聖職者と対峙することである。
今はそういうことは無いであろうが、今後は無いとは言い切れない。】
「聖職に身を置くと言う時点で常人とは異なる思考を持っている。
……と、いう意味では人間離れしているといえるがね。
あとは私の様な異端仮りぐらいであろう。……いや、元異端狩り、か。」
【異端と対峙するためには相応の力が必要になる。
まして、そういう異端は大抵の場合は人間より強い。つまり、人間離れしていないと出来ないことである。
尤も、この男の言葉からして現役は退いているようであるが。】
「……よろしい。胸を張って人間といえるのならば、君は人間で相違ない。」
【そこ答えに満足そうに目を軽く閉じた。】
-
「そんな機会、訪れてほしくないものです」
と返しつつも、
「概ね、そのような感じですね
しかし元、ですか」
現役を引いているといったことを察し
「胸を張って人間と言えない方もまたいると」
聖職者の態度や、口調からそう察したりしていう
-
「既に現役で戦える年齢ではないのでね。
すぐにこちらの方に移ってきたのだよ。」
【別にこの男が異常なほど高齢とか何らかの事故が起こって
引退せざるを得ない状態になったとかではない。
完全にこの聖職者の意思そのものでやめたのである。】
「ああ。半端者に多いものだ。
だが、自身の存在を自分が理解していないというのも変な話だろ思わないかね?」
-
>>990
「なるほどです、異端狩りの大変さというものが垣間見えます」
ある程度の年齢で、もう現役で戦えなくなるものと思って
「確かに、そうですね
別に迷うほどのことでもなさそうですし」
少なくとも自分は、把握していた
「ではそろそろ、僕はこのあたりで
願わくは、戦場で会わないことを」
と言い残して、去って行った
//というわけで、お疲れ様でした!
-
-前回のあらすじ-
ミンチになったり、
血まみれになったり、
背後に女が立っていたり、
だけれど時間は巻き戻らない…今までとはちょっと違うぞ気をつけろ!
ミンチになったヒトは真っ暗な視界の中、覚醒したと思いねえ
-
>>992
「お、おばけえええ!?」
『(´;Д;)』
【背後から声をかけた正体に、思わず腰を抜かすショタと、泣きそうな顔の石像。
尻餅ついた状態のまま、数歩後ずさる】
-
>>992
「わ、わ、わ…こんな所で、皆、皆…っ!」
巻き戻らない時間。
それは自分が被った鮮やかな赤を見れば分かる。
徐々に暗い赤へと変色しているのだ。
目の前で仲間の死を目撃し…まともな思考が出来ないほど意志力が奪われる。
恐慌状態に陥り、杖を落して猟銃のカバーを慌てて取った。
-
>>992
【挽肉になっています】
-
>>993
「…くそう、何かしらんが両腕持ってかれた」
それは背に幅広の両手剣、右腕だけを鋼で覆い、狐を思わせる毛色の長髪を持つ長身の女。
今は鋼に覆われた右腕も半ばから断ち切られていた。
だというのに血は流れていない。
「どうなってるんだ、さっきまでと勝手が違うぞ」
>>994
扉は相変わらず妙な音を立ててその場にある。
フィィィィイイイン、と言う謎の音の発生源は間違いなく扉からだ。
>>995
「いやだから目が見えない状態で覚醒したってナレーションが言ってたろうに」
誰かの声がする。
-
>>996
「・・・誰?」
「私・・・死んだの・・・?」
//すみません、よく読んでませんでしたorz
-
>>996
「…みんな、しんじゃう…」
パニックに陥った彼女が取った行動は、猟銃を構える事。
幸い光源は右腕にあり落していない。
「よくも!よくもっ!!」
鹿撃ち用の散弾を、扉の取っ手目掛け二度発砲する。
反動で銃身が跳ね上がり顔が引き攣らせながら、無我夢中の様子で。
-
>>996
「おばけえぇぇえ!」
【本格的に泣きそうなショタ、這いずるような格好で逃げようとする】
『(;Д; 三 ;Д;)』
【石像は、隠れ場所を探して辺りを見回す】
-
>>997
「暇つぶしにはなるかと思ったが案外簡単に死ぬなお前らは」
視界は真っ暗。
そして何かに簀巻きにされているような感覚。
序に頭に血が上っているような…逆さ吊りにされてないかコレ。
「心配せずとも汝は五体満足だ、今のところはな」
>>998
ガキョバキン!
流石にそんなものに打ち抜かれては取っ手も壊れる。
音が止んだ。
>>999
「違うって、いや、自信ないなこの姿だと」
両腕の断面を見ながら女。
「……うん?なんかおかしくないか、この断面」
-
>>1000
「ぅう・・・確かに頭がギンギンするような・・・」
「・・・ところで貴方は誰・・・・?」
-
>>1000
「ひぐっ…ぐすっ…」
猟銃から両手を放すと、猟銃が肩に掛けたベルトで中吊りになる。
涙目になって、壁に寄りかかった。
…パニックから開放され、異様な音が鳴り止んだ事に気付く。
「音が止まった…?」
取っ手を撃ち壊した後、扉に向かって体当たりを行う。
音の元凶が無い今なら、扉をどうこう出来るだろうと。
-
>>1000
「にぎゃぁぁあ!」
【注意深く聞けば知っている声だと気付くだろうに、半分パニックになっているショタには無理そうだ。
同じく、石像も。
そんななか、不審者(?)に近づいていったのは、リュックから這い出てきたるにゃん種2ひきだった。
るにゃん種たちは、ふんふんと鼻を鳴らしながら不審者の匂いを嗅いでいた】
-
>>1001
「何者でも良かろう?何せ今から取って食われるわけだからな、汝は」
>>1002
「バゴン!」
扉が吹っ飛ばされて道が開けた!!
先に何が待ち受けているのだろうか…
-
>>1003
「オプションが増えたなぁ」
此処にきてか、と思う女。
「それにしてもこの断面、真っ黒なんですけど。おかしいと思わない?」
自主規制じゃああるまいし、と。
-
>>1004
「えっ・・・・ぇぇぇぇぇええええ!?」
「た・・・食べられるの・・・・!?」
【恐怖でガタガタ震えている】
-
>>1004
「…弾を込めなきゃ」
扉を開けるより優先する事があった。猟銃の再装填である。
「そんな事をしてる暇はないかな」
ホルスターから拳銃を抜き、扉の周辺で監視する。
今両手で握っているのは、まだ一度も使った事の無い44口径のリボルバーだ。
突入は、ここから中の様子を伺ってからだ。
-
>>1005
『(´・ω・)、』
【るにゃん種が近づいて行くのをみて、石像も幾分落ち着きを取り戻したらしい。
恐る恐るといった風で不審者へ近づいていき、腕の切断面をみる。
ちなみに、ショタは頭を抱えて震えている】
//るにゃん種たちは、エレベーターでも少し出たんだぜ
-
>>1006
「頭からガブリ、とな」
マジっぽい、震えている場合ではない。
>>1007
扉の先は真っ暗である。
何者かの気配もない。
>>1008
墨で塗りつぶしたようにまっ黒だ。
「……おかしいだろ、コレ」
ふうむ、と考え込む女。
「思うにこれってさあ、もしかして…○○なんじゃ―
ブツン、と何かが切れる様な音がして女の姿が消えた。
-
>>1009
「え・・・・ぇ・・・・」
【食われる所を想像して放心状態】
-
>>1009
「ふう…リロード完了っと」
拳銃を収め、猟銃に持ち替える。
銃身を中折れさせ、空薬莢が勢いよく2つ排出される。
落ち着いてバッグから取り出した散弾を2つ込めた。
「突入開始」
光源は右手に巻き付けてあり、突入の用意は十分だ。
猟銃を構えながら、真っ暗な場所へと進んだ。
-
>>1009
[[!?]]
『( Д)』
【突如消えた姿に再び固まる石像、脱兎のごとくリュックへと逃げ込むるにゃん種たち】
「……おばけ、もういない?」
【恐る恐るという風に、抱えていた頭を上げるショタ。
涙で顔はぐしゃぐしゃだ】
-
>>1010
「…つまらん」
ブツン、と何かが千切れる音。
「こんなものか今の世は、我を叩き起しておきながら」
そのまま際限なく落下していく感覚……
「一生奈落を落ち続けよ」
>>1011
扉の中は…黄金だった。
見渡す限りの金銀財宝である!!
>>1012
一体何が起きたのだろうか…
-
>>1013
「え、ぇぇぇぇぇぇえええええ━━━」(以下声にならない悲鳴
【そのまま落ちて行く、何処までも】
-
>>1013
「こんな物の為に私は…前の子を犠牲に?」
財宝の間に辿りつき、目が眩むような財宝達が眼に映る。
しかし…そこが引っ掛かる。
「これはどう見てもまやかしに決まっている。
こんな上手い話があるわけが無いもの…」
白い外套の少女は、これら財宝達が罠に見えた。
今までの罠からすると、これも試練の内なのだと。
-
>>1013
「お化けのバーカバーーカけちんぼーー!」
【大声で叫びながら自分を奮い立たせるショタ。
やっと立ち上がったはいいけど、泣き顔なのは勘弁な】
-
>>1014
落ちて行く、何処までも…もうマントル通過してるだろってくらい
>>1015
ジジ、ザザザッ…
何やら視界が歪む。
財宝を疑うとその形が歪んだのだ。
>>1016
周囲には何もいない…
-
>>1017
「…つまりこれも試練の1つだったと」
視界が歪む。幾つものノイズと共に景色が変わる。
少女の居るフロアが変化していく。
「ここからが、本番って所かな」
染み付いた死の匂いと、変わりゆく景色。
警戒心は強まる一方、血を浴びた部分の外套は既に黒く変色していた。
更なる試練が来るだろうと…猟銃を構えて意を固めた。
-
>>1017
「よし、行こうガっちゃん!」
『(こくこく)』
【鼻息あらくずんずん先へと進んでいくショタ、そのあとをついて行く石像。
周りを見回す余裕はないあたり、まだ少しパニックパニックあるらしい】
-
>>1017
「・・・何処まで落ちるの」
「・・・まさかこのままずっと落ちたままなの・・・・」
【少し涙目になる】
-
>>1018
気づけば其処は初めに訪れた第一層。
少し違うのは入口は半開きで光が中に差し込んでいることと。
内部が見渡せる事。
そう、見渡せる程度に狭い。
部屋の奥に大きな椅子が設置されている以外は石壁しかない。
>>1019
さて、狭い道の先にはぶっ壊れた扉と金銀財宝が待ち受けているのだ。
>>1020
その様である
-
>>1021
「うぅ・・・入る前に遺書ぐらい書いておけばよかった・・・ぐすん」
【そしてその内に本格的に泣き出す】
-
//>>1022 セリフ「うぅ・・・こんな事になるなら入る前に(ry」に修正
-
>>1021
「慎重にいかなきゃ…
皆を置いて一人で出るわけには行かない」
出られたという考えが過ぎる。
しかし今の彼女は出口すら罠に思えてしまう。
猟銃を両手に、椅子の元へと駆ける。
「…石碑があった場所に、椅子がある。
そして、この後ろは見えていない…」
椅子の後ろが見える位置まで、駆け足で移動する。
-
>>1021
「……お宝ーー!」
『Σ』
【目の前に現れた金銀財宝。
さっきの半泣きが嘘のように喜び飛びつこうとした!
だが、そんなショタの腕を、石像がつかんで止めた】
「どうしたの、ガっちゃん……あ。
わかった、コレもお化けのワナだね!」
『(こくこく)』
-
>>1022
泣いても状況は変わらないのだった
>>1024
近づくと分かる。
椅子の上に何かいるようだが…
>>1025
しかし金銀財宝に何か潜んでそうな感じはないのだが…
-
>>1026
「うぅっ・・・・そろそろ星を貫通してるんじゃないの・・・・うっ」
-
>>1026
「椅子の後ろがどうかの前に、椅子に居る奴が先かな」
猟銃を両手に警戒しつつ、椅子の元へと近づく。
気配の元へと視線を向けた。
(今の所一人だ。他の皆はどうしちゃったんだろう)
今は人を分断する罠と、考えている様子だ。
-
>>1026
「……」
『!?!?』
【お宝を片手で持ち上げるショタをみて、慌てる石像。
ショタは、真贋を見定めようとお宝をジッとみている】
「そういえば、他の人たちはドコいったんだろ?」
【宝石を見つめながら、ふと呟いた】
-
>>1027
日本からブラジルを突っ切る勢いである
>>1028
「ぴぃーぎゃ」
腹部に薄紅色の紋様が刻まれているバチュ○っぽいモッフモフな白い巨大蜘蛛が居た
…何コレ。
しかも卵の殻っぽいものが周囲に散っている…生まれたて?
>>1029
まぎれもなくお宝だ!売ればきっと高価だ!多分!!
そして誰もいないね、消えたかのように。
-
>>1030
「・・・・」(グスッ
【もうもはや無言で泣いている】
-
>>1030
「これが次の階のギミック?…他にもあるはずかな」
一旦クモを放置し、椅子を回り込むように駆ける。
次に調べるのは椅子の後ろ。
「…確かこの辺に手形みたいなヒントがあるかもしれない」
何処かで視たような、口振りで。
-
>>1030
「ひゃっほ……っと」
【大声で叫びそうになるも、慌てて飲み込みながらコッソリ幾つかの宝石をポケットにしまう。
泥棒?いいえ、盗賊です】
「さーてと。
他の人は……」
【キョロキョロと辺りを見回す】
-
>>1031
落ち続ける……非常識なまでに
>>1032
何もなかった。
そして覗き込んだら背中に何かが乗ってきた。
「ぴぎゃー」
蜘蛛は遊びたがっている。
>>1033
誰も居ない。出口も見えない。
-
「・・・・」
【無言のまま落ちて行く】
-
>>1034
「おかしいな。そうだ、椅子を押したり引いたりしてみれば」
注意が椅子に向かっていた。そのため反応が遅れた。
「…放してよ!」
…今になって、背後から乗ってきた蜘蛛に気付く。
背後からの襲撃と勘違いし、振り払おうとする。
敵意と警戒心を剥き出しにしていた。
-
>>1034
【大小様々な宝を詰めたポケットは、既にパンパンだ】
「よしっ、ガっちゃん。
帰り道とみんなを探そう」
【定番通り、壁から調べ始めるショタと石像】
-
>>1035
エンドレス!!
>>1036
「ぴー!」
転げ落ちる蜘蛛。
「おやおや、あんまし虐めちゃあ可哀そうじゃん」
扉のほうで声がした。
>>1037
ところが何もない…あれれ、困ったことになったかもしれない
-
「ひくっ・・・も・・もう・・・やだ・・・ぐすっ」
【何も見えない事とどこまでも落ちて行くという恐怖心が彼女を襲う】
-
>>1038
「…私の背後に立つな…っ!」
後ろに張り付いた蜘蛛が落ちると、くるりと体の向きを蜘蛛に向ける。
猟銃の照星を小さな蜘蛛へと向けたその時…扉の声を耳にする。
「…やっつけたら、ダメって事なの?」
蜘蛛に猟銃を向け、鋭い眼で睨み付けながら。
声がなかったらドアの取っ手ように、ぶっ放していた所らしい。
-
//>>1040訂正
3行目
猟銃の照星を小さくとも巨大な蜘蛛へと向けたその時…扉の声を耳にする。
7行目
声がなかったらドアの取っ手のようにぶっ放していた所らしい。
-
>>1038
【これぞ天国から地獄である。
壁から手を離し、うーんと唸る】
「やだなー。
このお宝がある限り出れないとかー?」
【あっさり言いながら、バラバラと宝石を放つショタ】
「偽物の宝石は要らないもんねっ!」
【宝の山を指差して宣言した】
-
>>1039
泣いても喚いても何も起こらない
>>1040
「うーむ、如何やら此処は揺り籠だったらしいよ、その蜘蛛ちゃんの」
ひょこっと顔を出したのは、
背に幅広の両手剣、右腕だけを鋼で覆い、狐を思わせる毛色の長髪を持つ長身の女。
五体満足である。
その左手には古びた本が。
「いち早く目が覚めたんで周囲を見回したらこんなのが椅子の裏にしまわれててね。
暗いんで外で読んでたんだけども」
>>1042
正確には偽物ではないのだが…ともかく偽物認定された宝が偽物っぽく姿を変えた。
-
>>1043
「・・・そういえばお腹が空いてきたような・・・・・」
「・・・食べ物のことを事を考えて気を紛らわせれば・・・・」
【必死でいろいろな事を考える・・・・何も変わらないだろうが】
-
>>1043
「……むううう!」
【本物か調べた時は本物にみえ、偽物と思った時は偽物になった。
これが何かはわからないが、ただの宝石じゃないだろう】
「それじゃ、次は……ここに出口があるって思う!」
【ビシッと宝石を指差した】
-
>>1043
「あなたが先に解いてたって事ですね…
どうりで、私が探しても何も見つからないと」
敵意や銃を向けても、襲い掛かってくる様子がない。
睨むのをやめ、猟銃を肩に下げ緊張を解く。
「続きをどうぞ…それが次の間へのヒントになるはずです」
被った血痕がまだ残ってるのか、自分の外套を眺め始めた。
疑う事で出られた間から出たのだから、血が消えているかもしれないと。
-
>>1044
ボンと音がして何かが目の前に想像した食べ物だ
>>1045
出口が出てきた!!
想定外だ!畜生!!
>>1046
と言うか今まで消耗したはずのものすら元に戻っている。
「いや、だから揺り籠なんだって。此処にはお宝も次の間もないよ」
ケラケラと女。
いや参ったねこりゃ、骨折り損だよ、と。
-
>>1047
「・・・えっ出て来た・・・!?」
「・・・でも今は食べているような暇じゃあ・・・」
「(・・・今想像した食べ物が出て来た・・・)」
「(・・・ってことは想像した物が出てくる・・・・・)」
「(・・・そうだ、今パラシュートとかを想像すれば!)」
【必死でパラシュートを想像する】
-
>>1047
【出てきた出口にガッツポーズをするショタと石像。
だが、ここには仲間がいない。
そして何よりお宝がない!】
「とりあえず……。
そこに出口があって、こっちに一緒にきた人たちがいて、ここに本物のお宝の山がある!」
【あっちこっちを指しながら、次々と一気に宣言する】
-
>>1047
「まやかしにしては、随分とショッキングだったかな」
いつの間にか血生臭さが消えている。
そして、バッグの中の弾を確認すると、2発…戻っている。
「あなたは宝の間を無事に抜けられた。
…果たして本当にそうなんでしょうか?
前の間には、あなたの目的のブツがあったはずです」
次に疑うのは、今まで一緒に居た依頼人の方。
-
>>1048
パラシュートが装着された
>>1049
ブッブー!
何か警告音のようなものが鳴って、次いで照明が消えるように周囲が真っ黒になった。
「都合のいいことばっかり言ってる悪い子はいねえかー…」
何かが近づいてくる…
>>1050
「無事に抜けたぁ?抜けてないっての…
つーか途中でカラクリに気が付いたら目が覚めたの」
憮然としている。
「疑い深いのは結構だけど其れで目が曇っちゃ意味がないねお嬢ちゃん」
-
>>1051
「いけた!これで脱出・・・・」
「・・・そういえばこの穴ってどこまでも続いていたんだったっけ・・・・」
「・・・じゃあ今パラシュートを出しても意味が・・・・はぁ」
【一気に意気消沈する】
「・・・でも落ちるのからは逃れられる・・・・!」
【紐を思いっきり引っ張る】
-
>>1051
「ちぇー……って……」
『Σ』
【再び聞こえた知らない声に、ゆっくりと声の方を振り返るショタと石像】
-
>>1051
「…それ的外れだよ。
…ますます怪しいです。あなたが偽者かもしれません!」
無事に抜けられた、そこに誤りがあったようだが…反論を始めた。
彼女の眼は曇っていた。どうやら分からせる必要があるらしい。
「宝の間の一件が、まだ明らかになってません…
まだ合流できてない、人達だって居るんですよ
何で私達だけ、この場所に飛ばされたのでしょう?
これは、私達を分断しようという罠じゃないですか…?」
ガトリングガンの如く言葉の雨を降らす。
-
>>1052
落下速度は少なくなったが…で?
>>1053
「悪い子はいねえがぁー!!」
ナマハゲが出てきた。
超怖い。
>>1054
「…頬でも引っ張るか、自分で自分打ち抜いてみりゃいいじゃん」
呆れているようで投げやりである。
『ぴー』
「おお、悪い悪い、そりゃ目覚めに騒がれちゃあ気分も悪いか」
蜘蛛と戯れ始めた。
-
>>1055
「・・・さて・・・ここからはどうしようか・・・・」
「・・・・やっぱりあまり意味は無かった・・・・?」
-
>>1055
「ひっ……!」
『( ;Д;)』
【再び叫びそうになるが、さっきとは違うという事に気づきなんとか立ち止まる】
「お、おまえも偽物だあ!」
『!?』
【なまはげを泣き顔で指差し宣言した。
聞きようによっては失礼だ】
-
>>1055
「…なるほど、参加者なら死んだら巻き戻るんですよね」
彼女の反論は見事に切り捨てられた。
…自分が参加者である根拠となりえる。
「すいません、確かめさせて貰います。
少し痛いですけど…証明させてください」
猟銃を向ける。銃口の先には自分ではなく、依頼人。
…依頼人の頭部に照準を合わせ、右の銃口が火花を噴いた。
もしこれで死んで巻き戻れば、自身が参加者だと証明される。
-
>>1056
さてさて…
>>1057
「ぐぬぬぬ…そう言われるとその通りなので消えるしかないな」
ナマハゲは消えた!!
>>1058
「やーれやれ」
ガキン!
銃弾が女の眼前で展開された障壁に食い込んで止まる!
「…馬鹿には灸をすえないと駄目かい?」
目が据わっている。
そりゃ撃たれたら怒りもするだろう。
「ヒトに向けて撃つもんじゃあねえだろそういうもんは!!」
『ぴー…』
ボカン!
女の右腕から爆音と共に拳が飛ぶ!
顔面めがけてロケットパンチだ!
-
>>1059
「あなたが死んで巻き戻れば…それで済んだ事じゃないですか」
抵抗された。…抵抗する理由があるのだろうか?
ひどく敵意を剥き出しにし、睨み付けた。
「ぐふっ…仲間割れしない限り解けない謎だってある。
それに、私は疑いが晴れたら信じるってタイプなんです」
ロケットパンチを顔面に受け、大きく吹き飛ばされるも…
鋭い目つきは相変わらずで、猟銃を杖にし立ち上がる。
-
>>1059
「へっへーん」
【まるで鬼の首をとったように胸をはるショタ、驚いて固まる石像】
「でも、これで何も手がかりなくなったね」
『(´・ω・`)』
【再びうーんと頷くショタ】
「さっきの怖くない鬼っぽいヤツ、もいっかい出して」
『Σ』
【あらぬ方向を指して宣言するショタ】
-
>>1059
「出口は見えない・・・か」
-
>>1060
「いや、死んで終わりだろ此の場合…誰が好き好んで死ぬか!」
じゃりりり、と音を立てて飛んだ拳が戻っていく。
鎖によって拳は腕とつながっていた。
「随分と自分勝手だなー…自己犠牲とかしないタイプ?」
『ぴぴっ』
「はいはい、もうどっか逃げた方がいいよ」
『ぴ』
蜘蛛は外へと出て行った。
「さて、こうして揺り籠から蜘蛛は外へと…」
>>1061
「悪い子はいねえかー…包丁と角と牙はどこだー…」
情けないひょろひょろの男が現れた。
ナマハゲが只の禿に…
>>1062
見えないようである。
周囲真っ暗であるし。
-
>>1063
「アンタ誰?
もしかして、ここに住んでるの?」
『(・ω・)ノ』
【現れた男に、のほほんと尋ねるショタと、のほほんと手を挙げ挨拶する石像】
-
>>1063
「・・・でも少しずつ落ちているのは確かなんだけどなぁ」
「とにかく辛抱強く待つなりしなければいけないのか・・・・このまま・・・永遠なのか・・・・・・」
-
>>1059
「あなたは、私にこの手を汚せと言ってたも同じなんですよ。
その言葉一つ一つが挑発です…つまり、やってみろって事ですね?」
意を決した。抵抗され、挑発もされた。間違いない。
「“犯人”は、死んではいけないってルールがあるんですか?
だから…あなたは、信用には値しない」
銃声は時の音。敵意の具現化。
再び猟銃を向け、発砲を行った。
無駄だと分かっているのに…鉛の散弾がもう一度放たれる。
-
>>1064
「いやなんつーか…住んでるような住んでないような」
「大体予想はついてるんじゃないのか?」
>>1065
落ちる落ちるどこまでも
>>1066
「よし、何言ってるのかサッパリ理解出来ない」
ギィン!と障壁が弾を止める。
「銃を持つにはチョイ頭が足りないと見ていいな?
正直、怒るよ、そろそろ」
-
>>1067
「逃げられるならとっくの昔に逃げてますよ。
なら…“犯人”をやっつけたら、出られるんじゃないかって」
猟銃を中折れさせ弾を込める。銀の単発弾を、二発。
「よほど自分が死ぬ事が都合が悪いみたいですね…
この場で私を殺して、自分だけ生き残る。そんな奴なんだ…」
黄昏た表情を浮べて、再び銃口を向ける。
狭い場所で仲間の死を見せ付けられたのだ。
まともな思考なんて、彼女からはとうの昔に抜け落ちている。
-
>>1067
「・・・ここが何処かも分からない・・・・」
「どこへ落ちるのかも分からない・・・・」
「もしかしたら・・・・ただ幻覚を見ているだけかもしれない・・・・」
「それとも・・・・私はもう・・・もう・・・・」
【再び涙目になる】
-
>>1067
「よそう?」
『(・ω・)?』
【問いかけに、同時に首を傾げた。
わかってなさそうだ!】
「ここは思ったものがでてくるんでしょ?
でも、一気にいっぱいは出ないし、呼んでなくてもオニーサンは出てきたよね?ヘンなかっこで。
つまり……どゆこと?」
『(´・ω・`)?』
【やっぱりわかってない!!】
-
>>1068
「神薙」
女の姿がブレるとその身が白く輝く獣人へと変わる。
九つの尾をなびかせてジグザグに跳ねながらパスカルへ!!
>>1069
ぴんぽーん
軽快な音と共に空間が開き、出口が現れる。
そのまま現実のパスカルの頭上にダイブ!
パラシュートなんて無かった!!
>>1070
「流石子供!本質まで辿り着いてない!!」
禿が嘆いた。
「いや、答えは言えねえんだわ、言ってるようなもんだけど…そういう決まりが此処にはある」
-
>>1071
「ほんしつ、ってなに?」
【駄目だこのショタ、早くなんとか(ry】
「じゃあ答えじゃなくてもヒントちょうだい、ヒント!
1個じゃなくて幾つかね」
『(こくこく)』
【何かを催促するように、手のひらを男に差し出した】
-
>>1071
「えっ!?」
「えっ・・・・!?」
【突然出口が現れてパラシュートが消えたので手足をバタつかせる】
「上・・・!上ーーーーっ!!」
【・・・が当然浮かび上がることは無く、そのままパスカルの頭上へ】
-
>>1071
「やっぱりあなたが“犯人”なんだ…!!
答えを知った私を消しに来た、そうだよね?
だから、許せない…あなたなんかに殺されたくないから!」
橙色の箱が幾つも重なった障壁を正面に展開し、突撃に備える。
>>1073
「…わわっ」
しばらくすると…頭上から、死んだ筈の仲間が落ちてきた。
それに押し潰されてしまった。
-
>>1072
「あー……しょうがねえな、ヒントな?」
「そうだなぁ、ここはお前が思ったことがある程度叶う場所だ。
でもお前自身にそんなチカラがあるわけじゃない。
って事は此処が普通と違うからそういう事が出来る訳だな。
つまり此処が何だったらそういう事が出来るかってことだ、それが答えだ」
>>1073>>1074
「ん…バックステッポゥッ!!」
姿を元に戻しつつ後方に跳ぶ女。
「お、やーっと帰ってきたよ。長かったなー」
-
「ぅ・・・いたた・・・・」
【ゆっくりと立ち上がる】
「何が・・・何が起こっ・・・・」
「・・・・ここは何処なの?」
【キョロキョロと周囲を見渡す】
-
>>1075
「ここが何だったら……?」
【ショタ、男のだしたヒントにも首を傾げる】
『ヾ(゚ω゚)ノ』
「あっ、そっか。
夢なら思うとおりになるね。
でもボク寝てないよ?」
【石像のジェスチャーに名案と手を打つも、すぐに新しい疑問が浮かぶ】
『(´・ω・`)』
「うーん……。
ねぇ、ヒントその2ちょうだい」
【期待に満ちた目で男を見上げる】
-
>>1075
「…計られた。私はあいつの手の平の上で踊らされて…」
押し潰され、箱の壁が消失する。
>>1076
「…あいつに殺されたんじゃ?」
前屈みに倒れていた。
-
>>1076
「此処か?本当の遺跡の中って事になるな…もう何も残っちゃいないが」
女が手を振り答える。
>>1077
「それが答えだ、そう認識したらもう覚めるだけなんだなあ…」
という言葉を最後にペッとやや雑に現実に放り投げられる!
放り投げられる先には地面に突っ伏してる娘二人!!
>>1078
「…はい、もう一名来るよ〜」
ルオ落下!!
-
>>1078
「・・・あいつって?」
>>1079
「・・・まだ遺跡の中・・・なの・・・・?」
「・・・で、この金銀財宝のや・・・ま・・・は・・・・!?」
【金銀財宝の山に目をくらませている】
-
>>1079
「ま、待って!
ボクまだお宝もらってな――」
『Σ』
【言葉半ばで放り出されたショタと石像】
「……ここどこ?」
【むくっと起き上がり、辺りを見回す】
-
//あれ?部屋違ったっけ?
-
>>1079
「へうっ…」
二人目をその身に受ける。
二人は殺されていない事が明らかになる。
>>1080
「…あいつしかいないよ、ここに閉じ込めた犯人は…」
依頼人を指差しながら
>>1081
「うう…早く退いてよ…」
押し潰されている…
-
//>>1080の最後の2行は無しで
-
>>1083
「・・・確か・・・ドアノブを握ったら手を切り刻まれて・・・」
「それから・・・・それから・・・・・」
【ここから先は記憶には無いようだ】
-
>>1080>>1081
「おかえり、元は揺り籠だそうだよ」
今となってはただの石壁に囲まれた空間であるが。
>>1083
「まーだ言ってるよ…はいお疲れさん、これにてクエストは終了さね」
報酬どうしようかなあ…とか呟く女。
-
>>1086
「揺りかご?さっきのオニーサンが寝てたの?
って、ボクのお宝はー?」
【頭に?マークを乱立させながら尋ねた】
-
>>1086
「報酬は、今ある命と…ここで芽生えた動機だけで十分です」
猟銃を拾い立ち上がり、先ほどの異様な殺意は無くなっていた。
「あなたには感謝しています…
…本当の敵が何であるかを教えてくれたから」
入り口まで駆けて行った。皆より先に、遺跡から出て行った様子だ。
-
>>1086
「揺りかご・・・・?」
「どういうこと?」
-
>>1087>>1089
「理由の部分が腐り落ちてて読めなかったんだけど、
一匹の珍しい蜘蛛を眠らせておく場所だったみたいだね」
本を読みながら疑問に答える。
「で、この遺跡は眠りの魔法がかけられてた様で私らはその犠牲になったと。
ドアが開いてたこともあって、充満してた魔力が外に抜けて助かったってのが真相。
序に眠ると空間の狭間に取り込まれる事も今判明。
起きれたから戻ってこれた、ということらしーね…引っかかる所はいくつもあるけど」
>>1088
「ああいう自己完結型が一番危険だ…」
見送ったそうな。
-
>>1090
「ふーん・・・よく分からないなぁ・・・」
「・・・まあ魔法がかかっていろいろなことになったって訳?」
-
>>1091
「てーことらしい」
頷く女。
-
>>1092
「・・・そろそろ帰るとするか」
【外へと出て行く】
-
「だな」
というわけで罠遺跡はここでおしまいなのである。
-
「……今日は何日だったかな?」
【ふらりと森を歩く黒髪金目のボブカット少女。
ふと、足を止めて空を見上げる】
-
「……ふつか」
ぼんやりとした女性の声が聞こえる。
存在感は希薄であったが、気配自体はラーナイも感じていたかもしれない。
背後に、全体的に黒い服装の女性が立っていたのである。
「むかしはお化けごっこをよくしたもの――」
「――久しぶりに驚かせたかったのだけれど。驚いた?」
いまいち視線が定まらない瞳で、言葉を続ける……。
-
>>1096
「2日か。
ありがとうございます」
【声の主に素直に礼をいう。
その後、問いかけに首を傾げた】
「あなたは幽霊の類なのですか?」
-
>>1097
「驚いてくれない。残念――」
急な登場のつもりだったのだけど、と彼女は残念そうな素振りを見せる。
「……ホンモノに見える? それはそれでちょっと傷つく」
「残念だけど、私は人間――作家なの」
昔はクエスト暮しもしてたけど、と懐かしむように息をつく。
ブランクが空いているとはいえ、今でも魔法は扱える。決して安全とは言えないこの森だが、行って帰ってくることぐらいのことは出来るのだ。
-
>>1098
「すまない。傷付けるつもりはなかったんだ。
ただ、あまりにも気配が希薄だったから……」
【素直に頭を下げた】
-
>>1099
「私は――ぼんやりしてるから――」
存在感が希薄なのは、そのせいだろうとのこと。
そんなことで気配が薄まるとは考えづらいが、奇妙な説得力はある。
「それはそうと、こんなところでどうしたの――?」
人のことを言えたもんじゃないのだが、そんなことを問うた。
-
>>1100
「ああ、私は久しぶりに戻ってきたんだ。
とはいえ、またすぐ行くのだけど」
【そう言いながら、森の奥を指す。
その方向からきたのだろう】
「……あれ?
2日ってことは、年が明けたのか?」
【ふと、思い出したように今更なことを尋ねた!】
-
>>1101
「――とっくに」
小さく頷いて答え。
「――気づかないもの?」
それから、信じられない、という素振りを見せる。
-
>>1102
「同じような毎日の繰り返しだからな」
【苦笑しながら肩をすくめた】
「そういえばあの村も祭りの準備をしていたな……。
そうか、新年か」
【呟いてから、ふと思い出したように、ヘレナを振り返る】
「明けましておめでとうございます」
【再び頭を下げた!】
-
>>1103
「同じような毎日……作家業も似たようなものだけど、日付ぐらいは――」
うーん、と少し考え、それから首を小さく横に振る。
「わからなくなることもあるかも、しれない……。お、おめでとう……?」
その動作に釣られるようにして、こちらも頭を下げる。
-
>>1104
「新年の挨拶はおめでとう、だろう?」
【不思議そうな表情で首を傾げた。
疑問に思う点が少しずれている】
「正月といえばカードとプレゼントだったな」
【ごそごそとポケットを漁りだした】
-
>>1105
「――い、いい。遠慮しておく」
ゆるゆると首を振り断ることに。
「そろそろ帰るところだから。気にしないで――少しだけ、ここまでお散歩をしにきただけだから」
まだ剣を振るい、魔法でもって障害をなぎ倒していた頃を懐かしんでいた。
失恋で自棄になり、死にかけたこともあったし、思いがけないアイテムを入手した驚きと感動もあった。
今となっては――どれもこれも、今じゃあ想像もつかないことだ。
「――じゃあね?」
もしも詩が好きなら、私を本から探してね、と言い残して彼女は去っていった。
最後まで名乗ることはなかったが――そこは、文章から導きだせということなのだろうか。
-
>>1106
「そうか?」
【断りの言葉に、あっさり引っ込む素直者】
「それじゃ、気をつけて戻るんだぞ。
私はこの辺で探すつもりだ」
【彼女の複雑な胸中に気づいているのか、いないのか。
穏やかに見送るようなことをいいながら、辺りをぐるりと見回す】
-
森と草原の境界線
公園のような墓地にて
耳が細長く長髪の女性が焚き火をしながら何かを読んでいる
「これは……でもなぜ?」
戸惑いながらも読み進めている
-
「………?」
墓場という場所故か、別の理由か、
黒っぽい衣服に身を包む白銀髪の少女が一人
そして焚き火を見つけて、引き寄せられるように歩みを進める
-
ニンフは真剣に読んでいて、セリオンに気がついていない
「でも……いや、そんなはずない」
困ったような、それでいて信じられないといった表情を浮かべている
-
「どうか……、なされましたか……?」
ゆっくりと近づいて、声をかける
-
>>1111
「え?」
少しビックリした様子で振り向きセリオンを見つめる
「いえ、なんでもありませんよ」
笑顔で言うが、何処と無くぎこちない
-
>>1112
「無理は、いけませんよ……?
さきほどのあなたのあの表情を見ているも、どうも……」
普段の落ち着き払ったニンフとは違った、戸惑ったようなそんな表情
少女は、それを心配に思ったのであった
-
>>1113
「ありがと」
セリオンに微笑みかける
「でも、これは貴女に聞くよりも皆さんに聞いた方がいいかもしれないの」
遠回しだが、自分ではどうにも出来ないと言いたそうだ
-
>>1114
「私以外の、ほかの皆さん、ですか……
私ではお役にたてなさそうですね……」
なんとなくかそう思って
-
>>1115
「いえ、セリオンさんも含めての皆さんですよ」
あたふたとして慌てている
そのせいか、読んでいた本もの表紙も見えた
ヘクトが持っていた本である
-
>>1116
「別に慌てなくてもいいですよ……?
私も含まれていたとは、ほんの少し驚きです」
明るい表情で、続けて
「それは、あの時の……?」
本を見て
-
>>1117
「頼りにしているのですよ」
笑顔は崩さないず、本心でそう言ってるのが分かる
「………はい」
暗い表情をしている
何かあったのだろうか?
-
>>1118
「……本当にどうなされたので?」
少なくとも自分は信頼されていないわけではなさそう、
そう思い込んだ上で、もう一度そう尋ねてみる
-
>>1119
「………犬種系の亜人の寿命ってわかりますか?」
なぜか思い詰めたような表情でセリオンに聞く
しかしなぜ犬種系の亜人の寿命を聞くだけで、このような表情をうかべるのか
-
>>1120
「………15歳ぐらいでしょうか……?」
少女の顔は真剣そのものであったが、
「……いえ、忘れてください」
まさかそんなに短くないはず、と思い直すのであった
-
>>1121
「たしかに、その程度の寿命もあれば人間までの寿命と様々な幅があります」
何処か自分を納得させようとする言い方である
「では、聞きます。30年たった犬種系の亜人の子供は子供のままでいましょうか?」
エルフ等の長命系ならいざ知らず、犬種系の亜人の子供は30年たてば大人である
無論、一部例外もあるが
彼女が知らないはずがない
しかし、今はセリオンに確かめるように聞いてくる
-
>>1122
「……30年の経験を積んだ亜人の子供が子供のままでいられる、
ということでしたら……、答えはNO、な気がします」
それが正しいのかどうかはわからない
しかしそう思った少女は、そう返すのであった
-
>>1123
「なら……あの子は……」
どこまでも悲しそうな表情を浮かべる
「ごめんなさい……この話しはまた今度でいいかしら?」
疲れた表情でセリオンを見つめる
この話で、精神がすり減ったようだ
-
>>1124
「しかし、すべてがそうとは限らない……
そう、思いたいものです……」
言いだしながらも……
「……はい、無理はいけませんから……」
疲れた表情を見て、無理は言わなかった少女
-
>>1125
「ごめんなさいね」
疲れきった表情でありながらもにっこり微笑む
「そうそうお願いがあるの」
そう言って、小袋を取り出した
「お使い頼めるかしら?」
-
>>1126
「……いえ、本当に無理しないよう……」
微笑みすらも、無理しているように見えて
「はい、私でよければ……」
小袋を受け取りつつも、
「それで、どちらに……?」
場所を尋ねる
-
>>1127
「でるたの妹さんに」
マークIIと言わないのは彼女にもマークIIという名に抵抗があるのだろう
-
>>1128
「彼女に、ですか
今どこにいるか、などはご存知ないですか?」
表面上は淡々と続ける少女
しかし、内心では、彼女の話題故に、多少なりとも動揺していたりも
-
>>1129
「はい。彼女はアル兄さんの家にいるとの事です」
彼女はアル兄を知っているような話し方であった
-
>>1130
「アル兄……」
謎多き人物、お金持ち
断片的な情報を知る少女
しかしそれ故に、その人物を怪しんでいる節も
「配達の件は了解いたしました
しかしその前に、アル兄と呼ばれる方について、
少しお話を聞かせていただきたいのです」
少女自身が、そう望んだのであった
-
>>1131
「何をお聞きしたいのですか?」
首を傾げている
アル兄について聞いてくるのは予想外だったようだ
-
>>1132
「あなたから見た、アル兄という方の人物像を、お聞かせ願いたい次第
あとはお使いを果たすために、その方の家の場所でも」
お使いももちろん忘れていない
-
「そうですね。普通の青年冒険家……といった感じですかね。ただ……いえ、なんでもありません」
何かを言いそうになったが、言葉を濁した
「ここより北東に進めば泉があります、その近くに小屋に彼が住んでいます」
-
「ただ?」
もしもそれが怪しげな点であるというならば知っておきたかった少女
ニンフをまっすぐと見つめて
「泉近くの小屋ですか、了解です……・
そちらのほうは、きっちりと完遂してみせます……」
ついでに噂のアル兄に会えるなら好都合
と少女は考えていた
-
>>1135
「何て言うか……何かを暗いものを隠して生きている。そんな雰囲気をもっているように思います」
ニンフも確信しての事ではないので、確定した言い方をさけている
-
>>1136
「そうですか、どうもありがとうございます……」
前情報を知ることができただけでも、少女にとっては上等であった
「それでは、少し脱線してしまいましたが、私はお使いを果たしましょう
教えていただいた礼と恩返しを兼ねて」
と言い残すと、泉近くの小屋へと今から向かおうと歩き出そうとする
-
>>1137
「お気をつけて」
//まだ時間や眠気が大丈夫なら続行するよ?
-
>>1138
「警戒はもちろんしますよ」
//まだ持ちますぜ!
-
ニンフの言われた通りに進むと、小さいながらも泉が見えてきた
-
「見えてきました……」
もう少しすすめば小屋かな?
なんて思いつつも、歩みを進める
-
あと少しで泉に入ろうとした時だった
「振り向くな」
後ろから男の声
「そこで何をしている」
凍てつくような殺意が向けられているのがわかる
そして足先に何か違和感がある
-
着替えておらず、コートを着ていない少女
故に、少女は冷気を発するわけだが……
「お使いを果たしに参りました、セリオンという者です」
名乗りつつも、違和感を感じた足元を見てみる
-
「……危ないから後ろに下がれ」
足元には良く見ると、小さな縄が張ってある
魔物用の罠
「お使いか……物を手の上げてみろ」
何処か憲兵か軍人のような口調である
-
>>1144
「あっ……」
数歩下がる少女
「こちらのほうになります……」
小袋を取り出して、それを手に持ち高く上げる少女
-
>>1145
チャリチャリと金属が摺れる音が近づいてくる
そして銃剣で器用にそれをすくい投る
「これか……」
中身を確認している
今なら振り向いて反撃できそうだ
-
>>1146
「ところで、アル兄と呼ばれている方で間違いないでしょうか?」
ゆっくりと振り向きながら、反撃する気はないように見える
-
>>1147
振り向くと拳銃の銃口が此方に向いていた
指がトリガーに掛かってはいない事から、あの殺意は警告の意味合いがあったのだろう
「あぁ、そうだ。あんたは……セリオンだったかな?」
小銃さきの銃剣に着いた小袋の中身を確認して、それをポケットにいれ、銃をしまう
-
>>1148
「はい、歓迎されていないみたいですけど
小屋に遊びに行ってもいいですかなんていえば撃ち殺されそうですけど」
名乗ったことを思い出しつつも、不満を漏らしつつも、
とりあえず目的を果たす少女
-
>>1149
「マークIIに会いにだろ?問題ない」
あっさりと許可した
中折れ式独特の折り方で弾を抜きとり、ポケットにしまう
「最近は物騒だからな、魔物に盗賊に色々とな」
そう言いながら、セリオンの数歩先に有った先ほど罠を解除する
「案内するよ」
-
>>1150
「……それはありがたいです、が……
……なぜおわかりに?」
それは一言も口には出してなかった気がして
「確かに物騒ですよね……
盗賊の襲撃にはよく遭いますし……」
なんて漏らしつつも、案内に従う少女
マークⅡに対する、いろいろと複雑な思いと共に
-
>>1151
「でるた、マークII、ニンフにアイルン。此だけの人の情報があれば容易に想像がつくさ」
泉を少しあるいた先に隠れるように小屋がある
「着いたぞ」
小屋は手作りなようで、少々粗い用に見える
大きさは三人家族が住めるぐらいの大きさ
「帰ったぞ」
中に入っていく
-
>>1152
「そうでしたか……」
小屋が見えてくるも、
やはり気まずさは拭えない様子の少女
(この大きさも、かつては丁度よかったと……)
「ありがとうございます、では……」
意を決して、恐る恐るその一歩を踏み出そうとする少女
少し大げさかもしれない
-
>>1153
中はこざっぱりしており、必要最低限の物しかない
ベッドにソファに後は小さな机
服や部屋の装飾品は見つからない
生活感すら、見えてこない
「すーすー」
ソファにマークIIが寝ている
-
>>1154
(最低限生活できる環境のようですね)
キョロキョロと見渡して、そんなことを思いつつも、
「あっ」
マークⅡを見つける少女、
起こさないようそっと、近づいてみることにする
-
>>1155
「ん……」
マークIIは前に見たときより少し成長したように見える。主に胸が
「何か飲むか?」
小声でセリオンに話しかけるアル兄
-
>>1156
(下手をすると私よりも……、それはさておき)
ゆっくりと、マークⅡの頭に手を伸ばして、
起こさないよう慎重に頭を撫でようとして……、声が聞こえる
「冷たい物でもあれば嬉しいのですが……」
小声でそう返す少女
-
>>1157
「わかった」
そう言って何かを用意している
ピクッと狼耳が動いたが、またへなって寝息を立てている
-
>>1158
「………」
いつの間にか屈んでいた少女、そしてなにかを無意識に小さく呟いていた
しかし声には出していない
撫でていた手を止めてマークⅡから離してから、音を立てずに立ち上がろうとする
マークⅡから一度離れ、机のほうへと移動しようとする
-
>>1159
「悪いな、こんな物しか用意出来なくて」
そう言って冷えた麦茶をセリオンに出す
「マークIIとは仲がいいのか?」
-
>>1160
「いえいえ、お気遣いなく……
生き返ります……」
冷えた麦茶を一口飲んで、続けて
「……わかりません、ね
私が彼女に好意を抱いていたとしても、きっと彼女は……
そう、わからないのですよ……」
暗い、迷いが含まれる口調である
つまりは少女もよくわかってはいない様子
しかし、マークⅡの友達になりたかった、そんな自分もいるわけで
迷いを振り切ることができない限りは、またその目で確認しない限りは、
少女は決して、マークⅡと仲がいいとは言わないし、また言えないだろう
-
>>1161
「わからないか……」
お白湯を一口のみ考える
「君はマークIIと友達になりたい?」
優しく問い率直な質問。
先ほどまでの軍人口調が嘘のようである
-
>>1162
「……はい、友達がどういうものかなんて存じませんが」
頷きつつ、その言葉にだけは迷いは感じ取れなかった、とか
-
>>1163
「友達が何かわからないか……」
少し考えている
「なら体験するのが一番だな」
ニヤッと笑った
-
>>1164
「……はい?」
なにを言っているのだろうか、そんなことを思う少女であった
-
>>1165
「私に良い考えがある」
失敗フラグを建てたアル兄であった
フェードアウト
-
森の泉にある小屋
「えっとだな……あったあった」
二階に上がったアル兄が釣りざおを持って下りてきた
-
「釣り竿ですか……?」
魚釣りにでも行くのかな、なんて思いつつも
-
「それでマークIIと遊んでこい」
二本の釣竿をセリオンに渡す
「友達がなんなのかは俺も分からんが、少なくとも遊べばわかるはずだ」
ニッとニヒルに笑いつつ台所に向かっていく
-
>>1169
「は、はあ、……えっ?」
それを受け取りつつも、一緒に遊ぶ、
なんて言われて一瞬いろいろと考えてしまう少女
「と言われましても、無理に起こすのも……
いえそれ以前に……」
でもやっぱり一歩が踏み出せないらしい
-
>>1170
「なーに、大丈夫大丈夫。直ぐに起こしてやる」
そういってコンビーフの缶を開けて
「ごはんだぞー」
マークIIの鼻の近くにおく
「………ん」
鼻をひくひくさせて匂いを嗅いでいるマークII
-
>>1171
「心の準備といいますかなんといいますか……」
いつにもなく慌てた様子を見せる少女
そんなこんなでマークⅡが目覚めそうなことに気づく
-
>>1172
「そんなもん、後二秒でなんとかしろ」
酷い人である
「……ごはん」
むくりとマークIIが起き上がった
「おはようマク。良く寝れたか?」
コクりと頷くマークII
-
>>1173
「に、二秒……」
とりあえず深呼吸、マクはマークⅡの愛称のようなものなのかな、
とか色々考えつつ
-
>>1174
「おは……よう?」
首を傾げながらセリオンを見つめる
ちびちびと缶詰のコンビーフを食べ始めてる
「よし、じゃぁ起きたし頑張れよ?」
ぽんとセリオンの背中を叩く
-
「おはよう、です……
お久しぶりです……、いえお邪魔していますでしょうか?」
今だ思考がまとまらないといった様子である
「え、ええ」
小さくそう返事を返す
-
>>1176
「よう……こそ?」
セリオンの最後のお邪魔しているに対しての答え
「……なんで………いるの?」
ジッとセリオンを見つめている
-
>>1177
「あ……、あなたに会いたくなった、といいましょうか……」
ぎこちない口調である
もちろん本心ではあるのであるが、
ぎこちなさはやはり負い目故なのだろう
-
>>1178
「………そう」
そのままコンビーフを食べ始める
「………釣竿?」
セリオンが持っている釣竿に首をかしげている
-
>>1179
「あ、そういえば……」
すっかり釣り竿の存在を忘れていたらしく、
「天気もいいですし、釣りにでも出かけませんか……?」
とりあえず意を決してそう切り出す少女
-
>>1180
「ん」
頷いてコンビーフを持ったまま立ち上がった
「……行こっ……か」
玄関まで歩きはじめた
-
>>1181
「そう、ですね……」
気まずそう、なんとも気まずそうである
とりあえずマークⅡを追うように、玄関のほうへと
-
>>1182
玄関で何かの袋を持ったマークII
「どこで……するの?」
泉をうろうろと歩き始めるマークII
「川……泉?」
-
>>1182
玄関で何かの袋を持ったマークII
「どこで……するの?」
泉をうろうろと歩き始めるマークII
「川……泉?」
-
>>1183
「そうですね……
どちらのほうが釣れると思います……?」
遠慮しがちにそう話題を振ってみる少女
-
>>1185
「昨日……雨降ったから……川」
そういって川の方にふらふらと歩きはじめた
「川……」
川につくと、少し勢いが強いが確かに魚の数が多い
-
>>1186
「なるほどです、参考になるのです……」
その後を追う少女
「なるほど、確かに……
あ、どうぞ……」
マークⅡのその知識に感心したりしつつも、
とりあえず釣り竿を一本渡そうとする
-
>>1187
「あり……がと……」
そして小袋から何かを取り出した
それはミミズである
それも乾燥したミミズ
それを針の先に器用につけるマークII
「………ん」
セリオンに小袋を渡す
-
>>1188
「あ、ありがとうございます……」
小袋を受け取り、ミミズを取り出して、
針の先につけようとしてみるも、
「あ、あれ……?」
慣れていないのか苦戦している
-
>>1189
「………貸して」
手のひらを出して餌と針を要求するマークII
-
>>1190
「あ、はい……」
そう言われて手を止めて、針と餌を手渡そうとする
-
「……こう……」
手際よく針に餌をつけるマークII
「………ん!」
しかし油断したのか、手のひらを怪我したようだ
「……失敗」
-
>>1192
「さすがです……」
手際に魅入られつつも、
餌のつけかたを記憶しようとする少女、が
「あ……、今絆創膏を……」
実は肩からぶら下げていた鞄からとりだそうとするのは、
なぜ持ち歩いているのか謎な絆創膏
-
>>1193
「絆創膏……」
絆創膏を待ちつつ、傷口を舐めるマークII
-
>>1194
「はい、どうぞ……
私がもっとうまくできていたなら、申し訳ありません……」
絆創膏を取り出しつつも、そう言い謝る少女
-
「気に……しない……」
にっこりと微笑むマークII
その笑顔は年相応のあどけない表情である
釣竿を持ち上げ大きく振りかぶり
「………!」
遠くに釣糸を投げた
ゾロ目なら釣れる
-
>>1196
「そう言っていただけたなら……、少しは……」
微笑まれてか、少しは肩の力も抜けたらしい少女
そして少女もそれを真似て、
「では……!」
釣り糸を投げてみる
-
>>1197
まるで魚は嘲笑うかのように二人の餌に食いつかない
「…………」
ジーと待っているマークII
「……セリオン……さっきは……ありがとう」
-
>>1198
「……」
どこか間の抜けたような表情になりつつも、
声をかけられてはっとなって
「あ、いえいえ、どういたしまして……
私も助けられましたし……、……餌ですとか」
実際、一人ではつけられなかったかもしれず
餌については、ちょっとだけ俯いたりしつつも
-
>>1199
「セリオンは……優しい……ね」
ぷかぷかと釣りをしている
しかし、一向につれない
「お魚……釣れないね……」
-
「私は優しい、なんて呼ばれる資格があるのでしょうか……」
時には偽善者と取られかねない、そんな行動をとることもあった少女
そのせいか、その一言を間に受けることはできなかった
「確かに……
もう少し粘ってみたいものですが……」
諦めずに頑張ってみようとする少女
-
>>1201
「優しいに………資格が……いる……の?」
マークIIは首を傾げてる
「なんで……いるの?」
優しいに資格が必要という自虐的な言葉
しかし、彼女は分かってないのかもしれない
「んー」
引き続きゾロ目なら釣れる
-
>>1202
「資格、というのは一種の例えですが……、
やはり私みたいな人間が優しい、
なんて言われてもいいものか、などと思うわけです……」
やはりというか自虐的な少女
「悲しくなってきますね、ここまで釣れないと……」
なんて漏らしつつも、のんびりと
-
>>1203
「なら……どんな人が……優しい……の?」
首を傾げてる
「…………」
何を思ったか、コンビーフを少しだけ川になげた
偶数なら釣れる
-
>>1204
「あなたは、どんな人が優しい、と考えますか……?」
ここで逆にそう振りつつも、
「……なぜコンビーフを……?」
少女は意図に気づかない
-
>>1205
「セリオン……みたいな人」
マークIIの中ではあくまでセリオンは優しい人
だからセリオンが基準となっているようだ
「……………………」
しょぼくれた表情を浮かべてる
投げられたコンビーフは浮かんだまま、魚に食べられている
-
>>1206
「……そう、ですか」
しばらくして、少し冷たい息を吐くと、
「でしたら、少しは優しい人、になれるよう頑張ってみましょうか
その基準が、より正しいと、言えるよう……」
少しは意を決した様子の、少女
「……今少し竿に動きが見られたような」
自分の竿に動きがあったようなした少女
-
>>1207
「がんば………て?」
首をかしげながらも応援?する
「!!」
マークIIは気がついたようだ
「ひっぱっ……て!!」
セリオンの竿を引っ張る
中々大きいのか竿がしなっている
-
>>1208
「応援……、ですか?
はい……」
と、返しつつも、
「えっ!?」
わけもわからず、力一杯竿を引っ張ろうとする少女
力を込めれば込めるだけ、手と竿が凍りついてくっついてしまうわけだが、
手に込める力は増すのであった
-
>>1209
「あと………すこし!」
竿がしなり、持ち手が氷っていく中で上に持ち上がった
「…………」
綺麗で大きな虹鱒が釣れた
「……つれた」
-
>>1210
「どうにか、釣れましたね……」
持ち手の氷が勝手に解けていく中で、
ほっと一息つきながらも
-
>>1211
「………食べる?」
そう言って、何処からかナイフを取り出した
いまここで食べるようだ
-
>>1212
「焼かなくても問題ないので……?」
生で食べられるものなのかな、なんて思いながらも尋ねてみる
いろいろあってか、大分肩の力も抜けてきた様子
-
>>1213
「さばいて……血を抜いて……焼く」
焼く前の仕込みをするようです
-
>>1214
「なるほどです……
手伝えそうなところがあれば、声をかけていただければ……」
基本はマークⅡに任せるつもりの少女
料理ができないのであろうか?
-
「わかっ………た」
手際よく捌いていくマークII
こうして二人の友達体験が始まっていくのだった
-
「さすがに、手際がいいです……」
友達体験は、どこへと向かうのであろうか
//というわけで、お疲れ様でした!
-
王都>>1254
「あ、ははは……アンナ気に入ってくれましたかね……?」
声色からは悪い印象は無い様だが……
が、しかし甲冑が不自然すぎて、冷や汗を垂らしながら乾いた笑いを浮かべる青年であった。
「あー…俺のこと話したのは良いんだけどさ……。
……あの執事さん、なんで鎧着てんの…??
……調子乗りすぎた俺を始末しに来たの…!?」
甲冑姿の執事を横目でチラチラと警戒しつつも、
少女にぼそぼそと耳打ちする。
-
『気に入ってるからこそ6世様に会うときに着ていったのでしょう』
向こうの態度を全く気にせず相変わらず明るい声で喋っている
「……?ああ、話してなかったね………」
一瞬、不思議そうな顔でフェムトを見るがやがて
「……フランツには肉体が無い…。
中身は空っぽ………」
と信じられない事を口にする
-
「あ、ちゃんと着てるんだ…。
…そりゃ良かった、選んだかいがあったなぁ。」
(……そして…いつ俺は首を跳ねられるんですかね……!?)
ビクビクしながら執事と言葉を交える。
「……え、何々……??
…おたくの執事さん、そういう系の悪霊か何かの類なの……!?」
と、驚いた様子の青年、思わず執事を二度見。
-
「………ちょっと違う…んーと……」
『ロマノフ様の手によって魂を体から引き剥がし、この鎧に宿してもらいました』
話を盗み聞きしていたのか、ロマノフの言葉に続けるように言う
……言ってることはぶっ飛んでいるが
-
「……へぇー…そりゃまた、結構凄い事できるんだな、アンナ…。」
「…けど、なんでまたそんな事になっちゃったの?
……なんかヤバい魔法でも無理して使っちゃったんじゃない…?」
-
『私にとってロマノフ様とはアンドレイ・ニコライビッチ・ロマノフただ一人。
ロマノフ一世様のことしか私は¨ロマノフ様¨とは言いません……!』
やけに気迫がある声で喋り出す甲冑
「よくわからないと思うけど……だいたい2、300年くらい生きてるらしいから………
……………その事に誇りを持ってる…」
とめんどくさそうに言う少女
『それと、呪術を失敗したときの副産物でこの姿になったので失敗と言うのはあながち間違いではないですね』
-
「……あー、アンナの事じゃないのね、祖先の人か。
数百年前って、随分と生きてるんだな執事さん……。」
なるほど、と頷く青年。
「…呪術……
執事さんの身体が無くなるくらいだから、
きっと半端ねぇのをやったんだろうけど……。」
-
『いかにも。故に名前は捨てました。もはや人ですらないので』
『………………ま、立ち話もなんですし、どうします?
夕方にはパーティの準備が整いますが』
しばらく黙っていたあと、露骨に話をそらしていく
-
「……ふーん、フランツってのは本名じゃないんだ…?」
(あ、話逸らしたな…あんまり触れられたくないんだな…。)
と、勘繰る青年であったが…
「…そりゃそうと、アンナの誕生パーティーかい?
今日誕生日って知ってたら、プレゼントの一つも用意できたのにな。」
ひとまず話しに乗っかっておくのであった。
-
「えっと………話す機会がなくて……ごめん…………」
『私としては一緒に誕生日を祝ってあげるだけでも十分かと。
何せ普段は私と6世様しか誕生日を祝わない………』
「フランツ……!」
まあ、仲は良さそうだ
-
「いやぁ…また今度改めてなんかプレゼントするよ…!」
(……次のコスチュームをな……!!!)
また懲りずに良からぬ企みを…。
「えー、でもそんな家族和気藹々としてるところ、
俺なんかがお邪魔しちゃってもいいのかい……?」
-
「父様はこっちに来れないだろうし………
一人でも多いほうがいい………」
『………やはりですか』
「…フランツ、向こうで祝うならまだこっちに帰ってないよ………」
なんだかんだでお邪魔しても良さそうではある
-
「そう…?
…そう言うんなら、せっかくだしお邪魔させていただこうかなぁ。」
(……でもできれば二人きりが良かったかなぁ……)
とか思ってしまう青年なのであった。
…せっかく少女の家まで来たのにまさか執事が……!
という思いは、うら若き青年には多少なりともあるのである…。
(…ま、でもせっかくですし、楽しんでいきましょうかね…!)
-
『………でしたら、パーティの準備をしますので、夕方ごろまでお待ちください』
「わざわざそこまでしなくても……すぐに始めるのは…?」
『いいえ、曲がりなりにも客を招待する以上、本気でやらせてもらいます!!』
「………………」
やけに気合い入っている鎧とそれを冷ややかな目でみている少女
要は一旦帰れと言っているようだ
-
「え、いや…そんな俺はお構いなく……。
……でも、せっかくのアンナの誕生日だし、盛大に…ってのは良いかもねぇ…。」
「それじゃ、また夕方くらいにお邪魔します。
……一旦帰りますね。」
(……その間、プレゼントも用意できるしねぇ…。)
と、言って一旦アンナの部屋を去る青年。
-
「………それじゃあ」
そう言って見送る
『………それではまず料理の仕込みから…………』
「材料無いけど………」
『なんと!』
「だって、料理できないから………」
『…………………』
まず具材の買い出しが必要であった……
一旦fo
-
【王都近くの森】
「……ふう」
【星を見上げながら小さく息をつく、黒髪金目の少女がいる。
地面に腰掛け、野宿モードだ】
-
「……?」
人の気配を感じてか、森から顔を出すのは、
白いワンピースのようなものを着た、白銀髪の少女
-
>>1235
「ん?」
【人の気配に隙ない動作で振り返るが、見知った顔を見つけて幾分肩の力を抜いた】
「こんばんは、セリオン」
-
>>1236
「!」
隙がなさ過ぎて一瞬肩に力が入るも、
見知った顔であることに気づいて
「あなたは確か……、ラーナイさん、お久しぶりです」
と挨拶、続けて
「このような時間にこのあたりにいる、ということは……
今日は野宿で?」
なんて尋ねてみたりする
-
>>1237
「ああ。
今度はあっちへ行くつもりだから」
【いいながら、森の奥を指差す。
目的地は森の奥ではなく、その先なのだろう】
「そういえば、セリオンは森に住んでいるんだったな」
-
>>1238
「なるほどです……」
指差されて、どこで野宿するのかを、なんとなく理解
「はい……、その通りです……
奥に進めば進むだけ、見知らぬ人と会わなくて済みますし……」
そう続ける
-
>>1239
「そうか……」
【セリオンの答えをきいて少し考えこんだあと、腰を下ろしたままでセリオンをまっすぐ見上げ口を開いた】
「できる限りでかまわない。
……もし、この森で10歳前後の男の子を見かけたら、教えてくれないか?」
-
>>1240
「10歳前後の男の子、ですか……」
暫し思案したあとに、
「頭の隅に置いておくとします……
しかし、なぜお探しになるので……?」
恐る恐る尋ねてみる少女
-
>>1241
「そうだな……それが私の使命だから、かな」
【困ったような笑みを浮かべながら首の後ろを掻いた後、肩をすくめて答えた。
夜風が木枝を揺らしながら2人の間を吹き抜けていく】
-
>>1242
「使命、ですか……
責任感を伴う使命、私の経験ではこう……」
なにか言いかけて、夜風に身を震わせた少女
その間は、少女に言葉を飲み込ませるだけの時間を与えた
-
>>1243
「今日は夜風が冷たいな」
【立ち上がりながら、着ている上着の襟あわせる】
「使命といったが、セリオンが気負うほどのものじゃないさ。
強いていえば、子供もお使いみたいなものだ」
【口元に笑みを浮かべながら、ポケットに両手を入れる】
-
>>1244
「ええ……、今日は特に……
風は私のせいではないです、なぜでしょうね……」
夜風を受けつつも、しんみりと
「使命違い、というわけですね……」
なにを考えていたのかは少女のみぞ知る
「そういえば、先ほど星を眺めてませんでした……?」
思い出したように
-
>>1245
「風はいつだって吹くさ。
自由の象徴だしね」
【微かな風が、ラーナイの首元でひかるペンダントを軽く揺らす】
「ああ、明日の天気を占っていたんだ。
星が見えていると晴れって、よく言うだろう?」
【笑みを浮かべたまま、肩をすくめた】
-
>>1246
「自由の象徴……、確かに……
……ペンタント、身につけていたのですね」
ペンタントが揺れたことに気づいて
いままで、気づかなかったらしい
「ああ、それで……」
それを真似てか、少女も星を見上げてみようとする
-
>>1247
「ああ、これ?
着けっぱなしの御守り代わりだ。
セリオンは、何か身につけないのか?」
【新品とは言い難いペンダントはくすんだ色をしている】
「これだけ星が綺麗なら、明日も晴れそうだな」
【夜空を見上げるセリオンをみて、再び首の後ろを掻きながら呟いた】
-
>>1248
「お守り、ですか……
何物にも変え難い、大切なものなのでしょうね……」
新品とは言い難そうな、それを見て
そしてなにか身につけないのかと聞かれて
「ペンタントではないのですが、お守り代わりとして持っているストラップなら……」
言って取り出すのは、雪の結晶のストラップ
しかし、このあたりではあまり見かけないような、ちょっと変わったストラップ
「だと、いいですね……」
のんびりと、どこかしんみりと、
星を眺めながらも呟く少女
-
>>1249
「綺麗な御守りだな」
【珍しさや貴金属的価値など、アクセサリーに興味のないラーナイにはわからない。
それ故、思ったままの感想を素直に口にした】
「……」
【星を見上げているセリオンから視線を外し、少しの間だけ軽く目を閉じる】
-
>>1250
「誰からのいただきものだったかは、
今も昔も、思い出せないままですけどね……」
そう呟きつつも、目を閉じたのをみて、少しだけ不思議がる少女
-
>>1251
「思い出せないこと、か……。
案外多いのかもしれないな」
【一人こちるように返事をしてから口元に笑みを浮かべる】
「それじゃ、私はそろそろ失礼するよ。
お休みなさい、セリオン」
【挨拶をしたあと、森の奥に消えたそうな……Fo】
-
>>1252
「……お休みなさい、です」
見送った後、少女も森の奥深くに消えたとか
//お疲れ様でした!
-
森と草原の境界線
「あの人はいったい……」
近くにある岩場で一人悩んでいる金髪の白銀眼のエルフの少女
-
「……………分からない事だらけです」
しょんぼりと下を向くアイルン
-
森に帰っていった
FO
-
>>1233
一旦解散してから数時間…
(…そろそろ良い時間かねぇ…
…えーっとこのあたりだったっけな?)
少女のアパートへと再びやってくる青年。
手には、少女のために買ってきたプレゼントの包みも…。
-
>>1257
「…………そろそろかな」
一番奥のドアから顔だけを出して周囲を見ている少女がいます
まだそっちには気づいていないようです
-
「えーっと、部屋はどこだっけな……。」
と、廊下を見渡すが…
「…あー…お待たせ、アンナ…!」
(……そんな仕草で待たれてるとか、
お兄さん的にベリーグッドですねー……)
ドアから覗く少女の頭に気づいてそちらへと…。
-
「……フェムト…ええっと……ようこそ?」
探していた人物を見つけ、頭だけ出した状態で挨拶をする
『お嬢様…そんな格好で何をなさっているのですか?』
「ひゃっ……!」
家の中からそんな声が聞こえ、少女が驚いたように外に出てくる
その服装はいつぞやの買い物の時に買った服である。
-
「…お、前の服…!
んー、やっぱ似合ってるねぇ……。
せっかくのパーティーだし、お洒落しないとな!
……あ、執事さんもこんばんわ。」
-
「………選んだのはフェムトでしょ……
…嬉しいは嬉しいけど……」
腕を後ろに組んで視線を逸らし
『お二人とも外は冷えますよー』
家の中から執事の声が聞こえてきます
-
「んー、気に入って貰えてる様でなにより。
選んだかいがあるってものだねぇ…。
……っと、中入ろうか、寒いし。
お邪魔しまーす。」
と言って部屋の中へと…。
-
「……そ、そうだね…
え、えーと………い、いらっしゃい……」
緊張からか顔を強ばらせながらドアを開けて中に入る
部屋の中は外観と同じような古く、ボロい壁、暗めの明かりととにかく貧相である。
テーブルと本棚、ベッドのみと家具が少ないのもそれに拍車をかけている
『ようこそいらっしゃいました。
……すいません。装飾は間に合いませんでした…』
…そんな貧相な部屋に台所にコック帽とエプロンを装備した甲冑がいる
-
「そんじゃ、お邪魔しますー。」
(……この緊張っぷり…。
あんまり人を招いたりした事ないんだな、きっと。
…しかし、貴族のお嬢様だというのに随分ボロ…いや、質素な部屋だなぁ。)
「いやいや、お構いなく…
客は俺だけですし、食事を用意してくれただけでも……。」
-
『………お嬢様、やはり6世様の言う通りもう少しいい部屋を選ぶべきだったのでは』
「わ、私だって誰かを家に招くだなんて思っても無かったし………」
フェムトが考えていたことをなんとなく察したのか、フランツがそんなことを言い出し
『……それなら良いのですが…』
そう言いながら手を動かし続けている甲冑
…部屋の中にいい匂いが立ち込めてくる
「…………」
そして目を輝かせてテーブルの近くに座り料理を待っている少女。
……テーブルといったのは語弊があったか。丸い形のテーブルで脚が短い。
俗にいうちゃぶ台である。
-
「…あ、いやー、でもこの部屋もいいんじゃない?
……なんとなく落ち着くしさー…?
このテーブル?も…なんかネオベイの方で良く見そうな感じの奴よね。」
と、席に着きつつ無理やりフォローを入れる青年なのであった。
-
「………このテーブル、安かったから買ったんだけど…」
『…お嬢様は親から自立するために仕送りも受け取ってないので、資金のやりくりにも気をつけています』
身も蓋もない、お嬢様にあるまじき発言をするロマノフとそれに付け加えるかのように節約している理由を話しているフランツ。
フランツはハンバーグとスライスされたフランスパン、シーザーサラダを乗っけたトレイを持って近づき、
『……料理のほうができました。
フェムト様の好みを聞いていなかったので、肉料理にしましたが……』
そう言って料理を並べていく
-
「…えぇー…貴族のお嬢様なのにそこまで自立してるとは…偉いなぁ……。」
それに引き換え、青年はまだまだ親のスネ齧り……。
「あ、俺はなんでも食べれるよ。むしろ肉は大好物です、はい。
…んー、美味そう…なんか悪いですね、こんなご馳走になっちゃって。」
-
>>1269
「……学校にも言ってないし、そこまででもないよ…………」
無表情で言っているあたり本心からそう思っているのだろう
「私だって色々してもらってるから……恩返し。」
『…お嬢様が調理用具を揃えてなく、これぐらいしかできなかったのが残念ですが……』
ハンバーグにはケチャップとソースを混ぜたものであろう簡易的ソースと惣菜屋で買ったマッシュルームが混ざったものがかけられていて、付け合せにマッシュポテトが添えられている
サラダだってレタスとクルトン、ドレッシングのみと質素なものであり
オーブンが無いからパンだって焼けていない
盛り付けの仕方からして腕前は確かなのだろうが、若干コレジャナイ感がある。
-
「…あぁ、でも恩返しって言っても、既に色々してもらってるしなぁ。」
(主にコスプレを……!)
「それはそうと、ご飯冷める前に食べようか…。
っと、その前に……お誕生日おめでとう、アンナ!」
と、言って飲み物のグラスを掲げる。
「…じゃ、いただきまーす……。」
なんとなく質素に見える料理を一口…。
(……貴族の誕生日ってのは、もっと豪勢なもんだと思ってたなぁ……。
…いや、まぁ美味しいけどね……。)
-
>>1271
『まぁ、目に見える形で何かしたかったのでしょう。
相手のしたいという気持ちを受け入れるのも優しさというものです。』
自分の主の愛娘がまさかコスプレをしてるなんて思いもしないはずもないフランツとしては、そういうこととは気づかず
『……お嬢様、お誕生日おめでとうございます!』
「えーと……、ありがとう!」
年をとった実感が無いのか、パーティを開いたのが嬉しいのか、ニパッと笑顔になって
オレンジジュースが入ったグラスをフェムトのあとに続くように掲げる。
……この家、酒の類がなぜかブランデーしかない。
「……いただきます」
そう言ってもぐもぐとハンバーグを食べている。
フランツは無言で二人の食べているさまを見ています。
人によっては視線が気になるかも
-
「んー、確かに…。
と、いうわけで今日はご馳走になっておくよ…!」
少女に合わせて、オレンジジュースで乾杯…
「…あ、酒もおいてあるのか……。
…って、アンナも酒飲むの?しかも、けっこう強そうなのばっか……。」
棚にならんだブランデーが目に入る。
「……あれ、執事さんは食べないの……?」
(…やっぱその体だと食事はできないのかな……。)
//…と、申し訳ない…早くも眠気が…また後日よろしくです!
-
「…ブランデーはホットミルクに入れて飲むの……
寝る前に飲むとポカポカしてよく眠れる………」
さすがにロックやストレートで飲みはしないようだ。
本数もボトルが空いてるのを含めて2本と少ない。
『……私の食事を食べると言っていいのかはわかりませんが、どっちにしろ味の良し悪しは関係ないですので
それに、まだ食事を行う必要は無いです。』
なんかズレた回答だが、食べなくてもいいらしい
【了解です!良い夢を!】
-
>>1274
「あぁなるほど…流石にそのまま飲む…って訳じゃないのか。」
(…酔いどれ少女ってのもそれはそれで良いもんですけどね……フフフ…)
「…んー……
と、いう事は、執事さんの食事はこういう普通の飯じゃなくて、
もっと別のもんだったりするのかな……?」
と、すると何を食って生きているのだろうか…
と、少なからず疑問に思う青年なのであった。
-
>>1275
「………そのまま飲んだらいつの間にか朝になってた……
二度とやらない…」
お酒に強いわけではないようだ
『一般の人間が食べるものから鉱石までなんでも大丈夫です。
この鎧の中に入れて魔力に変換されて取り込むだけですので。』
そんなことを言っているが、結局何を食べているのかはわからない
-
>>1276
「そりゃ流石にブランデーじゃなぁ。
…もっと弱い酒だったら、大丈夫なんじゃない…?」
そういう青年は、酒はまぁまぁ強め…そして結構大好きなのであった。
「…へぇ…鉱石か…。
……それって味とか分かるの…!?」
分かんないんだとしたら、結構な割合で人生つまらなくなりそうだなぁ、と思う青年。
-
>>1277
「………これしか飲んだことがないから……
フェムトはあるの…?」
年齢の都合上、あまりお酒に関わりがなかった。
故に自分がどれだけ強いのかがわかってないのだ。
『………物によりますが、ほとんどが不味いとだけ
手早く魔力補給するためには一番なので味はなれましたが』
……一応わかるらしい。
表情はわからないが、声がなんか暗くなってる
-
「ワインとか、蜂蜜酒とかなら飲みやすいんじゃないかなー。
俺はネオベイから仕入れた焼酎が好きだけど、こいつは結構強いんだよね。
……とは言えアンナはまだ未成年…そんなに思いっきり飲むような歳でもないか。」
「うわぁ…味がしないならともかく、マズイときたか…。
……そりゃ、けっこう恵まれない生活っぽいなぁ……。
……って、せっかくの誕生日にこんな話題はやめようか!」
暗くなっていく声に気づいて話題を逸らしつつ、
ハンバーグを一切れ口に放り込む。
-
「弱いお酒でもたくさん飲んだら意味ないから飲むにしてもちびちび飲む……
しょうちゅう……?お酒をわざわざ焼くの?」
酒に疎いからかそんな疑問が浮かび
『ははは……すいませんね!こんな辛気臭い話をしてしまって!
何と言ってもお嬢様が初めてお友達を家に連れてきた日でもあるのですから!!明るくしませんと!』
そう言ってジュースを中身が減ったグラスに注ぐ。
-
「いわゆる東洋の蒸留酒だね。
加熱してアルコールを抽出して、より濃度の高い酒にするんだよ。
……そのブランデーも、ワインの蒸留酒だね。」
(……初めて……ほんとに初めてッスかアンナさん……!?)
ほんとに今までどんな人生送ってきたんだろうか…
などと若干心配になる青年。
「まぁ、そんなこんなで…誕生日プレゼント…!」
ひとまず雰囲気を変えるためにも、
プレゼントが入った小包を取り出して少女に手渡す。
-
「…………知らなかった
……お酒にもそういう種類があるんだね。」
ブランデーのボトルをちらりと見て
「これ……ありがとう、フェムト。
………開けていい?」
小包を受け取り、目を輝かせながらフェムトに聞く
-
「いろんな酒を飲み比べてみるのも、また楽しいもんだよ。
……酔いつぶれない程度に、ね。」
「…フフフ…どうぞどうぞ!
……お気に召すといいけど…。」
包みの中には小さな小箱…何が入っているのやら。
…とりあえず、サイズ的にコスプレ衣装ではないようである。
-
「………ちょっとやってみよかな。」
そっちの方にも居見が出てきたみたいです。
加減できるかはベルとして
「………では…」
緊張しながらも小包を開けていく
フランツもその様子を無言ながらも真剣な様子で見ている
-
(……気に入ってくれるといいけど……
……フフフ…地味に執事さんのプレッシャーが怖ぇぜ……!)
小箱の中は、銀色の鎖で繋がれたアクセサリー…
どうやらネックレスの様である。
白金で装飾されたそれは、
派手すぎはしないが、首にかけると華やかさが増す…かもしれない。
-
「………わぁ!綺麗………!」
ネックレスを手で持って早速身につけようとしている少女
親以外からもらうプレゼントにすごく喜んでいる
『…………被った…
……被りやすいものと入ってもこれは……』
一方、結構俗的な理由で落ち込んでいる甲冑
-
>>1286
「……ま、まさか……執事さんもネックレス…!!?
……こりゃなんていうか…申し訳ない…!!」
事前にちょっと確認しておけばよかった!
と思ってももう遅い…。
が、少女には喜んでくれて貰ってるみたいだし、この場は良しとする青年なのであった。
-
『正確には6世様、お嬢様の父に当たる人物からのプレゼントですが………
………プレゼントを渡す際に大事なのは受け取る側の気持ち、しばらくしたら渡すことにします』
こっそりとフェムトに耳打ちするように
「………ふふっ、どう?」
そんなことはつゆ知らず、もらったネックレスを身につけてフェムトに見せるように立ち上がって腕を後ろで組む少女。
-
「……あぁお父さん…せっかくのプレゼントなのに、申し訳ない事を……。
…良く確認しないで先出ししちゃってなんか申し訳なかったなぁ…。」
「…んー、良く似合ってる…
……可愛いよ、アンナ……!」
(……特にそのポーズは反則だ…!!)
ネックレスを身につけ嬉しそうな様子の少女は、
青年の目にはそれはもうまぶしく映るのであった。
-
『気にしないでください……あまり言いたくないのですが…肉親からの贈り物より、あなたからの贈り物のほうが喜びそうでしたので。
……やましい意味ではなく、友人からの贈り物のほうが喜びそうでしたので……』
「……ありがとう、これ選んでくれて…!」
その格好のままニッコリと笑顔になり
-
「いやいや、それでもお父さんとしても……
…ま、結構喜んでくれてるみたいだし、まぁよかったよ。」
「ん、どういたしまして…!
…フフフ…俺の誕生日にはお返し期待しているぜ……!」
ちゃっかりと見返りも期待する青年なのであった。
-
『6世様には私が説明しておきます。
お嬢様はご機嫌のようですし、落ち着いた所で渡します。』
はしゃいでいるロマノフをちらりと見た甲冑
「………お返しか……うん、そうだよね。
……フェムトの誕生日っていつ?」
-
「〝かくして鳥は古巣を飛び出し、羽を広げ空へと落ちていったとさ〟
……ん〜、意味ありげで無い感じがたまらんにゃね。」
【黒布を首に巻き赤いリボンを尾に巻いた二足歩行の小さな黒ネコが来店。
無駄な渋さに溢れているため、それっぽいことを言えば、映えるのだが何せ中身が無い。
酒場に来ているのもなんてことは無い暇つぶしだ。自分の店を持っているのに。】
-
//投下ミス
-
-石切り場-
空から見下ろすと、すり鉢状になっている寂れた石切り場で乾いた音がする。
誰かが新技の実践やら鍛錬で使われていることが多い場なので、その類なのだろうが…
-
王都近くの森の中 狼の耳と尾を持つ少年は、一人川辺に佇む
その手には刀一つ、狙いは泳ぐ魚一匹
草木と同じく息を潜め、気配を殺し、一点を見つめ、ただひたすらに集中を重ねている
-
「ふぇきしっ」ヒュウと吹いた風に、狼系亜人の少年は嚔を一つ
「ああっ!」気付けば魚は全て失せ、残るは後悔ばかり
「こ、今晩のご飯が消えてしまったのでござりまする……」
-
-森-
草木生い茂る視界の悪い夜の森。
微かに瘴気を含んだ膨大な魔力が森の中で渦巻いている。
何者かが大掛かりな術でも行っているようだが…
-
-あらすじ-
盲目のサイプロクス、ズィーガー君にフルボッコにされてから早一時間。
治療もそこそこに宛がわれた教室で反省会が始まった。
ヘルテンツァー「第一回」
レラール「ドキッ敗者だらけの反省会!ポロリはないぞ!!」
JD「いっえ〜い!!」
-
「うぇ〜い……」
力量差があるとはいえ、何もできずにやられて落ち込んでいる
(そういえば、ここのところ負け続きだな…)
-
>>1300
ヘルテ「さあ、問題です。なぜ負けた!」
JD「気合いが足らなかった!」
レラール「うむ!間違いないな!!」
-
>>1301
「まぁ……真面目な話、攻撃範囲だな。
リーチも向こうのほうが長いし、なにかぶん投げるだけでキツイし」
落ち込みながらも一応会話には参加していく。
-
>>1302
JD「そんなものは気合で耐えて近づけばいい!」
ヘルテ「失敗してたが」
レラール「耐えれていなかったが」
-
>>1303
「初っ端に突っ込んでカウンターされてたな
……とりあえず、連携とか考えないか?正直、あれにゃ一人じゃ勝てん」
-
>>1304
JD「連携?」
首を傾げる。
JD「あのネオベイで使われる太いスプーン…」
レラール「れんげ」
ヘルテ「まあ、何か考えない事には明日も同じ目にあうわなぁ」
-
>>1305
「……二人が息を合わせて行動することだ。
俺達が別々に突っ込んでも迎撃されるだけだからな」
まさか連携がわからないとは思っておらず、めんどくさそうに頬を書きながらざっくりとした説明をする。
-
>>1306
JD「え、今日のじゃダメなの?私が騒いで君がコソコソするんじゃ」
-
>>1307
「お前囮にするにしてもやられんの早すぎるんだよ!
だから最終的にダメだとわかって正面向き合う羽目になったし!」
コソコソしてるとハッキリと言われたことに苛立ちを感じる
自分でも分かってるし、卑怯なのはわかってるから、他人に言われるとなおさらムカツクのだ
-
>>1308
JD「昨日はオンナノコノヒで調子が悪かっただけだもん!」
レラール「赤飯炊くか」
ヘルテ「いや、意味分かって使ってないよ、うん」
レラール「なんと」
ヘルテ「都合が悪くなったら使えって教えたもので」
レラール「なんと」
JD「んじゃどうすりゃいいのさー!」
-
>>1309
「……いや、待って、そう軽々しく使っちゃいけない言葉だと思うんだが………」
突然の下ネタに顔を赤くして俯く
JDの疑問に咳払いをした後
「まずは昨日食らった衝撃波を何とかしなきゃな。
アレを片手で出せるなら二人いっぺんに突っ込んでも迎撃されるだろうし。
つーわけでアイデアを募集する。」
と、色々いった挙句に思考を放り投げた事を言う。
正直、アレがあると距離の詰めようがない。
-
>>1310
JD「じゃあこっちも衝撃波出そう」
目には目を歯には歯を理論である。
-
>>1311
「俺は出せねぇ」
苦虫を噛み潰したような表情で
そもそも衝撃波出せたらここにお世話になることもなかったかもしれない。
-
>>1312
JD「え?そうして、ああして、こうすると出るよ?」
ベフン!と弱めの魔力衝撃波を翳した手からぶっ放す女。
ヘルテ「私が教えた」
レラール「いや、入門前から使っていた筈だが」
-
>>1313
「………お前にゃ言ってなかったか……。
………魔力が体外に出ない体質でな、魔法どころかそんな単純なことすら出来ん。」
ハァと深い溜息を履くと共にJDを羨ましそうな目で見ている。
-
>>1314
JD「ふーん。じゃあこうしよう、妖精さんに協力要請…うぷぷ、妖精に要請…」
自分のギャグに肩を震わせる。
笑いの沸点が低い。
-
>>1315
「妖精?異名かなんか?」
言いたいことがわからず、困惑している
ちなみにギャグには一切気付いていない
-
>>1316
JD「違う違う、魔力の塊に意思が宿ったのが妖精さん」
ヘルテ「エルフってのはそういうものを祖先に持ってる…という説もある」
レラール「JDはエルフだったか」
ヘルテ「私はそうだけど……JDはどうだったっけ」
JD「その中でも戦う事、それ自体が自身の生きる糧になる妖精さんもいるんだ」
ヘルテ「魔術的にいえば一種の儀式だね」
レラール「神前で舞を披露したり、相撲をとったり…そこには必ず魔力が生じている」
-
>>1317
「……何が言いたいんだ?」
言っていることが半分くらい理解してないが、本題はそこではないかと思い、続きを促す。
頭はいい方ではないのだ
-
>>1318
JD「妖精さんにパワーを貸して貰って衝撃波を打とう!」
-
>>1319
「………だから、魔力が体外に出ない体質なんだよ。
妖精さんだかなんだか知らんが、この体を治せるわけじゃないだろ?」
話が噛み合ってないなぁとか思いつつ頭を乱雑に掻きむしっている。
-
>>1320
JD「ん?衝撃波は妖精さんが出すよ?」
-
>>1321
「……スマン、言っていることが全くわからん。」
-
>>1322
JD「うーんとねえ…はい、注目!」
JDが右指を立てて突き出す。
おぼろげながら指先に淡い光が灯っているような…
-
>>1323
「んー?」
(あの光ってるのが妖精とやらか?)
光った指をよーく見ている。
-
>>1324
JD「うぃる・お・うぃすぷ、だっけ。此処に来る前に貰ったんだけど」
何やら光る毛玉がその指先に。
妖精なのだろう。
ヘルテ「又なんか奇妙なの持ってるなあ」
レラール「戦闘妖精ウィル・オ・ウィスプ。語呂が悪い」
JD「遊んであげてね。そしたらチカラ貸してくれるから」
-
>>1325
「ウィル・オ・ウィスプか……」
光る毛玉を見てぽつりとつられるようにそんなことを言い
「遊ぶって……悪いが、そんな余裕ないぞ?自主練もやりたいからな」
むしろそんな必要があるのかと面倒くさそうな表情をしている。
-
>>1326
JD「気持ちに余裕がない!」
ぶー、と膨れた。
JD「いいもん、あっちで遊んでくる!」
光る毛玉と何処かに行ってしまった。
気のせいか毛玉は複数いたようだが…
-
>>1327
「こっちはゼルド……ゼルトなんとかに入れるかどうかの瀬戸際なんだし、余裕はねぇなぁ」
未だに入りたいものの名前を覚えていない青年
それでいいのか
「だぁ!まだ反省終わってないだろ!」
増えてた毛玉に一瞬気を取られるも、どっかに行ったJDを追いかけようとする。
-
前途多難である…今日は此処まで
-
森には様々な噂がある
その中でも都市伝説としてはそれなりに知名度のある、呪いのアイテム屋
森を散策していると、目の前に突然青い火の玉が現れて、
それを追えば、そんな看板がかけられた小屋に辿りつく……
森を歩いてみれば、この噂の真偽が確かめられる、かもしれない
-
>>1330
「夜の森ってのもまたいいよなぁ・・・」
【薄青髪の少女が森を歩いている】
-
少女の目の前に、突然青い火の玉が現れる
それはあたりを照らし、
どこかへと案内するかのように、ふらふらと動きだす
-
>>1332
「・・・何だろこれ」
【ふらふらと火の玉へとついて行く】
-
しばらく歩いてみると、一見普通の小屋が見えてくる
火の玉は、小屋……、の看板へ向かっているようで
看板まで火の玉がたどりついたなら、看板には赤字でこう記されている
<呪いアイテム屋>
呪いをかける物が欲しい方は是非
小さな文字でそんな説明も
-
>>1334
「呪いアイテム屋・・・・えらくおぞましい所に来てしまったなぁ・・・・」
「・・・入ってみようかな」
【恐る恐る中に入る】
-
カランコロン
そんな音がした
中は至って普通の小屋といった感じで
しかし時々目玉のない人形だったり、藁の人形と釘だったり、
所謂ネオベイ人形が、テーブルに置かれていたりする
さらに奥に扉がある
-
-あらすじ-
ビート君はJ・Dを怒らせてしまった。
追いかけるがJ・Dの姿は無い…走ったにしては姿が見えなくなるには早すぎるのであった。
-
>>1337
「…………どっかに隠れたか?
こりゃあ反省会は終わりかね…」
そんなことを言いながら物陰にJDがいるかどうか探している。
少なくとも明日には戻ってくるだろうが、このままでは後味が悪い。
-
>>1338
そんな風にウロウロしていると、
ひよよん、ぶいいんと、筆舌し難い音が空から聞こえる。
-
>>1339
「…………んあ?」
上空から聞こえてきたなんとも言いがたい音が聞こえ、上を見上げてみる。
-
>>1340
JDが飛んでる。
背中から光の羽を生やして。
「いやっふー!!」
めっちゃ楽しそう。
-
>>1341
「……………衝撃波どころか空も飛べるのか……
スゲェなありゃ……」
変な音はどこから鳴っていたのかともわずかながらに思ったが、
それ以上にJDが空を飛んでいることに驚き、それを目で追いかける。
-
>>1342
「きゃっほ〜い!」
ただ姿勢制御はしっちゃかめっちゃかである。
酔ってるんじゃねえかと思えるような軌道を描き空を飛び降りる。
「うぼぇぇぇぇ」
吐いて無いが吐きそうになっていた。
-
>>1343
「あー、ありゃ慣れてないのか?にしちゃあ飛ばし過ぎだが………」
JDの無茶苦茶な軌道を心配そうに見ている
「………大丈夫かー!」
相手は結構酷い状態だが、とりあえず、声はかけてみる。
-
>>1344
「…ぐへぁ」
大丈夫じゃなさそうだった。
「今日のところはこれくらいで勘弁してやるぅ…」
意味不明だった。
-
>>1345
「…………大丈夫じゃなさそうだな。
とりあえず、こういう時は背中をさするんだったか」
そう言ってJDの背中を軽くさすろうとする。
完全に見よう見まねの知識だが。
-
>>1346
ベチベチィ!
JDは帯電している!
多分戦闘妖精のせい。
「も、もう寝る」
ふらふらと立ちあがる。
-
>>1347
「いっつ!!!バチって来た!」
突然の電気に急いで手を引っ込める。
「………自業自得だが、なんか心配だな。」
手を貸したいにも帯電しているから手を出せないでいる
-
>>1348
そうしてそのまま宿舎に…結局作戦会議できてねえ
-
>>1349
(とりあえず、部屋まで送ってから自主練だな。
今じゃ何やってもあの巨人に勝てん。)
JDについていきながらそんなことを思っている。
しばらくは寝る気がないようだ。
-
>>1350
まあそんなこんなで宿舎にJDは搬送された。
無論その間にまともな会話ができなかったのはカットしているから分るだろう…
さあ、本格的に不味いぞ、明日が
-
>>1351
(さて、やること無くなったし、自主練しねぇとな!
他人の倍は努力しないと………!)
JDが送られていくのを見送り終わるなり、すぐに外に移動する。
そして、憲法の型を確認するようにシャドーボクシングを始める。
-
>>1352
そんな自主練を見ている影一つ…
-
>>1353
(………見られてる?まさかな……)
シャドーボクシングを続けながらもチラッと気配を感じた方向を見てみる。
-
>>1354
「…」
いや、そのまさかだった。
腰に刃の潰れた長剣を吊るす三白眼な黒髪の青年が此方を見ていた。
-
>>1355
(あぁ、合宿参加者か。………やりにくいな。)
「………何だ?見ててもつまらないだけだぜ。」
視線が気になり、青年に向かってそう毒づく。
-
>>1356
「そうだな、ちったあ参考になるかと思ったがちっともなりそうにねえ」
物凄く高圧的だ。
「お前見ない顔だな…新入りか?
こんな時間に自主練って事は実習受けてるんだろうが…」
-
>>1357
「…………悪かったな」
一瞬、食って掛かりそうになるもそんなことをしている時間はないかと思いとどまり、
心のなかで舌打ちをして自主練を再会する。
「………予想通り新入りだよ。」
-
>>1358
「止めとけ時間の無駄だ。
日々基礎鍛練をするのは当然だが、今の時間にやって明日如何にかなるもんじゃねえ」
ビートへと歩み寄る。
「魔法は使えねえのか?使えるんだったら精神鍛錬にしろ。
使えねえんだったら…盗みだな、うん」
にやーり、と悪い笑みを浮かべる。
-
>>1359
「………それでも明後日……いや、2週間後には違ってくるだろ。
それに、何にもしてないと不安になってくるんだよ。」
聞く耳を持たず、自主練をやめようとはしていない。
「……盗みだァ?」
聞き捨てならない言葉に思わず振り返り。
(まさか、技を盗むなんてありがちなことじゃないだろうが……)
-
>>1360
「人間手っ取り早く強くなるには道具を使うのが一番だろうが?」
悪い笑みのまま。
「そして此処は私塾だ。強力な武器には事欠かねえんだよ」
-
>>1361
「………まぁ、間違っちゃねぇな。
リーチが伸びれば一気に有利になる。剣道三倍段ってやつだ。」
そこで言葉を区切り
「……………でも、知り合いの面子を潰すわけにもいかないからな。
盗みってのはナシだ。」
と言う。
自主練を続けたまま。
-
>>1362
「おいおいおい、面子どうこうってんなら手前がこのまま負け続けるほうが大問題だろうが?」
はぁ、と盛大に溜息。
「大体初っ端から見せてもらったがありゃなんだ?
盲目の野郎が出張ってきてる時点で何かこっちを知る手段があるのは明白だろうよ。
それを茂みなんぞに隠れて自分の行動せばめりゃ、勝機が失われて当然だろ」
-
>>1363
「うるせぇ!だから今こうやって体動かしてるんだろ!」
それが本人にもわかっているからか、青年に向かって怒鳴り散らす。
完全に八つ当たりだ。
「ああ……そりゃあ確かに俺のミスだ……。
追い詰められて………頭回んなくなってた。」
痛いところを突かれ、詰まりながらも言い訳を言っている。
-
>>1364
「さっき言った。意味ねえ、時間の無駄だ。
まじに勝つ気があるなら形振り構うな、気休めなんかしてんじゃねえ。
そんな時間があるわけねえだろうが」
「言い訳も後悔も要らねえ、必要なのはあのデカブツを仕留める方法だろうがよ」
三白眼、容赦無し。
「逃げ延びて合格なんてのは最終日にやりゃいいんだよ。
なめぷだ、なめぷ」
-
>>1365
「………夢を捨てろってことか。
……俺みたいな奴にはそんな事は見ることすらできないのか………」
しばらく黙っていたあとそんなことを脈絡なく言い出す。
すでに動きは止まっていて、明らかに自主練をする気はない雰囲気だ。
-
>>1366
「夢ぇ?」
-
>>1367
「……せめて師匠に認められるような、一人前の格闘家になることだ。
…………盗みに手を出したらそれすら捨てることになっちまう。」
-
>>1368
「……あっそ」
物凄くどうでもよさそうだった。
「一々めんどくせぇ奴だなお前、おら!」
何かを投げて寄越す三白眼。
-
>>1369
「魔法使えないのにわざわざ拳なんて難儀なもの使ってる時点で察しろ!!
ってあぶねぇな!」
投げられた何かを手で受け止める。
「………盗品か?」
そしてそんなことをのたまっている。
-
>>1370
「貸してやる」
小さな鍵である、何処のか知らないが。
「せめて宝探しでもやってみろ、ちっとも面白くねえんだよ」
-
>>1371
「……この鍵が使える部屋を探せと……まぁやってみるか」
修行にはならなくても気分転換にはなるかと思い、受けてみる
「………宝探しねぇ……そういうものには宝の地図が付き物なんだが」
鍵を手でいじくりながら
-
>>1372
「うっせぇ、後は知らねえ」
そういうと踵を返し何処かに行ってしまった…
そして残ったのは小さな鍵である。
弄っているとある事に気がつく。
紐に括り付けられた鍵なのだが、紐を持って垂らすと一定の方向を向くのだ。
-
>>1373
「おい!ったく………何しにきたんだ?」
追いかけることはせず、そのまま見送る。
そしてしばらく鍵を弄っていれば鍵の特徴に気が付き。
「……お?これもしかして…………ダウジングマシンみたいになってるのか?
………面白いなコレ。」
鍵が示した方向に何も考えずに歩いて行く。
-
>>1374
はてさていったい何があるのやら…次回に続くのである
-
さて鍵が指し示した先にあったのは幾つもの箱がしまわれている建物である。
まあロッカー室的なものを想像していただければよい
-
>>1376
「………ここかぁ。
なんか、あっけねぇなぁ。」
とりあえず鍵がどこで使うのかと探索してみる。
-
>>1377
ガタン!
誰も居ない筈の部屋で物音。
ここは私塾、つまり学校だ。
そして夜中の学校といえば……
-
>>1378
(見 回 り だ ! !
やべぇ!見つかったら終わりだぞ!隠れよう!)
物音に驚き体がぴくんと跳ねた後、急いで物陰に隠れる。
-
>>1379
だが人の気配はしない…そもそも扉の開いた音もしない
ガタン、ガタガタ!!
でも音はしている…
-
>>1380
(………?なんだこの物音は……
人じゃないのか?)
何時まで経っても人が来る気配すら無く、疑問に思い物陰から身を乗り出して音の出ているあたりを見る。
-
>>1381
ガタタタ、ガタン!
箱の一つが揺れている。
-
(うぇええ……不気味ってもんじゃ無いなコリャ……。
………中に変なのでも入ってるのか?)
そう思いながらもとりあえずその箱が開けられそうか確かめようとする。
-
>>1383
箱には当然鍵穴がある。
そして幸か不幸かカギ穴は手にした鍵のサイズに合いそうで…
-
>>1384
(…………開けられんのか?むしろ、開けちまっていいのかこれ?
いや、出しちゃいけないのならこんな場所に放置しないだろうしなぁ………いいか!)
数秒ほど考えた後、鍵を鍵穴に差し込もうとする。
これで開かないなら考え損だが……
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>>1385
ガチャリ、と鍵の開く音。
途端に箱も動かなくなる。
-
>>1386
(………開いた?って事はこれはあいつの私物か……鍵自体が盗品ってことか?
……とりあえず中身見るか。)
そして箱に手をかけて開こうとする
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>>1387
ぶわ、といきなり眼前に闇が広がった。
少なくともビートにはそう見えるはずである。
そして少し離れたところで誰かが見ていれば、こう見えたはずだ。
箱から黒いヘドロのような何かがビートの顔目がけ跳んだ、と。
ソレはビートに張り付いて、あまつさえ中へと侵入しようとしてくる。
-
>>1388
「…ッ!………ッ!……ッ!」
(うわあああああああああ!!!なんだこれえええ!!)
顔面に張り付かれた衝撃で仰向けに倒れこみ、声にならぬ悲鳴を上げながら顔にへばりついたなんかを必死に剥がそうともがく。
-
>>1389
ところがどっこい、はがれもしない上に触るほどにあらゆるところにくっついて、
しまいには―感覚的にわかってしまうのだが―体内へと浸透しているようだ。
ビートにあらがう術はおそらくないだろう…
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>>1390
(なんだこれ!なんだこれ!ヤバイ!)
体内によく分からないものがどんどん入ってくる感触に怯えながらもどうすることもできず。
どうにもならないとわかりながらもそれでもバタバタと音を立てて足掻いている。
-
>>1391
ほどなくして何かは完全に消え去った…どう消えたかは、まあ想像するしかない
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>>1392
「…どうなったんだ?
………まさか全部体内に?」
自分が生きているとあまり実感がわかず、そうポツリと呟く。
一体何だったんだと唖然としている。
-
>>1393
特に違和感は今のところない。
直ちに健康に害があるものではない…かもしれない。
-
>>1394
(……アイツはまさかコレを狙ってたのか?
………きょ、今日はもう寝よう……!明日に響くし!)
そういえば夜遅かったのを思い出し、寝室まで戻ろうと
今日のことは完全に忘れるつもりだ。
-
さてさて、どうなってしまう事やら
「次回に続く、くははっ!」
狂気の瘴気を発し風無く棚引く長い黒マフラーを纏う三白眼な黒髪の青年が、
遥か下に私塾を見下ろしながら昇る月をバックに宣言したのだった…
-
王都の片隅
【宵から夜へと進んだころ。
でかいリュックが置かれたベンチがある。
何者かの気配はするが、姿は見当たらない】
-
「サーテ、買い物ハコレデヨーシ、ト。
後ハー……fmm、ゼオト呑む様の酒デモカイマースカネェ。」
【買い物袋をぶら下げ王都を歩く胡散臭いエセ外人が一人】
【口には火のついていないタバコを加えている】
-
>>1398
【ガサガサとベンチにおいてある荷物が揺れる。そして、次の瞬間ボブの気配を追うようにして頭を覗かせた】
『(´;ω;)』
【荷物番らしい、子竜型の石像。所詮ガーゴイルである。
……が、なぜか若干泣きそうである】
-
>>1399
「オヤ?」
【その音、気配に気づきそちらを向く似非外人】
【不思議そうな声を漏らして】
「コーレーハー……オオ、ガーゴイル!
イヤ、イイデスネコレ、ウワァ、懐カシイ、一応同族デースヨ。
イヤ厳密ニハ色々違ウ……ゲフン」
【ガーゴイル姿にテンションの上がる似非外人】
【何か気に入ったものがあったんだろうか】
「……デースガ、何カ泣イテマースイネ、ドウシマシタ?」
-
>>1400
『(;゚Д゚)』
【ハイテンションな似非外人をぽかんとしたような表情でみている。
石像にもボブの正体はなんとなくわかる。
きっと、猫に獅子が話しかけてきたような感じだろう】
『ヾ(゚△゚)ノ』
【身振り手振りで、主の荷物を見張り中だと伝えた】
-
>>1401
「オット。 ……オフレコ、オフレコ。
大丈夫デースヨ、取ッテ食イヤシマセーンカラ。」
【ぽんぽん、と石像を撫でる】
【人間が造る石像ガーゴイルは――魔族を模倣してるとされる】
「アア、ナルホド、お留守番デースカ。」
-
>>1402
『(こくこく)』
【オフレコ、という言葉と荷物番を肯定するために首を縦に振る。
どうやら最初涙目だったのは、主人がまだ戻ってこないことに不安だったかららしい】
『……( ゚ω゚)б?』
【ボブの荷物が気になるらしく、袋を指先ながら首を傾げた】
-
>>1403
「HAHAHA、イヤァ石像トハ言エ同族ニ会エルト嬉シイデースネ」
【HAHAHA、と笑って上機嫌】
「アア、コレデースカ?
マ、生活用品デースヨ、娘達ノ服トカ、オヤツトカノートトカ。」
【どうやらお父さんのようだ】
【今日は買い出しー、といったとこだろう】
-
>>1404
『(*´∀`)』
【同じようにニコニコと頷く石像。
こちらは同族にあったから、というよりボブが嬉しそうなのが嬉しいらしい】
『(゚ω゚ 三 ゚ω゚)』
【買い出し内容を聞いて、辺りをキョロキョロ見回す。
子供も一緒なのかと思ったらしい】
-
>>1405
「アア、娘達ハ家デオ勉強カ……寝テマースカネェ、ヒスイ辺リ。」
【娘は四人居るのだが今日は一人も付いて来ていない】
【尚、うち一人は勉強中、うち一人はお出かけ中、内二名は爆睡中である】
「君ノご主人様ハドチラヘ?」
-
>>1406
『(こくこく)』
【娘たちの様子(そして顔とか)を勝手に想像して勝手に微笑ましく感じている】
『(;ーωー)б』
【だが、主の居場所を問われてふかーいため息をつくと、とある一軒の店を指差した】
-
>>1407
「イヤー、元気盛リデスカラネー」
「オヤ、アノ店は」
-
>>1408
『(`・ω・´)b』
【元気な子、よし!とでもいうように親指をたてる】
『…………』
【指した先はお年寄りがやっている小さな店。
まだ明かりがついているが、開店中ではないらしい】
-
>>1409
「ソウデースネェ、子供ハ元気ガ一番デースヨ」
【HAHAHA、とまた笑う、実に楽しそう】
「成る程、オ買い物デースカ。
ニ、シテハ閉店してるヨウデースケド……?」
-
>>1410
『(ノ´・ω・`)ノ』
【主人が】
『\( )/』
【イタズラして】
『ε=(ー公ー;)』
【説教&お仕置きタイム】
-
>>1411
「アー、成る程……」
【納得】
「然シ一人デ待つノモ退屈デショウ、大変デスネェ」
【ひょい、とベンチに座り込む】
-
>>1412
『(´・ω・`)』
【こくりと頷いたあと、ハッとしたようにボブを見上げる。
その顔には、"娘が待っているんじゃないのか?"と書いてあるようだ】
-
>>1413
「アー……マァ、チョットグライナラ大丈夫デースヨ。」
【そう言ってタバコに火を付ける】
「アレデス、言わなきゃワカリマセーンシ」
-
>>1414
『…………(゚∀゚)!!』
【ボブの言葉に少し考えたあと、番をしていた荷物をゆさゆさ揺すり始める】
[るにゃ?]
[ふにゅる?]
【出てきたのは、ちょこれとにじゃんという、るにゃん種2匹だ】
-
>>1415
「マ、優秀ナ子守モ居マースシネェ」
【整備してやってるメタルゴーレムとか】
「オヤ、ルニャンデースカ。
……アア、ソウイヤツカーサ達トモ暫ク会ッテナイデースネェ……」
【るにゃん繋がりで思い出したらいし】
-
>>1416
『(`・ω・)b』
【るにゃんたちに何かを説明したあと、合図を送る石像。
すると、荷物から出てきた2匹が器用に後ろ足で立ち上がった】
[♪酒はーのめーのめーのむーならーばぁ♪]
【歌うちょこれ、踊るにじゃん。
踊りは1分ちょっとで終わった】
-
>>1417
「オヤマァ、随分ト仕込ンダモノデ。」
【ぱちぱち、と見終えて拍手】
「ハイ、ご褒美アゲマショウ。」
【買い物袋からチョコ取り出してあげよう】
-
>>1418
【出されたチョコに飛びつくちょこれ。
にじゃんが礼をいうように短く鳴いた】
『(´∀`)b』
【石像が、ボブに満足そうな笑みを見せる。
引き留めて遅くなった分、子ども達への土産話にしてほしいらしい】
-
>>1419
「HAHAHA、イエイエ。良い見世物デーシタヨ。」
【猫と、石像の頭を少し撫でて】
「ンジャマ、流石ニソロソロイキマースカネェ」
【と、ベンチを立ち上がる】
-
>>1420
【撫でられて満足したのか、荷物の中へかえっていくるにゃん種2匹】
『(´ω`)ノシ』
【礼を言うように、石像もふよふよ浮きながら見送ろうとする】
-
>>1421
「HAHAHA、ソレデーハー。」
【ひらひら、と手を振りながら】
【荷物を持って歩いて行った……】
-
>>1422
『ヾ(´∀`)ノ』
【ボブが去ってすぐ開かれる店の扉。
石像の留守番もようやく終わりらしいFO】
-
<王都のどっかスターキャッツカフェ内>
【明かりはぶら下がるランタンのみ。木製の薄暗くレトロな雰囲気を醸し出す店内。】
【カウンターに立つは黒布を巻いた二足歩行で尾にリボンをつけた小さな渋めの黒ネコ。
店内の隅にはネコ耳をつけた2m弱の大男の人形があるが気にしてはいけない。
そしてカウンターの目立つ箇所に"酒場のマスター"とサインされたカードが飾られている。】
-
ガシャーン
( 混)「カォォォォォォォォォォォォォォス!!!!」
【窓ガラスをぶち破って大魔王登場】
【弁償しろ】
-
「…………。」
【いきなりの衝撃的な来店。
飛び散るガラスに呆気に取られ、呆然とした様子。】
「……うわ、ひっでぇ。」
【しばらく、間が空いた後にポツリと一言。】
-
「小腹空いたなー・・・」
【赤髪ネオベイ服にマフラーをした少女が道を歩いている】
「お、カフェがあるな、ちょっと入ってみるか」
【この店が目についたようで、カフェの中へ入る】
-
>>1427
「うぃっす!
……来て貰ってにゃんだが、もう今日は店閉めたい!」
【片手を挙げて、フランクなノリで出迎える店長。
しかし、店内にはガラスがばらばらに飛び散っている。
原因は先ほどの来客であるが、店を営業できる状態ではない。寒いし。】
-
>>1428
「・・・そう」
「ところで何があったんだ、えらく荒れてるけどさ」
【砕けた窓ガラスを指差し】
-
( 混)「あ、店長、コーヒー一つ。」
【華麗な動作で椅子に座りつつ指(?)ぱっちんで窓ガラスを逆再生するが如く元に戻して】
( 混)「あ、後キャッツフード系一つ、はよ。」
「にゃー。」
【肩(?)に居た猫を降ろす、自由】
-
>>1429
「にゃ、にゃんというクールな……!」
【店側としていってはいけないセリフをいったのにも関わらず
突っ込みや驚きも何も無く、スルーされたことがショックな様子。】
「いや、ほら、アレがさ。」
【と、言いながら壊した元凶である客を指差して。】
>>1430
「……えー。にゃにこれ……にゃにこれ。」
【色々と好き放題しているそれに、若干、呆れ気味である。
いつものことといえば、いつものことなのだが、慣れるのには難しい。】
「にゃんかさー、最近、自由な客増えたにゃよねー。ホント。」
【一応、注文を受けたらしく、影を店の奥へと走らせて。】
-
>>1431
( 混)「はっはっは、これもカオスシステムの応用だ。」
【何だそのシステム】
【猫は机の上で丸くなっている】
( 混)「俺ほど自由な奴も居るまい!」
【いてたまるか】
-
>>1431
「ふむ、あいつが原因なのか」
「ガラスは戻ってるけどさ・・・」
【カオスの方を見る】
-
>>1432
「まぁにゃ。
汝みたいなのが一杯居たら、ほんとに恐ろしいにゃ。
もう、王都から旅立つレベルにゃよ。」
【もちろん、色んな意味で。
そして、飲み物とキャットフードという簡単な注文だったからか
影すぐにそれらを持ってきた。】
「大体、メニュー見ずに注文とかアクロバティック過ぎにゃわけ。」
>>1433
「うむ。彼奴には気をつけたほうがいいにゃ。
下手したらギッタギタのメチャメチャにされて、天日干しにされるにゃ。」
【あること無いことを本人の前で吹き込む悪いネコ。】
「まぁ、とりあえず、汝はこれをどうぞ、にゃ。」
【と、言ってレイヤにネコ耳を差し出す。】
-
>>1434
//志村ーキャラキャラー
「要注意人物・・・とかいう奴か」
【カオスの方をじーっと見ている】
「おう、耳か?」
「ならばつけてみようか」
【受け取って猫耳装着】
-
>>1434-1435
( 混)「頂点は常に俺一人ッ!! そういう事だなッ!」
「にゃー?」
( 混)「いやぁ、だって覚えたし。」
【なにげに常連である】
-
>>1435
「まぁにゃ。
色んな意味で、手を出さないほうが幸せにゃよ。」
【そう、色んな意味で。色んな意味である。】
「うむ。最近にしては珍しい素直に着けてくれるお客さんにゃ!
グッドにゃよ、汝!」
【と、紅鯉に対してぐっとサムズアップをしてみせる。
その指はもちろん、肉球であるが。】
//普通に間違えてしまった。すいません。
>>1436
「いやいやいや、そこは客として倣おうよ!
ほら、新メニューとかあるかもしれないじゃん!?……にゃいけど。」
【いくらなんでも、それはイヤだと。
割と、形から入っていくタイプなのだろう。】
-
>>1437
( 混)「えー、だってほら、俺もう常連さんじゃん?」
「にゃぅー。」
【猫はキャットフードを食べつつ、バケモノはコーヒーを呑む】
【自由とかそういうレベルではない、話を聞いていない】
-
>>1436>>1437
「手を出すな・・・よっぽど危険か」
【細い目でカオスを見ている】
「・・・みんなつけるのを嫌がるっていうことか」
「まあ私はあまり気にならないけどな」
「・・・ところで、何か食べ物は無いか?」
【カオスの話で空腹を忘れていたようだ】
-
>>1438
「常……連……?
にゃー、常連はいきなり窓ガラスを割って来店しないと思うけどにゃー。」
【お店は手狭であるため、ガラスを派手にぶちまけるというのは非常に危ない行為である。
いや、狭くないとしても、危ない行為であることには変わりないのだが。】
>>1439
「うむ、シャイな客が多いからにゃ。」
【とはいっても、ネコ耳を喜んで着けるような人などそんなには居ないはずである。】
「あるにゃよ!ってか、カフェを冠してて食べ物無いとか
それは、本当に冗談抜きでお店がつぶれちゃうにゃ。」
【とか、言いながら、差し出したのはメニューである。
ネコの形を象っており、中々に芸が細かい。】
NORMAL
チキンドリア
ハンバーグ
ナスとキノコのミートパスタ
ロールキャベツ
サラダ(ネオベイ風&ゴマだれ)
カレー(甘・中・激・獄)
プリン・ア・ラモード
CAT
ネコ缶
ネコ缶バーグ
ホネポテト
カツオ出汁のクリームパスタ
マタタビティー
ニボシクッキー
マタタビジュース
マタタビ酒
CHALLENGE(挑戦メニュー)
ブラックハーブティー(無料) ※完食者が出ました。
20年物マタタビドリンク ※完食者が出ました。
※メニュー変更の可能性あり。
-
>>1440
「ふむ、恥ずかしがり屋が多いと」
【メニューを受け取る】
「猫用のメニューもあるのか」
「・・・って何だ挑戦メニューって」
【ぶつぶつと呟きながらメニューに目を通している】
「とりあえずカレーの中とサラダをネオベイ風で頼む」
-
>>1440
( 混)「大丈夫大丈夫、誰か怪我しても治すから。」
【そうじゃねぇよ】
【猫は素知らぬ様子でキャットフードたいらげている】
-
>>1441
「正しくはネコが食べるものを人間が食べられるようにアレンジしたものにゃよ。
だから、汝でも食べようと思えば、食べれちゃうにゃ。
……んー、まぁ、最初はみんな抵抗あるみたいにゃけどね。」
【注文を聞き、カフェのメニューのことについて楽しそうに話す。
そうしている間に、足元からチャオウスと同じ形の黒い塊が店の奥へと。影だ。】
「チャレンジは、まさしくチャレンジにゃ。色んな意味で。」
>>1442
「にゃー、アレにゃ。大魔神は人の心が分からない、って奴にゃね。
ほら、どこぞの金色でピッカピカな奴みたいなタイプにゃ。」
【すっごい遠まわしに、暴君呼ばわりしているネコ。】
-
>>1443
( 混)「人の心が解らないから、大魔神になったのかもしれんぞ。
逆説論だな。 あ、店長キャットフードお代わり。」
「にゃぅ。」
【白猫は「まいどごめんなさい」、と平らげ終わった後に謝る】
【猫のが大人だ】
-
>>1443
「ふむ・・・ネコも人間も食べれる物か・・・」
「チャレンジ、例えばどういうものだ?」
【少し興味を持ったようだ】
-
//>>1445 最後に追加
「辛いとか苦いとかそういうものか?」
-
>>1444
「嗚呼、ネコのほうが人の心が分かる世の中とか……。
毒を吐き散らすレベルにゃね、ホント。」
【うんうんと白猫に対して同意するように首を振り追加の注文を受ける。
影は今は紅鯉の注文を取って奥に居るのだが、本体と影はつながっているため、問題は無い。】
>>1445
「そこに書いてあることマンマにゃよ。
要するには食べられるかどうか危ういもの、人によっては食べたら大変なことになるもの、にゃ。」
【文字通り、チャレンジ……である。
ちなみに、平らげたからといって賞金があるわけでもない。本当に好きな人だけが食べるのだろう。】
『あいにゃ、お待たせ。カレー(中)とサラダのネオベイ風にゃよ。』
【と、本体が説明をしている傍らで影が注文の品を持ってくる。
カレーは、具材が大きめに切ってあるごろごろとしたものだ。
ちなみにサラダのネオベイ風とかかかっているドレッシングのことである。
いわゆる和風ドレッシングという奴だ。醤油ベースでゴマが散らしてある。】
-
>>1447
( 混)「毒を食らわばサラミ食べたい。」
【知りません】
「にゃうー。」
【わるいひとじゃないんだよー、と】
【そもそも人でない】
-
>>1448
「ポイズン・サラミとは斬新なフード!
……あー、でも、誰もたべないにゃ、それー。」
【一瞬、喜んだが、すぐに首をブンブンと振った。
もしかして、メニューに加えるつもりだったのだろうか。】
「にゃー、一応、そうとは思いたいにゃ、うん。」
【と、白猫の言葉に同意しようと努力をして見せた。】
-
>>1449
( 混)「毒体質の連中は喜びそうだがな、奴等毒無いとくえんし。」
【なんだその謎の部族は】
「にゃ、にゃぅにゃ、にゃう。」
【つんでれなんだよ! と力説する白猫】
-
「知ってるにゃ!
毒と解毒剤を交互に浴びて、毒と化した連中にゃね!」
【何故知っているのかは分からない。
というか、カオスの言う部族とは違うものかもしれない。
仮にそうだとすれば、チャオウスが言うその人たちは何なのだろう。】
「……ツンが酷すぎね?」
-
( 混)「うむ、地方に寄って微細は違うがその感じだな。
奴等なー、面白いんだけど毒効かない奴相手だとなー。」
【話してる最中にコーヒーお代わり、と言いつつカップ出してくる】
「にゃう。」
【でれるとながいの】
-
「にゃー、色々と勉強した甲斐があるにゃねー。
んまぁ、そういう人に来店されたら、いよいよ困るけどにゃー。」
【と、言いながら差し出されたカップを受け取りそして、それを影へと渡す。
慣れたものである。】
「いや、多分、それは汝にだけだと思うぞ?」
【ツンはあれど、デレの部分は多分、見せてくれないんではないかと。】
-
//20分ほど経ちましたので、寝落ちと判断し、お先に失礼させて貰います。
//お疲れ様でした!
-
第1裏スレ>>557より
【そして、魔力が極限にまで膨れ上がった瞬間、魔力の反応が一気に消えてしまった。
だが、大地に座っているから分かることであろうが、地面の下はピクリとも動いていない。】
-
「ふぅん……?」
【静まった大地に、小首を傾げる】
【魔力反応が消えたから転移したかな、と思いながらも】
「とりかごっ。」
【ぼご、と地面を操り、地中のビィバードを居るならば鳥かごに入れて引きずり出そうと】
-
>>1456
【もちろん、その中にビィバードはいない。
魔力の反応も無く、アリーサの考えどおり転移したと見て間違いは無い。
とはいえ、少年は腕に装着したあの装具が無ければ、満足に魔法を扱えもしない。
道具頼りのあの少年が、そう自由自在に転移が可能なのだろうか。
おそらく、アレは自身の命に危機を感じたことによるガムシャラな転移である。】
【と、〝どこか〟で魔力の反応が現れた……その次の瞬間――――。】
「――――ッ!」
【空気を切り裂く音と共に、何かが落ちてくる。
その左腕にありったけの魔力を籠めた状態のビィバードである。その落下は隕石のごとく。
もちろん、目標は鳥かごを引きずり出そうとしているアリーサである。】
-
>>1457
「あー、やっぱりっ。」
【むぅ、と膨れ顔】
【その後に大きく溜息を吐いて、鳥籠を崩して】
「ビィくんだし、ちゃんとお友達になれると思ったんだけどなぁ……、
むぅ……しょーがない」
【空気を切り裂く音を聞きながら、その場でた、たん、とステップ】
【降ってくるビィバードから逃れる事もせず】
「――こわすしか、ないかぁ。」
【ためいき、ひとつ】
-
じゃ、と砂が擦れ合う音と共に二本の影がビィバードに飛来する。
それはドロリとした赤と黒を綯い交ぜにしたヘドロの様な
ヒトの胴を簡単に握れそうなほど大きな手、
それに不釣り合いなほど細く、そして酷く長い二の腕が付随してる。
その先には
薄汚れ所々擦り切れた革の服を着、眼の下には濃いクマ、半端に長い耳を持つ短髪の少女。
「見ぃつけたぁっ!!」
-
>>1458
【上空に転移してからの、落下。もちろん、魔力を使っての落下である。
速さは申し分も無く、そこから放たれる左腕からの一撃は、大地すらも砕くことが敵うだろう。】
「――――――ッ……!」
【もはや、どこまで自分の意思かも分からない。
言ってしまえば、転移が可能ならば、逃げる事だって可能だったからである。
どう考えても、現在の状況で攻撃を仕掛けるのは余りにも愚策である。
それでも、攻撃を仕掛けたのだから、ある意味で錯乱状態といえる。
左腕を振りかぶった状態で落下するビィバードは、まるで測ったかのように狂いなくアリーサを目指す。】
-
>>1459-1460
「まぁ、余計なのもきたし……今度で良いよね? ビィくん」
【乱入者を一瞥した後に】
【たん! と強く足で地面を踏みつける】
【娘の身体が砂のように、ざら、と弾け、融ける】
【残るのは術、能力によって荒らされた地面のみ】
-
>>1459-60
「…………ッ、あ゛!?」
【自身に襲い掛かろうとする不気味な影を察知したらしく
落下の軌道をとっさに魔力を爆発させて、変更させた。
危機から逃れたい、無くしたい、というただそれだけの思いである。
つまり、それは迫り来る影を避けるためだけのアクションである。
その後のこと、すなわち、アリーサのことや変更した落下先のことなどまるで考えていない。
否、最初から落下後のことなど頭に無かったのだろうが。】
「……ぐ、ぁ……っふ――――ぐ、あ゛ぁ……は、ぁ゛っ!」
【案の定、その体は軌道を変更して、少々、スピードは落ちたとはいえ地面に激突。
しかし、勢いは止まらず、まるで玩具の様に不恰好に地面を削り、木に衝突して、停止した。
とりあえず、死んではいないと思うのだが。
無論、アリーサがこの場から去ったということは分かっていない。
下手をすれば、ノイエが現れたことすら、認知していないだろう。】
//アリーサの方、お疲れ様でした!
-
>>1462
「うん?他に誰かいたのかしらね…まあ、いいや」
のんびりとビィバードへと歩みを進める。
歩くたびにジュ、と何かが焦げるような溶けるような音をさせて。
「おーい、死んでる?それだと困るんだけどねー」
-
「……ぁ゛……はぁ……。」
【衝突した木に手をかけながら、よろよろと立ち上がる。
そんなに頑丈な体を持っていないため、もうボロボロである。
体は既に傷だらけであり、頭も切ってしまったのか出血し顔に赤い筋を作っている。
だが、それでも〝魔力は生成され続けている〟ようで魔力の反応は消えていない。
つまり、この体には負担になるほどの魔力が作られており、その魔力がまるで漏電でもしているかのように
時折、体からバチン、とはじける。】
「っ、く……げ、ほ――――ッ……!」
【だが、体は限界なのだろうか、血混じりの咳を吐き出す。
落下の衝撃も原因の一つであろう。】
-
>>1464
「あー、あー…やっぱチカラに食われてるねえ。だから言ったじゃん」
グズグズと何かが煮えるような又は崩れるような音を立てて、
女の足元に赤と黒の色彩が広がる。
そこから例の二本の奇怪な腕が出現する。
「まあ、死にたくは無いんだろーけどさぁ…こっちは医者じゃあないっ!!」
ジャ、と音を立て左右から掴みかかる様に奇腕が伸び迫る。
掴み上げ捕食せんが為に。
「いい加減、食い応えのあるものが欲しいんだよねっ!!!」
狙うは一つ。
溢れんばかりの膨大な魔力のみ!!
-
>>1464
「死にかけた人が一人
助けても害しかもたらさないのでしたら、
助けないという選択肢も視野に入れますか」
ビィバードの落としたナイフを片手に、木陰より様子を伺うのは、
黒い髪の中性的な容姿の青年
手を下さずとも、死の足音は彼に近づいていたのかもしれない
そんなことを思いながら
-
>>1465-6
「…………ふぅ、はぁ……っ……!」
【その血を自身の腕でぐぃと拭う。
息も何かしているというわけでもないのに、荒れている。】
「……よ゛……るなぁぁぁ゛ぁァァ゛――――!」
【潰れ掛けた喉でなおも抵抗を試みる。
その過剰にまで供給された魔力をただ、勢いに任せるがままに開放するだけ。
単純な力押し、愚かとしか言いようの無い力の使い方である。
また、現状況では自身の命を削っているかもしれない正に諸刃の剣である。
しかし、それでも、その圧倒的なまでの魔力から放たれる衝撃は並大抵のものではない。】
-
>>1467
「その足掻きは前に見た」
びしゃあ!と腕が弾けた。
赤と青のタールが宙に四散する。
「だから三本目よ」
ビィバードの足元の大地を突き破って三本目が手を大きく開き現れる。
二本はブラフ、全ては足元のコレにかけた。
「ぐぅ!」
衝撃は本体たる女にも届き身体を揺さぶるが…女もただのヒトではない。
そのあり方は化け物に近い。
-
>>1467
ただ解放するだけならば、ここまで届くこともないだろう
青年はこの前と同じように、人形を木々に縛り付ける
霊と自然を利用して、追い打ちをかけるべくして
-
>>1468-9
【前に見たというのなら、ノイエは分かるであろう。
恐ろしいまでに魔力の燃費が良いビィバードでも、ここまでの派手な開放は消費が激しい。
ゆえに、次の行動までに明らかなラグが発生することを。すなわち――――。】
「っ……ぐ……?!」
【その三本目の腕に捕まってしまった。
この魔力の爆発ともいえる開放は周囲全てを蹴散らすための手段である。
ビィバードにとっては腕の本数など関係は無い。ただ、目の前から消せればよいだけだ。
だが、それも敵わずこうして、ノイエの怪腕に甘んじてしまっている。】
-
>>1470
「…死なないでよ?寝覚め悪くなるからさぁ!!」
凶悪な笑みを浮かべ捕食にかかる女。
見た目凶悪な奇腕であるが、やることは酷く単純で対象から魔力を奪うだけである。
まあ奪われた方は色々と不快な感覚に陥るらしいが、
女自身は食らった事がないのでその感覚は知らない。
-
>>1471
「殺すつもりはないと……、さてどうなるか」
場合によっては、ナイフを返そうか
そんなことを思いながらも
-
>>1421-2
「……っ、ぐ……うぅ……。」
【自身の中身が吸い出されていくような不愉快な感覚に力なくうめき声を上げる。
抵抗する気はあるようだが、抵抗できないのだろう。既に満身創痍だ。
まして、その力の源である魔力を吸われているのだから、しょうがない。
だが、魔力は一向になくなる気配はない。無尽蔵だ。】
「…………う、ぅ……。」
【だが、ここに来て妙なことが起こる。
魔力を吸収してしばらくすると、いきなりビィバードの魔力とは明らかに〝別物〟が侵入する。
〝それ〟はノイエに吸収されると、ノイエの中にある魔力を侵食し始めようとはたらく。
それはまるで、毒の様なあるいは寄生虫の様な……そんな異常がノイエの体にへと襲い掛かる。
放置をすれば、いわゆる魔力が無くなる感覚に陥るのである。】
-
>>1473
「うん?なんか妙なのが…要らないわね、そんなのは」
ビィバードを捕えていた腕が不自然に膨らんで弾け飛ぶ。
おそらくそれで侵入してきた異常も
実体があるならそれが何であれ宙に投げ出されるはずである。
「あー…違和感のせいでロクに捕食もままならないじゃない」
-
>>1474
「不具合が生じたみたいですね
さて、どうなることやら」
もう少し様子を見て、
その上で離脱を図るか戦線に参加するかを決めることにする青年
-
>>1474-5
「…………はぁ……はぁ……。」
【いったん、開放されるものの、ほぼ動けない。
一応、意識はあるようで何とか動こうと地面を爪で削り、もがいている。
一方で、弾け飛んだ腕からは何も出てこない。
強いて言うならば、弾けた瞬間、一瞬、紺色が空中に飛散したくらいである。
……このビィバードの状態である。捕食は容易だろう。】
-
>>1476
「なんなのよ?ああ、スッキリしない…ったく!!」
再度奇腕を一本生じさせビィバードを掴み上げる。
しかし今度は捕食でははく純粋なる捕獲である。
「くたばったら意味ないからねぇ。とりあえず…あのヤブ医者か」
病院にぶちこんで身体を回復させつつ、
おそらく其れとは関係なしに流れつつけるだろう魔力を捕食。
まさに何時でも好きな時にご飯が食べれる機能が確立出来る!と歩き出した。
-
>>1477
「……捕まるのでしたら長居は無用」
届かない場所に行ってしまうなら興味はなくなる
青年はどことへどもなく去って行った
//眠気が……
特になにもしていない気もしますが、お疲れ様でした
-
>>1477-8
「や、……っ、めろ……!」
【まだ、動けるらしい。
あっさり捕獲されるも、それから逃れようともがいてみせる。
しかし、魔力も回復していない今では、その抵抗も赤子程度のものである。
ノイエの邪魔をするにしても弱すぎる抵抗だ。】
//了解、ヴァッシュの方、お疲れ様でしたー。
-
>>1479
「あ?死にたい?死にたくない筈よね?」
笑みは凶悪なものしか浮かばない。
思考は素敵な計画でほぼ占められている。
「文句あるの?このまま放置したら確実にくたばるけど?」
-
「――――る……せぇ、よ。……ん、はぁ゛……ぁ……。」
【潰れ掛けた喉で力なく声を絞り出すも、最後には、ぜい、と血混じりの咳を吐く。
魔力は回復しつつあるようだが、肝心の本体がこの様では動くのが難しいのだろう。】
-
>>1481
「あははははは!んじゃ、目的の為には手段は選ばないので好きにさせてもらうわね!!」
こうしてビィバードをひっ捕らえ、女は病院へと向かうのだった…Foにしたいです!!
-
「……ッ……く……!」
【捕らえられてもなす術なし。以前に転移の術を使ったがアレはまぐれの様なものであり
狙って出来るほどの才能はビィバードには無い。
そして、この状況であるため、どうすることも出来ず、病院へと連れて行かれる。
だが、回復をすれば、ビィバードは……そして、ビィバードが居なくなったことにより
行動を開始する人物がいたとか、FO】
//了解。お疲れ様でした!
-
王都冒険者にアンケートを取りました
Q:狼についてどう思う?
A:犬みたいで可愛いと思う。 牙と爪が無くて群れて無くて尚且つ王都内で遭遇することができたら
と、いうわけで
―――― 王都から程よい感じに離れた森 ――――
王都の冒険者アンケートの結果とは程遠い狼の群れ
牙と爪があるし群れているし何より基本的に安全な王都から程よい感じに離れた森の中だ
基本的に安全じゃない。 かつて百戦錬磨だった戦士やら盗賊やらが骨と化してゴロゴロと転がっているような場所だ。
そんな危険な場所の危険な群れの真っただ中、どういう訳か見るからに冒険者じゃないとわかる少年が立っていた。
まず身なり。 軽装備どころか普通の村人が着けているような布製の服。 今まで何回もこうして獣の群れに入って行った事を表すかのようにボロボロ
次に手に持った武器。木の棒。 加工も何もされていない木の棒、である。 そこら辺の木が落とすような木の棒
最後にその戦法…… いたってシンプル、木の棒で殴るだけ 魔法も技もあったもんじゃなく、殴るだけだった
近寄ってくる狼の頭を殴って怯ませ、また殴っては怯ませ。
脳震盪を起こせる程度にはダメージが通っているようだが、絶対的に決定打に欠ける
何より相手は野生の動物でなおかつ数が多い。持久戦に持ち込まれたら負けるのがどっちか明白だった
-
「また道に迷ってしまったなぁ・・・・」
【辺りをキョロキョロと見ている赤髪の少女がいる】
「この唸り声・・・何か居るのか・・・?」
【ソロソロと警戒しつつ道を進んで行く】
【背中に装備した刀に手をかけつつ】
-
「……もう、引き分けってことにしないか?」
狼のうなり声に混ざって若い男の声が聞こえた
まだ声変わりもしていない、少し高めの声…… 12、13くらいか?
声から疲労の色を感じる
「おれは食われる気はないしそっちも飽きてきただろ?だから、ここはお互い忘れて……」
ガウ!ガウ!ガウ!ガウ!!
「………もう勘弁してくれよ!」
何かを振り回す音と、何かにぶつかる音
両方が森の中に響いた
狼の数は7匹、うち3匹は地面でヒクヒクと痙攣中
ぐるっと一人の少年を囲むように立ち、一匹一匹が飛び掛かり
少年をディナー(あるいはおやつ)にしようとしている
-
>>1486
「この唸り声は・・・狼か・・・?」
【ちらっと狼の方を向く】
「ちょっ!そこ!危ないぞ!」
【咄嗟に刀を振り、火の粉を飛ばす】
-
>>1487
「ここより危険じゃない場所なんて百万はあげられるって! 好きでここにいるわけじゃ…… !」
紅鯉に声をかけられて気が逸れた瞬間を狙われた
背中に飛び掛かり肩に牙を喰い込ませようとした狼の口に、とっさに木の枝を入れた
怯んだところを腹に拳をくらわし、とりあえず回避
良いニュース:狼に食われるところを回避できた
悪いニュース:唯一と言える武器を失った しかも敵はまだまだやる気
「ま、まず……」
丸腰になった所を狙われた少年
前方にいた狼が少年に飛び掛かり、よけきれず馬乗りになった
-
>>1488
「じゃあ何でここに居んだよ」
「・・・ったく面倒な奴だなぁ」
【馬乗りになった狼の脇腹に蹴りを入れようとする】
-
>>1488
「狼についてどう思うか……?
……最高の戦友だな」
アンケートでそう答えていたのは、
青い髪の、赤と青の狼を連れた青年
そしてこの場に差し掛かるまで、悠長にそんなことを呟いていたならば、
目の前が狼の
「でも、野生の狼は危険だよな
じゃ、行け!」
少年……
正しくは少年の上に馬乗りとなっている狼に、
赤い狼に命じる、あの狼に飛び掛かれと
赤い狼は飛び掛かる、狼を襲わんとして
しかしタイミングによっては、紅鯉と鉢合わせする可能性も
-
>>1489-1490
紅鯉の脇腹への蹴り
赤い狼への攻撃命令
結論、脇を蹴ってどかされた後に赤い狼に襲われ一時退却
後方へと下がって赤い狼から間合いを開けた。
1対7の圧倒的有利な状況から一気に二人、しかも両方とも丸腰のチョロそうな少年よか手強い相手、
攻め方も変わってくるのだろう
「ごめん助かった!」
その間に起き上がり、カイサの隣へと逃げ込んだ少年
今や武器を無くした両手を見て、ギリリと歯軋り
狼達はカイサと少年を囲ったまま、動こうとせず牽制するかのようにうなっていた
体力を確実に削っていき、こっちにダメージがいかない戦い方はカイサの介入により不可能となった
なら、どうすればいいだろうか と考えた結果 一斉にカイサと少年に向け、跳びかかる狼達
少なくとも狼の下を掻い潜って逃げ出すのは無理、無論間を縫って逃げる事も無理そうだ
-
>>1491
「全然助かってないけどな!」
いくら質がこちらのほうが上だとしても、
所詮数では圧倒的にこちらのほうが不利
青年も一騎当千の力を持つわけではない
無傷でこの場を乗り越えることは不可能、と悟る
……ならせめて、自己犠牲精神なんて柄ではないのだけど
「……狼変化!」
と青年が言葉を発すると、
二匹の狼は輝きだし、光となって互いが組み合わさり、
そして子ども一人分の大きさを誇る盾となる
「これ使え!
さてと、俺は……」
少年に盾を渡したそのタイミングで、
一斉に自分達に飛び掛かる狼
少なくとも青年に飛び掛かった狼を、青年が避ける術などなく
相手が噛みつく気であったならば、
青年は食いちぎられることはなかったものの、
全身の至るところに、その牙が突き刺さる
身体から一筋の赤いなにかが流れる
しかし、屈することなく青年は唱えだす
「グッ……
風の精霊、今この時だけは俺に力を
守護せよ、巻き上げろ
破壊の風よ……!」
直後、青年を中心として、人ですら体制を崩す
それほどの暴風が巻き起こる
-
>>1492
「え……」
「お、おい! ちょっとまてよ!」
狼が変化した盾を持った瞬間、カイサの意図がハッキリとわかった。
手を伸ばし止めようとした、だが届かなかった
「ち…… ちくしょう!」
そしてカイサに駆け寄る事もできず、盾を構え暴風が収まるのを待つばかりだ
カイサに歯を喰い込ませた狼達は暴風に煽られ、一匹、また一匹と吹き飛ばされていく
-
>>1493
「これが一番、確実かつ安全だっただけだ……
痛みも感じないな、どうにも」
力なく後ろに倒れながら
意識は朦朧としつつも、限界もまた近づいている
人がいなければ、拳銃を使ったであろう
しかし、乱射は誤射を招く恐れがあった
故に、青年にとっては被害の少ないと思えた、この方法を取ったわけであるが
衣服は血にまみれて、傷がふさがることもなく
傷も浅くはなく、血は絶えず衣服を赤く染め上げていく
なんらかの処置、もしくは病院にでも連れて行けば助かる可能性もある
「……行け……よ
もうこんな……、危ないことはするなよ」
見殺しにされても恨まない、かもしれない
-
>>1494
「……好き好んで繰り返すほど頭おかしくないって。」
カイサの元に駆け寄ると、巨大な盾を地面に置きポケットを弄り始めた
小さな麻袋から、何かの食べ物の欠片らしき物を取り出した
「これを食べ…… いや、吐き出さないでそのまま飲み込んでくれ。」
カイサの口を無理やり開けると、何かの食べ物の欠片を口の中に投げ入れた
ほんのりとチョコレートのような、それでいて林檎系統の果物のような味がした。
大きさ的にそのまま飲み込んでも問題ない。そして飲み込めば、体の傷がほんの少し治り、少し楽になるかもしれない
-
>>1495
「あ、そう……」
目を閉じて、死の足音が聞こえてきたと思った矢先に、
食べ物が投げ入れられる
「……なんだこの薬、傷が塞がっていくなんて」
塞がりきることはないものの、
幾らか傷が塞がったことで、とりあえずは意識が戻りだす
が、すぐに
「……ぎゃああああああ!!!!!」
今頃になって痛みが全身を駆け巡る
断末魔にも聞こえる悲鳴をあげ、一瞬意識が飛びかける青年であった
-
>>1496
「おれも何の薬…… いや、何の食べ物かわからないけど重宝して……」
「う、うわ!? 悲鳴を上げるなら一声かけてくれよ……」
肩を貸そうとカイサを持ち上げた瞬間断末魔、偶然にも耳のすぐ近く
一瞬こっちまで気を失いそうになった。 そして多分、さっきの狼のディナーと化していただろう
「……ところで、ここら辺って町か村あるのか? 行っても行っても木しかないんだけど」
-
>>1497
「何の薬かわからない、か
まさか副作用で寿命を削り取るような薬じゃないよな……?」
それで命を救われたわけではあるものの、
やはり不安は残るようで
「ああー、すまない
あまりにも唐突だったからつい」
痛みを感じながらも、にっこりとして誤魔化そうとする
「しばらく歩いたところに、誰もつかっていない
でも妙に設備の充実した小屋ならあったっけ」
思案しつつもそう返す青年
しかし街や村は覚えがないらしい
-
>>1498
「寿命なんて元々どれくらいあるかわからないし減ってもわからない、そうだろ?」
「食べすぎたら体が燃え上がる、ってことくらいしか副作用がなかったはずだけど」
「小屋……… なるべくなら、人が多い場所に行きたいんだけどなぁ」
しかしカイサの怪我の事も気がかりだ。
カイサに肩を貸すと、目を合わせそちらへ向かうか無言で聞く
-
>>1499
「いやそうだけどもさ……
ってちょっと待てぇ!」
一つなら大丈夫、きっと大丈夫
念仏を唱えたくなる気持ちを抑えて
「痛ッ……
まあ近いのは小屋だからな、仕方ない」
ふらつきながらも、肩を借りる青年
息を切らすあたり、やはり傷は浅くはなかったということだ
「……任せる」
声に出してそういう青年であった
-
>>1500
「OK、全力快速スピードで行くよ」
怪我人の体に触らぬ程度の速さで小屋へ向かって歩きはじめた
本当なら、先の狼が戻ってこない内に全力で走りたいところだが、カイサの怪我じゃ仕方ない
そしてその怪我の原因は自分、誰も責められない
//丁度キリが良いところまで来ましたが、どうしましょうか?
//このまま絡みを続行するか一時中断するか、いっそFOしちゃうか
-
>>1501
「全速、快速なんだな
まあなんにしても、迷惑かける」
もっと別に手があったのかもしれない
しかし後悔先に立たず
命があっただけでも儲けもの、なのかもしれない
そんなことを思いつつも、小屋へと連れられるのであった
//長引き過ぎると身が持つかわからない……
というわけで、一時中断をお願いしたい次第……
-
>>1502
小屋への移動は幸運にも、魔物に遭遇する事無く無事終了したのだった
次回があるとするならば、おそらく小屋からの開始となるだろう
というわけで一旦〆
//了解、というわけで一時中断で
//お疲れ様でした
-
>>1503
「二人っきり……、いや男女じゃないから問題ないか」
青年と少年の先に待ち受ける運命とは……?
//ありがとうございます、お疲れ様でした!
-
【ユリちゃん家】
「(……でねー? ヒスイもクリスもかまってくれないんだよっ!)」
『そりゃまぁ、お受験だしねぇ』
友人宅にお邪魔しているゴスロリ幼女。
白布に巻いた杖を抱き締めるように持ち、椅子に座って不満気に念話を飛ばす。
足元には青い毛並みの大型犬。 なにやら愚痴っているようだが。
-
受験?何それ食えるの?MP回復するの?
『進学予定、元男時代中等部中退してるので心配』
「流石のあたしも進学受験は真面目にやるのですよ……?」
『何の問題もない元16歳くらい、知力はある』
[この中で一番心配なユリが一番リラックスしてるんじゃないわよ……]
『一番年齢通りなのに一番成績が良さそうな巫女服』
まぁボクとて何も対策も無しに突撃はしないよ?最悪リミルをせんにゃたんの胸元に忍ばせる
[アホな事考える前に勉強せい!!]
『スパーンとツッコミが入る、今日もキレが良い』
-
「(しーらないっ。 魔法学部とかにいきたいんだってー。)」
つーん、と拗ねた様子でそっぽを向くゴスロリ幼女。
学校での成績は、殆ど勉強しないがそれなりの点を取れている。
……実技以外はだが。
「(べんきょー嫌いっ、遊んでる方が楽しいのになー)」
『そうもいかないのが辛い所だねぇ』
-
「ほへー、うちの学校にはそんなのもあったのですかー」
なかなか上を目指すねー……ボクたちにゃついていけない世界だ
[あたしも魔法関連になると、実際に使わないって辺りで必要ないのよね。巫術とか符術なら良いんだけど]
うむ、やっぱりカンニング要員を用意しておこう
「勉強する気全く0なのです!?」
もうダメだぁ……おしまいだぁ……!!
『ダメな王子みたいな声を出すユリ、少しはやろうという気持ちを出さないのか』
-
「(なんかクリスは魔法薬? とか作りたいんだってー……それでずーっと勉強っ
ヒスイとダイヤもゴーレムとか、魔法具とかいってるしー……)」
しゅーん、としている、妹達に構って貰えないのが寂しいらしい。
「(私、おとーさんみたいなヨウヘイになるから勉強しなくていーもーんっ)」
『えっ。』
驚く犬。
-
「これはあたしが追い抜かれるフラグバリバリなのですよ……!?」
『薬師のプライドはどうなってしまうのか!』
よくわからないが凄そうなのはわかった
[絶対分かってないでしょうが]
なるほどそれも一手か……
[さらっと流してるんじゃないわよ!?どんだけ危険な世界に首突っ込もうとしてるのよ!!]
『納得の表情を浮かべるユリとメノウの方を向いて即座に反応する扇奈』
-
「(だいじょーぶだよっ、ミティちゃんのがすごいもんっ!)」
【とか言いながら抱き着くゴスロリ、来年中学生なのに直らない悪癖である】
『まぁ、皆なんやかんやボブに影響されてる……ってそうでなくて』
『いやいやいやいや、ダメダメダメ、絶対ダメだって』
「(え? でも、ジョルジュおじさんとかゼオさんとか……あと、多聞さんとかもそーだよ?)」
【そういう問題ではない、と言うかミティに抱き着きながら言うな】
-
「みなまで言うななのです……あたしの時代はもうおわ……んなことねぇのですよ!!」
[(あいつ抱きつかれて急に元気出したな……)]
いいんじゃねーんですかね、本人の希望なら……
[そこは関係ないでしょうが!いい?あんたが今挙げた人たちのことはそんなに知らないけど一つだけ分かるわ、それはそいつらがとんでもなく無茶をする奴らってことよ!!]
なんだ、知ってるじゃん
[想像通りかよ!!]
『今日も扇奈さんは忙しいです』
-
「(そうだー!未ティちゃん時代だ―!)」
【抱きついたまま片手だけ離しておー、と腕を上に突き出す】
「(むー……大丈夫だもんっ! 私は杖あるしっ、ガルム達いるもんっ!)」
「(こんどは、私がおとーさん達をまもってあげるんだーっ)」
【えへへー、と夢見心地で笑うゴスロリ娘】
【犬はあんぐり、といった具合で口を開けている、牙鋭いな】
-
「そうなのです!来ちゃったかな……あたしの時代……!!」
『来てるのかもしれないしそうじゃないのかもしれない、多分来てない』
大丈夫じゃない!って否定出来ないのがすごいところだよね。
[…………もしそんなことになったら、全力で止めにかかるわよ、ミティ……]
「なんであたしなのです?戦力的にはユリちゃんの方が上なのですよ?」
[あんたの泡魔法の方が拘束するには便利だからよ]
(うわぁ……考え方がガチだ……)
「(マジで止める気なのですね……)」
『本格的に対策中』
-
「(おー……よく分かんないけどすごいね、ミティちゃん!)」
【離れてぱちぱち、と拍手、子供である】
「(でしょー? おとーさんにだって負けないもんっ!)」
【使い魔四匹を加えると無い、と断言出来ない】
「(むー……せんにゃたんなんで反対するのさーっ)」
【ぶーぶー、と足をばたつかせながら文句を】
-
「しかしあたしの時代って何なのですかね?何気に謎なのですよ……」
うーん、海風に揺れそうな発言だねぇ
[何言ってるのよ……]
おい犬、ボブの体調出来るだけ見ておけよ、弱ってる時がチャンスだ
[泣きっ面を狙わなくて良い!!]
『泣きっ面に犬』
[あんたが厄介なことに巻き込まれたら、みんなが心配するでしょうが……!]
そういうあなたは?
[あたしだって心配するわよ!大切な友達なんだから!!]
「珍しくデレたな」
たしかに珍しい
[うっさい!!]
『いじられキャラも辛い』
-
「(んー……はーときゃっち?)」
【何の話なのだろう、本当に】
『いや今既に弱ってるってかそういう話じゃないワン』
【犬がワンって言った】
「(へーきだよっ、わたしつよいもんっ! だからだいじょーぶっ!)」
【とか言いつつセンナに抱き着くゴスロリ】
『いや、だいじょばない』
-
「多分それだ」
[そっちの話もよしなさい!よくわからないけど!!]
これは今がチャンスと言わざるを得ない……って本当に大丈夫?最近会ったばかりなんだけど
[心配ね……ってちょ、何するのよ!離れなさいって!]
全く素直じゃないぜ……
「素直に受け止めろと言いたいのですよ」
[今はそこは問題じゃないーっ!!!]
『このパターンは終わらないパターンだ!!』
-
『いや、ボブの事はどうでも良いから、今メノウの話だからワン』
【犬が壊れたわん】
「(おとーさん最近つかれてるみたいだから、わたしがヨーヘイになっておとーさん休めるようにしたいのっ!
…………だめ?)」
【必殺、抱き着いて上目遣い】
【人形の様に容姿が整ってる上、天然でやってるから破壊力が高い】
-
おい犬!そこは重要かと思われるところだからしっかり答えろよ!!いや、まぁいいか!!
『流されてしまった』
[ぐ……ぅ……ま、まぁ少しくらいはいいんじゃないかしら……]
(負けたな)
「(負けたのですよ)」
『したり顔の二人、ちなみに何もしてない』
んで、結局試験の対策はどうすりゃいいんですかね?
『スタート地点に戻ってきた』
「最悪裏取引もあるのですよ……」
-
『ああうん、気にしない気にしない、気にしないワン』
【犬壊れっぱなし】
「(……せんにゃたん大好きっ!)」
【更にぎゅー、な上に頬にキス】
【抱き着き癖に加えキス癖もある、もうだめだ】
「(べんきょーしなくていいんじゃないかな!)」
【それもdまえだ】
-
(まぁそう簡単にくたばりゃしないだろう、気にしすぎだよね)
「この犬使えないのですよ……」
『考え過ぎだ、と思うユリだった』
[は、はぇ……ぅ……]
『オーバーヒートした!』
「完全にオチたのですよ」
今日は早かったね!
『もはやタイムアタックになっている』
しかしそうも言ってられないのがねぇ、お姉ちゃん的な意味で
『色々言われそうである』
-
『(喋ったら殺されるよね、うん)』
【考えすぎではなかったりする】
「(あれー、せんにゃたーん?)」
【ゆっさゆっさ、揺さぶる】
「(ふつーに入れれば、いーじゃんっ!)
-
「……?」
まぁ犬に気を取られてる場合じゃないか
『少し何かに気付くミティとそんな事より扇奈だ!のユリ』
『顔が真っ赤で動かない!いつものことだ!』
「ユリちゃん、回復を頼むのです」
あいよー、ふろーらるういんどー
『こうして冷ますのがいつもの流れである』
入れるかなぁ……いや、意地でも入るけど!
「ポイントはあたしも教えるのですよ!頑張り屋のユリちゃんなら余裕なのです!!」
-
『ん? どったの薬っ子』
【尻尾ゆーらゆーらさせながら諦めたのかくつろぐ犬】
「(せーんにゃーたーん?)」
【ゆっさゆっさ、がっくんがっくん】
「(だいじょーぶだよっ!ぶいっ!)」
【一方此方は楽観的】
-
「んにゃ?なんでもないのですよ?ちょっと耳にホコリでも入ったかなーと思っただけなのですよ!」
『こちらも気のせいだったらしい。うさみみを震わせながら返答する』
[お、起きてるわ、起きてるから離しなさいって……]
リカバリーも早くなってきたねぇ、これも日々の特訓のたまものだよ!
『数日に一回はやってりゃ早くもなる
……なお、耐性は付かない、全力で付かない』
その明るさに惚れたっ……!!
「今ならなんだって出来るのです!行けるのです!!」
待ってろよ中等部!チア部のユリはここからが本番なのだ!!!
『チア部、続けてます』
-
『そーかい、大変だよねぇ、耳』
【わんこも解る、耳の大変さ】
「(え? やだ)」
【そして離すのを拒否するのもいつものことである】
【これを仲のいい男子にもやるのだからタチが悪い】
「(わたしもぶかつ、しよっかなぁ?)」
-
「ですよー、最近寒いのに耳だけ保護出来ないからすんごい冷えるのですよ……」
『寒いのは得意じゃない兎と狐のミックス、頭だけはどうしようもない』
(これが本当に同学年なのか……世界は広いよな、全く……)
『その顔は、熱く夢を語る青年のように輝いていた』
[…………]
『動 け な い 』
おー、それは良いことだ、なんか始めてみたらどうよ!
「趣味を持つと新しいものも見えるのですよ!」
-
『あー……獣人用のフードとか、ボブに造ってもらう?』
【裁縫まで出来るのかアイツ】
「(?)」
【ホムンクルスだからか、何なのか】
【同学年の少女達と較べても頭一つ程小さい】
【尚、身体に影響は無い模様】
「(んー、何しよー……はい、ユリちゃんおすすめはっ!)」
【人に振るな】
-
「おー、貰えるんならもらいたいのですよ。寒さが続いてるうちに頼むのです」
『と、言いつつカバンから何か取り出す……頭のサイズを測るらしい』
世界の神秘だな、扇奈……
[いいからこいつをはがしてちょうだい……!]
『ユリさんが何やら語ってるがそんなことはどうでもいい扇奈、早く離れないと気が気でない、あとちょっと苦しい』
うお、ボクに振るかい……そーだねー、とりあえずチア部やめとけ
『まさかの自己否定である』
-
『ん、じゃー連絡しとくわ』
【尻尾ゆっさゆっさしつつ、資料は貰う】
「(むーっ!)」
【何故かムキになって離さないロリ】
「(えーなんでー? ユリちゃんチア部じゃーんっ!)」
-
「うむ、多分元の体的にそれで成長限界だと思うのです、長いこと使えるのをよろしくですよ!」
『サイズ測定完了、しかしこんなのが即座に出てくる辺りコスプレも辞めないようだ……』
[いい加減にしなさいやー!!]
おおう、怒られた
いやはや、応援するってのも大変なんだよこれが、色々覚えることもあるし、でも何より…………
「何より?」
自分でやってても色気がない
『その胸は、ただまっすぐだった』
-
『あいあーい。 しかし中学生になっても続けるの? コスプレ』
【本当にその道行くのかい、と】
「(きゃー!)」
【凄く楽しそうである】
「(色気……いろけー……? んーっ)」
【指を唇に当てて考えてみるロリっ娘】
【こちらもぺったんだが……】
-
「背格好の整うこれからが本番なのです!!……あたしはそんなに伸びないのですがね……」
『もっとスタイルのいい奴もやってみたくなる、と遠い目をしたミティだった』
[ぜー、はー……中等部に入ったらいい加減この流れはやめなさいよ!!]
やめられないとまらない……!
『誰もやめるとは思えないし思ってもいないだろう』
……そろそろミルちゃん辺りが覚醒しないかなぁ……彼氏効果で
『多分しない』
「ユリさん、自分には期待しないのですか」
したいけど!ボクだってしたいけど!!
-
『ふぅん……あ、詰め物とかは?』
【おい】
「(やだっ!)」
【断言、強い口調で断言】
「(んーっと、えっと……)」
【ぱさぱさ、と服を着崩す娘、って何してる】
-
「……やってられるかっ……こんな世の中っ……!!」
『やさぐれミティさん』
[そこで意志を強く持つんじゃない!あとその色気は必要ないから!!]
こ、これは!幼いように見えるがそんな中に魅せる……これは……危険さか!!あぶないぞ!!
『解説のユリさん』
-
『どうどう、ほら、あの……希望はあるよ』
【棒読みじゃねーか犬】
「(んーっと……)」
【しゅるしゅるー、っとはだけた後、目をちょっととろんとさせて】
「(……えへ★)」
【ユリの方を見てちょっと笑う】
【おい誰だこんな事教えたの】
-
「いい……もういいんだ……これ以上いけない……!!」
『すでに自分の限界値に近づきつつあるので本当に希望がない』
…………公安ー!!こっちだー!!!早く来てくれー!!!!
『評価:犯罪クラス』
[はい、本気でやめようね?この家には危ない精霊がいるの忘れてない?]
危ない言うなよボクの契約精霊だぞ、危ないけど
-
『……どんまい』
【犬に慰められるうさぎ】
「(あ、あれ、だめだったー?)」
【きょとん、と公安を呼ばれて】
『あ、大丈夫、来たら食う』
「(むぅ)」
【護衛の犬、大体勝てる】
-
「……ところでそっちは成長しとるのですか?」
『ふと、素朴な疑問が浮かび上がる』
ちょっとね、ダメだよ……それは……
[それ、男子の前でやったら絶対ダメよ、後あの精霊の前でも]
マジで危ない奴扱いですねヴァンリーさん……
『マジで危ない奴なので問題はない
かわいそうだが本当に危ないやつなので』
-
『メノウ以外はそれなりに?』
【らしいです】
「(えー……?
あ、マリンくんはっ?)」
【マリンくんでもダメです】
『ああ、うん、来たら食う』
【警戒対象である】
-
「……クッ、なんでや……なんでや……なのです……!!」
『どうしてもミティさんは成長しないのだ』
[誰が相手でもダメなものはダメよ!というか私たちの前でもやめておきなさい!]
ヴァンリー!!食われる前に逃げろー!!!
[なんか雷の感じが逃げてった気がするわね……]
『しばらく出てこないだろう……』
-
『……どんまい』
【にくきゅうぱんち】
「(むー……かわいくない?)」
【逆です】
『精霊って美味しいんだよ、魔力たっぷりで』
【あぶないあぶない】
-
「犬……お前は成長しねぇのかです……!!」
[それはそうだけどね、そうなんだけど止めなさい]
『ちょっと冷静になって、それでもやっぱりダメなものはダメと言わねばならない
自分以外にまともな同級生が居ないのだから……』
ちょ、ボクの魔力の補助もしてくれてるんだからやめろよ!
[なんだかんだ言いつつもアレの魔力はそこそこ良い物があるものね]
「あたしも何か契約でもしたいのですよー」
『契約精霊に憧れる二人』
-
『いやあのね、僕これ制約掛かってるかアレだけど、ほんとは3mあるからね?』
【これ以上成長してどうなる】
「(……んー、せんにゃたんそういうなら……)」
【しぶしぶ、といった様子】
【意味わかってないなこの子】
「(あたしもけーやくっ!)」
『メノウは一杯いるでしょ』
-
「……でけぇ!!」
『そういえば知らなかった、というか聞いても覚えてなかった』
[分かった?というか分かりなさい]
ヴァンリーさんの友達に色々居るみたいだけど、どこに居るかわからないらしい
「それじゃ意味が無いのですよ……」
[メノウはこれ以上契約したら大変なことになるでしょ……]
『最近また友人が増えたらしいヴァンリーさん』
-
『氷狼だしねー、今わんこだけど』
【こんなにおとなしいわんこがあら不思議、メノウの一声で巨大狼に】
「(わかったっ!)」
【ぴっ、と可愛らしく手をあげる】
「(ふーん……さがす?)」
【探してどうする】
-
「でけぇ!!!!!」
『想像以上の大きさだった』
[よろしい……で、あんたは今契約してる奴らを大切にしなさいよ]
探すって言っても……ヴァンリーさんが何処かに行っちゃったんだよね、犬のせいだ!
『とばっちりである』
「……精霊かぁ、探してみようかななのです」
『そして興味を持つミティさん』
-
『ま、狭いから戻るけど……ヘイロンとかリーヴァはもっとデカいよ?』
【前者は黒災龍、後者は海龍である】
【尚、鳥がヒッポグリフになってるのはよく見る模様】
『そんばかな』
「(がるむ、めっ!)」
『そんなばかな!』
【理不尽】
「(ミティちゃん、せーれーさん好きなの?)」
-
意外とカッコいいよね君たち……うーん、ボクのはみんな人型だからなぁ
[犬、あんたも大変ね……]
『苦労犬の気持ちのわかる苦労人であった』
「薬作りの時にも水は大切なのです、精霊の生み出す水ともなればすごく良い物になると思うのですよ」
確かにそういうのありそうだよね、雷とか闇とか光だとそこまで実感沸かないけど
「よし、これは本格的に探そうなのですよ!!」
-
『まぁ、僕らはメノウが望んだからここに居るからねぇ』
【メノウが望んだのが、氷狼だったり龍だったのだろう……か?】
『慣れました、わんわん』
【かわいそうないぬである】
「(……よしっ、じゃあさっそくいこっかっ! がるむっ、いくよー!)」
『マジですかい』
【と、ぱたぱたー、と出掛ける用意を済ませる娘】
【……一体ドコへ向かうのか、それはだれもしらない……】
-
……本当にメノウちゃんの趣味なのか……?
[ボブの趣味が入ってたりしてね]
「おし、ここは頑張って探すのですよー!扇奈行くぞ!」
[はいはい、付き合いますわよ……んじゃユリ、またね]
おー。頑張ってくれよー!
『なんか精霊捜索隊が始まりそうな、そんな少女たちだったのさ。フェードアウト!』
-
<王都近くの森>
「む゛む……む、美味しそうな香りが……無くなった……rrrrrrr……」
【夜の森に不気味に響く声に、うなり声。
それは4メートルもあろうかという巨体だ。その体は黒く濁り、スライムの様な弾力に富んでいる。
体の中では、黒い何かが流動しており、それが外からでも窺える。
そして、この巨体には手足がついていない。だが、それを補うように体には夥しい量の触手がクラゲの様に生えている。
体内にある黒い何かの所為か腐臭や死臭を撒き散らしながら、森を蹂躙している。
そんな不浄の塊ともいえるこの存在だが、体に無数に埋まっている目だけが綺麗な青い色をしている。】
-
>>1553
「う・・・うぐぅ・・・酷い臭い・・・」
【薄青髪の少女が森の中を歩いている】
「腐った肉のような臭いがする・・・」
「動物でも死んでいるのかな・・・?」
【鼻を指で押さえつつ歩いていく】
-
「………………フむゥ……?」
【体にある無数の青い目が一斉にぎょろりとレイヤの方へと向いた。
体が黒く、そして巨体であり、夜で視界が悪いため、さながら無数の青い目が浮いているように見える。
レイヤを見つけ、品定めをするように見つめ、うめき声を上げる。】
-
>>1555
「ひっ!?」
【歩いて行くと突然現れた無数の目に飛び上がる】
「な・・・何!?」
【何か物凄い"気"を感じたらしく、ビクビク震えながら少し後ずさりする】
-
「rr、ちっこい……けど、うま゛ぞうだなァ……?」
【青い目がその巨体に散らばる。
すると、体の一部が不恰好に開くと、そこから声を発した。
口のつもりだが、所詮はこれが作った紛い物である。辛うじて聞き取ることが出来るレベルだ。
そして、その言葉から察するに、この異形はレイヤを自身のご飯と定めたようだ。
待ちきれないとばかりに、クラゲの様に生えている触手がわさわさとざわめく。】
-
ふぃよ、ふぃよ…『ぴぎゃあ』
煌めき宙を漂う小さな海月の様な『ぴぎゃあ』と鳴く場違いな生き物が、
そんなボッカボッカの目の前?を通る。
-
「そ、そんな言うほどちっこくないし美味くもな・・・って、えっ!?」
「ちょっ・・・!"うまそう"って・・・私を食べる気なの・・・・!?」
【『うまそう』という言葉に反応したらしく1.5m程ジャンプで下がる】
【そしてボッカボッカの全体像を掴む】
「こ、このバケモノめ!私を襲ったらきっと痛い目に遭うから・・・!」gkbr
【と剣先を向けて必死に威嚇する】
【まあ内心はものすごくビビってるのだが】
-
>>1558
「オマェ゛も、ちっこいなァ……?」
【無数にある目の一部が、その姿を捉えて、目だけでそれを追う。
今の興味はご飯であるレイヤだからであろう。】
>>1559
「イキが良い……ナ゛イスな……ご飯ンン゛ン――――!」
【喋っている最中にぐずり、とその口元が崩れ落ちた。
それは、この口がこの異形が無理やり作っている代物であることを窺わせる。】
「にげるな゛……ぁ゛……!」
【その巨体は4メートルほどもあり、無数の触手が生えている。
だが、触手があるだけで手足は無い。つまり、レイヤを追うことは出来ないはずである。
しかし――――――――。
その巨体は近くにある木に自身の触手を巻きつけ、さらに地面に触手を〝突き刺した〟。
よくみれば、触手の先はフック状になっており、物を引っ掛けやすい構造になっている。
触手を固定すると、引っ張られるようにしてズリズリと移動を始めた。
自身を触手で引きずるのが、この異形の移動手段なのだろう。】
-
>>1560
ぺたり、とボッカボッカに張り付く海月。
ペタペタと自身の触手をくっ付けて。
そしてやおら当然のようにボッカボッカが持っているならであるが魔力を奪い始める。
-
>>1560
「こ、こっちに来たっ!?」
「こんな怪物のディナーにだけはなりたくない!」
【後ろに下がりながら逃げる】
「せめて止めないと!」
「足止め!えいっ!」
【そして手を軽く振ると撒き菱のようなトゲトゲした氷の塊が4,5個ばら撒かれる】
-
>>1561
「ご、は……ン!」
【不恰好な口でぶつぶつと呟きながら、レイヤに迫るボッカボッカ。
その、クラゲのことは全く意に介していないようだ。
一応、ボッカボッカにも魔力は存在するようで、クラゲはそれを吸収することが出来る。
だが、もし、魔力に味がありそれを海月が感じることが出来るならば、それは絶望的に不味い。
まるで、適当に食材を潰して、どろどろにしたものを流し込んでいるかのようだ。】
>>1562
「……うう゛……忙しない゛、ご飯……。」
【ずりずりと体を触手で引っ張りながら、レイヤへと迫る。
その道中で、その氷のマキビシを踏むが、意に介すことなく、進み続ける。
ある程度のところまでくると、別の触手を他の木や地面に固定させ、進路を変化させる。】
「逃げるな……っぷ、ぅ……ぅぅ……ぐぅええ゛え゛えぇぇっ!」
【そして、唐突に不恰好な口が空気でも入ったかのようにぼこりと膨らむと
そこから、どろどろの黒い泥の様なものがレイヤへと吐き出される。
それは、ボッカボッカの体内を流動する不純物である。
見ての通り、ボッカボッカは肉食ではないため、それを消化する手段が無い。
つまり、この泥はボッカボッカが消化し切れなかったものの成れの果てである。
ボッカボッカが死臭や腐臭に包まれているのは、この所為であろう。】
-
>>1563
『ぴーぎゃ』
うまい不味いはクラゲの行動を左右するものではないらしい。
それどころかリアクションが無い事をいい事に吸う量を増やしていく。
それに伴いクラゲの体の一部が膨れ上がっていく。
-
>>1563
「効いてない・・・!?」
「じゃあこれは・・・!」
【氷でできた鋭い針を生成し、突き刺すように飛ばす】
「うぅ・・・なんという臭さ・・・」
【しかしあまりの臭いに吐き気を催し、逃げる速度が落ちる】
-
>>1564
「ンん゛……?何だ、オマ゛エ……?」
【膨れ上がったクラゲを見て、足が止まった。
だが、反応したのはクラゲの形が変わったからである。
魔力が増えた、減った云々ではない。つまり、そこまで魔力は重要ではないのだろう。】
>>1565
「……ぐ?!」
【氷の針が突き刺さり、うめき声を上げる。
針が刺さっているところからは、体内の泥が漏れ出す。
だが、しかし、ボッカボッカの進行が停止してしまった。
良く見れば、ボッカボッカの体にクラゲの様なもの(>>1564)がくっつき、それが膨らんでいる。
だが、ボッカボッカの体は巨大であるため、クラゲの変化は小さいものなのであろうが。】
-
>>1566
ぽん!とポップコーンが弾けた様な音がして膨れた部分が爆ぜる。
《みーぎゃ》
『ぴーぎゃ』
クラゲからクラゲが生まれた。
サイズは同じくらい。
ただ新しく出てきた方は傘の真下に輪となって鋭い牙が並んでいる。
色合いは、くすんでいて邪悪そう。
《みぎゃぎゃ》
『ぴぎゃ〜』
がしがしと新型がボッカボッカを齧りだす。
物理的にも食らいにかかってきた!!
-
>>1567
「止まった・・・?」
「効いたのかな・・・・?」
【少し前に歩く】
「・・・でも相変わらず酷い臭いが・・・」
-
>>1567
「……食べるのスキぃ゛……それ、ぎらい……。」
【ポツリと呟くと、齧られている部分がぐじゅりと崩れる。
そして、崩れたかと思うと、その部分ごといきなり、体内に引き込まれる。
もちろん、かじりついていれば、そのクラゲごと体の中に引き込まれてしまうだろう。】
>>1568
【効いてはいないようだ。
だが、他の要因でボッカボッカの足が止まっているのは確かである。
意外とナメられているのやも知れない。】
-
>>1569
《みぎゃあ》
新型が取り込まれ、その際に生じたショックで死んでしまった。
非常にモロイ。
『ぴーぎゃ』
旧型は相変わらず根を張るように張り付いたままである。
-
>>1569
「動かない・・・つまり兎に角今のうちに逃げればいいのじゃ・・・!」
【剣をしまい、軽くジャンプした後空中でスピンするとそのまま王都の方へ飛んで行った】
//すみません落ちます
-
>>1570
「……しづごいと……モ゛テない……!」
【妙に人間臭いセリフをいいながら、旧型も同じようにして体の中に引き込もうとする。
軟体であるため、このような掟破りな戦い方もお手の物のようである。
もちろん、中に引き込まれれば、死に限りなく近づくのは言うまでもない。】
>>1571
「…………逃がした……変なの゛の所為で……。」
【無数にある目の一部が逃げ出すレイヤの姿を捉えた。
もちろん、この巨体であそこまですばやく動くものを捕らえるのは不可能だ。
ご飯が食べられないと言うことが分かると、露骨なまでに気分が沈み始めたとか】
//お疲れ様でした!
-
>>1572
『みゃあ』
猫のように鳴いて機敏に離脱。
すっとボケているようで抜け目なかった。
『ぴーぎゃ』
そのまま満足したのか宙へ宙へと飛んで行った……
-
「……ホン゛トに変なの。」
【自分のことを棚にあげておいて、結局、何をしにきたのかも良くわからない
得体の知れないクラゲを見送った。
そして、見送ると各所に固定していた触手を元に戻し始める。】
「腹……へ゛った……rrrrrrrrrrrrr……。」
【しょんぼりとした様子で、寂しそうに呻いてその後もご飯を探していたとか、FO】
//FOかな?お疲れ様でしたー!
-
-とある噂のある森の奥-
最近王都で囁かれている噂がある。
草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。
森の奥には化け物しか居ねえよ、と冷静に突っ込む者が多数。
酷い目に遭った…と。
そういや化け物退治している奴がいたなぁ、と少数。
見たような顔から全く見かけない騎士だかゴーレムだか分らんのまで色々遭遇した、と。
分らんのと言えば、と誰かが言う。
誰かを待つように佇む鎧を纏った獣を見た、と。
他の場所では跳ね回る大きな金属の球も見た、と。
森といえば奥地にひっそりとある墓石が最近朽ち果てたらしい、と青年。
そのせいか死霊の類が彷徨っているらしい…と。
そんな訳で草木生い茂る視界の悪い森の奥で今日も何かが潜んでいる。
兎にも角にも此処はそんな場所である。
-
>>1575
「鎧をまとった獣……、霊の類であれば興味深いものですが……」
噂の一つ、鎧をまとった獣の謎を探るべくして現れるのは、
黒い髪の中性的な容姿の青年
霊感の類が備わっているのであれば、
近くには黒髪の騎士の恰好の女性の姿を目視できる
霊の類なのかそうでないのかを確かめるべくして、
青年は今日も闇に紛れて森を進む
-
そうして辿り着くは草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。
ガサリ、と草木を踏みしめる何者かの気配。
-
「再びこの前の骨みたいなのが出てこないだろうか・・・?」
【薄青い髪の少女が生い茂る草を掻き分けながら森を歩いている】
「噂もいろいろとあるらしいしなぁ」
「最近クエストとかも無いし、そういうの解決すれば金とか入るのかな・・・」
-
>>1577
「……僕に交戦の意志はありませんが」
言って、ナイフを一本地面に置き、青年は両手を挙げる
いきなり降参する気満々なようにも見えるが……?
-
>>1578>>1579
「グゥォォォオオオオオオオオオオン!!」
月見て吠えるは口以外を奇妙な赤い文様が刻まれた漆黒の鎧で固める剣歯虎。
ただの獣ではない、魔獣だ。
-
>>1579>>1580
「広い所に出た?」
「・・・絶対何かあるだろうなぁ・・・怪しい」
【キョロキョロと何か無いか様子を見る】
【なおヴァッシュについては特に気にしてはいないようだ】
「何かが吠えている?・・・何だか嫌ーな予感が」
【岩にもたれかかり、チラチラと左右を見る】
-
>>1579 >>1580
「……霊でも人でも魔物でも、僕が最も苦手とするのは話の通じない相手です」
ため息交じりに、足元のナイフを拾い上げる
そしてナイフに糸を巻きつける
(僕は貧弱者ですが、一定以上の力を持つ獣の相手は専門外です
……まあ、僕以外に人がいらっしゃるようなので、ここはうまく立ち回りますか……)
ちらりとここに迷い込んだかもしれない少女を見て
-
>>1581>>1582
ゴフゴフと鼻を鳴らし周囲の状況を見ているらしい剣歯虎。
見た目通り目は見えないのだろうか…
「グルルルル…」
ゆっくりと右へ左へと歩きまわる。
-
>>1583
「いかにも『防御力高いです』って感じの獣だなぁ」
「物理とかあまり通じなさそうだし・・・」
【岩にもたれながら魔獣の様子を見ている】
「火とか吐いてきそうな雰囲気だけど・・・」
「・・・まあ襲ってこない限りは様子でも見ておくかぁ」
-
>>1583
(こちらから襲い掛かるのは得策とはいえませんね
さて、どうしたものでしょうか)
相手の出方を伺うことにする青年
-
>>1584>>1585
「……」
足もとの草を太くデカい前足で慣らす剣歯虎。
そのまま伏せて丸まった。
「ゴガァ・・・」
大あくび。
-
>>1586
「向こうから襲ってくる気はなさそうだけど・・・触らないのが無難かな」
「結構強そうだし・・・」
【じーっと様子を伺う】
「・・・最近噂になってる鎧を纏う獣ってこいつのことなんだろうか」
-
>>1586
「さわらぬ神にたたりなし……
しかし面白いといえば嘘になります」
安全を取るか快楽を取るか、一瞬だけ揺れて
やはり安全を選ぶ青年であった
(さて、どうしたものでしょう)
この隙にここから離れようか、そんなことを思いつつ
隙といっていいのかはともかくとして
-
>>1587>>1588
様子見の中、新たな乱入者が現れる。
「お、居たぜ居たぜ…」
『あれが噂の鎧の獣かぁ』
《んで、あれ捕まえたら金貨1000枚ってのはマジか?》
如何にもな盗賊崩れ三名だ。
獣を捕獲するためなのか一人は網を、もう一人はボーラーを持っている。
真ん中のリーダー格っぽいのは徒手空拳だ。
-
>>1589
「……おや、まだ話のわかりそうな方々がいらっしゃいましたか」
不敵な笑みを浮かべてその乱入者を迎え入れたは
黒い髪の青年、霊感の類が備わっていたなら背後に騎士の霊
1000枚という額は美味しい
しかし、あの獣をどうやって捕えるかが問題であろうと、青年は一人思う
-
>>1589
「あんな網で捕まえられるんだろうか・・・」
「何とも暴れるような予感しかしないし、ちょっと逃げた方がいいかな?」
【軽くジャンプして両手を広げると少女の体が宙へと浮いて行く】
【そして近くの木の上へと着地する】
-
>>1590>>1591
A「ん、先客か?…にしては何も持ってなさそうだが」
B「どーでもいいぜ、邪魔すんなよ?」
C「んだ?奴ぁ寝てるぜ…よし、この網で一気にきめてやるぜ!!とぅっ!」
投網が投げられる。
巨獣を捕らえるにも十分なほどのサイズだ。
剣闘で使われていたような代物なのだろう。
「グルゥ…ルルッ」
なんと魔獣がパックステップ。
投網の一撃を回避。
しかも網の端を左前脚で踏んだ!
C「なにいぃ!?」
-
>>1592
「そういえばあの3人、金貨1000枚とか言っていたなぁ」
「美味しいところだけ頂いてウハウハてのも・・・」
【確かに最近クエストなどが入っていない彼女にとっては金貨1000枚とは宝の山のようなものであるが】
「目が見えなさそうだけどでもかなりの第六感があるし・・・」
「そもそもかなり強そうだなぁ」
「オーロラキャノンとかレイヤミサイルとか通用するかな?」
【何時の間にか話が狩る方へと】
-
>>1592
(恩義を売れば、あの獣は僕に懐くでしょうか?
……僕の手助けは必要ない、そうですか)
あの獣を敵に回すのはまずい、そんなことを思った青年は
獣を守る立ち回りをすることに決める
ポケットより3本ナイフを取り出して、盗賊たちのほうへと投げる
-
>>1593>>1594
A「ん…」
盗賊崩れAが手を翳すと風が放たれる。
ナイフはあらぬ方向へ。
A「テメェ、何のつもりだ?」
B「コイツやばい奴なんじゃねえか?」
C「つーか、獣のほうもイヨイヨやばいぞ!!」
A「網は捨てろ!どうも獣だけが相手じゃないっぽいぜ」
-
>>1595
「何やらややこしいことが起こってるような・・・」
「盗賊3人組vs獣と青年っていう感じかなぁ」
「どっちにつくべきか・・・」
【じーっと木の上から様子見をする】
「でもあの獣、敵に回すとかなりやばそうだからなぁ」
「よし、とりあえず青年とかの方につくか」
【ふわりと地面の上に着地、そしてヴァッシュの方へ】
-
>>1595
「はい、僕の裏の顔、それは」
言って、どこからともなく首のない人形を取り出す
人の形ではあるものの、ドス黒く変色したそれから放たれるのは、負の波動
木々はざわめき、恨みつらみを嘆くような声もその人形から聞こえてくる
「呪われた人形技師です」
>>1596
「おや、あなたはこちら側ですか
どことなく揺れていたようにも見えましたが」
不敵な笑みと共に、そういう青年
-
>>1596>>1597
A「俺が言うのもなんだがロクな奴が此処には居ねえな…」
B「つーか獣捕まえに来てヒトに襲われるってどんな展開だ!」
C「前門の虎、後門の猿ってかああああああああ」
と、口々に呟きながら三方向に散らばる盗賊崩れ。
無論魔獣やレイヤやヴァッシュから離れるようにだ。
魔獣「…ルルルルル」
呻る魔獣。
その鎧に刻まれた紋様が不気味に明滅する。
-
>>1597
「う、うん・・・まあ・・・」
(一瞬迷ったこと・・・ばれてる・・・)
>>1598
「・・・こいつら何だったんだろ」
【逃げゆく盗賊を目で追う】
「・・・どうしたんだろ」
【獣の方を向く】
-
>>1598
「……おや?」
逃げる盗賊に興味は湧かなかった
魔獣の変化のほうに、興味を持って行かれたからだ
>>1599
「まあ、1000枚ですからね
その気持ちもよくわかります、僕も揺れましたから」
別に咎めるつもりもないらしく
-
>>1599>>1600
魔獣「グォガアアアアアアアアア!!!」
凄まじい咆哮。
それに伴い放たれる扇状に広がる衝撃波。
とりあえず周囲のモノは無差別になぎ倒されることだろう…
-
>>1601
「えっ!?うわぁぁぁああっ!!」
【体重が軽い少女は10m程飛ばされる】
「ぅ・・・いてて・・・」
「やっぱりここで倒すしかないのか・・・」
【ふらふらと立ち上がる】
-
>>1601
「っ……、なぜ僕までも……」
吹き飛ばされて、青年の後ろにあろう木に激突、
そのまま意識は深い闇に落ちていく
-
>>1602>>1603
シャシャ、と澄んだ音。
白刃が二閃。
鎧にぶち当たり火花を散らす。
魔獣「グルッ!?」
男「よしよし、ステイステイ…しかしなんだな、雇った連中は腰抜けか」
左片眼鏡をかけ燕尾服を纏った一房の赤髪が混じった黒髪の青年、
右手にネオベイ刀仕込みのサーベルを携え登場である。
-
>>1603
「あれ?気を失っちゃった?」
【青年の方へと歩いて行く】
「・・・どうしようか」
【青年に初級回復魔法をかけておく】
>>1604
「・・・誰?」
【もう一人の青年の方を見る】
-
>>1604-1605
「……頭が割れそうです」
回復魔法をかけられて、意識が戻る
頭を押さえつつも、状況が変化したことに気づく
「恐らくあなたの魔法でしょうか、ありがとうございます」
そして少女のほうを見て一瞥
-
>>1605>>1606
青年「さて、如何したもんか…つーか、本当に従うのかコレ」
魔獣「グルルルル」
対峙する青年と魔獣。
どちらも初めからヤル気である。
-
>>1607
「これは・・・どうするか・・・」
「加勢するか逃げるか・・・」
【岩の後ろに隠れ、様子を見ている】
-
>>1607
「……さようなら、です」
度重なる変化に頭痛を覚えたというのが半分
そして先ほどの激突で頭が割れるように痛むという理由が半分で、
青年は木々に紛れて去って行った
//このあたりで撤退させていただきます
一足お先にお疲れ様でした!
-
青年「…ここじゃあ開けすぎてるな…こっちだ!!」
魔獣「ぐぉぉ!!」
森の奥へと駆けていく青年。
それを追う魔物だったとさ…おしまい!!
-
>>1609
「えっ!?ちょっ・・・!」
【去って行く青年に愕然としながら目で追う】
>>1610
「えっ・・・あっ・・・!」
【そのまま街の方へ飛んで行く】
-
<王都のどっかスターキャッツカフェ内>
【明かりはぶら下がるランタンのみ。木製の薄暗くレトロな雰囲気を醸し出す店内。】
【カウンターに立つは黒布を巻いた二足歩行で尾にリボンをつけた小さな渋めの黒ネコ。
店内の隅にはネコ耳をつけた2m弱の大男の人形があるが気にしてはいけない。
そしてカウンターの目立つ箇所に"酒場のマスター"とサインされたカードが飾られている。】
-
からんからんと扉を開けると入ってきた黒髪の少年とぶち猫
少年の手にはスケッチブックと鞄を持っている
-
「……。あい、らっしゃいにゃー。」
【むくりとカウンターから顔を起こすと、だらけた様子で出迎える。
見れば、客が全く居ない。あまりに暇だったゆえか寝かけていたのだろう。】
「んじゃま、適当に座ってにゃ。」
【と、いいながらカウンターをこつこつと指で叩く。】
-
>>1614
そんなだらけた店長を見て何かを感じとったのか、店長を見ながら何かをスケッチブックに描き始めた
「にゃー」
かわりに猫がカウンターに座る
-
「にゃー、相変わらず筆談ってのは大変にゃねー。
紙がなくなったりペンのインクがなくなったりしたら大変にゃからね。」
【と、スケッチブックに書き始めた少年を見て言う。
そんな時に、少年が連れてきたネコがカウンターに飛び乗った所為か目を丸くした。】
「にゃにゃ、驚かせるではにゃい、汝。
ほらほら、そこは乗っちゃダメなところにゃよ。そっちの席とかにするにゃ。」
【ぐいっと身を乗り出しながら、少年が座る椅子の隣を指して言う。】
-
>>1616
熱心に少年は描いている
そして床にはポロポロとパンクズが落ちている
どうやら筆談では無いように見える
「にゃー(断る)」
何か前の猫とは違う雰囲気を漂わせている
「にゃーにゃ、なー(それより猫缶くれ)」
-
「んで、何を書いてるにゃよ、汝。」
【返る言葉が無いのは承知の上であるが、一応、尋ねてみる。
チャオウスの位置からはパンクズが見えない。】
『あいあい、ネコ缶にゃね。
てか、ネコ缶があるとよくぞ見破ったにゃね、汝。』
【ネコが店長やってれば、それくらいは予想がつきそうであるが。
そして、注文をされると影が店の奥へと消えていく。】
-
>>1618
ぱっと見せてくれた
其処にはカウンターで、のべっとふやけている店長の姿
題名もやや大きく書いてあり怠ける猫って書いてある
どうやらチャオウスを見て何かを受信したらしい
「うーにゃーうーにゃー(店員が猫、店の名前で猫の店と判断した)」
できる猫のようだ
「ふにゃー(腹へった)」
ぶち猫はカウンターで丸くなる
-
「にゃー、ただの絵か。」
【文字を書いていると思っていたらしく、そこに書かれている絵に
少々、面を食らった様子である。】
「んでも、怠けるネコってエラいそのまんまにゃね……。
もっと、芸術家っぽくカッチョいい題名の方がよくにゃいかにゃ?」
【じっと、その絵を見ていたが題名の余りのダイレクトさが少しおかしいようだ。
とはいうものの、別にこのネコにそういう心得があるわけではないのだが。】
『あいにゃ。ネコ缶くらいならすぐに用意できるにゃよ。
だから、丸くなるなら椅子で丸くなるにゃよ、汝。』
【ネコ缶が乗せられた盆を手にしたままで呆れた様にため息を吐く影。
そして、カウンターにネコ缶を乗せた。】
-
>>1620
かっこいい名前と言われて悩みはじめる少年
名前に関して考えるのは初めてのようで、うんうん唸っている
何を思ったか、クトゥルフと題名に描き始めた
「にゃにゃー(私、猫ですから)」
そう鳴くと、カウンターから動こうとしない
自由気ままとでも言いたいのだろうか
-
「おおー、それっぽいそれっぽい。
……で、それって一体どういう意味にゃ?何語?」
【その字を見て、ぽんぽんと肉球を叩きながら嬉しそうに。
しかし、その言葉の意味は知らないようだ。響きや感じだけで評価している。】
『それにゃら、吾輩にも考えがあるにゃよっ。
店に入った以上は、店のルールに従ってもらわないとにゃー。』
【そういうと、先ほど出したネコ缶を手にとってさげる。】
-
>>1622
題名を消し始めた
スケッチブックにはわからないけど、止めといたと書いてある
適当に名前をつけたのだろう
また更に悩み初めて、こんどは
猫の休暇と書いてある
「…………」
すっとカウンターから降りた
-
「……にゃるほど。
にゃー、休暇!……いやいや、吾輩のコレは休暇じゃにゃいからねっ!」
【何を思ったのか自分を弁明するように言葉を重ねた。
一応、モデルが自分であることは分かっているらしい。
確かに暇は暇であったが、カフェは平常運転なので、休暇ではないと。
別にそれと絵のタイトルは別問題なのであるが。】
『にゃっにゃっ、まだまだにゃよ、汝。
これが、店長……いわゆるマスターの力って奴にゃよ!』
【と、カウンターから降りたのを見て、改めてネコ缶を出した。】
-
>>1624
えーと言いたげな表情
声が出せるなら、実際言っていたかもしれない
題名を消してさらに描き始めた
題名には、サボり猫と書いてある
段々と雑になってきている
猫は不満げにカウンターに顔だけ出している
身長が足りないように見える
-
「そんな微妙な表情をされると吾輩はどうしたらいいかわからない。
でもにゃー、吾輩もそんなイカしたタイトルは考えられにゃ――――――。
――……いやいやいや!それ、おかしくねぇ?!」
【少年の微妙な表情を見て、タイトルを考えるも思いつかず。
そんな最中、書き直したタイトルを見て、固まった。】
『にゃー、なら床で食べればいいじゃないっ!』
【と、影が客側のほうへと出て行って、ネコ缶をそこに置いた。】
-
>>1626
また題名を消して描き始めた
題名候補と書いてるのを見ると
・猫喫茶の店長がこんなにふにゃけてるはずがない!
・ねこ店長の一日。おかわり
・またねこ!(まったりねこの略称)
・ふにゃふにゃきゅー
と書いてる
最後は既に題名と言っていいのか悩むものだ
好きなのを選んでと書いてある
「にゃー」
床にだされた猫缶をむしゃむしゃと食べ始めた
-
「……いや、何かどれもイヤにゃよ。
ってか、古かったり新しかったりするのは気のせいにゃ?
そもそも、それ吾輩じゃないし書いたのは汝なんだし、題名も決めるにゃよ。」
【全てを却下する。
そのうえで、題名を決める権利を少年へと譲った。最初から決めるべきなのは少年のはずだが。】
-
>>1628
店長の言葉に頷く
そしてそのまま題名にしたのが
陽気な昼下がり
としたようだ
猫はにゃーにゃー(うめぇうめぇ)と鳴きながら食べてる
-
「うむうむ。やっぱり、そういう平和的にゃのが一番にゃよ。
よくよく考えてみたら、かっこいい題名はこの絵にはあわないしにゃ。」
【ネコがぼんやりとしているような絵にかっこいい題名は似合わないと
この段階でようやく気づいたようだ。】
-
>>1630
うんうんと頷いく少年
ふと、お腹が鳴る音がする
それは紛れもなく少年からした
「にゃー(くったくった)」
ぶち猫は満足そうだ
-
「っと、汝もおなかがすいたにゃよね。
ちょっと待ってるにゃよ、今からメニューを持ってくるからにゃー。」
【そういって、カウンターの下の方をゴソゴソと漁る。
いくら、絵に目を奪われていたからといってメニューすら出さないのはカフェとしてどうなのだろうか。】
「はいにゃ、お待たせにゃー。」
【そういって、いつものネコを象ったメニューにネコ耳を添えて差し出す。
その後、ようやく、カフェとしての働きを行うことが出来たとか、FO】
//すいません、時間なのでいきなりですが、落ちますね。
//それでは、お疲れ様でした。
-
-森の奥-
「うらああああああああああああああ!!!」
ズガガン!と炸裂音が森に響く。
一対の翼とゴムの様な質感の黒い肌を持つ顔のない異形のヒトガタが複数突っ伏す
瘴気渦巻く危険な場所で
紅い炎の様なボサボサの長髪に其処から覗く一対の角と太い眉が目を引く150㌢程度の娘が
ヒトの骨を使って造形したような何処となく竜っぽい巨大蟷螂とやりあっていた。
-
王都の先の森のさらに奥のたちこめる霧の先
そこはいつもの森とはどことなく異なった雰囲気を醸し出す場所
木々はチョコレートで形作られて、クッキーの小屋が立ち並ぶ、そんな場所
小屋の屋根は生クリームや色付きチョコボールによって華やか
甘い匂いがこの不思議な空間を支配する
迷い込んだ先にあったのは、お菓子の世界?
そしてその空間に、小さな人の形をしたクッキーが浮いていた
森を彷徨うといともたやすく辿り着けてしまうかもしれないこの場所
甘い匂いはこの空間の外の森にも漂っていて
匂いに釣られて迷い込む人も出てくる、かもしれない
-
ロリ画像掲示板
http://d4u88bqk.seesaa.net/
-
なかっち 動画
http://www.youtube.com/watch?v=z2qK2lhk9O0s
みんなで選ぶニコ生重大事件 2012
http://vote1.fc2.com/browse/16615334/2/
2012年 ニコ生MVP
http://blog.with2.net/vote/?m=va&id=103374&bm=
2012年ニコ生事件簿ベスト10
http://niconama.doorblog.jp/archives/21097592.html
生放送の配信者がFME切り忘れプライベートを晒す羽目に 放送後に取った行動とは?
http://getnews.jp/archives/227112
FME切り忘れた生主が放送終了後、驚愕の行動
http://niconama.doorblog.jp/archives/9369466.html
台湾誌
http://www.ettoday.net/news/20120625/64810.htm
【ニコ生】JC生主がオ○ニーシーンを見て号泣【ハプニング】
http://www.youtube.com/watch?v=fbtmXLWwk_4
オ〇ニーの天使なかっち
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18974452
しこっちでキュッキュッキュッう゛っ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19062890
-
ロリ画像掲示板
http://d4u88bqk.seesaa.net/
-
あらすじ
デルタの正体。其れはキメラと言う生物兵器であった
もうすぐ、この客車の終点である帝都に近づいてきた
「そろそろ降りるぞ」
床下の荷物を取り出すアル兄
-
>>1638
ほかにも疑問に思う事があったものの、近づいてきたなら仕方ない
あとで聞くなりすればいいと楽観的に考えて、こくりと小さく頷き無言で荷物を取り出し始めた
-
>>1638
「え、ああ」
【今までの情報を頭のなかで纏めていた黒髪金目、アル兄の言葉で引き戻される】
「(今聞いておかなければいけないことは……)」
【少ない荷物を持ち上げながら考える】
-
「すこし、寄り道するぞ? いいな?」
そういうと、馬車から降りるアル兄
駅舎は少し辺鄙なところで止まった。帝都にある郊外といったところだろうか
比較的安全な森で魔物が出ることは少ない
しかし、ソルビニアの駅舎には遠い場所。何故ここに降りたのだろうか
//只今中身涙目中
-
>>1641
「……」
【アル兄の言葉に同意を示すため、黙って頷いた。
辺りを軽く見回し、様子をうかがう】
「(山賊の類いは……いないか?)」
//よくあるあるwwwドンマイ
-
>>1641
「……?」
どこへ連れ込まれるのだろうか、などと思いながら
アル兄についていけば森に到着する
この森を見てふと、アル兄たちの住んでいる森を思い出す
あたりを念入りに見渡すそぶりこそ見せつつも、言葉は発さない
-
>>1642−1643
山賊の類の気配も見えない。恐らく、この辺りは比較的治安が良いのだろう
「ソルビニア連邦って知っているか」
彼は語りだした
「ここから更に北にある国で、俺たちの終着駅。そして、キメラを作った国」
ゆっくりと歩き出すと整備された後のある歩道がある
-
>>1644
【山賊たちがいないことに、こっそり落胆の溜め息をついた!】
「……国家がキメラ研究をしているのか?」
【てっきり民間団体だと思っていたらしく、目を軽く見開く】
-
>>1644
安全であるに越したことはない
……いつから自分はこうも貪欲に平穏を求めだしたのかを思いため息をつきつつも
「聞いたことがあったようななかったような……」
おぼろげにその言葉を記憶していたような気がする
しかしもしかすると思い過ごしかもしれない
-
二人に
「あぁ、そうだ。少し詳しく話そう」
ゆっくりとラーナイの言葉を頷く
「ソルビニアは今内戦を抱えているのは知っているか?」
確かにソルビニアは今、内戦を抱えている。ソルビニア政府はそれをテロと言って内戦とは認めていない状態
「口では戦争では無いと言っても傍から見れば内戦、内紛状態だ」
「そして、国家はそれ打開したい。そこである研究が始まった、それがキメラ計画だ」
淡々と語る
「ただ、他のキメラ計画とは違うのは完全体のキメラ兵器ではなく、安全かつ容易に生産できるキメラを欲した」
-
>>1647
「……内戦のことはしっていたが、大胆な選択だな。
傭兵募集ならばともかく、キメラ研究となれば他国からも警戒されることは想像つくだろうに」
【呆れと驚きを含んだ口調で正直な感想を呟く】
「なら、デルタたちは内戦対策で生まれたのか?」
-
>>1648
「安全かつ容易に生産できるキメラ……
実際沢山作られたので?」
そして意志を持っていようとも記憶を刷り込まれ兵器として利用される
そんなことを思い少し心が痛んだ気がしつつ
そう尋ねてみたりする
-
>>1648
「むしろ警戒されたがっていたようだ。帝国と仲が悪く、帝国は連邦の内戦を斡旋していると噂がある」
帝国と連邦は政治体制の違いから仲が悪いのは周知の事実
それが悪い噂だらけの相手国ならなおさらである
「それに、連邦は特定の宗教を推奨しない為かフラネア教国ともそれほど仲がいい訳でもない。少ないが連邦にも亜人種はいるしな」
数こそ少ないが国民の敵を作りたくないようだ
「そんな中で安価なキメラ研究の噂を流せば、斡旋も減ると同時に両国に牽制もできる。そんな単純な考えでね」
はぁとため息をつく
>>1649
「いや、一個小隊の出来損ないが出来た程度で、結局は失敗に終わったようだ。研究所も今はなくなっている」
意外な結末であった。
「俺もでるたも試作品だ。実戦は経験したことがない」
-
>>1650
「……些か短絡すぎるきがするがな」
【肩をすくめ、溜め息をつく】
「成功例はないというのは戦闘面でか?
それとも……」
-
>>1650
「それで失敗……、なんといいますか……」
ため息交じりにそう呟きつつも、作られたほかのキメラがどうなったのかが気がかりになる
3人以外にいるのかはさておき
「あなたとデルタさん、マーク2さんのほかにも実験によって作られたキメラがいるので?」
と尋ねてみる
-
>>1651>>1652
「政治的に失敗だよ」
研究でも無く、予算でもなく、政治的に失敗
「計画自体は公にできない黒い計画。それに賛同した軍部も些か胡散臭かった」
「それに、この計画を聞いた他の連邦の議員がお嬢ちゃんたちと同じ反応をして、自浄作用をしたそうだ」
つまり粛清されたのだろう。研究所がなくなったのも恐らくそう言う事なのであろう
「あぁ、他にも複数いる。帰ったら会ってみるか?」
ニッコリと微笑む
次でラストです
-
>>1653
「……短絡な決定に、自浄行動か。
臭うどころじゃないな」
【小さくかぶりをふる。
過去にとやかく言うつもりはない】
「他の仲間か……会えるなら会いたいな。
そういえば、デルタにあって間もない時に隊長さんとかに会ったような気がする」
【どんな顔や名前だっただろうと思いだそうとする】
-
>>1653
「村を燃やしたりしていてもおかしくないほど怪しいですね、それは……」
しかし今は直接関係のないこと
などと思い一度言葉を止める
「ほかの仲間、ですか……
お会いできるのであれば」
少女は3人以外の仲間に出会ったことはない
少し興味が湧いていた
-
>>1654-1655
「まぁ、事実を調べる事になったら俺も手伝うよ。正直、俺も今だにわからない事が多々あるからな」
はははと笑っている
「あぁ、其れはオレだよラーナイさん。 おれが隊長、階級は軍曹だがな」
ラーナイが見たときとは違ってアル兄はかなり温和に見える。まるで元の正確に戻ったかのようで
別人に見える程に
「まぁ、小さいのが他にいないが友達にはなれるだろ」
セリオンにそう話しかける
「目的地だ」
そこにあるのは焼け焦げた洋館がある
//今回はここまでです
次は探索の予定です
-
>>1656
「っ!?ご、ごめんなさい!」
【いくら印象が変わっていたとはいえ、本人の前で今更思い出した(正確にはおぼろげレベルだが)ことに、慌てて頭を下げ謝った】
-
>>1656
「あ、ははは……」
友達になれるだろうという言葉に複雑な思いを抱きつつも、
焼け焦げた洋館へと到着するのであった
-
>>1657>>1658
「気にするな、さぁ行こうか」
ラーナイに笑顔を見せる
そのまま洋館に向かった
FO、
-
王都近くの森の奥に、一軒の小屋があった
その小屋は甘い匂いをあたりに漂わせる、なぜか
それはその小屋がお菓子でできた小屋だったから
様々なお菓子によって色鮮やかな外見は、
森に華を持たせるのに一役買っているかもしれない
果たしてこの甘い匂いに誘われる人はいるだろうか
-
>>1660
「むぅ…なんだか甘い香りが…」
森の奥を一人の少女が散歩している。
彼女はかなりの甘党らしく、ふらふらとその匂いに惹かれて行く。
-
小屋よりやや離れた森の中、犬耳尻尾の女性の姿が。
森の狩人である彼女は、今日も狩りの真っ最中…
だが、今日はなんだか獲物に恵まれないのであった。
「……あれれ、なにやら美味しそうな匂いがするデスね……?」
ふと鼻をくすぐるのは、どこからか漂う甘い匂い。
…現在地と、匂いの発生源である小屋からは結構距離はあるのだが、
犬系の亜人である彼女は、鼻も良く利くのである。
何はともあれ、お腹を空かせた彼女はその匂いのする方へと足を向けるのであった。
-
>>1661-1662
二人がお菓子の小屋にたどり着いてみれば、
チョコレートで出来た扉が小屋の中へと侵入することを拒む
また壁にあたる部分はクッキーであり、食べられそうだ
取っ手がついており、鍵もついてなさそうなので、
それを開けることは容易いだろう
-
>>1663
「お…お菓子の家…!?」
急に歩く速度が早くなる。
「夢…じゃないよね…!」
そしてばっとドアを開けようとする。
-
「…おお…あれは…全部お菓子……!?
…お腹が空きすぎてついに幻が見え始めた様デス…」
小屋にたどり着いた犬娘、にわかに信じがたい光景に目を白黒。
「……あんなもの、この辺りにあったデスか……?
……まぁいいや……イタダキマス……」
ふらふらと小屋に近づくと、ドアノブに噛り付こうと…。
-
>>1664
ドアには触れられて、その先に広がった空間は質素な空間
床はただの木の床なのだが、内装の殆どはお菓子
一見普通のかまどが部屋の奥のほうに用意されているのがわかる
長いテーブルは薄い砂糖菓子によって形作られていて、椅子はまクッキーである
うちから外装を食べることも可能か
>>1665
ドアノブもチョコレートであったらしく、噛みつけば取れる
クッキーとクッキーを接着しているのは、生クリームらしいことが匂いから感じられるだろう
そして少々非常識なこの小屋に、遠方より近づいてくる足音
-
「…あーーん……がぶっ…!」
躊躇なくドアノブに噛み付く…!
しばらく幸せそうにもぐもぐして、飲み込む…。
「……はっ…!!!
反射的に食べてしまったデスが、勝手にこんな事しちゃダメだったデスね!?」
飲み込んだ後に、急にバツの悪そうな表情に。
-
>>1666
「美味しそー…えいっ!」(パキッ
椅子を少し割って口へ放り込む。
足音には全く気づいていない。
-
>>1667
バツの悪そうなフォクシィをよそに、足音は近づいてくる
二つほどそれは聞こえてくる
>>1668
クッキーは中にチョコレートが含まれていて甘い
そのままお菓子に溢れたこの家のものをすべて食べてしまうのもいいかもしれない
ただし足音は近づいてきている
-
「はっ……!?
誰か来るデス…もしかしてここの住人…!?」
そのまま残って謝ろうか、それとも逃げてしまおうか…
悩んでいるうちに、足音はどんどんと近づいてくるのであった。
-
>>1669
「む、うまうま…」
もはやお菓子を食べることに夢中になっている。
当然、足音なんて気にしていない。
-
>>1670
そうしてやってくるのは杖をついている一人の老婆と
狼がそのまま人になったかのような姿をした獣人
「……食べたのかい?」
ドアノブとドアを交互に見てから、ゆっくり低い声を発する老婆
獣人は小屋へと駆けこんでいく
>>1671
そうしていると、家に何者かが駆け込んでくる
狼がそのまま人になったかのような姿をした獣人である
「おい、婆さんの家でなにしてやがる」
荒っぽい、威圧するかのような口調でレイアに問いただす
-
「……あ、えーと…そのこれは……。」
二人の人影が近づいてくると、
どうごまかしたものやらとどぎまぎする犬娘。
「はい、美味しかったデス!!」
しかし、老婆の問いには良い笑顔で率直に答えてしまう。
そしてその後にしまった、といったようなバツの悪い顔…
…単純な馬鹿犬である。
-
>>1672
「うまうま…む…誰?」
気配を感じ取り、ふと後ろを向く。
しかし恐怖心など全くないような表情である。
椅子も1/4ほどかじられているので食べたことは明らかであるが。
-
>>1673
「そうかい」
柔らかな笑みを浮かべているものの、目は笑っていない
そうしてドアノブへと目をやり
「ドアノブだけなら、今回は大目に見てあげようか
でもそれは頼みごとを聞いてくれるのが条件だ」
人の好さそうな笑みを浮かべているものの、やはり目は笑っていない
そんな猫背の老婆
>>1674
「……人の家のものを勝手にさわるなって親に教わらなかったか?
態度次第ではここでてめえを食うぞ、そういう約束だからな」
背の高い、鋭い牙をもった獣人は、レイアのほうへとにじり寄ってくる
-
>>1674
「む…開いてたから…ついつい」
「…勝手に食べたことはアレだけど…ごめんね」
にじり寄ってきた狼に対し、少し後ろに下がる。
-
>>1675
「あわわわわ……悪気は無かったんデス……!」
慌ててぺこぺこと頭を下げて許しを請う犬娘。
「え、許してくれるんデス…!?
ええ、やるデス!なんでもやるデスよ…!!」
ぴょこん、と犬耳を立て、ぶんぶんと尻尾を振る。
-
>>1676
「……表出ろ」
謝られたためか、苛立った様子でそれだけいうと、狼は小屋の外へと
どことなく名残惜しそうな顔をしていた気がする
>>1677
「こんな小屋を森の奥に置いておくのは、不用心といえばそうだからねぇ
だからあの人を食べる獣人に頼んで、時々迷い込んだ人間を食べてもらっているのさ
向こうは食事を提供したらお礼を渡してくれるしねぇ」
迷い込んだ人間を食べてしまうらしい
「おや、そうかい」
老婆は小さく頷くと、
「頼みたいことというのはね
この小屋を食い散らかしては逃げていく、ある小娘を捕まえて欲しいっていうものさね
そろそろお灸を据えないといけないと思ってねぇ、胃袋に収まってもらうことで」
頼みごとの内容を話す老婆
-
>>1678
「…え、人食ってんデスか……!!?」
と、驚きつつ、びくーん、と尻尾を跳ねさせる。
「…つ、つまり、フォクシィに人攫いをしろってことデスか!??」
さらに、仰天した様子の犬娘。
「…いやぁ、流石のフォクシィも、それはちょっと……。」
…あまり乗り気ではない様子。
当然と言えば当然だが。
-
>>1678
「う、うん…」
特に抵抗もせず家を出る。
-
>>1679
「……嫌なら構わないさ、あんたたちが狼の胃袋を収まるんだね
そうそう、ただで返しやしないよ」
そういって、距離を取りつつフォクシィに杖を向ける
僅かに殺気が感じられるのがわかるかもしれない
>>1680
老婆のフォクシィへの頼みごとは、表に出てきたレイアにも聞こえてきていた
獣人のほうがレイアへと問いかける
「てめえはどうする、大人しく食われるか
それとも婆さんの頼みごとを受けるか」
相変わらず荒っぽい口調で、レイアへと問いかける
-
>>1681
「…ふむぅ…やっぱ話はそうなるデスよねぇ……。」
「でも、フォクシィはそう簡単に食べられはしないのデスよ…
むしろフォクシィを食える様な強者なら、願ったり適ったりなのデス…!」
にやり、と好戦的な笑みを浮かべる犬娘。
わりとバトルジャンキーな犬娘、やるならば望む所…と言った様子だ。
-
>>1681
「い、いや…流石に食われるのはちょっと…」
「…わかった…何をすればいいの…?」
脅され渋々頼みを受ける。
-
>>1682
「そうかいそうかい……」
にやりとあくどそうな笑みを浮かべる老婆、そうして
「人間は死んでても構わないそうだからね!
これは挨拶がわりだよ!」
杖が赤く発光したかと思うと、赤い火炎が杖より放たれる
直線的な動きであるため、容易に避けられるだろう
>>1683
「こちらの指示した人間を連れてこい、だったが……
状況が変わった、あの娘を捕えろ、生死は問わない」
そうしてフォクシィを指差す
どうやら彼女は頼みごとを断ったらしい
-
>>1684
「うひゃっ……!!」
素っ頓狂な声を上げながら地を蹴ると、宙へと跳ねる犬娘。
細身の身体からは考えられない尋常ならざる筋力を持っているのだろうか、
その高さは通常の人間よりも遥か高く。
「……ちぇぇぇすとぉぉっっ!!」
雄叫びを上げつつ、老婆めがけて一直線に落下しながら蹴りを繰り出す。
-
―― 真昼間 王都近く 草原 ――
「“陽炎の術”!!」
事件さえ起きなければ比較的平和で、駆け出しから達人まで幅広く鍛錬にいそしむことができる場所、それが王都近くの草原である
今日は冒険者風の青年が魔法の訓練をしているようだ。 自分そっくりの幻を生み出す魔法らしい
「モンスター相手、しかも夜間じゃないと数秒くらいしかもたないんだよな…… もうちょっと実物を持っているような感じに……」
「うーん、姿の精度もあげないとなぁ 僕の顔ってもっとイケメンだし」
-
>>1686
やぁこんにちはですよ
【なんか馬鹿っぽい見た目少女が現れた】
-
>>1687
「……あ」
「オリルさん!久しぶり…… いや会うたんびに言ってるけど今回は本当に久しぶりじゃないか!」
オリルに気付くと傍らにできた陽炎を消し、オリルに近づく青年
年単位会わなかっただけあり、身長やら言葉遣いやら結構な変化が見える
-
>>1688
お久しぶりですよーディフさんお元気そうでなによりですよー
【ニコニコ笑う馬鹿面はそちらとは違って全く変わって無いようにみえる】
-
>>1689
「そっちは変わりないみたいだね」
「ちょっと座って話さない? 長話にならないかもしれないけど」
よっこらせ、と地面に腰掛けオリルも座るよう促す青年
ここのところ雨も無く穏やかな天気が続いている 座るとしても申し分ないだろう
「今まであっちこっち旅を?」
-
>>1690
うん、そうだね
【と、ゆっくりと華奢な身体を座らせる】
-
//ごめん、ちょっと返事遅れる
-
>>1692
//了解しましたー
-
//戻った、ごめん
>>1691
「ああ、やっぱり。」
「時間的に王国外かな?」
共通の会話が冒険者関連しかない(料理については都合よく忘れた)ため、
会話を掘り下げてきた青年
-
>>1694
//お帰りー
王国外?
どういうことですかい?
【
無駄に可愛らしく小首を傾げる】
-
>>1695
「ベルジニアとかネオベイの方を周ってたんだと思ったんだけど……」
「その反応から違うっぽいかな」
「となるとジグザール国内を?」
-
>>1696
何の話か
掴めませんが
ここ最近は旅には出てませんねぇ
-
>>1697
「………ん?」
何故か会話が噛みあってない
この違和感はどっから来たのだろうか
「……さっきの『そうだね(>>1691)』って何に対しての?」
-
>>1698
座って話そうって言う
提案に対して
-
>>1699
「………」
「オリルさん…… 紛らわしいよ……」
今までの話は何だったのか
多分すごく痛い人に思われただろう 元からか
-
>>1700
あはは、ごめんなさいですよー
【笑いながら謝られても・・・】
-
>>1701
「……となると唯一の共通話題が消滅したわけだ」
前述通り冒険者関連くらいしか話せる内容が無い
そしてこっちも何か手柄を立てたりしたわけじゃない
「…………あ、あー今日もいい天気だねー」
そして無理やり話題作りに
-
>>1702
確かにいい天気ですよー
気持ちいいです
【ニコニコほわー】
-
>>1703
「こういう日には鍛錬するのがぴったりだね」
「……ごめん、自分からふっといて言うのもなんだけど続けるのがきつそうだこの話題」
頭を抑え、悩む青年
-
>>1704
確かにすぐ言葉につまりますよ
【また無駄に可愛らしく困ったように笑う】
-
>>1705
「お天気の話題は禁じ手。先人達は正しかった……!」
「………ええとオリルさん、何か話題を持っていたりは」
-
>>1706
特に思い付かないですよー
【またまた無駄に可愛らしく困ったように笑う】
-
>>1707
「……だよね、 はぁ……」
「よし、オリルさん!ちょうどいい天気だし鍛錬だ鍛錬!」
「話題ないなら無理に作る必要ないし一緒に素振りでもしようぜ!」
懐から急に出現した銀の剣を構え、素振りの提案
もう会話する事をあきらめた模様
-
>>1708
僕の武器は拳ですからねぇ
ふっふっ
【と、正拳突き
-
>>1709
「剣も拳の延長線…… のはずだから、まぁ一緒に素振りしても問題は……」
いや、あるだろうな と心の中で突っ込みながらも
二人ならんで素振りに興じるのであった FO
-
>>1710
ま、鍛練するに越したことはありませんよ
【正拳突きを続行】
-
-森-
森の中に花畑があった。
傍らには朽ちた石碑と枯れかけた見上げるほどに高い大樹。
「ふむ…盛者必衰とは此の事よな」
そんな大樹を見上げているのは
古の民族衣装と仮面を纏う薄紅色の紋様が褐色の肌に刻まれている白長髪の女であった。
-
「桜よりもこの大樹のほうが好きかもしれません」
いつの間にやら森にいて大樹を見上げている
そんな黒い髪の中性的な容姿の青年
背後には霊感の類の能力が備わっていれば女性騎士の霊が見えるかもしれない
-
>>1713
「ふぅむ?蓼食う虫も好き好きといったところか」
ヴァッシュの方へと向き呟く。
「だが我は此の大樹が満開である姿を望む。
嘗ての畏怖すら覚える雄大なその姿をな」
-
>>1714
「そういうことになりますね
見かけだけの美しさなど、面白くもありません」
小さく頷きそう返す青年
「確かにこれほど立派な大樹が花をつければ、さぞ見るものを圧倒するでしょうね
……ところであなたは、この大樹が満開になるところをご存じで?」
青年この大樹が花をつけているところなど見たことがない
そう尋ねてみる
-
>>1715
「無論だ。何故ならこの大樹は我が半身なのだから」
大樹を見上げ片手を付きながら。
-
>>1716
「……といいますと?」
理解に苦しむかのような素振りを見せる青年
言葉通りの意味なのか、魔力関係か……、などと思案しながら
-
>>1717
「そのままの意だが?
命を共有している言えば理解が早いか、今現在の子よ」
-
>>1718
「なるほど共有……寿命も長く得られそうですね
ある意味人のままで」
理解した様子の青年
そして今現在の子という言葉から
目の前の女性が普通の人以上に長生きしていることを察する
「……ところで触れると様々な情報が流れ込む大樹があったような気がするのですが
その大樹とこの大樹は同じなので?」
かつてそんな大樹に触れた記憶が呼び起こされて、尋ねてみることに
-
>>1719
「樹にもよるだろうが、長く生きたモノはそれだけで魔術的に強力なものとなる。
そういった現象を起こす樹があっても不思議ではないだろう。
因みに我が樹は今は眠っている。故にそういった現象は樹単独では起こりえんだろうな」
-
>>1720
「長い時間を重ねることで物に魂宿る……といった具合にですか?」
自分なりに理解しそう尋ねつつも
「枯れかけなのは眠っているせいでもあると……
……ところでどちら様で?」
よくよく考えると見かけない顔であったことに気づき尋ねてみる
-
>>1721
「それも魔術的現象の一つだ。
時間の経過というのは破壊と再生の両面を持っているモノゆえに」
ふむ、と頷く。
「うん?先ずは汝から名乗るべきだろう」
-
>>1722
「なるほど……、魔術的現象というのは奥深いようです
霊的現象すらもいくつかはそれで片付けられそうなほど」
それに興味を示しつつも
「……これは失敬
僕はヴァッシュ、どこにでもいるただの霊媒師です」
自分から先に名乗る青年
-
>>1723
「我はキルシュブリューテ。
嘗てこの地でカムロミだったもの。今尚神薙たらんとするものだ」
-
「カムロミ……妖怪かなにかで?」
過去形であるところを見るに昔の話だとは思いつつも、
覚えのない単語が出てきて首を傾げそう尋ねてみる
-
>>1725
「その認識で問題はないだろうさ」
そういうと女は歩きだす。
「さて、先ずは大樹を目覚めさせねば」
そう言って森の奥へと消えていった…
-
>>1726
「そうですか……
おや、お帰りになるのですか、またいつの日か」
と言いつつ見送った
//お疲れ様でした!
-
-酒場バッカス-
陽気な海賊団がヒトを待ち続ける…
鮫「ところでコックとドクターが居ねえんだが」
蟹「お二人とも船番してます」
眼鏡「と言うか船長、此処に来てから船に戻ってないですよね」
眼帯「…」
球体「カチリカチリ」
-
「………zZ」
そして編み込んだ金の長髪にスモークグリーンのマントを着た女性。
こちらはすやすやと寝ている。立ったまま。
『この女……呼んでおいて上等ッスね……。』
新たにやって来た朱鷺色の髪をした白衣の少女に連れられて。
-
>>1729
鮫「お、待ち人来たり?」
蟹「そのようですね。お呼びだてしてすみませんお嬢さん」
蟹鎧が礼儀正しく新たに現れた少女に近づく。
眼鏡「もう分解していいかな」
眼帯「…」ふるふる
球体「カチリ」
暇そうに眼鏡女子が球体抱えた眼帯娘に問う。
首を横に振られ拒否られたが。
-
>>1730
『良いッスよ別に……。
オレはルニア。基本的に特異生物の研究員ッスけど……
最近はゴーレムとかも魔導生物の範疇ってんで……まぁ今回のは。』
最低限の会釈をすると、ヴァニラをやや乱暴にソファへと寝かせる。
「……zZ」
起きない。
『でまぁ……これは放っておいて、ブツはどれッスか。』
そして眠たいのか不機嫌そうな様子で言いながら、眼鏡を直して。
-
>>1731
蟹「あ、こちらです…って何をやってるんですか!」
眼鏡「この中心に空いてる丸い穴が気になる…」
眼帯「…」ぐいぐい
球体「カチカチカチ」
鮫「やんややんや」
カニと少女が言葉を交わしている間に、
眼鏡が球体の中心に空いている穴にドライバーを突っ込もうとし、
それを必死に眼帯娘が阻止し、
その様子を楽しげに鮫が見守る混沌を生み出していた。
-
>>1732
『…………。』
小さく溜め息を吐くと、ツカツカと三人に歩み寄る。
『ふーん、これスか。』
すれ違い様、自然に玉を引っ手繰ると、眼鏡を外してまじまじと見始める。
伊達眼鏡ではないが、視力を理由で装着している訳ではない。
ので、こういう時には邪魔になるのである。
-
>>1733
球体はほんのりと暖かく、中から歯車でも噛み合っているのかカチカチと音がしている。
幾何学模様は時折思い出したように淡く光る。
オートマタの類である事は間違いない…
眼鏡
「私が思うにそれは古い図面を使って最近作られたゴーレムだと思うなあ。
刻まれている模様の意味は古語だから殆どサッパリ分からないけど」
-
>>1734
「……ギネヴィント駆動機関によく似た圧縮術式ッスね……。
どうも、眠ってる様な感じッスけど……。
レリーズしないと起き出さない仕様なんスかね……。」
「その様ッスね。
術式自体はかなり無駄が多く見える複雑なものッス。
尤も、意図的にそうしてる可能性の方が高いッスけど。」
幾何学模様の光る感覚を羊皮紙に書き留めつつ、観察を続ける。
そして同じタイミングで、活性化を狙って魔力を送り込んでみたりなどの手探りもしながら。
-
>>1735
確かに球体の動きは緩慢だ。
活性化はタイミングのせいかモット何か要素が必要なのかもしれない。
鮫
「…その穴、気になんね?
如何にも何か嵌め込んで開錠しますって感じだ」
蟹
「船長、それは宝箱の話でしょう?」
離れた場所から鮫がのんびりと。
球体にあいている穴。
よく見れば…縁に溝、確かに何かを嵌め込めそうである。
-
>>1736
「……待てよ……?」
口元に空いた片手を当て、視線を外す。
そして何か思いついた様に目を見開くと、いきなり眼鏡女子に球体を押し付ける。
「ここの術式がmag√3*nだとすると……。
駆動系の術体系を参照する事になって……成程……」
羊皮紙に乱暴な字を叩き付けながら、ある仮説を立てる。
この術式自体が出来上がっているものだから思い浮かばなかったが
感覚からしても"心臓"として扱えるのではないだろうか。
器を用意して検証するのも良いかもしれない、と。
-
>>1737
眼鏡「…やっぱり解体したほうが早い気が」
蟹「いや、何か分からないのに不用意に無茶をしないでください」
鮫「んー…お、これとかどうよ。サイズ合いそうじゃねえ?」
眼帯「…」(こくこく)
蟹「………いやそれ呪いの」
鮫「只の魔晶玉だろ?」
鮫が取り出したのはソコソコ大きめの水晶玉。
蟹曰く呪われた品の一つ。
魔力は十分ため込まれているようで。
-
>>1738
「こんな美しい術式を解体しようだなんて、お里が知れるッスね。」
暴言である。
「……一応、対衝撃の魔防壁を展開するッス。填め込んで貰って良いッスか。
リ バ ウ ン ド
拡散性魔力放出が怖いんで。」
と言うと、自身は酒場内にも関わらず防御障壁を展開。
ちなみにヴァニラも中に巻き込まれている。
-
>>1739
鮫「よし、んじゃあやるかー」
嬉々として球体に水晶玉を嵌め込もうとする鮫。
他の連中は凄まじい勢いでその場を離れた。
蟹「また船長が馬鹿をする!」
眼鏡「わーい、今日は何が起こるかなー」
眼帯「……」
鮫「そぉい!」
球体「カチリ」
球体に水晶玉が嵌め込まれる。
その瞬間、ビシリ、と水晶玉に亀裂が走り黒い禍々しい存在があふれ出る。
それは鮫へと纏わりついて対象をとり殺そうと…
鮫「……何だこれ煙い」
が、鮫のパッパと手を仰ぐ動作で吹き飛んでしまった。跡形もなく。
-
>>1740
「障壁張っておいて正解ッスね……。
というか、冷静になればここでやる事じゃなかったッス。」
終止を見届けながら、怪訝そうな表情。
水晶玉と、鮫へと視線を往復させながらの。
-
>>1741
球体「うぃぃぃん…」
鮫「うぉっ!光った!小刻みに動いてる!何か音すんぞ!!」
ひび割れた水晶玉はひびこそあるが砕けることなく球体に嵌ったままだ。
そして鮫の言うとおり球体に変化が現れている。
幾何学模様は鮮やかに煌めき、球体の所々が隙間を開け始めている。
蟹
「まさか本当に宝箱…
あ、黒い存在と船長が事も無げに其れを祓ったのは目の錯覚ですからね?
そういうことにしといてください」
-
>>1742
「……成程?
器を得て漸く自身の形を自身で作る事が出来る……?
いや、そっちの鮫は報酬代わりに解体するんで。
そこんとこよろしくッス。」
物騒な事を言いつつ、禍々しい気配が消えたのを確認。
しかし障壁は解放しないままでいる。
-
>>1743
蟹「勘弁を…船長はあんなんですが、私たちの船長なんです」
鮫「やっふぅ!なんかスゲえぞこれ!!」
ガシャガシャ、ガシャン!
球体?「…ぶぉん」
ひびわれた水晶玉にEの文字が浮かび、それを胸部に持つ
直立歩行する亀に似た金色の巨大オートマタが其処にいた。
-
>>1744
「じゃ、ちゃんと情報提供はする事。」
にべもないに等しい返答の後、球体だったものを見やる。
「ふんっ!」
あ。水晶ひっこ抜こうとしてる。
-
>>1745
ところが水晶玉はガッチリ咥えこまれているようで外れない。
自動人形「…」
鮫「いや、こっち見られてもなあ」
困った様子の自動人形。
助けを求めるように視線を鮫に向けるが鮫も困っていた。
-
>>1746
「チッ。」
舌打ちして、手を外す。
結構な魔力が通っている様で、手が"魔力焼け"している。
「とりあえず、座らせるッスよ。
この図体で立ってられても邪魔ッス。」
-
>>1747
自動人形「…」
大人しく体育座りする自動人形。
おお、と感心したように鮫。
鮫「なんか素直な奴だなー」
-
>>1748
「……アンタが帰るって言ったら帰るんじゃないッスか?
まぁ何にせよ……勝手にどこか行きそうな雰囲気でもないッス。
解明はそこのメガネとゆっくりやるッスよ。」
と、眼鏡の少女を指差しながら言う眼鏡の少女。
-
>>1749
眼鏡「え、ばらしていいの?」
蟹「やめい」
眼帯「…」
鮫「ふーん…で、結局何なんだこれ?」
-
>>1750
「…………。」
同じ学者タイプとして勝ち誇った様な笑みを浮かべている。
「護衛タイプのオートマタじゃないッスかね。
アンタが拾ってきたのは核っぽいッス。」
今の情報からして分かるのは、その程度である。
-
>>1751
鮫「でも嵌め込んだ水晶玉って南の方の群島で見つけたんだよなあ」
蟹「そうですね…それにひび割れた所を見ると専用の核ではないのでは?」
眼鏡「護衛用ねえ?見た目は伝承にある黄金兵士に似てるけど…」
蟹「そういえばその黄金兵士、何のために作られたので?」
眼鏡「そーいや、何かの対物兵器だった筈…なんだったっけなあ」
-
>>1752
「……。
だから、要するにピースが合えば何でも良いんじゃないッスか?
そもそもレプリカって話なら、態々使い回しを悪くしたりもしないッスよ。
この手の魔術回路は結合術式がワイルドカードみたいな物になってるんス。
多分これも例外じゃなく……一定の条件を満たしたマテリアルなら器足り得るんしょ。
ヒトが服着るのと同じ様なもんスよ。」
三白眼で一同を見渡しながら、眼鏡を持ち上げる。
-
>>1753
鮫「なーるほ…ありゃ?」
ぱりん、と水晶玉が割れる。
そして自動人形が球体へと逆戻り。
蟹「…戻りましたね。水晶玉は魔力が無くなったせいで砕けたようですが」
眼鏡「ちゃんとした核を見つけるべきだなー」
-
>>1754
「……増幅術式もない水晶なら当然ッスね……。
何か魔力供給のある物を準備した方が良いんじゃないスか……?
とりあえず、ある程度分かったしオレはもう帰るッスよ……。
そろそろ検証データ纏めないといけないんで。」
終始眠そうな様子だが、そこそこに出来る研究者であるのは確かだろう。
問題はどこまで手を貸すかと言う事だが……
「術式はメモしたし、とりあえずどこが出元かはその内調べるッス。」
-
>>1755
鮫「そっか、ごくろーさん」
蟹「何か分かったら此方からもお知らせいたしますよ」
-
>>1756
「あぁ、これウチの機関。
何かあったら来ると良いッスよ。」
と言うや否や、皮で出来た名刺をそちらに投げる。
ルニアの名前が記載されていて、「生物管理部門統括」とある。
また、この名刺を用いる事でアポイントメントも得られる様だ。
投げ遣りな様子ながら、それを残してその場を後にしたのだった……。
-
>>1757
鮫「よーし、海に出れねえから良い暇つぶしになりそうだなー」
蟹「…程々に」
とまあそんな感じで今日はおしまいである。
-
―― ある日 (王都付近の)森の中 ――
「手に入れたのはいい物の…… このフックショットと呼ぶらしい道具」
「本当に使えるのだろうか」
カチャリ、と手に持つ奇怪な道具をしげしげと眺め、そっと辺りを見渡すアホ毛の青年
見た目からして碇のような物が着いた棒、だろうか
-
>>1759
おや、ディフさんこんばんはですよー
【見た目少女が現れた】
-
>>1760
「おはようオリルさん、最近知り合いというよりもライバルとか超えなきゃいけない壁とかそんな風に思えて来たよ」
パン、パンと黒い手袋をはめた左手をフックショットで軽く叩きながら、後半は少し小声でしゃべりかける青年
特に意味があってやっているわけじゃない、癖のような物だ
「今回は何とか話題になりそうな物を持っているよ。 ところでコイツ見てくれ、どう思う?」
-
>>1761
何か奇妙な形のものですねぇ
【と、美少女にしか見えない笑顔で言う】
-
>>1762
「相手が男だと知らなかったら脳内セーブ必須な笑顔なんだけどなぁ」
「まぁいいか 木とかそういうのに先端部を引っ掛けて自分に向けて引っ張ってきたり自分自体を引っ張らせる道具らしいんだ」
「王都地下水路に繋がっているダンジョン内で見つけた。」
そういうが早いか、近くにあった木に先端部を向けると持ち手のスイッチを押す青年
先端の碇が発射され、木の中間あたりに突き刺さった
-
>>1763
案外僕は実は女の子だったってあるかもしれないですよー?
【希望が多ければ本当に女の子になります】
-
>>1764
「その全力スルーする気合どこから来るんだ そろそろ拗ねるぞガチで」
「ああうん、頭のアンテナが反応しないから多分違う」
頭のアンテナ=アホ毛だろう、知られざるアホ毛の機能
-
>>1765
スルーした訳じゃ無いですよ
【一応な慰め】
中の人の気まぐれで本当に女の子にされるかもしれないですけどね
【中の人言うな】
-
>>1766
「にわかに信じがたい、よはっきり言って」
鎖を軽く引っ張り、碇を手元に引き寄せるとフックショットを仕舞い込んだ
つくづくこいつはだとかなんだとか小声でぶつくさ言っていたような
「やろうと思えばバッカスの酒場の酒のみ漁るだけでいつかなれそうな気もするんだよな、なんなら今から試してみるか?」
-
>>1767
それが事実なんですよこれが
その鎖 上手く使えば移動が便利になりそうですね
【無駄に百万$の笑顔で言う】
-
>>1768
「………」
そっと眼を逸らした青年
言おうか言うまいか、心の中で迷っているようだ
「………前から思ってたんだけど、僕とオリルさんって相性かなり悪いと思うんだ。」
「目を合わせたら殺し合いになるとか、そんなんじゃない。だけど……」
口をモゴモゴと動かすと、押し黙る青年
少しして、顔をオリルに向ける しかし眼は逸らしたまま
「……帰らせて、もらうよ 悪いけど」
-
>>1769
相性が悪い、ですかい?
僕はそう感じたこと無いですけど、なんでそう思うんですかい?
【無駄に可愛らしく小首を傾げる】
-
>>1770
「……こっちの考えすぎ、かもしれないけど会話してるとどうも苦手意識が……」
「ごめん、考えさせてほしい」
そっと、オリルの横を通り過ぎると王都とは逆の方に去って行った青年
-
>>1771
そうですかー、僕はディフさんを嫌いじゃないですから残念です
ま、とりあえずさよならですよー
【手を振り見送った】
-
-フルークガストカンパニー王都支店-
王都内に冒険者向けの店がある。
基本的な道具は勿論、質の良い武具、高価な魔道具までもが置いてある。
「…」
店のカウンター内で
ネオベイ風洋服を着た緑短髪眼鏡娘が
一人本を読んでいる。
-
「………ふう。どうも。」
ボロボロのコートを羽織った青年が入ってくる。
入ってくるなりカウンターの奥を見ているあたり、メガネ娘に用事はないのだろう。
-
>>1774
「いらっしゃい」
店長は相変わらず愛想がなかった。
そして気も利かない…
-
>>1775
「ああ、ええと……レラールさんいる?」
とりあえず、ここに来た用事を行うためにそう訪ねてみる
-
>>1776
「…彼は基本私塾に居る」
あえて何も言わなかったがレラールは一応私塾勢である。
フルークガストカンパニーとも繋がってはいるけれど。
-
>>1777
「………マジで?」
レラールがてっきりここにいるものだと思っていたので、口をあんぐりさせて驚愕している。
「ああ、うん。だったら、なんか動きやすい服とかあるか?
冒険者向けの。」
とりあえず、このまま買えるのも何なので、別の用事、服の買い替えをやろうと
-
>>1778
「…」
店主の視線の先には魔力強化されたレザーコートとか普通のレザーアーマーとか。
冒険者向けのオーソドックスな動きやすく丈夫な服は幾らでもある。
-
>>1179
「お、ありがとな。
さてと、どれにしようかね………。」
そう言って鎧やら服やらをひと通り見た後、
「……これにしようかね。これいくらです?」
(……なんだかんだで鎧じゃなくて、こういう服を選ぶあたり格闘家なんだろうなぁ……。)
と、冒険者向けの服を選んでそれの値段を聞き。
……、高いもので泣けえれば普通に買えるのだが、それでもこれがどれだけすごいのかわからない分値段もわからないで内心緊張していたりする。
-
>>1780
「…」
提示された金額は割と高め。
ビートって金に縁がなさそうな気がするのだが…
上級クエでもやってないと割かし財布に響く値段である。
-
>>1781
「………。もっと安いのある?」
値段見て速攻で妥協した模様。
(もしかして、来る店間違えたんじゃ………)
-
>>1782
「…」
び、と指差した方向には『大特価!』の文字と共に割りかし似た様な作りの服。
くる店は多分間違えていない。
ピンキリ揃いなだけである。
-
>>1783
「……んじゃ、これで。」
さっきよりテンションが下がった様子で似たような感じの服を選び
-
>>1784
それでも最近働いてないビートには大きな出費であろう。
考えてみれば全然金を稼いでいないではないか…
因みにムゲンやベル辺りはクエストをソコソコするので金はある。
でも今頃保釈金でスカンピンだ。
「まいど」
淡々と店長。
-
>>1785
(………やべぇ。お金稼がないとジリ貧じゃねーか。
でも、まず腕をどうにかしねぇと金稼ごうとして他人を殺っちゃうんじゃ!?)
資金を稼ごうにも腕に爆弾よりひどいものを抱えている以上、そういうことはできないと悟ってため息を付き。
「ん、この場で装備できるかね?」
ボロボロのコートのまんまじゃあれなので早速着たいと思い、更衣所を探す。
-
>>1786
「買ったら装備、基本」
ちゃんと更衣室があった。
装備は持っているだけでは意味がない、という張り紙がしてあった。
鏡は流石になかった…
-
>>1787
「ういうい。んじゃあ早速……」
張り紙の言葉のままに更衣所に入ってさっき買った服を着てみる。
-
>>1788
防御力がそれなりにあがった。
…いや、それ以外には何も起こらんよ?
-
>>1789
-
>>1789
「ん、悪くねぇな!」
思った以上に悪くない着心地に満足して更衣室から出て
「いい買い物だったぜ!んじゃな!」
と言って店から出ようと
…会計はしたはずだし。
-
>>1791
「またのおこしを」
店長は最後まで淡々としていた。
-
>>1792
「……レラールさんに今回のことを報告しようかね…。」
そう言って一人で塾に帰ろうとするが、王都に行く時にジグザルザーっぽいのがいたのを思い出し
「………エルンストどのあたりにいるんだっけ…。」
そう言ってとりあえず協会に戻ろうと
-
>>1793
エルンストはビート達三人が教会を出て行ったあと別行動であった。
そして間の悪いことに教会からある神父が出てきていた。
「あ゛?」
グラサン神父、リヒテンであった。
-
>>1794
「…………。」
無言で来た方向に戻って逃げようとする
-
>>1795
「なんで逃げたああああああ!やっぱりテメェ侵負だなあああああああああ!!」
凄まじい勢いで追いかけてきてヘッドロックかましてきた。
なんて神父だろうか…
-
>>1796
「てめぇ!俺が何やろうが侵負って言ってくるだろうがァ!」
ヘッドロックかけられている痛みに堪えながら拘束されたまま腹部を狙ってパンチを繰り出し
-
>>1797
「当然だぐふぅ!?手前いい度胸してやがんなあああああああああ!!」
ギリギリとビートを締め上げる。
「おかーさーん、神父さん何してんのー?」
「しっ、見ちゃいけません…」
「何かしらアレ」
「やーねぇ、真昼間から男同士で…」
周囲の人の視線が痛い
-
>>1798
「こんなに人がいれば炎の魔法は使えねぇなぁ!
殴りあいなら……いでで!!」
左手で締め上げる腕を出来る限り緩めさせようとして右手で執拗にパンチし続ける。
周囲の人達には気づいていても止める気にはならない。
-
>>1799
「馬鹿ま!俺の攻撃法はなあ…格闘主体なんだよ!!」
ずりずり…あ、教会内に引きずり込む気だ!!
-
>>1800
「てんめぇ!ふざけやがって!」
足で踏ん張りつつ、重心をずらして出来る限り引きずれれまいと粘る。
ぶっちゃけ魔法使われたら死ぬ。
-
>>1801
「ぐぬぬぬぬ…」
どうやらパワーではビートとトントンらしい。
なんとか踏ん張れている。
「大体何一人でうろついていやがる。とっとと帰れよ…」
-
>>1802
「ググググググ…!」
とりあえず、均衡状態を保ち
「一人で帰ったらジグザルザーっていう侵負狩りに殺されるんだよ……!」
-
>>1803
「お前やっぱ侵負なんじゃねえか…」
ギリギリと締め上げは続く。
「他のは如何した?薄情な奴らだな」
-
>>1804
「腕がそうなってるだけだよ……!」
今度は足に向かって右腕を振り下ろし
「勝手に喧嘩しだしたから
テメェに焼かれたりベルに叩かれたりして疲れてんだよこっちは……!」
-
>>1805
「うおっと!?」
よけるもバランスを崩す。
そして変な感じに体重がビートにのしかかる!!
「叩かれるようなことしてんだろうが手前があああああああああああ!?」
-
>>1806
「へぼっしゅ!」
ギリギリ均衡を保っていた時に向こうがバランスを崩し、こちらにも体重が掛かればこっちもバランスが崩れるのは必然、
そのまま地面に倒れ込む!
「いや、ちょ、ベル、今大事な時だから。ヘタしたら死ぬから!」
……それを誰がやったかはすでにわかっている様子である。
-
>>1807
誰も何もやっちゃあいない…そして倒れこむ二人!
「んが!?」
ガツン、といい音がした。
「ぐぉぉおおお…頭打った」
ゴロゴロと転がる神父。
無論拘束は解かれた。
-
>>1808
「……いってえ!!」
自身の気のせいとはつゆ知らず、内心ベルのことを恨みながらぶっ倒れる。
「……あったまイテェ………逃げるしかねぇな……」
顎から地面にぶつかる形だったのでいうほど悶絶せずに済み、
とりあえずこの場から離れようと、ついでに塾に帰ろうとする。
-
>>1809
塾に帰るには森の中を行くしかないわけだが…次回に続く。
-
>>1810
「………一人で帰るのか……まぁ、大丈夫だよな?
腕の力とか使わなきゃ目立たないだろうし。」
……あの恐ろしいジグザルザーがいる森に突っ込まなければならないのかと恐怖するが、
自分の腕のことを考えると一刻も惜しくて、二人と合流することよりも多少の危険があっても早く変えることを優先して。
「……帰るか…。」
無理やり思考をポディシブに切り替えて、森の中に入っていく。
-
>>1811
ちっとも大丈夫じゃあない。
入って数分後、目の前に見知った姿が現れる。
「…」
黒色魔剣を片手に携えたジグザルザーであった…
-
>>1812
「…………。」
最も会いたくなかった奴に出会ってしまい、ピタリと足が止まって
(いや、どうしよう!腕の侵負を使えばまだ渡り合えるか!?いや、あの太刀筋を見きれるのか!?
そもそもあれ使えるのか!?暴走するんじゃ!?いや、暴走させないと負けるんじゃ……)
と、完全にパニック状態になる。
無論、致命的な隙を晒している。
-
>>1813
ジャ、ギィン!!
ジグザルザーの有無を言わさぬ一閃。
黒刃煌めきビートを袈裟切りにするが…
その一撃は、ぬ、とビートの背後から伸びた腕によって阻まれる。
『!?』
「ヒトを探している…」
それは両端を垂らした紅いマフラーと二本角の鉢金を身に付けたボサボサな黒長髪で長身の男。
傍らには煌めき宙を漂う小さな海月の様な『ぴぎゃあ』と鳴く生き物。
-
>>1814
(あっ、やべっ!)
パニック状態になっている以上、その袈裟斬りを避けれるわけがなく、一刀両断されかけるも第三者の手によって阻まれて。
とは言いながらも動揺が心のなかから抜けきっていない。
「……ヒト?」
自身の背後にいる相手にむけて背中を向けたままそう訪ねて。
…さすがにジグザルザー相手に背中を向ける度胸はない。
-
@すまぬ、ちょい仕事の電話が…時間かかりそうなので今日は中止だ。ごめんなさい!!
-
>>1815
『!!』
「去れ」
轟っ!と音を立て凄まじい圧を持った魔力がジグザルザーに殴り叩きつけられる。
ズガガン!と金属音を響かせジグザルザーが
色々な所にぶつかりバウンドしながら盛大に吹っ飛ぶ。
-
>>1817
「……………。」
(綺麗なフォームだけじゃねぇな……純粋な身体能力だけじゃあそこまでは行かねぇ…。
……やっぱり、魔法使えねぇとダメなんかねぇ……。腕の侵負取っ払ったら何も残らないんじゃないのか、俺は!?)
その長身の男の一撃を見て、驚きながらもそんな風里考えを巡らせて
-
>>1818
ドンガラグシャガツン!
けたたましい音を立てるも最終的には宙返りを決めて地面に膝立ちするジグザルザー。
しかし戦闘続行とはいかずそのまま上空へと逃走した。
「…」
『ぴぎゃぎゃ』
男はそれを目で追う。
海月は呑気にその場を漂っていた。
-
>>1819
「……はぁ、死なないで済んだか………。」
ジグザルザーが逃げたのを見て安心したかのようにため息を吐いて
「えーと……助かった。ありがとう。」
といって、助けてくれた男に頭を下げる。
-
>>1820
「ああ」
軽く頷く男。
「…ヒトを探している。これと似たようなマフラーをした背の低い娘を見なかったか?」
そしてぶしつけに。
-
>>1821
「……娘?」
(マフラーってんならJDか?それならあの腕力の強さも納得だが、あいつはヒューマンじゃないらしいしなぁ。)
そう言って深く考えこんで
マフラーをした人物は一応思いついたが、かと言って素直に話していいのだろうか……
「………そいつとお前の関係…は聞く必要はねぇか。
……そいつの獲物は?」
とりあえず、思いついた人物を挙げるよりも、ある程度絞ってもらったほうがこっちも絞り込めるかもしれないので、そう訪ねてみて。
-
>>1822
「持っていない。徒手空拳の筈だ」
-
>>1823
(……、JDの可能性は未だあるか。まぁこれで種族聞いて同じだったらそれでいいか。うん。)
「………それじゃあそいつは徒手空拳の人間?ちょっと待ってろ、思い出す……。」
向こうが探している人間が知り合いかどうか確かめるため、あえて種族を尋ねずに人間だと前提にして考えるふりをする。
(…これで無効が突っ込みを入れてくるなら確定だが……。)
-
>>1824
「ヒトではあるが人間ではない」
-
>>1825
「………魔法は使うか?」
いよいよ、JDの可能性がありえてきて、冷や汗を書きながらもそう尋ねる。
もしも探しているのがJDだったら―――何を考えてJDを探しているのか、探してどうするのか、関係性は、それを知らない奴に教えてしまうことになるからだ。
なにせ、こいつと戦えば俺は絶対に勝てない。
おまけに脅迫されるだけで簡単に喋ってしまうだろう。そういう情けない自身がビートにはあった。
-
>>1826
「…ああ」
頷く。
どうもこの男、口数が少ない。
結果何を考えているのか実に分かりにくく、怪しい。
-
>>1827
(………、ここでしらばっくれるか?いや、今の情報じゃあJDだと確定したわけじゃない。
あと少し、質問をしてできるかぎり絞り込む…!)
「………最後の質問だ。魔法を使うのがわかってるのなら、その種類と媒体を教えてくれ。」
覚悟を決めたように一度大きく息を吐くと回答によっては確定できそうな質問をして
-
>>1828
「リーベンシュラーゲン、医療魔術…媒体か…血、だろうな。おそらく」
-
>>1829
(医療技術……リーベンシュラーゲン?
媒体は血………?ってことはJDじゃないのか?まぁ、JDのようでJDじゃないってことでいいのかね…?)
じっくりと、何を言うのか悩みに悩んだ後、
「……良かった、俺の知り合いに似たような奴はいてもちょくちょく違うところがあるからな。
多分、そいつと俺の知り合いは別人だ。リーベンシュラーゲンとか聞いたことでねぇし。」
と、ほとんど真実、の中に少しの嘘を混ぜてごまかそうとする。
-
>>1830
「そうか…森私塾と言うのはコッチ良いか?」
指差す方向は間違いなく。
-
>>1831
「」
-
>>1831
「……探し人とはそこにいるのか?」
指差す方向を見て、探しびとがJDであることを確信して
-
>>1833
「かもしれない」
頷く。
-
>>1834
「ん……んじゃ、一緒に行ってもいいか?
俺も、そこに用事があるからな。」
(んで、JDに会ってどうするか、聞いておかないとなぁ……。)
と言って、一緒に行くことを提案して
(……他の連中が俺に襲ってくるかもしれないし、用心棒となってくれるだろうしなぁ。)
-
>>1835
「?…ああ」
不思議そうに男。
そのまま迷わず歩きだす。
-
>>1836
「……さっき娘って言ってたけど、子供を探してるのか?」
歩きながら、男の顔を見てJDの面影あるか確認しようと
-
>>1837
面影は…ないように見える。
精悍な顔つきだし、そもそも男女差があるから。
「ああ、子供だな。あれはマダマダ子供だ」
-
>>1838
「……見つけたらどうするんだ?
なんか、無理やりにでも連れ出しそうにも思えるし、暖かく見守りそうにも見えるし口数が少ないからよくわからないんだよなぁ……。」
性格も顔も似てねぇなと、失礼なことを思いながらそう訪ねて
-
>>1839
「…着いた」
質問に答える前に私塾に到着。
つかつかと中へと入っていく男。
-
>>1840
「あ、おいちょっと待てって!」
(どうする!?ドゥクスさん呼ぶか!?いや、それより先にJD見つけるか!?
……何かあったら騒ぎになるだろうし、そしたら人来るだろうからあいつについてくか…。)
色々考えた後に、男の後ろを付いて行って、なにか変な行動をすれば止めに入ろうと。
…すぐにやられるだろうが、それでも騒ぎにはなるだろう。
-
>>1841
JD「あれ?」
男「…」
数分後、当然のように邂逅するJDと男。
男「帰るぞ」
JD「…いや」
男「何処に行くのも儀を受けてからにしろ、仕来たりだ」
JD「……RRにーちゃん、うっさい!!」
手を、というか足を出したのはJDの方からだった。
閃光と見紛うばかりのハイキック。
ガスン!という重々しい音、周囲の空気を震わす衝撃波。
そして僅かに陥没する地面。
RR「…」
JD「ぐぬぬ…」
ジグザルザーの一撃を止めたように腕でその蹴りを止めている男。
-
>>1842
「ん、にーちゃん?娘って言ってたよな……?」
んん、と小声でそういった後に首を傾げて
「こりゃ、ドゥクスさん呼ばないとやばいんじゃ……!」
この一瞬の互いの動きを見て、時間稼ぎすらできないと確信して一旦壮年を呼ぶためにここから離れようと
-
>>1843
ガスン!ドカン!
ただの殴り合いでは絶対に出てこない音が周囲に鳴り響く。
ドゥクス「何の騒ぎだい…?」
?「うっさいなー…」
そりゃ壮年も出てくるってもんである。
一緒に短パンで緑髪の背の小さい野生児風褐色少女が出てきた。
-
>>1844
「いや、早くこっちに来てくれよ!
JDとそのお兄さんが戦っててヘタしなくてもJDが連れて行かれそうだよ!」
褐色少女には目もくれず、壮年に対してそう伝えて
-
>>1845
ドゥクス
「ああ…やっぱり来たのか。
しかしこうも早いなんて…グロース、頼んだ通りだ大丈夫かい?」
グロース
「任せろ!とーちゃんにも頑張れって言われてきた!!」
ててて、と褐色少女が喧騒へと向かっていく。
ドゥクス「これで暫く大丈夫だろう…多分」
-
>>1846
「……えーと、これで大丈夫なのか?
あいつがJDの兄だか親に勝てるとは思えないけど。」
走っていく褐色少女を見送って。
「というより、JDって親に言わないでここに来たのか?
連れ返しに来たとしか思えないけど。」
-
>>1847
ドゥクス
「と、おもうだろう?」
ガッスン!
暫くして大きな音が響く。
そのあと数回ガシ、バキとか打撃音が響いて静かになった。
「JDは王都から遠く離れた群島の出でね。そこは王国領なのだけれど…
まあ、昔からの風習で儀式を受け成人しないと外の世界に出てはいけないとされているんだ」
その間、場から動かず語る壮年。
-
>>1848
「………マジかよ。」
静かになった様子から、褐色少女がべらぼうに強いことを悟ってそういうことしかできず。
「……、なんでJDはわざわざ儀式しないで外に出たんだ?
要は、儀式受けりゃあ何やったっていいんだろ?」
-
>>1849
ドゥクス
「私塾内最強じゃないかな、格闘においては」
あっさりと。
「…その儀式が受け入れ難いものだから、だろうね」
-
>>1850
「ああいう、強いやつを見るたびに自信がなくなっていく感覚がするんだよ。
………、やっぱり俺には拳は向いてないのかねぇ…。」
ため息を吐いてうなだれる。
「……受け入れがたい儀式ねぇ…。逃げ出すほどの?」
-
>>1851
ドゥクス
「君が今まで見てきた格闘家でニンゲンが何人居たか冷静に数えるといい。
此処には人外で鎧や得物に頼らない、身そのものが武器な子が多い」
「諦める前に拳で戦うための準備をすればいい。正しく冷静で的確な」
何でもないことのように。
「少なくとも彼女にとってはそうだったんだろう。
詳しい内容までは聞いていないからそれが何かは私にもわからないね」
-
>>1852
「……人外じゃないとやってられないって聞こえるんだよ。俺じゃあ出来ない手段でみんな対抗してるし。
だから、準備って言われたら俺が人間やめることぐらいしか……はぁ。」
ボリボリと乱暴に自分の頭を掻きむしって
「……んじゃ、俺が聞いてくるわ。」
といってJDのところに戻ろうと
-
>>1853
ドゥクス
「道具には頼っているが人間である続けている男を私は知っているよ。
彼は自身のあり方の為に剣を振るう。
だが、使えるものは何でも使う。剣は手段でしかないからだ。
そういう聞こえ方しかしないなら君はニンゲンという種族の可能性を軽んじているな。
もっとも弱く最も強いのがニンゲンだ。
道端の石ころにコケる者もいれば、小山ほどの竜を屠るのもニンゲンだ」
「……そういうところが君の成長を妨げているようなそうでもないような…すきにしたまえ」
-
>>1854
「………俺は、俺の可能性すらもわからないんだ。
そんで、周囲の人間に嫉妬しても越えようと思っても普通の手段じゃ超えられないから変なものに手を出してこのザマだ。
俺を思って言ってくれてるその言葉も拳を捨てて武器を取れって聞こえるくらいどうしようもない人間なんだよ…。」
「……なんで、成長を妨げてるって思うんだ?」
ピタリと足を止めて壮年と向かい合い
-
>>1855
ドゥクス
「宙ぶらりんだ、君は。
自身の問題すら解決していない状況で更に厄介事を増やそうとする。
処理できていない、それでいて切実な問題を今いくつ抱えている?
好奇心旺盛なのは結構、行動力があるのも評価しよう。
失礼なのは百も承知だが君は関わる事柄に真摯に向き合っているように見えない。
流れの結果や理不尽に巻き込まれた状況もあるだろうが…」
「JDは馬鹿じゃあない。
それなりの理由を抱えて此処にいる。
半端な気持ちで関わるならそれは誰の為にもならない」
-
>>1856
「………、俺は、俺は……。」
何か言葉を絞りだろうとするが、何も浮かばず、下を向いて。
「俺は、どうすればいいのか、わからないんだよ。全然。
腕の侵負をどうにかしたいんだけど、これがなくなったら俺は何もできない無能になっちまう。
どれをすればいいのか、何が正しいのか、何もかもがわからないんだ……。」
と、頭を抱えながら言う。
「………とりあえず、JDに事情を聞くのはやめよう。うん。」
まぁ、少しは話しもわかっていた様子ではあるが。
-
>>1857
ドゥクス「…そりゃあ分からないだろう」
当然だ、と壮年は言う。
ドゥクス
「だから仲間がいるし我々教員がいる。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。
三人寄れば文殊の知恵。
そもそもニンゲンなんて弱い生き物だ。
ひとりでやって行けるなんて思い上がりも甚だしい。
私なら先ず使えるものを片っ端から思い浮かべて聞くね、拳で戦うためのものを」
「さ、JDの事情は置いて考えてみ―
JD「ドゥクスー!にーちゃんが私の心臓、ドラゴンに渡すって言ってきかないよー!!」
ドゥクス「成程、これがなし崩しというやつかい!!」
-
>>1858
「……わかった。このままじゃ、俺は永遠に変われないよな。
だったら、とりあえず適当に挙げて……」
とりあえず何がいいんだろうかと考えようとした所で、JDの声が聞こえ
「なる程、そりゃあ出て行くわな……。」
そういったあとにハッと何かに気づいたかのような表情になって
「お、俺は関わらないぞ!さっきの話聞いといてそれはできんし!」
と言って
-
>>1859
JD「このヒトデナシぃ!困ってるんだから助けておくれよぅ!!」
ドゥクス「まいったな…しかし何故、竜に心臓……」
?「何かそれが一族と竜の間で交わした契約なんだってさ、マジすげくない?」
RR「…」
ホットパンツに臍出しルックな少し小さめな服を着た緑長髪褐色肌の女がやってきた。
ドゥクス「グロース、詳しくきかせてくれないか?」
グロース「だから言ってるっしょ?JDとRRの一族って竜に関わりがあるんだって、マジいけてる」
-
>>1860
「………いや、腕のこれどうにかしないといけねぇし…。
……お前らはまだ知らないから言うけどな、コレ、一度暴走したんだぞ?」
右腕を軽く何度か叩いて
「竜か……竜!?えーと、つまり、力を与える代わりに生贄を渡すと?」
-
>>1861
グロース「いや、暴走したのはアンタっしょ?話聞いた限りじゃ」
ずずい、と女がビートに近付く。
グロース
「その腕はあくまでチカラ。問題はアンタの心のほうっしょ?
半端な覚悟でチカラ使うからそういうことになるんだって、マジダサい」
ドゥクス
「…言いすぎだと思うんだが」
グロース
「んなことないっしょ?JDなんか儀式受けてないのに儀式受けたRRと渡り合ったし。
魔法使えるからビートとは状況違うけど。でも覚悟あるから行けるって話じゃん?」
「あ、それと生贄なんて前時代的なことしないし、あくまで心臓預かるだけだし。
それでチカラつくんだし、お得じゃねって思う?
まあ、乙女のやわ肌に傷がつくのは勘弁して欲しいよね〜」
よく喋る女である…風呂飯後続くかもしれぬ
-
>>1862
「………そうだな。こうやって関わったのはたしかに軽い気持ちだった。
おまけに、俺の心が弱いってのも自覚してる。どうやっても鍛えられなかったんだ。」
(覚悟……か、生きるために戦うってのじゃ足りないだろうしな…。
こういう時、誰かを守るとか、そういう覚悟に目覚めるんだろうが……俺にはそういうもんもねぇしなぁ。)
こうやって関わった時にはそこまで考えていなかったことを思い出しつつ。
「……そんな簡単に強くなれるならいいじゃねーか、なんで拒否するんだよ?」
グロース同様、JDが儀式を拒否する理由がわからない様子である。
-
>>1863
JD「…」
だんまりを決め込むJD。
RR「兎も角理由は直接言え、行くぞ」
ドゥクス「ちょ、ちょっと待った。今から群島に帰るのか?確かあそこは今…」
グロース「キュウリュウサイの真っただ中ジャン!マジ半端ない、やばいって」
-
>>1864
「……だんまりかよ。言わなきゃ誰も擁護してくれねぇぞ?」
はぁ、と呆れたように息を吐いて
「…キュウリュウサイ?なんじゃそりゃ?」
-
朽龍災(きゅうりゅうさい)。
読んで字の如く朽ちる龍によって引き起こされる災害。
一部の古龍種は成長過程で大量の魔力を身体に蓄積させ、
生物的にも魔術的にも強く大きく育ち、
そして死の間際、長きに亘って蓄積された魔力が体外に放出され消えていく。
放出される魔力は龍独特のもので龍の瘴気と呼ばれる非常に強力なもの。
放出範囲は相当に広く、場所によっては国がなくなる可能性すらある。
龍の瘴気は魔術的に生物全般へ影響を与える為、動植物は勿論、精霊等にも影響がある。
耐性のないモノがこの魔力に長時間晒されると物理的魔術的な変異が始まる。
端的に言えば龍に近くなっていくのだが、大抵不完全なもので酷く歪な存在になってしまう。
歪な存在は『アラズ』『ナラズ』等と呼ばれ、体内で起こっている魔力暴走に翻弄され凶暴。
因みに古龍が龍の瘴気を発するのは死の間際。
老衰などの場合、その期間が数世紀に及ぶとか眉唾の話がある。
ドゥクス「これが群島で起こり影響が王都にまで及び始めている…らしい」
-
>>1866
「群島の連中は……体制があるってことか?
………、俺達にもその危機が迫ってると」
うげぇ、と嫌そうな顔をして
-
>>1867
ドゥクス「行ってみないことにはな…兎も角そういう理由で帰るのは危険だ」
RR「帰る必要はない、儀式を行う場所は違う」
JD「…あ、にーちゃんもしかしてクヴァレ連れてきたでしょ」
海月「ぴーぎゃ」
グロース「何この浮かぶ海月、まじぷりてぃ」
呼んだ?とばかりに
煌めき宙を漂う小さな海月の様な『ぴぎゃあ』と鳴く生き物が。
-
>>1968
「……変な生き物。
…………これと儀式がはどんな関係はあるんだよ?」
ふよふよと浮かぶ変なものを見つめて
-
>>1869
JD「クヴァレは変じゃないよー、凄いんだって」
ドゥクス「気のせいか…空間が歪んでないか?」
グロース「え、まじ、空間歪んでるの?パネェ」
RR「陣を作る、少し離れろ」
海月が適当な地面に降り立つと、煌めきゆっくりと自転する魔法陣が展開される。
ドゥクス「移動陣か…何処につながっているんだ?」
-
>>1870
「………空間が歪んでるって……。
なんか、俺のイメージと全然違うな…。」
数歩後ろに下がって何が起こるのか見守り
「……まさか、ドラゴンとか出てくるんじゃないよな?」
-
>>1871
RR「行くぞ、覚悟を決めろJD」
JD「…うう」
ドゥクス「……出てくるんじゃなくて此方が出向くのか」
グロース「ほへぇ…」
陣へと入るRR、そしてJD。
何故かグロースとドゥクスも入る。
グロース「何故って?ノリで」
-
>>1872
「……俺も入ったほうがいいよな。
なんだかんだで結局、関わっちまうのかね!っと!」
その後に続く形で陣の中に入っていく。
なぜか?簡単である。
(ここで陣に入らなかったら、JDを見捨てたことになるしな!人でなし言われるかもしれないし!)
…結構みみっちかった。
-
>>1873
ガクン、と何かがずれるような感覚。
気がつけば…周囲は月が昇る閉鎖空間。
青白い光で照らされた穏やかな昼を思わせる場所だった。
JD「懐かしいな〜…」
グロース「何だ此処!何だ此処ー!!」
RR「…」
ドゥクス「驚いたな…凄い所だな」
-
>>1874
「……なんか、もっと物騒な感じかと思ったんだが………、ここにドラゴンがいるのか?」
あたりをぐるりと見渡して
-
>>1875
「呼んだ?」
小さな城程度の全長を有する蒼白い結晶で構成された龍と思しき存在。
それが雲から顔を覗かせていた。
-
>>1876
(えっ?あれ?なんか?ラフ過ぎね?俺達襲うとか、ないんだ?)
「………、え?え?」
なんかあっさりとし過ぎな登場に目を丸くしているしかない。
-
>>1877
竜「あ、JDお久だねぇ」
JD「…竜ちん、おいっす!!」
すごい和やかムードである。
RR「…」
グロース「え?二人はマブダチまっくすはーと?」
ドゥクス「……」
満足そうに頷いてるRR。
驚きポカンとしているグロース。
壮年はやり取りをだまって見ていた。
-
>>1878
「………こんなに良好な関係ならなんで儀式したくなかったんだよ………。」
和やかムードな二人(もしくは一人と1頭)を見て、唖然とするしかなく
-
>>1879
竜「此処に来たってことは〜心臓預ける気になった?」
JD「うん、それ無理!!」
竜「えっ」
竜「RR〜、何か話が違うよぅ」
RR「…すまん、理由を語らないので取りあえず連れてきた」
-
>>1880
「………とにかく事情話さなきゃダメだな。
俺なら強くなるんだったら心臓渡してもいいなって思うんだが。」
なんか緊張感ねぇなとか思いながらその場であぐらをかいて
-
>>1881
竜「そだねー。何で?」
JD「竜ちんはさ、昔からの約束で私たちを守ってくれるじゃん」
竜「そだね。心臓を預けてもらってその代わりに竜のチカラを渡してるね」
ドゥクス「成程、だからRRのチカラの底が見えなかったわけか」
グロース「え、そうだったの?気付かなかったなあ…」
JD
「でもさ、それって竜ちん弱くなるってことだよね?」
竜
「そだね」
JD
「あたし思うんだけどさ、この周辺て危ないじゃん。
でも竜ちん守ってくれるヒトいないじゃんって」
竜
「ん…そだね。今気づいた」
-
>>1182
「…………。」
(だから、死ぬかもしれない奴に心臓を預けられないのか、この竜を守るために預けないのか、どっちも有り得そうな口ぶりだけど……。
JDなら間違いなく……。)
変に口出しできる状況でもなく、黙って話を聞いている。
-
>>1883
JD「だからあたしが竜ちん守る!守れるくらい強くなる!!もち自力でぇ!!!」
RR「…我が妹ながら馬鹿だと思う」
ドゥクス「そうだろうか?私は応援したいし、している最中だよ」
グロース「なんかチョーいい話っぽいじゃん、なくよ?泣いてもいい感じ?」
-
>>1884
「………これが覚悟ってやつか。
そりゃあ、強くなるわけだ…。」
(俺には、ああ言うのがないからなぁ……。俺の覚悟、探すしかねぇか。)
どこか違うことを考えながらそのやり取りを聞いている。
-
>>1885
竜「そっかー。頑張って!」
JD「おう!!」
RR「…では儀式は無し、か?」
竜「そだね、あ、でも他の人はしたいのかな?」
グロース「いや、アタシそもそもJDの一族じゃあないし」
ドゥクス「ははは…確かに適性があるかの問題になりそうではある」
-
>>1886
「……ッ!」
ガタッと音を立てながら立ち上がるが、
「……虎で竜ってなんだよ………。」
と言いながら再び座る。
(むやみに手を出しちゃいけねぇからな。うん。適正だってあるかどうかわからないだろうし…。)
-
>>1887
ドゥクス「一つ質問をいいだろうか?」
壮年が竜へと尋ねる。
竜
「ん?何?」
ドゥクス
「先ほどから感じていたが君…いや、貴方からプラーナの流れを感じる。
もしや貴方が源泉、なのか?」
竜
「…おお、そうだねえ。君のプラーナは間違いなく僕から繋がってるものだね」
ドゥクス
「そうか…よく分かった。
しかしそうすると二段階目というのは心臓とチカラの交換になるのか…」
RR
「いや…おそらくそれはもう成されている」
ドゥクス
「何?」
RR
「こうして竜道に入った時点で既に竜の気に充てられている。
変化は起きているはずだ」
グロース「え、マジで?こんだけで強くなってるって訳?」
ドゥクス「…言われてみればプラーナの質が違っているような」
因みにビートの侵負腕は此処に来た時点で綺麗に消え、
序に魔法が放出できるようになっているかもしれない、肉体変化が起きているので。
-
>>1888
「………え?」
その言葉を聞いた直後、ビートの体から魔力が漏れ出す。
勢いよくは決してないが、ガズ漏れのようにただ魔力を垂れ流している状態に。
「え、ちょ、どうすんのこれ!何だこれ。なんか疲れてくるんだけど!」
無論、魔力のことなどわからぬビートにこれを止める手段はなく、ただ慌てるのみである。
-
>>1889
ドゥクス「大丈夫だ問題ない。死ぬほど疲れるがそれだけでヒトは死なない」
グロース「頑張って制御法を感覚で掴むしかないよね、マジで」
JD「何かあたしも強くなった気がする!」
RR「それは気のせいだ」
竜「あはは、じゃあ又ねえ」
空間が揺らいでいく。
どうやら送り返されるようだ…
-
>>1890
「いや、なんかヤバイ、体から力が抜けてくるんだが。」
空間が揺らいでいくとともに体の力もどんどん抜けていって
「あ、ありがとな……。」
竜に礼を言った後に地面に倒れ込む。
-
>>1891
ドゥクス「さて、どうしたものか」
JD「頑張る、何かを」
グロース「あたし疲れたから帰って寝るね…おやすみ」
RR「…暫く王都にいる」
グロースとRRは去っていく。
JD「寝ちゃってるけど」
ドゥクス「頑張るしかないな、これは」
-
>>1892
「………なんかコツあるかコレ。動けないんだけど…。」
別に寝ているわけではないが、相当に疲れている様子だ。
地面に突っ伏して魔力垂れ流している状態でそう訪ねて
-
>>1893
ドゥクス「あー…んー……」
JD「毛穴を閉じるみたいな気持で!」
ドゥクス「…まあ、魔法はイメージが大事だからね。強ち間違っていない」
-
>>1894
「毛穴を閉じる?
……………こんなかんじか?」
イメージ通りにやってみて大半の量の魔力は体内にとどまらせることができた様子である。
…完全に閉じきったわけでもないのに、本人はうまくやったつもりのようだが。
-
>>1895
JD「そーそー、そんな感じ」
ドゥクス「とりあえず今日はもう休むべきだな…色々ありすぎた」
てなわけで解散となるのであった、次回に続く。
-
なかっち 動画
http://www.youtube.com/watch?v=z2qK2lhk9O0s
みんなで選ぶニコ生重大事件 2012
http://vote1.fc2.com/browse/16615334/2/
2012年 ニコ生MVP
http://blog.with2.net/vote/?m=va&id=103374&bm=
2012年ニコ生事件簿ベスト10
http://niconama.doorblog.jp/archives/21097592.html
生放送の配信者がFME切り忘れプライベートを晒す羽目に 放送後に取った行動とは?
http://getnews.jp/archives/227112
FME切り忘れた生主が放送終了後、驚愕の行動
http://niconama.doorblog.jp/archives/9369466.html
台湾誌
http://www.ettoday.net/news/20120625/64810.htm
-
-とある噂のある森の奥-
最近王都で囁かれている噂がある。
草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。
誰かを待つように佇む鎧を纏った獣を見た、と誰かが言った。
ギィン!と金属同士がぶつかる甲高い音。
何者かが噂の場所にいるようで。
「ちっくしょっ!ソッチ行ったぞ!」
『分かっている!!』
《グシャア!!》
-
「……?」
「普通の魔物……? 確か噂に鎧を纏った獣がどうとか、あったけど……」
人探しのついでの王都の森の噂の調査中、音を聞きつけた青年
茂みを掻き分け音の方向へ向かう
-
>>1899
「でりゃあああああああああ!」
《グァオッ!》
ガィン!と金属同士がぶつかり火花が散る。
左片眼鏡をかけ燕尾服を纏った一房の赤髪が混じった黒髪の青年が
振るったネオベイ刀仕込みのサーベルと、
口と爪以外を奇妙な赤い文様が刻まれた漆黒の鎧で固める剣歯虎が
交差したところだった。
『ぬう、中々に厄介だな』
筋肉質の身体、淡い緑の肌と鱗、幅広で地に付くほど長い尾を持つ爬虫人が
その側で動向をうかがっている。
-
>>1900
「……まただ、また噂が正確に伝わってる」
これで確か、八つ目だったか
現の話を聞くまでは噂の内容にしか目が行っていなかったが、
最近ではむしろ噂自体の方が怪しく思えてしかたがない
少なくとも人の手が加わっていると感じ取れるくらいに
「(だけど見た感じでは侵食された生物には見えない……かな、あんな模様無かったはずだろうし)」
「(侵負の影響で突然変異起こした可能性も無きにしかずだろうけど)」
燕尾服を纏った青年に手を貸すべきか悩みつつ、爬虫人に目を移す
善戦しているようには見えないが苦戦しているようにも見えない、というか手を出していいのかもわからない
ならば、出来る事は一つしかない
「………ええと、ちょっと手こずっているみたいだけど大丈夫か?」
善良でお人よしな冒険者を装い、なんなら助太刀しようか、と恐る恐ると言った感じに提案してみる
今までの経験則から、こういうタイプは基本的によほど苦戦でもしない限り断るはず
会話の糸口ができれば、それでよかった
-
>>1901
『ぬ…いや、大丈夫だ。それよりもとばっちりを受けんようにな』
「つーか、そいつ賞金目当ての輩じゃないのか!ラガル、追い払え!!」
『そうなのか…?』
獣の噂には一つ胡散臭いものが付随している。
なんでもこの獣を大金で買い上げてくれる好事家がいるらしい…と。
ただその噂はあまり知れ渡っていない。
何故だか金に困ってそうな程度の低い冒険者崩ればかりが知っている。
「呑気なこと言ってる場ぐはっ!?」
《グルルゥ!!》
『ふうむ・・・如何したものやら』
鎧獣のタックルが青年に直撃。
青年が吹っ飛んだ。
-
>>1902
「…… え、賞金って?」
賞金目当てと聞かれ、眉を顰める青年
クエスト発注所には少なくとも賞金首として出ていなかった
そしてお金が絡んでいるという広まり易い噂にも拘わらず、聞いた事も無い 妙だ
「噂自体は正確、嘘はついていない。 だけど重要なところが抜けている?」
「この噂に関しては広められたくないの…… って相棒的な人吹っ飛んでるのに反応がやたら淡泊だね」
-
>>1903
『相棒ではない…事、この件に関しては』
淡々と爬虫人。
吹っ飛んだ青年はごろごろと転がったと跳ね上がってそのまま鎧獣に突っ込んでいく。
二、三、切り結ぶヒトとケモノ。
どっちも戦い慣れしているようだ。
『噂がどうのと何の話か知らんが…我らは我らの姫の為にあの獣を捕らえる』
「いわばコイツは従者間での序列を決める指針ってわけだあああああああああああ!!」
《ガォオオオオオオオオオオオオ!!》
火花散る攻防は続く。
『で、我はこうして漁夫の利を狙っているわけだ』
「んなこたあ、絶対させねえええええええええ!!」
-
>>1904
胃の中に冷たい何かが流れ込むのを感じ、心臓の鼓動が早くなる
姫、噂の獣と遭遇して聞こえてきたのがつい最近聞いたばかり、会ったばかりの人物への呼び方だ
考えすぎかもしれないが、今の王都に姫と呼べる人が何人いる事か
「………お姫様、か」
「最近姫って呼ばれてた人に怖い目に合わされたから、あんまり好きな言葉じゃないね」
直接突っ込むのは早合点でもたまに当たる直感でも危険だと感じた
しかし無難な発言をしても、まともな情報は得られそうにない
ある程度暈しながら、侵負の姫を匂わせ相手の出方を探ろうと
-
>>1905
『そうか、余程無礼なのか運が悪いのかどちらかだな』
「んぎゃ」
《グルルルル…》
『…さて、次は我がふぬ!?』
グオン、と鎧獣が吠えた。
それは衝撃波となって爬虫人へと襲いかかり吹き飛ばす。
「だ、だせぇぞ…」
『そんなことを言っている場合か…思いのほかやるぞコイツ』
青年も爬虫人もボロボロだった。
鎧獣にも疲れは少し見えるが…
-
>>1906
「(………もういい加減、無駄に頭脳戦狙うのやめにしようか)」
「(自分の予想通りの人ならアレが逃げる手助けになるしいい、じゃないならそれはそれで問題ない)」
「(少なくとも状況が悪くなることは無いんだ……)」
それに二人ともやけにボロボロだし、逃げ切れる可能性だって十分にある
何だろうまた変な方向に暴走しかけているような気がするがもう止められない
「……変にごまかすのはここまでにしとくよ。 単刀直入に聞くけど」
「その『姫』って、 二つ目に『侵負』とかそんなのが着いてたりしないか?」
-
>>1907
「は?」
『何を言って…』
《グオオオオオオオオオオオ!!》
「『しまった!?」』
ディフの問いかけに一瞬の空白を作った二人。
それを敏感に察したのか鎧獣が咆哮をあげる。
それは鎧獣の魔力を高め攻撃を行う合図。
次の瞬間には無差別無慈悲の広範囲魔法が…
?「かっくいいいいいいいいいいいいいいい!!」
鎧獣「きゃいん!?」
青年「あ゛」
蜥蜴「む」
放たれる前に鎧獣のわき腹に高速で何かが突っ込んでいった。
そのまま何かと吹っ飛び共に地面に横倒しになる。
-
>>1908
「…………うん、大体予想していた、だけど」
「……ごめん!全力で勘違いしてた!!!」
最早手遅れ臭しかしないが右手に防御性魔力を集中させ、
展開まで後一歩 しかし防ぐどころか発動する事さえできずに死にそうだ
これは二人に本当に……
「……あれ、生きてる?」
-
>>1909
青年「くそう、結局こうなりやがった」
蜥蜴「K…何故、姫をお連れしたのだ」
K「うん?にゃって、オジョーに散歩せがまれたんにゃ」
青年「…お嬢らしいが」
遅れて現れるのは
マント、腰の細剣、目深に被った羽根付帽、全てが金縁に紅の騎士服姿な紫長髪の女であった。
K「どうせあれにゃんでしょ?抜け駆けしようとか思ってたんにゃ」
蜥蜴「それはルベリエの発想でな」
青年「あんただって乗ったろうが…」
蜥蜴「鎧獣に興味があった。実際立ち合って満足のいく相手だと思ったが」
青年「違いねえ…お嬢も気に入ったみたいだしな」
?「ねえねえ、あそぼあそぼ」
鎧獣「ぐるぅ…」
鎧獣に纏わりついているのは魔族を彷彿させる捻れた角と尖った耳を持つ裸足の幼女。
一撃で自身を倒した幼女に獣は困惑気味である。
-
>>1910
「(………僕の二つ名の方が侵食されそうだ、ブラフばら撒きとかそんな感じに)」
一つの事に拘るとつい何にでも関連付けてしまう自分に少し嫌気が刺して来た
今回は運よく助かったもののもしこの二人が来なかったら
………次は無いだろうな、うん
「………本当にすみませんでした!!」
全力で深々と、二人に向け頭を下げる
-
>>1911
青年「いや、俺たちもマダマダってことだ」
蜥蜴「その様だ。姫に助けられる兵士では立つ瀬もない」
K「にゃんの話かわかんにゃい」
特にディフを恨んだということはなく。
幼女「うっ、は〜い!」
鎧獣「がうがう」
幼女が鎧獣に跨って其処らを駆け回っている。
完全に主従が決していた。
青年「早ぇだろ…」
蜥蜴「ふむ」
K「いや、元々そういう存在にゃんよ、あの鎧獣って」
青年「なぬ?」
K「聞いてにゃかったの?長耳のおはにゃし」
蜥蜴「いや…知らなんだ」
K「ちゃんと図書館とかで調べにゃいと…噂だけ追っかけてたら足元すくわれるんにゃ」
-
>>1912
「いやいや、そもそも助けられる原因を作ったのは僕だし……」
「……うん、全く、だよ………」
Kの最後の一言が地味に効いた
行動を起こそう、起こそうと焦りすぎていたようだ
もう少し落ち着いて行動しないと
「ところで……姫、というのは?」
-
>>1913
青年「お嬢の事だろ?ラガルがそう呼んでるだけだ」
蜥蜴「何か勘違いをさせたようだが…うむ」
K「でも何れはこの世の御姫様にゃ」
青年「確かにな、お嬢も何れは姫君様か」
うむうむ、と頷く三名。
容姿も性格も種族もバラバラだが…
幼女「なんのお話?」
鎧獣「がーお」
K「うん?未来のおはにゃし」
-
>>1914
「ああ、あだ名か……」
「さっき話した方の姫に話すのも躊躇われる様な事されたせいで敏感になっていたようで……」
そういえばアレもそう呼ばれているだけか、と
しかし何だろうこの三人組は、状況じゃなかったら突っ込みを……
いや寿命を縮めるような真似をするのはやめておこう
-
>>1915
K「ふぅん、まあ勘違いにゃら良かったにゃあ」
青年「そろそろ戻ろうぜ、最近物騒なのが多いしな」
蜥蜴「異議はない。鎧獣を得たとしてもマダマダ我らは弱小勢力…」
幼女「もりをせーするのにはしつもかずもたらんのだー」
鎧獣「ぐるるん」
K「にゃはは、オジョーはマスターの物まねが上手いにゃあ」
-
>>1916
「…… うん、それじゃあ気を付けて」
あの姫の方について知らせるべきか、少し悩んだ
だがアレが多人数に同時に使えるとは思えないし、侵食関連なら耳に入っているはずだろう
とりあえず帰る4人と1匹を見送ろうとする青年
-
>>1917
青年「んじゃーな」
蜥蜴「さらばだ」
幼女「ばいばーい!」
鎧獣「がおん」
そうして去っていく面々。
が…女はその場に残った。
K「さて、ユーはいくつか不審な単語を口走った分けにゃんだけど」
目深に被った帽子からはその表情を窺い知ることは出来ないのだが…
空気が、悪い。
-
>>1918
「………どういう意味での、不審?」
急に空気が悪くなってきた
鎧獣に関しては、侵食とは別の所にある物だと考えていたのだが
-
>>1919
K「侵負の姫、にゃ」
ディフと女の間合いは女の腰にある細剣の間合い。
何気なく女の手が握りにふれている。
K「にゃにを知ってる?その様子じゃあ森に迷い込んだ訳でもにゃいよね?」
-
>>1920
「…………」
細剣に手をかけるKを見ても、武器を抜く準備をしない
今更武器に手をかけても、恐らく向こうの方が速い
それにKの発言がこっちを完全に敵視した物ではない。 少なくとも、まだ
「………うん、そうだ。 僕は侵負について、今の王都を襲っている魔術的汚染について調べるために森に来た。」
「知っている情報の量は多くない。 ただ侵負の姫が触れちゃいけない物だって事は知ってる」
-
>>1921
K
「にゃかまも連れず、単独でのうろつきは止めた方が賢明にゃ。
敵が増えるのはお互い面倒と思わにゃい?」
-
>>1922
「面倒だし危ない事だってのはわかってる、だけど……」
「……残念な事に頼れそうな仲間がいない、新しい犠牲者候補を作れるなら別だろうけど……」
侵食について教えてくれた人はそこまで親しくはない
そして周りにいる人に協力を仰いだら、侵食により悪く干渉される
なら侵食に対抗するメンバーに入ればいいと考えても思いつくのは
滅鬼衆の三人組でこっちの感情抜きにしても入れてもらえない
-
>>1923
K「忠告はしといたにゃ、次はにゃいし」
踵を返す。
K「近頃の森は物騒にゃ、そうでなくとも一人で出来ることにゃんて知れてるにゃ〜」
そういって他の面々を追っていった…
-
>>1924
「……一人で出来る事、か」
「わかってるつもりだったんだけどなぁ………」
ハッキリ言ってはしゃぎ過ぎていた、でしゃばりすぎていた
自分一人でやらないといけないと、勘違いしていた
「(躓いているのかな、僕………)」
「(……い、いやまだだ。 まだ何もかもやったわけじゃない)」
こっちも踵を返すと、王都に向け歩き出した
忠告は受け止めた、一人でいるには危険すぎるのだ
-
「さてさて、面白い事になってきましたが…どうなるでしょう?」
「…あまりに要素を詰め込みすぎではないか」
「おや、ご不満で?」
「動きの緩やかな内はいい…が直ぐに我らが手を離れるぞ、この一件は」
「それで良いではないですか?予想通りの物語など見聞きし語るに及びません」
「語り継ぐ相手が居なくなるような事にならねば良いがな…」
「ふふ…それこそ神のみぞ知る、でしょう?」
暗い暗い森の奥。
何かを楽しむように語る二つの影。
物語は拡散していく。
やがて訪れる結末は如何様なものとなるのか…次回に続く!
-
-森の奥-
「…参ったものだ」
塵となって消えていく異形の躯を背に呟く者一人。
肩当付ボロマントと左側に刀傷のある仮面を纏うセミロングの剣刀士である。
「夢か現か、幻か…いや、その境もあやふやに成りつつある」
-
>>1927
ん?誰か居るのか?
【大槌背負った青年がやって来た】
-
>>1928
「む」
振り向きDDDを見る。
周囲は木々がなぎ倒され明らかに何かが暴れ回った跡。
-
>>1929
いよう
【軽く挨拶】
(何故だ?初めてのはずなのに懐かしい感じがする)【そしてそちらをじーっと見る】
-
>>1930
「…何者だ?」
DDDと違い、此方はあまり友好的ではなかった。
柄と鍔だけしかない剣を右手にDDDを訝しげに見ている。
-
>>1931
ただの通りすがりだ
【まだじーっと見ている】
-
>>1932
「…旅人か?最近ここ等は物騒だ、早めに通り過ぎるといい」
-
>>1933
いや、旅人ではない
【まだじーっと見ている】
大丈夫だ、俺はこれでも結構強いからな
【謎の自信】
-
>>1934
「では何だ?通りすがりなのだろう?」
やや苛立っているようで、言葉の端々が刺々しい。
-
>>1935
冒険者だ
【と、答える】
(うーん、なんでだ?)
【首を捻り】
-
>>1936
「似たようなものだろう…旅人も」
呆れているような、イラついているような。
「何にせよこんな奥にまで来るものではないと思うぞ、目的もなしに」
-
>>1937
いや、なんか違うだろ
【なんかってなんだよ】
ま、散歩と修行がてらにな
【おいおい】
すまん、どこかで会ったこと無いか?
【ナンパかよ】
-
>>1938
「命知らずめ……無いな、会ったことなど」
-
>>1939
そうか・・・なんか懐かしく感じたんでな
【頭をかきながら】
-
>>1940
「完全に気のせいだ」
キッパリ
-
>>1941
そうか、すまん!
【頭をポリポリ】
-
>>1942
「…で、まだ何か用があるのか?」
何時までたっても動こうとしないDDDを胡散臭そうに。
場所が場所だけに仕方がないかもしれない。
-
>>1943
いや、もう用はない
じゃあな
【手を振り去っていく大王】
-
>>1944
「ふん」
見送ったそうで。
-
-森の奥-
「うわああああああ!?」
「にいちゃああああああああああ!?」
幼い男女の叫び声が森に響き渡る。
『ぎしゃああああああああああああ!!』
咆哮するは一対の翼とゴムの様な質感の黒い肌を持つ顔のない異形のヒトガタ。
腰を抜かし後ずさりするしかない幼子達へとゆっくり近寄っていく。
-
【王都近くの川原】
ふん!
(ぶおん)
【上半身裸で大槌振り回す大王】
-
>>1947
「もーおなかぺっこぺこぉ!
早くかえ……あれ?」
『何であんなに戦ってお腹がへるのよ……あら』
【連れ立って歩いていたピンク髪の少女と黄緑色のプニプニが、物音に気づいて足を止める】
「あっ!えーっと……ダダダさんだぁ。
おーい」
【音の先にいるのが知り合いだと気づいて、ニンフェは手をぶんぶん振りながら声をかけた】
-
>>1948
ん?いよう
DDDだDDD
【一応突っ込む】
腹へってんのか、ならもうこれやるよ
つ【あんパン】
-
>>1949
「あっ、そうだった」
【名前の間違いを指摘され、舌を出しつつ頭を掻いた】
「わぁい、ありがとー!」
『まさか懐に入れておいたパンじゃないでしょうね?』
【あっさりアンパンを受け取るニンフェと、ジト目でDDDを見上げる黄緑プニ】
-
>>1950
ん、わかれば良い
ん 、どういたしまして
【ニッと爽やかに笑う】
袋入りだから安心しろ
相変わらずみたいでなによりだ
【黄緑ぷにをなでなで】
-
>>1951
『そんなのとーぜんよっ!
ってかそんなとこに入れておいたモノをこの子に渡さ……』
「ふぁ?
ふーふぁんふぉはふぇふ?」
【毒舌いちゃもんをつけるプラージュの隣で、ニンフェは早速アンパンを食べている】
『なにワケのわからないこといってんのよ!』
【なでる手にジャンピングぷにぷに頭突き。
※ただし攻撃力はほとんどない】
-
>>1952
そんなとこってポケットだぞ?
【紛らわしい】
ははは
【なでなでなでなで】
-
>>1953
【人肌に温もったアンパンをかじるニンフェをみながら、一言物申すプラージュ】
『あんたねぇ、ポケットだからって、そんなとこに入れるんじゃないわよ』
「ふひほへっほははいふぉふぁほへはいほ?」
『何言ってるか解らないわよっ!
ってか、食べ終わってから話なさい』
【訳:むしろポケットがないと運べないよ?】
『気軽に撫でないでっていってんのよ、気持ち悪い』
【手を振り払おうと頭(?)を左右に振る】
-
>>1954
そんなとこってどこだよ?
【首を傾げる】
あ、悪い
【ストップ】
-
>>1955
「どこー?」
【DDDと一緒に首を傾げるニンフェ。
アンパンは既に胃の中だ】
『ふっ、懐で温めていいものじゃないでしょ!』【結果、2人に押されることになって早口でいう】
『わ、わかればいいのよ』
【ふんと鼻を鳴らしながら、よそを向く】
-
>>1956
俺のポケットは外側についてるぞ?
【紛らわしい】
-
>>1957
「――まっ、まぎらわしい言い方しないで!」
【ぴょんぴょん跳ねながら抗議するプラージュ】
『そういえば、DDDさんはなにしてたの?』
【不思議そうに首を傾げるニンフェ】
-
>>1958
すまん
【意外と素直な大王】
そういえばプラージュ、お前もっと不機嫌そうな顔しないで笑ったほうが良いと思うぞ?せっかく可愛いんだからよ
【口説きかよ】
-
>>1959
『ばっ……バッカじゃないのっ?!』
【真っ赤になって絶句した後、ぷいっと後ろを向く】
「DDDさんもぷにぷにすきなんだねっ!」
【違う方向に誤解し、ニコニコするニンフェ】
-
>>1960
ははは、否定はしない
【ニヤニヤ】
いや、可愛いってのはぷにぷにじゃないプラージュのことだ
【キッパリ、ますます口説きっぽい】
-
>>1961
「うんうん、プーちゃんプニプニでもかわいいよねぇ」
【脳天気にうんうんと頷くニンフェ】
『はぁ?バッ、バッカじゃないのあんたたち!
だっ、だ、だいたいねえ……そっ、そんなこといわれたって嬉しくないんだから!』
「えへへ〜、やっぱりかわいい〜」
【真っ赤になってぴょんぴょん跳ねるプニプニを、ニンフェがだきあげた!
逃げ場がもうない!】
-
ははは、そうやって照れるところも可愛いぞ
【ニコッと笑いながらそんなことを、無駄にイケメンスマイル】
-
>>1963
『○%■℃〒◇&▽』
【プラージュは、真っ赤になってうめき声のようなものをあげている!】
『あっ、ばっ……は、か、いい加減にしなさいよね!』
「あっ」
【じたばた暴れているうちに、腕から落ちた】
-
>>1964
おいおい、何言ってるか
わからんぞ
危ねぇ!
【抱き抱えて受け止めるという暴挙】
-
>>1965
【残念、伸ばした腕に弾かれた形になったおかげで幾分衝撃は和らいだが地面にコロコロ落ちてしまった!】
『あたた……』
「ごっ、ごめんねプーちゃん」
【慌ててニンフェが拾い上げ、打ったであろう箇所を撫でている】
-
>>1966
プラージュ、大丈夫か?
【心配そうに】
-
>>1967
『な、なんとかね』
【目はまわしてはいるが、意識はハッキリしているようだ】
「DDDさんの動きが早くてよかったねー」
『さっきの鍛錬が無駄じゃないってわかったわね。
……まあ、お礼くらいはいっといてあげる』
【礼を言うにも毒をはくプニプニ】
-
>>1968
そうか、良かった
ははは気にすんな
ただお前を助けたかっただけだ
【ニコッと無駄にイケメンスマイル】
-
>>1969
『……ってか、あんたホントにどうしたの?
いきなりそんなこと言い始めるなんて、鍛錬中に頭でも打ったんじゃないでしょうね』
「えぇっ?!そうなの?」
【落ちたことで落ち着きを取り戻したらしい、ジト目で見上げながら辛辣な毒をはくプラージュ。
ニンフェは、プラージュの言葉を聞いて心配そうにDDDを見上げている】
-
>>1970
いや打ってねぇよ
俺は普通にお前のこと好きだからな
【さらっと爆弾発言】
いや打ってねぇよ?
【ニンフェを安心させるように】
-
>>1971
「ほんとに?」
【信じていないわけではなさそうだが、不安そうな声音でたずねるニンフェ】
『はあ……やっぱり今日のアンタ、どこかヘンだわ』
【盛大なため息をついて一刀両断】
-
>>1972
ああ、この通りな
【と、スクワット】
変じゃねぇよ
【苦笑】
-
>>1973
「あー、よかったぁ」
【ホッと息をつき、ニンフェは安堵の笑みをうかべた】
『酔っ払いはみんな酔ってないっていうのよ。
さて、そろそろ帰るわよニンフェ』
「うん!DDDさんまたねぇ」
【一刀両断したあとニンフェを促す。
DDDにぶんぶんと手を振りながら、帰って行ったそうなFo】
-
>>1974
ああ、じゃあな
【手を振り見送った】
-
【王都近くの森 ふしぎな泉】
精霊、それはこの世界に存在する不思議な者たち。彼らは総じて長生きであり、いつから生きているのか分からないものも多い。
しかし、そんな精霊にも「誕生」の瞬間はある。そしてこの泉にも、新たな精霊が生まれようとしていた…………
「んん、ぁ…………ふぁ……?」
何故泉の中央で、服を着たまま座っているかは分からないが、幼い少女が居る。もちろん、濡れてる。
-
-王都近郊・小川-
…澄んだ小川に流れるヒト一名。
ぷかぷか、ぷかり
-
「……あー疲れたー……
……この辺りにいないかねぇ……。」
森をうろつく赤い髪の魔法使いの青年。
何かを探している様子…。
実のところ、彼は強力な精霊などを監視・管理する組織の人間なのである。
今日は、何かしらの精霊に関する事象がこの森で起きるとのお告げを上司から受け、
一応確認のためにこの地に赴いたのであるが…。
「……っ……!?
み、水浴び中…?」
泉のなかに少女の姿を見つけ、
なんとなく木陰に身を潜めるのであった。
-
そんな訳でこんなところまで流れてきたのだ…
「…はっ、寝てました」
いつの間にか森にまで到達。
とりあえず小川から這い出ると目の前に泉。
「……ふぅむ?」
蒼いウェーブボブの髪が目を惹く旅人風の娘(腰下から魚)は首を傾げる。
-
「…………みず、あなたは、おみず……そうなの?」
何と話しているのかは分からない、少女以外の人影は見当たらない。
そういえばこの泉の水は、魔力を含んだ水だと言われている。薬術士がこの泉から水を採り、薬の調合を行うこともある。
「おみず……ん、おぼえたの。ありがとう、おみずさん」
この娘、水と会話してるのだろうか。随分変わった人か、もしくは……人ではないのか。
少女の見た目は、人間で言えば10にも満たないくらいだろうか。髪色は薄い、とても薄い、仄かにピンク色が差しているくらいか。
「……おみずさん?なに?……だれか?だれかって、なに?」
周りを見渡す少女。しかし水からは出ない。
-
(……ははぁ…どうやらあの子が精霊って訳か……
…有害な精霊って感じじゃなさそうだけど…
…見たところ、まだ生まれたてって雰囲気だし、まだなんとも……)
木陰から精霊の様子をじっと観察する青年。
(……やべっ…見てるのバレたかね…?
…いや、別にバレてもやばいわけじゃないけどさ…?)
少女の様子から察するに、こちらの存在に気付かれただろうか…?
まぁ、気付かれたからといってなにか問題があるわけでもなさそうなので、
とりあえず木陰から姿を現してみることにするのであった。
-
「…おいーっすですよぅ」
右手を挙げて声をかけてみる。
-
>>1981
「…………??」
予想は大方当たっているようだ。彼女は聖霊で、生まれたばかりで物事がよく分かっていないらしい。現に今も木陰から出てきた姿を見て、戸惑っている。
>>1982
「おいー……す……?」
とりあえず、真似てみた。
「おいーす……?」
そしてまた悩む。言葉の意味を考えているのだろうか。
いや、そもそも考えているのか。悩んでいる素振りではない。
-
>>1983
「おいーす、は元気の出る挨拶です。
その昔、さる魔術師が考案し、チカラある言葉として今に至ります」
「そんなわけで、おいーす」
もう一度手を挙げ挨拶を。
-
「あぁ、どうもどうもこんにちは…!
いやぁ、決して怪しいもんじゃ無いんですがね…?ヘヘヘヘ…!」
と、低い姿勢でぺこぺこと…。
…逆に怪しいのであった。
「…えーっと…いきなりこんな事聞くのもあれだけど、君は誰…?
あ、俺はフェムト=ヴァーミリオン、通りすがりの魔法使いでして…。」
-
>>1984
「おいーすは、あいさつ……わかった、おいーす、おいーす」
何度か繰り返した後に、少女は一つ気づいたのだった。
「おいーす、って、いってると、たのしい」
ツボにハマったらしい。きっと「ツボにハマる」ということも知らないとは思うが。
>>1985
「あなたは……ふぇむと、あやしいひとじゃない、ふぇむと」
名前の概念はなんとなく理解したようだ。
「わたしは、わたし。あやしくないわたし。」
怪しくないらしい。ここもよく分かっていないといった感じです受け答えする。
「わたしはふぇむとじゃない、だからわたし……?」
-
(……ほんとに生まれたて…って感じだね、こりゃ…?)
「……名前、無いのかい?
…そんじゃ、俺は君のことなんて呼べば良い……?
……そもそも君は、何処から来たんだい…?」
どうしたものか、と首をかしげる青年。
ひとまず、色々聞いて情報を得てみようと…。
-
>>1985
「…絵に描いたような怪しさ」
地べたに這いつくばったまま顔だけそっちに向ける。
>>1986
「おー、おいーすの良さが分かるなんて中々見どころありですねぃ」
にー、と笑う半分魚。
「ところでどこのどなたさん?私はルゥ、多分…魚」
-
>>1987
……とその時、少女の髪がぼんやりと淡い光を放ち……水色へと変わっていった
「……わたし、ゆめをみてた。よくわかんないけど、ゆめを、みてた」
そしてまた、不思議な発言。
「ゆめのなかで、わたしは……うーん、わたしは……??」
何か考えながら、ふと立ち上がり泉から出てくる少女。
>>1988
「おさかなのルゥ、おいーす」
表情を真似してみた、という感じで笑っている。なんか硬い。
「わたしはわたし、あやしくないよ」
どうしても怪しくないらしい。
-
>>1988
「いやいや、何をおっしゃいますか、こんな紳士を捕まえて……
えーと……貴女は人魚さん……??」
本物の人魚に会うのは初めての青年、
目を丸くするのであった。
>>1989
「…ははぁ、夢を……。
……そいつは、いったいどんな……?
いや、まぁ思い出せないんなら無理しなくていいけどさ…!」
美しく変化する少女の髪の色に、少し見とれる青年なのであった。
-
>>1989
「成程…怪しくはないけれど妖しくはありそうですねぃ」
少女の変化に目を丸くして。
「ふむむ、これは一体どういう」
>>1990
「どーなんでしょうか、とりあえず魚ではありそうです」
びたんびたんと尾を地に打つ。
「…ふむ、そろそろ足を生やすなり水につかるなりしないと干からびますねぃ下半身が」
-
>>1990
「ゆめ……ゆめで、わたしは「せいれい」だって、きいたの」
泉から出てきた少女。先程まで特に何もなかったのだが、今は微弱な水の魔力を感じる。
「わたしは……ゆめ、みる……」
しかしまだ自分自身では、何がなんだか……といった状況
>>1991
「あやしい、あやしい……ううん、あやしくないよ?」
同音異義語とは難しいものである。
「わかった、わたし、わかんないの。わたしのこと、ここにいること、わからないみたい」
分からないことを分かったらしい、ちょっとした進歩だ。
-
>>1991
「…まぁ、どうやらそうみたいですね……。
少なくとも普通の人間じゃぁないですよね。」
「いやいやいや、そんなのんびり言ってないで
存分に浸かって下さいな!水に!」
>>1992
「…やはり君は精霊の類か、なるほどね。
……水の精霊か何かなのかな……?」
少女の発する水の魔力を感知し、そう察するが…。
「…恐らく君はこの世に姿を現してまだ間もない存在っぽいなぁ。
……色々と戸惑うことも多いだろう……?」
-
>>1992
「成程、でもそれみんな一緒ですよぅ?」
けらけらと。
「誰しも自身が此処にいる理由なんて明確にはわかっちゃあいないんです。
だから旅したり働いたりと自身を知ろうと努力するんですねぃ」
>>1993
「問題は前門の泉か後門の小川かということですねぃ」
-
>>1993
「……そうなの、かな……?」
まだ水の魔力を放っている。髪色も鮮やかな水色のままだ。
「うん、わからない。わたし、せいれいで、それで……」
>>1994
「…………ここにいること……るぅにもわからないの?」
「でも、るぅもわたしも、ここにいる……ここに、いたい?」
-
>>1994
「そりゃ、どちらでもお好きなほうに…
…でも、こっちの泉…なんとなくいい感じの雰囲気がしますけどね…?」
泉からは何らかの魔力が感じられる…。
それが、良い影響を与えるものなのかどうかは不明ではあるが。
>>1995
「うーん、今のところそんな雰囲気がする。
…ちょっとまだ良く分かんないけどね…?
……君がどれくらいの力を持った精霊なのかも……。」
「ま、しばらくもすれば慣れて来るよ、この世界での暮らしにも。
…なんか困った事があったら俺にでも誰にでも言うといいさ。
俺はあっちの方…えーっと人間がたくさん住んでる街が向こうの方にあるんだけど、そこに居るからさ。」
と、言って王都の方角を指差す。
-
>>1995
「ですねぃ。何のために居るんだかぁ」
悩んでいるというよりは、予測不能の未来を楽しんでるご様子。
「そうですねぃ、少なくとも私はこの世界が気に入ってます」
>>1996
「確かに、抗いがたい雰囲気が」
ずりずりと泉に這い寄る。
-
>>1996
「……わかった、いまのわたしは、みずのせいれい」
ひとまず魔力はあまり強くない。
これが魔力を抑えているだけか、本当に弱いのかは分からないが……
「まちにいけば、いろんな……ひとと、おさかなにあえる?」
現時点で分かっている存在は人と魚しかないので。
>>1997
「……なにのためにここにいるか、わかるとうれしくなる?」
少し考えて発言してみた。会話の中から少しづつ知識を蓄えているようだ。
「わたしは……ここにいるのが、たのしい……の、かな?」
-
>>1997
「…存分に浴びてしまってくださいな。
干物になられてしまったら大変ですし…。」
>>1998
「えーと、少なくとも人間は山ほどいるねぇ。
……人魚は…あんまり居ないと思うけど…。」
「…えーっと…あぁ、そうだ…一つ忠告です…!
君は精霊であって、人間からしたら特異な存在なのですよ。
だから…君の力を利用しようとして擦り寄ってくる輩に大勢出会うと思うけど…
…あんまり無闇に話にのっちゃダメだよ?
君の力を良いことに使おうとする連中ばかりではないからね。」
と、連休前の小学生への注意みたいなことをのたまう青年。
元々、新種の精霊の監視・管理が目的でここに来たのである。
今のところこの精霊は無害かつそれほど大きな力を持っているわけではなさそうであるが、
万が一と言うこともある…。
-
>>1998
「かもしれません。と、断定できないのがまた楽しい」
のほほんと。
「どうでしょう?それは貴女の中にだけ答えがある問いですねぃ」
>>1999
どぷん……
「ふぃ〜…ああ、流石にこれだと上着も邪魔になりますねぃ」
-
>>1999
「おさかなは、あんまりいないんだね、わかった」
少女の中で魚は貴重な存在になった。
「……ひとつ、いっぱいある……がんばっておぼえるね」
確かに一つだがちょっと長かったらしい。
「うん、おはなしはよくきいて、よくかんがえるよ」
考えて理解出来ればいいのだが。
>>2000
「……じゃあわたしは、ここにいてたのしいか、かんがえるのを、がんばる」
一つやることを見つけた少女。
「いまは……ここで、おはなしして、たのしい」
-
>>2001
「あー、確かにちょっと長かったか…ごめんよ。
…まぁあれだ、本当に信頼できる人が、本当に困ってる時にでも力を貸してあげると良い。
……その辺は、君が自分でよく考えてくれ。」
「とは言っても、まだこの世界の事良く分かんないでしょ?
いろいろ見て回るといいよ。さっき言った王都なんかも、見て回ると楽しいかもね。
……そんじゃ…俺はそろそろ帰らないとだ。
縁があったらまた会おう…そんじゃ…!」
ひとまず、今回の仕事は果たした。
…生まれたての精霊の少女の事は、まだ若干不安だが、今日のところがこれにて帰ることに…。
別れを告げると、王都の方へと去っていった。
-
>>2001
「おおぅ、それはいい考えだと思いますよ」
うんうんと頷く。
「良いことです。楽しいことをイッパイ探してくださいね」
-
>>2002
「……わかった、いろんなひとと、あってみる」
人と出会っていけば、きっと分かることも多くなるだろう。
まだまだ分からないことだらけの少女だが、興味心は湧いてきたようだ。
「そんじゃっ」
そしてとりあえず言葉を繰り返すのであった。
>>2003
「たのしいこと、さがして、たのしくいきる……うん、それがわたしのいきかた?」
これからのやり方も少しづつ考えていく。
「わたし、もっといろんなひとに、いろんなおさかなにあいにいくよ」
魚は難しそうだ。
-
>>2004
「それも生き方の一つです。ヒトの数だけ…いや、生き物の数だけ生き方があるといえますねぃ」
「自分に合った心地いい生き方を探すの事もまた生き方、だったりします」
ふふふ、と笑う。
「世界は何かに触れることで広がります。
大いに出会い分かれ歩むことをお勧めしますねぇ」
-
>>2005
「わたし、うまれたばかりみたいだから、これからいきていくのが、たのしみ!」
少し感情のようなものが見えてきた。
笑顔を見て楽しい気持ちが生まれてきたのかもしれない。
「……あるく……えいっ」
足を踏み出したらなんと空中に浮かんでしまった!
「わたし、そらをあるけるのかな?」
-
>>2006
「おんや…そのようですねぃ」
見上げる魚。
「残念ながら私の足は泳ぐか歩くかしかできないのですねぃ」
バッシャバシャと水飛沫を上げる尾。
-
>>2007
「これならいろいろなところに、いけるかもっ」
着地。結構自由に飛べることに気がついた少女。
「およぐ……のは、むずかしい?かんたん?」
とりあえず泉で生まれたっぽい少女、水には慣れて……いるのだろうか?
-
>>2008
「確かに。羨ましいですねぃ」
空に対する憧れみたいなものがないではない魚。
「何事も極めようとすればその道は険しいのですよぅ」
「まあ、種族的に私は比較的簡単に泳いでいると思いますが」
-
>>2009
「……そらをあるけるのは、めずらしい?」
「おさかなは、およぐのがかんたん、わかったっ」
少しづつ理解していく少女。そして
「わたし、そろそろ「まち」にいってみたいな」
この場から動く気になってきたようだ、少女の瞳がキラキラ輝いている。
-
>>2010
「…いや、そうでもありませんねぃ。
歩くスタイル自体は物珍しいかもですが」
鳥とかも空を移動しますし、と。
「……ふむむ」
少し悩む魚。
良くも悪くも影響されやすそうな目の前の少女を手放しで見送ってもよいものか、と。
「ん…でしたらこれを持っていくといいですよぅ」
取り出したのは魔力のこもった硬貨であった。
-
>>2011
「それじゃあ、わたしのほかにもそらをあるくひと、いるかもしれないねっ」
笑顔がだいぶやわらかくなってきた。なんだか楽しそうだ。
「これは……なに??」
目をまんまるにして、硬貨を受け取って、見上げたり……振り回したり……色々している。
-
>>2012
「ですねぃ。必ずいるはずですよぅ」
頷く。
だいぶ此方の影響が出てるのかなぁ…と考えたりも。
「お守りですねぃ、肌身離さず持っておいてくださいなぁ」
「使おうと思っても古いものなので…古物商には売れるけど売っちゃだめですからねぃ?」
硬貨は特に何も反応しない。
今のところは、だが。
-
>>2013
「いろんなひとにあって、そらをあるくひとにもあって、いろいろおしえてもらおうっ」
空を歩くのも少女の中では重要になったらしい。
「おまもり、はなしちゃだめ……わかった、ずっともってる!」
そして、少女は小さな手で硬貨を大切そうに握りしめた。
-
>>2014
「グッドラック。貴女に幸多からんことを」
最後だけなんか仰々しく締めくくる。
やや抜けた雰囲気を一瞬だけ捨て去ったような感じであった。
「私はもうしばらく此処でのんびりさせてもらいますねぃ」
-
>>2015
「うん、それじゃあ、またね、るぅ」
ふわりと空中に足を進め……本当に空を歩くタイプの移動法らしい。
少女の姿はしばらくすると見えなくなっていった……
「……まち、あっちかな」
歩みを進める少女、今はまだ何も知らない。これから、様々なことを知らなければいけない。
それが……正しいことか、間違ったことか、それも今は、まだわからない……
-
王都を北西に森を抜けてさらに草原と洞窟を一つ抜けた先にある集落
その集落をさらに超えた先にある森の奥に、一見小さな湖が存在した
月の光によって水面がぎらぎらと照らされており、なかなか美しい光景
その湖の中央にはぽつりと岩が一つ
その岩に乗り、一人月を仰ぎ見ているのは
腰から下が鱗に覆われた尻尾で、しかし上半身は女性の人のそれ
夜風になびく髪は青く、胸元にかかるほど長い
その姿は俗にいう人魚であった
本来この森は空間が捻じ曲がっており、彼女になんらかの邪念を抱く者は立ち入れない
しかし、時折王都の森の空間が捻じ曲がり、この場所と繋がるという
そして、王都の森の奥深くでは、空間の捻じれにより、この場所と繋がっていた
-
「…………あー、迷ったか?
困ったもんだなぁ、最近物騒だってんのに………。」
左肩から先をマントで覆った軽鎧を装備した青年。
不安そうな表情でぼやきながらねじれた空間からやってくる。
まだ人魚の存在には気づいていない。
-
>>2018
「……声?
声が、するの? お月様が喋ったの?」
そんなか細くも透き通った声がデズモンズにも聞こえるかもしれない
ここは森の奥深く、木々が生い茂り夜であることも手伝い視界は悪く
なにかの骨が無造作に転がっていたりと、足場も良いとは決していえない
しかし声に従って歩いていけば、やがて木々より湖を覗ける場所にたどり着くだろう
見通しの良いそこに鎮座する彼女を見つけるか、
それとも足元に気づくか……
-
>>2019
「………人の声?
……きれいな声だな……。」
なにやら人の声、きれいだが、弱弱しい声に惹かれるようにその声の主を探して
「……あ?」
しかし、足元への違和感を感じて途中で足を止めて
-
>>2020
月の光だけでは足元は照らせない
ソレを拾い上げてみるか、暗闇に目が効くのであれば、
それが人の頭蓋骨であることに気付けるだろう
-
>>2021
「……うげっ。気味悪いな……。
」
頭蓋骨を手で拾い上げ、間近で見た結果その正体に気づいて気勢を削がれる。
「………もしかして、あの声って死にかけのやつの声なんじゃ?」
そう推理して急いで湖に向かっていく
-
>>2022
それに気づいたのとあたりに腐臭が漂いだすのはほぼ同時であった
それは湖に辿り着くまでデズモンズの嗅覚を刺激してくるだろう
森は人の声を除き不気味なほど静かで、デズモンズを除けば足音一つしない
それらを除けばデズモンズを阻むものはなにもなく、実にあっけなく湖を除ける場所まで辿り着く
「……お月様の声……じゃない?
じゃあ……もしかして、ここに誰かが迷い込んだの?」
デズモンズの目に映るのは上半身なにも身につけていない少女が、
月を見上げて一人呟き続ける姿
僅かな月光は人魚の少女の裸体を神々しくも照らし、
それは見方によっては妖艶に映るのかもしれない
歳は外見から判断するに15,6であろう
特筆すべき点は、やはり下半身が魚であることであろう
鱗はエメラルドのような緑色をしている
-
「……ここ、何だか見たことないような場所な気が………」
辺りをキョロキョロしている少女がいる。
道に迷ったのか…………
-
>>2024
彼女はまだ王都の森の奥にいる
空間の歪みに巻き込まれておらず、ある意味では幸運と呼べるのかもしれない
生い茂る木々が月光を遮り視界は悪く、
張り巡らされた根のせいで足場も良いとは言えない
しかし、それ故に身を隠すにはちょうどいいともいえる
そしてそこに近づいてくる声がいくつか
暗闇に目が効き、遠くのモノも見れるのならば、近づいてくる者達の身なりはボロボロで、
顔つきも無精髭を生やしているような、いかにも品のなさそうな者達であることがわかるだろう
-
>>2025
「………声?」
「(誰かが近づいて来てるような………)」
姿は確認できなかったがサッと大木の裏へと隠れる。
-
>>2023
「………くっせえ……まったく、どんな奴んが生きてんだ………」
異臭を不快に感じて鼻を摘みながら前に進んでいると人魚を発見し
その美貌に呆気にとられて
「…………ああ、すまない!」
その上半身に気づくと気恥ずかしくなり、とっさに後ろを向く。
-
>>2023
追記
少女は今だデズモンズには気づいていないらしく
彼から見て背を向けた格好である
>>2026
「あの湖の人魚を喰えば不老不死になれるって本当か?」
「さあな、だが金になることは確かだ」
「だな、不死不老なんざ興味ねえ、金さえ手に入れられりゃ十分だ」
声は二つ聞こえてきて、片方の男は無骨な弓を手に持ち
背には矢が複数本入った筒
もう片方の男は短剣を手に持ち、肩からは鞄を下げている
両者とも身軽そうな恰好をしている
離れているせいで声は聞き取りづらく、
身を乗り出せば少しは聞き取りやすくなるであろうが、
そこには踏めば音のなりそうな小枝が落ちている
>>2027
「……にん……げん?
どうやって、ここに来られたの?」
ゆっくりとした動きで体を動かす人魚
胸元は髪で覆われており、その表情には心なしか怯えが見て取れるだろう
男性が目の前にいるにも関わらず、
人魚は人がこの場所にいることのほうに驚いているようだ
-
「湖に人魚がいて………食べると不老不死になれる……」
「何となく気になる話だなぁ………」
チラっと影から顔を覗かせて話を聞いている。
-
>>2028
「………、あー、アンタ……道案内、できるか?」
迷っている最中であり、他に頼れる人(?)もいないので、背中を向けたまま人魚にそう訪ねてみる。
-
>>2029
「あの貴族の奴は気に喰わないよな、ほんと
名前も告げずに顔も隠して、身元を探れないように徹底して」
「……依頼人のことを悪くいうな
信用に足る相手とも思えないのは確かだが」
「だろ? いくら報酬が多額だからって
あんなのの依頼受けてたら命がいくつあっても足りないぜ」
レイヤの隠れる大木に近づくにつれて、よりはっきりと声を聴きとれるようになるだろう
どうやら彼らは貴族からなんらかの依頼を受けているらしく、その報酬が多額であるというのだ
>>2030
「……! わたしを捕まえに来たわけじゃない?」
ほっと胸をなでおろしたかと思うと、
目の前の青年がここに迷い込んでいるという事実に気づく
「お話伺います、でもちょっと待ていただけませんか?
なにせ人と話すのは久しぶりで、隠せるようなものを身につけていなかった物で」
背を向けたままの青年に対して、やや頬を赤らめて
そうして水しぶきをあげて水中に飛び込んだかと思うと、
やがて白いシャツを一枚身につけてデズモンズのいるほうへと泳いでくる
それが魔法のシャツなのか、水にぬれても透けないために安心できる
-
>>2031
「貴族からの依頼………特定できない………」
「それなりの報酬もある……うわぁっ!?」
突然掴んでいた木の皮が剥がれ、バランスを崩して転ぶ。
-
>>2031
「あんたを捕まえたら俺はこのままこの湖で一生を過ごさなきゃならないからな。
そんなのはゴメンだぜ。」
おちゃらけた様子でそう言って
「ああ、話しならいくらでも付き合うぜ。
ただ、ちょっと恥ずかしいからこのままでいいか?ちょっと裸見て平常じゃいられないしな。」
未だに背中を向けたまま話している
-
>>2032
「な、足音!?」
「……誰だ!」
帯刀している男が転んだレイヤのほうに気づく
よく見てみると片目に傷を負っていることがわかる
もしも賞金首のリストを覚えているならば、即視感を抱くかもしれない
それもそのはず、彼はそのリストに写真付きで載っているのだから
ガデリア・ギルラスという名前と共に
かけられた懸賞金は金貨20枚
>>2033
「……そ、そうですね」
引きつった笑みを浮かべる人魚
なにせ、彼女を殺すことがもっとも手っ取り早く
ここを抜ける方法であるのだから
「ありがとうございます
……もう大丈夫ですよ?」
いつの間にやら服を着てデズモンドのいる陸のほうに身を乗り出している人魚
「……お話していただけますか?
どうしてここに訪れられたのか
それだけ教えていただければ、あなたの質問にも答えますから」
と人魚は問うが、デズモンドは森を彷徨っていると光に包まれて、
気付けばここにいただけである
//もしも眠気に抗えなくなってきたなら中断いたしますのでお気軽に
-
>>2034
「ん、いいのか?振り向くぜ?」
そう念を押した後に振り返る。
人魚が白いシャツを着ているのを見て安心しつつもどこか残念な気持ちになって
「まるで、ここに来ちゃいけないような、そんな言い方だな………。
と言っても歩いてたらここに来た。別にそれだけだが。
一応、光には包まれたけど。」
人魚の聞き方に違和感を感じつつも隠す意味は無いので包み隠さず答える。
-
>>2034
「うぅ………いたた………」
ふらふらと立ち上がる。
「あ、気づかれた!(しかも転んでるところ見られた…!)」
ハッとしたような顔をする
「(………どっかで見たような顔……)」
「(何かの貼り紙だったような………)」
そっちの方を見ている。
-
>>2035
「はい……どうかしましたか?」
僅かな感情の変化に気付いて問いかける
「……光に包まれてたらここに来た、ですか」
腕を組み悩むようなそぶりを見せたと思うと
「……この森に掛かっている魔法と、
どこかの空間とが感応したのかも、でもどうして……?」
そうぽつりと呟き思案しだそうとするも、デズモンドに気づいて
「あ、ごめんなさい
来ちゃいけない……というより、
本来はここに生きて来られないはずなんです」
声がやや暗くなる人魚
>>2036
「……俺になにかついているのか」
「いや、多分違うだろ」
レイヤの視線を感じて訝しげな顔をするガデリア
「大方、俺らが賞金首ってことに気づいたんだろうなあ
なあ、お嬢ちゃん?」
けらけらと笑いながら無防備にもレイヤに近づいてくるのは、
こちらもやはり賞金首、ザビラ・トーテクス
スキンヘッドで筋肉質と、乱暴そうな印象を与えるだろう人物だ
しかし手に持つのは弓である
また恰好はガデリアと似通って軽装である
-
>>2037
「……木の皮がむけるなんて………」
ポイッと皮を投げ捨てる。
「えっ………しょ、賞金首……!?はっ、そういえば………」
その言葉を聞いてビクッとなる。
と同時にクエストの発注所で見たリストを思い出す。
-
>>2037
「いや!なんでもないんだ!気にしなくていい!」
と、大げさに手を振って話しをごまかそうとする。
……よもや、自身の劣情が原因だとは口が裂けても言えないだろう。
「………生きてこられない?
来る前に骸骨やらなんやらが見えてたが、それと関係があるのか?」
そこまで行ったあとに慌てたように自身の頬をつねったり脇腹を触ったりして自身が生きていることを確認した後に安心したかのように息を吐いて
……結構コミカルな男のようだ
-
>>2038
「思い出したみたいだなあ
え? お前は俺たちを捕えに来たってのか?」
レイヤとゆっくりと距離を詰めだすスキンヘッド
質問に答えるも逃げ出すのもありだろうが、
彼は今弓で手が塞がっていて、相手が子どもだからか表情に警戒の色一つ見せてはいない
……不意打ちのチャンスかもしれない
>>2039
「……そうですか? 本当に?」
くすくすと笑う人魚
なにせ久しぶりのこちらに敵意を抱かない来客だったのだから
「……あなたは幽霊じゃないです、生きてます
……はい、彼らはわたしの魔法によって迷宮化した森で息絶えた方々です」
ここに訪れようとしたヒトの話をするとき、決まって彼女は表情が暗くなった
「そういえば、あなたの名前、聞かせてもらっていいですか?
無理にとはいいませんけど」
はっと気づいたように人魚は続ける
-
>>2040
「いや、そんなことはないけど………折角だから!」
近づいてきたスキンヘッドの腹に氷塊を撃ち込む。
-
>>2040
「あ、ああ!本当だ!!
別にやましいこと考えたりとか、そんなことは全然無い!」
必死に否定してるうちに墓穴を掘り出す。
「………俺あんたにあったのは偶然、じゃないよなぁ……。
なんにも考えずに出れる迷宮はありえないだろうしな。」
「要は、その魔法解けてえんじゃね?って事。まだ続いてるのか?その魔法は。」
彼女の表情が暗くなってもそれにつられて暗くなったり詳しいことを聞いたりはしない。
ある種ドライでもあるのだろう。
「ああ、そういえば自己紹介がまだだったな。
俺はデズモンド、デズモンド・ハワードだ。宜しく」
そう言って挨拶のために手を差し出し
-
>>2041
「グハッ……!」
スキンヘッドの男は一撃をもろに受けてあっけなく地に伏す
これで彼はしばらく気絶して動けないであろう
「……貴様、出来るな?」
彼は少女に帯刀していた刀を抜刀し向ける
刀を持つ男は左目に傷を負っている
従って左方向は死角となると踏めるだろう
>>2042
「……本当に……?
男の人はやましいことでできているって遠い昔に聞いたことありますよ?」
疑わしげな視線を送る人魚
「どうでしょう、わたしに会わなくても自力でここを抜ければ済む話ですし
あなたがここに訪れたことはきっと偶然だと思いますけど」
デズモンドの問いに、人魚なりに考えてそう答えつつも
「……わたしがここにいる限り魔法が解けるはずはないですけど……
うーん、どうなんでしょうね」
悩む素振りを見せる人魚
疑問に思うかはデズモンド次第だが、ここは虫のざわめき一つしない静寂に支配されている
ほかに生きたものの気配がしないのだ
「ありがとうございます
わたしはイシュカ、イシュカ・ラデイント
宜しくです、デズモンドさん」
その手を握る人魚
彼女の手は水に浸かっていたせいかやや水っぽいものの
人の手のそれと体温含めてさして変わりない
-
>>2043
「やるの……?」
両腰に差された剣を抜き、構える。
地面には直径20cmぐらいのひび割れた氷の塊が落ちている。
-
>>403
「そりゃあ、砂糖とスパイスとあとなんか素敵なもので出来てる女の子に比べりゃあやましいことの1つや2つあるさ。」
やましい事を考えていたと半分認めるような発言をして
「……あ、今回は違うぜ!」
と、再び慌てて弁明しだす
「……抜け道あったのか。全く気づかなかったわ。
偶然で出てこれちゃって大丈夫なんかね?あんな無防備な姿晒しちゃって。」
「………つまり、いまも魔法が継続していると。
……その結果森の中なのにこの静寂か。そりゃあ複雑化した森に住みたがる奴もいないか。」
森を迷宮化させるという広範囲な魔法を使った結果、動物や虫が逃げたしたのかと想像している。
-
>>2044
「……言っておくが、俺は甘くはない」
といった矢先に、手に持った刀でレイヤに斬りかかる
非常に直線的な動きで避けるのは容易であろう
複雑に張り巡らされている根に足を取られず軽快な動きで距離を詰めていく様は、
戦い慣れした者の動きを思わせる
>>2045
「砂糖とスパイスと素敵な物……、まるでお菓子ですね」
くすりと笑いつつも
「……どうでしょうね?
すけべな人です、本当に」
やましいことを考えていた前提の発言であった
しかし過ぎたことであるせいか、さして気にしてもいない様子
会話が弾むことを楽しんでいると、そういったことも吹き飛んでしまう
「でも生きて出られるかはわかりませんよ?
罠をすべて掻い潜ってって意味ですから」
とまた不吉なことをいう
「……だといいですね、でもわたしにはわかりません
この湖に近づけないように魔法を張り巡らせていますから、
もしかしたら巻き込まれた動物もいるかもしれません」
やや含みある言い方をする人魚
森を探索していると、まだ新しい動物の死骸にあたるかもしれない
ちなみにこの湖にはなぜか腐臭が漂ってこない
これもまた魔法だろうか?
-
>>2045
「なっ……!?す、すけべってそりゃないぜ!
こうなれば、前言撤回を要求する次第である!マジで。」
向こうがあまりきにしてなくてもデズモンドにはそういうレッテルを張られるのは勘弁願いたいので必死になって取り消そうと躍起になっている。
多少、オーバーリアクション気味ではあるが。
「……生きて返す気もないと……物騒だな。」
割と危険な魔法をかけていたことを知り、若干引いてるようだ。
「………こんなにも死体で溢れてるんだったら、もっと不衛生な感じになりそうなんだが………。
掃除でもしてるのか?」
湖に出る前は嫌というほどした異臭がぜんぜんしないことに疑問を感じて素直に訪ねてみる。
なんてことのない、軽い気持ちで。
-
>>2047
「……そこまで言われたら撤回するほかないですね
ごめんなさい……」
俯き気味でそう謝りつつも
「わたしも生きたいんです、ただこの魔法を解くことはわたしにもできません
でもそのせいで物言わないお月様だけがわたしの話相手です」
空を仰ぐ姿を見るに、それが比喩でもなんでもないことがわかる
引かれたためにため息交じりでそうぽつりと
「この場所には誰も立ち寄らないというのもありますし、
結界を張っているからここの空気はいつも綺麗ですよ?」
にっこりとしてそう返す人魚
目には見えない結界が張られているらしい
-
>>204
「あ、いや、そのだな……背中姿見てやましいこと考えたのは事実だからじっさいスケベなんだろうけどさ。
……ただ、実際にスケベといわれると傷つくのさ。ガラスのハートだから。うん。」
わりかし本気で謝られて申し訳ない気持ちになり、思わずフォローしだす。
「……生きるために誰とも関わらない、孤独の道の言ったのか。
………それを選んだ、というのであれば、頑張れとしか言えねぇな……。」
ある意味、突き放すような言葉をかける。
「空気が綺麗ってのはいいことだな。うん。
結界があるのにあっさり俺が入れちゃってるけど。」
-
>>2049
「……わたしも実をいうとちょっと油断してたんです
まさかこんなところに人が来るなんて思っても見なくて」
フォローする青年に対して、申し訳なさそうに
「はい、それだけ言ってもらえれば過去の不運を呪わなくてすみます」
今のところ目の前の彼は自分に敵意の一切を抱いてはいないように思えた
それをなによりも嬉しがりつつも
「空気を綺麗にしたりするためだけの結界ですから
生物ならだれでも入ってこられます」
と結界についても語りつつも
「……そういえば、帰る方法を探りに来てたんでしたね
ちょっと待っててください」
会話を楽しむあまり忘れていたが、目の前の青年は帰る方法を探りに来てたのだ
思い出すや否や水中に潜る人魚
-
>>2050
「つっても、トップレスはどうかと思うぜ?
今回みたいなことがまたあったら襲われるかもしれないぜ?」
と、諫めるようにいって
襲われると言っても、命とかは狙わないアレな方面ではあるが。
「ま、不運なんて誰にもついて回ることだ。気にすんな。
まぁ、それでも寂しいというのであれば話し相手ぐらいにはなるさ。」
「ん、そりゃあ物騒な魔法使ってれば結界の機能はそれだけでも十分か。
………水中にあるのか?」
なんで水の中に潜ったのかわからず、湖の水面を覗いて
-
>>2051
「……話し相手になってくれる、ですか
ありがとうございます、もしまた会えれば次はデズモンドさんの話も聞きたいですね」
嬉しそうな表情と共に湖の水面を覗くデズモンドの真下から顔を出す人魚
エメラルドのような緑色の石をつけたネックレスである
そしてそれを手渡そうと手を伸ばす
「これを持ってしばらく歩けば元いた場所に戻れると思いますよ
必要ないなら売ってもお金になるでしょうし、誰かに譲っても構いません
ただ、ここに訪れることができなくなるかもしれませんけど」
-
>>2052
「うおっと!驚かせんなよ……。
んで、俺の話か?つまらん話ばかりだぜ?
それでもいいのならいくらでも話すが。」
覗いていた自分も悪かったが、いきなり顔を出してきたイシュカに驚き
「ん、あんがとな。大事にとっとくさ。
……またここに来たいとしたら、このネックレス持ってりゃいいのかね。」
そんなことを言いながらネックレスを受け取り
-
>>2053
「びっくりしましたか?」
どことなく意地悪そうな笑みを浮かべて
「でも狭い世界しか知らないわたしには、
とっても有意義な時間を過ごせそうですから
今日でもいつでも構いませんから」
屈託のない笑顔でにっこりと
「はい、それが導いてくれますよ
あ、実はそれ、中に腐らない水が入ってます」
それを揺らしてみると水の揺れる音が聞こえてくる
-
>>2054
「……ああ、びっくりした。あんたの勝ちだよ。」
驚かされた悔しさを隠すためにそうぶっきらぼうに言って
「了解、何度も足運ぶのは難しいかもしれないが、その内また来させてもらうさ。」
「ん、すごいなこれ。腐らないってのは魔術か?」
面白いと、軽く揺すって水の音を楽しみ
「ああ、もう帰らないと妹が心配するなぁ……。
それじゃあな!また来るぜ!」
そう言って湖から去っていった……。
-
>>2055
「やりました」
嬉しそうに
「はい、それだと嬉しいです」
「そういう石です
炎が揺らめく石みたいなのもあるみたいですけど、
それと似たようなものです」
「はい、お待ちしています」
それを見送ったとか
//お疲れ様でした!
そしてこんな時間までお付き合いいただきありがとうございましたー!
-
>>2046
「っと危ない……」
左側へと回避をする。
ちょうど死角に回り込んだ状態である。
「スゥー……」
大きく深呼吸をして見えない場所でエネルギーを溜め始めるう。
-
>>2057
「……そこか!」
確かに左側は死角である、しかし本人もそのハンデは理解している
神経を研ぎ澄ませ、音を辿り、旋回して刀を自身の左側にいるであろうレイヤに振う
-
>>2058
「えいっ!」
すかさず障壁を展開、刀を防ぐ。
反射神経はそれなりにあるようだ。
「スピニングブリザード!」
後ろに下がりながら腰から剣を2本抜き、
両手にそれを持ち竜巻のように高速回転。
さらに冷気を纏うことにより威力を強化。
-
>>2059
「……止めたか」
これ自体はただの刀、魔力的な加護もないただの刀
切れ味も平凡な刀とそう変わらない
「……!」
振りかぶった動きの反動ですぐさま次の行動に移れず、
手に持った刀が手から弾き飛ばされて、離れた場所に突き刺さる
-
ギュゥゥゥゥゥゥウウウウウウン………
風音を立てながら男に向かって体当たりを試みる。
当たれば木っ端微塵になるかもしれない。
-
>>2061
「……そう易々とやられてはやらん」
左手を突き出すと、それは形を変えて長い刃に
賞金首になるほどの男は実は能力者、刀はフェイクに過ぎない
鋭く、鋼鉄を切り裂いても傷一つつかないその刃物を、
恐らく直線的な動きで風音を立てるほどの速さで向かってくる少女に向ける
勢い余れば下手をすると串刺しになるだろう
-
>>2062
ガギィン!
衝突すると同時に大きな金属音が鳴り響く。
「ちょっと危ないでしょ!」
竜巻の回転が遅くなり、そこには少女が。
ちょうど2人の刃が高速でぶつかり合い、火花が散った模様。
「これが普通の剣だったら絶対折れてたでしょ……」
少し下がって再び距離を取る。
-
>>2063
「さてな」
刃物と化した左腕を向けてそう返す男
「俺たちを見逃してくれるなら、お前に手は出さないと約束しよう
あと面白い話もしてやろう、どうだ?」
距離を取った少女に刃を向けて、淡々と
感情を封じ込めているかのよう
-
>>2064
「……うん」
かなり長期戦になると判断し、剣をしまう。
「………面白い話……さっきこの人と喋ってたこと……?」
倒れているスキンヘッドを指差す。
-
>>2065
「……ああ、聞きたいか?」
刃物はみるみるうちに液状化してやがて人の腕の形に
肯定しつつも問いかける
-
>>2066
「人魚がどうかって言ってたけど………」
「詳しくはどういうことなの?」
少し聞きたげな口調で話す。
-
>>2067
「俺達も詳しくは知らんが……、どうやらその湖の人魚を食らえば
長寿を得られて人によっては若返り、魔力も強まるらしい
それに興味を持ったのか、顔を隠した貴族金貨200枚でこの依頼を持ちかけてきた」
淡々と語る男、続けて
「俺達にとっては魅力的な報酬だった
お前も、そうは思わないか?」
レイヤに問う男
-
>>2068
「え、うん…それは……200枚も金貨があればいろいろ出来るし……」
「……でも別にそっちの肩を持つつもりもないよ」
-
>>2069
「……そうか、残念だ」
「……もしもこの依頼を受ける気なら、ここに行け」
依頼主の住む街を記した地図が記載された厚紙をレイヤに投げる男
「森は迷宮と化していると噂されている
もしも俺たちがしくじったとき、お前にも報酬を得られるチャンスがある
この依頼に興味があるなら、行ってみるのも手だろう」
声のトーンには諦めが含まれていた
彼は生きて帰れるとは思っていないのかもしれない
-
>>2070
「………ふむ、迷宮かぁ……」
「まぁ、考えとくよ……」
地図を受け取り、読んでいる。
-
>>2071
「そうするといい
……起きろ、行くぞ」
「……途中から起きてたに決まってたろ
機会がありゃまた会おうぜ、嬢ちゃん」
停戦中であるせいか、その顔には似つかわしくない笑みをレイヤに向けたかと思うと、
そのまま二人はどこともなく歩きだし、ついにその姿は見えなくなった
レイヤの後ろには傷を追った男のものであろう刀が刺さったままになっている
-
>>2072
「……そろそろ行くか」
ふわっと宙に浮かび、そのまま王都の方へと飛ぶ。
//お疲れ様でした
-
>>2073
//絡み感謝のお疲れ様でした!
-
なかっち 動画
http://www.youtube.com/watch?v=z2qK2lhk9O0s
みんなで選ぶニコ生重大事件 2012
http://vote1.fc2.com/browse/16615334/2/
2012年 ニコ生MVP
http://blog.with2.net/vote/?m=va&id=103374&bm=
2012年ニコ生事件簿ベスト10
http://niconama.doorblog.jp/archives/21097592.html
生放送の配信者がFME切り忘れプライベートを晒す羽目に 放送後に取った行動とは?
http://getnews.jp/archives/227112
FME切り忘れた生主が放送終了後、驚愕の行動
http://niconama.doorblog.jp/archives/9369466.html
台湾誌
http://www.ettoday.net/news/20120625/64810.htm
なかっち.Unicorn
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19624285
オ〇ニーの天使なかっち
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18974452
-
王都を北西に森を抜けてさらに草原と洞窟を一つ抜けた先にある集落
その集落をさらに超えた先にある森の奥に、一見小さな湖があった
そこは"魔法"によって空間を捻じ曲げてそこに棲む者に邪念を抱くモノの侵入を阻んでいた
しかしその空間を捻じ曲げる"魔法"の影響は、王都の森の奥深くにまで及んでいた
霧が深まりだすその場所に導こうとするのは、腐らぬ水を含んだ緑色の石
その石は浮いてそして動きだし、冒険者をこの場所へ導くことだろう
-
「おっとっと………ついて来いってことか?」
その光る緑色の石に導かれるように歩いているマントを左肩にかけた青年。
何かを探すように一歩一歩進んでいく。
-
>>2077
光る緑色の石はあたりを僅かながらに照らす
歩いていけばそこで突き刺さったままの一本の刀を見つけられることだろう
またその近辺の土が僅かに湿っていることにももしかすると気づけるかもしれない
緑色の石はデズモンドにある程度合わせるようにして緩慢な動きで進む
-
>>2078
「…………、これは……、刀?」
緑石についていってる途中で地面に突き刺さった刀を見て足を止めて
「……もらっちまってもいいのか?」
この辺りに突き刺さっているということはすでに果てた人間のシロモノだろう。
そう考えてとりあえず刀に近づいて、刀の状態を見ようと。
湿っていることには気付いていても、気にしてはいない様子である、
-
「あれ?……何だろうこの石」
ふらふらと石について行く。
-
>>2079
デズモンドの動きに合わせて石は動きを止めて、刀を照らす
刀身はやや赤く湿っていて、人斬りに使われていたことを匂わせる
しかしそれを除けば見た目は至って標準的な、装飾のない長刀である
ただし刃こぼれ一つないことに除けば
そしてそうしてデズモンドが刀を見定めているさなか、石が輝きだす!
強い光が一瞬だけデズモンドの視覚を奪うことだろう
>>2080
石は光を放ち、それに近づくレイヤも当然のことながら巻き込まれることに
-
>>2081
「この辺……何か来た事あるような……」
「ひゃっ!?な、何!?」
強い一閃に視界を失う。
-
>>2081
「………あれは血か?そんで、ここは生き物が存在しない森で……。
まぁ、こんだけ広けりゃ争い事の一つや二つはあるだろうな………生きるために。……なわけねぇか。」
もしかしたらこの刀で人間、味方を殺して食べたのではないかと冗談半分に考えて
「……しかし、刃毀れしてねぇってことは……これ、結構な業物じゃ――――うおっ!?」
近くでまじまじと観察している途中で石が強く発光して司会を奪われる!
-
>>2082
視界が回復した時、彼が居たのは人魚の棲まうすえた臭いが鼻につく
あの森であった、少し歩けばあの湖に辿り着くことも、
また足元に人やかつて森で生活していたと思わしき動物の死骸が
無造作に転がっていることも変わりない
強いて言えば、光源のせいで足元を見ればそれらがより目につくぐらいであろうが
>>2083
レイヤの辿り着いた場所は森ではなく、その入口付近であった
レイヤから見てとれる森は妖しげな魔力を放っており、
魔力に敏感であればそれに気付くことができるだろう
この場所から見て南に行けば決して良い状態とは言えない建物が散見される
北に行くとそのまま森に行くことになる
-
>>2084
「………あ?
……実際、こうなってやがるのか………。」
周囲が見えるようになってからあたりを見回して、地面に転がっている死体、死骸に右腕だけで黙祷する。
…鮮明に見えている分、より不気味に見えるのだ。
「………適当に進んだら死ぬらしいしなぁ……。
石は………アレか。」
光源を探しだしてそれに案内を再び頼もうとする。
-
>>2085
亡骸は物も言わず、どれもこれも苦しみを訴えかけるかのような表情であったという
霊の声を聞くことができるなら、無念や恐怖、痛み苦しみが叫びとなって耳を劈くことだろう
明滅を繰り返す石はすうっと霊を思わせる動きでまた進みだす
それに従い歩いていけば、湖と月を仰ぐ人魚を見つけることだろう
-
>>2084
「うぐ………あれ?ここは何処だろう……」
目を開くとそこは見知らぬ土地。
「森の近くで………向こうには村らしき場所も………」
周囲を見回す。
「とりあえず村人に話を聞いてみようかな」
そして南に向けて歩きだす。
-
>>2086
「………そりゃあ餓死すりゃあ苦しいだろうなぁ……。」
そのうちの人間の死骸がどうなっているかチラッと見て、それが痩せこけているかどうか確認した後に
「ま、どっちでもいいか。」
今度は服着てるよなぁとか思考を切り替えつつ、石について行く。
-
>>2087
レイヤが歩き出した先の村は生の音一つしない静寂に支配されていた
民家や店と思わしきものが散見される
あえて特筆するとすれば中央の水の溜まっていない井戸であろうか
しかしそれらはいまにも崩れそうなほど老朽化していたり、半壊していたりする
ここに訪れてすぐのところに民家が一つ
扉は開いていて、覗いてみればなにかが暴れた爪痕や
なにかの燃えカスなどが散見されることだろう
>>2088
骨が露出している死骸もあれば目玉が飛び出ている死体も
中には確かに痩せこけて我死した死体も
そしてよく耳を澄ましていたなら、一瞬だけ葉の擦れたが聞こえる
人魚は残念ながら(?)白いシャツを着ていて、
物音に気づき振り向くとそこには一人の見知った青年
にっこりとして小さく手を振ると、音を立てて水にもぐりそちらに泳いでくる
-
>>2089
「………ッ!」
葉の揺れる音に反応するが、気のせいだと勝手に判断して先に進み。
「おっす、元気にしてたか?」
人魚を見かけるて、右手を上げて挨拶をする。
……シャツを着ていることには何も思っていない。思っていないったらいないのだ。
-
>>2089
「……それにしても古びた町並みだなぁ……人も居ないし……」
「幽霊とかも出てきそうな感じだし………」
「……家の中にいるかも……聞いてみようかな」
「誰かいるー?」
ドアから中を覗き、声をかける。
-
>>2090
「はい、おかげさまで、お久しぶり……は違います?
なんにしても、会えてうれしいです」
相変わらずの屈託のない笑顔を浮かべて、来訪歓迎しているようだ
結界が張られているとはいうが、この場所と森の温度差というのはやはり凄まじい
「このところお変わりありません?」
そんな月並みな言葉を並べる人魚
そういえばデズモンドの話を聞きたがってただろうか
覚えているか、このような人魚に教えるかはともかくとして
……そして、ここを照らす満月が雲に覆われだす
>>2091
しかし声はない、燃えカスや爪痕こそ散見されども、
生活するための環境だけを見ていれば、それほど劣悪な物ではない
勝手に上がるか、それとも一旦家から視線を外すか
それとも別の選択を取るか
またこちらでも、月が雲に覆われだしていることがわかる
-
>>2092
「ん、まぁ一人じゃあ数日くらいも長く感じるか。
とにかく、約束通り会いに来たぜ。」
やはり、綺麗な空気だなぁと思いつつ人魚に近づいて
「最近は特に変化はねぇなぁ……。
というより、特に大きい山張ってないから当たり前なんだがな。」
「ちょっと前にそういう危険な仕事に出たんでが、聞きたいか?」
そう、雲に覆わて出している月を見上げながら言う。
約束を覚えているが、それはすべてを話すことには直結していない。
まぁ、それでも目の前の人魚を楽しませる事にはなるだろう。
-
>>2093
「……もう、本当に
足が欲しいと切実に思います」
ややため息交じりに
下半身は魚のそれであるせいで
「はい!」
基本冒険譚が聞ければそれでよかった人魚
二つ返事で目を輝かせる
話に釣られて、月が雲に覆われだしたことにも気づかない様子
そして月は半分ほど雲に覆われる
-
>>2094
「………それじゃあ外の世界にも出れないか。」
人魚の下半身を見て、複雑そうな表情を浮かべて
「……よし来た!
まぁ、つまらない話だろうが、最後まで聞いてくれ。」
そう言って地面にあぐらをかいて人魚と出来る限り目線を合わせようとしてから
「あれは、遺跡探検の依頼を受けた時から始まった。
正直簡単な仕事だと思っていたが、その遺跡の中にはとても恐ろしいバケモノがいたんだ……。」
と、月を見上げながらゆっくりと語り出し
-
>>2095
「……はい」
その表情には僅かながら羨望が含まれていた
外の世界への憧れを抱いているのであろうか
「つまらなくなんかないです!」
真剣そのものな眼差しをデズモンドに向ける
そうして目腺を合わせようとしながらも
「バケモノ……」
息を飲み、その先を促す
やや顔が青ざめているのは、
その恐ろしいバケモノを思い浮かべてのことだろう
月よりも雲の面積のほうが勝りつつある
このままいけば月はすっぽり雲に収まることだろう
そして星空も雲に覆われだす
その雲はどこか黒く、雨雲を思わせる
しかし人魚は気づかない
-
>>2096
「…………足、か。
何か、外に連れ出せる手段があればいいんだが……。」
水槽の中に入れて王都まで運んでも、それは外の世界に連れ出した事にはならないだろう。
それがわかっているからか、何もできない自分を情けないと感じて。
「ああ、バケモノだ。身は既に朽ちて骨だけになっているのになお遺跡の万人を続けているドラゴンだ。
毒のブレスを吐いて、骨だけの尻尾を振り回す恐ろしいアンデットだ……」
顔を青ざめているのをわかりつつも更に恐がらせるために細かく、そのバケモノを説明して
「………、ん、雨か?」
と、そこまで説明した所で雲の異変に気づき
-
>>2097
「……その気持ちだけで、十分ですよ?」
羨望を抱けば抱くほど、現実を思いため息をつきたくなった
けれども、話し相手になってくれる目の前の彼を、
自分のせいで不快な気にさせるのは忍びなく思った
「……骨だけ、毒……
ど、毒とかだ、大丈夫だったんですか?」
ドラゴンの姿がより鮮明に描写されて悪寒が走り、
同時にそれと戦ったという目の前の彼のことがまた気になりもした
しかし問いかけるのに声が震えている気がする
「……雨?」
言われて気付けば確かに雨雲
首を傾げている人魚
そして、聴覚がよければわずかな人のものと思わしき足音に気づけるだろう
そして、月は黒雲に覆われた
-
>>2098
「ああ、左肩に浴びちまったが、解毒すりゃあどうにかなった。
説明してなかったが、俺一人で探索してたわけじゃないからな。
実際、ダメだったらイシュカに会えてないし。」
左肩をさすりながら言う。
まぁ、そのドラゴンを倒したか、にげきれたかのどっちかは成し遂げたのだろう。
「……やべぇなぁ。傘持ってねえ。」
右腕で頭を軽く掻きながら毒づいて
そして後ろの足音に気づくと無言で立ち上がり不意打ちに備える
-
>>2099
「……それもそうですね」
苦笑いしつつも
「……なんとかしないと風邪引いちゃいます……
でもどうしたものでしょう……、そうだ!」
言って、幸か不幸か彼女は湖に潜る
そして立ち上がったデズモンドの頬に冷たい物が伝わって
水面には波紋が広がった
今日はここまで
-
>>2100
「ま、続きは一息ついてからだな。
雨に濡れながら話すのも一興だが、落ち着いた場所で話すのが一番だ。」
そう、上を見ながら話し
「…………水の中に雨をしのげるものってあるのか?」
水の中に潜って行く人魚を見届けたあと、そう呟き。
そして雨が降り始めると同時に先ほど足音がした方向を向いて、右腕は剣に手をかける。
【了解です!】
-
<王都近くの草原>
【いつもの草原であるはずなのだが、その一角に流れる魔力は歪んでおり
魔力を感じとれるものならば、その異常はすぐに分かる。
魔力そのものが脈動し、まるで煮え滾る鍋の中のようである。
それが、草原の一角のみで起きているのだから、これまた不思議である。】
-
【だが、そんな歪みに更に異常が生じる。
魔力の膨らみが大きくなり、魔力が煮え滾る。
すると、その魔力が満ちている草原の一角が赤い光に包まれ始める。
それは、召喚魔法を連想させられるものだ。
そして、辺りを包む魔力は更に強く、多くなっていく。】
-
【やがて、その魔力の膨らみは臨界に達する。
赤い光はなお強くなり、夜の草原に鮮やかと言えるほどの輝きを放つ。
すると、突然その魔力の流れが一瞬だけ静止する。
そして、その静止をした瞬間、魔力が噴出すようにして周囲へと溢れ始める。
鮮やかに輝く赤い光の中心で、突如として黒いシミの様なものが現れた。
それは光の中をふよふよと漂っている。】
-
――――――ぽこり。
【その黒いシミの中から現れたのは巨大な目である。
赤い光の中で、輝きながらその目は数度瞬きすると、辺りを見回し始めた。
まるで、赤子が世界を初めて見るときの様な、無邪気とも見えそうな風情である。
すると、段々と周囲を包み鮮やかに輝いていた赤い光が消え始める。
具体的には〝目の中〟へと。】
-
FO
-
-とある噂のある森の奥-
昔から魔女が棲んでいるとの噂が立っている森の奥。
庭らしき部分に薬草の類が雑多に生え、
煙突からは怪しげな煙が天高く上がっている小ぢんまりとした一軒家があるのだ、と老人は言う。
他にも歌声が聞こえるとか化け物が出てくるとか色々噂はあるが、
とりあえず黄金の蛇はそんな噂のある森の方へとウネウネ這いよっていく。
-
「まー……何だな。
用事がなきゃぜってー来ねぇ。」
誰ともなく一人ごちる、自称逃げも隠れもする男。
青い髪を夜風に揺らしながら、胡乱げな表情で森を歩く。
-
>>2108
賢明な判断である。
鬼が出るか蛇が出るかってレベルじゃなく鬼も蛇も出る場所ゆえに。
金蛇「きしゃしゃ」
蛇が立ち止り鎌首をもたげる。
その先には噂通りの庭らしき部分に薬草の類が雑多に生え、
煙突からは怪しげな煙が天高く上がっている小ぢんまりとした一軒家。
-
「おう、あんがとな。」
蛇に向けて礼を言うと、指の腹で頭を撫でる。
「……さーて、随分とのんびり暮らしてるみてぇだが……。」
外観を眺めて首を2、3度鳴らす。
そして変異銀のバングルを締めなおしてから、扉の前で改まる。
以前の事からして、只者でないのは確かだ。否が応にも緊張はするが……。
「行くか。」
意を決した様に、扉をノックした。
-
>>2110
「はいはい、どちら様ですか?」
扉が開かれ姿を現したのは
質素なフード付きローブを纏った茶のポニテな金目銀目娘である。
エクゥス「あら?如何いったご用でしょうか?」
-
「……んぁ?」
てっきり以前の老婆が出てくると思いきや、予想が外れて意外そうな声を出す。
しかし目的としては蛇の案内に従う……という事なので。
「あー…っと、俺ぁヴィジャ。ヴィジャ=フィンブルク。
こいつに連れられて来たんだ。」
と、蛇を指差して事情が通じるか試みる。
-
>>2112
エクゥス「あらら、お婆ちゃんのお客さんですね。お話は伺っています」
金蛇「しゃー」
通じた。
エクゥス「お婆ちゃんは今お散歩で…中でお待ちくださいな」
そうしてにこやかに中へと通される。
金蛇は当然のようにスルリと家の中に入って行った。
-
「お、おぅ……?」
傍目からすると、孫と仲良く住んでいる老婆……といったところだ。
少し拍子抜けた感じを受けながらも、案内されるまま中へと通される。
-
>>2114
ベル「ん?お客?」
エクゥス「そうですよ、お婆ちゃんのお客さんです」
セリュー「最近お客さん多いですね」
案内されたところは居間的な所。
テーブルを囲んでまず最初に反応を示したのは
とある呪文が刻まれたポンチョを羽織る腰に短杖を携えた銀ウェーブボブの女性。
次いで反応を示す両目を包帯で覆う艶やかな黒長髪の娘、傍らには杖が置かれている。
ベル「ふぅん?アンタ何処の誰だっけ…」
胡散臭げにヴィジャを見るベル嬢。
蛇は居間を抜け扉の奥へと隙間から消えた
-
「……。」
ま、これなら魔女が出るって噂も立つわな。
と言う言葉を喉の奥から腹に叩き返す。
「あー、まぁ何だ。言うとおり客っつぅか。
あ。これほれ、こないだの礼っつって渡してくんねぇか。」
そして侘びの焼き貸しをエクゥスに袋で渡しながら。
-
>>2116
ベル「ふーん…」
エクゥス「ご、ごめんなさい、ベルったら帰ってくるなり不機嫌で……」
セリュー「折角新しい術を修めたのに…」
ベル「ふん、今度会ったら其れでアイツコロス」
なにかあったらしく約一名非常に不機嫌である。
エクゥス「はい」
頷き袋を受け取る。
ベル「で?いつまで突っ立ってんのさ、座んなよ」
セリュー「あ、そうですね、遠慮なさらずに」
ベル「飲みもんは?珈琲?紅茶?それとも何だかよくわからない紫色のドロドロした奴?」
-
「皺になんぜ。」
誰にともなく、平坦な表情で言う男性。
そうして促されるままで席に着き
「あぁ、水で頼むわ。ここいらのは美味そうだしな。
んでそっちの袋、ばーさんの分だけしかねぇから欲しいならまたの時にな。」
と言い我が家同然のくつろぎ具合。
-
>>2118
ベル「エクゥス、水は水でも生水持ってきてコイツにくれてやって」
エクゥス「ええっ!?」
セリュー「べ、ベル…どうどう」
ベル「喧嘩を振ってきたのはアッチ、買ったまでよ」
セリュー「ええと、普通にお水でいいから、ね?」
エクゥス「あ、は、はい!」
水を求めてエクゥスが消える。
はぁ、とため息一つのセリュー。
セリュー「ベル、あんまりエクゥス困らせると打ち首になっちゃうよ?」
ベル「いや、元お姫様であって、今は魔女でしょうに……」
セリュー「だとしても困らせちゃダメ」
ベル「むー…わかったわよ後で謝っとく」
セリュー「今」
ベル「……あー、はい、わっかりましたぁ」
頭かきつつ席を立つベル。
ベル「どーしてこうなった」
-
「ま、そうカリカリして何か解決する訳でも無ぇだろ。」
と、喧嘩を吹っ掛けた本人が言う。
「…………。」
色々気に掛かる話は耳に入るものの、自分の聞きたいことはひとつだ。
この魔女らなら多少は知っていようとタカをくくり
「お前さんらは、アレの事どこまで知ってんだ?」
と曖昧な質問を投げかけてみる。
-
>>2120
セリュー「アレ、とは?」
慎重であるのかとぼけているのか、はたまた別の理由か。
無難に何の事かと問う盲目の魔女。
-
>>2121
「名前は覚えちゃねぇが……人の形した鎧。
それもとびっきり悪意あるヤツな。」
こちらも全てを告げるでもなく、探りを入れる様な質問。
しかし裏を返せば、多少なり事情は知っていると相手に悟らせる為でもある。
-
>>2122
セリュー
「ええと…幾つか心当たりがあるので曖昧な返事しかできませんね」
「というか鎧は基本ヒトの形をしているものでは…」
-
>>2123
「そー言うんじゃ無ぇよ、生きてる鎧だ。」
形の事を言っているのではないにしろ、自分でもすっきりしない説明だ。
「それに殺され掛けて、助けてもらってって所だ。
わりーけど俺も全部把握出来てる訳じゃねぇ。言えるのはこんぐれぇだ。」
-
>>2124
セリュー
「成程…
魔術的存在は所属が曖昧なところがあるので
今回貴方に襲いかかってきたモノを仮にリビングアーマーと括っても意味がありません」
「ただ今この森で悪意を持ってヒトを襲う確率が高いのは
大雑把に魔物か侵負か酸妖蟲かアラズ・ナラズのドレかに区分されると思います」
-
>>2125
「…………。」
侵負。確かにその言葉が相手から出てきた。
ならば話を先に進める必要がある。
「二番目だな。
最初に見た時にゃフツーに話せるみてぇだったんだが。」
それも"なりすまし"の類だった。
-
>>2126
セリュー
「侵負とアラズ・ナラズはヒトに感染して変異させる特性があります」
「おそらく出会った当初は感染の初期段階だったのでしょう」
-
>>2127
「感染が進むとこっちの干渉を受け付けねぇ……ってのはどういうこった?
受け付けねぇと言うより、無かった事になってるとでも言うか。」
口元に手を当て、互い違う眼を細めながら。
-
>>2128
暫くの沈黙。
何かを考えているようであった。
セリュー
「…お婆様のお客様ですからお話しましょう。
ですが相応の危険が齎されます。
知っている事自体が彼らから貴方を敵として強く認識させてしまうでしょうから」
-
>>2129
「…………。」
内心で安堵する。
ここまで来て収穫無しでは、ベルジェから遠ざかるばかりだ。
「貧乏くじなら、山になるぐれぇ引いてら。
それに、大事な義妹をほっぽり出す程軽ぃ性分してねぇんだ。」
はや一度死に掛けた。
しかしそれは、彼を留める理由にはほど遠い。
-
>>2130
セリュー「だ、そうです。後は任せます」
そういうとセリューも席を立つ。
黒猫「うむ、任された」
そうしてテーブルへと軽やかに飛び乗ってきたのは紅いマフラー巻いた黒猫である。
長く二股に割れた尻尾の先だけが白い。
黒猫
「此処からは吾とお前だけでの話となる。他言は無用。
周囲のものを犠牲者にしたくなくば尚更だ」
-
「わーった。続けてくれ。」
今回に限ればブランシェやセーブルは巻き込まない方向で居る。
エヴィがどう動くかは分からないが、もとより自分から向こうへアクションを起こすつもりもない。
-
>>2132
黒猫
「まずは自己紹介といこう。吾はシノ。
貴君が言うところのばーさん、
今は知る人ぞ知る魔法杖の名工イッパイアッテネ様の使い魔をしている」
「今から知る事は相手を知る事になり同時に相手からも知られる事となる。
理屈は省略するがそういった呪いと解釈するのが妥当だ」
「退くなら今だ。直前まで相手に自身を知らせぬというのも立派な戦術であるからして」
-
>>2132
「天杖ヒンメルとか打ったのは……また違うか。
んで、とりあえずあのばーさんはやっぱ只者じゃなかった……と。」
ま、それは良いか。
と独り言を呟き
「俺ぁ逃げも隠れもする男だけど、生憎と今回は事情が違ぇ。
相手から出て来てくれねぇとどうしようもねぇんだ。」
瞳を細めて言う。
その表情から、決して軽口や冗談の類ではないと分かる。
事情は窺い知れぬが、何か取り戻さねばならない物があるのだろう。
-
>>2134
シノ
「ふむ…では続けよう。
貴君の疑問である干渉を受け付けない、というカラクリだが、実は単純だ。
要は当たっていないのだ攻撃が」
-
>>2135
「……だろーな。」
先程のシノの口ぶりで、何となく理解はしていた。
恐らく互いへの認識が"ズレ"ているのだろう。
あちらはこちらを認識できているが、こちらはあちらを認識できていない。
ちゃんと"観て"いない相手に攻撃が通る筈も元より無いのか。
そう自分の中で考えを纏める。
-
>>2136
シノ
「因みにこの現象は魔術的なものだ。
物理がそれに追従しているために奇怪な現象に映るのだろう。
実際、物理干渉を受けたような動作をする場合もある、かなり大雑把な干渉だな」
「兎も角、既存の物理攻撃はもとい魔術では攻撃が届いていないという事だ」
「それをなんとかするのが連中への対策だろう」
-
「じゃあ、あのばーさんはそれが出来る……つーこったよな。
具体的にはどーやってんだ? ああいうのって。」
原理は掴めたものの、相手からの攻撃も受けられなければ苦戦を強いられる。
何か方法があるなら教授賜りたい。
-
>>2138
シノ「長年の鍛錬によるものだ、一朝一夕でどうとなるものでもない…」
とまあ取り付く島もないことを、次回に続く。
-
「……ま、それもそうだよなァ……。
取り敢えずまぁ、手掛かりは掴めそうか……」
僅かながらにも事が一歩前に進んだ事を感じ、気を引き締める男であった。
【フェードアウト】
-
>>2140
シノ
「ふっ…あくまでアッテネ様の場合を言ったまでだ。
手がないとは言っていない」
その言葉にはどうも使い魔ゆえの主人自慢が含まれていて…
シノ
「目には目を歯には歯を、と言うだろう。
もっとも単純で確実性があるのがこの手法だ」
-
>>2141
「……お前さん、あのバアさんすっげぇ好きだろ。」
呆れ気味な三白眼を浮かべるが、すぐに表情を引き締める。
「これ、ってーと魔術的な要素をちゃーんと理解して
認識とか干渉が出来る様にする……って、事か?」
話していて段々自分でもややこしくなって来たのか、言葉の尾に向うへつれて声色に淀みが出る。
-
>>2142
「ふふん、想像に任せる」
気障ったらしく言う意味が不明なほど丸わかり。
「そこまで複雑に考えなくともよい。
侵負相手なら侵負をぶつけてやればいいのだ」
-
>>2143
「膝の上で喉鳴らしてる姿が目に浮かぶぜ。」
とはいえ長い飼い主自慢が始まっては埒が明かないので、これ以上の追及は控える事にした。
「なぁるほどな、分かり易ぃぜ。」
ピンと来た様子で凛として掌に拳を打つ。
さながら頭の上にカンテラが灯った様な勢いだ。
「いやちょっと待て、俺にそれ使えってか!?」
あまりにすんなりとした答えなので、質問が遅れた模様。
-
>>2144
「ははは、使った挙句どうなるかは想像に難くないだろう?
それでは本末転倒だ。
だからこそ当時も様々な者達が苦心していたのだ」
如何にも回りくどいのは語る者の癖かそれとも意図あってか。
黒猫はヴィジャの反応を見ているようにも見える。
-
>>2145
「馬鹿野郎、俺だって目の前で見てねぇ訳じゃ……」
ない。そう言い掛けて口を噤む。
先程の反応からして、そもそも態々奥に通して話した事からして
『そうなんです、残念でした。』と言う様な無体な返事を答えにする事はない。
「……あんのか?何か。
高いカネ払わずに使える方法が。」
その結論は、新たな疑問を導き出した。
-
>>2146
「ある。しかし急くな。
それは選択肢の一つでありおそらくは最もリスクを伴う手段だろう。
やむを得ず其れに手を出したものは幾人と居るが、最善ではない」
尻尾を左右にゆったりとハタリ、ハタリと動かしながら。
「侵負への対抗策など先の問題点を解消できれば何でもいいのだからな。
例えばどこぞの誰かが魔術的な位相の同調を可能にするとか」
-
>>2147
「……っつわれてもよ。」
後ろ頭を掻く。
確かに自分が必要以上に急いているのは事実だ。ベルジェの事がある。
それにエヴィにも、このまま何も無くで通せる訳は無いだろうと踏んでだ。
「んな器用な真似が出来る、何処ぞの誰かってぇのは?」
蒼の義眼を瞑り、顎に手を当てて小真面目な表情をしながら。
-
>>2148
「そこに」
『…はい?』
黒猫が前足で指し示す方向。
それはうまい具合に青い魔石へと。
「久しく見ていなかったがエアリードの娘だな?」
『ええと…お父様がそれを可能にしていた、と?』
「……ぬ?知らんのか?」
-
>>2149
「……マジかよ。」
四方やこんなに近くに答えがあろうとは思わなかった。
間の抜けた声を上げながら、変異銀のバングルが填まった腕を持ち上げる。
「お前やっぱすげぇな、アイオライト。」
演算能力や空間・魔力認識に関しては他のインテリジェンスジュエルより頭一つ抜けている。
……とは思っていたものの、そこまでが可能であるとは思わなかった様だ。
感嘆した声で零すと「エアリード様々だな」と付け加えた。
-
>>2150
『ええとその…無理です、そんな機能私知りません』
「…馬鹿な、確かに言っていたのだぞ。
対侵負機能搭載の娘作ったぜ、やっぱ私天才だなっ!と」
「汝らジュエルシリーズは時期的にも最も可能性が高いのだが…ええい、少し見せてみろ」
ジュエルシリーズとか銘打たれてたんですか…と呟くアイちゃん。
そのアイちゃんをテーブルに置けと、前足でトントンとテーブルをたたく黒猫。
-
>>2151
「え。」
感嘆した声を漏らしたままの表情で固まった。
「あーちょっと待て急くな!」
お返しとばかりに先の台詞を返しつつ、バングルを外して机の上へと置く。
-
>>2152
「ええいまったく、この家に来た瞬間から今の台詞で全て語り終えると思ったのにっ」
『あうあう』
コロコロと肉球でアイちゃんを転がす黒猫。
じゃれているのではなく機能を確認しているのです。
「此処まで仰々しく滞りなくやってこれたのにっ!
これでは吾が二枚目ではなく三枚目になってしまうではないかっ」
『いやんいやん』
コロリコロコロ、黒猫が青い球で遊んでいるようにしか見えない。
-
>>2153
「こらてめぇアイちゃんまだ嫁入り前なんだから破廉恥な事すんな!」
どこをどう見てそう取ったのかは不明である。
しかしながらじゃねる猫は可愛いので暫く見ておこうとも思う。
「や、そうじゃねぇし!
俺だって割と急ぎてぇの我慢してんだから、頼むぜ!?」
-
>>2154
「うーむ…」
『はぅあぅ』
動きが止まる。
「何だ本当にその機能を有していないのか…如何なっている」
『私が聞きたいです…』
「ええい、他の姉妹はどうなのだ!他のを連れてこい!!」
-
>>2155
「んな!?
いきなり呼んでこいっつってもよぉ……。」
とんと浮かばない訳ではない。
ただ少し、その人物に声を掛けるのは憚られる部分がある。
「キャシテライト……か。」
遠い眼。
キャシーはともかく、あの女性が素直に手を貸すとも思えない。
しかしエヴィの名前を出したら出したでややこしい。これは如何した物か。
「や、待てよ……? ハウライト!」
-
>>2156
『でもそれ結局同じことなのでは…』
現在ハウライト、キャシテライト、そしてジェットの三姉妹が同じボディを使う日々。
因みに勤め先はフルークガストカンパニー王都店である。
「誰でもよい、無論事情を知っていそうなものが好ましいが」
-
>>2157
「……あいつらが事情を知ってるかどうかは怪しいけど……」
残るクォーツ、ベリル、クンツァイトは行方が知れない。
というより自身が持ち主達を目にしていないと言う方が正しいか。
「……他にアテもねぇしな。」
ぐるりと記憶を辿るも、やはりそこにしか道は無いのだろうかと嘆息する。
-
>>2158
『では早速会いに行きましょうか』
「うむ、吾は此処で待つ」
-
>>2159
「へーよ、んじゃまぁ行きますかね。」
道は決まり、改めてバングルを填め直す。
久しく顔も出してないし丁度良い……などと心の中で考えながら。
-
と言う訳で王都へと向かうのだった…
次回は少し時を遡って白滝と化した半人とキャベツの珍道中である。
-
-とある噂のある森の奥-
最近王都で囁かれている噂がある。
草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。
其処で兵を待つ武芸者が居る、と誰かは言う。
武芸者は打ち破った者たちの得物を集めている、と。
集まった得物の中には伝説級のものもあるらしい、と。
お尋ねモノが潜んでいるらしい、と賞金稼ぎ。
さる村の教会からうら若き乙女を連れ去った極悪非道の男だ、と。
うら若き乙女かどうかは知らないが、女の歌声が聞こえるって話がある、と酔っ払い。
歌が聞こえる場所には湖があって其処に鳥だか魚だかが居たとか居ないとか…と言うモノも居る。
そういや化け物退治している奴がいたなぁ、と少数。
見たような顔から全く見かけない騎士だかゴーレムだか分らんのまで色々遭遇した、と。
岩が喋ったなんて話を聞くが…化け物っぽいよな、と便乗して誰かが。
大きな黒い卵があった気が…あれ、場所違ったっけ?
そうそう、巨大な生物等によって蹂躙された様な木々のある場所だったわ、と違う話も飛び交う。
森といえば奥地にひっそりとある墓石が最近朽ち果てたらしい、と青年。
そのせいか死霊の類が彷徨っているらしい…と。
え、奥地には200の階段があって、更に十数本の鳥居で出来た
若干うねりのあるアーチを抜けた其の先にネオベイ風神社があるんじゃなかったっけ?と誰か。
ん?其処って元々草原であった場が歪な黒い草木茂る嫌な気配漂う場になってるんだっけ?
鳥の羽音も虫の声も獣の気配もしないが、少女の歌声が聞こえるって聞いたが、とも言う。
昔から魔女が棲んでいるとの噂が立っているのも森の奥だ、と老人。
庭らしき部分に薬草の類が雑多に生え、
煙突からは怪しげな煙が天高く上がっている小ぢんまりとした一軒家があるのだ、と。
そんな訳で草木生い茂る視界の悪い森の奥で今日も何かが潜んでいる。
兎にも角にも此処はそんな場所である。
-
>>2162
うぞぞ…と噂の森を徘徊する音。
やっぱり何か潜んでいるのだった。
-
-王国領とある港-
ウスイズでの出来事から一週間もしないうち。
この時点では正体不明の未知の敵、
侵負に対抗する策を求め指し示された場へ向かわんとする白滝とキャベツ。
しかし向かう先はとても曰くありげな場所だった。
船乗りA「無理言うなって、あんな所には誰も行きゃあしないぜ」
白滝「そこを何とかして欲しいんですけど…」
船乗りA「無理だな。だいたいアンタ…人間じゃあねえよな?だが何者かはあえて聞かないぜ」
白滝「ううむ…」
頭をかきかき途方に暮れる矢印状の尻尾と乳白色の長髪に紅い瞳を持つ半人少女。
向かう先のお情報を得、港の船を回るが大体こういう返事しか返ってこなかった。
向かう先の曰く、それは…
嘗て中立国ウスイズの国家プロジェクトに生物兵器の研究開発があった。
胸部に膨大な魔翌力を秘める石を埋め込まれた巨竜、名を核竜。
完成の暁には高々度からの強襲を可能にする機動力と
都市を一撃で焼き尽くす広範囲大火力を持つ戦略兵器となる予定であった。
研究開発は国から離れた無人の離島で行われるが、
開発過程で事故が起こり、制御を失った核竜は暴走。
核竜の封印は辛くも施設を道連れに成功するが不完全なもので、
一度術者が維持を止めれば即解放という危うい状況を招いていた。
というものであった。
-
「……じゃあ死刑囚でも何でも連れてきて、船を引っ張らせれば良いじゃない。」
身も蓋もない事を言いながら、腕を組むキャベツ。
ボロボロになった白黒の外套を潮風に揺らし、長身真っ直ぐに佇んでいる。
「全く……これじゃあの馬鹿の方が、よっぽど肝が据わってるわ……。」
流石に数十件目ともなると、少々苛々している様子。
-
>>2165
「死刑囚にも人権はあるんですよメルフェさん…」
苦笑している白滝。
その間にも周囲を見回す、が。
「参りましたね〜、港にある船は殆ど当たったんじゃあないですかコレ」
天を仰ぎ途方に暮れる。
「ああ、水平線の辺りに目指す場所が見えてるなあ……」
-
>>2166
「……そうは言うけれどね、ゼーレン。
このままじゃ今日も船漁りで終わりよ?」
「中途半端に見えるというのがまた……もどかしいわ。」
親指の爪を噛みながら、三白眼で海の向こうを眺める。
-
>>2167
白滝「あー、うん、どうしましょうかねえ…」
男「何だお前ら、あの島に行きてえのか?」
白滝「ん?」
たそがれている二人の気配を察したのか声をかけてくるもの一人。
素肌に革服、首には鰓裂、傷んだ黒長髪の三白眼野郎であった。
-
>>2168
「ええ。
船出すの? 出さないの?」
最早話しの段取りも何も無い娘。
敢えてこの状況で声を掛けるなど、何か手があるに違いない。
として、話をすっ飛ばしているのだが。
-
>>2169
野郎「うはは、せっかちな嬢ちゃんだな!まあ話が早いのは良いことかぁ?」
笑うとギザギザの歯が見える。
どうやら亜人であるらしい…鰓からするに魚か。
野郎「だせるぜ?実は俺も今からあそこに行こうと思ってたんだ」
-
>>2170
「……碌な育ちじゃないのよ。察して頂戴。」
眼を瞑り、小さく息を吐く。
しかし組んだ腕を解き、右手を差し伸べた。
「メルフェリアスよ。宜しく連れて行って。」
-
>>2171
野郎「ルカンだ。海賊やってる」
その手を握る自称海賊。
白滝「ほへぇ…海賊……え、海賊?」
-
>>2172
「あら、海賊なんてとうの昔にカビが生えて滅んだと思ってたわ。」
相手が海賊と知れど、言葉は留まる所か皮肉る様な形に。
「良いじゃない。並の水夫より腕は確かでしょ。」
-
>>2173
ルカン「え?そうなのか?」
白滝「いや、よく分かりませんけど…大海賊時代でしたっけ、今」
ルカン「知らねえ、まあいいじゃねえかホレ、コッチだ」
そういうと海賊は港を背に歩き出す。
白滝「え、そっち山…」
ルカン「おう、知ってる」
-
>>2174
「全く以て見ないわ。」
ズバリと一蹴。しかし嘘でもない。
「……ちょっと、私達をからかおうってんなら相応の覚悟をなさいな。」
引っ込めた手を腕に組ませ、不機嫌そうな三白眼で睨む。
-
>>2175
ルカン
「んなことしねえって。俺は海賊だぜ?
港に船なんぞ止めてみろ。一発でお縄になるってもんだろ?」
-
>>2176
「…………。」
きょとんとした様子で亜人の言葉を聞き
「……それもそうね。」
納得した様子で頷き、後に従う事にした。
-
>>2177
そんな訳で港から山をぐるりと回って半時程。
ルカン「ほれ、ついた」
砂浜に異様にバウスプリットが頑丈そうな小型キャラベル船が打ち上がっていた。
周囲には何人かの人影。
ルカン「船はある、船はあるんだよなあ」
白滝「完全に打ち上げられてる…」
-
>>2178
「……。」
駄目だ。
まだ大人しくしていなければ、交渉を無碍にされる事もあり得る。
ここは大人の淑女らしく我慢を――
「……ちょっと!?
腕はあっても船が無いだなんて、聞いていないわよ……!!?
馬鹿にするのも良い加減にしないと、炭にするわよ……!!」
できませんでした。
-
>>2179
ルカン「待て落ち着け、あとちょっとなんだって!海に!海にあの船を近づけられれば!!」
最早うちあがった鯨のようなもんである。
この船を海に戻す…満潮を狙って行うべきであろうが其れにしたって難しすぎる。
そして騒ぎに何だ何だと人影らが近寄ってくる。
蟹「おや、船長…」
眼帯少女「・・・」
色黒「よぅ、やっと帰ってきたなって…女の子が増えてるじゃねえの」
眼鏡女子「え、今度は何役雇ったの?」
白衣「いや、そういうんじゃないと思うが…」
蟹(ミレ○ーク)の様な意匠の赤鎧。
首に黒いスカーフを巻いたベリーショートの眼帯少女。
2m近い筋骨隆々の色黒スキンヘッド野郎に
ゴツいツールベルトを身につけている三つ編みお下げの眼鏡女子と
白衣をマントの様に纏う寝不足なのか半眼な青年。
そんな面々であった。
-
>>2180
「はぁ!?
そんなの出来てから話し掛けなさい……! 時間が無駄になるじゃないの……ッ!!」
最早苛々が臨界を突破し、恥じらいなく喚きたてる娘。
「はぁ、はぁ……!」
しかし聊か騒ぎ立て過ぎた所為か、息が上がっている。
焦っていても仕方ないのは事実であるが。
-
>>2181
白滝「んー…」
そんな騒がしい娘を置いて船の周囲をグルグル回る。
白滝「あー…行けるかなぁ?」
-
>>2182
「……全く……どうしろって言うのよ……。」
対して、めげ気味な娘。
額に手を当てて、当ても無しといった表情。
-
>>2183
ルカン「うはははは、いやお前ら連れてくればなんとかなると思ったんだが…」
蟹「船長…また勘でヒトを連れてきたんですか……」
反省の色がないルカン。
ほかの面々は又か、という顔をしている。
白滝「いや、手ならありますね。これ戻せます」
閃いちゃったのは半分娘だった。次回に続く。
-
>>2184
「……あのね。
先に見立てが付いてから出来る、と言うべきでしょう……!?」
目的を目の前で取り上げられただけに、悪態は尽きない。
「……レン?」
そんな最中でひとり閃く娘に、一縷の望みを掛けて声を投げた。
-
【ある日ある時、王都近くの森】
「……」
【森のなかを静かに歩く、黒髪金目の少女がいる】
-
>>2186
あ、ラーナイさん
【全身包帯でぐるぐる巻きにした見た目美少女が歩いてくる、その目には戦闘中ですら絶対に見せることのない殺気が少し覗いている、普段のこいつを知る者なら凄まじい違和感を感じるだろう】
-
>>2187
「……オリル?」
【足を止め、様子を窺うよう首を傾げながら静かに声をかける】
-
>>2188
ええ、そうですよー
【目の殺気が消える】
-
>>2189
【いつもの様子に戻ったのをみて踏み込むべきか否か、しばし悩んで口を開く】
「……なにかあったのか?」
-
>>2190
昔の知り合いとちょっといろいろありまして
【こいつが殺気を出すような相手とは一体】
-
>>2191
「……相手のこと、聞いてもいいか?」
【オリルをまっすぐ見つめながら、静かにたずねた】
-
>>2192
ええ、良いですよ、僕達友達じゃないですか
【ニコッと天使の笑顔】
-
>>2193
「ああ、そうだ。
だから私は……その言葉でオリルに無理をさせたくない」
【笑顔のオリルとは対照的に、顔を曇らせるラーナイ】
「ムリに笑わないでくれ。
腹がたつなら怒ればいいし、嫌なら断わってほしいんだ」
//次でラストかな?
-
>>2194
いえ、むしろ聞いて貰ったら気が楽になると思いますよー
いろいろありがとうございますよ
【と、唐突にデコチュー感謝の印のつもりなのか】
-
>>2195
【でこちゅーに眉間のしわが増える。
どうやら誤魔化されたと感じたらしい】
「聞いていいなら、何でも聞くさ」
//Foはいつでもどぞー
-
>>2196
その人は僕を殺してくれるはずだった人なんですよ
用事があるので失礼しますね
【気になる言葉を残して去っていったFO】
-
>>2197
「…………」
【黙ったまま見送ったそうなFo】
-
王都周辺の森は一部の冒険者には魔窟として知られているらしい
微かな月光が木々に遮られて、視界が悪い上に、
モンスターや化け物とも遭遇することがあるのがその理由の一端であろう
そんな王都の森を東に抜けてしばらく歩いた先に見えるのは草原ではなく、
荒涼とした印象を与える荒地であった
そしてその中央にぽつりと佇み、違和感を振りまく一軒の古びた建物
壁の塗装は剥がれ落ちていて、ところどころにヒビといった損傷が見受けられる
屋根は平坦で、この建物が与える印象は家というよりも箱である
デズモンドとレイヤは、なんらかの事情でこの場所に足を踏み入れることになる
森を適当に彷徨っているだけでも、この場所には容易に辿り着ける
緑色の石の中に含まれた水は波を立てるようにして蠢いていて、黒色の石はわずかに明滅している
まるでこの場所に惹かれているかのよう
-
イシュカとの出会いと別れは永遠の別れというものを心から知らなかったデズモンドにとって非常につらいものであった
あれから心のなかを整理する時間があったため表面上は問題ないように振舞っているが実際は心が裂けそうなほどだ
と言っても、妹の生活もかかっている以上、何もせずにいるわけにも行かなかった
「…………。」
そんなクエスト帰りに奇妙な建物を見つけて訝しげに見る。
そうしていると振っていないのに緑色の石がさざ波立っているのに気づき、一歩一歩と建物に向かって歩いて行く
-
「………あれ……?確かこの道を通れば帰れるはずだけど……ここは何処なの……?」
その荒地にぽつんと居るのは一人の少女。
黒い石はあの時から常に持ち歩いているようだ。
………しかし石の反応には気づいていない様子。
「…………なんだろうこの建物………この辺にこんなのあったっけ?」
-
>>2200>>2201
いつからこの場所にこのような建物があるのかはわからない
しかし、今ここにあるというのは紛れもない事実である
建物に近づくと木製の、どこでも見られそうな扉が視界に飛び込んでくる
-
>>2202
「…………やけに年代が経ってるように見えるが、こんなとこにこんなのあったか?」
緑色の石の動向に気を使いながらも一歩一歩と木の扉に近づいていく。
そして、中で何か物音がしているのか耳を澄ませて確認しようと
-
>>2202
「………入ってみようかな………結構怪しいけど…………」
ゆっくりとドアを開けようとする。
-
>>2203
しかし耳を澄ましても物音ひとつ聞こえてこない
すでに廃墟とかしているのかもしれない
>>2204
扉を開けようとしても開かない、ドアノブの近くの鍵穴を見るに、どうやら鍵が掛かっているようだ
しかし扉の状態からして、力づくで開けられないこともないだろう
>>all
扉は見るからに脆そうで、破ることは容易に思える
人の気配も生き物の気配も、この一帯は全くと言っていいほどしない
-
>>2203
何時か、何処かで見たような少女がいる。
>>2205
「鍵……掛かってる………?」
「………でもそんなに硬くなさそうだし………フロストアロー!」
少し離れて氷の矢を放ち、ドアを突き破ろうとする。
-
>>2205
「……………物盗りの真似はしたくねぇが……」
とりあえず緑色の石をもう一度見て、先ほどの反応が強くなっているか確認する。
……これで反応がより強くなってるのなら無理矢理でも突入するつもりだ。
-
>>2206
デズモンドが様子見している間に、氷の矢はドアに直撃する
その一撃は扉を木端微塵にしてしまったようだ
>>2207
反応は今ださざ波を立てている程度のままである
>>all
視界が全くと言っていいほどに通じなさそうな、真っ暗闇が二人の目の前に広がる
微かに光を放ち明滅を繰り返す黒い石と緑色の石を用いれば、僅かな光で足元ぐらいは照らせるだろう
光源になるような道具を所持しているならば、もしくはそのような魔法を会得しているのならば
より明るい光で建物の内装を照らすこともできるだろう
-
>>2207
>>2208
「………なぁ、いくら中に誰もいないって言ってもこれじゃあ強盗と変わりないぜ?」
とりあえず、即効でドアをぶっ壊したレイヤに文句を言う。罠があったらどうするのか。
そして様子見で、氷の板を生成して外の光、及び緑色の石の光を反射させて入り口付近に何か罠があるかどうか確認する
-
>>2208-2209
「……真っ暗…………」
「中を照らすぐらいなら簡単だけど、やってくれるならいいかな……」
>>2209
「………衝動でやってしまった……じゃあ通用しないなぁ………」
木っ端微塵になったドアを見て言う。
-
>>2209>>2210
不幸中の幸いというべきか、二人から見る限りでは罠が仕掛けられているような様子はない
ただただ廊下が続いている
-
>>2210
>>2211
「…………まぁ、誰か住んでるならこんなにボロくはならないだろうけどな
一旦ここを調べてみようか。俺もここを調べたくなってきた。」
右手で石を持って周囲を照らしながら家の中に踏み込んでいく。
-
>>2211>>2212
「………廊下が続いてる………左右にドアとかないかな……?」
「………あと罠とかあるかもしれないから気をつけてね」
そう他人事のように言いながらデズモンドの後をついて行く。
-
>>2212>>2213
が、この魔導石程度の微弱な光ではどう頑張っても足元ぐらいしか照らせず、前もろくに見えない
この程度の光ではこの廊下は真っ暗闇となにも殆ど変らない
-
>>2214
「…………なぁレイヤ、明かりあるか?」
こういう時に限ってランタンを持ってきてないという痛恨のミスを悔やみながらレイヤにそう訪ねてみる
………下手に動いてミスをしたくないので一歩も動かずに
-
>>2215
「あ…………うん」
パァっと電球程度の明るさはある光球を作り出す。
「……何か変わった物ないかな……?」
-
>>2215>>2216
レイヤの作り出した光球のおかげで、前ぐらいは見渡せるようになる
しばらく道なりに歩いてみると、鍵穴のない扉に行き着く
そこから一応左の方向に道が続いているようであり、
そちらに近づけば近づくほど、デズモンドの持つ魔導石の波の立ち具合が激しくなり
レイヤの持つ魔導石の輝きが増していくことだろう
-
>>2217
「………石の反応が強くなってる?」
その反応に導かれるように左側の方向に進んでいく
-
>>2217-2218
「ドア………?」
「あれ?………そっち行くの?」
ドアが気になったものの、左へと進むデスモンドの後を追う。
-
>>2218>>2219
二人がしばらく進んでみると鉄製の扉を見つける
ドアノブの近くには鍵穴があり、また扉自体もかなり頑丈そうに見える
-
>>2220
「………鍵が必要か?」
……とりあえず念のためにドアノブを回して開くかどうか試す。
というより、石の反応が強くなってからデズモンドが焦っている様子だ
-
>>2220-2221
「………これは……簡単には開かなさそうな気が………」
「……そういえばあっちにもドアがあったけど………そっちも行ってみる?」
デズモンドの後ろで元来た廊下を指差しながら言う。
-
>>2221>>2222
石が反応しているのは、明らかにこの向こうの部屋である
ドアノブを回してもやはり開かないらしい
破壊を試みるのも手だろうが、余程のことでもない限り破ることは不可能だろう
-
>>2222
>>2223
「………鍵がいるな。とりあえずは向こうの部屋を探そう。」
レイヤの話を聞いていたのかいないのか、先程までいた廊下のドアまで戻って開けようとする
-
>>2224
「………うん、とりあえず戻ってみようかな」
光球を保ちながら廊下を進む。
-
>>2224>>2225
先ほどの扉に近づくにつれて、それぞれの石の反応も弱まって行く
鍵穴のない扉は、鍵が掛かっていないことを思わせる
-
>>2226
「………とりあえず、中に入ってみるか。
カバーリング頼むぞ」
石をポケットに戻した後、ドアを開ける。
-
>>2226-2227
「………うん、分かった」
「これを照らしておけばいいの?」
光の球をデズモンドの方へ少し近づける。
-
>>2227>>2228
中に入るとモンスターが飛び出てくる……わけではなった
扉の向こうに広がっていたのは、成人した男性でも手が届きそうもない大き目の本棚が奥のほうにぽつりと目につくような大部屋
床には様々な資料と思わしき書類や紙が散乱していて、足の踏み場が殆ど見当たらない
光を放つ球体が天井に浮かんでいて、それがこの部屋を照らしているようだ
しかし、その球体は時折切れかかった電球のように明滅を繰り返しているようで、それに寿命があるとすればそれが近づいているのかもしれない
そんな光で照らされたこの部屋を見渡すと、机にはこの部屋の紙にしては比較的綺麗に纏められた書類が複数枚見受けられる
この部屋に鍵が隠されているのだろうか……?
-
>>2229
「…………無闇に探しても見つかるわけねぇな。
………なんだこの紙?」
机の上にまとめられてる書類に目を通し始める
-
突如現れたようにも思えるこの箱のような建物の内部で、
デズモンドとレイヤはなにを見てなにを見つけるのだろうか
そんなこんなで今日はここまで
-
前回までのあらすじ
荒野にぽつりと佇む箱のような建物に訪れたデズモンドとレイヤ
真っ暗な通路に光を灯して扉を見つけたり鍵を探していると、
いつの間にかどこか無機質な、こんな部屋に辿り着いていた
成人した男性でも手が届きそうもない大きな本棚が奥のほうに一つぽつりと
床には様々な資料と思わしき書類や紙が散乱していて、足の踏み場が殆ど見当たらない
光を放つ球体が天井に浮かんでいて、それがこの部屋を照らしているようだ
しかし、その球体は時折切れかかった電球のように明滅を繰り返しているようで、それに寿命があるとすればそれが近づいているのかもしれない
そんな光で照らされたこの部屋を見渡すと、机にはこの部屋の紙にしては比較的綺麗に纏められた書類が複数枚見受けられる
この部屋に鍵が隠されているのだろうか……?
>>2230
デズモンドが拾い上げた紙切れの下のほうにページ数が記載されている
なにかの本のちぎれたページということだろうか?
そこの内容を要約するとこのようになる
・魔力が異質化した者は(石を取り除かれた者も含めて)魔力の枯渇は死に直結する、その者達にとって命は魔力である
・傷を負うと魔力を急激に失っていく、体も死に近づいていく
・もし生物における死をこれら異質化した魔力の持ち主が迎えた場合、その異質化した魔力に近しい魔力を用いれば、その人物を蘇生できる
・異質化した魔力を封じ込めた魔導石を、利便上ソウルアブソーブストーンと呼ぶ
・空間の捻じれといったものに巻き込まれた生物の魔力は異質化していることがある、
黒色のアブソーブストーンを用いればそういった魔力を効率よく取り込めるはず
・黒色のそれは通常のアブソーブストーンとは異なる性質を持つ
・黒色のアブソーブストーンは通常のそれと異なり亡骸も取り込めて、魔力を吸収する力に特化している
・この魔力を吸収できるタイミングはこういった魔力を持つ生物が死を迎えるタイミング
・この部屋を左に行った部屋にて、魔力を吸い込ませた石を用いてある手順を踏めば蘇生させられる
・ある手順については後述する
長い、空間の捻じれや魔導石については心当たりがあるかもしれない
-
>>2231-2232
「………何か見つけたの?」
踏めそうな場所を探しつつ、デズモンドの方へと歩いて行く。
-
>>2232
>>2233
「…………レイヤは鍵を探してくれ。頼む。」
(黒色の石………レイヤが持ってたアレか?
俺が砕いたのは瑠璃色だったが……)
(………イシュカが生き返るのか!?方法は後術ってなぁ!どこのページだ!)
レイヤにそう告げながらも他に資料がないかちぎれたページの番号を記憶して片っ端から床の資料を手にとって目を通す
-
>>2233>>2234
が、デズモンドの拾い上げた紙切れには情報は記載されておらず、
代わりに魔導石の絵が描かれていた
それは二人の持つ魔導石に似ている
-
>>2234
「……あ、うん」
目についた本棚を下の段から見て行く。
「……それにしても大きい本棚だなぁ………」
ある程度高い所の段を見る為に途中からふわっと宙に浮く。
彼女のちょうど下辺りには風が吹いているらしく紙切れなどが少し舞い上がっている。
-
>>2235
「……………ここに来る際に石が反応してたのは偶然じゃなかった訳だな。
………となると他にも資料がいるな……!」
机の上の資料を手に持って大きな本棚に向かっていく
鍵を探すと言うよりも他の資料を求めてだ。
「………いい知らせがある。
イシュカを生き返らせるかもしれない。」
と、言いながら机の上の資料と先ほど見た魔導石が描かれている絵をレイヤに見せて
-
>>2236>>2237
本の大きさも表紙も、どれも様々
しかしそのどれもがやや痛んでいて、
手入れが行き届いていないことを思わせる
-
>>2237
「えっ………本当に…!?」
「………この辺に鍵は無いみたい……」
「それにしても結構痛んでいるような………」
適当にあった本を一冊拾い上げて。
-
>>2238
「…………ああ、お前がイシュカの死に居合わせた時に死骸が消えたろ?それか石に吸い込まれたか。
………イシュカの死体がないって知った時には焦ったが、これを知ったら納得だな。」
(………"これ"について書いてる本を探しだすのは無理そうだな……。
向こうの部屋に蘇生方法が乗ってある可能性も十分にあるし、まずは鍵を探すか?)
鍵は地面に落ちていないだろうと判断して適当に部屋を探索する。
主に調べるのは部屋の壁に引っ掛けるものがないかと、机やらなんやらのものをのっけることができるものだ
-
>>2239
質素な作りの本の中身は
アブソーブストーンと呼ばれる魔導石について纏めたものらしい
しかし写真を含めてところどころのページがちぎれていて読めなくなっていたり、
文字が意図的に塗りつぶされていたりする
ページの損傷が激しい部分、ちぎれてしまっている部分を除いて、この本から読み取れる情報を要約すると
・その石は人の魔力を吸収する
・話した言葉も言霊として同じように吸収でき、術式を唱えてそれも共に保存しておくと、
吸収させた魔力と術式を解き放つことで、一度きりだがそのが魔法を再現して使用できる
・魔力や言葉の吸収はこの石を直接持った状態でしか行われない、石に――と書き加えなければならない
・石に書き加えた文字は吸収が終了すると自動的に消滅し、石の中で吸収した魔力が形となり蠢く
・魔力を吸収させた未使用の石同士を近づけたり、人にこれを埋め込んだ際に生じる、異質化した魔力に触れた際
石がなにかしらの反応を示すことがある
なにを書き加えればよいのか、などところどころがインクで塗りつぶされている
この足場のないほど散らかっている部屋に、もしかするとこの本のページの切れ端が落ちているかもしれない
また欠けたページ数のうちの数枚は、デズモンドの見つけた紙切れのそれと一致する
>>2240
壁に物をひっかけるものはなさそうだが、
壁に沿うようにして置かれた机ならば存在した
もっともその机にも紙切れが散乱している
-
>>2240
「………この石……?」
何処からともなく黒い魔導石を取り出す。
>>2240-2241
「………折角だしちょっと読んでみようかな…?」
ページをぱらぱらとめくる。
「……やっぱり痛みがひどいなぁ………塗りつぶされてる所もあるし」
「………アブソーブ……ストーンっていうものについてまとめている本………ってことかな?」
デズモンドにもこの呟きは聞こえるかもしれない。
-
>>2241
>>2241
>>2242
「多分その石だろうな。
もし、違うのであれば今ここを探しているのが無意味になるが」
レイヤの方向を見もせずにそう言って
どこかあせっているような、様子だ
「………この机か?」
とりあえず机の上に散らばった資料を手にとって目を通す。
それまで持っていた資料はバックの中にしまってから
-
>>2242>>2243
デズモンドが手に取った資料は、偶然にも石に関する実験の記録であった
そしてその被験者らしいイシュカについて記載されたものだった
目を通すか、それとも後回しにして鍵を探すことを優先するか……
-
>>2243-2244
「……とりあえずこの石とこの本は渡しておくね」
デズモンドに石とさっきの本を渡す。
「私は鍵を探しておくから……デズモンドはこの石についてちょっと調べといて………」
「あと……何か分かったことがあったら呼んでね」
机の上の無数にある本や紙切れをどけて鍵を探す。
-
>>2244
>>2245
「おうよ、任せておきな。」
本と石を受け取って石はポケットに、資料はバックに仕舞う。
「…………ッ!!」
そうして机の上の資料のページを軽く捲って、その被験者が誰かを悟った瞬間に資料を見る手つきが止まるが、それでも深く読み込んでいく
……見るのはとてもつらいが、手がかりが何かあると考えてのことだ。
-
>>2245
レイヤが紙をどけるとそれらの紙は地面に落ちる
そして銀色に光輝くモノを見つけることだろう
>>2246
中身はこうである
空間魔力を含んだ実験の被験者として、××町の娘『イシュカ・ラデイント』を選定する
以前『力』を持つ者を調査すべく送り込んだ調査員が、彼女に『力』を感じ取ったためである
『力』を持つ者が複数名が確認されているにも関わらず、今回はなぜ彼女を選んだのか?
それは『力』を持つことも無論大前提だが、
天涯孤独の疎まれ者がいなくなった所で世間的に何の問題も無いからである
この被験者は幼少期両親を事故で亡くしてからは天涯孤独で、
その後に引き取られた叔父からは暴力を振るわれている
街の人々は被験者の叔父を恐れているようで
虐待のそれを知りつも見て見ぬ振りをしているようだ
またそんな叔父を金で買収することは容易であった
『力』を持つ大切な研究体には違いないが、
捨てるにしても何の問題もないのである
誰にも望まれていないのだから
『力』以外の能力は特に確認されていない
虐待が酷いものであったのか、人との接し方に怯えが見て取れる
これはある意味では洗脳しやすい体質であると言え、洗脳さえしてしまえば
もしくは完全に壊してしまえば、これからの実験にも耐えうるだろう
実験の責任者として――を任命する
彼女もアブゾーブストーンには興味を示しているらしく、快く引き受けてくれた
この実験の結果次第では我々の研究もさらなる進展を遂げることだろう
その資料はここで途切れている
やはりところどころ字が薄れていて読みずらい
-
>>2246-2247
「………何か落ちたかな?」
ふと床に落ちた紙の方を見る。
「あっ……見つけた!」
その銀色に光るものを拾い上げる。
-
>>2247
「………………」
(なんだよ………なんだよこれ!!)
レイヤが鍵を見つけたことにも気づかず、その資料を手に呆然としている。
イシュカに虐待をした義理親にも、イシュカを騙した研究員にも、
そしてなによりもそれを見て見ぬふりをした村人に怒りを燃え上がらせている
(弱いから、見逃すのか?力がないから逃げるか?
それでいいってこの村人が思ってるのか!?ふざけるなよ……!!)
-
>>2248
それは紛れもなく鍵の形をしている
あの扉にも合う……かもしれない
>>2249
資料に怒りをぶつけようとも、資料は言葉を発さない
ただデズモンドに言葉を見せるだけ
-
>>2249-2250
「……ねえ、鍵っぽいものを見つけたんだけど」
資料を手に憤慨するデズモンドに声をかける。
無論、それに何が書かれているかは知る由も無い。
-
>>2250
「……………。」
(イシュカに、なんて言えばいいんだろうか………。)
資料の中に書かれている人物に怒りを向けている反面、これを知ってしまい、イシュカにどのように接すればいいのか頭のなかがぐちゃぐちゃになっている
同情なんてしてほしくないだろうし、かと言ってなにもしないと言い切れるほど冷たい性格をしていなかった。
「あ、ああ…………。それじゃああの部屋に行くか。」
レイヤには、自然体のままイシュカに接して貰いたい。
資料をレイヤに見せないようにいそいそとバックに仕舞った後に先ほどの閉じた扉の場所に戻ろうと
-
>>2251->>2252
ちなみに本にもう一度目を通してみればわかるが、
肝心の魔力が変異した者を蘇生させるための方法が抜け落ちている
このままそこへ向かっても、行き詰まることになるだろう
-
>>2253
「…………そういえばレイヤ、組成する手段は見つかったか?」
そう、レイヤに尋ねる。
もしかしたら組成するための部屋にあるかもしれないが、それでもできるかぎり探索はするべきかもしれない
-
「………それじゃああの部屋に行く?」
ガチャっとドアを開けながら言う。
-
//>>2255はなかったことに
-
>>2253-2254
「………そういえばさっき渡した本に何か書いてたけど………肝心な部分が塗りつぶされてるんだよねぇ……」
「……とりあえずそのページの所はちょっと折ってるけど」
-
>>2254>>2257
レイヤの言う通り、本の文字がところどころ塗りつぶされていたり薄れていたりする
折られているページの次から何ページ分かが抜け落ちていて、
蘇生の方法も同様にして抜け落ちている
-
>>2257
>>2258
「…………これじゃあ生き返らせるには厳しいな。
一旦別の資料を探そう。」
レイヤの言ってることが本当かどうか確かめるために軽く本に目を通した後に
とりあえずレイヤがどけた机の資料を手当たり次第に見ていく
(まずは生き返らせないと行けないんだ、余計なことを考えるな……!)
-
>>2259
「………うん、それじゃあ私も探すよ」
デスモンドとは別の場所の床に落ちた資料を拾い上げながら探す。
-
>>2259
デズモンドが目を通した資料の大半は、他の被験者についてや
必要のない情報ばかりであった
その中で、黒い魔石に関する資料に気づけるかもしれない
内容は蘇生に必要な異質化した魔力が蓄えられているかを判別するというもので、
石がはっきりと確認できるほどの強烈な紫色の光を放ち明滅していれば、
蘇生させられるだけの魔力が蓄えられていることになるらしい
>>2260
レイヤもまた拾い上げた資料のち、蘇生の手順が書かれたそれを見つけることだろう
それによれば十分な魔力を得た黒い石と、
一度でも魔石を埋め込まれたことのある人物の亡骸を
この施設内の別の部屋に置くといったことが記載されている
-
>>2261
「……違う、違う、これも違う!」
欲しい資料じゃないとわかればそれらを一箇所にまとめて
「………黒い石の光が確認できるほど?」
ポケットから黒い石を取り出して光の色を確認する。
-
>>2261
「十分な魔力を得たさっきの石と………」
「………別の部屋……?あの鍵がかかってた部屋じゃなくて……?」
-
>>2262
しかし、石はまったくと言っていいほど輝きを見せていない
魔力が蓄えられていないということだろう
>>2263
この部屋とは異なる部屋、という意味でそう記載されたのかもしれない
しかし、その文章の意図を知るのはその文章を作成した人間だけである
-
>>2264
「………つまり、魔力、異型化した魔力が必要なんだな……。
俺の魔力が使えるかどうかはわからねぇが………」
黒い石に、自分の魔力を少しずつ流し込もうと
……書いてあることが正しければこれでダメなら死体を漁るか、作らなければならないということだからだ。
-
>>2264-2265
「何か見つかった………?」
デズモンドに声をかける。
-
>>2265>>2266
魔力を流し込んでも、石はなんら反応を示さない
やはりというべきか、記載されているような特殊な魔力が必要のようだ
-
>>2267
「………レイヤ、イシュカを生き返らせるにはちょいとばかし大変な様子なようだぜ。
………生き返らせるの為にイシュカみたいな人間を犠牲にする必要があるらしい………」
そう言いながらも先ほどのいらないと断定していた資料から他の被験者の資料を漁り出す。
………それでどうする気かはお察しのとおりであろう
-
>>2268
「………つまりどういうこと……?」
「…………イシュカみたいな人って……つまりどうなの……?」
言ってることがいまいち理解できてない様子。
-
>>2268>>2269
空間の捻じれに巻き込まれた者達……身近な例ではあの村の者達でも、
この良くわからない計画の被験者でも、
記述からして犠牲にすべき対象はどちらでも良いのだろう
しかしどれほどの魔力が必要なのかはわからない
様々な被験者の情報をデズモンドは知ることになる
どれも殆どは顔が描かれていないために、人物を特定するのは難しそうだ
その中でも、知っているかもしれない人物を二人ほど特筆する
一人はゼレミア、しかしレイヤのほうがよく知っているかもしれない
キツネに関する記述もなされているために、気付けるかもしれない
もう一人はセリオン、こちらはもしかすると二人とも風の噂で
その名を耳にしたことがあるかもしれない
王都でかき氷を売っている、あの白銀髪の少女のことだ
-
>>2270
「………セリオン、以外は分からねぇな…………。」
ひと通り見た後にそれを一旦レイヤに手渡して
「とりあえず、こういう連中が死ぬ際に黒い石を掲げると黒い石に吸収されるんだと。
………この中の何人かを殺そうかと考えてる。」
「無論、片っ端にやるんじゃなくて、大義名分ができるような、言っちまえば糞野郎に標的は絞るがな。」
と、誤解を招かないように気をつけながら言う
-
>>2271
「私も………セリオンしか分からないなぁ………」
「………キツネ……」
「はっ……もしかして………あの人のことじゃあ………?」
何やら心当たりがある模様。
-
>>2271>>2272
ゼレミアのデータをよく読んでみると、彼女は望んでそうなったこと、
そしてイシュカに対する実験の責任者といったことが記述されている
履歴に関してはこちらのほうがセリオンの数十倍は黒く思える
-
>>2272
>>2273
「……なぁレイヤ、そいつの話しを詳しく聞かせてもらえないか?」
イシュカの責任者と書かれているのを見逃すわけもなく、レイヤにそう詰め寄る。
……怒りを抑えきれていないのか殺気立っている。
-
>>2774
「………前にも言わなかったっけ……」
「……もともとイシュカを『殺せ』と言ったのはその人だってことを…………」
「………それでそんな経歴があったのかぁ…………」
「初めて会った時から何か怪しいと思ってたけど………」
「……ところで、そのキツネについてなんか書いてない?」
-
>>2274
ゼレミアに関してはレイヤの言う通りである
だとすると……
>>2275
キツネに関しても記述されている様子
要約するとこういった実験をする組織が、特殊な空間を発見して
そこで生産された魔導具というのがその正体のようだ
-
>>2275
>>2276
「………そいつもイシュカみたいに体に変化が起きてる可能性が高いな。
……………そいつの考えによっちゃあ我慢を抑えきれないかもしれねぇが……。」
「それでも話を聞く必要があるな。なぜそんことを頼んだのかってな。」
出来る限り温厚な顔になるように意識してレイヤを見てそう言うが、殺気を隠せてはいない。
「………前に宴会を開いた村に戻れば何かわかるかもな。
それか、もう少しここを探索するかのどちらかだが……」
ついでに、イシュカの死体も回収しないとな、とぼやきながら資料をバックに詰め込んでいく。
-
>>2276-2277
「……そうかな………とりあえずあの村に行ってみよう」
「何か手がかりが掴めるかもしれないし………」
「………それかあの部屋を見に行くか………鍵も手に入ったし」
-
>>2277>>2278
二人が拾った資料の中には、村……
正確にはその先の森の位置を示した地図も含まれている
そこへ行くにしても道に迷うことはないだろう
-
>>2279
>>2230
(………この施設が破壊されることはあっても、村が壊滅するなんてことはないだろう、さすがに。
だが、こうも施設が放置されてるとここが廃棄されてないようにも見えるな……。)
「とりあえず、もう一つの部屋も見に行こう。
何か他にわかることがあるかもしれない。」
といって、先行するように前を歩く。
(………もし今も誰かが管理してるとしたら、俺達が来た痕跡を見て確実に証拠隠滅しにかかるだろうな……。
その前に、できるだけ情報を集めないと……!)
-
>>2280
「………うん、それじゃあ行ってみよう」
鉄のドアの方へと廊下を進む。
-
>>2280>>2281
そうして二人は何事もなく鉄の扉の前に辿り着く
鍵を使えば扉を開けられるだろう
-
>>2282
「それじゃあ、鍵を開けてくれないか?」
レイヤに、そう頼み込む。
念のため、県の柄に手をかけながら
-
>>2283
「………あ、うん」
鍵穴に鍵を差す。
扉は開くか…………。
-
>>2283>>2284
かちゃり、と鍵が開いたような音がする
これで扉は開くだろう
あとはドアノブを引くだけだ
//ところでお二人とも、眠気や時間その他諸々は大丈夫ですか?
-
>>2284
>>2285
「………オッケー、開けるぞ。」
我慢を抑えきれなかったのかドアを開けるなり柄にかけていた腕をドアに持って行き開けようとする
-
>>2285
「………」
ドアが開くのを待っている。
//まだ大丈夫ですよ
-
>>2286>>2287
扉が開くとその先の部屋に広がるのは巨大な魔法陣を囲むようにして
4方位にそれぞれ小さな魔法陣が描かれた大部屋である
周囲の壁に沿うようにして置かれた台座の上に乗せられたロウソクによって
薄暗くも照らされていて、儀式の場を思わせるような空間だ
そしてこの部屋に入ったときから、
緑色の石が激しく波立っていることに気づくだろうか?
-
>>2288
「………まぁ、資料とかはあるわけねぇか。
…………ってなんだ?」
部屋を見渡した後に緑色の石の変化に気づき、取り出してみる。
-
>>2288-2289
「………いかにも何かをやるって感じの部屋………」
「でも肝心な方法がわからないとなぁ…………」
「………どうしたの?」
石の変化に気づいたデズモンドに話しかける。
-
>>2289>>2290
巨大な魔法陣から見て北の方角に位置する魔法陣に反応を示しているようである
そういえば、資料にこの部屋のことについて記されていた
特殊な魔力がこの部屋を支配している、とも記載されていた
-
>>2290
>>2291
「……………この魔方陣に何かあるのか?」
何も考えずに、北の魔法陣に歩いて近づいていく
-
>>2291-2292
「確かにここに何かあるような………」
デズモンドと同じく北の方へ。
-
>>2292>>2293
反応とは裏腹に、なにか起きる素振りは感じられない
この部屋は黒い魔導石に魔力を込めてからでなければ、意味をなさないのだろうか
-
>>2294
「……………そう、か。やっぱりそんなに美味しい話はないか。」
どこか落胆した様子でそう言って
「………村に向かおう。鍵はちゃんと閉めてくれよ。」
レイヤにそれだけ言って無言で家から出ようとする
-
>>2295
「ん、分かった」
再び鍵穴に鍵を差して鍵を閉める。
そしてデズモンドを追いかけて建物の外へと。
-
>>2295>>2296
村で彼らを待ち受けるものとは……今日はここまで
-
前回までは
デズモンドとレイヤはある施設に立ち寄り、イシュカ蘇生の可能性を知る
そして二人は諸々の手がかりを求めて以前立ち寄った村へと赴くのだった
地図を頼りに、もしくは記憶を頼りに二人は湖に隣接するようにして点在する村へとたどり着く
村を囲うようにして木々が生い茂っているところを見るに、森を開拓して作られた村であるということだろう
さっと見渡せばまばらに小屋のような建物が見えたり、水を汲むための井戸が見られたりする
囲いを敷いて畑なども見られたりと、村全体の面積は広めにとられている
この村を北に抜けてしばらく行くと湖の森に
南に抜けてしばらく行くと洞窟に辿り着く、と地図に記されている
子ども達の生き生きとした声や、そんな子供達を微笑ましい表情で見つめている村の婦人たちの話し声
歪みに捕えられていた過去などどこ吹く風、のどかで穏やかな空気がこの村に流れていた
村に辿り着くと黒い石が黒っぽい光を放っていることに気づくかもしれない
この村の人々に石が反応しているように思える
-
>>2298
「……とりあえず、適当な人に聞くか?
ゼレミアだったか?そいつの行方を」
(………まさか、な。)
内心、この村の人々も実験に関わっているのではないかと想像しながらもレイヤにそう訪ねて
-
>>2299
「でも下手に聞き込んだら逆に嗅ぎつけられて………」
「……あと無関係な住民を巻き添えにする訳にもいかないし………」
「………だけどやっぱり聞かないといけないかな……?」
-
>>2299>>2300
「あ、冒険者さんだ!」
「この前の人たちだ!」
そうして二人が話し込んでいると、
木の枝を剣に見立てて打ち合いをしていた
男の子二人がデズモンドとレイヤの姿を見つけて近づいてくる
-
>>2300
>>2301
「………いいか、重要なことは『聞き込みとは思われないようにする』ことだ。
馬鹿正直に聞こうととは思ってねぇよ。まぁ見てな」
レイヤにそう耳打ちをして
「よう、元気か?
良い剣の振りだったぜ!」
と言って男の子の頭をワシャワシャと撫でて
「………調度良かった。飯屋とかそういうのってこの辺りにあるか?
ちょっと腹ごしらえがしたいんだが……」
と、確実に大人がいそうな場所で、軽く話題に出しても怪しぶまれなさそうなところがあるか、子供に聞いてみる。
-
>>2302
「あ……うん……分かった………」
その場に立ってデズモンドと少年2人の方を見ている。
-
>>2302>>2303
「へへっ、そうだろ」
自慢げに言いつつも
「腹ごしらえできるような場所……あったか?」
「うん、あそこだよ」
やや色白のほうの男の子が東の方角を指差す
そこにはおむすび屋と看板が立てかけられている小屋が
-
>>2303
>>2304
「……あいよ、ありがとなっと。
よし、んじゃあ行くぞ。腹が減ってはなんとやらだ」
といってまっすぐ、おむすび屋に向かっていく。
「鐘なら俺がおごるさ。とりあえずは行くぞ。
……大人ってのは飯屋、酒場、あとは嬢ちゃんには教えられないようなところに集まるもんだ」
-
>>2305
「ふむ……それじゃあそこの人に聞く……って訳?」
「………ところでどうやって聞くの?」
「………そういえば昨日の夜から何も食べてないなぁ」
-
>>2305>>2306
おむすび屋に入ると店内は大人の男たちによってにぎわいを見せていた
聞こえてくる話や男達を見るに、狩りを主業にしているようだ
店内は少し進んだ先に注文を取るためであろうカウンター
その両端には開放されたお座敷が
所謂居酒屋のようなノリである
-
>>2307
「………どうやって聞くか?愚問だな」
レイヤにそう言いながら適当な席に座る。
他人の話が盗み聞きできるように、ある程度賑やかなところに
「偶然、聞こえちゃったとするんだったらそれはしかたのないことだろ?
ま、それがダメなら軽い気持ちで店員さんにでも聞けばいいだろうし。」
そう言いながらどのようなメニューが有るかあたりを見る
「そうそう、あんまし高いのはやめてくれよ?」
-
>>2308
「………あまり高いのは頼まないから大丈夫」
そう言いながらメニューを見る。
-
>>2308>>2309
おむすび屋だけあっておむすびを始めとして山菜料理、肉料理と様々
豚の丸焼きなんてものもあるし、シソのてんぷらというものもある
ドリンクは水とお酒のみで、どちらもお金を取られるようだ
「……なあ、知ってるか? 森の神隠しの話」
「ああ、あれか……」
やがてそんな声が二人の耳に届くかもしれない
-
>>2310
「んー、おにぎりと軽く肉食って、あとは水かねぇ?
あー、シソの天ぷらって結構よさそうだな、これも食べるか。」
「お前も、好きに頼んでいいぞ?
ああ、酒は避けろよ。酔っ払うために来た訳じゃねぇしな。」
世間話をしているように装いながら、二人の話に注意深く耳を傾ける。
(……まだ、続いているのか?イシュカの時みたいな例が………)
-
>>2311
「うーん………それじゃあもうおむすびだけでいいや」
位置の問題からか2人の声は聞こえていない。
-
>>2311>>2312
二人が座ったのを確認してか、
少し遅れて若者が注文を取りにやって来る
「この先の湖に通じる森にやってきた人間が無作為に姿を消すってやつだよな」
「ああ、それだよそれ 森のどこを探してもいないくなってる
やっと俺たちも自由になれたってのにな……」
どちらも声色はやや年期の入った男性の物で、その口調はどこか沈んでいる
他人事とは捉えていないのだろう
-
>>2313
「………ああ、注文だったな、おむすびを2つ、お冷を2つ、あとしその天ぷらを頼む」
(………湖、あの場所だよな?)
重要な情報を聴きとったからか、肉を頼まずに手短に注文を済ませる。
「………レイヤ、お前あのキツネ野郎にどこで出会った?」
注文を取りに来た若者が通り過ぎるのを待ったあと、小声でレイヤにそう尋ねる
-
>>2314
「うーんと………この村の入り口辺りだったと思う………詳しくはあまり覚えてないけど………」
「確か雨宿りしてたら………ここを通りかかって………この村について聞いたら………イシュカが原因とか何とか………」
小さな声でデズモンドに説明する。
-
>>2314
店員と思わしき若者はかしこまりましたと一つ言い、
そのままどこかへと
「また湖ねえ……、あのキツネの女から聞いた話だと
俺たちが苦しんだのもそこのせいだろ?」
「ああ、人魚のせいって話だった
今はもういないって聞くし、湖に行っても人魚なんていない」
「もういないから大丈夫っていうが、どこが大丈夫なんだよ……」
そんな話声が聞こえたかと思うと、
先ほどの店員がおむすびとしそのてんぷらとお冷を人数分持ってくる
-
>>2315
>>2316
「ん、まぁ前とおんなじ場所にいるわけもないか、
詳しい場所は足で調べるしかないと」
レイヤにそう言った後に料理が届いて
「おっ、早速食べようぜ。なかなか美味そうだ」
(キツネの女……この村と強く密着してるわけでもないのか?
それともただ単にこいつらに名前を言ってないだけなのか……)
(イシュカの時の神かくしはおそらく魔導石のせいで時空が歪んで起きてたもの、ともなると今回も魔導石が絡んでる。
ともなれば………。)
おにぎりを一口頬張りながら二人の話を聞いて
-
>>2317
「………それはそうだよね…………」
「あ、それじゃあいただきまーす」
おにぎりを一口食べる。
-
>>2317>>2318
「あの湖、呪われてるのかもな」
「かもな、だとするとあの森の生き物を狩る俺たちはどうなるのやら」
不安を嘆きつつ、二人の男性は去って行った
店内は相変わらずの騒がしさ
しかしそのどれも二人の役に立つとは思えない
-
>>2319
「………さて、行き先は湖だ。
イシュカがいなくなっても神かくしがまだ起きているらしい」
男たちが帰るなり、おにぎりやらなんやらを腹に詰め込んでいく。
あまり味わっていないのが傍目にもわかるだろう
-
>>2320
「……じゃあ原因は何なの……?」
「確かにあの石は壊したはず…………」
同じようにおにぎりを食べる。
-
>>2320
確かに石は破壊して村人たちも開放された
だが事実として村人たちが囁く神隠し
人魚のいなくなった湖になにが起きているのだろうか
鍵は湖に隠されてる……かもしれない
//ところでお二方、お時間は大丈夫ですか?
-
>>2321
>>2322
「此処から先は俺達が調べることだろうな。」
そう言って天ぷらを勢い良く食べ、水を飲み干した後
「ご馳走様と、おあいそお願いします!」
と、店員さんに会計を頼み
-
>>2323
「…………またいろいろあるのか……」
後ろで会計を待っている。
-
>>2323>>2324
金額自体は対して高くつかずに済んだ模様
せいぜい銅貨数枚ぐらいである
外に出るとやはり村人たちは平和を満喫している
森にさえ近づかなければ何の問題もないのだから
が、中には身近な人が森に向かったのだろうか、不安気な表情を浮かべる人も
でっちあげではなさそうである
ここから北の方向へと歩けば湖の森に辿り着ける
情報収集も可能だろうが、大した情報は得られないかもしれない
-
>>2324
>>2325
(キツネ野郎の行方は調べてもわからないだろうしな。
これはとりあえず湖の件を解決すべきだろう)
「………まぁ真っ直ぐ行くべきだな。」
迷うことなく、北に進んでいく
-
>>2326
「………とりあえずそこに行かないとどうにもならないしね……」
万が一の為の片方の剣の柄を握る。
-
>>2326>>2327
建物を探索したのが数日前、村に辿り着いたのが今日の昼下がり
そして今森へ到着したころにはすでに夕暮れ時、まもなく日も沈むだろう
空を見上げれば、かつて人魚が仰ぎ見ていた月がうっすらと見える
森は張り巡らされた根によって足場が悪い、
しかしまだそう暗くないために足を取られることはないだろう
蛇などの生き物も多々見られて、命が戻ってきたことを思わせる
反面、初めから存在しなかったかののように、無惨な亡骸が消えている
-
>>2327
>>2328
「………このまま進むぞ、明るい間に神隠しは起こらないだろうしな」
手に剣を持ちながら、湖に向かって進軍していく。
時折緑色の医師の様子を見たりしている。
-
>>2329
「………うん、やっぱりなるべく早めにいっといたほうがいいよね………」
周囲に多少警戒しつつデズモンドについて行く。
-
>>2329
緑色の石は静かに波を立てている
そんなこんなで二人が進軍していると、二人の視界を掠めるようにして透き通るような長い黒髪が映る
恐らく女性の髪である、視力が良いならば肩にキツネが乗っていることにも気づけるかもしれない
あの女性がここに訪れているらしい
それと同時に黒色の石は微々たる量の光を放つ
-
//ミス
>>2331→>>2331-2332
-
>>2331
「…………、アレか?
わざわざこんな湖にいる時点で怪しいだろうが」
視力が良いといっても実際の人物を見たわけでないので本人だと断定できず、歩いて近づいていく。
肩に狐が乗っていること、わざわざ神かくしが怒っている湖にいることを考えるに怪しいどころではないが
-
>>2331-2333
「………多分……。髪の毛も黒かったはず…………」
デズモンドだけに聞こえるよう、小声で話す。
「………とりあえず後を追ってみよう…………」
-
>>2333
その時、彼女の唇が動いた気がした
すると彼女の背後で黒い亀裂が空間に走り、
そこから全身が炎に包まれたヒトガタの化け物が3体、這い出てくる
目にあたる部分は血走っていて、そこに理性は感じられない
二人を見つけた化け物は、アンデッドを連想させるような重い足取りで二人に近づいてくる
炎のまとわりついた手を伸ばして、二人の首根っこを掴もうとするかのように
黒い石はあの化け物と遭遇してからというもの、光を放ち続けている
木々に火が燃え移れば不味いことになるだろう
彼女は意に介することなく奥へと歩き続ける
夕暮れ時という時間帯のせいか、はたまた神隠しのせいか、
ほかに人の気配はないようである
-
>>2335 >>2333->>2334
-
>>2335
「………どうやら彼女さん、交渉のテーブルに座る気すらないようだぜ!」
化け物が彼女の背後で這い出て来るのを見て、剣を引きぬいて構える
(……炎か、それだったら森に被害が出ないように仕留める!)
「魔法剣。クリスタルブレード!」
水を纏わせた剣をヒトガタの一体に向けて振るう!
その水は振るわれた際に薄く、刃のように勢いよく噴出されてヒトガタの手を切断線と迫る
-
>>2335-2336
「………そんな感じっぽいねぇ………」
「炎は得意中の得意!!フリーズキャノン!」
デズモンドがねらったヒトガタとは別の方に凍てつくような光の筋を放つ。
まともに食らえば氷漬けになるだろう。
-
>>2337
「……グググ」
水に弱いせいか、デズモンドのもくろみ通りその腕は切断される
纏わりついた炎が消火されて転げ落ちた腕は、焦げた人の腕のそれそのものだった
腕を失いバランスを保てずに転倒する化け物
攻撃のチャンスであろう
>>2338
「……」
氷漬けにされる化け物
氷を融かすには火力が足りないようだが、放っておくとまた動き出すかもしれない
>>all
攻撃を受けていない3体目の化け物は、炎のまとわりついた腕を二人に向ける
そして野球ボールサイズの火炎をそれぞれに放つ
ただ避ければそれは二人の背後にも広がる木々に燃え移ることだろう
>>2338
-
>>2339
「おっと危な……アイスボール!」
こちらも冷気の球を放ち、火炎を相殺する。
「さて、あとはこいつを………クリスタルスラッシュ!」
氷の魔力を帯びさせた剣で氷漬けになったヒトガタの胴体を真っ二つに斬る。
-
>>2339
「………うへぇ、まずはとどめを刺すべきかね……ってアブねぇ!」
まずは、火炎球を水の壁を作り受け止めた後、片腕を失ったヒトガタにとどめを刺すべく一気に接近する
「エアロフウゲツ!バラバラになりな!」
鋭い風をまとわせた剣での連撃、防御力が人並であればあっという間に引き裂かれるであろう。
-
>>2340
冷気の球で十分相殺できた火球
氷漬けになっては炎の化け物も身動きとれず、あっけなく真っ二つに
と同時に、その化け物は濁ったような赤い石を落として消滅した
>>2341
こちらの火球も呆気なく受け止められる
防御力は低いのだろうか、連撃を受けるとそれは引き裂かれて消滅する
やはり濁った赤色の石を落として
>>all
どうやら森に被害は出なかったようである、3体目もほかの化け物と距離が近すぎたせいで
二人の攻撃の巻沿いを喰らい石を落とし消滅する
石が落ちるとデズモンドの持つ黒色の石が光を放つ
すると地面に落ちたそれぞれの石が消滅する
と同時に黒色の石が僅かに紫掛かった色合いに変化するのだった
そんなこんなで今日はここまで
-
・・・
【巨大なゴーレムと見た目美少女が対峙している】
-
せいっ
(ガッドスッ)
【見た目美少女が巨大なゴーレムと戦っている】
-
-森の奥-
草木生い茂る森の奥にぽっかりと空いた空間。
背の低い草木が生い茂り、中央に大岩が鎮座し、頭上に月の臨める場所。
其処から男の歌声。
同時に複数の奇怪な気配が漂う…
-
>>2345
「……声?」
鞄をぶら下げて背には矢が複数入った筒を背負っている
黄色い髪をお下げにして、黒縁眼鏡を掛けた小さな少女がそこに迷い込む
弓を持っているところを見るに、狩りでもしていたのだろうか
奇怪な気配を本能的に感じ取ったのか、弓を構えている
-
>>2346
「〜♪」
『ミィィィン……』
どことなく物悲しいその歌声は大岩に足を投げ出し座る男から発せられていた。
男…だろう多分、声からして。
そいつは襤褸布の様な黄色の衣を纏い蒼白の仮面を付けたヒトガタだった。
その周囲を
肘と踵から歪んだ刃を生やし繋ぎ目が青白く発光する全身鎧の様な外皮を持つヒトガタが
漂っている。
-
>>2347
「……」
悲しそうな歌声を聞くと、少女もまた悲しさを覚える
周辺の鎧が気になるものの弓を降ろして意を決し、
多分男に声を掛けてみることに
「……どうして悲しそうなの?」
声をかける彼女はどこか無防備である、
心配そうに男を見上げて見つめる
-
>>2345
「………?」
歌声に気づき、そちらの方へ。
-
>>2348>>2349
仮面「…おや、そう聞こえました?」
比較的若い男の声が返ってくる。
纏う雰囲気ほど奇怪でもない口調で。
仮面「特に何を思って紡いだ訳でもないんです。
徒然なるままに、といった具合でしたので」
妙な気配を伴って妙な男が口を開く。
その一言一言は普通なのだが…口を開くたびに何とも言えない違和感を掻き立てる。
目の前に存在するのにどうも此処に居ないような…と意味不明の。
-
>>2350
「(な…なにこの怪しい雰囲気………)」
「………何やってるの……?」
思ってた事を口に出す。
-
>>2350
「じゃあ、悲しくなっちゃうようなことが起きてるってことなの?」
何を思っているわけでもないのに悲しげに聞こえるその歌
つまりはなにかが起きているのだと思い
悲しさに気を取られたのか、違和感に気づいていないように見える
>>2351
怪しい声が男の仮面に話しかけている、レ黄色髪をお下げにした小さな女の子がいる
警戒心がやや薄いように感じられて、危なっかしさを振りまいている
-
>>2351
仮面「どうやら歌っていたようです。いやはや無意識でした」
鎧「ミミミミミ…」
少しばつが悪そうな仮面の男と
甲高い音なんだか鳴き声なんだかを発する浮遊鎧。
>>2352
仮面「…成程、そういったことはあるかもしれませんね。
悲しいことが多すぎて空っぽの僕を通して歌でそれを表現したのかもしれません」
-
>>2353
「空っぽ? 仮面さんは悲しみを感じられるのに空っぽなの?
悲しみが感じられるってことは、心がありそうなのに」
衣の中が空っぽという風には捉えずに、不思議そうに
精神的な意味でそう捉えたらしく、不思議そうに
言いながらも、悲しいことが多すぎるという言葉に引っ掛かりを覚えていた
-
>>2354
仮面「金属は火で炙られると熱を持ちますが直ぐに冷めてしまいます。
僕はそういう存在ですので悲しみを感じても、
それは僕自身に心があるという事にはならないんです」
-
>>2355
「えっと、つまり……う……ん」
しばらく唸っていたと思うと
「……人の悲しみは感じられるけど、仮面さん自身は悲しいかどうかわからない
そういうこと、なの?」
少女の頭ではこんな解釈が限界だったらしい
唸ることをやめてそう尋ねてみる
-
>>2356
仮面「そういった認識で齟齬はないと思います」
「貴女はその歳で聡明だ、このような場所に居るのも蛮勇ではないと見える」
-
>>2357
「あ、ありがと
……でも、悲しみを感じて苦しくないの?」
歳故か、少女にとって彼の言葉使いは難解に感じられた
少女でも理解できる言葉から、なんとか会話を続けている
「ここにいるのは食料と弟を探すためなの
そしたら、悲しげな声が聞こえてきて、気になって……」
それは確固たる少女の意志と、
ほんのわずかに悲しみを感じさせるような声色だった
-
>>2358
仮面
「如何でしょう?喉元過ぎれば熱さ忘れるとも言います。
今となっては苦しいかどうか分かりませんね。
何せ無意識でしたので」
「…食料は周囲を探せば手に入るでしょう。ここは豊かですから。
弟さんを探すのなら町に行きなさい。
森では目的を果たす前に厄介事を抱え込むことが多いものです」
-
>>2359
「……そう、なんだ」
仮面の人は割り切れるという
しかし、少女はなぜか心が痛んだ
「うん、それはそうする
でも、その前に少しでも仮面さんの悲しみを取り除きたいな」
確かに弟を探すのも目的である
だが、仮面の感じる悲しみも放っておくこともできなかった
が、それはつまり厄介事を抱え込むことになるというわけで
ともあれ少女は無邪気にもそう提案するのだった
-
>>2360
仮面「おやおや」
その申し出がとても意外なものだったので仮面の男は少し黙った。
仮面「ふむ…では好意に甘えましょう。
この森のどこかに一人ぼっちの少年が居ます。
少年は未だ生まれてもいませんが既に何度か殺されています。
そんな悲しい運命から少年を助け出していただければ、
きっと悲しみが少しは和らぐのではないかと僕は思います」
-
>>2361
「だって、悲しいのは嫌だから
みんな笑顔でいてもらいたいから、ね?」
身振りも笑顔も、無邪気さを体現しているように見える
しかし行き過ぎた純粋さは時として毒になるかもしれない
「一人ぼっちで、何度も殺されてる子……?」
なぜ何度も殺されているのか、少女には想像もつかない
だが、痛みを思うと言葉がでなかった
「うん、わかった
必ず助け出して見せる」
それがどういった結果をもたらすことになるかはわからない
しかし、悲しみを和らげることができるのならば
少女はその頼みを聞き入れた
その少年が森のどこにいるかもしらないのに
-
>>2362
仮面「ふふふ…森を回れば骨を被った子供にも出会うでしょう。
不思議な子ですがチカラになってくれる筈です。
それでは……」
そう言うと仮面の男は立ち上がり恭しく一礼。
黒い風がその周囲に舞い、男の姿が消えた。
鎧「ブィィィィン…」
残ったのは発光する浮遊鎧。
実はコイツがこの空間で一番違和感な感じである。
-
>>2363
「骨を被った子ども……わたしより大きいのかな?
あ、ばいばい、またね」
手を振り見送りつつも、鎧がいまだ浮いていることに気づく
勝手に触れてもいいべきか、いや触れたら呪われるのではないか……
……が、結局好奇心に負けて恐る恐る手を伸ばしてしまう少女
-
>>2364
鎧「…ミミミミ」
金属っぽい外皮は触れると硬い、が意外にも温かかった。
別段漏れ出る青白い光もSFっぽいだけで害はなさそうで。
そして鎧自体は余り触られる事を意識していないようで。
-
>>2365
「……温かい、ちょっと人っぽいかも」
鎧と温かさからそう連想しつつも
「持ち帰りたい気もするけど……着れるのかな? これ
そもそも動かせるのかな……
……うーん、どうしよ」
このまま子どもを探しに行くか、それとも鎧について考えてみるかで揺れているらしい少女
-
>>2366
いや…どうやらそういう姿形をした生き物らしい。
鎧っぽいが鎧ではないので分解したりは出来ない様である。
鎧「ミィィィン、ミミミ…」
-
>>2367
「……こんな生き物もいるんだね」
着たら本当に呪われそうだ、などと思いつつ
「……よし、そろそろ行こう」
特に何事もなければぼちぼち森の奥深くへと、少年探しの旅に出かけることだろう
-
>>2368
鎧「ミミミ」
…そしてその後ろをついていく謎の浮遊鎧。
-
>>2369
「……わたしと一緒に来るの?」
不意に気配を感じて振り向き、
今だ少女についてくるそう尋ねてみる
-
>>2370
鎧「ブィィン…」
どうやらそのつもりらしい…頷きもしないのだが。
-
>>2371
「……うん、わかった
心強いや」
にっこりと鎧に微笑み
少女は鎧を疑わないらしい
-
>>2372
というわけで鎧が仲間になった!…らしい 次回に続く。
-
>>2342より前回までは
神隠しの噂を聞いたレイヤとデズモンドは再び湖へと赴く
そこで二人はキツネを肩に乗せた女性の姿を見かける
追おうとすると、二人は炎を纏った化け物に襲われる
どうにか化け物を退治した二人
化け物は跡形もなく消滅しているようだ
夕日も沈みだして、いよいよ本格的に夜へと近づく
徐々に視界が制限されていく中で、二人は尚もゼレミアを追うのだろうか?
森はどこもかしこも似たような風景
目印もなく、今自分がどのあたりにいるのかも把握しずらい
-
「……そろそろ大分暗くなってきたけど………」
「………どうする?追いかける?」
小さな声でデズモンドに聞く。
-
>>2375
「……追撃する。」
徐々に暗くなっていく中、追撃するかどうか悩んだ後にそのように結論づけて
「あの村で石が光っててな、村人に石が反応してるようにも見えたんだ。
……嫌な予感がするんだ。」
(……人間の腕、燃えていること、おまけに村と来ている。
もしかしたら、あの人間に変化したアレと同じじゃないのか!?)
前に始末しろと言われた村の人々に人間だった奴が燃えるゾンビめいた生物に変化しているのを切断された右腕から思いだして
それとあの村人たちの姿が重なり、その黒幕とも見える人物を放置するわけには行かなかった。
-
>>2375>>2376
尚も奥へと進もうとするデズモンドの意志に応じるかのように、
緑色の石がデズモンドの手を離れてふわりと浮きあがる
そして石はあの時のようにふわふわと動き出す
二人を導くかのように
-
>>2376
「……分かった………追いかけよう」
「……とりあえず光と支援は任せてね」
ぼうっとさっきのような光球が作られる。
-
>>2377
>>2378
「……光を出すってことは向こうにも気付かれるってことだからな。
不意打ちには注意しろよ、一発当たれば火の車だ」
レイヤにそう忠告しながら先行している緑色の石についていく。
(さて、問題はアイツに出会えても倒せるかどうかは別ってところだが……)
-
>>2378>>2379
光に反応するかのようにして、茂みから覗く複数の光る目
何かが二人を威嚇しているかのようだ
緑の石はふわふわと道を示すべくして進み続ける
しかし石であるために、攻撃を受けると破壊される可能性も……
-
>>2379-2380
「うん………じゃあ少し光を弱めておこうかな………」
周囲がギリギリ確認できる程度にまで光を弱める。
「………!?」
瞬間、何かの気配を感じる。
-
>>2380
>>2381
「………いや、光を発してる時点で気付かれてるだろうな、だから、雑魚は無視して本丸を叩くべきだ。
早くアイツを止めないと被害が増えて………ッ!」
何かを気配を察知すると共に剣を鞘に収めて緑色の石を手で掴み取る。
「……備えておけよ、こちらから仕掛けるには不利だからな、向こうから来てもらうのを待つしかない。」
その右手の中の石がどの方向に移動したがってるのかを探ろうとしながら歩き出し。
-
>>2381>>2382
「グググ……」
二人を威嚇するかのように茂みから姿を現したのは、
白い牙を立てていて、その目は黄色い
身体が黒く染まっていて、全身も禍々しい姿をした化け物であるが
その姿はどこか狼に似ている
黒いソレは二人を囲うようにして数を増やしていく
日も沈み、月光すらも生い茂る木々によって遮られている
レイヤの作り出す光ですぐ周囲の狼の姿は確認できるが、
数メートル先の狼は体色が目立たない黒色であるせいで、
黄色く光っている目でしか狼の姿を捉えられない
石はデズモンドの手に収まったまま、彼からみて北の方角に反応しているようだ
-
>>2383
彼らは無事湖まで辿り着けるのだろうか……今日はここまで
-
>>2383より前回までは
湖を目指す二人に闇に紛れて立ちはだかる無数の目
日もいよいよ沈んでレイヤの持つ光の球が唯一の光源
光に近い場所にいるのは、鋭く尖った爪と牙をもち、逆立った黒い体毛を持つ、
狼を思わせる姿をしている
しかしその目は光っていて、禍々しい魔力を放っている
無数の光る目が二人を捉える中、
二人を囲うようにしてレイヤの光の届く範囲に姿を見せる狼が4匹
どれも明確な敵意を二人に向けているようだ
-
「………今度はオオカミ………!?」
「しかもいっぱいいる…………」
「とりあえずどうにかしないと!ダイヤモンドダスト!」
次の瞬間、空から無数の氷の結晶が降り注ぐ。
-
>>2385
「………レイヤ、気をつけろよ?
足止めが多いが、これしきで足を止めることはねぇ。」
そう言いながら石をポケットに仕舞い、マントの裏側に仕込んだ緑色の球体が先端についた杖を取り出すとそれに魔力を取り出す
そうするとなけなしの魔力光と共に杖についた球体からおおよそ10枚ほどの風の刃が出現する
そうして杖を北の方向にむけて
「………スモールハリケーン!」
その言葉とともに杖を向けた方向に向けて風の刃を射出する!
当たるかは別だが、これで一点突破、出来ればそのまま医師が向かおうとしている方向に行こうという魂胆だ。
-
>>2386
「グググ……」
二人がその姿をはっきり目視できる狼達に降り注ぐ氷の結晶
息の根を止めるには至らなかったようだが、驚きでもしたのか後ずさりする
>>2387
風の刃が通り過ぎると光っている目もそれを避けるようにして左右へと動く
どうやら道は開けたようだが……
-
>>2388
「ちょ、これはまずい……囲まれるのはまずい!どっかしらに一点突破だ!目標は北!」
とりあえず左右に逃げた狼を追い立てるように闇雲に魔法弾を放って牽制しつつ、道が空いた北に移動しようと移動していく。
「レイヤ!カバーリング頼む!」
-
>>2387-2388
「……そうか………それじゃあ怯んでるうちにとっとと進むということで……」
「……今のうちに進む?」
避けるオオカミを見ながら。
-
//>>2390は無しで
「………分かった!スピニングブリザード!」
両手に剣を持ちながら高速回転し、北の方へ。
当たれば木っ端微塵だろうが、速度的によけることは可能かもしれない。
-
>>2389
どの狼も魔法弾を避けるのに精一杯なのだろうか、
デズモンドに近づくこともままならないようである
そしてレイヤが突出したことにより彼女が作り出した光も恐らく持って行かれて、
視界は真っ暗なものになっているかもしれない
石の反応は強まってはいるが……
魔法弾を避けた光る目が3つほど、デズモンドに勢いよく近づいてくる
下手にかわそうにも彼の周辺には木々が生い茂っていたり根が張り巡らされていたりと、
非常に足場が悪いような状態であるが……、
>>2391
「グググググ……!」
レイヤの突撃を避けるべく左右に散る狼
彼女の進路上の木々は薙ぎ倒されていく
しかし今彼女は突出している状態、
動きを止めたならば狼に襲われることだろう
-
>>2392
「………ちょ、行軍速度が違うんだよ!速すぎ―――うぉわ!」
弾幕を張りながら北に移動してきた時にレイヤが一気に駆け抜けた結果視界が一気に狭くなり(魔法弾がわずかながらに発行しているのが唯一の救い)弾幕の方向が雑になっていく。
そして狼がこちらに迫ってくることに気づき対応しようとするが、足がもつれてしまい、反応が遅れる!
「……糞がっ!マニューバボム!!」
迎撃も間に合わないと判断するなり杖から大型の空気玉を精製、そしてやや南側の地面に叩きつける。
たたきつけられた場所から突風が出現してデズモンド共々向かってきた狼を吹き飛ばす!
「………ガァっ!いってぇ……。」
無論、ここが森である以上、北に吹き飛ばされた後、木にたたきつけられるのは当たり前だ。
しかし、群がられて貪られるよりはマシだ。損切りというものである。
-
>>2392-2393
「(………はっ、そういえば光は私が持っている………。)」
「(……でも戻ったら確実に襲われる………)」
「デズモンド!3数えるから一瞬目を閉じて!」
大きな声でデズモンドに向けて言う。
-
>>2393
狼はどれもマニューバボムの巻沿いを喰らって吹き飛ばされる
狼達の突っ込むような動きによって生じた隙のせいで、回避行動に移れなかったのだろう
3匹の狼はすべて木に叩きつけられて動かなくなる
が、デズモンドもまた隙を見せている
彼の周辺の光る目が3つほど、勢いよく上昇してデズモンドのほうへと落下してくる
もう3つほど、デズモンドのほうへと駆けてくる
微かな光でその姿を確認できるのならば、それらは爪を立てて口を開いている
緑色の石の反応はさらに強まっている、ゴールが近づいているということだろう
>>2394
レイヤの隙を伺うかのように狼は3匹ほど動きを止めている
なんらかの隙を晒せばそれらは容赦なくレイヤに襲い掛かってくるだろう
が、光を持つのはレイヤだけである
デズモンドの視界を広げることができるのはレイヤだけだ
-
>>2395
「………3つ数えるんだな!それまでは持ちこたえる!
打開できなかったら恨むぞ!」
狼が一度に六匹も迫っているのを見て単独での迎撃を諦める。
レイヤにすべてを託しつつ、杖を前にかざして
「クールリアクション……ッ!
持ってくれよ………!」
と氷の壁を目の前に生成して時間稼ぎをしだす。
無論、レイヤの合図とともに芽を摘むれるように意識もしている。
-
>>2396
「分かった!いくよ!」
両手を上に突き上げて光の球を掲げる。
「1!2の!!3!!!」
3と同時に光の球が破裂して猛烈な光が放たれる。
最悪の場合気を失うであろう。
そして光が収まったら再び光源を作り出す。
-
>>2396
氷の壁を食い破ろうと狼はその牙を剥き、
デズモンドの五体を引き裂こうとその爪を向ける狼共
氷の壁に牙が接触する、その刹那…・・
>>2397
強烈な光が森を眩しすぎるほどに照らす
光る目が次々と消えていく、明かりで目が使い物にならなくなったのだろうか
レイヤやデズモンドを囲う狼達が目を塞ぎふらつき倒れて隙を晒す
このまま北へと向かえば狼達を振り切れることだろう
無論片っ端から始末しても構わないが、狼自体の数は減っていない
-
>>2397
>>2398
目をつむっていても網膜が焼き切れるかと思うほどの発光、それを狼が直視して無事でいられるはずもなかった。
だが、こいつらの始末が本望でない。目的は他にある
「よくやった!!あと少しで追いつくはずだぞ!」
一旦杖をマントの中に仕舞い、石の様子を見ながら北に向かっていく
-
>>2399
「大分時間を使っちゃったかな………」
「……でも頑張れば間に合うかもしれないし、行こう!」
-
>>2399>>2400
やがて差し込みだす僅かな月の光
目に見えて減った木の本数
もう少し真っ直ぐ進めば湖へとたどり着くだろう
木々の合間から湖の様子を伺うこともできるだろうし、
そのまま突き進むことも可能だろう
狼はもう追ってこないようだ、ほかの敵意も感じられない
ここでならば一息つけるだろう
//お二人とも、お時間のほうは大丈夫ですか?
-
>>2401
「………巻いたか。」
狼の気配が消えたことに安堵しつつ石の様子を見てどのあたりに奴がいるのかを探そうと
「…………あまり休んでられなさそうだが、いけるか、レイヤ……?」
-
>>2402
「うん、もうすぐ湖っぽいし行こう」
「………大丈夫、まだあまり疲れてない………」
湖の方へと歩いて行く。
-
湖の奥で待ち受けるものとは……今日はここまで
-
【いつか\王都\シングソング邸】
『――辞めるだと?』
「ん。 ……縁切りでも何でもしてくれていいぜ?
――やっぱ俺、騎士は向いてないから
楽器でも弾いて、旅してるのが、性に合ってるぜ」
『……家を出て、この国を出て、どうするつもりだ。
それで何が変わる、遊撃騎士団の仕事すらしないと思ったら今度は奔走だと?
馬鹿も休み休み言え、母さんがどんな想いで――』
「関係無い。
俺は――俺の残りの全部を、あの娘の為に使う。
誰にも邪魔はさせない、誰にも邪魔なんて許さない。
俺は、……俺のしたい事をする。」
『………………好きにしろ。』
「そうする。
――今まで育ててくれて有難う。
……元気で」
『――――死者に捧ぐ、か。
……二代揃って、大馬鹿者か―――――』
-
-王都内某所-
クレエ「と言う訳で招待状を二つ用意した。
一週間以内なら何時でもどうぞという事らしい…太っ腹だな、あの店主は」
何やら小奇麗な封筒二枚をビートに手渡す王国騎士。
ディフと別れ数刻後、おぜん立ては整ったわけである。
-
>>2406
「誘うのから謝るのまで、何から何まで全部俺がやる………と。
いや、そりゃそうなんだろうが」
(……お膳立てが整ったとしても、それを生かせるかどうかは俺かぁ…。)
緊張した様子で封筒二枚を受け取る。
「………んー、一週間以内に来れば、すぐに誘わなくてもいいんだろ?」
-
>>2407
クレエ「……店主の好意で一週間という期間がある事。
あまり自分の立場を誇示したくはないが…騎士である私が手配したと言う事。
この二点を鑑みた上で、そういった台詞は出てきて欲しくないのだが」
ぴらぴら封筒をなびかせながら。
-
>>2408
「………ああ、すぐに誘いにいきゃあいいんだろ?
全く、謝罪の言葉も、誘いの言葉も思い浮かばないってのになぁ。」
ひらひらとなびかせている封筒を眺めつつ
さすがに、無理やり奪おうとは考えていない。
-
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-
>>2409
クレエ「そういう事だ。では健闘を祈る」
封筒を手渡す。
-
>>2411
「骨は拾っておいてくれよ。」
封筒を受け取って言われたとおりに魔女の家に向かおうと
-
>>2412
クレエ「ああ、私も自分の事をするとしよう」
そう言うと騎士は去っていく。
そして森の入口まで来たわけなのだが…
何か居る。絶対居る。
ヤバい雰囲気めっちゃする。
-
>>2413
(…………こりゃ無理だろ、でもああまで言った矢先に引き返すのもなぁ………。)
侵負を知れば知るほど狙われやすいと聞いていたビートには、何かというものが侵負としか思えず
それでも無様に引き返すことはプライドが邪魔してできずに森の中に入っていくしかなかった。
-
>>2414
グゴゴゴゴゴ…と薄暗い森の中、目に見える黒い瘴気を発し立ち塞がっていたのは…
赤い布帯首、緋色の手甲左手、腰に見える黒色の魔剣、そして褐色胸甲。
ジグ・ザルザーだった。
『……』
-
>>2415
「……………い、いや、俺はもう侵負じゃねぇぞ………?」
自身のトラウマと言っても過言ではない存在に思わず怯えながら後ずさりして
「なんだ、なんで立ちふさがってるんだよ?俺を狙う理由なんてもうないだろ?」
-
>>2416
答えは実に単純だった。
前述したとおり発している目に見える黒い瘴気…それは侵負のソレであった。
どうやら経緯は分からないがジグ・ザルザー自体が侵負に汚染されたようで。
『!!』
襲いかかってきた。
-
>>2417
「うおぁ……!」
(奴の間合いに入ったら死ぬ!絶対死ぬ!
奴の一閃が空振るのを願うしか………!)
深く腰を落として構えて、間合いに入る瞬間にバックステップをして相手の一撃を空振らせようと画策する!
侵負に対抗できる事、さらにジグザルザーに勝てる侵負がいることが、パニックに陥っているビートでもある程度頭を回せた要因である。
……問題は侵負と化したジグザルザーにビートが反応できるかということだが……
-
>>2418
ズガン!
大振りの拳の一撃が大地を穿つ。
剣は抜いていない、手甲で殴りかかってきやがった!
『…!』
-
>>2419
「………なぁ!?だがぁ!」
手甲でぶん殴りにかかってくるとは思っていなかったが、曲がりなりにも格闘家、そのあたりの対処はある程度わかっている
手のひらを前にかざし、拳とかち合わせる前に後ろに引きながら受け止め、そのまま外側に拳を逸らして開いてのバランスを崩させようとする!
-
>>2404より前回までは
人魚を蘇らせるべくついにかつて人魚がいた森に戻ってくる二人
そこでこの一連の出来事に深く関わっていそうな女性、ゼレミアの姿を見つけるも、
様々な障害が二人を襲い、二人はそれを突破した
そして……
ここは森の奥深くにぽっかりとあいた空間
月光によってきらきらと光り輝いている湖は、どこか神秘的
その湖の中央にぽつりと岩一つ
そこに座って月を仰ぎ見るのは尾を投げだした人魚……ではなく長く艶ある黒髪をもった女性
肩にキツネを乗せている、あの女性だ
「……あら、もういらっしゃいましたか」
髪を揺らして二人のほうに振り向き、妖しく笑う
まるで二人が来ることを見越していたかのような、そんな余裕綽々とした態度を取って
-
>>2421
「………ほう、俺達が来ると思ってたんだな。」
初めて人魚……いや、イシュカを見た時と同じシチュエーション、だがなぜだろうか。
胸の中は黒い炎を燃えたぎらせていた。
「お前だろ?イシュカを誑かしやがった野郎、いや、雌狐は。」
-
>>2421>>2422
「あっ、居た!」
「………デズモンド………どうする………?」
小声でデズモンドに囁く。
-
>>2422
イシュカを誑かしたか、とデズモンドに問われれば
「イシュカ……あの被験者に選ばれた少女のことですわね?
誑かした……ですか」
ふふ、と笑うと
「あの子は虐げられていた……、でも誰も彼女に手を差し伸べなかった
だから、わたくしたちが手を差し伸べたのですわよ?
それに、それはあの子が決めることですわ?」
その口ぶりからして、自分達が手を差し伸べないとイシュカは
もっと不幸な目に遭っていたとでも言いたいのだろうか?
イシュカに決めさせるにしても、本当に洗脳されていたならばイシュカはゼレミアを慕うだろうし、
そもそも今彼女はこの世にいない
>>2423
「貴女は……覚えていますわ
あの雨の中でわたくしに声を掛けてきたでしょう?」
余裕を崩すことなくレイヤにそう問う
-
>>2423
>>2424
「……イシュカがお前のことをどう思ってるかなんて、自分の意志でついていったかなんてどうでもいい!
………お前は、虐げられていて選択肢がないイシュカにそうさせることを強要したんだ!!」
余裕のあるゼレミアとは反対に激高した様子で
「どうするかだって?愚問だろ!
こいつの真意を問い詰めて、ぶっ倒す!!」
-
>>2424-2425
「間違いない………あの時の…」
「昨日の味方は何とか………だったっけ?」
「あと……少しは落ち着いたら………?」
憤慨するデズモンドに小さく忠告する。
-
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-
>>2425
「かつて同じ組織に属していたほかの方々ならいざ知らず、
わたくしは嫌がる女の子に無理やりだなんて、そんな下劣な真似は致しません」
横に首を振ったかと思うと、
「被験体になってほしいというわたくしのお願いに、彼女が乗っただけのこと
わたくしに寄り添うあの子は、娘のように愛らしかったですわね……」
その頃に思いをはせるかのような素振りを見せる女性
>>2426
「ええ、けれど貴女がイシュカを生きたまま救い出したこと、
そして貴女自身が生きて帰って来られたことには少々驚きましたわ」
彼女の中ではレイヤとイシュカが死ぬことが前提だったということなのか
-
>>2428
「……………。」
娘のよう、と言う言葉に眉をひそめて
「………だったら、その娘のようなやつを殺せって言ったのは誰だ?
それに、被験体にならなかったら組織から出なきゃならないとかそういう"お願い"じゃないのか!?」
腰元の剣を引きぬいて、それをゼレミアに向ける
レイヤの話は一切耳に入っていない様子だ!
-
>>2428-2429
「(声………聞こえてない……?)」
「……で……?私が生きてて何か不都合でもあるの……?」
デズモンドとは対照的に平常心な少女。
-
>>2429
「なぜ殺せと言ったのか、ですか」
笑顔のまま、そう返すと
「いくらあの子が可愛らしくて愛らしくとも、あの子はわたくしの娘ではありませんので
すべてはわたくしの娘を取り戻すために」
その表情が一瞬曇る
「別に、そのようなお願いじゃありませんわ?
言ったでしょう? わたくしに寄り添うような愛らしい子だと……」
と言っていると剣を向けられて……
>>2430
「いえ、あの子と語らっていた彼との戦いで共倒れするものだとばかり」
レイヤの目的がデズモンドと相反するものであることを知る上で
あの時のやりとりはすべてみていたと、以前彼女がそう言っていた気がする
>>all
「わたくしに剣を向けますか
でしたら、場所を移しましょうか
ここだと狭すぎます」
肩に乗せたキツネが飛び降りると思うとそれが光を放ち、
古びた杖のような姿に
それを女性が掲げれば、彼女を中心として周囲に霧が立ち込めだす
-
>>2431
「………おまえの娘だと?
何を―――ん!」
相手の表情の一瞬の陰りに疑問を感じながらも周囲に霧が立ち込めてきて、周囲を見渡し
「お前が何を考えてるかは知らないが、お前が死なせた野郎どもの代償、身を持って払わせるぞ………!」
相手の奇襲に備えて金を強く握り締める
-
>>2432
「………やるつもりなの……?」
「(……あの森の魔力を打ち消す程度だから相当の実力があるかもしれないなぁ……)」
少し心配している、しかし平常心は保ち続けている。
-
>>2432>>2433
霧はどんどん深くなっていき、そして……
二人が気付いたとき、そこはあたり一面銀世界
時折暖かな光がふわふわと浮いていてここを照らすような、そんな場所に居た
二人から距離を取るようにして佇んでいる、杖を持つ女性
訪れたことのある者はこの場所の性質を知っているかもしれない
-
>>2434
「…………確かに、広い場所だな。
ここを墓場にするんだな?」
右腕を剣を持ったまま軽く振り回し、ウォーミングアップをしながら
「やるつもり、じゃあない。殺るんだ。アイツをな
カバーリング頼む。」
そして、あまり乗り気でないレイヤにそう伝えて
-
「(……一面雪景色……私にとっては少し有利……なのかな………?)」
周囲をキョロキョロと見回している。
「……クエストとかやってるけど……人殺しなんてやったことないしなぁ……」
「……でもここで殺っとかないとどうにもならないし……やっぱりやる運命なのかな……」
そう言いつつも両腰から剣を抜く。
-
>>2435>>2436
「ここは思いを形にする不思議な不思議な場所……」
女性は杖を二人に向ける
「思いが死者に連なっていようとも、この場所でならばそれは形となります
……例えば、このように」
言うと、デズモンドが手に持った二つの石が強く光り輝く
すると中央に光が集まりだす
それは人の形を成していき、そしてやがて人となる
やや薄青く、胸元まで伸びた髪、全身は肌白く貧弱そう
ローブを着ていて、その体はどこか薄く見える
しかしその姿は紛れもなく、あの人魚だった娘……
イシュカ・ラデイントそのものだった
-
>>2437
「何が言いたいんだ―――あ」
光る2つの石、そして光が人の形になっていくのを警戒して
そしてのそ正体を見て、デズモンドの時が一瞬だけ止まる
「…………イシュカ?
なんで、なんでいるんだよ、ここに。」
先程まで殺気をガンガン出していたにもかかわらず、その姿を見ればたちまち唖然とした様子になり
そのまま力なき足取りでイシュカに向かっていく
-
>>2437
「………あれ……?」
「…………ところで生き返らせる事って出来るの……?」
声からしてはあまり敵意は感じられない。
しかしその両手には2本の剣が。
-
>>2438
「……真っ暗でなにも見えないところにいたと思ったら、ここはどこなの……?」
突然銀世界に放り出されて狼狽するも、ゼレミアとデズモンドとレイヤの姿を見つけてほっと一安心
……できればよかったのだが、生憎デズモンドはゼレミアに剣を向けている、そんな状況
記憶も今となっては完全に取り戻していて、自身の生い立ちもはっきりと思い出していた
状況を一通り把握すると、力なき足取りで歩いてくるデズモンドに対して
「さ、さあ……
わたしにも、よくわかりません」
声色も紛れもなく娘のもの
>>2439
「あれはいわばあの子の魂……
彼の持つ二つの石とこの場所と思いが、互いに作用しあった結果でしょう」
完全に生き返ったわけではない、とゼレミア
ゼレミア自身は攻撃する気がないみたいだが……
「……剣? どうして、ゼレミアに剣を向けてるの?
もしかして……、ゼレミアを傷つける気なの?」
その声色は不気味なほどに低く、静かな怒りを感じさせた
そういえばゼレミアは言っていた、イシュカに慕われていたと
-
>>2440
「……いや、
お前を生き返らせるには、まだ手順が足りない筈だ………!」
「なのに………なのに……!」
右手の剣が、力なく抜け落ちていく。
足がもつれてイシュカの目の前で膝立ちになって
「お前が偽物でも、幻影でもどうでもいいって思えてくるんだよ、こうやって目の前にいると!!
俺が死なせちまって!死なせちまったから!」
「すまない………!イシュカ、すまない……!」
そう、目の前の少女に懺悔しだす。
……レイヤどころか、ゼレミアすら視界から消え失せている。非常に危うい
-
>>2440-2441
「つまり魂を実体化させているということかぁ…………。」
「…………はっ」
イシュカの心を察したのか、剣を素早くしまう。
-
>>2441
「……いえ、もういいです
デズモンドさんがなにもしなくても、きっとゼレミアがわたしを殺してたでしょうから
寧ろ、感謝してます」
いつもの彼女を思わせる、屈託のない笑顔
が、今の彼女の言動、行動の一つ一つにゼレミアへの思いが見え隠れしていた
>>2442
「……」
にっこりとする少女
イシュカは盲目的なまでにゼレミアのことを慕っているらしい
>>all
「ふふふ……久しぶりですね、イシュカ」
「やっぱり……ゼレミアだ!
また会えるなんて……」
どこか子どもっぽい笑顔でいうイシュカと、
妖しさではなく母性を感じさせるような、そんな笑顔を浮かべるゼレミア
「できれば、わたくしを手伝ってくれませんか?
彼らをここから追い出すために」
「……えっ……」
そしてこちらに加勢するよう頼まれると、迷いを見せる
-
>>2443
「………殺すとわかってて、なんでそう思えるんだよ!?
ゼレミアのことを嫌いにならないんだよ!?」
イシュカの、デズモンドからしてみればわけの分からないゼレミアへの慕いっぷりに困惑しながらもそう訪ねて
「………やめろ!イシュカを巻き込むな!!
そういうことをするがためにここで戦おうとしたのか!?」
(イシュカにそんな経験をさせるのか!?それが子を思う親の気持ちなのか!?)
ゼレミアがイシュカに願った内容に、声を荒げる
一瞬、足元に落ちた剣を見るが、イシュカがこの場にいることを考えると持とうにも持つことができず
-
>>2443
「(………まさかこれも作戦のうち……!?)」
声を荒らげるデズモンドを見てはっと思う。
「(そしてここはどの辺りか分からない………)」
「(つまり逃げる事もできないということ………完璧すぎる……!!!)」
-
>>2444
「……だって、わたしの育て親で、唯一の相談相手で……
あの人なりにちゃんとした価値観を持っている、尊敬できる大人だからです」
……やはり他者からは理解できないような信頼をよせているらしい
というかイシュカからすればゼレミアはただの狂人ではないらしい
「……巻き込むな、ですか
ふふふ、わたくしは彼女の自由意思を尊重しますよ」
やはり無理強いはしないらしい
イシュカが自分に信頼……いやここまで来ると依存していることを知っていて、
故に彼女はこちら側につくだろうと考えていた
>>2445
状況を冷静に分析するレイヤの背後に忍び寄る殺気が二つほど
振り返ればそこにいるのは鋭い牙と爪を持つ、雪原のように白い狼だ
これもゼレミアの寄越した魔物なのだろうか?
-
>>2446
(………それでも、殺そうとした相手にそう思えるのかよ……!)
「…………俺だって支えになれる。イシュカ、湖で言ったこと、約束も守る!
そうしてまでそいつの存在を全てだと思う必要はないんだ!!」
イシュカに心からの気持ちを伝えて
「………それでもというのなら、お前は、ただ選ぶだけでいいんだ。
俺を殺しにくるか、ゼレミアの言うことを聞かないかのどちらかを。」
「俺は、どちらを選ぼうと、お前に人殺しはさせない。それだけは約束する」
あえて、イシュカにその現実的な二択を尋ねる
……イシュカに、人を殺すことはできないと、できようともさせないと考えての事だ。勝算がないわけではない
-
>>2446
「………?」
ふと何かの気配を察知し、振り向く。
「オ……オオカミ……!?」
再び剣を抜き、オオカミに向けて構える。
-
>>2447
「……」
自身に埋め込まれた魔導石、それについての話はゼレミアによって一通り聞かされていた
誰にでも埋め込めて、力を得られる代物だと
これの研究を進めれば虐げられる人々を解放できる、と
そう聞かされていた
「……ごめんなさい、わたしは……
ゼレミアのいう正義を、手伝いたい
虐げられる人々を、救いたい!」
それに自分は今だ完全に生き返ったわけではない
完全に生き返るために必要なのはゼレミアの死
デズモンドは自責の念か、はたまた別の理由なのだろうか、
きっとすでに死人である自分のためにゼレミアを殺そうとすることだろう
光がイシュカの手に集まりだすと、
それは刃が三つついた槍……
所謂トライデントとなる
ゼレミアは二人を追い出すように言っただけだ
自分一人が犠牲になるだけですむならば、と少女は数歩下がってデズモンドに刃を向ける
>>2448
「……グググ」
今やデズモンドは完全にイシュカに気を取られている
下手を打つと被害を被ることになる
狼は二匹まとめてレイヤに飛び掛かってきた!
-
>>2449
「…………それじゃあダメなんだイシュカ!!
お前も虐げられていた奴なんだぞ?それを殺そうとした奴が本当に救うと思うのかよ!」
イシュカがトライデントを構えると、足元に落ちた剣を拾い上げ、同じくイシュカに剣を向ける
「………死ぬかもしれないんだぞ?
俺は、お前に人殺しはさせないが、ここで引くなんて言ってないからな」
(………気絶させるか、戦闘不能にしてあの雌狐を殺すしかねぇ……のか……!)
内心では葛藤している。彼女と戦わなければならないのかと
-
>>2448
「そんな単純な動きで……!」
素早く回避する。
「えいっ!ブリザードリング!」
冷気を帯びさせた輪のような鎌鼬をオオカミにそれぞれ2,3個ずつ飛ばす。
鎌鼬で身を引き裂き、冷気で凍傷を起こすという恐ろしい技である。
-
どうなるのか……今日はここまで
-
>>2420
ちょっと描写不足だったので申し訳ないが既に相手の一撃は大地を穿って終了している!
今度はしゃがみ込み足払いをしかけようと蹴りを放って来ている。
その一撃は鋭く早い、が。
「元祖!ザルザアショオオオオオオオオオオオオオゥッ!!」
大声と共に飛来した魔弾がジグザルザーの身体を直撃。
バランスを崩しゴロゴロと転がっていくジグザルザー。
-
>>2453
「………うおぁ!」
避けるか、受けるか、捨て身で一撃入れるか。
その判断を決断する前にビートの足元は掬われて致命的な隙を晒すかに思われたが……
「………ってまたこれかぁ……」
戦う度、と言うより酷い目に合うたびにこうやって誰かが来るなぁと思いながら、魔弾が飛んできた方向を見て
-
>>2454
そろそ此のパターンも止めにしたいものである。
これではまるで中身がワンパターン野郎ではないか…
しかし思い返すと、どの話でも大体そんな介入しかしていないのであった。
「ふうむ…一体残らず廃棄したと思ったんじゃがなぁ」
やってきたのは白い髪と髭を蓄えたドワーフをそのまま大きくしたようなガタイで
徒手空拳の眼光鋭い爺さんである。
「若いの、奴を少しの間でいい、抑えられるか?」
-
>>2455
「あー、アレを作ったのはあんたってことか………」
その一言でジグザルザーの作成者であることを察し
助けてくれたことへの感謝、事故と言ってもこんなの作ったことへの恨み辛みが混じった複雑な感情を込めた視線を向けて
「………抑えられるって言ってもなぁ……。
アイツが剣を抜いたらまず勝てないんだが。間合いが……」
そう、弱気な発言をしながらもジグザルザーに向けて拳を向ける。
一応はやるつもりらしい
-
>>2456
「なーに勘違いしとる。あんなもんワシャ作れんわい」
構えながら爺が言う。
随分と様になっているというか年季が入っている。
「抜けんよ、ありゃもう侵負になっとる。
四大属性を纏わんアレにジグザルザーの機能は使いこなせん」
-
>>2457
「作ってないのに廃棄って……つーことは作ってる人と知り合いとかか?」
その構えからこの老人の実力の高さをそれとなく感じて
……構え"だけ"ならビートも様にはなっているのだが、この老人には格闘以外の何かがあるのだろう
「………つまり、素手相手のアイツに時間稼ぎすればいいんだな?
それなら、まだ……なんとかなるかも!」
そう、ジグザルザーを見ながら老人に言って
守るだけであれば、たとえ侵負相手でも多少は持つはずだ
-
>>2458
「最近の若もんは質問が多い…後にせい後に!」
一喝。
お爺ちゃん結構短気。
「とりあえず身動きとれんように組み伏せろ!そしたらこっちで処理しちゃる!!」
-
>>2459
「………ああ、後で聞かせてもらうよ!」
「組み伏せろだって!?俺にやれってんかよ!
……ああぁやりゃァいいんだろ!全く!」
文句を言いながらもジグザルザーとの間合いを測っている。
逃げようにも逃げられないので、どうにか組み伏せようと考えている様子だ
(組み伏せるには体勢を崩させるか、投げるかのどっちかをする必要がある!
……攻撃を受け流してそこからのムーブで組み伏せるのが妥当か……やれるか?)
-
>>2460
爺「任せたっ!!」
と言いながら爺が片足を上げ両手を真横に伸ばしてから斜め上に掲げる妙なポーズを取り始める。
爺「ふぬぅぅぅううウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ……」
ジグザルザー「!!」
ジグザルザーが弾かれる様に跳び、ビートへと右拳を突き出す!
-
>>2461
(やれる、剣を持っていない、あそこまでの神速でもない、やれるんだ……!)
「……………ふっ!」
突き出されてきた右手に対し、左手で相手の右手首辺りを弾いて攻撃を凌ぐ
それと並行して右手でジグザルザーの左手首を掴もうとする!
-
>>2462
左手首は掴めた!
しかし相手は右蹴りをビートの腰めがけ繰り出す!!
爺「ぬうううううううううううううううううううッ!!」
爺は両手で何かを包み込むようにして腹の方に腕を動かす。
同時に両足を大地にしかと下ろす。
-
>>2463
「………ぐぅあぁ!」
ここで掴んだ左手を離すより、ここで攻撃を受けてでも確実に取り押さえようと考え、左肘で相手の蹴りを受ける!
「だが……っなぁ!」
掴んだ左手を吊り上げながらビートの左側に引っ張りバランスを崩させようとする!
そしてさり気なく構えている自身の左足を広げてよろけたジグザルザーが自身の足に引っかかりやすいようにする
-
>>2464
ズズン!純粋な殴り合いでは未だビートに歩があったらしい。
ジグザルザー転倒!
爺「そしてっ!今必殺のっ!元祖っ!!ザルザァァァァバスタアアアアアアアアアア!!!」
爺が両手を開いて突き出す。
そして放たれるのは周囲の魔力を急速収集、瞬間、撃ち放つ高威力魔砲。
離れないと巻き添えを食うぞ!
-
>>2465
「よし!決ま―――ちょ!」
このまま組み抑えようとしてる途中で向こうが大声で今にも技を放とうとしているのを聞いて
「俺ごと狙うなよおおおお!!」
と、叫びながら急いで退避する!
-
>>2466
ゴガガンッ!と良い音がしてジグザルザーを飲み込んで魔砲が通過していく。
爺「いやすまなんだ、一度動作を開始すると威力の関係上余計な動作が組み込めんでな」
がっはっは、と反省した様子もなく豪快に笑う。
-
>>2467
「……それ、もしかして動作術式だったか?
動きで魔法を使うとかそういうの。」
反省していない様子の爺さんに呆れながらも先ほど使っていた魔法についてよう予測を立てる
-
>>2468
「お?しっとるのか?その通りだ!」
うはははは、と嬉しそうに笑う爺。
「なんじゃ、最近の若いもんはこんな古臭い魔術知らんとおもっとったが」
-
>>2469
「いや……一応教えられてるからわかっただけだ……。
といっても基礎中の基礎しか知らないから知らないに等しいけど」
と、気まずそうにしながら言う
「……なんか、道具とかがないと安定して術式が使えないって本には書いてあったけど。」
-
>>2470
「ふふん、魔術っつーのはな条件付けが大事なんじゃ。認知度とかもな。
動作魔術も数をこなせば、こういうもんだという固定概念が生まれる。
大事なのはこの概念じゃい」
魔術的な話のようだ…
-
>>2471
「………概念とかなんかは全くわかんないけど……要は数こなせばいいんだな!」
魔術的な話はわかっていない様子だが、どうすべきなのかはわかっている様子
「………ああ、そうだ、俺にゃあ行かなきゃならん場所があるんだよな……。
……爺さん、名前はなんて言うんだ?」
と、急いでいることをそれとなく伝えつつ、名前を聞く
ここでこの爺さんからもっと話を聞くのもいいかもしれないが、騎士との約束を違えるのも避けるべきだ
-
>>2472
爺「人に名前を尋ねるならまず自分から名乗るべきなんじゃあないか?オパという」
文句云いながらすぐさま答えてくれたよ爺さん。
オパ「なんじゃ急ぎか、わしもちょい行くところがあるんじゃが…ん?」
ガサ、と茂みが動く。
ぬうと現れるのは少しぼろくなったジグザルザー。
オパ「シツコイのぅ…まさかヴェルクじゃあなかろうな?
そうだったらベルにどやされるのう」
ため息つきつつ爺が構える。
オパ「とりあえず最悪を考えて逃げに徹するか」
-
>>2473
「あー、そうだったな、すまん。
俺はビートだ、よろしくオパさん」
と言って握手を剃る前に茂みが動いたことに気づいてそちらを向き
「あぇ、ヴェルグ?それとベルだって?
ベルと親しいのか?」
「それと、なんかマズイのか?念のためって」
ぼろくなったジグザルザーを見ながらオパにそう尋ねる
-
>>2474
オパ「なんじゃお前さんもあのバイトの魔女と知り合いか…
アレの中身がヴェルクじゃとワシが此処に来た意味がない。
全く、フルークガスト本社の厄介は未だ続くのう」
じゃあ事情は知ってるなとばかりに話を振る。
当然知るわけがないだろう…だって中身はそれをベルから言わせるつもりだったし。
オパ「兎も角走って逃げてベルの家まで向かうんじゃあああああああああ!!!」
駆け出す。
-
>>2475
「………中身はカラって聞いたんだが、ジグザルザーって。」
あえて、本社との厄介については口に出さず。
そこら辺については仲直りついでに聞こうかな、と考えながら
「マジかよちくしょおおおおう!!」
そう、腹の底から叫びながら走りだす!
-
>>2476
「そりゃ量産型の話じゃろおおおおおおおおおおおおおお!」
ドタタタタタ、と爺駆ける。
健脚である。
「オリジナルにはきっちりかっちり装着者がおるわい!
ワシだって昔はきとったんじゃからな!!」
-
>>2477
「マジか、オリジナルとかそんなのがあったのか!
いや、話には聞いてたけどそれでも実物があんなに張り切ってるのは知らんかったよ!」
爺さんの後ろを走りながら
「んで、なんで逃げてるんだっけ?」
結局逃げている理由がわかっていない様子
-
>>2478
「今のままでは奴を倒すことはできても救う事ができんからだ!」
「流石に愛弟子を己の拳で屠るのはワシ勘弁願いたい!!」
-
>>2479
「………愛弟子だって!?
いや、だって、アレ……いや、ジグザルザーは侵負に……!」
「救うって言ったってどうすんだよ!あんママ放置することが救うことなのか!?」
と、走りながら爺さんに言って
散々ボッコボコにされてきたみとしてはあれを放置することはゴメン願いたいのだが。
-
>>2480
「ええい、煩い!
その答えを探しとるから足を運んどんのじゃあああああああああああ!!」
そりゃ分ってたら逃げるわけがない放置もするわけがない。
そして前方に見えるは魔女の家。
「ついたああああああああああああああああああああ!!!」
-
>>2481
「……っしゃあ!ふぅ……俺もこっちに用事があったからな!
これで手間も省けた……!」
と、言いながら息を整えている
「……さすがに追ってきてないよな?」
-
>>2482
追っては来ていないようだ…が、森に潜む驚異の気配に減退はないようで。
次回に続く。
-
【ある日ある時、王都近くの森の中】
「……」
【いつもの通り静かに歩く、黒髪金目の少女がいる。
目的地は、あるようで実はない】
-
「…………――――」
【そんな少女の視界を、誰かが横切る】
【何処か見知った、ゴシックロリィタ服の少女】
【こんな時間にこんな所に、居るはずもないと思うが……】
-
>>2485
「……あれ?」
【見知った、だがこの時間には見慣れないその姿に思わず足を止める】
「メノウちゃん!」
【声をかけながら小さな姿に駆け寄る】
-
>>2486
『――止まれ』
【駆け寄るラーナイに、頭上から声が掛けられる】
【見あげれば其処には白鷲が變化した幻獣――ヒポグリフ】
『今、マスターは誰にも会いたく無いと言っている。
近付くようならば、我が翼と牙が貴様の肉を削ぐ事になる』
【何の説明もなしに、そんなことを】
-
>>2487
【困惑を隠さないまま、向けられる敵意に足を止める】
「どうしてだ?
……何かあったか?」
【鳥とメノウを交互にみながら、鳥へと尋ねる】
-
>>2488
『――ボブの寿命をマスターが知った。
今のマスターは全てを"拒絶"している。
之は警告だ、その魂魄の一欠片までも燃えたくなければ、帰れ。』
【通り過ぎた影は、赤い宝玉の杖を抱きしめる様に持っていた】
【アレを感情のままに使っていれば――……】
【大変な、事になる】
-
>>2489
「……っ!」
【告げられた事実と、暴走しそうな様子に息をのむ】
「……君は、それでいいのか?
あのままじゃメノウちゃんが苦しむだけだ!
――メノウちゃん!」
【鳥へ告げると、再びメノウへと駆け出した】
-
>>2490
『――カアアアアアアァァァァッ!!!』
【駆け出すラーナイに向け、翼を大きく羽撃かせる】
【烈風が生じ、ラーナイを吹き飛ばし、周囲の木々を切り刻むように】
「…………っ」
【だが、視線の端では、声に反応する様子がわずかに見えた】
-
>>2491
「――くぅっ!」
【突風に吹き飛ばされ、木にぶつかる直前に慌てて身構えるも衝撃は殺せない】
「ま、待って……待つんだメノウちゃん!」
【痛む体を無視し、急いで体をおこしながら再びメノウへと必死に呼びかける】
-
>>2492
『去れ、マスターは――何も望まない。
望むのは、ボブの死を覆す方法、……のみだ』
【そんなものは無い】
【この幻獣だって理解している】
【理解しているからこそ、好きにやらせているのかも、しれない】
【少女はそちらを見て、ラーナイに気付き】
【杖を持ち、後ずさった】
-
>>2493
「メノウちゃん、それはただ逃げているだけだ」
【杖を構える姿を真っ直ぐ見据える】
「ボブさんは……確かにあまり長く一緒にいられないかもしれない。
でも……いや、だからこそ一緒に過ごして、たくさん思い出作るんだ……」
【真っ直ぐ見詰めながらも、苦い思い出に眉根を寄せる】
「メノウちゃん、ボブさんは好きだろう?」
-
>>2494
「っ――、……」
【視線の先で少女が杖を抱きしめる】
【精神の乱れ故か、念話は聞こえない】
【そうして、彼女が取った行動は】
「―――――――っ!!!!!」
『! ――マスターッ!!』
【――魔力の爆裂】
【周囲一帯を、紅蓮の魔力の波動が過ぎ行く】
-
>>2495
「ダメッ、メノウちゃん!!」
【慌てて魔法陣を描き、炎の奇跡に水の帯を放つ。
水の帯が火を消す音と水蒸気で辺りがやや騒がしくなる】
「落ち着いて、周りを見失ったらダメだ!
メノウには鳥さんたちもいるじゃないか!」
-
>>2496
「…… っ……」
【彼女に声帯は無い】
【故に、彼女が何を言っているか、何を思っているか】
【念話が無い今、ラーナイには分からないが】
「…… っ……!」
【その口の動きは】
「――” ”っ!!」
【”うるさい”、と】
【ラーナイの言葉の全てを拒絶していた】
『チッ――リーヴァッ!!』
《がってんなー!》
【――鳥が掛け声を出すと共に何処かから現れるのは】
【出現と共に雨雲を呼び寄せる、大海龍】
【その規模から全てを、とは行かぬものの炎の魔力によって発生した山火事を、鎮火していく】
-
>>2497
【明らかな拒絶に、胸を痛みが走る。
"あの時"の"あの人"のようになるのではないかという不安が勢いよく湧き出てくる】
「――それでも、放っておけるかっ!
メノウちゃんには……!」
【言葉半ばで勢いよくペンダントを外し、背中に現れた羽を勢いよく羽ばたかせ飛びあがる】
-
>>2497
「―――――っ!!!」
『マスター、お気を確かに!杖を――ぐぬッ!』
【少女が逃げるように、杖を振るう】
【周囲の何もかもを焼き尽くさんと】
【杖の宝玉を煌々と輝かせる】
《あかんわグリフはーん!わいの水が焼かれとるー!!》
『もう少し気張らんか貴様リヴァイア種だろうッ!』
【それによって、生じる紅蓮】
【大地を伝い大気を伝いあらゆる物が紅蓮に燃える】
【それが一応とはいえせき止められているのは、使い魔の尽力あってのものだろうか】
-
>>2499
「メノウちゃん、落ち着くんだ!」
【空中で手早く魔法陣を描き辺りの消化を僅かに手伝いなから、なおも呼びかける。
悪手かもしれないと解っていながらも、有効な手が思いつかない。
メノウの目の前目指して羽を羽ばたかせた】
-
>>2500
「…… っ……!」
【メノウが、杖の先をそちらに向けて何事かを呟く】
【いや、声帯が無いから呟く、では無いが、はっきりと口の動きが見えた】
「…… っ…………!」
【あれは】
「『――”みんな、きらいっ”……!』」
【杖の先端から、魔力が解き放たれる】
【解き放たれた魔力は、メノウを覆う膜の様に】
【全てを拒絶する、殻のように】
-
前回までは
現れたイシュカはデズモンドに受けた恩も忘れてゼレミアに味方しようとしている
傍から見れば恩知らずで自己中心的で色々おかしい少女を、デズモンドが救おうとしている、そんな状況
一方レイヤもまた、狼と対峙していた
>>2450
「……ッ」
もしかするとデズモンドの言う通り、ゼレミアは私利私欲に走るのかもしれない
そうだとしても、恩はそう簡単には捨て去れない
なにより彼女はかつての心のよりどころであり、彼女には生きていて欲しかった
しかし少女は聞かされていた、魔導石の話を
故にデズモンドが自分を本当の意味で蘇らせようとするならば
ゼレミアは死んでしまうということもまた知っていた、故に
「……だとしても! わたしはあの人には生きていてもらいたい!」
その目が据わる
これは少女のエゴである
>>2451
リングを受けると狼達は次々に倒れていく
しかし狼達は次々に現れてはレイヤに向かってくる
「ふふふ、狼達はわたくしに力残されている限り幾らでも召喚できますわ?」
意地悪そうな笑みを浮かべてそういう女性
-
>>2502
「………あいつが生きていたら、犠牲者が増えるんだ。
……俺はあいつには死ぬべき、もしくは牢屋に繋がれているべきだって考えてる。」
イシュカの目が座ったことを確認して、説得するのは無理か、と悟る。
ともなればやるべきことはイシュカを気絶させてゼレミアを始末することだ。
そして、生き返ったイシュカから"罰"を受けることですべてが終わるのだろう。すべてが
「俺は弱者のための剣、虐げられている、弱き人の支えにならなきゃならないんだ。
お前のような弱者を、関係のなかった犠牲者をこれ以上増やす訳にはいかない」
「……アイスボール」
そう言ってこぶし大の氷球を剣先から生成してイシュカの右足めがけて射出する
目的は牽制、これが直撃するようであれば、どちらにしろゼレミアを守ることなど到底できないであろう
-
>>2502
「そっ………そんな……!?」
狼が無限に現れると聞いて目を丸くする。
「(それじゃあこっちに勝ち目は………でも諦めたら確実にやられる………)」
現れる狼を必死で食い止める、彼女にできることはその程度だろうか。
-
>>2503
「……」
トライデントを掲げると、水の障壁が出現してそれを防ぐ
防ぎきるとトライデントをデズモンドに向ける
するとそこから小さな雷が放たれて、一直線にデズモンドのほうに向かう
「……わたしが弱者、ですか」
お前のような弱者、と言われてふふっと笑う
「確かにわたしもゼレミアに拾われるまではそうだったかもしれません
でも、今は違います」
それはゼレミアへの依存がなせる技なのか、
それとも彼女自身の性格によるものなのか
「今のわたしには、力がありますから」
なんにしても、その声色には弱者という言葉を否定するほどの力強さを持って
「この力さえあれば、わたしはもうあんな人たちには負けない……!
ゼレミアにだって、きっと尽くせる……!
もう、なにも怖いものなんてない……!」
なにかに……力に憑りつかれたかのように、少女は口元を歪ませる
>>2504
無慈悲にも狼はレイヤを狙ってくる
狼一体はそれほど強力ではないらしいが、物量戦ともなるとレイヤの体力が尽きかねない
ゼレミアが言うに、彼女を倒せば狼は止められるらしいが……?
-
>>2505
「くっ…!」
トライデントからの雷を純粋な魔力障壁を用いて防ぐ
腕に伝わる確かな衝撃、魔法同士で張り合うには杖を使うべきだろうが、目的は殺すのではなく気絶、使い慣れている剣のほうが狙いやすいだろう
「自分を捨てた、ただ他人に尽くすだけの力が強い訳あるか……!」
(………待てよ、俺の言ってることも、やろうとしていることもそれと同じじゃないのか……!?)
口を歪ませているイシュカにか、捨て身のイシュカと同じような考えをしていた自分自身にか、あるいは両方か……身震いとともに驚愕した
障壁を正面に貼った状態のまま、呆然としている
-
>>2505
「(………そういえば………ゼレミアの力がある限りって………)」
「(つまりそっちを先にどうにかすれば…………)」
「アイスニードル!」
地面から無数の氷の針が筍の如く生えてくる。
これが足止めになるだろうか………。
-
>>2506
「……だまって……!
わたしは、もう誰にも負けない……!」
長らく記憶から抜け落ちていたかつての非難の記憶やボロボロだったころの自分
デズモンドと違って、知りたくもない真実を知ってしまった少女は、
再びゼレミアに依存し、力に酔いしれ、そして依存することによって
強者であると暗示して、その自尊心をかろうじで保っていた
そういう意味で、少女は弱かった、しかしその弱さを認める気はないだろう
「破壊せよ、奪え、すべてを無にしてしまえ
すべては大いなる意思が……」
トライデントを掲げて、なにやらぶつぶつと唱えだす
すると曇り空であったこの場所に雷雲が立ち込めだす
激しい雨が降り出す、今にも雷が落ちてきそうな空である
>>2507
「!」
数匹それに刺殺されると、
狼達は大きくまわりこんでレイヤへと近づこうとする
しかしすぐには近づけまい、結果的に足止めは成功している
-
>>2508
「……負けなければ強い……それは……間違ってる。
破壊、略奪する力だなんてとても正しいと思えない……!!」
(……違う、言いたいことはこういうことじゃない、しっくりこない、俺は彼女を否定したいわけじゃないのに!)
イシュカの言葉に反射的に言い返すも自身が言いたい言葉ではなく、思い悩み
「……だから、お前は間違っている!」
(……だったら、考えろ、俺とイシュカとの違いを!
諦めるな、イシュカを救う方法を。人としての道を外させずにイシュカを守る方法を!)
掲げたトライデントに向かい、剣をぶん投げる。迷いからか全力で投げることはできなかったが。
障壁で簡単に受け止められるかもしれないが、これは囮。マントの中に右腕を突っ込みながらイシュカに接近していく
-
>>2508
「し…しつこい………」
なおも追いかけ続ける狼、しかししばらく猶予があることを確認する。
「(………3人の話によるとまずはこの子を止めないと………)」
実はこっそり会話を聞いていたらしい。
そのまま詠唱し続けるイシュカの後ろに素早く回り込もうとする。
-
>>2509
「……なにが、なにが違うんですか……」
声が震えだす
「……奪わなければ、あらゆるものから略奪しなければ、それだけの力がなければ、
なにも守れない、なにも得られない、違いますか!」
狂ったように声を上げる少女
力に翻弄され続けた少女は、弱さには目を瞑ってただ強さだけを求める
守ることによって得られる快楽ではなく、弱者をいたぶり得られるであろう快楽のために
力を振るおうとしている彼女は、傍から見ればただの悪人だった
「……壊せ、壊せ、コワセ!
殺せ、殺せ、コロシテシマエ!
奪え、ウバエ、みんな奪ってしまえ……!」
投げられた剣は小さな雷撃によって弾かれる
狂った詠唱によってデズモンドの頭上の雲が光り輝く、落雷の前触れだ
>>2510
デズモンドに気を取られているせいで、容易にイシュカの背後に回り込めるレイヤ
しかし狼はずっと待ってはいてくれない
-
「………フロストキャノン!」
凍てつく光の筋をイシュカの足元に放つ。
足を氷の塊で覆い、動けなくしようとする為であろう。
「スノーカッター!」
手のひら程の大きさはある雪の結晶を何枚も作り出す。
そしてこれを投げつけ追って来た狼を追い払う。
-
>>2511
"奪えるだけの力がなければ守ることもできない"、イシュカと出会った時には己もそう思っていた言葉に無性に腹が立った
「……違う、奪う力と守る力が一緒なわけがないだろう!
お前がやりたいのは守ることじゃねぇ、それを口実にして奪いたいだけだ。寝言を言うなぁ!!」
そう言って接近しながら杖を取り出し、構えて
「風の精霊シルフィーネよ、水の精霊ウンディーネよ、我が右手に宿りてその力を我が手に!
あのわからず屋に一泡吹かせてやれ!!スパイラルドライブ!!」
「こんの、馬鹿野郎おおお!!」
イシュカめがけて杖をかざすと水柱が生成されて渦を巻きながら突っ込んでいく!
そしてそれとは平行に小さな魔法陣をさり気なく作り出し、弾き飛ばされた剣を気流で力の向きを変えてイシュカのトライデントを狙いだすという器用な真似までしている。
……わざわざ風の精霊の名前まで行っているのにはそういう裏があったりする
-
>>2512
「……!」
詠唱を終えたその刹那、凍てつく光の筋を受けて
足が氷の塊に覆われる
突然動けなくなったことや、デズモンドの言葉に少なからず動揺する
多少自覚していようとも、面と向かって言われるとつらいものがあったのだ
不意に力が抜けてトライデントを地面におとしてしまう
宙に浮いたそれはデズモンドの剣によって弾かれて、彼女の足元に落ちる
さらに動けないせいで水柱もまともに直撃、強烈な痛みに胸を抑える
しかし本人の状態がどうであれ詠唱は終えている
本人の手から離れたためにコントロールができず、トライデントを着地地点として、
空から直撃すれば身を焼きかねない、強烈な雷が落ちてくる
それは彼女のすぐ近くにいる二人にも、イシュカ本人にも少なからず被害を与えることだろう
二人が障壁を張ったりするだけの時間はある、防ぎきれるかはともかくだが
イシュカはというと先ほどのダメージによって魔法が使えず、身動き取れないために避けることもできない
本当の弱者にとっての理不尽を与える種を葬りさるチャンスである
トライデントを投げようとも着地地点は変わらない
-
>>2513
>>2514
「ああ、糞っ!レイヤ、お前は身を固めてろ!」
イシュカ自体が回避できないことに気づけばあとは早かった。
「………イシュカ!」
そう言って雷からイシュカを守るために、ダッシュしてイシュカに近づき覆いかぶさるようにして雷から身を呈してイシュカの身を守る。
そんなことをしているのだから、即席で貼った障壁で防ぎきれるわけもなくそれを背中で受けるハメになる!
「……あ゛ぁっ!ぐああぁ!」
半身が焼け付くような感覚、体に電流が流れて痙攣を起こしながらも歯を食いしばって意識を保つ!
直撃していたら、あるいは障壁を貼っていなかったら叫び声を上げることも厳しいのかもしれない。
-
>>2215
「……えっ!?あっ、うん!」
すかさず後方に下がり障壁を展開し、守りを固める。
「…………!?」
突然落ちてくる柱のような雷、その衝撃で後ろに引き下がる。
「だ………大丈夫……?」
明らかに感電しているデズモンドを心配そうな目で見る。
なお彼女は反応が早かったためか、ほぼ無傷ではある。
-
>>2515
「……」
死を覚悟した自分を、彼は庇った
あれほどドス黒い気持ちに染まっていた自分を
誰かに依存しなければ生きていけないほど弱っていた自分を
デズモンドを裏切った自分を
「……」
言葉すらも、痛みすらも感じなかった
周囲の時間が、止まったかのように感じられた
>>2516
「……ふふふ、ふふふふ……
悲劇です、実に悲劇ですね……!
これだけ見守れば、十分でしょう」
今の今まで高みの見物を決め込んでいた黒髪の女性が語りだす
「……わたくしの本当の娘は、わたくしのいうことをろくに聞きやしませんでした
感情に任せて手をかければ、のちに残ったのは後悔だけ
だからわたくしは考えました、再び娘を蘇らせようと
わたくしに忠実な僕のような娘に作り替えようと!」
狂気じみた視線を3人に向けている
この女性はイシュカとはまた違ったエゴによって動いているらしい
ゆっくりと、3人のほうへと歩いてくる
杖を向けて
「……イシュカ、あなたは本当にわたくしの理想とする娘のようでした
魔石を用いた人体実験とは違う、わたくし独自の興味によるこの"実験"
あなたは貴重な成功例、故にあなたを生贄にして、わたくしは一度死んだ娘を作り替えます
その土台に、なってくれますね?」
3人に向けた杖は赤い輝きを放って明滅している
なんの言葉も耳に入ってこない、愚かな少女に向けて、
女性はまるで玩具を壊すかのような口調でそう言い放つ
-
>>2517
「………見たろ……?傷つける……ぜぇ……だけの力じゃ……こういうことはでき……ない……。
ふぅ……守る力は……こういう力なんだ………あぁ、だりぃ。」
軽鎧が焼け焦げていて、その内部がそのような惨事になっているかを物語っている
それでも、イシュカにのしかかったりはせずにのそのそと動いてイシュカから身を離し、うつ伏せに倒れこむ。
「レイヤ……、あとは頼んだ……。
イシュカを生き返らせてやってくれ……黄金の時代を……幸せな時間を与えてやってくれ……」
生きもたえたえにレイヤにそう言っているが、こういう時にお約束のそのまま眠る、というわけではない。
うつ伏せのままであるが、確かに意識はある様子
「……ムスメを忠実な下僕にする?
……は、人形でも愛でてろ糞野郎が。」
少なくとも、減らず口を叩く余裕が有るくらいには
-
>>2517-2518
「……イシュカを生贄に……娘を生き返らせる………!?」
「ってちょっと……デズモンド……!?」
倒れこむ彼を前にただ少し慌てているようだ。
「(どう見てもデズモンドは戦えそうにない…………一人で戦うしかないのかな………)」
腰に差した2本の剣に手をかける。不意打ちに備えているのか。
-
>>2518>>2519
「……お礼と謝罪は、あとで言います、かならず」
雷撃の影響ですでに自由に動けるようになっている少女
迷いを吹っ切った少女の目に映るのは、
あれほどまでに慕っていた女性の醜い姿
少女はまた彼から教わった
人は奪い合うだけではないことを知った
もう、アレに従う義理はない
イシュカはゼレミアに、トライデントを向けた
「……壊れてしまいましたか、わたくしのイシュカ
でも大丈夫、すぐに、すぐに直して差し上げますから
人形だなんて血の通っていない物でなく、その生にわたくしは触れるのです……」
すでにボロボロなデズモンドを戦力に数えないなら、
前に出られるのはレイヤとイシュカだけである
3人は狂っている女性・ゼレミアを下せるのだろうか?
そして、無事にイシュカを蘇らせることができるのだろうか?
今日はここまで
-
>>2483
「……はぁ……これでこの辺りにいるなら大丈夫ってことでいいのかねぇ」
森の中の気配には気づくが、さすがにここまで突っ込んでくる連中はいないかと判断して
「オパさん、俺は魔女の家によってくつもりなんだが、アンタは?」
魔女への用事を済ませるためにドアに向かって歩きながら爺さんにそう尋ねる
-
>>2521
オパ「ワシも此処に用がある。兎に角ヴェルクを助けん事には話が進まんでな」
そう言って魔女の家を見る。
相変わらず庭らしき部分に薬草の類が雑多に生え、
煙突からは怪しげな煙が天高く上がっている。
-
>>2522
「……ん、そうか。んじゃあ行こう」
と言ってドアに手をかけたあとに何かに気がついたかのような表情になり、
「えーと、ベルとちょっと険悪な仲になっててな……そっちの用から終わらした方がいいかも。」
と、気まずそうにしながら爺さんに道を譲る
-
>>2523
オパ「?…ええい、何を男らしくない事を!!」
無理やり首根っこふんづかまれて入口を開け放たれ放り込まれた。
-
>>2524
「ぐえーっ!」
なすすべもなく魔女の家に放り込まれていく!
回転することなく尻餅をついた状態である。
「……何も投げ込むことはないでしょ、オパさん」
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>>2525
ベル「どうせ投げ込まれるようなことをアンタがしたんでしょ?」
玄関にはベルがいた。
オパ「よう、ベル。息災か?」
ベル「あら…どうやらフルークガスト本社のいざこざはけりが着いたのね?」
オパ「後の問題はヴェルクじゃい」
ベル「バイト仲間としては頭の痛い話ね」
-
>>2526
「お……よう、ベル」
少し表情が強張ったようすでベルに挨拶をして
関係が気まずいこともあるが、食事に誘うということを女性にしたことがないからか、手が汗ばんでくる。
「……バイト仲間、ねぇ。」
事情がまったくもってわかっていないのであまり口出しをすることはできず
-
>>2527
オパ「で、準備は?」
ベル「出来てるわよ」
オパ「ふむ……じゃが肝心のアッテネがおらんぞ?」
ベル「婆ちゃんは出ないわよ?私がやるから」
オパ「成程…うん?お前さんは防御魔法一択の魔女じゃろうに!?」
ベル「うっさいわねえ…対侵負の魔女勢は当分私、アンダスタン?」
-
>>2528
「………ん、何か仕掛けるのか?」
その会話から、何かしらの行動に打って出るのかと察してそう声をかける。
(その用事が長続きしそうとなると、食事に誘えるか怪しいもんだけどなぁ……)
-
>>2529
オパ「ジグザルザーをこっちの勢力に取り戻す」
ベル「対侵装備としては一番完成されてるからね」
オパ「現状本社がガタガタで量産はちと難しかろうが…」
ベル「使い手のヴェルク救出だけでも十分意味があるでしょ」
-
>>2530
「ん……それなら手伝おうか?
ある程度は役に立つと思うぜ」
と、二人に提案をする。
あれなら、素手でしか戦えないジグザルザーならやれるかもしれないと思ってのことだ
「……まぁ、この前の謝罪も兼ねて、ってところなんだが」
-
>>2531
ベル「え、アンタに何ができるの?」
心底不思議そうに。
そりゃ逃げ回っている姿しか見てないし…
オパ「いやそれを言うなら、お前さんが前線に出るのもワシャ不安だぞ?」
ベル「成程、オパさんには未だ見せてなかったしなあ…」
オパ「何じゃ又隠し技か」
ベル「というかメイン?」
-
>>2532
「ジグザルザーが素手であれば大きく不利になることはないぜ。
今の状態じゃ素手でしか戦えないらしいし、それだったら負ける気はない。」
「あと、魔力がなんか龍の性質とかなんとかあった感じだったか、ぶっつけ本番になるけど魔力纏わせてぶん殴れば少しは効くだろ」
あまり実感が無さそうな様子でそう言っている
……根本的なところはあまり力を持っているという自覚がない様子である
「……アレか。」
前になんか真っ黒な雰囲気出していたのを思い出しながらそのメインとやらを察する
-
>>2533
ベル「ふうん…?」
理解はしていない様子。
オパ「まあとりあえず行けるわけか…では早速森に」
ベル「酒場よ」
オパ「なぬ?」
ベル「酒場にヴェルクが居るらしいの」
オパ「……何を言うとるんじゃ」
ベル「幽霊が出るらしいのよ、ヴェルクの」
オパ「なにぃ?」
-
>>2534
「まぁ見てな。本番になったら少しは驚くと思うぜ……。」
そんな態度を取られてもさほどきにしていない様子
「……酒場?」
(そういえば、酒場の幽霊ってのは見たことある気がするが……女だったよな?
人違いか……。)
色々思い出そうとしながらそう言い
-
>>2535
ベル「あらそう」
オパ「なんでそんな事になっている?」
ベル「語り部がそう言ってんだから嘘ではないわよ。原因は行って調べる」
オパ「語り部ぇ?」
ベル「そういう奴がいるの、気にしない!」
-
>>2536
「ああ、語り部か。あいつの言い回しがいまいちよくわからないんだよなぁ……。
正直、あいつの言い回しがややこしくてすごく遠回りしたことがあったんだが……。」
あたまをポリポリと掻き毟りながらベルにそう言って
「なんて言われたんだ?
あいつがそんなにストレートに物事を言うとは思えないんだが」
-
>>2537
ベル「どの語り部のことを言ってるのか分からないけど矢鱈ストレートだったわよ。
『勇者は酒場に』だったもの…あ、イラつく部分は全部カットしたわ」
-
>>2538
「……勇者がそいつだって根拠があるか……って言ってもキリがないか。
なんにしろ酒場には行くべきかね。」
その言い回しだと酒場に行くべきという言葉にも思えて
「俺も同行してもいいか?間違いなく侵負が襲ってくるだろうが」
-
>>2539
ベル「その時は豪語してた実力を見せてもらうわよ」
とまあそんな感じで一行は酒場へと向かうのであった。
次回に続く。
-
>>2520
「……お礼ならいいさ、だが頼みならある。
死なないでくれ。たとえ幻影でも、お前を守れないなんて……お前をもう一度目の前で失うのは辛いんだ……。」
イシュカにそう弱々しい声をかけて
「生きた人間を人形扱いするなよ雌狐が……」
杖を支えにして立とうと模索しているがボロボロの体ではうまくいく筈がない
精神はともかく、肉体面では先頭を続行できるレベルではないだろう。
-
前回までは
雷にうたれたデズモンド、改心したのかもしれないイシュカ
本性を露にしたゼレミア、唯一身動きの取れるレイヤ
レイヤ達とゼレミアの間合いはそれなりに開いている
ゼレミアは杖を向けたまま何もしてこない
先制攻撃のチャンスだ
-
>>2520>>2541
「(………これは完全に狂っているね………)」
「……イシュカの為にもここでどうにかしないと!」
そう言いつつ腰から2本の剣を抜く。
-
>>2541
「・・・・・・」
こくり、と頷くイシュカ
少女にとって彼は恩人、その頼みを断るわけにはいかない
「わたくしは娘を人として見ていますが?」
妖しくも不気味に笑う女性
女性にとっては人形ではないらしい
>>2543
イシュカはデズモンドの側にいる
「あなたは、なぜ彼らの味方をするのですか?
なんらかの利益が生じるわけでなのに」
そんな質問を投げかけてくる女性
-
>>2544
「……全く、情けないよなぁ………お前らがいざ戦うって時に俺は何も役に立てないんだぜ……?
せいぜい、お前たちの人質にならないように気をつけることしかな……。」
結局、立ち上がることは叶わず、、気だるそうに片膝を立てながら座り込みながらそう言って
「口だけならなんとでも言えるだろうな……。
だが、お前の娘への扱いは人形と同じだ、『言うことを聞かなかったから殺した』んだろ?」
相手の態度に苛立ちを感じながら
-
>>2545-2546
「………それは……この娘を生き返らせる為と………」
チラッとデズモンドの方を向く。少し言葉に問い詰まってるのか。
しかし依然気は抜いていない様子。
-
>>2545
「……わたしがさせません
まだ何も返せてませんから」
その気迫はいまだ捨て身のそれ
独り立ちできているとは言い難い状態である
「あの獣はわたくしの娘ではありませんわ?
わたくしの娘は、もう死んでいました
直接手を掛けたのは、あくまでも獣です」
要するに言うことを聞かなかったから殺したということである
少々認識は異なるようだが
>>2546
「……そんなことをしてなんになるのですか?
名声も愛もお金も、何一つとして手に入らないのに、何故?」
わざとらしく首を傾げてみせる女性
-
>>2447
「…………相手はお前の手の内を知ってる。絶対にだ。
レイヤとの連携を意識してくれ。そうすればみんな生き延びれてウルトラハッピーだ。」
イシュカの根本的性格に違いがないことに気づくも、それを制そうとしてもイシュカは聞く耳を持たないだろう。
死ぬなとはもう行ったのだからアドバイスと共に杖を握りしめていざというときに備える
「……そうか、お前と俺とは精神の構造が違ったようだな。
だったらもう話すことはないか。」
獣、とまで言い放った相手との考えの差にある種の納得ともに説得と話し合いというものを完全に諦める
-
「(…………そういえば………)」
「……あとは……この前からあの村で人が消え続ける事件の原因がどう考えてもあなただから」
ふと村での青年の会話やデズモンドが言っていた事を思い出す。少し間違ってるかもしれないが。
-
>>2548
「……はい」
刃先が黄色く輝くトライデントをゼレミアに向ける
その刃先は確かに彼女に向いていて、ある種の決別を思わせた
「ええ、そのようですわね?」
杖を構え直したその矢先、彼女の足元に向かって走ってくる電流
「……イシュカ、やはりあなたも裏切るのですね、あの獣のように」
横に跳ねるようにして避ける女性
>>2549
「なるほど……」
言おうとして流れてくる電流
女性はそれを避けるが隙を晒す
この電流は攻撃開始の合図なのだろうか?
-
>>2550
「……頼んだ。」
そう、イシュカ一言だけ言って
(自分が守ろうとした存在と、無理やり連れて行った仲間にすべてを任せるなど、これほど恥ずかしいことはあるのだろうか……)
(裏切ったも何も、お前はずっと利用し続けてきたじゃねぇか……!)
イシュカへの物言いに苛立ちを感じながらもそれを口にする事はしない。
言っても意味が無いからだ。余計に疲れる
-
>>2550
「………スノーカッター!」
手のひら程ある雪の結晶を何枚も作り出し、それを手裏剣のように投げつける。
何枚も別の角度に投げ、拡散しているため、回避は至難の技であろう。
-
//ちょっと修正
「(……よけている今がチャンスかな)」
「………スノーカッター!」
手のひら程ある雪の結晶を何枚も作り出し、それを手裏剣のように投げつける。
何枚も別の角度に投げ拡散しているため、
また電撃を回避した隙を突いているため回避は至難の技であろう。
-
どうなるのか……続く
-
紅い月が昇る、王都の夜<Take 2>
森の奥深き場所で一人、巨大な魔法陣の中央に立ち
魔導師風の格好をしたニンゲンが一人、大きな笑い声を挙げていた
「――――ついに…… ようやく、ついに修繕が終わった」
「以前に増して輝く力……… 完全なる、魔法陣」
「前回は極悪非道なる正義の味方モドキにしてやられたが、今度こそ―――――」
「さぁ、今度こそ!世の中のバカ共を――― 今こそ滅ぼさん時!」
-
その鬨の声に木々は揺れ、祝福を悪の魔法使いに預ける様だった。
差し詰め邪神の福音とでも言うべきなのだろうか。
不穏な空気は辺りを包み、今にも森が啼き出さんとした所だった。
「ここか?ラッセル。」
『おーおーわりー!
今月バイト代入ったばっかだからよー!助かるぜ!』
至極呑気な声が二つ飛んできたのは。
-
>>2556
「――――――」
「――――一寸の狂いも無く、精密に描かれた魔法陣」
「――――無限ともいえる素材の中でも最強と呼べるであろう、媒体」
「そして――――― 無限なる、我が力」
「全てが…… すべてが、我が偉大なる計画に相応しい…… ククク、ハハハハハ!!!!」
声を聞いても、少しだけ、少しだけ間が空いたが
それでも高笑いを続ける悪の魔法使い
森の魔獣すべてを起こさんとしているように思えるその声は、おそらく二人の耳に届くであろう
-
>>2557
「……何か聞こえたな?」
『おう、人の声みたいだな!
相棒ちょっと調べて来てくれよ。』
「誰が相棒だ……断る。
と言いたい所だが……では、こうしよう。」
『お、アレか?』
「ああ……時間もあまり無い。探す方も並行しなければな。」
『流石相棒、要領良いなぁオイ!モテるぜ? あ、俺もモテてぇ。』
「何を言っているんだ……行くぞ。」
極めて上機嫌な様子の魔法使いをそっちのけにして、やんやと話をしている。
どうやらどちらかが声の方へ向かう様だ。
相手によっては面倒な事になろうが……
「ジャン……」
『ケン!』
「『ポンッ!!』」
こんな森の奥でジャンケンなどしている連中に覇道を妨げられたくもないものである。
-
>>2558
「――――――」
「――――フ、フン、 我が計画の生贄となる者が現れたか…… 他愛もない」
聞こえてくる二人分の呑気な声にも、不敵に笑う悪の魔法使い
ジャンケンでどっちが行くか決めているというかなりどうでもいい扱いを受けている事に
少し屈辱の念を感じる、不意打ちに魔法発動させて逃げようかとも考えたが
-
「……そういえば、君はジャンケンが凄く弱かったな。」
『そうだったぁぁぁぁあ!?』
断末魔の様な声を残して、一度二人の会話が終わる。
>>2559
「っつーか、よくよく考えればタダの人なん?
ここまで一人で入って来たくはねーよなぁ。あれ、俺ちょっとヤバいんじゃね。」
そうして、木々の暗がりから姿を見せたのは赤髪の青年。
高校指定の制服に身を包んだ、軽薄そうな男だ。
-
>>2560
目の前に広がるのは、半透明な光る何かで描かれた巨大な魔法陣
六芒星の魔法陣の中に、また六芒星。 そしてかなり古い文字
その魔法陣の中央に立つ、フードで顔を隠したローブ姿の人物
「クックック……… また、我の計画を邪魔する者が現れたようだな」
「今回の魔法陣は万全だ。 前回と同じ轍は踏まない、ああ……………」
「だができればそれ以上近づくな」
-
>>2561
「え? あー忙しい所スンマセン!ぜんっぜん聞こえないっすわぁ!
でも俺もちょっと聞きたい事あるんスけど、良いスかー?」
この感触、紛れも無く一般人だ。
それも魔法陣を見て『忙しそう』で考えを止める程に学が無い。
そんな男が、やや強引に質問をせんと切り出してくる。
-
>>2562
「… … … … … …」
無言で手に持った魔法のワンドを回す悪の魔法使い
口元しか見えないがなんだろう、今すぐにでも蛙か何かに変えてやろうかとか
そんな感じの視線を体に感じる
「………フッ 我が魔法陣を無視するとは…… 命知らずめ」
「おもしろい。 ……話せ」
-
>>2563
「(え、ちょっ……何か怒ってね?
やべえ……ちょっと言葉遣い気をつけねぇと……。)」
内心で動揺しつつも、切り出した手前引っ込める訳にもいかない。
冷かしなどになろうものなら、それこそもう一つ状況が悪くなる。
「……あー、オホン!
実は僕……」
随分と改まった言い方だが、やはり口調は足りない物がある。
にしても急な申し出とは、もしや弟子にでも取って欲しいなどと言いだすのだろうか。
「財布落としちゃいまして、こんぐらいの?
どっかで見たりしてないですかねぇ?」
という事もなく、一般生活レベルの質問であった。
悪の魔法使いに取ってはまだ冷かしの方が良かったかもしれない。
-
>>2564
「―――――――」
ラッセルには冷たく痛い、針むしろに座らせたような沈黙が走った
回されている魔法のワンドがどんどん速くなっているのは気のせいか
ラッセルにとっては死活問題なのだろうがこっちにとっては水を差されたような物だ
「――――― 我にとっては些細な事、目に写らぬほど些細な事」
「これからすべく大きな事があるのになぜ我がそれを知っていると?」
それでも辛抱強く自分流に見ていない、と答える
魔法のワンドがやたら速い
-
>>2565
「えっ、ちょ、何で!?」
思った事は声に出さずにいられないのが彼である。
明らかに機嫌が悪くなっている様子にやや狼狽しつつも
「いや、だって落としたのこの近くだし……
そうそう、金貨!金貨入ってます!大金っスよこれ!
ねーちゃんに殺されるんスよちゃんと探して帰らないと!」
だが彼は彼なりにのっぴきならぬ事情がある様だった。
見ず知らずの悪の魔法使いに一縷の望みを賭けるのも、珍妙な話であるが。
-
>>2566
「知らないもんは知らない 少なくともわ…… れの目に入ってすらいない」
一瞬素に戻ったような声の調子だったが
「――――我が我が道を行く、悪名高き悪の魔法使い」
「そもそも拾っていたとして…… 何故、貴様に素直に教える必要がある?」
「我はいい子なんかじゃないぞ」
-
>>2567
「いや、ちょっとそこ頼んますよぉ……!
ねーちゃん凄ぇ怖いんだって! 悪の大魔王ってレベルだぜ!?
なー頼むよ、じゃあせめて一緒に探してくれ、助けると思って!」
予想斜め上の申し出。
悪の魔法使いの高尚な儀式を邪魔するのみならず、手を貸せと言ってくる始末。
どうやら状況が伝えきれていないと感じる。
-
>>2568
「―――――貴様を助ける義理等ないわこの戯けがぁぁぁぁ!!!」
バキィ!とすさまじい音を立てて握りつぶされ、へし折られる魔法のワンド
しかし魔法のワンドがへし折れようが今や知ったこっちゃない
正義の味方に邪魔されるよりも何よりもこんな愚も付かぬ平凡な男に邪魔されている事が
かなり腹ただしい
「貴様!!貴様今の状況がわかっているのか!? 私は悪の大魔法使いで!!目の前には怪しげな魔法陣!!!!」
「普通に碌でもない事をやっている事ぐらいわかるでしょ!!?? 私がなけなしの媒体集めて月を木端微塵にしてやろうと思ってたのにそれよりも財布だって!?」
「あーもうイライラしてきた!!セオリー無視してもう発動してやろうか!?」
-
「……また森が五月蝿いと思えば」
ふらり、と騒ぎを聞き付けて現れたのは黒いコートの青年。
光景を見て何を思ったか……
「」バァンッ!! ドォンッ
足下の魔法陣に炸裂弾をぶち込んだ・
-
>>2596
「ぬおわぁぁぁぁああぁぁ!!?」
大袈裟な身振りで驚く青年。
流石に目の前の人間が得物をへし折れば誰でも驚く。
「いやだから!財布を!!
……ん? あれ。なんか偉い可愛い声になったな。
あれもしかして、ひょっとして、中にかわい子ちゃん入ってたりする?デートする?」
この期に及んで二の句がこれでは、焼き殺されても文句は言えまい。
いや、しかし果たしてこの言葉は言葉通りなのだろうか。
若しかすると最初から目論見を見抜いた上で態とこういった口上を述べている可能性もある。
>>2570
「うぇえええええい!!!?」
更に仰け反る赤い髪の青年。
いきなり現れた黒ずくめが炸裂弾を発砲なぞしたら、一般的に驚くのは決して無理からぬ。
-
>>2571
「知るか!!!軟派な男と誰がでえとなんて!!!」
「……… 軟派じゃなくともお断りだ!!!!」
最初のご機嫌で魔法使いを演じていた姿はどこへやら
完全に女の子の声になってしまった悪の魔法使い
今のところ正義の味方現れていないのに作戦失敗の悪寒がしてきたのは何故だろう
>>2570
「………… クククククククク、またそういう手合いか」
しかし、零時の出現により一気のトークダウン、前の口調に
魔法陣が前回同様破壊された、しかし同じ轍は踏まないのだ
現に地面を破壊されながらも 宙に浮く魔法陣
「貴様らがそういう手段を好む事は事前の調査(実体験)でわかっている事だ。」
「――――――我が対策を取らぬとでも?」
馬鹿にするように笑い、懐から魔石を取り出し掲げる悪の魔法使い
「地面を抉りたければいくらでも抉るがいい、魔法陣の核は“移した”」
「これで我の勝利は揺るがない…… クックック、無様なモノだなぁ?」
-
>>2571
「ああ、どうも。
危ないですよ、その人気が触れてるみたいですから」
その人、の部分で目線で女魔法使いを指し、
その後リボルバー型の魔導拳銃の撃鉄を起こし。
>>2572
「ご丁寧にどうも」
女魔法使い目掛け、発泡。
中身は魔力入りの炸薬弾、障壁に当たれば、爆裂魔法が弾け飛ぶ。
-
>>2572
「えー!良いじゃんよぉ!
パフェとか一緒に食べようぜぇ!!……って、戻った?」
相手が女性だと分かると、この砕け様。
一緒に居た青年に戻ってきてもらえる事を祈るばかりである。
>>2573
「いや、気は触れてないんじゃね?
っておいおいおいおい何で撃つよ!?」
既に発砲した後だが、銃を持つ手を抑えて勢い立った様子で言う。
-
>>2573-2574
「えっ」
「あ」
魔石に無事炸薬弾が直撃、後方に吹っ飛びいい音を立てて割れた
魔法陣の核が無くなった事により、同時に自称月を木端微塵にする魔法陣も消えた
「…………………」
-
>>2574
「いえ、この人魔法で王都壊すとか言ってたんで」
抑えられた銃を下ろし、コートの下にしまいながら。
>>2575
「で。」
拳銃を懐にしまったかと思えば、
左腕の義手の肘部分から鋭利な刃を伸ばして。
「これ以上テロリズムする様なら、家に被害が及ぶ前にそっ首削ぎ落としますけど」
-
>>2575>>2576
「えっ、あっ、いやちょ。」
立ての続けに何が何やらと言った様子である。
しかし彼のフェミニズムが働いている現在では
「ちょ、ちょい待てって!
気まずいから!これ以上気まずいから!!
ていうかそれ言ってただけでやっちゃうの!? 真面目ちゃんかよ!
女の子に暴力はいけねぇって教科書に書いてあったし!」
と、二人の間に割って入る。
-
>>2576-2577
「――――ク、ク、クク 王都を破壊?」
「何ともスケールが小さいテロリズムだな」
自分の技術の粋を破壊(二度目)されたにも拘わらず、相変わらず尊大な口調、尊大な態度
だがフードの下では悔しさのあまり涙目となり、下唇を食いちぎらんばかりに歯を喰い込ませているのだ
刃物?むしろ向けられて悪の魔法使いとして明利に尽きる
「我が望むのは稚拙な詩人の劣悪な月の破壊のみ」
「王都を破壊? みみっち過ぎて反吐が出る」
「………何間に入って紳士ぶってるのさ、軟派の癖に」
-
>>2577-2578
「決まりですね、退いて下さい」
魔導師の言葉を聞いて話は終わった、と言わんばかりに。
義姉の二の腕にあるレバーの様な物を引き倒して。
「――月を壊す、だなんて、尚悪い。」
アレは、お嬢様のお気に入りなのだ。
ならば。
「理由が出来ました、すみませんけど、殺しますね」
義姉を肘部分から曲げて――
折れ曲がった部分から、質量砲を放つ。
勿論、ラッセルに当たらないよう射角は調整しているが。
-
>>2578
「分かれよ、あれマジだぞ!?」
冗談ぶった様子も無く、声を荒げる。
ああいう淡々さは、何処かで眼にした事がある。
と言うより、己で被った経験がある。
"処理"として思考を切り替えた人間の眼だ。
>>2579
「待て待て、待てって!?
まだ何もしてねぇだろうがよ!!」
と制する声が、砲音で一度遮られるが……
「おい、話……聞けよッ!!」
我慢ならぬとばかりに、レイジへと鋭い拳を繰り出す。
-
>>2579-2580
「何を慌てているのか、という事が一番わからんな」
「私だって大マジだ」
これに関してはレイジの言うとおり 気が振れている危ない人間だとしか言えない
質量砲が放たれようとしたその瞬間手を振り、何かが弾を防いだ
カラスのような形をした魔力の塊
「もはや術式の欠片さえも残されていない、位置からやり直しだろう」
「だからここはひかせてもらう。 ちょうどいい囮も目の前にいるのだからな」
囮=ラッセル
軟派だが見知らぬ気狂いの為に行動できる善人に何て扱いだろう
そして、レイジ自体が動けない事を良い事に手をかざす悪の魔法使い
レイジとラッセルを覆うように大量に、闇のように黒いカラスが放たれた
二人の視界から消えたその一瞬のうちに姿を消した
既に消えかけている移転魔法の痕跡を残して
-
>>2580
「……」
淡々と、ラッセルを見ているのにラッセルを見ずに、
拳を避けて一先ずは転倒させようと脚を掛ける。
>>2581
「――……チ」
カラスに紛れ逃げ去った魔法師を横目に見て。
義肢を折りたたみ、元の状態に戻す。
「……顔と名前は覚えたから、
次は見付け次第やれば良い、かな」
-
>>2581>>2582
「うおあぁっ!?」
半ば頭に血が上っている状態。
足がもつれて見事に一回転する。
「でええぇ!おいこらバカ離れろこら!!」
泣きっ面に蜂ならぬ烏。何とか手をばさばさと振ってやり過ごそうとすろが
「って、消えてるし……ああぁ何なんだよ!?」
そのまま逆さまの視界の中で魔法使いを逃がす形となった。
「あーもう!いきなり色々有り過ぎだろおい!!」
-
>>2583
「だから、退いて下さいって言ったんですけど」
はぁ、と無表情の侭ため息を吐いて。
「ああ言う手合いは情を見せても付け込まれるだけですよ。
処理出来る内に処理しておかないと、結局誰かが犠牲になる」
肘から出した刃も収納し、ぱんぱん、と埃を払って。
-
>>2584
「犠牲……
……でも、人を殺すのは違うだろ……」
と、視線を落としてぼそりと言った。
確かに彼は無類の女好きであるし軟派だ。
しかし、それだけが理由でない様にも聞こえる言い様だ。
-
>>2585
「殺さなければ僕の大切な人に被害が行く"可能性"がある。
ある以上、僕は殺します。 それが誰であれ、何であれ」
視線を知に落としたラッセルに其れ以上の興味を示す事無く、
踵を返しその場を立ち去った……。
-
>>2586
「なッ……!?
ふざけんな、それは他の誰だって一緒だろうが!?
人は良くて自分は良くないだなんて、只の我儘じゃねえかよ!」
「おい、聞いてんのか!!待てよアンタ!!!」
青年の叫びは、虚しく森に木霊した……。
-
-酒場バッカス?-
ベル「と言う訳で酒場ね」
オパ「……何の障害もなく着いたぞ、何故だ?」
ベル「うーん…?」
侵負による襲撃はなく王都へと辿り着きバッカスの前に着いた。
-
(ヘイトが云々言ってたよなぁ、俺が狙われるとか言ってたけど。
あれって嘘じゃないよな?現にジグザルザー出てきたし。)
魔女の家に行くときはヤバゲな雰囲気をマジマジと出していたのに問題なく戻ることができたのに疑問を感じて
「ま、まぁ儲けもんだと考えようぜ?いつも俺とかに張り付いているほど忙しいわけじゃないだろうし。」
その辺りを深く考えても何もわからないだろうと結論づけてとりあえず酒場の中に入ろうと
-
>>2589
ベル「…釈然としないわ」
オパ「ふうむ」
首をかしげながら酒場に入る。
ベル「ん?」
更に魔女が首をかしげた。
-
>>2590
「ん、なんかあるのか?」
ベルが首を傾げているのを見て不思議そうにあたりを見渡して
-
>>2591
ベル「妙なチカラを…こっちね」
酒場の隅に足を進める。
オパ「なんじゃなんじゃ?」
爺さんも後に続いた。
魔女はしゃがみ込み酒場の隅っこをジーっと見ている。
ベル「んん?弱い認識疎外の術がかかってるわね」
-
>>2592
「認識阻害………何か隠されてるって事か。」
ベルが見ている先をじっと見つめながら
とりあえず蹴れば何かわかるかもしれないという気持ちをグッと堪えて
「その術が弱いってんなら解除するのも面倒じゃないか。
……俺には無理だけどな。」
-
>>2593
オパ「いや、弱いからこそ試してみい」
ベル「そーね、リュウノマリョクとやらならいけるんじゃないの?」
オパ「なあに、魔法なんぞ全部気持ちの問題じゃい!」
ベル「身も蓋もないけど概ねその通りだし」
-
>>2594
「いや、出力が足りないとかそういうのじゃなくて、単にやり方がわからないだけなんだが……。
……こう、吹き飛ばす的なイメージでも適当に思い浮かべればいいのか?」
そういえば、こういうタイプの魔法を使ったことすらないが、まぁイメージが大事って言ってたしどうにかなるだろと適当なことを考えながら
とりあえずベルが言っていたあたりに右手をかざして右腕に魔力が集中するようなイメージを浮かべるともわもわと右腕あたりから魔力が漂い出し
-
>>2595
ベル「ちゃんと考えなさいよ、出力間違ったら其処等一帯吹っ飛びましたとかあるんだから」
オパ「そん時は弁償金払った上で王都警備に厄介になるわけじゃい、きばれ」
真剣に取り組まないと取り返しがつかないようである…イメージ頑張れ!
-
>>2596
「だぁ、弱い文には問題ないんだろ!任せとけって!」
声をかけられただけで右腕あたりに漂っていた魔力が拡散しだす。
駄目だこりゃ
(吹き飛ばす……弱い力……あれか、そよ風か。
…………そりゃーそよ風吹けー)
再度、魔力を腕に漂わせた後、そよ風をイメージして解除魔法を発動させる。
……が、本当にそよ風を吹かしている。これでは解除できるとは思えない。
-
>>2597
ベル「そよ風が出せる程度の能力」
オパ「……前途多難じゃなあ」
暫く魔力の扱いを頑張らないといけないようである。
-
>>2598
「う、うっせぇ……こういうのって加減がわからないんだよ!」
(さっきよりも強く、さっきよりも強く……)
さすがにここまで弱い風だとは思ってもいなく、恥ずかしそうにしながらももう一度右腕をかざして魔力を集中させる。
(……もっと多くの魔力量で打てばいいんだな………よし)
「……このくらいなら大丈夫だろ、これでどうだ!」
明らかに力の弱い術を解除するのには大げさすぎる魔力量で先頬と同じように吹きとばそうとする!
……だが、そこから発動されるのはスカートがはためく位の日常的に吹く風と同レベルのものであった。
燃費が悪いというどころではない
-
>>2599
だが上手くいったようで…ぼふん!と埃の様に魔力がまった。
ベル「石が出てきたわね…ってコレ、ヴェルクの心臓じゃない……」
オパ「ワシが大昔に与えた水の魔石じゃな……いやいやいや、不味いじゃろこれ外れとるのは」
-
>>2600
「あー、疲れた。俺としちゃあもっと強い風も吹かせるんだけどなぁ。
マジもったいないわー。」
と、疲れた様子でまた調子に乗り出している
燃費がクッソ悪い以上、同じ事は再度できないであろうが
「あ、心臓?心臓ないのになんで動いてるんだよ。」
(……勇者は酒場に、だったか……勇者の一部ってかある意味本体かこれ。
でも、これが一体何になるってんだ?)
心臓を手に入れても自体を打開するとは思えない。
また無駄足かよ、と語り部とやらへの苛立ちがつ追っていき
-
>>2601
はたしてどうなるやら 次回に続く
-
>>2554までの前回までは
狂人としての本性を露わにしたゼレミアに放たれた雷撃を合図に、
一連の黒幕とも取れる人物との戦いは幕を開けた
自分に飛んでくる手裏剣を直接避けることはできない
しかし杖を掲げると、女性に数個ほどの光を放つ球が飛んできて、
それらが消えたかと思えば薄い壁が女性の周辺に出現し、
各方向から飛んでくる雪の結晶がすべて弾かれる
「……ここは思いが力になる場所
生半可な刃では、わたくしの動きを止めることはできても
傷を負わせることはできませんよ?」
ふわりと着地したかと思うと杖を向けて女性は言う
言い終わると、杖からナイフが3つほど放たれて、レイヤたちに向かう
-
>>2603
「………思いが力になるというなら、それは悪くないことだ……!
思いの強さなら、俺だって負けてない……!」
とはいってもすでにボロボロの体、とういう攻撃にしろ一撃が限界であろう。
あいつが隙を晒す、ここぞという時まで力を温存していようと
「………ッ!ったく!
こっちは気にするな!前だけ見てろ!!いたた……。」
自分の方角に飛んできたナイフを障壁で弾き飛ばした後、イシュカ達に激を飛ばして。
大声を出した時に背中から激痛が走り、顔を歪めて
(せっかく重要な魔力だってのに、こういうのには使いたくないんだが……。理想はあいつらが倒してくれることなんだがなぁ。)
-
>>2603
「………えいっ」
自分の方に飛んで来たナイフを横に回避する。
「弾き返された……普通の攻撃は効かないと………」
何もしてこない。かといって諦めてる訳でもないようだが。
-
>>2604>>2605
「……!」
少女に向けて放たれたナイフは、
トライデントを用いて弾かれる
「恨み、妬み、殺意……それらは刃となり形になり、
刃の色によっては突き刺した相手を消し去れるだけの力となります」
放たれたナイフの刀身は白色、何の変哲もないナイフであるが……
また女性が杖を掲げたならば、
彼女の目の前に五つ、人が姿を見せる
しかしある者は首がなく、ある者は腕がない
どれも体の何らかの部位を欠落させていたり、苦痛に表情を歪めている
……それらはどれも、消滅したと思われていたあの遺体を思わせた
-
>>2606
「……この、外道が……!」
体の一部を失っていることが、己の右腕と相まって強い罪悪感を感じ
そして、それを傀儡のように扱っているゼレミアになおさら強い敵意を向けて
(…………まて、冷静になれ、それよりも魔力を集中させろ、本体を潰せば大丈夫なんだ。
イシュカを守る、って思いよりもアイツを、あんの女狐をぶっ殺すって思いを乗せて……!)
心のなかでクールダウンさせつつ、杖をぜレミアに向けて魔力を集中させる。
わざわざ召喚したということはそれを囮にして一撃加えるつもりなのだろう。
その一瞬が、一番の油断を生むはずだ。
-
>>2607
「(……これってさっきの狼みたいに倒しても無限に出てくるっていうパターンかな……)」
「………」
じっとそちらの様子を見ている。攻撃は加えない。
ただ、何もしてない訳ではないようだ。
-
>>2607
デズモンドが殺意を乗せだしたなら、
杖の先に赤い刀身のナイフが浮かびあがってくるであろう
その様はまるでデズモンドの殺意を形になったかのようだ
ゼレミア自身は杖を掲げたまま、ぴくりとも動かない
しかし、周囲には障壁が張られている
雪が止み、雪原が徐々に荒地へとその姿を変えだすころ、
首から上のない人間が二体ほど動き出した
>>2608
レイヤに近づいてくる、首のない人間が二体
そのうちの一体は手に持った剣をレイヤへと振り下ろそうとしてきて
もう一体は腕から火炎を放ち、やはりレイヤの元へと
火炎はいつかに戦った炎を纏ったヒトガタのそれ
手のひらに収まるようなボールほどの大きさだ
-
>>2609
「……でも来るならしょうがない………」
「アイシクルボム!」
ヒトガタの近くに氷の球を投げつける。
もちろんただの氷球ではない。圧縮した氷の魔力を氷でコーティングし、
コーティングが割れた勢いで圧縮された魔力が急激に膨張することにより爆発を起こし、
爆風で氷の破片を飛ばすことと氷魔力の爆風自体により広範囲にダメージを与える恐ろしい技である。
-
>>2609
(………今やってもダメだ、障壁に阻まれる……。
奴が動いた時、それまで待たないと……!)
杖を、杖の先のナイフをゼレミアに向けたまま微動だにせず
ナイフをできる限り早く射出できるように魔力を集中させているのは継続して
首なし人間が動き出してもそれを気にした様子はない。
ここでアクションを取ればナイフは消えるだろうし、なにより信用できる人間が守る、といってくれたのだから
-
>>2610
一体は爆風に吹き飛ばされて両足を失い、
もう一体は胸と頭に破片が突き刺さって動かなくなる
それは足を失っても動けるらしく、地面に這いつくばってでも蠢いて、
レイヤの足をつかもうと腕だけで近づいてくる
>>2611
二人にも2体ほど、片腕がない人間が近づいてくる
そしてそれらは火炎を放つが……
「……やらせない!」
デズモンドの脇にいるイシュカの雷の魔力に、我が身を削ってでも
デズモンドを守るという、そんな捨て身の覚悟を上乗せして、雷を纏った障壁が現れる
障壁は二人を包むようにして展開されて、
それらの攻撃をすべて弾き返してもびくともしない
業を絶やした二体の化け物は、手にもった剣で障壁に斬りにかかる
頑丈と言えども障壁、攻撃を受け続けたなら割れるかもしれない
-
>>2612修正
胸と頭→胸のみに
-
>>2612
「………イシュカ、ありがとな。だが、あんまり無理はするなよ……!」
障壁に包まれて、炎を防いでくれたことに感謝を示しつつ、無理をしないように諌めて
(……これは……もしかしたらダメかもしれないが………障壁がヤバそうだし今やるしかないか……!)
「風の精霊シルフィーネ、我が思いを載せてすべてを穿け!
エアロカタパルト!いっけええええ!!」
集中した魔力をすべて風力に変換、それを一気に圧縮した後に開放させる!
狙うはゼレミアただ一人、味方の障壁越しだろうがやばい事態になる前に手は打っておくべきだろう!
-
>>2612
「……まだ来るの……!?気持ち悪い……」
足がなくなっても這い蠢く首なしのヒトガタの根性に少し呆れているのか。
「………クリスタルスラッシュ!」
素早く剣を抜き、ヒトガタを真っ二つにしようと言わんばかりにそれを振り下ろす。
-
>>2614
魔力が変換された頃合いを見計らって、障壁を解く少女
風力を受けて群がっていた人間共は吹き飛ばされ
荒れ果てた地面に頭を打ち付けて割れてしまう
ナイフもまた風に乗り、ゼレミアの障壁に飛んでくる
「……あらあら」
笑みを浮かべたかと思えば杖を掲げて、
ぶつかり合うナイフと障壁、しかし一手足りない
>>2615
ヒトガタは斬られて二つに別れても、尚もレイアに迫ってくる
その腕を伸ばして、レイヤを掴もうと
-
>>2616
「……ダメか!……いや、まだだ……ッ!」
ぶつかり合うナイフと障壁を見て
それでも何かないかと見回せばイシュカの持っているトライデントが目に入り
「イシュカァ!ソレを貸せぇ…!」
と必死な形相でトライデントを無理やり奪い取る!
疲労で徐々に白くなっていく意識の中、ゼレミアと競り合っているナイフ目掛けて全力でぶん投げる!
そうして、どのような結果かを見届けることなく、地面にぶっ倒れる。
-
>>2616
「………何これ………まだ動くの……!?」
伸ばして来た腕をすかさず足で払いのける。
「……アイスボール!」
至近距離から冷気の球を放つ。これで凍らせるつもりか。
-
>>2617
「ひゃっ!」
あまりにも急に獲物を奪い取られて尻もちをつく少女
競り合うナイフと障壁にトライデントが組み合わさって、障壁にヒビが入る
そしてこの女性の表情も露骨に陰る
>>2618
ヒトガタはついに凍りついて動かなくなる
この屍の大群に隙が生じた瞬間であった
-
>>2619
「……………。」
全力を使い果たしたからか、地面にぶっ倒れたまま微塵も動く様子はない。
息はしているので真ではいないだろうが、もう戦闘には参加できないだろう
-
>>2619
「ふぅ……やっと動かなくなった……」
「あとやっとチャージ完了!!」
さっきからあまり攻撃していなかった理由はずっと魔力を貯めていたからのようだ。
さらにタイミングよく障壁に穴が開く。まさにビッグチャンスではないかと。
「………オーロラブラスト!!!」
頭上に巨大な冷気の塊を生成、そこから直径数mはあるような極太の七色に輝く光の筋をぶっ放す。
もちろん周囲に発生する衝撃波も生易しいものではない。
イシュカやデスモンドがいる場所にまで暴風のような衝撃波が向かってくる。
-
>>2620>>2621
光の筋は障壁にぶつかって、ついにソレを破壊することに成功する
砕け散った障壁の破片が飛び散り、消えゆくころに、
勢い余ったナイフがゼレミアの胸を突き刺した
「うっ……、わ、わたくしが負けるなどと……
わたくしには……やらなければ、ナラナイことが……!」
言葉を発せば発する分だけ、血が地面を赤く染めていく
地面が再び雪原に移りゆくころ、狂った女性はその身を血に濡らしてその息を止めた
ソレは、糸の切れた人形のように力なく、雪原に倒れ込んだ
同時に、デズモンドのもつ黒い石が変色して紫色に
イシュカを蘇らせるための手はずも、一応整った
「……!!!」
イシュカは衝撃波を受けて吹き飛ばされる
が、特に命には別状ないようで
-
>>2622
「…………。」
イシュカと一緒に吹き飛ばされて転がり続ける。
真ではいない様子なので題ぞ由布が、今は疲労と魔力切れ、それと落雷による怪我でぼろぼろになり、死んだように眠っている。
-
>>2622-2623
「はぁ…はぁ………やった……?」
久々に放つ大技。彼女の疲れも結構なようだ。
「………大丈夫……?じゃないよね………」
ゼレミアの死を確認すると、ボロボロになったデズモンドの元へと心配そうに寄る。
-
>>2623>>2624
元凶は潰えた、しかし今だ2人は元の空間には戻れていない
寝返り組のために比較的傷の少ないイシュカがデズモンドの元へと詰め寄ったころ、
この場所に前触れなく、ふわりと出現する半透明の人一人
手にもった杖、顔立ち、髪型、そのどれも忘れられるはずがない
それは、先ほど殺したゼレミアと、瓜二つの容姿をしていた
もっとも、髪色が灰色掛かっていたり着物を着ていたり、なによりその殺気が一切感じられない
終始穏やかな雰囲気を見るに、
先ほどのゼレミアとは完全に同一ではないらしい
-
>>2624
>>2625
「……………。」
返事は帰ってこない。代わりに帰ってくるのは吐息のみ。
その表情はやり遂げたような、さわやかなものであった。
無論、ゼレミアにそっくりな人間のことなど知る由もない
-
>>2625-2626
「………生きてる………?」
デスモンドに気をかけているのか、その女性には気づく気配がない。
-
>>2626>>2627
「……誰も気づきませんか
それなら、それで……」
イシュカですらデズモンドに気を取られてまったく気付けていない
なんだかんだでゼレミアへの情を捨てきれずに、涙を一滴流しはしたがそれだけだ
ちなみに女性の声色はゼレミアのそれ
灰色髪の女性が自身の姿をした死体に触れると、それはどこへともなく消える
と同時にこの空間が光に包まれていく
-
>>2627
>>2628
「……………。」
返事がない、ただのけが人のようだ。
と言っても普段着ならともかくきっちり鎧を着込んだ男を同行するには少女では一苦労だろう。
-
>>2629
「……とりあえず何処かに運ばないと………と言ってもこんな重たいの運べるわけ………」
デズモンドを半分物扱いしている少女。
「………?」
そして周囲が光に包まれると何が起こったかと周囲を見回す。
-
>>2629>>2630
光に空間が覆われてしまったせいで、ついには誰も気付きもしなかった
ゼレミア似の女性の顔は、どこか存在に気づいてもらえなかったせいか物悲しげであったという……
そして舞台変わって王都の病院の前
都合よくそこに二人は放り出されていた
あの空間から離れたせいか、イシュカの姿はもうそこにはない
-
>>2631
「………イ……シュカ……。」
イシュカが消えたことに気付いているのか寝ていながらもそう呟く男。
ゆっくり運んでもしにはしないだろう。
-
>>2631-2632
「……ここは病院……なんて都合がいい」
「はぁ………重たい………」
デズモンドの両足をもって必死に引っ張るが、あまり進まない。
-
>>2632>>2633
なんとかして病院に入りこめたなら、
あれこれされてデズモンドは担架に乗せられて運ばれていくことだろう
そして諸々の処置を受けて病室にいることだろう
イシュカを蘇生させるにしてもデズモンドは負傷している
そういったことは日を改めたほうが良いかもしれない
無論、必ず蘇生させる必要もないわけだが
なんにしても、今日のイベントはここまで
-
こんにちは
当公司の新しい店は開業します。
http://126.pm/e9T
http://126.pm/e5M
http://126.pm/e9U
http://126.pm/e9V
-
前回までは
犠牲を払うことなく、一行はゼレミアに勝利する
空間が変わってイシュカは消え、デズモンドは病院に運ばれた
ここは某王都病院のある個室
イシュカを救うために各地を奔走し、結果大怪我を負った青年デズモンドは
奇跡的に一命を取り留めて、今は王都の病院のとある個室にてベッドに横たわっている
そんな彼の現在の傷の具合や恰好は彼のみぞ知る
酷く殺風景なこの病室、開けられない窓から外を覗けば雨が降っている
-
「…………」
治療を受けるときに装備は全てひん剥かれて家に送られている。
今の姿は病院服に見舞いに来た妹が持ってきた茶色のコートを羽織っている。
その内側は包帯でグルグル巻きにされている。
傷は確実に癒えているだろうがそれでもじっとしておくべきなのだろう。
それでも、何を思ったのかテーブルにおいていた緑色と紫色の石を手に持つと、ボロボロの体にムチを入れて立ち上がり
-
tst
-
「……この部屋かな……?」
その立ち上がるタイミングで入ってくる少女。
お見舞いに来たようだが。
-
>>2637>>2639
緑色の石はともかく、紫色の石が僅かに黒く染まっていることに気付けるかもしれない
石の色の僅かな変化は、イシュカを蘇生させられなくなる可能性を示唆しているかのよう
-
>>2639
>>2640
「………急がねぇと……」
石の色の変化を見て、なおさらいさがなければと焦り
「あぁ、レイヤか……時間がないんだ、この前の場所に行くぞ……!」
見知った顔を見かければそれだけ言ってドアから横切ろうと
-
>>2641
「えっ………あの場所?そんな体で………」
そう言いつつもデズモンドの後を追う。
-
>>2641>>2642
二人は人の目を避けつつ病院と妖精の森を後にして、
あの箱のような建物へと通じる王都の森へと行き着く
ごろつきや野生動物、魔物など、森に出没する生き物の噂は数知れず
ただでさえ危険な上に、太陽は雲に覆われていて空は薄暗く、
雨粒はデズモンドの体の傷に障るかもしれない
この森をしばらく行かなければ、あの場所へは辿りつけないであろう
-
>>2642
>>2643
「………こんな体だからなんだ?
イシュカはまだ生き返ってないんだ、まだ全て終わってない……!」
「…………イシュカ……」
雨が体を蝕もうとも、それをお構いなしに歩いている。
無論、武器を装備しているわけでもないので、いつもより大幅に戦闘能力は落ちているだろう。
何かあればレイヤが対処することになるだろう。
-
>>2644
「………確かにそうだけど………」
デズモンドのことを少し心配しつつも止めずについて行く。
-
>>2644>>2645
そんなこんなで歩き続けていると、やがて箱状の建物が見えてくるであろう
そうして森を抜けようとしたなら、突如として青色のゼラチン状の化け物
……所謂ぷにぷに、それらが二匹ほど、二人に飛び掛かってくる
このぷにぷにに取り付かれたなら、生気を吸い取られてしまうことだろう
-
>>2646
「……ッ!邪魔するなっ!」
ぷにぷにの取り付きをなんとか障壁を展開して凌ぐも、ぶつかった衝撃で尻餅をついて
「……が……っ!傷が……!」
地面にぶつかった際に背中を抑えながらうめき声を上げる、
-
>>2646
「…!?」
突然飛びかかって来たぷにを避けようと後ろに下がる。
「クリスタルスラッシュ!」
そしてぷにの内1匹を魔力強化した剣で切り裂く。
-
>>2647
ぷにぷには障壁に跳ね返されて吹き飛ぶ
しばらくの時間ぐらいは稼げるだろうが……
>>2648
ぷにぷにのうち一匹は切り裂かれて、
水色の液体が周囲の木々に飛び散る
>>all
箱状の建物の周辺に幾つかのぷにぷにが見えて、
それらが二人のほうへと移動を開始しているらしい
もしかするとあの建物からぷにぷにが発生しているのかもしれない
-
>>2649
「……いつつ……これじゃあキリがない、一気に突破して蘇生ができそうなあの部屋に向かうぞ……!」
ぷにぷにの多さを見て単純に蹴散らしていくのは無理だと悟り、障壁を前面に展開させて強引に建物の中に入ろうと
……傷が開いているのか、背中に赤いシミができているようにみえるかもしれない。
-
>>2649-2650
「………あの建物からぷにが湧いてるのかな……?」
「………数じゃ勝てないし、やっぱり無理矢理行かないと駄目なのかな…」
こちらも襲いかかるぷにを蹴散らしながら建物の中へと。
-
どうなるのやら……つづく
-
-あらすじ-
酒場に行ったら心臓代わりの水の魔石を見つけた。
ベル「んー…ということは今動いているジグザルザーはどういう理屈で」
オパ「代わりの何かが身体をのっとっとるわけか」
半透明の青年「なるほど…」
いつの間にか石を覗き込んでいるメンツに
後ろの背景が透けて見えている
黒のレザージャケットとフィンガーレスグローブに拘りを見せる茶髪の青年が加わっていた。
-
「要はその乗っ取ってるなんかをぶっ飛ばしてこれを埋め込めば万事解決ってことだな!
……ン、声が一人多いような……ん!?」
と、ワンプルな答えを勝手に導き出しながらそう言って
そして、ベルでも爺さんでもない声が聞こえ、何者かとあたりを見回せばその正体を思わず二度見して
「……幽霊?」
とだけ、驚いた様子でいい
-
>>2654
幽霊「ちーっす」
幽霊はフランクな挨拶をした。
ベル「ちーっすじゃないわ、このスカタン!!」
幽霊「あべしっ!?」
シッパーーーーーーーン!と魔女のハリセンの一撃が見事に幽霊に決まった。
幽霊「いった!?いったいっすよベル!!
っつーか幽霊にまで干渉するんすかそのハリセン!?」
ベル「細かいことは置いときなさい!ヴェルク!何やらかしてんのよアンタ!」
-
「うぇーい……痛そうだなぁ……」
(……もうそれ使って戦えよベル………)
おもいっきりぶっ叩かれている幽霊を見て苦笑いしている、
思わず剣よりソッチのほうが威力高いのではと思ってしまうほどに
「ってコイツがヴェルクなのか!成る程、勇者ってのはコイツのことで……
……あれ、心臓とやらがあるから幽霊みたいになってるってことか?」
「ジグザルザーの中身はすでに別人で、コイツはすでに死んでるってことなのか?うーん……。」
なんで、このような自体になったのかを考え出せばコレといったものがなく、深く考えだして
-
>>2656
ヴェルク「勇者…うーん、自分なんかマダマダっすけどね」
苦笑する幽霊。
ヴェルク「いや、何度か酒場から出ようと思ったんすけど、成程。
そりゃ核たる心臓が此処にあったら離れられないわけっすね」
ベル「誰がやらかしたことか知らないけどロクな奴じゃあ無いわね」
オパ「んで、ヴェルク。どうやらお前さんの身体が勝手をやらかしてるんじゃが」
ヴェルク「そりゃ止めなきゃダメっすね。のっとった奴の目星は付いてるっす」
-
「……俺はお前のことを知らないからなんとも言えねぇな。
その……なんだ、"現役時代"の話も知らないし。」
………ジグザルザーとしての話を聞きたがっている様子だ。
実際、ヒーロー物は嫌いではないのだ。自分と英雄との差を思うたびに打ちひしがれるのだが、少なくとも聞いている間は。
「……目星付いているのは勝手だけど、侵負になってんぞ。
遠隔操作してるとか、そういうのなら別だが。」
-
>>2658
ヴェルク「まあ、対侵負やってると汚染されるんすよ、如何しても。
結果侵負が生じたんじゃあないんすかね」
ベル「そうか…よくよく考えれば連中って倒しただけだと負の瘴気を撒き散らすのよね」
オパ「それをものともしないのがジグザルザー装備なわけじゃが」
ヴェルク「完璧ではなかったんすね」
-
「うーむ、ともなると今はぶっ飛ばすのが一番手っ取り早いってことか?」
やっぱり、単純すぎる結論にたどり着き
「侵負を浄化できた竜の魔力だったら負の瘴気をかっ消せるわけか……。
だから、コレが有効とか言ってたわけなんだなぁ。」
ようやく、竜の魔力が侵負に対して有効かという理由に気づいて
-
>>2660
ベル「ちっ…ずるいわね」
オパ「うらやましいのぅ」
ヴェルク「ですねえ」
三者三様の様子を見せる。
-
「……はぁ、紆余曲折あった結果なんだから別にいいだろ……他人に渡せる物でもあるまいし。」
溜息を付いて、冗談交じりに行ったであろう三人に対して半分怒りながらそう言う。
ただ渡り手の時と違うことは他人に渡したいと言っていないことだろうか。
「ホラ、重要なことがわかったんならとっとと次行こうぜ。
心臓もってけばヴェルクも外出れるだろうし。」
不機嫌な様子で一人で勝手に外にでていきながら
-
>>2662
ベル「そうねえ、持っていけば出れるわね…よし、ヴェルク行くわよ」
ヴェルク「いいんすか?状態を考えると同行するのは気が引けるんすけど」
ベル「気にする程度の影響はないっての、さーいくわよ!!」
オパ「んん?」
何やらためらう様子の青年とそれを窘める魔女というシーンを加えつつ次回に続く!!
-
前回までは
イシュカを蘇生させるために行動を開始した二人はぷにぷにと遭遇する
それらをうまく処理した一行は箱状の建物へとたどり着く
扉は壊されたままの状態で放置されているようだ
建物のまわりにはぷにぷにが複数体徘徊しているようだが、そのどれもが二人に気づいていないようで、
余程派手に動いたり攻撃を仕掛けたりしなければ、それらに気づかれずに建物の内部に忍び込めるであろう
-
>>2664
「ったく……こっちの体にも余裕はないってのに……!」
ボロボロの体にムチを打ち、建物の内部の入り込もうとしている青年。
スニーキングとは程遠いが、派手ではないのでおそらくは気づかれないだろう。
-
>>2651>>2665
ぷにぷにが間抜けなのか、難なく侵入に成功する二人
内部は以前と変わらない一本道で、なんらかの光源がなければ
探索が困難な物になることも変わらない
緑色の石の波の立ち具合や、紫掛かった色の石の輝きを頼りに進めば、
あの部屋へと再びたどり着けることだろう
-
>>2664-2665
「………気づいてないようだから入るなら今のうちね」
気づかれないように音を立てずに入って行く。
-
>>2666
>>2667
「………まだ紫色だよな、まだ間に合うよな……!」
壁に手をつきながら一歩一歩歩みを進めていく。
目指すはイシュカを蘇生できるかもしれない部屋。目的は言わずもがな。
-
>>2666-2668
「………相変わらず真っ暗と…………」
また光の球を作り出す。
「…………そういえば、その生き返らせる方法は調べたっけ……?前来たとき」
-
>>2668>>2669
特に困難が待ち受けるわけでもなく、二人は難なく魔法陣がいくつか敷かれた部屋に辿り着く
蘇生させるための方法は壁に刻まれているようだ
巨大な魔法陣を囲うようにして敷かれた4つの魔法陣のうち、
北の方角にあたる魔法陣に生き返らせたい人物が所持していた魔導石を
南の方角にあたる魔法陣にそれ以外の、魂を吸い上げた魔導石を置けばいいだけ
そして部屋を出て扉を閉めれば、魔導石を核としてイシュカが蘇るらしい
ただし一度扉を閉めたなら、蘇生が完了するまで絶対に扉を開けてはならないとも書かれている
-
>>2670
「……これなら簡単だ。誰にも邪魔させねぇぞ………!」
壁に刻まれた通りの方法を手早く行なっていく。
その手つきは明らかに病人のそれではない
-
>>2670-2671
「………意外と簡単にできるんだなぁ………」
「…………ここまでやるのがいろいろと大変だったけど」
扉のそばでデズモンドの様子を見ている。
-
>>2671>>2672
作業を終えてもなにも起らない、扉が開きっぱなしのせいだろうか?
2人がこの部屋を後にして扉を閉めて、あの記述が正しければイシュカは蘇るだろう
ちなみに開けてはならないということが強調されていて、何度も繰り返して壁に刻まれている
-
>>2673
「………開けるわけねぇだろ。レイヤ、絶対にドアをあけるなよ。何があってもだ。」
それだけ言うと部屋から出て、ドアを締めようと
-
>>2674
「………うん、開けない」
素早く部屋から出て行く。
-
>>2674>>2675
2人が部屋の外から扉を閉めても、2人にとっては何も感じられなければ目立った変化も見られない
あの手ごろさと言い、記述が正しい物なのか疑わしくなりそうなほど何も起こらない
中の様子を覗けば真偽についてはっきりするかもしれないが、
開けてはならないと念を押されている
-
>>2675
>>2676
「……………。」
扉の前であぐらをかいて、内側から扉が開かれるまでただひたすらに待機している。
頼みの綱はこれしかないのだ、それをわざわざこちらからふいにすることなんて誰ができようか。
それに、資料をあさりにきた人間を騙すつもりなら他の資料にも偽りのものを用意するであろう。
-
>>2676-2677
「………ふぁあ」
胡坐をかくデズモンドの隣で欠伸をしながら立っている。
長時間寝てないからであろうか。
-
>>2677>>2678
カタン、カタン
退屈そうにしている二人に忍びよる足音と杖の付く音
-
>>2679
「……………。」
何かいうわけでも、何かをするわけでもなくただじっと座っている。
-
>>2679
「(………誰か来た………?)」
ふと足音がした方を向く。
-
>>2680>>2681
妙な視線が二人に向けられたかと思えば、
足音は手前の部屋で止み、部屋の中にも関わらず俄かに霧が立ち込めだす
よく目を凝らさなければ気づけないほどの、微かな霧
-
>>2682
「………敵か?」
割と感情が張り詰めている状態、苛立ちながらも立ち上がり襲撃に備える。
無論、杖も剣も持っていない現状ではやれることは限られているが。
-
>>2682-2683
「………無理はしない方が………」
襲撃に備える……だがあまり戦えそうにないデズモンドを少し心配する。
「……?」
突然立ち込める薄い霧に少し周囲を警戒する。
-
>>2683>>2684
やがて重い音を立てて扉が開き、デズモンドらの前に現れる人
病的なまでに白い肌、全体的に小柄な体つき、月明かりに照らされていた湖のように澄んだ水色をした長い髪
体はローブのようなものを羽織っていて、露出は控えめ
目を擦りながら欠伸を一つしているところを見るに、寝起きを思わせた
「……おはよう?」
寝ぼけているのだろうか?
ようやく蘇ったらしい、イシュカは気の抜けた挨拶を二人に
-
>>2685
「………………。」
苛立ちを隠していない、さっきだった表情が徐々に緩んでいく。
自分が死なせてしまった存在。その元気な姿を見ればその目には涙が浮かんでいき
「………イシュカ!」
感極まったのかそのままイシュカを抱きしめて
胸の内が熱くなるあまり、何から話せばいいのかが思いつかず
-
>>2685-2686
「………イシュカ……?」
「……本物……なの……?」
目の前に現れた見覚えのある少女。
蘇生したことに少し目を疑いつつも2,3歩そちらへ。
-
このイシュカは本物なのか偽者なのか、はたまた化け物か……
なんにしても今日はここまで
-
こんにちはbags-v
http://zlk.cc/?9
http://zlk.cc/?b
http://zlk.cc/?c
http://zlk.cc/?d
http://zlk.cc/?8
-
<王都近くの草原>
【草原に鎮座するは黄金色の塊である。
それはぷにぷに種の様な弾力性に富んでおり、大きさはかなり大きい。
人一人が十分に中には入れてしまうほどの大きさである。
そして、その塊周辺では不思議と甘い香りが漂っている。】
-
薄汚れ所々擦り切れた革の服を着、眼の下には濃いクマ、半端に長い耳を持つ短髪の少女、
「お腹すいたあああああああああああああああああ!!!」
と、吼えながら湧いて出る。
-
【その咆哮に風に煽られる様にして、その塊がふるふると震える。
しかし、それ以外はとくにリアクションを見せる様子は無い。ただの黄金色の塊だ。
周辺に対して、無秩序に甘い香りを振り撒いているのは変わらないのだが。】
-
>>2692
「…いいもん見っけ」
ボコボコと粘ついた気泡の弾ける音と共に少女の足元から現れるソレ。
赤と黒を綯い交ぜにしたヘドロの様でヒトの胴を簡単に握れそうなほど大きな手、
それに不釣り合いなほど細く、そして醜くく長い歪んだ二の腕が付随している。
「Go!!」
魔腕が熊手のように指を大きく開いて黄金色の塊を鷲掴まんと動く。
-
【掴もうとするその直前、何かに反応したかのようにその塊が一瞬、揺らぐ。
その瞬間、その塊が水っぽい物が潰れるような音を立てて、爆発し周囲に飛散した。
それは火薬的なものではなく、魔力的な爆発だ。
一層、周囲に甘い香りを広げながら、黄金色の塊は黄金色の液体となって周囲に飛び散った。】
-
>>2694
「んえっ!?」
伸びた魔腕が爆発をくらって幾つかの黒いヘドロのような塊となって周囲にまき散らされる。
ヘドロの落ちた地面がぐずぐずと腐っていく。
「…ちっ、罠か!」
ボコボコと不服そうに少女の足元で赤と黒の何かが気泡をあげている。
-
【不服そうにしているその傍で飛散した黄金色の液体が地面に集まり始める。
誰が命令したわけでもないのに、極めて正確に集積していく。
そして、それが黄金色の水溜りを作った頃に――――。】
「折角、気持ちよくなっていたのに、酷くありませんかねー?」
【何処からともなく、セリフとは裏腹に間延びした少女の声が聞こえてくる。】
-
//20分以上経ちましたので、落ちたと判断してお先に失礼させて貰います。
//お疲れ様でした!
-
>>2686
「ひゃっ!」
突然抱きしめられてただただ狼狽している少女
「と、とりあえず離して、離してください
お、落ち着きませんから」
あたふたしつつもデズモンドにそう頼んでみる
>>2687
「わわわわ……」
動揺しているようで、レイヤの質問にも答えられないでいるらしい
声が聞こえたかも定かでない
-
>>2698
「……良かった………!本当に良かった…!」
涙を流しながらぎゅっと強く抱きしめている。
……話を着ている様子は全くない。
右腕だけで抱きしめているので、簡単に振りほどけそうである。
-
>>2698-2699
「………離してあげたら………?ちょっときついようだけど………」
慌てるイシュカを見てデズモンドへと言う。が、多分聞こえてないであろう。
-
>>2699>>2700
「……わたしを殺す気ですか!」
むっとするとデズモンドに少量の電流を流す!
-
>>2701
「……ああ、ほんとに―――あっぶぇ!」
話も聞いていないデズモンド、電流を流されて体が少々痙攣した後、
ビターン!と勢い良く地面にぶっ倒れる!
元々体がボロボロな上に無理をしてここまで来て、体が限界だったのに、とどめを刺した形だ。
-
>>2701-2702
「………あーあ」
気を失った様子のデズモンドとイシュカを交互にちらちらと見る。
-
>>2702>>2703
「……あれ?」
よくよく見て見るとデズモンドはボロボロ
そしてここに至るまでに夢を見ているかのような感覚に襲われたことを思い出す
自分がゼレミアへの愛を叫んだりデズモンドに依存したりする、夢だ
肉体の感覚がなかった少女は今の今までそれを夢と思い込んでいたのだ
そもそも一度自分は確実に死んでいるはずなのだ
「……とりあえず、運び出します?」
レイヤにそう提案する少女だった
-
>>2704
「………うぼぁー……」
……白目剥いてるが五体満足だし、心臓動いてるし大丈夫だろう。
服装も今回は軽装なので比較的楽に運べるだろう
-
>>2704
「そうしたいけど………運べるかな……?」
>>2705
「………今回は鎧着てないしイシュカもいるけど……でも重いものは重いかな……」
足を持ってみる。というより抱えてみる。
-
>>2705>>2706
「さすがに置いておくのはまずいと思いますし……」
言いながらも頭のほうを抱える少女
-
>>2706
>>2707
「…………オウフ。」
持ち上げたら変な声上げましたね。
明らかに気絶している様子ですが
-
>>2708
「………起きてる……?」
突然変な声を上げたデズモンドに少し反応する。
「………とりあえずこの館の入口まで運ばないと………」
といっても少女の華奢な腕では少し無理があるかもしれないが。
-
>>2707>>2708
「……雷に打たれたら目が覚めるのでは?」
なんて言いながらも運ぶこと幾時間、いつの間にやらデズモンドは
治療を受けて王都の病院のベッドの上に横たわっていた
2人が運んだのか、はたまた協力者がいたのかはわからない
-
>>2709
>>2710
「………あれ、アレは夢だったのか……?」
意識が元に戻り、ベットから上半身だけ起き上がって
イシュカを抱きしめたら電流流されてぶっ倒れる……という一連の流れを曖昧にしか覚えてなく、夢と受け止めてすらいる。
-
実は夢だったのかもしれない……つづく
-
【王都/裏路地】
『ふぅん、情報屋は辞めたのね』
「そゆことー、悪いね朧月のお姉さん、何かあった?」
『見掛けたから声を掛けただけよ。 にしても……ふぅん、恋人ねぇ、作るタイプには見えなかったけど』
「そりゃお互いサマでしょ」
【王都裏路地に位置する公園】
【幾人かにとっては思い出深い或いは馴染み深い場所であるそこに】
【黒スーツに帽子の何かダメな感じのする青年と、着物に扇子、長い黒髪の女性が、いた】
-
-あらすじ-
海賊船で離島についた!
上陸する面々、その前に現れたのは…
嘗ては石造りの頑強そうな砦を彷彿させたであろう研究施設がある。
巨木と苔草に覆われ、破棄されてから長い年月が経った事を思わせる。
そんな施設の横に簡単な作りの小さい小屋が建っている。その横には畑も見えた。
ゼーレン「おー…なんかのどかな」
鮫「すげえなあ」
蟹「ですね」
ぽけー、と周囲を見回す人外三人。
他の海賊メンバーは船でお留守番である。
-
「……その昔、人を狂わせ悪意で育つ悪魔が封じられていた石碑があったの。」
左が白、右が黒と言ったデザインの外套が、風になびく。
それを手繰り、暴れない様に紐留めする。
「そこにはとても綺麗なお花畑が広がってたそうよ。」
そして鋭く真っ直ぐなショートヘアを手で押さえつけながら、女性が言った。
-
>>2715
半魔「…」
蟹「…はい?」
鮫「と、唐突だな…つまり此処もそういう所って言いたいのか?」
半魔が何とも言えない表情を浮かべ、
蟹が無言で、鮫が若干ビビッてメルフェに問う。
-
>>2716
「……そうだったら切ない事ね。
でも、物見に来た訳でもないのなら……油断は出来ないわ。」
仏頂面で言いながらも、自身のそういう過剰じみた思考には少し辟易していた。
出来ればこういった風情ある場所では、目一杯心を開けて安息したい物だ。
だが、それを口に出せる程に上手でもない。
「行きましょ。」
それだけ言うと、黒いブーツを地へと静かに踏み歩ませ始めた。
-
>>2717
?「まあまあ、そう気を張るものでもないよ」
鮫「ぬぉ!」
蟹「!!」
半「はい!?」
と、唐突に四人の背後から声をかけるものが居る。
-
>>2718
「…………。」
半身翻し、返答せずに声の先へと視線を向ける。
-
>>2719
青年「態々こんなところまでごくろう様。よく頑張ったね」
釣り具を携えた背が高く面長でヒトの良さそうな青年が其処に居た。
鮫「誰だ……?」
半「うーん…」
蟹「いや、噂の残った筆頭殿では?」
-
>>2720
「……私は見てただけだけれど。」
身構えはしないが、言葉を返す中で別の事を考えながら。
視線の動きを最小限にしながら、青年を上から下までしっかりと眺める。
-
>>2721
青年「いや、此処までの道のりだけのことを言っているわけじゃあない。
ウスイズでのことも然り。さらにその前のことも然り」
半・鮫・蟹「……」
青年「うん、皆頑張ってるね。良い事だ」
満足そうに青年がうなずく。
青年「ささ、長旅で疲れただろう?魚は十分釣ってきたから食事にしよう」
そう言って4人を追い越し歩き出す。
-
>>2722
「…………。」
横並びの三人に倣い、無言を貫いたまま青年の後について行く。
その胸中はやはり、あまりすっきりした物ではない。
-
>>2723
そうして小屋へと辿り着き招かれる。
なんだか来客があるのが事前に分かっている様な準備がされていた。
青年「はいどうぞ」
お茶が出される。
三人外は顔を見合わせ如何したもんかと思っているようで。
-
>>2724
「何が目的なの?」
湯気のほわりと立つカップにも、思案顔の三人にも一瞥せず。
真っ直ぐ青年を見据えたまま、居住まいを正して問う。
-
>>2725
青年「ん?…目的があるのは君らの方だったと思うけど」
自身も同じ茶を啜りつつ青年は言う。
のんびりとした雰囲気に変わりはない。
-
>>2726
「違いないわ。」
「……けれど、じゃあ貴方は何故私達を迎えられたの?
ここに辿り着いた時刻も日も、ある種偶然めいた物でしか無かった。
だったら、わざわざ機を合わせてまでこうやって案内するのは不自然じゃない。
だから訊いたの。何が目的かって。」
未だ姿勢を変えぬまま、疑いの言葉をぶつける。
-
>>2727
青年「見ていたからね、随分と前から。
お客がやってくるのが分かっているなら出迎えだってするさ。
そこに不自然はないと思うのだけれど」
鮫「ん?誰か連絡したっけか?」
半「あれれ、誰ですかね?」
蟹「いやそういう次元の話ではないと思うのですが…」
-
>>2728
「その随分と前から見ていた、と言うのが不自然極まれると伝えた方が良いのかしら。
……端的に言うわよ。貴方、怪しい。」
食った様子の青年に苛立ちを覚え始めているメルフェ。
ゆっくりと指を差すと、青年に向けて少しトーンを下げて告げた。
-
>>2729
青年「まあ怪しいのかもしれないけれど、
チカラの強い存在はどうしても視界に入ってしまうものでね。
こればかりはマダマダ精進が足らないといったところかな」
蟹「…千里眼、ですか」
青年「それほど使い勝手が良いものは持っていないよ。
とっかかりは何時でも自分の意識とは無関係に流れてくるんだ」
鮫「だっはっは、おいおい、千里眼とか仙術じゃねえか!
何だ此のニーさんは霞食って生きてるってお前は言うのか?」
青年「霞は味とかしないんだよねえ、普通の食事の方が好きだな」
鮫「なるほど食ったことはあるのかコイツ本物じゃねえかあああああああああああ!!!」
-
>>2730
「……うるさいわね、カマボコにするわよ。」
鮫亜人を横目に、ぼそりと呟く。
「それだけ強い力が見えるのなら、もちろん目的も分かっているのよね?」
-
>>2731
鮫「かまぼこいやだあああああああああ!!」
蟹「あ…えーっと、探してきます」
かまぼこにトラウマでもあるのか鮫が逃げ出した。
蟹が後を追うようにして居なくなる。
青年「まあ彼女の目的は。でも君の目的は分からない」
-
>>2732
「…………頓馬。」
原因であるのに、この冷め具合は聊か酷い物がある。
眉一つ動かさずにぼそりと呟いた。
「あの子に報いるのが私の目的よ。至極簡単。」
-
>>2733
青年「成程…となると些か此処から先の出来事は中々に刺激が強くなると思うけれど」
半魔「…え?」
なんか唐突に不振なことを言い出す青年。
青年「さて、何より先ず正しておきたいのはゼーレンヴァンデルングの在り様だ」
半魔「……」
ダラダラダラと異常に汗をかきだす半魔。
-
>>2734
「…………レン?」
様子のおかしいゼーレン。
自然と視線はそちらの方に向く。
-
>>2735
青年「その胆力には恐れ入る。けれどそこまでして続けるものじゃあ…」
言いながら青年がその人差し指を半魔の額に伸ばす。
そしてチカラを込めた。
半魔「!」
青年「ないね」
パリン、とガラス細工が砕け散る音がして半魔がバラバラに砕け散った。
-
>>2736
「な……ッ!!?」
一体、これはどういう事か。
無二の親友が、指一本で粉に等しいガラス片に変えられてしまった。
頭の中を不可解な情報が見たし、思考を一瞬で奪い去る。
変幻自在な半人半魔とは言え、伊達や酔狂で飛片になったりなどする筈はない。
「……貴様……ッ!!」
ならばどうして。
問う前に、先に指先が紫電を発して青年へと向けられていた。
威嚇する様なバチバチと言う音に、オゾン臭が混ざる。
-
>>2737
青年「不意にこんなことをしたのは謝るよ。
けれど不意を突かないと彼女はすぐに誤魔化すからね」
申し訳なさそうに青年は言う。
メルフェリアスの剣幕には動じていない。
-
>>2738
「……死んではいないのよね……?」
僅かに震えを持たせた声で、未だ指を向けたまま言う。
緊張で浮いた汗が一滴、卓上へと堕ちた。
-
>>2739
青年「これが説明するとややこしいのだけれど…
肉体の死は既に彼女にとって意味がなく。
問題になるのは魔術的な、精神の死というべきかな。
ヒトとしての彼女は随分前に死んでしまっている。
メンシュハイトノイと分離した頃にはね。
今の彼女は半人半魔ではなく、半魔半霊といった具合に変わった。
ある話では魔族は精神体だとも言われているから、
其の在り方は真に近づいたのかもしれない」
半魔「だからって折角作った身体をバーンはないんじゃあないでしょうかあ」
青白い炎が空間に生じ姿を作る。
若干背景が透けているが半魔がその姿を現した。
-
>>2740
「…………。」
俄かには信じたくない話だが、成程合点も行った。
普段から姿形の自由さには驚いていた所だが、霊体に近いのならば納得も出来よう。
それでも、驚いた事に変わりは無いが。
「……じゃあレン。
貴女もしかして……ずっと私に黙ってたの?」
俯きがちで零す声の奥に、絶妙な怒りの燻りが見える。
-
>>2741
半魔「ひぃっ!こうなるのが嫌だから黙ってたのにーーー!!」
青年「君が誤魔化すのがいけない。
大体これから侵負を相手取るなら要らぬ隠し事はしない事。
連中は狡猾だから変に隠し事をしていると
其処から付け入られる可能性だってないわけじゃあない」
半魔「尤もらしい事言ってるけど顔少しにやけてますよぅ!!!」
-
>>2742
「……貴女って何でこう何度も何度も……」
ブツブツと呪詛めいた風で口を動かす娘。
次第に声にはっきりと震えが籠っていく。
そして勢いよく顔を上げ
「そんなに私が信用できないの!?
迷惑掛けたくないって思われる方が迷惑よ……!」
余程ショックだったのか、珍しく感情を露わにして吼える。
赤茶の瞳には涙が溜まっているし
「ばか!!」
こんな愚直な台詞も滅多に吐くまい。
-
>>2743
半魔「いやそのきかいがあったらちゃんとはなそうとおもってたんですけど
いまのところししょうはないしそのなんというかせつめいながくなるし
ぶっちゃけじぶんでもどういうじょうきょうかいまいちりかいできてなくて
いままさにそうなのかーみたいな……ごめんなさい」
謝った。
青年「今日の所はじっくり休むといい。色々話をしながらね。
僕は少し海賊の皆さんと話をしてこよう。
彼らは如何も此処に求めるものがあると思い込んでいるようだから」
青年はその場を去る。
やれやれ、此処1、2時間は長くなりそうだぜ次回に続く。
-
>>2744
「ばか、ばか、とんま……!!」
まるで子供の様に涙声で喚くメルフェ。
落ち着くまでの暫くは、似たり寄ったりの言葉を吐き出すばかりであった……。
-
-離島生活二日目-
海賊船は夜中のうちに近くの港へと帰ったそうで。
青年…筆頭さんが何を言って追い返したのかは不明であります、今のところ。
半魔「そして私は未だに半透明なのでありました…んー、違和感!」
穏やかな海、白い砂浜、青い空、温かな太陽の光!
離島の環境は悪くない。
浜辺で岩に胡坐をかいて半魔半霊は思う。
-
「まだ許した訳では無いんですからね。」
と、不意に後ろへ立つ恨み言。
あれからのメルフェと言うと、堰を切ったかの様に大泣きであった。
色々な要因が重なってでもあるが、あんな様を見たのは初めてかもしれない。
-
>>2747
半魔「にゃおぅっ!?…お、オハヨウゴザイマス メルフェサン」
片言になりギクシャクとした動作で挨拶する半魔。
結局謝り倒す事しかしていないので何とも気まずいのである。
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>>2748
「…………おはよう。」
ストレートな浅葱色の髪を小さく払い、溜め息混じりに挨拶。
「許した訳じゃないけど……昨日は御免なさい。
いくら何でも、取り乱し過ぎたわ。」
なんとも言えない面持ちで伏せられた眼は、少し腫れていた。
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>>2749
半魔「あー、いや、なんというか…こっちも大概でしたのでお気になさらず」
気まずさの表れで頭を掻く。
嗚呼、半霊になっても汗かくんだなあ…とか如何でもいいことばかり思い浮かぶ。
半魔「にしても穏やかなところですね此処。
港で聞いた事故が如何とか全く彷彿とさせません」
-
>>2750
「……………でも許さない。今度やったら。」
詫びる所は詫びるが、基本的に今回の件に感しては隠し事をされていた方である。
しっかりと釘は差しておく。
「とは言え、やはり用心するに越した事は無いわ。
あの男が居るとしても……ね。」
-
>>2751
半魔「あははー…善処します!」
笑って誤魔化す気満々である。
視線も彼方であった。
半魔「なんかあんまり筆頭さんに良い印象ないみたいですね、メルフェさんは」
首をかしげ半魔は不思議そうに問う。
-
>>2752
「…………。」
疑いの 眼差し。
「……そうね。
あまり良い印象は持ってないわ。
……何でも知ってる奴は、何でも出来るもの。」
善悪はさておき、力を持っている人間が間近に居る。
そういう意味では、気を緩めるべきではないと。
-
>>2753
半魔「そうですかね?少なくとも泳ぎは苦手そうですよあの筆頭さん」
筆頭「がぼぼっ、あばばばば!?」
半魔の視線の先で筆頭が海でおぼれていた。
足でも攣ったんだろう、多分。
でないと歩いて行けない位には遠い場所で溺れるはずもない。
半魔「……いや傍観してる場合じゃない!?」
-
>>2754
「……ハァ。」
小さく溜め息を吐き、腰のベルトからスロワーを引き抜く。
そしてそれを掲げる。
ワイヤー付きのスロワーはメルフェによってくるくると回転させられ、やがて飛ぶ。
それは筆頭の前へと落ちた。ある意味釣りめいた様である。
-
>>2755
筆頭「がぼぶっ!」
スロワーを引っ掴んだらしい感覚。
ヒットである。
半魔「おおー、ナイスすろー」
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>>2756
「……レン、手伝っ……
……無理ね。仕方ないわ。」
手頃な岩へとワイヤーの端を結び付け、強く引っ張る。
-
>>2757
半魔「精神体だと物理干渉が極端に苦手になるんですよね…すみません」
筆頭「…ぐふぅ」
意外と筆頭自体は軽かったため難無く引っ張りあげることに成功。
潰れたカエルのような姿で筆頭はピクピクしていた。
-
>>2758
「……とんだ手間だわ。
一本分、弁償して貰うから。」
引き上げて、スロワーを廃棄する。
数打ちの投擲具にわざわざ錆避けをする程、成金趣味も無い。
「……で、何しててそうなるの?」
-
>>2759
筆頭「いやすまないね、助かったよ」
たはは、と情けない笑い方をする筆頭。
ずぶ濡れ。
筆頭「いや、必要なものを捕ろうと思ってね…君の為に」
半魔「私ですか?」
筆頭「うん、というか何故その状態で
太陽の下に平然と出ていられるのか不思議で仕方がないよ」
半魔「…あれぇ、もしかして私結構やばい状態?」
筆頭「気だるさを感じているなら多分影響が出ていると思うけど」
半魔「……のぅっ!?」
-
>>2760
「……仙人が聞いてあきれる程、間抜けな物ね。」
ぼそっと嫌味は告げておく。
「…………どういう事。」
二者にそれぞれ違ったニュアンスに視線を送る。
片方へは何が目的なのか。
片方へは……言わずもがな。
-
>>2761
筆頭「あはは、僕だって万能じゃあないからねえ。
元々フィールドワークは門外漢であるし」
あんまり嫌みは効いていないようで。あいあんはーと。
半魔「き、気のせいだと思ってましたがあああああああああ!?」
筆頭「いや僕もそうだったらいいなとは思っていたけど、
普通に考えて霊が直射日光浴びるとかないよねぇ…」
日陰へと駆け込む頓馬一匹。
筆頭「うん、とりあえず日常生活に支障がない程度の干渉力をつける為の素材集めだね。
先ずは干渉力を付けてからでないと何をするにしても」
-
>>2762
「…………。」
やはり好めない。そう思った瞬間であった。
「……貴女って本当……!」
拳を固めてわなわなとさせていたが、次第にそれは
「……はぁ、もう良いわ。
それは……認めざるを得ないし。……私はどうしたら良い?」
溜め息に変わり、今後の事を考えられる程度にも頭は冷えた。
-
>>2763
筆頭「…そうだね、少し取ってきて欲しいものがあるんだけど」
考え込む筆頭。
筆頭「正直非常に危険だ。向かう場所が」
半魔「ええー!?止めましょう!別に時間かければモッカイ魔力固めた肉体作れますし!」
-
>>2764
「……呆れた。
……貴方まさか、それを知った上でそんな危ない場所に向かおうとしてた訳?」
呆れた。
とんだ御人好しだ。……そう思った。
言わずもがなその行動は自分らの為だろう。
「分かった……私が行く。」
-
>>2765
筆頭「いやまあ勝手知ったるところではあるんだよ、危険だけど」
半魔「…あー、うー」
何か言いたそうな半魔であったが、結局口をつぐんだ。
半魔「ええと、気を付けてください」
筆頭「向かうべき場所は小屋の横にある石造りの研究施設。
最深部に握りこぶし大の魔力結晶がある筈だ。
それを一つで良いから撮ってきてほしい」
-
>>2766
「……勝手を知ってた所で、溺れていれば世話無いわ。」
挨拶とも取れる嫌味を返して、二人へと背を向ける。
「……二つあった場合は?」
左右できっちり白黒に分かれた外套の内ポケット。
専用のナイフホルダーに作られたそこを見ながら。
-
>>2767
筆頭「んー…まあ、欲張らないように」
難しい顔をして筆頭は判断に任せることにしたようだ。
半魔「その間私は何をすれば〜」
筆頭「勿論する事はある。修行開始だよ」
半魔「…修行かぁ」
半魔は少し嫌そうだった。
-
>>2768
「……堪えて。
私も出来るだけの事はするから。」
うだる半魔を一瞥し、二人に背を向けて歩き出す。
「……じゃ、行くわ。」
装備はあまり整っている訳ではない。
しかし、ゼーレンの回復を待つにも遅すぎる。
ならば、行くしかない。
-
>>2769
半魔「はーい」
不満を言っても仕方のないことだと分かってはいるので半魔は腹をくくった。
さあ、研究施設だ。
魔術的な施錠がされている様だがメルフェリアスが近づくと戸がゆっくりと開いた。
-
>>2770
「……。」
この鍵の仕掛けはあの男?
だとしたら、やはり生半可な場所では無いのだろう。
「……さあ、何が出るかしらね……。」
覚悟を決め直し、いつでも対応できる様に周囲へと視線を巡らせ……その戸を潜った。
-
>>2771
中はこれぞ研究施設といった風で殺風景だ。
ただ奥から何か得体のしれない嫌な雰囲気が漂っている。
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>>2772
「…………。」
危険、というからには避け得ぬ事なのだろう。
躊躇せず、その気配へ向けて真っ直ぐな歩みを進めた。
-
>>2773
矢鱈と大きな、施設には不釣り合いの扉があった。
この先に何かあるのは間違いない。
そして扉の隙間からは染み出るようにして形成されたらしき小さな魔力結晶の数々。
目的のものもこの奥にありそうだった。
-
>>2774
「……。」
その大きな扉へ、ゆっくりと白い手を掛ける。
剣呑な雰囲気に、自然と生唾を飲み込まされた。
「さあ……どこからでもいらっしゃい……。」
己を鼓舞する様な言葉と共に、腕へと力を籠めた。
-
>>2775
ゴゴン、と大扉が開け放たれる。
「キタカ…」
視線の先に巨大な存在が在った。
その身を高い高い天井から垂れている凄まじい太さの鎖数本で絡めとられ吊るされている。
「娘 俺ヲ解放シロ」
高圧的な物言いは種族的なものなのか。
そいつは胸部に膨大な魔力を秘める石を埋め込まれた巨竜であった。
-
>>2776
「…………。」
スッ、っと息を吸い込み、その姿を見上げる。
気を入れていなければ、威圧して雰囲気に呑まれていただろう。
「……私はメルフェリアス。
後天的に人を失った"魔法士"よ。
貴方は何者なの? 巨大な龍族。」
眼を細め、その場に立ち尽くしたまま静かに言葉を並べた。
-
>>2777
「竜デアル以外ニ説明ガ必要カ?
見テノ通リ、囚ワレの身ヨ」
竜が口を開いている様子はない。
意識に直接語りかけているようで…次回に続く!!
-
>>2778
「……そう。
ええ……囚われている理由に因っては助けない事も無いわ。」
二歩だけ歩み、値踏みする様な言葉を向ける。
この研究施設は一体。そして竜との関係とは……
【明日はどっちだ フェードアウト】
-
-王都 とあるハンバーガーショップ-
「Nn〜…♪ I'm Full♪」
三つ目のハンバーガー(ビーフパティ3枚重ね)を平らげて、金髪サイドテールの娘が上機嫌にリボンを揺らす。
一応……あの時のお祝いと言う事になっている。
なってはいるが、結局あの悪党には逃げられた。
それにリュネンにとっては複雑な事態が絡まって、両手離しに万歳を出来る状況ではなかった。
-
「……ふぃぃ、もう食べられないや……。」
Pの傍らには、WチーズバーガーにLLサイズのポテトを平らげ満足げな少女の姿が。
-
「リュネちゃんもよく食べたネ♪
レオちゃんが来れないのは残念……。
ケド、これはP達三人で掴んだVictoryの証ネ!」
両手を広げ、口にソースを付けたまま笑顔のHa"P"。
……しかしあの夜眼にしたのは、こんな表情とはまた違った。
まさかあんな言葉やこんな言葉を吐き、あんな事に及ぼうとは……。
この娘に対して、若干疑いを覚えた事も確かだ。
思えばPはあの悪党どもと面識がある様だったし、クエストを提案したのも彼女だ。
一体、何者なのか……。
-
「うーん、美味しかった!
………でもちょっとダイエットしないとなぁ……。」
目の前に転がるバーガーやポテトの包み紙を見つめ、少しだけ後悔…
しかし、今日くらいは別にいいか!と自分を納得させるのであった。
「…ところでさー、Pちゃん……?
……前のあの連中…一体何だったの……?」
(……なんかあの時Pちゃん様子変だったしさぁー……?)
-
「リュネちゃんまだ良い方ね。
Pなんかsmallだから太り出すと分かり易いネー…。
Very Hard……。」
低身長……な上に若干幼児体型じみた体。
ちょっと肉がついてしまえばすぐ分かるらしい。
「Ah-hun……?」
キラリ、とPの真ん丸な瞳が鋭く光った……気がした。
「ケチな悪党ネ。でも中々しぶといヨ?
あの後、メタ・ヴァプールに逃げ込んだって……Newbieから情報が入ったネ。」
困った物ネ。と続けながら腕を組んで唸るが
「Hey! Burger Please!」
店員を呼び止め、ハンバーガーを注文。満腹では?
-
「……メタ・ヴァプールって言うと……
なんか、変わった街だったっけ?
なんかすごい煙たそうなとこだよねー。」
「あの街からわざわざ来たのかな、あいつら?
……だとしたら、遠路はるばるご苦労なこったねぇ。
そりゃそうとPちゃん、まだ食べるの……?」
注文を追加するPに、目をぱちくり。
-
「一応立ち入り検査がある街ネ。
リュネちゃんの言う通り、たぶんあそこから来たでFinal Answer!」
「……Shit.
How chickenhearted…….今度会ったら**の**を***してやるぜ……。」
何かボソッと呟いた……様な気がしたが気のせいだろう。
「思い出したらAngryネ!お腹もHungryヨ!」
-
「んー、なるほどねぇ。
……あいつらを追っかけに…って訳じゃないけど、一度は行ってみたいなぁ。」
と、まだ見ぬ国に思いを馳せる。
「……ぴ、Pちゃん……???」
とても汚い言葉が耳に入った様な気がしたが…
…そもそも異国の言葉なので、はっきりとは意味が分からない。
「……それは確かに……!
……すみません、フライドチキンも追加で…!」
-
「Pも行ってみたいネー……。」
という声は、どこか意思とは逆だった。
行きたくても絶対に行けない、と言う様な。
「……Ouch.
な、何でもないヨ!」
勤めて明るく手を振る娘。無論、ごまかしである。
『ハァイ、畏まりましたぁ♪』
「……ネネ、リュネちゃんはPrinceに助けられるならどんな状況が良いネ!」
そしてごまかし続ける様に、ガールズトークを展開。
-
>>2788
「………?」
(…なんかやっぱり、
前から思ってたけどPちゃんって絶対なんか隠してるっしょー…?)
「…え、なになにいきなり…?
あー、でもそれは…こう、悪いヤツに浚われて絶対絶命なあたしをさぁ…
…いや、無敵のあたしがそんな目に会うわけないけど、もしもの話でね?
そんでー、こう、颯爽と現れたカッコイイ騎士様あたりにさぁ……」
いきなり話を振られたわりには、ぺらぺらと長ったらしく語るのであった。
-
>>2789
「あ、あははは♪」
過去にちらりと口にした、竜討伐の話。
あれにしても人間の数がかなり多かった。
偶発的に集まった訳でも無い様だし、ギャングがどうのとよく言っている。……まさか?
「Wow!じゃあKnightとGirlの恋物語ネ?
『俺は君だけを護る騎士になろう』なーんて言われちゃったりなんか?Oh Sweeet♪」
と、合いの手を加える。
これもまた夢見る少女じみた願望は持ち合わせているのであった。
-
>>2790
「……うーん……Pちゃんってさぁー……
……『フツー』の人……だよね……?」
浮かんだ疑念が、ついつい口に出てしまう……。
数分の間、ノンストップで語られる妄想シチュエーション。
「……それでー……二人は幸せに結ばれてめでたしめでたし……
……って訳ですよ、っかぁーーー!!」
まくし立てるように語り終え、なんか変なテンションの少女なのであった。
-
>>2791
「……ウン。」
間を少しだけ置いて短い返事を返す。
だがやはり、一番の友人であるヴァニラも腕利きの"掃除屋"である。
後から知った事だが、結構に"そっち"では名前の通った。
あやしい。
「でも王都のKnightって職場内恋愛が多いらしいヨ?
こうなったらリュネちゃん、騎士になるしかないネ!」
身も蓋も無い事を言いつつも、更に突拍子も無い事を言う。
-
(……やっぱ間があった……怪しい……。)
じとー…っと訝しげな目でPを見つめ続けるのであった。
「……え、そうなの……そうなの……??
……あたしが騎士とか……ハハハ……。」
急にテンションがた落ち。
……そもそもが有り得ないシチュエーションなのに、そこまで落胆することも……。
-
【バタン!】
[お嬢!ここに居やしたか!
この間のニュービーが生【バタァァァン!】
「…………。」
一瞬の事だが、顔からさぁっと血の気が引いている。
……何やら黒ずくめにサングラスの男が勢いよく扉を開けたと思ったら、それをPが勢いよく蹴り閉じたのであった。
「リュネちゃんは絶対無敵ネ……No Plobremヨ……」
こっちはこっちで、別の要因でテンションががた落ちしている。
なんとも起伏激しいコンビである。
-
「…………。
……ねぇねぇPちゃん……今の誰……?」
一瞬の事にぽかーんとする少女…。
…と、同時に、アレは絶対カタギじゃねぇ…と確信。
-
「……アー……」
冷や汗をだらだら流しながら、視線を右往左往。
誤魔化したかったが、友人を騙したくないという想いが勝り
「……う、うちのファミリーネ……。」
がっくりと項垂れながら。
-
「……やっぱり……カタギの人じゃないんだ、Pちゃん……!?」
意外…と、いうか、やっぱり…といった表情の少女。
「……いやぁ…でも、あたしにはそんな隠す事でもないじゃん!
一緒にドラゴン討伐した仲なんだし……!」
-
「……PのパパはギャングのFatherネ……。
そのう、リュネちゃんもレオちゃんもNomalだし……言えなかったヨ……。」
ばつが悪そうに、両の指先を自分で合わせたり話したりしながら。
「あっ、でも悪い事ばっかりはしないネ……!
うちのFamiryは義のFamiryヨ……!」
-
「えー、なんだよノーマルってさ!
あたしは農民出身だけど、超スペシャルな農民だし!
……じゃなかった、農民じゃなくて冒険者だし!」
とかなんとか言ってみせるが、思いっきり一般人なのである。
「だから、そんなの気にする事ないじゃん。
そんな隠す事ないんじゃないかなぁ。
……それに、義賊なんでしょ?」
-
「……何と言うか、リュネちゃんあんまりSyura-Zone慣れしてない気がするし……。」
やにわに視線を逸らしつつ。
これに出来る最大限の配慮なつもりであった。
「リュ、リュネちゃん……!」
開けっ広げなリュネンの様子と言葉に、じんわりと瞳を潤める。
-
「……うーん……そりゃ場数はあんまり踏んでないけど……
……でも、まぁこのあたしならわりとヨユーっしょ…!」
と、根拠の無い自信と共に満面の笑み。
「……うむうむ……
…でも、さっきの**の**を***とかは控えた方がいいかもしれないなぁ……。」
-
「リュネちゃんは本当にCute Girlネ……
きっと良い旦那さんが現れるヨ……!」
釣られる様に笑顔になり、大きく頷く。
「う……あれはちょっとあの、クセ……。」
悪癖であるが……家柄故仕方ないのかもしれない。
ともあれ、そこからも他愛ない話は続く。
女同士の友情が一歩進んだ祝いの席であった……。
【フェードアウト】
//と言う訳でこの辺に!乙でござした!
-
「…えへへへ…やっぱそー思うー??
……いやぁ、Pちゃん流石見る目あるねぇ……。」
思いっきりその気になって、顔を赤くしながらにやにやと……。
相変わらず、随分とおめでたい思考をしている。
「…ま、でもアレはアレでカッコイイかも……?
……カタギの人の前で無闇に言わなければ……。」
その後も二人でガールズトークに花を咲かせるのであった。
-
【これまでのあらすじ
メノウちゃんが自暴自棄になってます。
ラーナイ一生懸命止めようとしています】
「メノウちゃんっ!」
【殻に篭もろうとしているメノウに、必死で声をかけるラーナイ。
例え弾かれてもいい、必死に腕を伸ばす】
-
「―――――っ!!」
瞬間、少女を包む炎の膜が一層と強くなる。
破裂するように膨れ上がった熱風は、地を薙ぎ払う烈風をも産んで。
『ぐ、ぬぅっ!?』
護衛のヒッポグリフ諸共、ラーナイを吹き飛ばさんとする。
-
>>2805
「メノっ、ちゃ……!」
【ここで押される訳には行かない。
熱さに顔を歪めさせながら、足に力をこめて踏ん張る】
「私はっ……、」
【言い募ろうと口を開くも、言葉は熱風に掻き消され口の中はすぐに乾いてしまう】
-
>>2806
「――っ!!!」
踏ん張るラーナイの姿が――少女の、行き場のない怒りを更に煽る。
これは八つ当たりだ、どうしようも無い事に対する、少女の八つ当たりだ。
みんな、消えてしまえばいい。
みんな、なくなってしまえばいい。
なのに、なぜ、消えない。
どこかで、解ってしまっているからか。
自分の、父親は、もう――
「―――――……、……っ――!」
振り払う様に。
声をも払うように首を強く降って、より一掃、熱風を強めた。
焼き焦がし、消し飛ばす、拒絶の暴風を。
-
>>2807
【きっと、今は言葉では通じない。
自身の経験も踏まえてそれを痛感しているからこそ、暴れるメノウから離れることだけはできないのだ】
「私は……、私はっ!
メノウちゃんと一緒にいるんだ」
【熱を孕み肌をなぶる強風が、いよいよつよくなっていく。
顔を腕で覆い隠し、おされそうな自身に声大きく宣言する】
-
>>2808
「―――――」
ぎっ、小さな歯を噛み締める。
声は、"届いた"。
熱風を裂いて、少女を慕う娘の暖かな声は届いた。
届いた、のに。
「(――――わたしはっ、おとーさんが居ない世界なんてっ、いらないもんっ!!!)」
返ってきたのは、拒絶。
何もかもへの拒絶と、
『! ――いかんッ!!』
膨大な魔力の、暴発。
其れに飲み込まれる寸前に、――幻獣が、ラーナイを庇うように眼前に立ちふさがった。
-
<王都近くの草原>
「――――――……。」
【草原に立つは金髪の少年だ。
左腕は黒く染まっている上に異様に肥大化し、さながら丸太のようである。
さすがの少年も、腕を挙げて移動することは出来ず、その腕を引きずっている。
そして、左肩には巨大な目玉が存在しているはずなのだが、なぜか今はソレが無い。】
-
「やっほー、ビィくんっ」
ふと草原に立つ少年に声がかけられる。
声の方向を向けば――白い髪にフレアスカート、軽く薄手のコートを羽織った少女が立っていた。
-
『…………なんだ、急に。』
【その声の方向へと向くと、酷く落ち着いた様子で言葉を返す。
アリーサは知るはずはないが、今の少年からすれば、異常なことである。
何せ、以前は巨大な目玉に憑かれた状態で、まともに会話など出来なかったのだから。】
-
「んー? なんだか、良い感じになってるからお話に来てみたの。」
にこにこ、と笑みを浮かべてその場でくるりと一回転。
「そろそろー……完成かな?」
ぴぃバードの方を向き直り、にぱっ、と笑みを浮かべる。
-
『……何の、話だ?
…………確かに、最近は体の調子はいいけどよ。』
【左腕を動かしたのか、メキメキと軋む様な音がする。
明らかな異形と化している腕に何ら疑問を持っていないようだ。】
-
「ふふ、気付いて無いんだぁ、ビィくん、おっちょこちょいさんだね」
にこにこ、と笑ってトン、と地面を蹴って、肉薄。
「普通の子、こんなふーにならないよ?」
音を立てて軋む左腕に触れ、いとおしそうになぞる。
-
『……、触るな……!』
【触れられるとその腕を振るう。
普段は引きずっているとはいえ、その腕を振るえるだけの力はあるようだ。】
-
「あははっ♪」
ぴょーんと、後方に跳んでそれを避ける。
その表上は、喜悦だ。
「どんな気分? おっきい力を持ってる、って。
楽しい? それとも、寂しい?」
手でぱんぱん、とスカートの汚れを払うようにしながら、
明日の天気でも聞くかのような軽さで。
-
『さっきから、何なんだ、お前は……!』
【腕を一振りで引き戻しながら、不機嫌そうに。
無論、ビィバードにとってはいきなり、喧嘩を吹っかけられたようなものである。
ましてや……ワケのわからない理由で。】
『お前が俺の何を知ってるってンだ!
俺に付きまとうンじゃねぇよっ、でたらめな力を持つ化け物が……!』
【さらに、左腕が軋む。
まるで、ビィバードの感情の高ぶりに共鳴して鳴き声を上げているかのように。】
-
「それ、自分に言ってる?」
くす、と満面の笑みでなく小馬鹿にするような笑みを浮かべて。
「ビィくんも、他の人から見たら一緒だよ?
――醜くて、無様で、恐ろしくて、滑稽で、哀れで、
みぃんなに怖がられて、いつか殺される、でたらめな”ばけもの”でしょ?」
自分の右腕から先をさらさらと砂に変えて。
その目線で、ビィバードを憐れむように。
-
『…………殺される、化け物……ねぇ……。』
【そういわれると、首を傾げて考える素振りを見せる。
その意味が何なのかをかみ締めるように。】
『……はは、ハハハ…………ハハッハハハハハハ……はは、はははは……!』
【異形と化していない右手で自身の顔を覆うと肩を震わせる。
そして、まもなく、堪えきれないとばかりに笑い声を上げた。】
-
「?」
きょとん、とした顔を浮かべて小首をかしげ。
「何か面白い事、言ったかなぁ?」
んー、と唇に指を当てて考えこむ。
-
『ハハハ、ハハ、ッハ、ッハ、ハハ、はははは……!』
【体を丸め、なおも狂ったように、息が続かなくなるほど笑い続ける。
そして、笑いながら自身の右手を左肩のほうへと添える。】
『…………殺されないから、化け物じゃ、ねぇのかよ?』
【そのまま、少しよたつき、右腕を勢い良く振りぬくように動かす。
それと同時に、身を起こした。
すると、次の瞬間、左肩に今まで無かった巨大な目玉が忽然と現れる。
それは黒い腕からにょきり、と生えているように。
そして、それは瞳を笑いの形に歪めている。ビィバードと同じ嘲笑。】
-
「…………。」
きょとん、とした顔を浮かべた後。
笑ってるような、悲しそうな顔になって。
「ばかだね、ビィくん。」
「ばけものでも、一緒だよ。」
自身の足元を砂に、
周囲に土塊のヒトカタを生み出しながら。
「――もっとつよいちからに、殺されちゃうのは、一緒。
だってビィくんも私も、カロンさんに比べたら、人間と変わんないもん。」
-
『その俺に対する自信は何だ?絶対にお前は殺されないって?』
【目玉が嘲笑を浮かべ、ビィバードも同じくして指を差して笑う。
まるで自分が絶対に自分にはやられないというその自信に対して嘲笑を続ける。】
『そんなの今はどうでも良いンだよ!話を逸らすンじゃねぇ……!』
-
「? うん、そうだよ?」
何を当然の事を、とでも言うように。
本当に不思議そうな顔を浮かべて、そう返す。
「えっ。
……何で、それで勝てると思うの?」
完全に思考の外の質問だ、と行った風に。
悪気が全く無い様子で。
-
『ハハハハ……要するにはお前も同じか!
勝てると分かって、弱者のところへ行って、嫌がらせをしてるってワケか!
……あぁ、結局は何処も同じ……どいつもこいつも路地裏の連中と同じだ、同じッ!!』
【右腕で頭を乱暴にかきむしり、恨みと呪いに溢れた言葉を吐き出す。
言っていることは支離滅裂である。
しかし、それとは裏腹に目玉は笑い続けている。
左腕の軋む音が止んだかと思えば、今度は脈動を始めた。】
-
「あれ? ……もう、自分で聞いといて自分で壊れちゃった。」
まったく、と言った様子で頬を膨らませる。
彼女に悪気は無い、ビィバードを侮ってる訳ではない。
決して、ビィバードを馬鹿にしている訳でもない。
「それで? ビィくんはー、
その借り物のばけものの力でどう遊びたいの?」
ただ、彼女の中では明白な事実なだけだ。
こんな紛い物に負ける事は無い、というのは。
-
『はぁー、はぁー……。』
【再び、目玉が忽然と消えた。
だが、気配と特有の高い魔力はビィバードに秘められている。】
『どうせ……何をしたって、どんなことをしたってお前には効かねぇんだろ!
俺より強いと、俺なんか簡単にボコボコに出来ると、そう思って現れたんだろッッ!』
【普段ならば、そのまま卑屈に嵌りこんで、あわよくばその場から逃げ出すはずだが少々、違う。
そういいながら、その丸太の様な腕をアリーサに向かって、振りぬいた。
なまじ力を手に入れている分だけ、暴力的になっているのかもしれない。
そのため、言っている事とやっていることはちぐはぐだ。】
-
「わっ、と」
ざぷん。
溶かした足元の砂に飲み込まれる様にして、姿を消して。
「もう、……それやってるのはビィくんでしょー?
私は、弱い者いじめなんてしないよ?」
ビィバードの後方の地面から現れる。
無意識に彼の神経を逆撫でにする言葉をほうりながら。
-
『……はっ、この……ガキ、が……!』
【ぷるぷる、と震えながら零す。
もちろん、怒りによるものもあるが、それだけではないようだ。】
-
「ビィくんも同じぐらいの年の癖にーっ」
べーっ、と舌を出す少女。
子供扱いは気に食わないようだ。
「でもそれ、良いの?
そろそろ、取られちゃうよ? ぜんぶ」
目玉の方に視線を送って。
だからといって何かをする訳でもなく。
-
『…………俺の前から、消えろ……!』
【腕が一度、どくんと大きく脈打つ。
すると、そこから真っ黒い魔力がポンプから送り出されるが如く、形成される。
そして、それをそのままアリーサに向けて射出。
弾速は非常に早く、今までのビィバードのものとは比べ物にならない力である。】
-
「私に命令できるのは、カロンさんだけだよ、ビィくん」
射出と共に、腕を一振り。
自らの体を砂と変えて、ざぁとその場に溶ける。
『「それに、そんな風にまっすぐーな攻撃ばっかじゃ、私じゃなくても当たらないよ?』」
声が、聞こえる。
姿は無くなったが、声だけが。
-
『……真っ直ぐ、か……ハハハハ……。』
【左肩のあたりがぐにゃりと歪み、目玉が一瞬だけ姿を現した。
姿が見えなくなっても、さほど動揺していない。
以前のビィバードととは、少しばかり違う部分がある。】
-
「(まぁ、どっちにしろ当たらないんだけど)」
ビィバードから見えぬ場所でそんな事を考える。
そう、如何にビィバードが強かろうが(彼女視点では弱いのだが)、当たらないのだ。
からくりを知らぬ限り攻撃が当たる事は無い。
単純な力技で乗り越えられる様な程度の差では無い。
彼女は、ビィバードをそう認識している。
『「んー、そっちを潰してあげてもいいけど……
それだと、あの蜂蜜のお姉さんとかに絡まれちゃう、かなぁ。
カロンさんは手出ししないよーに、って言ってたし』」
「『……けど、遊ぶぐらいならいいよね、ね、ビィくん?』」
そうして、声が聞こえると共に、
ビィバードの足元の地面が不意に、"崩れる"。 砂となって。
-
『…………!』
【そのまま、崩れ落ちた地面と共に飲み込まれていく。
そのあたりを考えれば、ビィバードはまだまだ未熟である。
そも、まともな戦闘経験が無いのだから、当たり前だ。】
-
『「……ビィくん、この間も似たようなのに引っ掛からなかったっけ?」』
若干の呆れを帯びた声。
独断で捕まえようとして、そんな事をした覚えがある。
あの時は結局、逃げられてしまったけど。
「『ま、いっか♪
折角だから"手前"まで、教えたげるね。
――ばけものでも、しぬんだ、ってこと』」
そして、落下した砂が「岩」へと変じて。
砂に堕ちたビィバードの身体を"磨り潰すように"、抱き締める。
-
【ビィバードは戦闘経験が浅く、急な状況には対応できない。
すなわち、いくら強大な力を持っていても本人の力が及んでいないのだから意味は無い。
そう。〝ビィバードは〟まだまだ未熟である。】
『…………。』
【今までの経験上、岩に握りつぶされれば、苦痛の絶叫が聞こえてくるはずである。
それは、いくらアリーサといえど、同じことを思っていよう。
しかし、いくら磨り潰そうとも、抱きしめようとも、彼はうんともすんとも言わない。】
-
「『……あは』」
その感覚と、対応に。
小さな笑みを浮かべる、自身にも経験がある、似たような、経験が。
『「ね、あなたは――ビィくん? それとも、目玉さん?』」
そうして問いかける。
一掃、岩石の抱擁を強めて。
-
『…………。』
【何も答えない。というより、答えられるはずが無い。
何せ、岩に抱きしめられているのだから、強い力に蹂躙されつつあるのだから。
だが、言葉は返ってこないが、状況が動いた。
すでに固く握りこんで、もう動かなくなっているはずの岩が動き始める。
それは握り締めている力の方向へと、岩が動く……というより吸い込まれている。】
-
「『……あはっ!』」
小さな笑みは、歓喜に。
同類を、或いはおもちゃを、或いは友達と出会ったかのような晴れ晴れとした笑顔に。
「――乾いた大地のアリサっ! 暴れるねっ!」
ビィバードから少し離れた地上に自らの姿を現して。
ビィバードを捉えた岩を、炸裂させ、弾丸へと返事させる。
-
『…………!』
【吸い込まれた岩が爆発する。
しかし、それは何か柔らかいものに包まれてしまい、その威力はかなり抑えられた。
そして、その柔らかい物ごと岩が地面に落下していく。
みれば、それはねばねばとした赤い膜のようなものである。】
-
「あはははっ! すごいすごいっ! 今ちゃんと殺そう、って思ったのにっ!」
ぱちぱちぱち、と子供のように拍手をしながら。
その顔には純粋な、不気味な程に純粋な笑顔を浮かべて。
「じゃあ次はそっちの番っ!たたかうっ?にげるっ?」
わくわく、と言った様子で。
相手の出方を、待つ。 それは子供が他愛無い遊びに興じるようだ。
-
『…………。』
【ビィバードの肩には既に巨大な目玉。
不意に右腕をそちらに動かすと地面が赤色に染まっていく。
そう、ビィバード……ひいてはその目玉の魔力と同じ赤色だ。
それは、水がしみこむようにして、地面にじわりじわりと広がっていく。】
-
「なにかな、なにかな……!」
どきどき、わくわく。
見世物小屋でも見る童子のように。
けれど自分の周囲に禍々しい魔力の渦を泡立てて、
自身の周囲の地面をさらさらとざらつく魔力を含んだ砂へと変化させながら、その様子を見守る。
-
『…………お互い、様、か。』
【その地面に広がった赤色が突如、隆起する。
それはさながら、地面から生える巨大な刺である。
それは、もちろん、アリーサを貫こうと。】
-
「わひゃっ!?」
どん、と巨大な刺がアリーサの左肩辺りを貫く。
そうして抉られた左肩から先は吹き飛んで、その先で砂と溶けて。
「すごいすごいっ! すごいね、ビィくんっ!
あっ、今は目玉さんかなっ!? 防御しようと思ったのに、全然速かったもんっ!」
少女に、応えた様子は無い。
どころか、自らの周囲に魔力を集め始めている。
何か、来る。
-
『…………。』
【それで終わりではない。
地面に広がった赤いシミから、幾度と無く刺が現れてはアリーサを突き刺そうと動く。
下から刺が伸び、また、その伸びた刺からも更に刺が伸びる。
次々と伸びて、突き刺そうと動くその刺には容赦が無い。】
-
「あはははっ!すごいすごいっ!ちゃんと殺す気だねっ、ビィくんもっ!」
今度はたん、と地面を蹴って中空に飛び上がって。
どういう仕掛けか、空中に立つ。 尚、スカートは片手で抑えている。
「じゃあ、私もちょっとだけ本気っ!
――――いくね、”サンドマン”っ!!」
そうして空中で何か、の名を呼ぶ。
呼ばれた何かに呼応するように、砂が集まり、大地が揺れて。
「どっ、かーんっ!!」
集め、凝縮され、硬度を得た。
3m大の砂の巨人の拳が、ビィバードに、落ちる。
-
『…………!』
【上を見上げたのは巨大な目玉。
その砂で出来た巨大な拳を見つめた瞬間、目に赤い光が宿る。
……が、宿った瞬間しか見ることは適わなかった。
なぜなら、次の瞬間にはその拳が真上から、落ちビィバードの姿を潰したからである。】
-
「あれ? ……むぅ、期待はずれくんかなぁ」
とん、と地面に降りて。
自身の背後に、全長8m大はあろうかという、砂の巨人を顕現させて。
「それとも、ちょっと本気だしすぎちゃった?
おーい、ビィくーん?」
ふりふり、とその場で巨人と共に手をふって。
たった今自分で叩き潰した少年に声を掛ける。
-
【その背後の砂の巨人……の足元。
一瞬、赤い閃光が走ったかと思えば、巨人の足元に赤いサークルが現れた。
すると、赤いサークルに沿って地面が赤い液体に変わった。
すなわち、地面が崩れ巨人をその赤い液体の中に沈めようと。
ある意味で、先ほどのアリーサと同じ手口である。
そして、このような行動をするということは、まだ生きているのだろう。】
-
「おー、まねっこっ!」
魔力の気配に気付いて振り向いて、その様子を見て感嘆の声を漏らして。
「でもねー、残念ビィくんっ!
キリコとか、タスクならうまくいったかもだねっ」
巨人の脚は飲み込まれる。
が、……"ちぎれた"。
巨人の膝の部分からがちぎれ――巨人事態は、浮いている。
「私はね、砂のばけものなの。
砂と、地面と、大地のばけもの。
だから、……効かないよ?」
くす、と笑って。
地面を、たん、と踏む。
浮いた状態の巨人が――大きく拳を振りかぶった。
-
【巨人の足を引きちぎった赤い液体の中から、その姿を現す。
だが、既に巨人は腕を振りかぶっている。
まして、何故だかは分からないが今は肩に目玉が出現していない。
このままでは潰されてしまうであろう。
しかし―――――】
『……十分だ。』
【ボソリと呟くと自身は再び、赤い液体の中へと消えた。
それと入れ替わるようにして、地面からその拳を受け止めんと突き出される。
それは、先ほど吸収した巨人の膝から下である。
アリーサのものと違うのは、それが既に真っ赤に染まっていることである。
巨大な足とその拳同士で激突をさせようと。】
-
「――あははははっ!すごいっ、すごいすごいっ!」
振りかぶった拳を振り下ろさせながら、実に楽しそうにそういって。
「てーせいっ!ビィくん……うぅん、”目玉さん”、は結構面白いね!
よーし、たのしくなってきちゃったし、じゃあ……!」
激突する拳足。
砂が爆ぜ、周囲に飛び散る、その砂を魔力で集めようとして。
「ぁ、っ」
びくり、とその動きが止まった。
父親に叱られた子供のように。
飼い主に命じられた狗のように。
-
『…………ワケの、わからないことを。』
【同じくして赤い足はその激突の衝撃であたりに飛び散る。
また、赤い魔力のかけらとして、周囲に飛び散った。
どうやら、ビィバードのものとして、その部分は取り込まれてしまったらしく
その赤い足は砂には還らなかった。】
-
「…………むぅ、はぁい、分かりましたーっ」
姿の見えぬ誰かに返事を返して、砂の巨人を崩れさせる。
周囲の地面は、何事も無かったかのように戻って。
「ごめんね、目玉さん。
カロンさんに怒られちゃった、"余所のおもちゃを壊しちゃダメだー”、って。」
つまらなさそうにそういって、溜息を吐く。
……何事かが、あったのだろう、今。
-
『…………何だって言うんだ、お前は。』
【いきなり現れて、命をとりかけたかと思えば、〝カロンさん〟なる人の
命令で、こうもあっさり引くのである。
ビィバードからすれば、溜まったものではない。】
-
「んー、遊びたかっただけだよ? ビィくん……は、『弱っちいからいい』として。
”目玉さん”は、楽しそうだったんだもん。」
ぷく、と可愛らしく頬を膨らませる。
その様だけみれば、可愛らしい、少女だ。
「でもおしまーい。
”イベント”を潰したら怒られちゃうんだって、だからまた今度あそぼーね、”目玉さん”っ♪」
くるり、とその場で一回転。
自らに砂を纏い、何事もなかったかのように、消えようとする。
-
『…………。』
【ビィバードの肩に再度、目玉が現れる。
そして、その言葉に答えるようにして、瞳を笑いの形にゆがめた。
もとより、アリーサに対しては特に何も無いらしく消えようとするのを
何もせずにそのまま見送る。】
-
「――ビィくんの全部、取れたら教えてね?
その時は、最初っから本気で、あそぼーね。」
華咲く様な笑顔を残し、少女の姿は消える。
後に残ったのは、砂まじりの少し痛い風と。
ビィバードにとっては、不気味な言葉、のみ。
-
『…………遊ぶわけねぇだろ……。』
【異形と化している左腕でそれを防ぎつつ、やがてビィバードも消えたとか、FO】
//長々とありがとうございました。
-
魔女「第一回、対侵情報整理大会〜」
とある呪文が刻まれたポンチョを羽織る腰に短杖を携えた銀ウェーブボブの女性が
席に着くなり唐突に喋り出す。
此処は王都某所の喫茶店。
森奥の作業場で何やらかんやらあった後、
それぞれの所属の代表として引っ張り出された面々が雁首をそろえていた。
といっても他は…
フォンベル「私塾代表代理大魔術師様だ」
少女「フルークガスト代表、レーニス・R(リースス)・フルークガストです」
古びた黒ローブを外套の様に羽織るオッサンと
首に蝦蟇口財布、腰に大きな大福帳の商人姿な赤い癖っ毛眼鏡少女が居るぐらいである。
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>>2863
「冒険者代表、ディフ=エンス」
その何やらかんやらの流れに巻き込まれる形で、ベルとフォンベル、そしてレーニスの後について
喫茶店の席に着く巻き込まれ系男子D
代表という響きが何やらくすぐったい
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>>2864
ベル「はい、魔女代表ベル=B(バアル)=ゼブル、ヨロシク」
ぶっきらぼうに魔女が言い放ち、どっかと椅子に座る。
ベル「で、さっそくだけど各陣営の把握している情報を全部説明して。
ディフ、おそらくアンタが一番よく知っているだろうから一番最初によろしく」
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>>2865
「了解 ……魔女の家から離れた後から分かった事を、順を追って説明するよ」
「とりあえず質問は後から答える、今は黙って聞いてほしい」
自分も頭の中で整理しながら、順を追って説明していく青年
・ビートがベルにぶっ飛ばされた後、語り部が現れて意味深な事を言って去った
・一度間違えて森の噂の一つである森の中の墓へ行った 墓は既に朽ち果て、誰かを待ちながら剣を探していた鎧の姿がいなくなった
森の異変について調査していた王国騎士と共に双子教の教会へ
・リヒテンという神父がビートの魔力の性質が龍に近い物となっている事に気付いた
そのおかげで侵負の撃破、そして浄化が可能になった事 原因はRD、JDの竜で渡り手の才能より
・教会の資料から侵負へ攻撃できる術式を得るために王都図書へ 資料を手に入るためには教会の鍵が必要
・そこで上級侵負であり、侵負のリーダー格である四狂トウコツと遭遇
・BOCを名乗る組織のメンバー、メンシュハイトノイが資料の一つを手に入れ侵負に対して宣戦布告
トウコツも受ける形で去って行った
・本の中の世界で妙な少女と両刃直刀を持つ男と遭遇し、いろいろあって侵負への攻撃力を獲得
・その時侵負の始まりを示したらしき絵本を読んだ
「……その後、火水神社に出向いて色々話を聞かせてもらった」
「侵負は人の手では浄化することができない、浄化するためにはビート君みたいに魔力の性質を変えるか」
「もしくは四大元素をモチーフにした魔具と一体化し、永遠を侵負との戦いに捧げるか、だ」
それと火水神社が侵負を封印する場所である事と、巫女も浄化らしき事を行った事
フルークガスト前で指輪をくれた青年の特徴、事故で巨大侵負を発生させ、その侵負が結界が作り出した事
その時現れた女性が侵負を凍らせ、事なきを得た事、 ここまで話して
ようやく一息いれ、水で喉を潤す
「……無駄な情報もあるけれど、僕が今日一日で得た情報はここまでだ」
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>>2866
魔女・大魔術師「「…いや最後ものすごく重要なんじゃないのか!?」」
少女「…その女性が干渉した結果で侵負が再度殺生石に変わった、ということですからね」
魔女「四凶ねえ…」
大魔術師「しかし4大元素のモチーフならジグザルザーでもいいわけだよな?」
少女「教会の皆さんはモット深いところまで知っているのではないでしょうか?」
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>>2867
「う、うん…… 単純に侵負の中に取り込まれてしまった殺生石が排出されたようにしか見えなくて」
「侵負が再び殺生石になったとかそんな考えが抜け落ちてしまって…・・」
こうして話すまでは、本当にそうとしか考えていなかったのだ
あの女性、一体何者だったんだろうか 殺生石拾うのに夢中で語り部が何か言っていたのか聞き逃してしまった
「ヒトの手では浄化できない、これって裏を返せば道具を使えば何とかなるって事だから恐らくそうだね」
「話を聞く限りだとリビングアーマー、らしいし」
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>>2868
魔女「探してみますか」
大魔術師「そうだな…話だけを聞くと少なくともデカイ道具を持って侵負を固めてないようだし」
魔女と大魔術師は自分たちの知り得ない魔術があるのでは…と思っているようだ。
少女「いえ、ジグザルザーは魔道具の塊ですがリビングアーマーではありません」
大魔術師「ヒトの血の通わねえ武器ってのは駄目だ。銃がそうだが簡単に殺せ過ぎる」
魔女「武器ってそういうものじゃあないの?」
大魔術師「そこら辺の話は今回は無し、兎に角本来はそういう趣旨で作っている」
魔女「ふーん…兎も角ジグザルザーは中に誰か居るもんだ、と」
-
>>2869
「……何だろう、あの時語り部もその場にいたんだけど気になる事言ってた気がするんだ」
「聞き逃してしまったからわからないけど、女性に対して明らかに何か言ってた……」
耳が少しでも拾って、それを記憶してないか
頭を叩いて思い出そうとするも、まったくのからっきし
「あの女性を探すよりも先に、語り部…… 烏の面を被ってる方じゃない語り部に話聞いた方がいいかもしれない」
「素直に話してくれるとはとても思えないけど」
「……一応動かしている人がいるんだ、じぐざるざー」
「完全に流されない内に、他の話も聞きたいけど……」
-
>>2870
大魔術師「ま、探すべき奴は結構いそうだな…さて、俺様の話だ。
といっても大した事は分からなかったんだがなあ。
魔術的に見て負の瘴気は竜の気以外を汚染して拡大していく。
竜の気も条件こそあって規模や速度はかなり遅いが他の存在を汚染する気はある。
んで私塾の岩竜だが…まあ何やらかんやらで姿が竜ってよりワームに近い」
魔女「ん?」
大魔術師「なりそこないと言うべきかグレードが下がったというべきか…
多分竜の気はそんなに万能じゃねえんだろう。
優位性は然程高くないんじゃあないか?」
-
>>2871
「浄化できることはできるけど、絶対的じゃないって事か」
「単純に同じ戦える土俵に立ったに過ぎず、浄化できるかどうかも本人の魔力の量と技術次第?」
自分が考えている事が本当なら、今現在のビートはまだまだ侵負の相手をするのが難しいわけで……
性格的にすぐに侵負に殴りに行かないだろう、大丈夫、大丈夫
-
>>2872
魔女「ワタシの方だけど…そうね、ちょっと気になることがあるわ」
大魔術師「あん?」
魔女「私の師事してる魔女、アッテネさんっていうんだけれど…
今回の事をものすごく心得ている気がする」
大魔術師「ああ…あのバーさんなら不思議じゃあねえな」
魔女「……しってたの?」
大魔術師「可能性としてな。予想だが長生き連中は何かしら知ってるんじゃあないか?
俺様達はあまりに情報収集をしてなかった気もする」
-
>>2873
「……昔、今ジグザールで起きているのと同じ事がどこかで起きたから じゃないかな」
「火水神社で四大元素の話を教わったって言ったよね」
「正確に言うと火水神社に残っていた残留思念を見たんだ、僕」
「ちょうど四大元素の魔具と一体になるか、選択するシーンだったよ」
「今思い返してみれば、侵負がジグザールに現れた一年以上前の状況にしては明らかに色々おかしかった」
「まるで迷っている時間すら惜しいと感じているような、即決の判断」
あえてリヒテンの名を隠し、自分の考えを言ってみる
そのうちバレるとわかりながらも、何となくここでリヒテンの名前を出すことが憚られた
知られたと知って気持ちいい物じゃ、なさそうなのだから
-
>>2874
大魔術師「んー…そもそも火水神社ってのは何なんだろうな」
魔女「色々起こりすぎてて感覚が麻痺してたけど明らかな異常よね、突如現れた神社って」
少女「思うに…時間的猶予がある今なら一つ一つを確実に処理すれば全容が見えるのでは?」
大魔術師「だよなあ。ヘイトの関係か知らんが関係者連中が情報開示しなさ過ぎてるぜ」
魔女「流れに流されて詳しい事を聞かなかったっていうのも半分あるけどね」
-
>>2875
「しかも神社から巫女が突き落とすと王都に出たり近くの草原に出たりする仕様付き」
「どうも同じ空間に無い印象を受けるよ、因果が溜まった時にも出現してたし……」
ただ、間違いなく敵ではないだろうと考える
味方かどうかは別として、侵負とは敵対関係にあるだろうし
「双子教関係者にも話を付けたらかなり進むだろうね…… ああ、定期的に報告していた僕の模範生っぷり」
-
>>2876
大魔術師「そういや何時だったか大量の正体不明の魔物が辺境の村を襲った事件があったな」
魔女「ん…空間の歪が幾つも感じられたっていうやつね?」
大魔術師「今にして思えば魔物は侵負だったんだろうよ。
空間の歪ってのは結界が発生したか若しくは…」
少女「そこに隠されていたものが明るみに出てきた?」
魔女「ありえるわねソレ。その線でもっと探ってみるのもありかしら」
大魔術師「空間かぁ、それ関係は俺様がこの中じゃあ適任か?」
魔女「流石に空間系はおさめてないわよワタシ」
少女「では組織関係へのコンタクトは私が担当します」
-
>>2877
「僕…… 僕は…………」
大魔術師は自分の知識を生かして空間の
そしてレーニスはフルークガストの娘という立場を生かして組織へのコンタクト
となると自分も長所を生かして捜査だ、果たして自分の長所…… は……
「………… 僕は今までやってきたみたいに広く浅く集める感じかな」
-
>>2878
魔女「やれやれ、結局やることは変わらないのね私達」
大魔術師「まあ…バーさんに話を聞いてくれよ。俺様の予想じゃあ一気にけりがつく気がする」
魔女「はいはい、期待しないでよね」
立ち上がる魔女。
行動の時だ。
-
>>2879
「調査向きの知識が無いところの悲しきサガだね」
「後大魔術師さんの言葉がすごく嫌なフラグに聞こえるよ」
魔女に引き続き、立ち上がる青年
一応次の方向性は決まった
いつもと同様にその一歩先は全く分からないが、ともかく一歩だけ道が見えた
-
>>2880
魔女「アンタ言霊って知ってる?
口に出すと現実に起きることってままあるのよ、ヤメテ」
溜息と共に今日は此処まで!
-
そんなわけでひとまずは喫茶店を出た巻き込まれ系男子と魔女
今回の情報交換の末行くべきところやるべき事が示せたわけである
この男子と魔女以外は
「とりあえず僕たちがやるべき事はベルさんの師匠に事情を聴く事、もしくはドムスさんに話を聴く事」
「他にもやるべき事はあるだろうけど、優先的に進めるとしたらこの二つのどちらかだろうね」
「……ちなみにベルさん、そのお師匠さんって恐らく魔女の家にいるんだよね?」
「魔女の家を出る時にお師匠さんはいたかい?」
-
>>2882
「いや、暫く帰ってきてないのよ……古い友人に会いに行くとかで遠出するとか言ってたし」
額に指あて考え込む魔女。
「今思えば侵負関係だったのかしら?どうにも『ヘイト』が行く先々で邪魔をして、
味方の連携を断ってるようにしか思えないわねコレ」
-
>>2883
「その古い友人に心当たり…… は、無いよね」
口ぶりから聞くまでもない、心当たりがあるならこう大雑把に言わないだろう
「開き直って情報を開示できるようになる頃にはとうの昔にバラバラになっているだろうしね」
「現に今がそういう状況、間に合えばいいけど………」
「……師匠さんが遠出しているのなら今遭遇できる可能性が高いのはドムスさんの方か」
「だけど彼女は彼女でどこにいるか検討が付かない 何度かあった事はあるけど特に決まった場所というわけじゃなし」
「森の中に小鳥を捕まえるトラップ仕掛けたら引っかかってくれないかな、餌を珍しい剣に変えて」
ザルの片方を木の棒で持ち上げ、棒の近くに餌をばらまかせることで小鳥が棒を突くように仕向けるアレである
ほとんど投槍にそうつぶやきながら、何となくドムス探しも師匠探しと同等に難しい気がしてきた
-
>>2884
「そうね、婆ちゃんの行く先の検討は全く思いつかない。
なーんか忘れている気がするわ…あ、婆ちゃんの使い魔の黒猫も最近見ない…
あ…わりかし冗談抜きで珍しい刀剣探したらアノ子と鉢合わせる可能性は高いと思うわよ?」
ぽん、と手を叩く。
「そう言えば随分前に何でも叩き切る刀剣が草原を闊歩しているとかいう噂があったわね…
あ、知ってる?最近の噂だとクエストを記した紙が折り鶴になって漂ってるらしいわよ?
なんでもそのクエストの達成条件を満たすと折り鶴が虚空に消えて報酬が降ってくるんだって」
-
>>2885
「刀剣が草原を闊歩? インテリジェンスソード系統か」
「噂には聞いてるけど胡散臭い。 噂自体がじゃなくて折鶴の方が」
「折鶴となって漂っているって言う事はクエスト発注所を通していないって事だろ?」
「発注所を通している依頼の中でさえたまに受注者を嵌めようとする依頼があるのに……」
噂の内容が内容だけあって、耳には入っていたようだ 一応冒険者の端くれだというのもある
そしてその内容に対しては懐疑的、少なくともすすんで受けようという感じはない
「……… ここでその噂が出るのって無関係だよね? 単純にそういう噂があるって説明しただけだよね?」
そして、すごく嫌な予感がした
-
>>2886
「あー…いや、ほら目の前になんかそれっぽいものが漂っているからさあ」
苦笑いする魔女。
指差す方向には…確かに一羽?の折り鶴が宙を羽ばたき漂っている。
「只の探しものに結構な額が報酬として得られるとか中々羽振りがいいらしいんだけどね?」
-
>>2887
「そういう機関を通さないで尚且つ報酬がいい」
「僕の中でツーアウト。 ……何か問題を起こさなければいいけど」
宙を舞う折鶴を見て、あまり好意的とは言えない表情を浮かべながらそのままやり過ごそうかと考える青年
だが、ふと思い立ち折り鶴の後を追ってみる
「……有益そうな情報があったらそれだけ貰って行こう、依頼は受けない」
「と、その前に」
折り鶴に神経を集中させ、どんな魔法が掛かっているか見定めようとする青年
強制契約の類の魔法がかかっていないのなら、中身だけ確認できない者かと
-
>>2888
「そうね、くっそ怪しいわ…だからこそ考えちゃうのよね。
これも何か今の状況と関係あるんじゃあないかって。
なんでも関連付けすぎとも思うんだけど
……内容が詳しいのに出所がハッキリしない噂、これが多過ぎんのよね」
折り鶴は如何にも捉えどころがない…詮索妨害系の術でも施されているのだろう。
「えい」
障壁で折り鶴をコの字に囲ってしまう魔女。
捕まえるなら今だ。
-
>>2889
「僕も同じ症状、森の噂を侵負に関連付けて……」
「……その原因ってレラールさんがそれっぽい事言ってたからなんだよね、せっかく会えたんならその事についても聞いておけばよかった」
「だけどこれが関わっているとは考えた事無かったけど……」
詮索妨害がかけられている事によりさらに不審度がアップ、ツーアウトツーストライクレベルである
羽振りがいいって事はこれのバッグにいる物が大きな組織であることを暗に示している訳で
できればお近づきは願いたくないが
「……足踏む状態から抜け出せる情報があるよう、願いつつ」
他にどんな選択肢があるだろうか、こうなってしまっては腹をくくるしかない
手を伸ばし、折り鶴を捕まえる青年 そしてそっと、中身を確認してみる
-
>>2890
「まあ、そう気負わないの。
どうせ無関係なちょっと犯罪臭のするクエストが記されてるだけでしょ?」
『討伐クエスト。
以下のモノを一体討伐せしめる毎にSランククエスト平均報酬額を与える。
同じクエストを受ける場合は新たな受注紙を求めるがよい。
1、悪食トウテツ
鬼を模した面を付け黒い洋服の上から白の和服を着崩すヒトもどき
2、死霊術師エピス=テーメー
黒の修道衣を纏い目深に被ったベールと長い前髪で目を覆う猫背で背の低い女
3、魔蜘蛛
腹部に薄紅色の紋様が刻まれているバチュ○っぽいモッフモフな白い巨大蜘蛛
4、狂鬼シュバルツ=オンブル
狂気の瘴気を発し風無く棚引く長い黒マフラーを纏う三白眼な黒髪の青年
5、魔人の器ベル=B(バアル)=ゼブル
とある呪文が刻まれたポンチョを羽織る腰に短杖を携えた銀ウェーブボブの女性
6、ヒト斬りドムス=レーギア
左腕に魔石の嵌った手甲を付けた左眼帯の娘、刀剣多数所持
それぞれの似顔絵も記す…』
「……4〜6ってどこかで見た顔にそっくりねー」
-
>>2891
「ああ、特に5、魔人の器ベル=B(バアル)=ゼブルなんてごく最近見たことがある気がするなぁ」
「この凶悪でいかにも的確に人の恐怖症に攻撃してきそうな顔は印象に残ってるよ、うん」
「……それはさておき無関係なちょっと犯罪臭のするクエストとはとても言えない物だ」
「めでたい事にムゲンさんもベルさんもドムスさんも要注意扱い、全員侵負関係者だよ」
「単刀直入に聞くけど何か心当たりない?」
-
>>2892
答えの代りに障壁パンチが飛んできた。
ディフよ、忘れてはならない…この魔女はキレやすいのだ。
「知るかあああああああああああああああああああああああ!!!!」
-
>>2893
「グハァ!? 器の部分いらないよこれ!」
障壁パンチ、無事に直撃
腹を押さえ、地面に片膝をつく青年
「と、ともかく……… 目を付けられてる、っていうのは…… わかった……」
「だけど…… グフッ…… その意図が、いまいち…………」
こんなクエストがクエスト発注所を通るわけない、それは見た瞬間でわかる
だが侵負連中なら手を汚す事をいとわないはずだ
「一番最初に頭を過ったのは、ビート君が関わった能力開発機関ゲシュ……… ゲシュタルト?」
「ムゲンさんが資料を奪って逃走したとか聞いただけで、この三人全員に関わりがあるとは思えない」
「だけど自らの手を汚さず殺すよう仕向ける侵負絡みとしたらそれくらいしか思いつかない」
ドムスの情報がどこかに書かれてないか、受注書の隅々まで調べてみる
もしくは、他の情報を
-
>>2894
「その関連付けは早急でしょ、だいたい1〜3もゲシェンクと関係があるの?
死霊術師はちょっと無理あるでしょうよ、蜘蛛の魔物もしかり。
後、シュバルツって誰よ。ムゲンのツラした別人?違うわよね、これムゲンでしょ?
それにビートが載ってない。載せるなら私じゃなくてアイツよ」
怒りながらも確りと考えてはいた。
因みに上記の文面以外に何も書かれていない。
-
>>2895
「だから過っただけなんだよ、ゲシェンクしかありえそうにないってだけでゲシェンクの確率が高いってわけじゃない」
「それにこれは“討伐クエスト”だ、載せるとしたら研究対象な分むしろ“捕獲クエスト”に入ると思う」
一応反論はしてみたが、ゲシェンクを推す理由は無さそうだ
この組織がなんなのかさっぱりわからない、自分の身分も明かさずクエスト発注なんていい度胸だ
「会う人間、探し出す組織は増えた。 けれどもどこに行くべきかは相変わらずわからない」
「師匠さんが遠出している以上探し出せそうなのはドムスさんくらいしかいない、他メンバーもムゲンさんも、この依頼を出した組織もそれ以上に足取りが追えない」
「……さっきベルさんが言っていた事を実践してみよう。 珍しい刀剣探し」
-
>>2896
「つっても今時珍しい刀剣なんて其処らに転がってるものでもないし…アンタは知らない?」
うーむ、と首をかしげる魔女。
-
>>2897
「……おあつらえ向きな刀剣が一振り」
「珍しくて、魔術的に強力で…… おそらく対侵食機能も高い」
「星渡っていう、隕石で作られた封剣が今ジグザール国内に、それもひょっとしたら王都付近にあるらしい」
「それも、酸妖蟲に関係しているという情報のおまけつきで」
ドムスにこの話が伝わっているなら、おそらくこれを探しているはずだろう
酸妖蟲に関する情報を集めれば、おのずと見つけられそうだ
-
>>2898
「へぇ、隕鉄剣…魔術的な効果は高そうだしお誂え向きね。
酸妖蟲って骨虫連中の事だったかしら、偶に見かけるわね」
その線で行きましょうか、と魔女。
-
>>2899
「……ただ警戒要素としては、この前魔女の家で話した滅鬼衆の面々と鉢合わせする恐れがある事」
「こっちから喧嘩を売らない限り殺しにはかからないだろうけど、同じ物探していると知った時は別だろうね」
少し表情を曇らせながら、滅鬼衆の事を伝えた
あれから数時間程度だ、割り切りには少し短すぎる
「正規のクエスト発注所の方に、多分依頼として提示されていると思う」
「骨っぽい虫とかそんな感じのキーワードで、ね」
-
>>2900
「んー…発注所には行くべき?
まさか骨虫連中が星渡(ほしわたり)を持っているわけじゃあないんでしょ?」
魔女は考え込んでいる。
「そもそもその星渡って刀剣の情報は何処で得られるのかしら」
-
>>2901
「クエスト自体を受けずとも、クエスト場所となっている村を幾つか調べる事は出来るはず」
「たとえ持っていなかったとしても、ドムスさんに辿り着ければいいしね」
一方こっちは、今回に限っては、ある程度考えを纏めてから話している青年だった
「情報の出本から滅鬼衆の話を盗み聞きしてからだ」
「星渡がいるから酸妖蟲が出たのか酸妖蟲が出たから星渡がでてきたのかはわからないけど関係があるのは間違いない……」
「……実力さえあれば滅鬼衆自体をぶん殴りにいけばいいんだろうけど」
-
>>2902
「ん、成程。そこら辺はアンタの方が慣れてるかしら?
あんまし受けたことないのよねクエストとか。大規模な冒険もした事ないし…
餅は餅屋、アンタに任せる」
頷き決断を下した。
「あ、そっちのほうが簡単そうに聞こえたわ、殴りに行く?」
-
>>2903
「……やめよう、成功する可能性が少ないのと確実に失敗しそうなのだったら前者選ぶよ」
「必要なら、全力で殴りに行くけどこっちを選ぶ段階じゃないよまだ」
とりあえずベルの賛成も得られた事だし、と足をクエスト発注所に向ける
自分に主導権が振られ、少しだけ不安を感じる
しかし言霊の話を聞かされただけあってそれは口に出さない
-
>>2904
「はいはい冗談よ…しっかし何なのかしらね、この手配書?」
歩きながら怪しい紙っきれをマジマジと見ている魔女。
他のも探してみようかしら…とかぶつぶつと言いながらディフについていく。
-
>>2905
「……今度は他の冒険者敵になるかもしれないのか」
背中でベルの声を聴きながら、一人呟く青年
クエスト発注所に向かいながら、意識的に人通りの少ない道を歩くようにする
「ベルさん、せめて襲われるリスクを減らしたい」
「変装できそうなものある?」
なければ、と鞄を開いて覗き込んでみる
確か顔を隠せそうな物がいくつか
-
>>2906
「変装?…いや、流石にそんなもの持ち歩いてないけど」
魔女、とはいえ一般人に近い暮らしが主な娘である。
荒事に慣れていてもそういった用意はしていない。
「いいじゃん、来るもの拒まず去るもの全殺しで」
笑顔で言うセリフではない。
-
>>2907
「侵から始まる親愛な友以外のヘイトが上がるからやめようよ」
「ジェノサイド対象ならビート君が恐らく引き受けてくれるから ………あったあった」
青年が取り出したのは、ダー○ベイダーを思わせるような鉄製のマスク、とマント
そして風邪を引いた時に着ける新品の布製マスクと帽子、そしてさらしである
「どっちがいい?選択肢は無限大だけど」
-
>>2908
「どれをどうやっても…素人目に見ても注目を浴びるわよね」
暫し考えた後、吐き捨てるように言い放つ。
盛大にため息つきつつだ。
「堂々とこのままの姿でいた方が良いんじゃあない?」
-
>>2909
「髪隠して性別を偽るだけでも大分マシにはなると思うけどなぁ……」
「王国に指名手配されている訳じゃないし堂々とするのも手かな」
鞄に変装セット候補をしまうと、再び移動
それでも人通りが多い場所に行く気にはならず、本道から少し逸れる程度の場所を移動中
問題なく歩き続ければ、クエスト発注所に着けるだろう
-
>>2910
こうして無事、クエスト発注所に辿り着いた。
「なーんだ、別に何時もと同じじゃない。大丈夫よ、うんうん」
難なく中へと入れば目当てのクエストと幾つかの村の情報が手に入る。
だがしかし…この時、既にある人物につけ狙われているとは誰も思うまい。
ふっふっふ、未だどんなキャラにするかも決まっていないからな、分りようもない!
そんなわけで次回に続く!!
-
-王都ほど近くの山中-
「さて……」
朝方から続けていた日課の鍛練をしているのは、深い赤色の髪と瞳の青年。
すっかり日も天辺に登り、初夏ながらも暑い日差しが降り注ぐ。
「そろそろ仕舞いにすっか…」
訓練用の矢を黒い弓に番え、呟きながら弦を引く。
的は木々の合間に立てた専用の的。
-
「ま、待てえぇ……」
そんなカイに向け、情けない声が聞こえてくる。
声は女の者の様だが……はて、何処かで聞き覚えが。
見れば野兎がバタバタと逃げて行き、その後ろで何か倒れる様な音が聞こえた。
「う、く……お腹減って……もう、ダメだぁ……。」
-
「そんな無粋な真似はしないさ。警備隊に居た頃ならわからんがな」
そのウインクに調子を合せるように笑みを浮かべて。
「ユクの村…というと、最初にフィトリアに会った場所の近くか。なるほど…」
顎に手をやりながら。
確か、オージェという友人が村にいると言っていた。
「……?」
そして、ここで思い至る。
"ジャック・ザ・メアリー"の被害者の中にオージェという女性が居たはず。
ならば、何故今、彼女はその村にいるのか。
-
//誤爆ったぁーー!!
-
>>2913
「あ?」
さぁ射よう、という正にその瞬間に間の抜けた声。
「……。何してんだ、てめぇ」
振り返ると共に、視界に入ってくるのはかつての戦いで(一応)共に戦った(一応)仲間。
暫し沈黙した後、呆れた声でそう言う。
-
>>2916
「か、かい……?」
息も絶え絶えな様子で言うのは、無造作に伸ばした赤いストレートヘアーの娘。
身に着せたボンバージャケットはぼろぼろで、足も傷だらけ。
いかにもな様子で、彼女は行き倒れていたのである。
それも銃を以てして兎を仕留められない程に。
-
「何でてめぇがこんなとこにいんだよ…。
つぅか、ウサギに逃げられるってどんだけポンコツなんだお前」
久々に会ったというのに、開口一番これである。酷い。
「しかもボロボロじゃねぇか。ほとんどホームレスだな」
フッと鼻を鳴らして。酷い。
-
「……う、うるさい……なぁ……!」
倒れ伏しながらも、減らず口を叩く赤髪。
この野良犬根性だけは、どうあっても変わらない様だ。
「何とでも言えっ、自分は……生きる為なら……あ。」
言葉を返そうと睨むが、眩暈を起こして言葉を切る。
ずいぶんの間、何も口にしていない様だ。
-
「…………」
暫くヒロミを観察し
「…どうせろくに物も食ってねぇんだろ。ったく……」
頭を掻き、自身の荷物を纏める。
「おら、しっかりしろ。行くぞ」
小腹が空いた時のために持ってきておいたコッペパンを投げ渡し、そう言って街へ向かう道へ下りていく。
え、行くってどこに?
-
「あ……!」
霞んだ視界にも分かる、コッペパン。
小麦など、何日ぶりの食べ物だろうか。
「……。」
しかし、何処かに行こうとするカイを後ろに見て……
「いい、要らない。行かない。」
はっきりと聞こえる声で、そう言った。
何か決断を下した様な、そんな調子で。
-
「あ゙ぁ?」
拒否の言葉を聞き、振り返る。チンピラかお前。
「あのなぁ…。仮にも顔見知りに、野たれ死なれても夢見が悪ぃんだよ、俺が。
ゴタゴタ言ってねぇでいいから来い」
大きく溜め息を吐き、呆れた表情で言う。
言葉は何ともアレだが、要するに心配しているのだろう。…多分、恐らく、きっと。
-
「う……っ……。」
そして尻込みする小娘。噛み付き方だけは一丁前である。
「……やだ。
……自分は、何人も仲間を死なせたんだ……。
誰かと一緒に居る資格なんて、無い……!
カイにも、グレーにも頼らない……一人で、何とかしないと……!」
あくまで、クーデターで人が死んだのに少なからず原因はある。
そう責任を重く受け止めての拒絶らしい。
尤も、この有様では虚勢以外の何物でもないが。
-
「お前なァ…。その、一人でなんとかした結果が、それだろうが」
ヒロミを指刺しながら。完全に呆れ顔である。
「あの戦いで死んだならまだ救いもあったろうが、結局一人で野たれ死にました、じゃあお前の仲間らも浮かばれねぇな。可哀想に…」
やれやれと肩を竦め、首を振って。
「まぁ、そういうことなら仕方ねぇな。俺はこれから飯にしようと思ってたんだが、要らねぇってんならしょうげねぇ」
薄笑いを浮かべながら見やって。
-
「ぐっ……そ、それは……。」
確かにそうだ。
自分と共に逃げて死んだ3人の仲間。
そして行方知れずだが姉の様な存在でもあったNo.203。
裏切る危険を冒して助けてくれたグレー。その全ての行動を否定する事になる。
「…………。」
「……あの。」
暫く悩んだ後、少ししおらしい声で問い掛ける。
勿論、地面に倒れたままだが。
-
「あン? なんだ?」
倒れ伏したままのヒロミの前に屈みこんで。
心なしかニヤニヤしている気がするが。
-
「く……」
一度息を詰まらせる様な声を出すが
「ください。」
そっぽを向いて、屈辱と言わんばかりの表情で。
-
「最初からそう言え。ほれ」
ベチッと先程のコッペパンを顔にぶつける。酷い。
「それ食ったら街に戻るぞ。そんなもんじゃ足りねぇだろ」
そう言って立ち上がり、水筒も渡して。
-
「あぶっ!?」
勢いを付ければそこそこ堅いのである。
情けない声を上げて、何とかキャッチし
「(モグモグ……ゴクン、ばくばく……)」
無我夢中で食べ……もう食べ終わった。水までしっかり空だ。
本当に死ぬ一歩手前だったんじゃなかろうか。
-
「むしろよく生きてたな、その状態で」
このまま放っておいても案外、野生に還って生きていけたんじゃないだろうか、と思ったが流石に口にはしなかった。
「おら、食ったなら行くぞ」
がしっと首ねっこを掴み、立ち上がらせて。扱いが野良猫のようだ。
-
「ふぅ……ごちそうさ……うわっ!?」
首根っこを掴まれたまま持ち上げられる。
現状は抵抗する気も無さそうだし、このまま連れて帰っても大丈夫だろう。
-
「おら、シャキっとしろ」
さっきまで限界寸前でコッペパンと水を口にしただけの女の子に無茶が過ぎる。
が、この青年はこういう性格である。
「そのみすぼらしい格好もどうにかしねぇとな…」
ボロボロの衣服を見てそう言い、王都へと向かうのだった。
【フェードアウト】
-
「は、離せよぉ!
自分で歩ける、歩けるってば!!」
バタバタと暴れながらも、結局は連れられて行った。
【フェードアウト】
-
-王国某所の村-
なんやかんやあって骨っぽい蟲が田畑を荒らしまわる村に到着である。
クエスト依頼が出るくらいのもんで被害は深刻そうであった。
ベル
「ただでさえパっとしない村の雰囲気がかなり重苦しいわね」
毒を吐きながら魔女がのたまう。
-
>>2934
「王都から比較的近い村と言っても農業が中心だろうからね」
「他の連中と比べると被害は小さい方だろうけど、それでもこの村にとっちゃ死活問題なんだろう」
村への酷評はさておき、空気が明らかに重い
侵食への攻撃力は持ち合わせているものの浄化する事は出来ないため
とりあえずは見て見ぬふりをするしかなかった
「情報収集するなら適当な人に話聞いて回るよりも酒場行った方がいいかな?」
-
>>2935
ベル
「…あるのかしら、酒場」
そう言いながら村の中心部へと歩き出す魔女。
多分あるはずだ、あってほしい。
-
>>2936
「無くても困らないけど、あったら助かるな」
いくら農村と言えどもそれくらいあるはずだ
現在の農村の雰囲気は思いが、それでも十分活気はある
酒場という直積的な物は無くてもそれに近い物はあるだろう、と
それにしても、と視線を辺りに向ける青年
さっきのような襲撃者の話もあるし、ここから畑の被害がどれほどなのか見る事は出来ないだろうかと
どういう存在かはっきりわからずとも度合いからどれほどの侵負が生息しているのか探ろうとする
-
>>2937
村はずれに広がる田畑。
遠目から見渡す限りではあるが完全に荒らされている。
作物は食い散らかされ、土壌も踏み荒らされている…
ベル
「酒場っぽいのはあったわね…ねえ御婆ちゃん、此処ってやってるの?」
婆
「やっとるよ…まあ、見ての通りの閑古鳥だがねえ」
ディフが探りを入れている中、
魔女がらしき場所を見つけ其処に唯一居る人物に話しかける。
-
>>2938
「(……ここまでひどいと終わった後もしばらく苦しい状態が続きそうだな 依頼の報酬もあるし)」
「(そういや畑荒らしているって言う事は草食、いや雑食なんだよな そもそも侵食が食事取っているって話聞いてないけど……)」
一人、口に出さず考え込みながらベルの後をついて行く青年
そしてベルが誰かに話しかけたことにより一時中断である
「………あの、村の様子が重く感じますが…… 何かあったのですか?」
ベルに少し意味ありげに視線を送ると、自分は何も知らないという体で話しかけてみる
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>>2939
婆
「おんや?あんた達は化け物退治をしに来たんじゃあないのかい?」
ベル
「ん?そうだけど?」
…魔女は全然意図を理解していなかった!!
-
>>2940
「……………」
「(……だ、大丈夫だ とらえようによってはまだ行ける)」
こっちの意図を理解していてもしなくても、まだ大丈夫
幸いにもベルがどっちにもとれる発言をしてくれた、後は自分の発言から察してくれることを祈るばかり
「僕達はたまたまこの村に立ち寄っただけで…… 化け物退治、って事は何か出るんですか?」
-
>>2941
婆
「大きな蟲がでるんじゃよ、そりゃとても大きな蟲がねえ」
ベル
「…?」
ディフを見る魔女の目が訝しげを通り越して奇人を見るような感じになっている。
さっぱり意図が掴めないらしい。
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>>2942
「(あのベルさん、視線が何か凄く痛いのですが)」
「大きな……蟲? この辺りにそんな魔物が出るなんて初耳ですね……」
と言いつつ、何かを確認するように手帳を開いてみる青年
意図が伝わらずともここで追及する様な真似はしないはず、と今度は逆に合図も何も送らずに話を続ける
「雰囲気から察するに蟲が出てきた回数って一度や二度じゃないですよね? 近場に巣でもあるんですか?」
-
>>2943
婆
「そうさね、もう何度目になるかねえ…
詳しい話は村長とかが知っているとは思うんだけど」
ベル
「……」
こんな感じで次回に続く。
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<王都のどっかスターキャッツカフェ内>
【明かりはぶら下がるランタンのみ。木製の薄暗くレトロな雰囲気を醸し出す店内。】
【カウンターに立つは黒布を巻いた二足歩行で尾にリボンをつけた小さな渋めの黒ネコ。
店内の隅にはネコ耳をつけた2m弱の大男の人形があるが気にしてはいけない。
そしてカウンターの目立つ箇所に"酒場のマスター"とサインされたカードが飾られている。】
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<王都のどっかスターキャッツカフェ内>
【明かりはぶら下がるランタンのみ。木製の薄暗くレトロな雰囲気を醸し出す店内。】
【カウンターに立つは黒布を巻いた二足歩行で尾にリボンをつけた小さな渋めの黒ネコ。
店内の隅にはネコ耳をつけた2m弱の大男の人形があるが気にしてはいけない。
そしてカウンターの目立つ箇所に"酒場のマスター"とサインされたカードが飾られている。】
-
「んー、これがジレンマ……!」
【何やら天秤をカウンターに載せて遊んでいるようだ。
片方の更にはマタタビ、もう片方の皿にはキャットフードが盛られている。
天秤はギリギリ均衡を保った状態であるため、少し不安定に揺れている。】
-
「あちらを取れば、こちらが落ち、こちらを取れば、あちらが落ちる。
…………んーむ、生物の欲望とはなんと罪深いものにゃ。
自身の欲のためならば、片方のことなどどうでもよくにゃる。
まぁ、それはまだ良いとしても……にゃにゃ、両方を取るものは均衡を崩すにゃね。」
【天秤をその肉球で弾き、揺らしながら〝クールに〟それっぽいことを言っている。
天秤は揺らされ、その均衡をギリギリで保ったまま、規則正しく揺れている。】
-
「……にゃが。
んー……やはり、両方欲しくなるのも生物の性!
…………は!均衡を保ったまま、両方をとる手段を編み出せば……!
にゃにゃにゃ、天秤の運命は如何に――――。」
【FO】
-
-王国某所の村-
先日依頼を受けて見事返り討ちにあった場所に青年は戻ってきたのだった。
幸い遠目に見えてきた村はあの時の形のまま残っているようで…
-
「……とりあえず、尻尾はどうなったんだろうか………。」
尻尾を切断した際に浄化されておらず、侵負を拡散させているのではないかと思い、現場に向かっていく
(まぁ、侵負を倒せる奴がいるなら大丈夫だとは思うが……)
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>>2951
尻尾が落ちたらしい場所は若干汚染されたようで除草剤が撒かれたようなありさまになっていた。
ただ尾の形状に沿って不毛な大地が展開されているだけなので拡散はしなかったようである。
-
>>2952
「浄化する必要は………無いか。
やっぱり、侵負を倒せる奴がいるんだなぁ。」
汚染が拡散指定に様子を見て、感心したように声を漏らし。
「……結局、他人頼りなのは変わらないな………。
………村で色々聞いてみるかぁ。」
重い足取りで、むらに向かっていく。
蹴り飛ばされてから来た鎧を着込んだ人物のことを意識が朦朧としていたので知らないのだ。
-
>>2953
村はあまり活気がない。
もともと賑やかではなかった上にああいった事が起きたのだから仕方がないだろう。
タイミングが悪いのか人影はない…
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>>2954
「……こうまで静かだと悲しくなってくるな。
話を聞きたいのに誰もいなきゃ話にならねぇ……。」
とりあえず、村を散策して外に誰かいないか探してみる。
それと戦闘の痕跡とも思えるような、寂れたところとかもm
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>>2955
家の中に人の気配はするにはするのだが…
戦闘の痕跡は村では見つからない。
どうやら村にたどり着く前に駆逐されたらしい。
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>>2956
「………結構迅速に倒したっぽいなこれ。」
村の様子からして、ここまで迫られる前に倒したことを確信して。
それと同時に一人も外に出てきていないのを不審に思いつつ
(………あんまり村人を刺激するのも良くないしなぁ……帰ろうかね。
無理に聞き出そうとして目をつけられるのも避けたいし。)
家に訪問して、事情を聞くのもどうかと思い、村から退散しようとする
-
>>2957
特に誰とも会わず村を後にすることができた…逆に不気味である。
-
>>2958
「………なんともなかった、ってことにして素直に帰るとするかね。」
不気味ではあるが、不気味だからといって行動指針を変えるのもどうかと思い、素直に爺さんのところに戻ろうと
-
>>2959
そんなわけで村を後にしたのだった…次回に続く
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こんにちはbags-v
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-前回のあらすじ-
施設内の巨大な空間には胸部に膨大な魔力を秘める石を埋め込まれた巨竜が居た。
周囲には竜の魔力によるものか見渡す限り魔力結晶が生えている…
「此処の人間は私が生まれる前から私を囚われの身としているのだ」
自身を開放しろ、と竜は来訪者であるメルフェリアスに言った。
-
「……何故?」
視界に余らぬ巨躯。
選択を誤ればタダでは済むまい。未だに警戒を解かず。
「相応に理由がある物でしょう、そこまでの戒めなんて。」
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>>2963
「ニンゲンの勝手な都合だ。
私を兵器として使おうとしたのだよ」
竜の発する魔力はケタが違う。
確かに兵器として使えれば戦況を一瞬にして覆せるだけのモノは持っていそうだ。
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>>2964
「……成程、じゃあもし私が貴方を兵器として利用しに来た……としたら?」
無論、そんなつもりは無い。
つもりは無いが、この魔力結晶は頂戴して帰らねばならないのだ。
探りを入れる様に、ブラフを仕掛ける。
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>>2965
「それは不可能だ。
筆頭によって兵器としての私は永久に封じられるとニンゲン達の間で契約があった。
だがそれは私の身の自由を約束しない。実に身勝手だ」
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>>2966
「……力が強大過ぎるから……?
確かに身勝手ね。」
小さく溜め息を吐き、腕を組む。
「じゃあ、単刀直入に言うわ。
この魔力結晶が必要なの。これを渡すなら、貴方を解放しても良い。」
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>>2967
「そうか、好きに持っていくがいい。
私には価値のないものだからな」
快諾する竜。
しかし解放といってもどうしたものか…
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>>2968
「(不意に取り上げたりする様子は無さそうね……)」
幾度かの遣り取りの内で、ある程度は竜が信用できた様だ
「じゃ、その為に私はどうすれば良いの?」
戒めの辺りを見回しながら、組んでいた腕を解いて歩き出す。
-
>>2969
「封印は筆頭が行っている。
奴を如何にかして封印を解けば自由の身になれるだろう」
つまりあの胡散臭い男はこの竜を一人で封じていることになる。
-
>>2970
「……如何にかして……?
(……あの男が素直にそうするかしら……。)」
小さく逡巡し、魔石を拾い上げると外套の奥に押し込み
「じゃあ、現状で出来る事は少ないわね。
あの男に話をした上で、もう一度逢いに来るわ。」
入って来た扉へ向かって歩き出しながら、首だけでそちらを向いて言う。
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>>2971
「約束は守られるべきだ、そうだろう?」
去り際のメルフェリアスにそう言葉を投げかける竜。
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>>2972
「当然。
これは友人の為なの、尚の事反故にできない約束だわ。」
背を向けたまま足を止め、凛とした様子で言い放ち
「翼を動かすイメージでも浮かべてて頂戴。久し振りなんでしょ?
地震でも起こったら困るもの。」
と軽く皮肉めきながら歩んで行く。
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>>2973
しかしそんな軽口を叩いた瞬間、肩に鋭い痛みが走る!
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>>2974
「……ッ!?」
思わぬ痛みに片膝を落とし、痛みへと手を添える。
「何よ……ッ、先にどうにかして来いって言う訳……!?」
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>>2975
「急かしはしない…が、契約の証は刻んでおくべきだ。
ニンゲンは移ろい易いからな」
如何やら先ほどの竜の言葉は契約の呪であったらしい。
些か乱暴に肩へ魔術的な印が刻まれてしまった。
因みにどっちの肩かはそちらの中身に委ねる!!
-
>>2976
「言ってなさい。
…………全く、やるならやるって言いなさいよ……」
三白眼になり、ぶつくさと左の肩を押さえる。
「兎に角、行って来るから大人しく待ってなさいな。
…………。」
ぶっきらぼうに言うが、その後言葉を探す様に沈黙する。
名前でも呼ぼうとしたのだろうか。
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>>2977
「無駄なやり取りは時間の無駄だ」
悪びれた様子もなく、竜は言う。
「…如何した?」
メルフェの意図を理解できていないようで。
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>>2978
「貴方、時間なら幾らでもあるでしょうに……。」
恨めし気な視線を送った後
「名前。」
短く、一言だけ。
余程無理矢理に印を刻まれたのが腹立たしかったのか。
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>>2979
「名前?…‘&%##$%&&だ」
何語だよ。
てか発音できねえ。
つーか聞き取ることも困難だ。
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>>2980
「…………聞いた私がバカだった。」
今まで人間言語でのコミュニケーションが出来ていた事からつい油断していたが、相手は龍。
そもそもの言語体系は違う。齟齬が出なかったのがおかしい。
「じゃ、私は行くから。」
一先ず名前は諦め、あっさりと別れの言葉を告げると、止まっていた足を再び動かし出した。
-
>>2981
そんなこんなで竜と契約を交わしたわけだが…これがどう転ぶか、次回に続く。
-
-蒸気式機構図書館 "B2F"-
「これ凄いなぁ、水蒸気は全部ここに回って来てるのかぁ!」
ついに目的の図書館へと辿り着き、B1Fへの入り口を目指した三人。
しかし、そこに待っていたのは突然の大穴だった。
先に降りたバンキッシュに続いて降りると、不思議な弾力の上へと着地した。
綺麗にカットされた魔石がブルーライトで辺りを照らすと、そこは膜質の中に大量の水が敷かれたマットの上だった。
鉄の壁に囲まれ薄暗いながらも、どこか幻想的な光景だ。
-
>>2983
【穴から落ちてやってきた黒髪金目の少女と剣士風の青年。
衝撃に身構えるも、無用と悟り体の力を抜いて辺りを見回した】
「これは……すごいな」
【安全ばっちり大規模な対策に素直に驚くラーナイ。
一方のリスタは、大して感想もないまますぐに態勢を整えた】
「さて、これからドッチ行くんだっけ?」
【あれ、超やる気?】
-
>>2984
「でもこれ登れないんじゃないかな!?」
少なくとも、自分らの落ちて来た場所から漏れる灯りが
消しゴムの様に小さく見える程には高い。
クッションが無かったらどうなっていたのか……。
「とりあえずこっちかな、場所分かんなくなっちゃったし!」
と言い、部屋に一つだけ空いた出入り口から通路へと歩き出す。
地下は1階までと言っていたので、多分ここがそうだろう。
-
>>2985
「……そんな行き当たりばったりでいいのか?」
【訝しげなラーナイだが、それでも素直にバン君について行く】
「早いとこ終わらせて……俺は本を読む!
この生殺し状態から早く抜け出すんだ!」
【ググッと拳を握り、辺りを見回すリスタ。
背に炎が見える…気がする】
-
>>2986
「リスタ君もお待ちかねだし、急いで済ませないと!」
と言う三人は、銀鉄の壁にコードが這った殺風景な部屋へ出た。
広さおよそ20平米ほど。明かりは先程の様なブルーライト。
その部屋の中心に、直方体の箱。
壁から伸びたコードはそこへと繋がっており、中は緑の光で満たされている。
「ヘンな場所だなぁ……もしかして間違え……いやいや!
場所から考えて、ここが地下1階で間違いないだろうしね!」
ビシッと指差した先に、丁度フロア案内が見えた。
くすんだ字で描かれたそこにはこう書かれている。
《B2》
「地下2階だったーッ!!?」
-
>>2987
「つまり、私たちは……2階分落ちてきたということか」
【顎に手をあて、真面目に考察するラーナイ】
「あれ、それじゃオレらつまり……迷子じゃね?」
【閃いた、とばかりに尋ねるリスタ】
-
>>2988
「うんそうだね! ……何でッ!?」
確かに上の看板にはB1Fとあった筈だ。
その道を辿って来た筈なのに、何故……?
疑惑を抱える三人に、新たな変化。
中心にあった箱が、ノイズがかった声を発し始めた。
『熱源感知……人間と断定。
B2F内書庫1698冊……損傷無し確認。全開放可能。解放する場合、ボックス操作で是を押下して下さい。』
-
>>2989
「敵?!」
「全解放?!」
【緊張した面持ちのラーナイと喜色を現したリスタが、反応したのは同時だった。
ラーナイは声の主を、リスタはボックスとやらを探して辺りを見回す】
-
>>2990
「ラーナイさん、あれだよあれ!
……どうやら、あの箱から聞こえてくるみたいだね?」
少しだけ表情を引き締め、辺りを見回す。
そして、直方体の箱へとゆっくり近付いて行く。
『ボックス操作で是を押下すると、解放シークエンスに移行します。
尚、10分間無操作の場合は省魔力モードに移行します。』
部屋の中心に鎮座する直方体は、緑の光を放ち、無機質な声を投げ続ける。
-
>>2991
「解放、シーク……省魔力?」
【聞き慣れない言葉に首を傾げるラーナイ】
「バンキッシュ、何のことだかわかるか?」
【箱からバン君へ視線を移し、尋ねる】
「まだ解放してない書架があるってのか?!
じゃあ押すっきゃないだろ!」
【リスタは 興奮 している!】
-
>>2992
「そうだね、書庫を開けるか開けないかって事だと思うよ!!」
グッ、と拳を握り、自信満々に凄く曖昧な説明。
彼ことバンキッシュは過去、大の勉学嫌いとして学校に名を馳せていた。
故に話半分にしか理解していない。
『……――』
音声は再び繰り返される。
直方体の箱の側面にはディスプレイの様な物が据えられている。
ここに「可/不可」という表示が四角に囲まれて明滅していた。
恐らくこれが解放の是非を問うボタンだろう。
-
>>2993
「……本当だな?」
【敬愛する師匠なら何か知っているかもと考えるが、ない袖は振れぬ。
いまいち信用に踏み切れない様子で、バン君に念を押した】
「早く押し…………いや。
なあ、押すのは後にしねえか?」
【wktkを隠さない表情で箱をみていたリスタだが、少し考えた後真顔で提案した!】
-
>>2994
「うん。
にしても、さっき何て……1698冊だっけ?
そんなに沢山、あそこに入ってるのかな!」
数字をしっかりと覚えている辺り、単に馬鹿と言う訳では無さそうだ。
嫌いな事と出来ない事は、別という事か。
「うん、そうだね。
まずは出口を見つけてから……」
〔オーッホッホッホ!!
そうねぇ、それを開けられては困るのよぉ!
さっさと何処かへお行きなさい!〕
〔それは僕らが開けるにこそ相応しい物だ。そこを退いて貰おうか。〕
真顔の提案に頷いた瞬間、不意に掛かる声。
傲慢をそのまま声にした様な勝気な台詞が三人へと響く。
「……!?
誰だ!!」
-
>>2995
「……」
【バン君の言葉に考えこむラーナイを後目に、リスタはダンッと勢いよくポーズを決める】
「出口なんかじゃねえ!
今押して隠し書庫とか出てきても、今読めねえなら生殺し度がさらに倍じゃねえかっ!」
【血の涙を流さん勢いで、明後日の方向に訴える】
「どこだ!」
【不意に聞こえた声の主を探して見回すラーナイ。
リスタは……ちらちら箱の方をみている。
隠していても、やっぱり押したいのだ】
-
>>2996
「なるほど!!そうだけど何か根本的に違う気がするよ!!」
謎の声に向いていたが、一度リスタへと向き直り全うな事を。
〔ここよ、ボク、お嬢ちゃん!〕
〔ククク、さあ、箱を渡せ!〕
3人の前へと(何故か)上方から着地して来た2つの影。
一つは派手な赤のギンプスーツを身に纏った女、そしてもう一人は派手な赤のジャケットを身に着けた男。
2人は並んで、一同へと近付いて行く。
〔全く、せぇ〜っかく幽霊の仕業を装って人払いしてたのに。〕
〔箱を見付けた途端にこれでは、台無しだな!〕
その様に佇まいは、見るに悪党な様子が漂って来る。
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-某所・やや大きめの獣道-
木々生い茂る悪路を行く荷馬車というのは大抵厄介事を積んでいるものである。
雨降りしきる夜間。
大破し雨の中に微かに血の臭いを混じらせるソレには何が積まれていたのか。
地に伏す御者らしき男と荷の持ち主であったのだろう確りとした体躯の老人の命は最早なく。
1「…さて、如何したものかな残りの身体は」
2「捨て置け、このまま放置すれば周囲の草木に害が及んで終わる」
3「それがいい、下手に手を下すと我々の厄が降る」
黒いフードを目深に被り、顔を魔術的な書き方で数字を表わす布で覆った盗賊風が3名。
何かを囲み見下ろしていた。
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>>2998
【血の臭いに引かれたようにやってきたのは、黒髪金目の少女だ。
緑のタンクトップに黒のスパッツというラフな格好は、夜の森になじんでいる】
「…・・・!?」
【倒れている老人に慌てて近づいていく】
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>>2999
老人は既にこと切れている。
雨に打たれ身体は冷え切っていた。
1「何か来たぞ」
2「如何する」
3「…」
奇怪な盗賊3名は互いに顔を見合わせる。
「ぐ…ぶぁっ」
連中の足元で何かがモゾと動き何かを吐くような音と声がした。
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